七夕賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Tanabata

サマー2000シリーズの第1戦目。七夕の夜には、天の川の両側にある彦星と織姫星が年に一度会うはずなのだが、七夕賞で牡馬と牝馬のワンツーは過去10年で一度もない。というよりも、牝馬の出走すらほとんどなく、牡馬同士のガチンコ勝負が繰り広げられるハンデ戦となる。

■1■上がり時計不問
12.2-11.7-12.0-12.2-12.2-12.2-11.8-11.8-11.9-12.7(60.3-60.4)M 36秒4
12.8-11.4-12.1-12.5-12.6-12.3-11.6-11.6-12.2-12.6(61.4-60.3)S 36秒4
12.5-11.2-11.6-11.4-11.9-12.0-12.5-12.5-12.3-12.5(58.6-61.8)H 37秒3
12.4-11.5-11.8-11.6-11.7-11.7-11.8-12.0-12.1-12.7(59.0-60.3)H 36秒8
12.3-11.1-12.1-12.2-12.1-11.9-12.0-12.0-12.1-12.5(59.8-60.5)M 36秒6
12.5-11.3-11.9-12.1-12.5-12.0-11.7-11.9-11.7-12.2(60.3-59.5)M 35秒8

過去10年で、全体の上がり3ハロンが36秒を切ったのは、わずかに2度のみ。馬場の劣化と、息の入らないペースによって、上がり時計が不問になる。軽い瞬発力ではなく、その対極にある、パワーとスピードの持続力が求められるレースである。もちろん、こういう上がり時計不問のレースでは前に行った馬が有利になる。

■2■マイラーでもステイヤーでも厳しい
直線の短い小回りコースということもあって、スタート直後からガンガン飛ばしていく速い流れになりやすく、最後は底力の勝負になり、豊富なスタミナが要求される。そのため、純粋なマイラーにとっては厳しいレースとなる。かといって、ステイヤーに向くかというとそうでもなく、ステイヤーは道中の速く厳しい流れに戸惑ってしまうことになる。どちらかに偏っていない、中距離馬を狙い打つべきである。

■3■ハンデがハンデにならない!?
斤量         成績       連対率
49kg以下     【0・0・0・7】    0%
49.5kg~51kg 【0・0・1・12】   0%
51.5kg~53kg 【2・3・3・32】  13%
53.5kg~55kg 【1・3・2・36】  10%
55.5kg~57kg 【6・2・4・21】  23%
57.5kg~59kg 【1・2・1・4】   38%

ハンデ戦にもかかわらず、ハンデが重くなるにしたがって連対率が上がる傾向がある。そして、勝ち馬は55.5kg~57kgのゾーンに集中している。

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ライオンのハートを持つジョッキー

Dettori

ラフランコ・デットーリ。世界最高のジョッキーの名である。L・ピゴット、R・ピンカイ、C・マッキャロン、C・アスムッセン、Y・サンマルタンなど、世界的、歴史的に名だたるジョッキーは多けれども、デットーリ以上のジョッキーを私は知らない。これは比較論ではなく、私のイマジネーションの限りにおいて、デットーリは唯一無二の存在なのである。私と同時代に、競馬に青春を捧げてきた方であればお分かりいただけると思う。それほどの衝撃を持って、デットーリ騎手は私の競馬人生に立ち現れたのである。

私が初めてデットーリという名を知ったのは、彼がまだ20代前半、ヤングジョッキーシリーズにムチ一本持って来日した時である。世界各国の将来有望な若手ジョッキーが集まる中、彼は圧倒的な存在感を示した。来るはずのない馬を当たり前のように勝たせてしまう。条件戦で全く勝負になっていなかった芦毛の馬が、まるでオグリキャップのような走りで快勝した。そういう奇想天外が、ただ1度の話ではなく、2度、3度と続いた。競馬は馬が走っているのではなく、もしかすると騎手が馬を走らせているのではないか。10代の私はそう直観させられた。

それからかなりの歳月が流れ、私の直観が消え入りつつあったちょうどその頃、衝撃は再びやって来た。2002年、JCダートとジャパンカップでイーグルカフェとファルブラヴを勝たせ、日本競馬史上初の2日連続G1レース制覇を達成したのだ。少しは競馬が分かるようになっていた私は、その2つのレースを観て、競馬は馬が走るのではなく、騎手が馬を走らせていると確信した。その確信は3年後のジャパンカップで信奉へと変わっていく。

馬を動かす技術やポジション戦略の巧さ、関節の柔らかさなど、デットーリ騎手の長所を挙げればキリがないが、ジョッキーとしての最大の強みは、馬が動くということである。たとえ同じ馬でも、ある騎手が乗れば全く動かず、別の騎手が乗れば全く別馬のように動くという。乗馬をやったことがある方ならピンと来るだろう。機嫌を損ねたり、ナメられてしまうと、馬は背にいる人間の言うことを一切聞かず、テコでも動かなくなる。競馬のサラブレッドと騎手の間にも同じことが当てはまる。騎手が持っている何かが馬に伝わり、それを感じて馬は走る。

その何かがなんであるのか、最近になって少しずつ私にも分かってきた。それは心(ハート)ではないだろうか。ジョッキーとしての心が馬を動かす。ゴール前の叩き合いでも、ジョッキーの心が馬にも伝わり、ハナ差だけ前に出すのである。ちなみにデットーリ騎手はジャパンカップをシングスピール、ファルブラヴ、アルカセットで3勝しているが、いずれもハナ差の接戦である。別にロマンを語っているわけではなく、これが競馬の真実なのだ。サラブレッドもジョッキーも最後は心(ハート)で走る。ぶっつけでダービーを制した神の馬ラムタラを、「彼はライオンだ」とデットーリ騎手は称したが、それは彼自身にも当てはまる。ラフランコ・デットーリ。ライオンのハートを持つジョッキーの名である。

special photo by Ichiro Usuda

関連リンク
「ガラスの競馬場」:心を動かした騎手デットーリ
「ガラスの競馬場」:世界をナメるな!!
ガラスの競馬場:「動じることなく」

今年のダービー壁紙プレゼント企画にて、「あなたの好きな騎手は?」というアンケートで頂戴した皆さまからのお答えを、以下に掲載させていただきます。

岡部幸雄騎手
競馬というスポーツの存在を知ったとき
すでに偉大な騎手だった岡部騎手
ひざの故障を乗り越えて
坊主頭で復帰した岡部騎手

ダンスインザムードが勝った桜花賞での
武豊騎手へ乗り替わりには
競馬の厳しさを教えられたような気がします

好きな理由は
強いていえば名前ですかね
とてもカッコいい名前だと思います

ワシヲさん

横山典弘騎手
はっきりした理由があるわけではないのですが(あまりにG12着が多いからですかね?)、
ダービー勝ったときは馬券を離れて嬉しかったです。決して馬の状態は良くなかったはずで、おそらく馬場が渋らなければ勝てなかったでしょう。横山騎手の競馬に対する真面目な姿勢に神様が微笑んだというところでしょうか。

Mhさま

10年位前の武豊騎手
→馬を巧く操っていたと記憶している(調教でも巧いと思ったことが何度も有った)
安藤勝己騎手
→見ていて安心感がある
万券を演出してくれる騎手全て
→自分の買った馬券に絡んでくれる騎手
鬼太郎(キタロウ)さん

横山典弘 騎手
競馬を始めたのがライアン4歳の春。
で、初めて好きになった馬もライアンです。
クラシック戦線でライアンを応援するに自然と横山騎手も好きになっていました。

当時は武 騎手絶頂の時代。
横山騎手は、1年後輩の偉大なライバルに対して闘争心を剥き出しにしていた感じです。
自分もかなり勝ち気な性格ですので、そんな横山騎手を共感をもって応援していました。

ライアン引退後、横山騎手を特集したビデオが発売され購入しました。
そのビデオの中で、彼は騎乗スタイルに関して
「格好良く乗って、格好良く勝つこと」と確か話していました。。。
今の彼からは想像もできない事ですよね。

つちーさん

武豊騎手
まだ競馬を始めて日が浅い(5年?)ので、騎手の個性まではよく分かりません。ですが、基本的にはどのようなスポーツでも「天才」タイプが好きです。
タビノナカマさん

武豊騎手
豊のデビューと私が競馬を見始めたのが同じで、豊がいなければ今でも競馬好きな自分がいないかも・・・やっぱりファンを大切にする姿がほんと格好良いです。また、ベタですが騎乗フォームが一番格好良いからかなぁ・・・メジロマックイーン、スキーパラダイス、ナリタタイシン、ベガ。この4頭に乗ってる豊は最高でしたね(笑)
ぽんでらいおんさん

三浦皇成騎手
若くしてJRA通算100勝を達成し、これからもどんどん伸びる可能性のある騎手だから。加えて某テレビ番組で見た、素直なキャラクターに惹かれたから。
Dibluesさん

横山典弘騎手
どこかの自称(?)男、と違って本当の男だから
もろこしさん

江田照男騎手
テンジンショウグンを日経賞で勝たせてくれた。そもそも穴馬を持ってくるとんでもない騎手。
はやひでさん

戸崎圭太騎手
中央の騎手ではなくて、ルール違反かもしれませんが。前開催の東京競馬場でも騎乗何鞍かあったのであえて選びました。南関東リーディングにもかかわらず、勝利騎手インタビューでは、まるで新人騎手のようなひたむきな話がきけるのが好きです(南関東の重賞を勝った時ですが)。先日は、東京競馬場のフリーウェイステークスでロールオブザダイスを先行して3着に持ってきまいたが、ダイオライト記念の時にフリオーソの直後につけていたこの馬の持ち味をしっかり見ていたいたんじゃないかと思いました。10年後がとても楽しみな騎手です。
むまきちさん

武豊騎手
同世代というか同い年です。学生の頃に同学年の武君が天皇賞を穫ったりするのを見ていて驚き、あこがれていたものでした。最近元気がないので寂しいですが、もうひとがんばりしてほしいものです。
Saitoさん

田中勝春騎手
はずしても憎めないところ
たくちちさん

藤田伸二騎手
昔はどうだったかわかりませんが、今は良き兄貴という感じで好感がもてます。
京都のスワンさん

浜中俊騎手、北村友一騎手
若いこと。浜中は小倉で、北村は札幌で積極的に力試しをしていることが何よりですね。あとはタカビーにならないでくれればおのずと結果がついてくると思います。昔はかわいかったあのマツオカでも最近はチョリーッスってG1勝っちゃいますからね。あれでは伸びないでしょう。残念です。
ともきちさん

小牧太騎手
感情に素直なところでしょうか。とはいっても「チョリース」みたいなものとは別で(笑)"泣き虫太"という本も出てるように泣き虫となってますが、 念願のレースを勝てて泣ける騎手は好きですね。なんだかすごく身近なとこに感じるのも好きなとこですね。園田では勝ちまくってたらしいですが、移籍後は苦しみぬいていて、漸くサマージョッキシリーズ優勝したりと光が差し始めてる。最近はもうずっと注目です!怒涛の追い込みを決める独特のフォームも流石小牧!と思ってたりします。
BJさん

伊藤工真騎手
伊藤騎手の出身が、現在私が住んでいる郡山というので競馬学校入学から注目していました。中央の騎手免許取得の同期生には、あの武豊騎手のデビュー年の勝利数記録を更新した三浦皇成騎手や年間最多勝記録の524勝を持つ内田博幸騎手(現在2009年リーディング)などがいるという錚々たる顔ぶれが揃っています。彼の尊敬する騎手は横山典弘騎手とミルコ・デムーロ騎手との事。治郎丸さんが初めて好きになったという横山騎手の名前が出てきていますね!!今の伊藤騎手は、その昔の横山騎手のように『追える騎手』というイメージが強いです。これから、どのように進化していくのかを楽しみにしています。
ハロさん

戸崎圭太騎手
最近中央競馬にもよく乗りにきているのですが、よく人気より上位に持ってきてくれますし、穴馬券で一番お世話になっている馬券相性のいい騎手なので選びました。地方ではよくアドマイヤの馬に乗っているので中央入りしたら近藤さんの馬にもよく乗るようになるのかなーなんて思ってます。
たぁさん

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函館スプリントSを当てるために知っておくべき3つのこと

Hakodatess

■1■重い洋芝で構成される特殊な馬場
函館競馬場の最大の特徴は、路盤に野芝のない重い洋芝である。過去ほとんどのレースの勝ちタイムが1分9秒台で、かなり時計の掛かる特殊な馬場あることが分かる。このことによって、勝ち馬に求められる要素は以下の2つ。

①ダートをこなせるぐらいのパワーがあること
②1200m以上のスタミナを有していること

①はダート戦で実績のある馬、もしくはダートに強い血統構成の馬ということである。軽快なスピードや切れ味だけでは苦しく、速い時計のレースで強さを見せたことは、かえってマイナス材料になることもある。中京の後半開催になったCBC賞もパワー型の馬が活躍するレースであり、CBC賞組で好走した馬が順調に来れば、素直に力が反映されることだろう。

②は1200m以上のレースで実績のある馬ということである。直線に坂のない小回りコースとはいえ、これだけ時計の掛かる馬場だと、軽快なスピードを武器にした1200mがギリギリという馬では厳しい。1400m~1600mをこなせる底力が問われる。そういった意味からは、安田記念(好走)組も信頼できる。

そして、こういった函館特有の馬場だけに、函館競馬場で実績を残している馬はもちろん素直に評価したい。

注)今年の函館スプリントSは札幌で行われるため、1回開催であれば、上の①はそれほど問われないかもしれない。ただし、札幌競馬場も洋芝100%の特殊な馬場だけに、スピードだけでは通用しないことは確かである。②については函館競馬場で開催される時と同等に考えてよいだろう。

■2■ラップ分析
過去6年のラップ
11.8-10.5-11.2-11.6-11.7-12.5 (33.5-35.8)H
11.8-10.6-11.3-11.8-11.5-12.4 (33.7-35.7)H
12.2-10.4-11.0-11.5-11.6-12.3 (33.6-35.4)H
12.2-10.7-11.2-11.6-11.8-11.6 (34.1-35.0)M
12.0-10.4-11.4-11.7-11.2-12.2 (33.8-35.1)H
11.7-10.2-10.9-11.7-11.9-12.0 (32.8-35.6)H

スタートしてから第1コーナーまでの直線は489mと長い。ダッシュを利かせた先行馬がそのままの勢いで行ってしまうので、ペースは自然と速くなる。ほとんどのレースは前が速い前傾ラップとなり、直線が短いことを考慮しても、逃げ馬には厳しいペースとなる。余裕を持って先行できる馬、もしくは差し馬を狙うべきである。枠順の内外による有利不利はほとんどない。

注)札幌1200mも第1コーナーまでは406mと長く、ペースは自然と速くなり、レースは前傾ラップとなりやすい。ただ、1回開催ということを考慮すると、クッションの利いた絶好の馬場であるため、多少ペースが速くとも前に行った馬は止まりにくい。前が止まりにくい小回りコースである以上、今年は内枠の先行馬を狙うべきか。

■3■牝馬の活躍
昨年こそ牡馬同士の決着となったが、平成15年のビリーヴから5年連続で牝馬が制した。過去10年の連対率も28%【6・1・1・17】と、牡馬セン馬の11%【4・9・9・92】に比べ圧倒的に高い。直線に坂のある中央のコースに苦しめられていた牝馬がローカルの競馬場で活躍するという典型的な例である。また、総じてスプリント戦は牝馬でも活躍できる舞台でもある。

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ラジオNIKKE賞を当てるために知っておくべき3つのこと

Radionikkei

■1■G1帰りの馬は消し
かつては「残念ダービー」と言われていたほど、ダービーに出走できなかった馬や、出走しても好走できなかった馬が好走したレースだが、過去10年では、前走がG1レース(ダービー、NHKマイルC、オークスなど)であった馬の成績は【1・1・3・20】と奮わない。前走が500万下であった馬の成績【4・6・1・30】と比べると、その差は明らかである。

それもそのはずで、前走がG1レースであった馬は、そのレースに向けて100%の仕上げで臨んでいるからである。目に見える見えないにかかわらず、ほとんどの馬の体調は、良くて前走から平行線、悪ければ下降線を辿って出走してくる。たとえG1レースに出走したような力のある馬でも、走られる状態になければ好走は望めない。

■2■1800m以上のスタミナ
この時期の福島競馬場は、芝が傷んで力を要する馬場になっている。野芝が成長を始めるものの、1回開催から期間が短いため、馬場の傷みは回復することなく進行していくからである。特に3~4コーナーにかけて内側の芝はかなり傷んでおり、各馬が馬場の良い外々を回すため、必然的に1800m以上の距離を走ることになる。

過去7年間のラップ
12.5-10.7-11.3-11.9-11.8-12.5-12.3-12.6-12.7(46.4-50.1)H
12.8-11.8-12.2-12.6-12.2-11.7-11.9-11.5-11.7(49.4-46.8)S
12.6-11.1-11.6-11.6-11.7-11.7-11.9-12.4-12.5(46.9-48.5)H
12.3-10.9-11.3-12.0-12.0-11.7-12.0-12.4-12.6(46.5-48.7)H
12.5-11.2-11.8-12.6-12.4-12.1-12.5-12.1-13.3(48.1-50.0)H
12.6-11.5-11.3-12.2-12.4-12.3-11.6-11.6-12.2(47.6-47.7)M
12.6-10.8-11.7-12.6-12.2-11.7-11.6-11.4-12.2(47.7-46.9)M

また、過去7年間のレースラップ(上記)を見てみると、ヴィータローザが勝った5年前のレースは例外として、ほとんどのレースが前傾ラップとなっている。各ジョッキーが直線の短さを意識し、好位を確保するために、前半からかなり厳しいペースでレースが流れていることが分かる。

つまり、以上の2点から、小回りの1800mというコース設定ではあるが、実は字ヅラ(1800m)以上のスタミナが必要とされるのである。

■3■長くいい脚を使える馬
福島競馬場の最後の直線は297mと短い。そのため、直線に向いてからの追い出すのでは遅く、各馬のスパートは3~4コーナーにかけて既に始まっている。コーナーを回りながらの仕掛けとなるため、一瞬の切れ味は生かしにくく、どちらかというとジワジワと伸びるタイプの馬にとって有利となる。もちろん、福島競馬場で実績のある馬は求められている適性に近いということだろう。

また、菊花賞を勝ったダンスインザダークの産駒や、将来の菊花賞2、3着馬が活躍していることからも、ラジオNIKKEI賞と菊花賞の間には深い連動性があることが分かる。求められている適性(長くいい脚を使える)が似ているということである。つまり、ラジオNIKKEI賞で好走した馬は菊花賞でも好走の確率は高く、逆に菊花賞で好走しそうな(血統の)馬がいれば、ラジオNIKKEI賞でも狙ってみても面白いということだ。

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天下一品

Takaraduka09 by echizen
宝塚記念2009-観戦記-
誰も行かないんだったら俺が行くよ、と言わんばかりのダービージョッキーを外から交わし、コスモバルクが玉砕覚悟の逃げを打った。前半1000mが59秒ジャストとやや速めだが、2番手以降はおよそ平均ペースで流れた。展開に有利不利が少なく、どこから行った馬でも力を発揮できる、紛れの少ないレースとなった。

勝ったドリームジャーニーは、ディープスカイを終始マークして、直線だけであっという間に突き抜けた。2歳時に軽く飛んだと表現された末脚は、古馬になってからさらに力強さを増し、3年という歳月を経て、再び頂点へと上り詰めた。母父メジロマックイーン譲りの成長力に加え、父ステイゴールドからは旺盛な闘争心を見事に受け継いでいる。特に今回の宝塚記念は、420kg台の馬とは思えない、馬体のボリュームと筋肉の盛り上がりを誇示していた。今年に入って4戦を使われつつ、最高の体調にあったことは間違いない。ゴール前では抑える余裕も見せて、本当に強い競馬であった。

池添謙一騎手は完全にドリームジャーニーを手の内に入れている。道中での折り合いの付け方から仕掛けどころまで、文句なしの騎乗であった。こういった後ろから行く馬に乗せると本当に上手い。チャンスがあると思えば思うほど、仕掛けのタイミングを我慢することは難しく、分かっていても、気持ちが先に動いてしまう。デュランダルやスイープトウショウといった名馬たちに、無心を演じることを教えてもらったのだろう。勝負どころでスッと馬を動かす技術も天下一品である。

サクラメガワンダーは正攻法の競馬で勝ちに行ったが、勝ち馬の切れ味に屈してしまった。とはいえ、昨年の鳴尾記念あたりからの成長は著しく、このメンバーに入っても見劣らないだけの力を付けている。クラシックでも期待された馬だが、祖母サクラクレアーから流れる血脈がようやく6歳にして開花してきた。もう少しトモに筋肉がついてくれば、最後のひとふん張りが利き、G1のタイトルにも手が届くのではないだろうか。夏を越しての成長を楽しみに待ちたい。

1番人気に推されたディープスカイは、4コーナー手前ですでに手応えが怪しくなり、直線に向いて勝ち馬に交わされると、全く抵抗できなかった。馬体は絞れ、最高の仕上がりを見せていただけに、不甲斐なさだけが残った。数字的には体調は戻っているだけに、考えられる敗因としては、ダービーを勝ったことによる精神的なダメージをまだ引きずっているということだろうか。細かいことを言えば、今回も道中で舌がハミを越しかけていたように、ハミ受けの悪さが出てきているように映る(安田記念の最終追い切りでもそのような仕草は見られた)。それもこれも走ることに対して苦しがっているからである。この結果を受けて、凱旋門賞うんぬんの前に陣営が採るべき選択肢はひとつ。厩舎に置いておくのではなく、勇気を持って放牧に出すことだ。

カンパニーは外枠発走からスッと先行し、4番手で見事に折り合った。最後は上位3頭に交わされてしまったが、この馬の力は出し切っている。今回は体調も良く、悔いのないレースであっただろう。アルナスラインは馬体重こそマイナスではあったが、最終追い切りでバタバタしていたように、前走時に比べると仕上がりが優れなかった印象を受けた。追い切りで動かないこの馬にとっては、天皇賞春からおよそ2ヶ月という間隔の長さが裏目に出てしまった。

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◎ディープスカイ

Jiromaru

ウオッカの回避は残念でしたが、どこかに安心した自分がいます。昨年の有馬記念は出なければならないと強く主張して、今でもそう思っているのですが、今回の宝塚記念については無理をする必要なかった素直に思います。もし出走していたとしても、おそらく良いことはなかったことでしょう。ファンの期待に応えることも名馬の大切な役割ではありますが、あくまでも自身が無事であってこそです。

宝塚記念といえば、どうしてもライスシャワーのことが思い起こされてしまいます。あの年は阪神競馬場が改修されていたため、宝塚記念は京都で行われました。皮肉なことですね。その年の宝塚記念だけは、京都のパンパンの良馬場でレースが行われたのです。7歳馬にして天皇賞春で復活したライスシャワーは、余勢を駆って出走してきたものの、肉体的にはピークを過ぎていたのではないでしょうか。春シーズンの最後のG1レベルの激しく厳しいスピードレースについていけず、淀のターフに散ってしまいました。

雑誌「優駿」に「馬を愛する人たちの宝物」というコーナーがあります。ライスシャワーを管理した飯田好次元調教師は、彼が最後に履いていた蹄鉄だけはどうしても捨てられず、今でも大切に持っているそうです。蹄鉄の溝には、あの日の京都競馬場の土が付いたまま。「ライスシャワーは、私に一番の喜びを与えてくれた馬、というか人です。この小さい蹄鉄を見ると、小柄な身体でよく頑張ったなと思います」と語りました。ステイヤーとはいかなる者かをライスシャワーから教えてもらった私は、このエピソードは涙なしに読めませんでした。

アグネスタキオンの急死にも驚かされましたね。ノーザンファームの吉田勝己氏の強烈なバックアップが種牡馬としての成功の最大要因だと思いますが、もちろんアグネスタキオン自身の能力も優れていたということでしょう。ダイワスカーレットとディープスカイという2頭の牝馬と牡馬チャンピオンを出しました。この2頭に共通するのは、瞬発力だけではなく、スピードの持続力もあるという点ですね。あらゆる条件のレースに対応できる柔軟さを備えているということです。つまり、馬場が軽くても重くとも、スローペースだろうがハイペースだろうが、常に最高のパフォーマンスが出来るのです。

弔い戦という意味合いは全くありませんが、本命は◎ディープスカイに打ちます。前走はウオッカに完敗でした。相手が強すぎたということもありますが、この馬自身が少し太目残りだったということが主な敗因です。単なる太目残りかというと少しニュアンスは違い、体調が上向いてきている中での大幅な馬体増(+14kg)ということです。なぜ大幅な馬体増になったかというと、中2週の宝塚記念へ向けて僅かに緩めに仕上げられたということに加え、休み明けの産経大阪杯におけるマイナス体重(-8kg)が理由です。

何度も書いてきましたが、昨年秋のディープスカイのパフォーマンスは素晴らしいのひと言に尽きます。ダービーの疲れが抜け切らない中、ウオッカやダイワスカーレットなどの古馬を相手にあれだけの走りをすることは容易ではありません。体調が戻り、古馬になって馬がもっとシッカリしてきた暁には、もはや日本には相手はいないだろうと思わされました。

しかし、ジャパンカップを2着した後、休養をはさみ(放牧には出されなかったのですが)、休み明けの産経大阪杯を楽しみにしていたのですが、あっさりとドリームジャーニーに差し切られてしまいました。私が気になったのは、負けたことではなく、マイナス体重でした。マイナスと言っても天皇賞秋と同じ馬体重なのですが、今から振り返ると、あの時点ではまだ昨年の疲れが完全に抜け切っていなかったのでしょう。そして、ひと叩きされた効果もあり、劇的に体調が上向きになってきていた途中が安田記念だったということです。調教の負荷よりも、ディープスカイの回復力の方が上回ってしまったということです。

ジャパンカップ 518kg 
(休み明け)
産経大阪杯   510kg 休み明けにもかかわらず馬体減
安田記念    524kg 休み明け前の馬体重に戻った!

馬体重の読み方については集中連載「馬体重は語る」に書いたので、ここで詳しくは説明しませんが、まさに今回は復調しているレースになります。馬体重の基本原則「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」からです。ここをキッチリ勝って、海外に行くのか、それとも国内戦に専念するのかを決めて欲しいですね。個人的には、天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念の3連勝が可能な馬だと思っています。

ドリームジャーニーはここに来て再び成長していますね。朝日杯FSを勝った時は単なる早熟馬かと思っていましたが、そうではありませんでした。馬体が大きく成長し、立ち写真を見る限り、生涯最高の出来にあるのではないでしょうか。この馬がここまで長きにわたって活躍できるのは、母父メジロマックイーンの成長力と考えることもできますが、それ以上に父ステイゴールドの勝ち気な気性を受け継いでいるからこそだと思います。ステイゴールドは小さい身体で7歳まで第一線で走り続けた馬ですが、その原動力は底知れぬ闘争心だったといいます。年齢を重ねても、常にテンション高くファイティングポーズを取り続けた馬でした。そんなスピリットをドリームジャーニーも受け継いでいるのでしょう。一瞬の脚を生かす馬だけに、ディープスカイに比べて乗り方は難しいのですが、ドリームジャーニーを手に入れている池添騎手を背にどこまで迫れるでしょうか。


関連リンク
「ガラスの競馬場」:執念の馬
「ガラスの競馬場」:ディープスカイの無類の末脚が

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「馬券のヒント」がPDFで読める!

Cover02

「馬券のヒント」がPDFで読めるようになりました。今すぐに読みたいという方、または自宅に直接届くのは困るという方のために、PDFでダウンロードしていただけるようになりました。精魂込めて作った本ですので、本当は手に取っていただける形でお届けしたいのですが、どうしてもという方はPDFダウンロードをご利用ください。まぐまぐマーケットからご購入いただけます。

「馬券のヒント」は、2006年にメルマガ配信を開始し、100のヒント(馬券戦術)を100日連続で皆さまにお届けしたものです。期間限定、しかもバックナンバーを公開しておりませんでしたので、「最初の100のヒントを教えて欲しい」という要望をたくさんの方々から頂戴しておりました。ほぼ3年越しになりますが、新たなヒントやコラムを加え、加筆修正して、皆さまにお分けします。

全90ページ(!)の中に、治郎丸敬之が数々の実戦を通して手に入れてきた知恵を詰め込んでみました。もちろん、これらはあくまでもヒントであり、絶対的なものではありませんが、明日からでもすぐに使っていただけるノウハウとなっています。馬券に迷ったり、困ったりした時に、手助けになるツールとして使っていただければ、これ以上に嬉しいことはありません。

馬券のヒントの無料サンプルはこちらからご覧ください↓
Hint
Button

以下、メルマガ読者の方々からの、「馬券のヒント」に対する感想の一部を紹介させていただきます。

私は全く気づいてませんでした
馬券のヒントですが、楽しく読ませていただいています。始まって、第1回のメルマガが届いた時は、短っ!というのが第一印象でした(爆)。いつもの治郎丸さんの文章を読みなれているからでしょうね。いちばんあーなるほどと思わされたのは、「牝馬が夏に活躍する本当の理由」ですかね。平坦だから、というしっかりとした答えがあるにも関わらず、私は全く気づいてませんでしたからね。まさに目から鱗でした。「予想して馬券を買う専門家は?」と「競馬は無限なり、個を立てよ」はこれからも教訓として忘れないようにしたいと思います。
KAWABATAさん

さっそく私の馬券術にも取り入れていきたい
「馬券のヒント」楽しく拝見しておりました。途中からの購読でしたがとても参考になりました。東京競馬場の排水システムは知っていたつもりですが、インコースから乾いていくのは盲点でした。さっそく私の馬券術にも取り入れていきたいと思います。この記事につきましては、私の記事とともに後にブログの方で紹介させていただきます。(もちろん出典を明記した上で)馬券のヒントの方は一時充電なさるそうですが、ブログの方も楽しみにしております。

衝撃的でした
「馬券のヒント」が終了ということで、本当にご苦労様でした。始めは100件が非常に長いと思っていたのですが、終わってしまうとけっこうアッという間であったような気がします。さて、「馬券のヒント」での感想をお伝えしたいと思います。ざっと見渡して思い浮かんだのは以下の2つです。「馬のウォーキング」と「逃げ馬の法則」です。まず、馬のウォーキングは始めの頃に、「パドックで順番どおりに歩けない馬は消し。」ということを全く考えたことも無かったので、衝撃的でした。今では自然に順番を気にして見ています。次に逃げ馬の法則です。つい最近までは追い込み馬のかっこ良さに魅せられて馬券を買っていた部分がありました。しかし、最近になって「なぜわざわざ後方からレースさせて、コースロスさせてまで外を回るのだろう?」「前にいた方が楽じゃないか?」という素朴な疑問があったので、逃げ馬という言葉にピンと来て選びました。でも、やみくもに逃げ馬が良いわけでは無いし、と悩んでいた中での内容であったので今後参考にしたいと思っています。
K.Tさん

「へ~そうなんだ」といった事ばかり
いつも馬券のヒントを読ませていただいております。毎回「へ~そうなんだ」といった事ばかりで、最近は秋競馬も始まり自分の競馬の予想に「馬券のヒント」に書いてあるような事も組み込みながらやってます。とにかく、ためになるし、いろいろと勉強になる事ばかりでこれからも、がんばってください!
Geselさん

引出しの多さに頭が下がりました
馬券のヒント100配信お疲れ様でした。そして、これだけのヒントを出せる治郎丸さんの引出しの多さに頭が下がりました。ヒント自体はシンプルなんですが、こういう基礎的な考えの集積が的中の閃きになると思いました。例えばヒント95は菊花賞のアドマイヤメインの取り捨てには有効でしたね。わたしの悩みは馬券の買い方でしたが、予想に自信がでれば馬券種に左右されなくなるんじゃないかと最近は思うようになりました。
OGINOさん

ロジカルな考え方には感服
メルマガ「馬券のヒント」を読ませていただいてます。治郎丸さんの競馬に対する観察眼とロジカルな考え方には感服いたします。まさに「馬券のヒント」として活用させてもらっています。「決断」とは自分が選び取った状況に腹をくくること。これは、競馬だけにとどまらず素晴らしい表現だと思います。
kzhrさん

はっと気づかされるコメント
いつも「馬券のヒント」楽しく読んでいます!はっと気づかされるコメントから、つい忘れがちになってしまっていたことなどなど本当に参考になっています。ただ毎週2~3通くらいだと適量で復習も容易な気がします(私の場合は保存してあるのをたまに見返すので)。それではこれからもよろしくお願いいたします!!
HARADAさん

あげればキリがないほど参考になりました
治郎丸さんの引き出しの多さに改めて感心しきり、の毎日でした。終了してしまうのは残念ですが第2弾に期待してお待ちいたしております。個人的に励まされたのは037号。2歳馬について手探りで考察している中、持ち時計を利用することに効果があるという考え方を裏打ちしてもらったので安心?しました(^^;まだ始まったばかりの06新馬戦線ですが期待できそうな馬をこれからも探していきたいと思います。他にも斤量の話だとかあげればキリがないほど参考になりました。本当にありがとうございますm(__)mこれからもよろしくお願いいたします。
KENさん

ホースレースのバイブル
第1回から100回まで継続のご苦労考えると、そんなに簡単なことではなかったことと思いますが、本当にご苦労様でした。そして有難うございました。 これからも私のホースレースのバイブルとして大切に保管したいと思ってます。「自分にしか買えない馬券を買うこと。」これに尽きます。 自分の馬券に対する意思の反映は如実に出ますね。 私も悩みに悩んで結局無難な買い方をして、何度も悔しい思いをしています。もちろん、それで結果当たったこともありますが、100%納得できず、もやもやは必ず後まで残ります。馬券は自分の信念をもって、これからも潔く行きたいと思っています。 そのことが治郎丸さんから強くメッセージとして伝わってきました。それにしても、秋華賞はお見事でした。 自分の意を忠実に反映し、分析に裏づけされた結論を断固貫いた結果だと思います。私の馬券スタイルもこんな風にありたいと、共感いたしました。
MATUOさん

馬券のヒント、恐るべし
メルマガ楽しく読ませて頂きました。ありがとうございました。非常に勉強になりましたし、勝ち馬券を得るためには色々と考えなくてはならないのだなと、改めて思いました。馬券のヒントの中で私が一番、心に響いたのは【牝馬が夏に活躍する本当の理由】ですね。シーイズトウショウが函館で勝てるのにスプリンターズSで勝てない(もちろん相手の強さが違うなどもあると思いますが・・・)理由がはっきりとわかりました。また、【芦毛の馬の買い時】というのも【牝馬が夏に活躍する本当の理由】ほどではありませんがとても頭の中に残っています。今年の神戸新聞杯のフサイチリシャール(結果的には距離適正などもあったのか、馬券に絡むことは出来なかったですが)の激走はまさにこの通りでしたね。治郎丸さんの馬券のヒント、恐るべし、と思いました。
AKOさん

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「馬券のヒント」(全90ページ)を1260円(税込み)でお分けいたします。期間限定になりますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください

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お手元に置いて、通勤通学時間などに、何度も繰り返し読んでいただければ幸いです。

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質問メールも受け付け致します。この本をお読みいただいて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたらメールにてドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご質問、ご感想お待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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ドリームジャーニーが究極の仕上がり:5つ☆

アルナスライン →馬体を見る
長距離馬らしくないコロンとした体型なので、距離短縮はマイナス材料にはならない。
リラックスして立てているが、馬体全体からどこか重苦しさを感じる。
Pad3star

インティライミ →馬体を見る
スカッとコンパクトにまとまった馬体は、とても7歳馬とは思えない。
スペシャルウィーク産駒だけに、絞れやすい時期は大歓迎だろう。
Pad3star

カンパニー →馬体を見る
良く見せない馬だったが、年齢を重ねるごとに全体のシルエットが良くなってきた。
前走に比べても、さらに上昇していて、この馬自身のピークといえる出来。
Pad4star

サクラメガワンダー →馬体を見る
栗毛ということもあり毛艶は良く見えるが、欲を言えば馬体に丸みが欲しい。
目の周りの表情を見ると、少し夏負けしているのかも。
Pad3star

スクリーンヒーロー →馬体を見る
普段は全く良く見せない馬だが、少しずつバランスは良くなっている。
ただ、腹が巻き上がって映り、力感には欠ける馬体。
Pad3star

ディープスカイ →馬体を見る
前走時よりもトモの張りが増し、臨戦態勢は整った。
究極の仕上がりということではないが、力を出し切れる及第点の出来にある。
Pad4star

ドリームジャーニー →馬体を見る
腰高でアンバランスだった2歳時に比べ、付くべきところに筋肉がついた。
毛艶、メリハリ、バランス等、文句なしで、まさに究極の仕上がり。
Pad5star

マイネルキッツ →馬体を見る
いかにもステイヤーらしい馬体で、距離短縮はプラスには働かない。
前走の好調を維持しているようで、この馬の力を出し切れることは可能。
Pad3star

モンテクリスエス →馬体を見る
突っ張って立っており、腰が高い立ち姿もバランスが悪い。
パワーには溢れるが、スピード勝負になってどこまで対応できるか。
Pad2star

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集中連載:「調教のすべて」第29回

次に、調教における「変化」について述べていきたい。「変化」とは、今回の調教がこれまでとは違うということである。決して他馬の調教とのヨコの比較ではなく、その馬自身の過去の調教と今回の調教とのタテの比較ということだ。タテの比較をする以上、それまでの調教を観ている必要があるし、覚えていなければならない。そうしなければ、調教における「変化」には気づけない。

調教における「変化」のひとつ、初時計は前走後に肉体的な反動があったかどうかを知るひとつの目安となる。実戦のレースを走り、どれぐらい間が開いて時計を出し始めたかに着目する方法である。もし反動が出てしまい、肉体的な疲労が取れていなければ、当然のことながら乗り出しは遅くなる。たとえ馬場で乗られていたとしても、時計になるだけの調教が出来ていなければ、前走の反動の大きさが察せられるだろう。逆に、レース後すぐに時計を出せている馬は、元気一杯で、レースによる疲れがほとんどなかったということを意味する。

たとえば、2009年の安田記念のウオッカの乗り出しのタイミングをみてみたい。5月17日に行われた前走のヴィクトリアマイルを、ウオッカは2着馬に7馬身差をつけ圧勝した。ドバイからの遠征帰りということもあって、反動が心配されたが、ウオッカはなんとレース翌週の5月24日には初時計を出して見せたのである。

5/24(日) 栗坂 良 62.4-44.7-28.9-14.4 馬也

Tyoukyou36レース後は疲れを取ることに専念するため、これまでウオッカは翌週に時計を出すことは滅多になく、2週間後に初時計を出すことが多かった。そのウオッカが、ヴィクトリアマイル後は、翌週に馬なりの軽めながらも時計を出した。これは陣営が思っていたよりも反動が少なく、疲労もほとんど見られず、体調が良かったことを意味している。今年の安田記念に臨むにあたっては、最終追い切りの動きの良さばかりが強調されたが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に初時計も大きな意味を持っていたということである。

実は、昨年(2008年)の安田記念もヴィクトリアマイルの翌週には時計が出ていた。昨年はヴィクトリアマイルこそ負けてしまったが、海外遠征帰りをひと叩きされ、安田記念に向けて順調この上ない調整が出来ていたことが分かる。また、いまや伝説のレースとなった2008年天皇賞秋に臨むにあたっても、前哨戦である毎日王冠の翌週に時計を出していたことは記憶に新しい。

このように、レース後、どれぐらいの期間(日数)が開いて初時計が出たかを見ることは、前走の反動があるかどうかを見極める目安となるのだ。もちろん、個体差があるので、その馬が普段はどれぐらいから時計を出し始めているかを知っておく必要がある。いつもはレース後の回復に時間が掛かる馬が、翌週から時計を出してくるという「変化」があった場合には、レースにおける反動がなく、体調もすこぶる良好と判断してもよいだろう。

ちなみに、残念ながら回避となってしまったウオッカだが、宝塚記念に臨むにあたっての初時計は6月19日であった。安田記念(6月7日)から12日後。7馬身差で圧勝したヴィクトリアマイルの後よりも、安田記念の後のほうが反動は大きかったということを意味する。もし宝塚記念に出走していたなら、果たしてウオッカは私たちにどんな走りを見せてくれただろうか。こういったタラレバが尽きないのも、また競馬の楽しみのひとつである。

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阪神2200m

Hanshin2200t1

スタンド前の直線を延長したポケット地点からの発走。スタートしてから第1コーナーまでの距離は525mと長いため、前半のラップは速くなりがちである。1~2コーナーにかけてペースは落ち着くが、向こう正面から再び速くなる。

3コーナーを回ると、擬似直線が待ち構えていて、ここでさらにペースが上がる。このように、全体的にメリハリのない速いペースになるため、スピードの持続力が問われるだけではなく、確かなスタミナの裏付けがなくてはならない。

枠順による差はほとんどないが、1~2コーナーのカーブがきついため、内に入れなかった馬は外々を回されるはめになる。そういった意味では内枠の方がレースはしやすい。

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宝塚記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Takara

■1■天皇賞春組有利へ
平成12年より、6月下旬へと日程が変更された。それまでは天皇賞春からの間隔が開きすぎていたため、調整が難しく、多くの馬は本来の力を出し切れない、もしくはここを使わなかった。

しかし、開催時期の変更後は、一転して天皇賞春組の活躍が目立つ。天皇賞春で1~3着だった馬は【4・3・0・4】、天皇賞馬に限っては【3・3・0・0】と実に堅実に走っている。天皇賞春からの間隔が適度に短くなったことが、天皇賞春組にとって有利になったことは間違いがない。もっとも、天皇賞春を勝つには極限に仕上げられたと考えてよく、その反動を考えると、天皇賞春→宝塚記念という連勝は意外と難しい。

そして、当然のことながら、この変更は安田記念組にはマイナスの影響を与える。特に安田記念を目標にして仕上がっていた馬や、安田記念で激走してしまった馬にとっては、中2週で宝塚記念というローテーションはあまりにも厳しい。安田記念は負けていた馬の方がかえって宝塚記念での成績は良い。

■2■スピードとスタミナの高い次元での融合が求められる
宝塚記念をひと言で表現すると、「スピードとスタミナの高い次元での融合が求められるレース」ということになろうか。これは阪神競馬場の2200m内回りというコース設定に拠るところが大きい。

スタンド前の直線を延長したポケット地点からの発走。スタートしてから第1コーナーまでの距離は525mと長いため、前半のラップは速くなりがちである。1~2コーナーにかけてペースは落ち着くが、向こう正面から再び速くなる。3コーナーを回ると、擬似直線が待ち構えていて、ここでさらにペースが上がる。このように、全体的にメリハリのない速いペースになるため、スピードの持続力が問われるだけではなく、確かなスタミナの裏付けがなくてはならない。 枠順による差はほとんどないが、1~2コーナーのカーブがきついため、内に入れなかった馬は外々を回されるはめになる。そういった意味では内枠の方がレースはしやすい。

■3■前走G1レース以外で負けている馬は×
宝塚記念は定量戦であるため、実力の差がはっきりと出てしまうレースである。宝塚記念の連対馬は、ほとんどが天皇賞春か安田記念からの直行組であって、別路線組はごくわずかである。これは、宝塚記念は実力が正直に反映される紛れのないレースであることを意味しており、前走G1以外のレースで敗戦していた馬ではまず勝負にならない。

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最強牝馬ウオッカ壁紙無料プレゼント!

宝塚記念への出否は微妙な状態ですが、牝馬として初の獲得賞金10億円超えとG1レース最多6勝を記念して、ウオッカ壁紙無料プレゼント企画を行います。ダービーから始まり、復活の安田記念、伝説の天皇賞秋を経て、ウオッカの壁紙としてはこれで4枚目の「作品」となります。

ウオッカの最大の魅力は、牝馬らしい美しさと、牝馬らしからぬ強さにあると思います。美しさという点においてはヒシアマゾンに匹敵するものがあり、強さという点においてはエアグルーヴに並び、もはや超えたと言ってもよいではないでしょうか。この2つのアンビバレントな要素を併せ持ち、常に一線で闘い続けているからこそ、これだけ多くの人々の心を魅了するのでしょう。

今回の「作品」は、特にウオッカの肉体の強さと美しさを切り取っています。安田記念のレース後、検量所前で撮影された写真です。もう手を伸ばせば届きそうなほど近くに、ウオッカの鍛え上げられた芸術品のような肉体が、今レースを終えたばかりの熱気を発して動いています。スラリと真っ直ぐに伸びた長い手脚、極限まで鍛え抜かれた柔らかくも強い筋肉、そして各パーツの見事なまでのバランス、どれを取ってもサラブレッドとして理想的な肉体です。手を伸ばして触ってみたいという衝動に駆られるのは私だけではないはずです。

Vodkawallpaperimg
ウオッカの肉体の美しさと強さに手が届くような感覚を味わえる「作品」です。
ガラス越しに見守るファンの熱気もヒシヒシと伝わってきますね。

壁紙は2サイズ(「1024*768通常版」と「1280*768ワイド版」)で用意しております。ご希望の方にはどちらのパターンも差し上げますので、お気軽にお申し出ください。

また、壁紙をプレゼントさせていただくにあたって、いつもアンケートにお答えいただきありがとうございます。今回のアンケートは、「あなたが今まで好きになった(もしくは好きな)牝馬は?」です。ぜひ好きな理由も教えてください。頂戴した声は「ガラスの競馬場」に掲載させていただきたいので、その際のハンドルネームも教えてください。

■応募方法は以下の通りです
件名を「最強牝馬ウオッカ壁紙無料プレゼント企画」とする。
本文に、
①ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください。
②簡単なアンケートに答えください。
「あなたが好きな牝馬は?」
③好きな理由も教えてください。
④「ガラスの競馬場」に対するご意見やご感想も教えてください。
⑤掲載させていただく際のハンドルネームを教えてください。

内容が確認でき次第、壁紙画像(JPG)を添付して返信いたします。

→ご応募はこちらから

・応募期間は7月5日(日)までとさせていただきます。
・メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
・画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。

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集中連載:「調教のすべて」第28回

Tyoukyou35

また、調教で「動かない」ことには、その馬自身の完成度が高くないという理由もある。まだ競走馬としての体が出来上がっていないため、実戦ではレースセンスの良さでカバーできても、どうしても調教で速いタイムを出したり、抜群の動きを披露したりすることが難しいのだ。

たとえば、今年のダービーで4番人気に推されたアプレザンレーヴは、最終追い切りの時点で、陣営から調教では「動かない」というコメントが出ていた。

追い切り後の池江泰朗調教師のコメントは以下の通り。

調教では動かない馬だけれど、今日は気分良く動いてくれた。もうやることはない、満足できる状態です。(中略)2400メートルは最適。前走の様な競馬をしてくれれば」(スポーツ報知)

なぜアプレザンレーヴが調教で動かないかというと、ダービー時点では競走馬として成長途上であったということに尽きる。馬体だけを見ても、父シンボリクリスエスの3歳春時点と比べても、明らかに完成度が劣っていることが分かる(写真参照↓)。競走馬としての資質やレースセンスは非常に高い馬なので、青葉賞まではなんとか勝ち上がって来たが、やはりダービーという完成度を競う舞台で勝ち負けするのは難しかったのだ。陣営から「動かない」という言葉が頻繁に出てくるということは、アプレザンレーヴの完成度が高くないということを暗に意味していたのである。

シンボリクリスエス
Sinbori 引用元:競馬ブック

アプレザンレーヴ
Apurezan 引用元:競馬ブック

その他、調教で「動かない」ことには、年齢によってズブさを増している、蹄鉄が薄くなっている、○○コースでは動かない、など様々な理由が存在するが、最も多いのは先に挙げた2つ(「体調が良くない」「完成度が高くない」)である。よって、調教で「動かない」馬はほとんど走らないのである。「ケイコでは動かない馬だから…」、「元々動かない馬だから…」、「実戦タイプだから…」という調教の動きが悪いことを示唆するコメントが出てきたら、その馬は消しと考えてもよいだろう。

ただし、ひとつだけ例外はある。それはその馬がステイヤー(長距離を得意とする馬)であるケースである。基本的にステイヤーはゆったりとしたフットワークで走る馬が多く、気性的にもおっとりしているので、調教のような短い距離で速いタイムを出したり、抜群の動きを見せたりすることはない。

たとえば、私の中でステイヤーというと真っ先に出てくるのがライスシャワーという名前であるが、この馬は本当に調教では動かなかった。500万下の条件馬と併せ馬をしても、食らいついていくのが精一杯という具合。どこにでもいそうな小柄な馬だったので、もし菊花賞や天皇賞春を制したライスシャワーということを知らずに調教だけを見ると、誰もが走らない下級条件馬と認識したはずである。

つまり、ステイヤーが調教で「動かない」ことに関しては、その馬の特徴として大目に見るべきなのだ。3000mを超えるレースになってくると、ほとんどが調教で「動かない」馬たちであることも珍しくない。逆に言うと、調教で「動かない」馬は、もしかすると生粋のステイヤーかもしれないと可能性を探ってみることも、また楽しみのひとつではないだろうか。

(次回に続く→)

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集中連載:「調教のすべて」第27回

Tyoukyou34_2ここまで調教での「動き」について述べてきたが、最後に、調教で「動かない」馬について書いてみたい。

結論から言うと、調教で「動かない」馬は走らない。厳密に言うと、調教で「動かない」馬とは、そのレースに臨むにあたっての調教で陣営から「動かなかない」という意味のコメントが出てきた馬である。コメントケースとしては、「ケイコでは動かない馬だから…」、「元々動かない馬だから…」というものから、「実戦タイプだから…」というものまで、どのコメントにも語尾に…のニュアンスがつく。詰まるところは、今回は調教での「動き」が悪かったことを示唆しているのである。

調教で「動かない」ことには、いくつかの理由が存在する。最も多い理由としては、ただ単純に体調が良くないからである。調子の良い馬は手脚が伸びているので、ゆっくり走っているように見えても自然と速いタイムが出るのとは対照的に、体調の悪い馬はフォームにも伸びやかさがなくなり、また精神的にも疲れているため前進意欲に欠ける走りとなる。時計が遅いということではなく、馬の「動き」自体が悪くなるということだ。その「動き」を見た陣営は、決して体調が悪いのかもとは口が裂けても言えず、前述のコメントでお茶を濁す。

たとえば、国内ダートG1レース6勝した実績を誇るヴァーミリアンの陣営から、昨年(2008年)のJCダート以降、追い切りで「動かない」というコメントが頻繁に出てくるようになった。「ヴァーミリアン 動かない」で検索するとたくさん出てくる中のひとつ、JCダートでのコメントは以下のとおり。

「凄くいい雰囲気。攻めで動かないのはいつものことだから」と古川助手の表情も明るい。(中略)3月のドバイ遠征以来だった前走・JBCクラシック(園田)でも、逃げて勝ちパターンに持ち込んだサクセスブロッケンを首差でねじ伏せる貫禄のレースぶり。左前ザ石の影響で「万全とは言えない状態」だった昨年のこのレースもレコードで圧勝。「何の不安もない」今年、舞台が東京から阪神に替わっても、ダート最強馬の座を簡単に明け渡すつもりはない。(スポニチ 2008年12月6日)

圧倒的な1番人気(2.2倍)に推された実戦では、最後はカネヒキリに出し抜けを食らい、メイショウトウコンには後ろから差され、まったく強さを見せることなく3着に敗れてしまった。第1コーナーで挟まれて苦しいレースを強いられたこともあったが、それまでのダートでの鬼のような強さを思えば、考えられないほどの凡走であった。次走の大井で行われた東京大賞典でも敗れ、翌年(2009年)のフェブラリーステークスに臨んだヴァーミリアンだが、ここでもまた陣営から「調教で動かない」という言葉がちらほらと聞こえてきた。案の定、2番人気に推されたものの、見せ場なしの6着と惨敗を喫してしまった。

ヴァーミリアンには目に見えない疲れが少しずつ出始めていたのだろう。2度にわたるドバイ遠征や国内のG1レースを勝ち続けてきたことによる肉体的、精神的な疲労が、2008年のJCダートを境として噴出してしまったのだ。全盛期に比べ、衰えもあったのかもしれない。確かにそれほど速い時計の出る馬ではなかったが、陣営からこれほどまでに「動かない」という言葉が出てくるということは、もうヴァーミリアン自身が黄色信号を発していたということに他ならない。

(第28回に続く→)

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最後は心臓で走る。

Logiuniverse01

横山典弘騎手は私が初めて好きになったジョッキーである。競馬を始めた頃、ナムラコクオーやヒシアマゾンなど好きな馬は何頭かいたが、好きなジョッキーはいなかった。好きになる理由がなかったのだろう。実際に走っている馬には感情移入できても、その背に跨っているジョッキーにまで意識が向かなかった。競馬は馬が主役なのだから、当然といえば当然のことだ。

きっかけは突然に訪れた。1995年の札幌記念、横山典弘騎手は1番人気のトロットサンダーに騎乗した。勝てるものだと思い、私はトロットサンダーの馬券を買っていたが、横山典弘は小回りコースを意識してか、早目に動き出したものの、直線では伸び切れずに7着と惨敗した。「ジョッキーは何やってるんだ、下手くそだなあ」とド素人の私は小声でつぶやいた。

レース後、横山典弘騎手のコメントが私に衝撃を与えた。正確には覚えていないが、「俺が下手に乗ったせいで負けてしまった…」という旨の発言をしたのだ。今となっては私のこの衝撃は伝わりにくいだろうが、当時、自分のミスで負けたなどとコメントするジョッキーなど皆無に等しかったのだ。そんなことをすれば、馬券を買ったファンからどれだけ野次られるか分からないし、調教師からの騎乗依頼が減ってしまう恐れもある。そんな時代の中、正直に己の非を語った横山典弘騎手に、私は男としての潔さと職人としての強い矜持を感じ取り、このジョッキーを応援したいと素直に思ったのだ。

今年、横山典弘騎手がダービーを勝てた理由は2つあると思う。

ひとつは騎乗観の変化である。こちらにも少し書いたように、騎乗に対する考え方が変わってきたということだ。もう少し具体的に述べると、ポジションについての意識が変化してきた。今年に入ってからの(特に重賞などの)大レースにおける騎乗を観ると、それが良く分かる。馬のリズムを大切にしながらも、勝つためのポジションを積極的に取りに行っている。腕っぷしが強く、追えるジョッキーと評され、芝の追い込み馬が好きだと語っていた横山典弘騎手が、ロジユニヴァースで内を突いて勝った事実が全てを物語っている。

もうひとつは心である。「変な言い方かもしれないけど、勝っちゃダメだったんだ。怖さも知らずに。こんな重みは感じなかったかもしれないし、あのころなんてはっきり言って感謝の気持ちなんてなかったから。ここまで勝てなかったのが、自分なりに分かった気がする」、とダービージョッキー横山典弘騎手は語る。

ここでいう心とは感謝の気持ちということではない。そんな単純なものではなく、横山典弘騎手はメジロライアンで勝てると思って2着に敗れたダービーから、長い歳月をかけて心を鍛えたのだ。極限の状況で最高のパフォーマンスが出来る強い心を。19年前の横山典弘はロジユニヴァースを同じようにゴールまで導けただろうか、いや。

頭で考えることなんてたかが知れている。
最後は心臓で走るのだ。
馬もジョッキーも、そして私たちも。


Logiuniverse02

今年のダービーの壁紙を無料でプレゼントします。「優駿」で活躍中のPhotostudと「ガラスの競馬場」によるコラボレーション作品です。ゴールした瞬間の横山典弘騎手の恍惚の表情がなんとも言えません。壁紙は2サイズ(「1024*768通常版」と「1280*768ワイド版」)で用意しております。ご希望の方にはどちらのパターンも差し上げますので、お気軽にお申し出ください。

また、壁紙をプレゼントさせていただくにあたって、いつもアンケートにお答えいただきありがとうございます。今回のアンケートは、「あなたの好きな騎手は誰ですか?」です。好きな理由もぜひ教えてください。頂戴した声は「ガラスの競馬場」に掲載させていただきますので、その際のハンドルネームも教えてください。

■応募方法は以下の通りです
件名を「横山典弘ダービー初制覇記念壁紙プレゼント企画」とする。
本文に、
①ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください。
②簡単なアンケートに答えください。
「あなたの好きな騎手は誰ですか?」
③好きな理由も教えてください。
④「ガラスの競馬場」に掲載させていただく際のハンドルネームを教えてください。

内容が確認でき次第、壁紙画像(JPG)を添付して返信いたします。

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