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ステイヤーのピークは長い

最も有力なステップレースとされる阪神大賞典での着順と、天皇賞春でのそれを比較してみたい。

    阪神大賞典→天皇賞春
平成 7年 
1着 ナリタブライアン → 不出走
2着 ハギノリアルキング→3着
平成 8年 
1着 ナリタブライアン → 2着
2着 マヤノトップガン → 5着
平成 9年 
1着 マヤノトップガン →  1着
2着 ビックシンボル  → 6着
平成10年 
1着 メジロブライト  →  1着       
2着 シルクジャスティス→ 4着
平成11年 
1着 スペシャルウィーク→ 1着       
2着 メジロブライト  →  2着
平成12年 
1着 テイエムオペラオ-→1着       
2着 ラスカルスズカ  → 2着
平成13年 
1着 ナリタトップロード→ 3着
2着 エリモブライアン → 9着
平成14年 
1着 ナリタトップロード→ 3着
2着 ジャングルポケット→2着
平成15年 
1着 ダイタクバートラム→ 3着
2着 コイントス    → 不出走
平成16年 
1着 リンカーン    → 13着
2着 ザッツザプレンティ→16着

平成12年までは、以下の2点の現象が明らかである。
1)阪神大賞典での勝ち馬は、本番である天皇賞春の勝ち馬と結びつきが非常に強い
2)阪神大賞典における着順は、本番の天皇賞春でも逆転することはない

なぜこのような現象が起こったかいうと、「ステイヤーのピークは長い」からである。

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天皇賞春について

jiromarulogo
今年の天皇賞春も、確固たる中心馬不在の、難解なレースになりました。
紛れのないレースであることは間違いないのですが、正直どの馬が強いのか見当が付きません。

まずは阪神大賞典組から。
マイソールサウンドはマイルの重賞(マイラーズC)も勝っているように、距離適性に掴みどころがありません。
前走は折り合いもつきましたし、58kgを背負って押し切ったように、まさに横綱相撲でした。
力を出し切れば長距離でもこれくらいのレースが出来るという、高い潜在能力を証明しました。
ただし、もう一丁があるかというと疑問です。
この馬はムラ駆けの傾向があるので、今回は見せ場もなく凡走なんてことになるかもしれません。

アイホッパーは前走でも期待していましたが、惜しい2着でした。
サッカーボーイ×サンデーサイレンスという配合で、馬体からも長距離の適性が伺われます。
堅実に伸びてくる様は、かつてのナリタトップロードを彷彿させます。
前走の敗因は阪神の坂でしょう。
京都の平坦で長い直線は、間違いなくプラス材料になります。
直線に入ってからゆっくり追い出せばいいので、藤田騎手も安心して乗れるはずです。

リンカーンは性格的には長距離向きですが、体型からG1の3200m戦では苦しいでしょう。
顔つきも幼さが抜け切っていませんし、危険な人気馬の1頭です。

サクラセンチュリーは、前走で伸びそうで伸びずに連勝がストップしました。
ただし、前記3頭とはそれほど力差を感じませんので、本番で逆転なんてこともあるかもしれません。
まあ、G1を勝ち切るまでは、ワンパンチ足りない気がします。

(月曜日)

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あとは無事に行ってくれ

satuki05 by ken
皐月賞2005-観戦記-
ディープインパクトの強さは本物であった。4コーナーで叱咤激励のムチが入ると、初めての経験に驚きながらも、上体をさらに深く沈めながら加速し、一瞬にして他馬を引き離した。最後方からスローペースをマクったように、かなり長く良い脚を使っている。間違いなく、ダービーまで計算できる脚である。これだけ派手な芸当を、圧倒的な人気を背負ったG1レースで行ってしまうのだから恐れ入る。皐月賞に限っての最大の勝因は、外枠を引いたことである。フットワークの大きなこの馬にとっては、自分のリズムを崩すことなくスムーズな競馬ができたことが大きい。

ダービーに向けてひとつだけ懸念されることは、ディープインパクト自身の精神状態だろう。

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弥生賞馬と皐月賞の微妙な関係

ディープインパクト報道の異常なまでの過熱ぶりは、競馬界の話題作りのためのスターに祭り上げているのではないかと勘ぐってしまうほどである。しかし、改めて新馬戦→若駒S→弥生賞という3連勝の内容を目の当たりにすると、この馬のサラブレッドとしての圧倒的な身体能力の高さを感じざるを得ない。

そんな完全無欠のディープインパクトでも、無敗で皐月賞を制するためには、ひとつだけクリアしなくてはならないジンクスがある。

「弥生賞の勝ち馬は、皐月賞では勝てない」

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皐月賞について

jiromarulogo 今年の皐月賞はディープインパクト一色ですね。 馬体は兄ブラックタイドの方が立派でしたが、走る才能はこちらが明らかに上です。 体全体をしなやかに使う走法と、何といっても追い出してからグッと沈み込む感じは、まさに一流馬のそれです。 また、気性面でも大人しく落ち着いていて、道中は折り合いを欠くことなくリラックスして走ることができます。 騎手の意のままに動き、ゴーサインには俊敏に反応します。 このように、ディープインパクトはサラブレッドとしての理想形であり、現時点では非の打ち所がありません。 他のメンバーを見渡しても、この馬を脅かす存在は感じられないのが正直なところです。 圧倒的な人気にはなりますが、この馬に逆らうのは無謀なのかもしれません。 もちろん、競馬には絶対はありません。 弥生賞を勝った反動が不安材料として思いつきます。 それまでの2戦はただ回ってきただけで、前走の弥生賞で初めて競馬をしましたから。 レースの厳しさを知って、逃げようとするのも大体3、4戦目くらいです。 当日のパドックで精神状態を確認したいと思います。 とは言っても、ディープインパクトにとっては、いとも簡単に乗り越えて行くべき壁ですね。 ライバルとして挙げられているアドマイヤジャパンですが、まだまだ未完成な部分が見受けられます。 馬体が若いですし、気性面でも激しいところがあるため、ディープインパクトには遠く及びません。 弥生賞では僅かクビ差でしたが、力差はそれ以上の大きな開きがあります。 はっきり言って、逆転は難しいでしょう。 同じことがローゼンクロイツにも言えます。 ソエが治まり順調に来ていますが、まだまだディープインパクトと競うだけのレベルに達していません。 安藤勝己騎手が上手く乗って初めて、2着争いに加わって来れるのではないでしょうか。 ダンスインザモアは一週間前の追い切りでは素晴らしい動きをしました。 状態はここに来てピークに達しているようですし、勢いを感じます。 ただ、前走のスプリングSでは全てがうまく行き過ぎた感があります。 今回はG1で相手も強くなりますし、前走のようなスムーズな競馬をさせてくれないでしょう。 (月曜日)

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これぞ福永流殺陣(たち)回り

okasyo05 by shirley heights
桜花賞2005-観戦記-
心配された雨も降ることなく、レコードが記録されるほどの絶好のコンディションでレースは行われた。ハイペースの割には各馬が団子状態で進んだため、終始外々を回された馬や、ゴチャついてスムーズなレースが出来なかった馬など、レースの綾が結果を大きく左右した。

そんな中、勝ったラインクラフトを操った福永騎手の積極的な騎乗が光った。前哨戦のフィリーズビューでは本番を意識して末脚を生かす競馬を試していたが、本番の桜花賞で17番枠を引くや、一転して先行策に切り替えた柔軟な大胆さには恐れ入る。もちろん、外枠からスッと先行できたのも、他馬の追撃を最後まで凌ぎきったのも、ラインクラフトの能力があってこそではあるが。暮れのG1阪神ジュべナイルフィリーズでは本調子にはなかったが、今回は最後まで集中力を欠くことなく力を出し切っての勝利であった。

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若駒(特に牝馬)のベスト体重は見極めが難しい

シャダイカグラ、マックスビューティ、ダイイチルビー、エアグルーヴ、ファインモーションなど、多くの名牝を育て上げてきた伊藤雄二調教師が、久しぶりに管理馬エアメサイアを桜花賞に送り込む。そして、昨年のファインモーションの一件で師に借りがあるであろう、桜花賞5勝ジョッキー武豊がいかにしてエアメサイアを勝利に導くのだろうか。

牝馬クラッシク第一弾の桜花賞だが、この時期の若駒(特に牝馬)のベスト体重を想定するのはとても難しい。体も出来上がっておらず、輸送等の外的な条件の変化に大きく影響を受けてしまうため、陣営も手探りで仕上げていることが多いからだ。特にキャリアの浅い馬の大幅な馬体重の増減は、必ずしも悪いとは言えない。

たとえば、平成8年の桜花賞馬ファイトガリバーの新馬戦からの体重を見てみたい。
新馬戦   494kg 1着
紅梅S   486kg 2着
桃花賞   482kg 1着
アネモネS 476kg 3着
桜花賞   470kg 1着

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