弥生賞馬と皐月賞の微妙な関係
ディープインパクト報道の異常なまでの過熱ぶりは、競馬界の話題作りのためのスターに祭り上げているのではないかと勘ぐってしまうほどである。しかし、改めて新馬戦→若駒S→弥生賞という3連勝の内容を目の当たりにすると、この馬のサラブレッドとしての圧倒的な身体能力の高さを感じざるを得ない。
そんな完全無欠のディープインパクトでも、無敗で皐月賞を制するためには、ひとつだけクリアしなくてはならないジンクスがある。
「弥生賞の勝ち馬は、皐月賞では勝てない」
まずは、弥生賞馬と皐月賞の関係について述べておきたい。
弥生賞は本番と同じコース、距離で行われているにもかかわらず、なぜか10年以上もその勝ち馬が皐月賞を制したことがなかった。平成13年にアグネスタキオンが遂にそのジンクスを破ったが、これはアグネスタキオンが走り過ぎてしまったのであり、その無理が祟ったのか、ダービーに向かう途中で故障が判明した。
弥生賞馬が皐月賞を勝てないというジンクスにはれっきとした理由が存在する。それは弥生賞というレース自体の厳しさにある。弥生賞は皐月賞を目指す素質馬が一堂に会するレースであり、このレースを勝つには、この時点できっちりと仕上がっていなければならず、さらにレースでも極限の力を出し切らなければならない。つまり、どのトライアルレースよりも厳しく、消耗が激しいレースになってしまうのである。そのため、弥生賞を勝ったことによる反動が皐月賞で出てしまう。これが弥生賞馬が皐月賞で凡走してしまう理由である。
フジキセキ
ダンスインザダーク
フサイチゼノン
アグネスタキオン
以上は、弥生賞を勝った後に故障を発生した馬たちである。
厳しいレースである弥生賞を勝つことは、高い素質、能力を持つことの証明であるが、一方で失うものも大きい。
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