あの母の仔として
by sashiko
朝日杯フュ-チュリティS2001-観戦記-
絶好の馬場状態で行われた今年の朝日杯フュチュリティーSは、グラスワンダーのレコードにコンマ2秒差の1分33秒8という好タイムで決着した。前半の1000mも57秒7と速く、先行した馬にとっては苦しい流れとなった。
勝ったアドマイヤドンは道中を抜群の手応えで先団を追走し、最後の直線でも他馬の追い出しを待つ余裕さえあった。このペースを7ー4ー3という位置取りで抜け出し、最後もまだ余裕があったように、完全に一枚力が上であった。
アドマイヤドンは兄弟であるアドマイヤベガ、アドマイヤボスとは父が違うため、上の2頭と比べるとがっしりとした体つきをしている。まだ余分な肉が付いている感じの馬体ではあるが、今の時点ではエンジンの違いで走っているようだ。比較的力を入れて走るタイプなので、距離が長くなると不安はあるが、競り合いに強そうなので2000mくらいまでのレースなら相当活躍を期待できるのではないか。
ヤマノブリザードは展開にも恵まれたが大外をよく伸びた。道中は折り合いもついて理想的なポジションで競馬をしていたが、惜しむらくは4コーナーで外を回りすぎたことか。ペースを考えると、あとワンテンポからツーテンポ仕掛けを我慢してもよかったはず。内にもたれていたこともあったが、坂を登ってからまた伸びているように、中山の直線の坂で伸びを失っていた。見た目とは違い非力なタイプなのかもしれない。結果的には半馬身差ではあったものの、勝ったアドマイヤドンとはそれ以上の力差があるように映った。
スターエルダラードはきっちりと走ればこれくらいの力は持っている馬である。今回はデムーロ騎手が最後まで気を抜かせずに走らせたことが好走の理由である。これからは精神面の成長が課題だろう。
バランスオブゲームは一気の距離延長にもかかわらず4着に健闘した。新潟2歳Sでみせたあのパフォーマンスがダテではなかったことを証明した。早熟なのではという不安はあるが、距離はマイルくらいまでなら十分もつだろう。
アグネスソニックはスタートが抜群だったため積極的な競馬をして見せ場をつくったが、ラスト100mで止まってしまった。結果論でいうと、スタートが良かったことが裏目に出てしまった。この馬には、もっと後ろから行って終いの脚を生かすような競馬が向いているのではないか。
シベリアンメドウは直線での不利はあったが、速い流れに戸惑っていたところがあった。追走に精一杯で直線で伸びるような気配はなかった。スピードがないということはないが、今回は急なペースの変化がこたえたようだ。素質があることは明らかなので、これからの活躍に期待したい。
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