1200→1400→マイルG1は勝てない
今年のフェブラリーSで1番人気が確実視されるのは、前走の根岸Sを7馬身差で圧勝したメイショウボーラーである。芝のG1クラスの馬たちと互角に渡り合った実績からも、競走馬としての能力が上位であることは間違いない。ダートにも適性があることが分かり、体調も申し分ないとくれば、翳りの見えるアドマイヤドンやムラ駆けのタイムパラドックスよりも人気するのは当然のことだろう。
フェブラリーSについての個人的な見解は[G1トーク]に譲るとして、ここではメイショウボーラーの取捨を選択する際にカギになるであろう、ひとつの定石を紹介してみたい。
定石:
「1200m→1400m→マイルのG1」というローテーションの馬は勝てない
距離を少しずつ伸ばしながら、マイルのG1に臨んできたというローテーション。
ホップ・ステップ・ジャンプと段階を踏んできたかに見える、このローテーションのどこがマズイのか?
答えとしては、このローテーションには陣営の距離に対する不安が潜在している、ということ。つまり、マイルの距離には一抹の不安がある、スピードの勝ったスプリンターであることを陣営が暗に認めてしまっているということ。だからこそ、このローテーションを選択するのである。
これは桜花賞、NHKマイルカップ、安田記念、マイルCSを予想する際にも、当てはまる定石であり、このローテーションで臨んできた馬は、ほとんど勝つことはない。
もちろん例外はあって、それがなんと平成13年のフェブラリーSである。勝ったノボトゥルーは、1200m→1400m(根岸S)→マイルのG1(フェブラリーS)という3連勝を決めてしまった。ただし、この馬はズブい末脚勝負の馬で、結果的には距離は長い方が合っていたということになる。根岸Sもギリギリ届いたという辛勝であった。
根岸Sでスピードの違いを見せ付け、7馬身もの差をつけて圧勝したメイショウボーラーは、果たして距離の壁をぶち破って頂点へ駆け抜けるのか。それとも、定石どおりに敗れ去るのか。今年のフェブラリーSの焦点はそこにある。
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