秋華賞はこうやって勝つ
by sashiko
秋華賞2001-観戦記-
まさにテイエムオーシャンの完勝であった。勝つべくして勝ったレースと言ってもいいだろう。前半の1000mが58秒4という、馬場が良いことを考慮しても速いペースでレースは流れたが、テイエムオーシャンは離れた3番手という絶好のポジション取りで、単騎で逃げているのと変わらないマイペースで道中進めることが出来た。本田騎手が前半から積極的な競馬をしたため、馬群に包まれることもなく、逆に内枠のアドバンテージを生かし理想的な競馬をしていた。
小回りの2000mならば、テイエムオーシャンにとっては、スピードだけで押し切れる距離なのであろう。次走はエリザベス女王杯を予定しているらしいが、わずか200mの距離延長ではあるが、京都の外回りに変わってスピードだけでは押し切れないレースになる。テイエムオーシャンは一介のスピード馬ではないので問題はないだろうが、もし直前の追い切りを軽くしてしまうと、伸び切れなかったオークスの二の舞いになってしまうだろう。今回のレースはスピードだけで押し切れたが、エリザベス女王杯では最終追い切りでもびっしりとやって欲しい。そうすればこの馬が牝馬同士で負けることは考えられない。
ローズバドは善戦したといってよい。どうしても、躓ずいて出遅れたことが印象に残るが、そのおかげで前半ゆっくりと行けて経済コースを通れたため、末脚が切れたとも考えられる。もし躓いていなくても、もう少し際どい勝負になっていたかもしれないが、着順に変わりはなかっただろう。テイエムオーシャンにあれだけの競馬をされては完敗であったというべきであろう。横山騎手はオークスに続きまたも勝てなかったが、ローズバドの能力を十分に引き出している。ただ、4コーナーで内を突いた横山騎手の乗り方をほめるのはおかしい。4コーナーで内を突いたのは、腹をくくったからではなくて、外を回していたら絶対に届かないからである。誰が乗ってもあの場面では内を突くはずである。
レディパステルは、レース前から入れ込んでいたように、まだ肉体的、精神的にもオークスを勝った疲れが残っているようだ。勝ち馬にあれだけ離されているのだから、外を回ったことだけが敗因ではない。そういった状態でも3着を確保するのは地力があることの証明である。無事に使って行けば、古馬になってさらに活躍できるはず。
サクセストレイン、ムーンライトタンゴ、ノブレスオブリッジは善戦している。どの騎手も巧く乗っているので、現時点では完全な力負けということになる。
全体としてみて、やはり京都の2000m内回りというコースは難しいという印象を受ける。後ろから行く馬にとって、3コーナーから4コーナーにかけての勝負所で、2つの選択を迫られる。外を回って差を詰めるか、それともじっとしていて直線に勝負を賭けるか。前者を選択すれば、強引に脚を使うことになってしまい、直線の伸びが失われるかもしれない。後者を選択すれば、前が開かなくなるかもしれないし、直線が短いため脚を余してしまうかもしれない。どちらを選択しても勝ちにつながるイメージが持ちにくい。やはりこのコースでは、多少のハイペースでも我慢できるだけの力を備えた先行馬でないと勝ちパターンをつくりにくい。今回のテイエムオーシャンのような競馬が勝つための理想である。
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