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シービスケット!?

jcdirt03.jpg by ruby
ジャパンカップダート2003-観戦記-
 雨が降りしきるドロンコ馬場の中で行われたレースは、こういった馬場に対する巧拙うんぬんではなく、弱き者が脱落していくというまさにサバイバルの様相を呈した。雨が降れば、ダートは脚抜きが良くなり走りやすくなるが、これほどまでに降ってしまうと逆に最も走りづらい馬場に豹変してしまうことになる。そんな走りづらい馬場を苦に、日本馬が1頭1頭と戦意喪失していく中、最後まで闘争心を失わなかったフリートストリートダンサーとアドマイヤドンには拍手を送りたい。

 同じダート競馬とはいえ、日本のダートは砂、アメリカのダートは土であり、その馬場状態は異なる。過去3回のジャパンカップダートでアメリカ馬が力を出し切れずに惨敗したのはこのような背景があるが、今年のレースに限っては、その違いがほとんど関係ないほどに馬場が変質してしまった。日本馬は走り慣れている砂のダートという地の利を奪われ、どの馬にとっても条件が同じといったある意味でのフェアな競馬となった。

 アドマイヤドンの追撃を差し返したフリートストリートダンサーは、これまでの戦績からは想像もつかないスピード、スタミナ、粘り強さを発揮した。好位の外側という絶好のポジションが取れたことも勝因のひとつだが、馬場の極端な悪化により、日本馬にとっての地の利が失われたという好条件がこの馬の勝利に大きく貢献した感がある。また、直線に向いてから後続が迫ってくるまで追い出しを我慢した、ソリス騎手の落ち着いた手綱捌きも見逃せない。

 ゴール前で失速してしまったアドマイヤドンの敗因は、ピークの状態であった前走のJBCクラシック時と比べ、体調そのものが下降線を辿っていたことにあるだろう。最終追い切りがチグハグになってしまった影響はほとんどなかったが、結果的に見ると、秋の使い出しが1戦だけ早かったのではないだろうか。普通の状態であれば楽に抜け出していたはずであり、もちろん今回は負けてもなお強しという印象を受けた。安藤勝己騎手については、1コーナーから2コーナーにかけて強引に外に出したり、最後まで馬をモタせられなかったりと、圧倒的な人気を背負ったためか、肩に力の入った、彼らしくない騎乗が目に付いた。

 

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