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集中連載:「一流の騎手とは」-第4回-

jockey04 by StudioU

■一流騎手の技術
なぜペリエ騎手の勝った3つのG1レースを振り返ったかというと、そのわずか3つのレースの中に、一流騎手として必要とされる技術が凝縮されているからである。一流騎手に必要な技術とは、以下のとおりである。

1、スタート
2、馬とのリズム(折り合い)
3、ペース判断
4、仕掛け
5、馬の個性把握
6、コーナーワーク
7、馬が追えること

■スタート
まずはスタートについて述べていきたい。スタートは、「ゲートを出るスピード」と「ゲートを出てから3完歩目まで」の2つのパートに分けて考えたい。前者の「ゲートを出るスピード」については杓子定規に判断することが難しく、この騎手はゲートが上手い・下手だと一概に決めつけることはできない。なぜなら、ゲートの良し悪しは、騎手というよりも、どちらかというと馬の方に起因するところが多いからである。いくら騎手がゲートから馬を速く出そうとしても、馬にゲートのセンスやダッシュがないとそれは叶わない。

騎手にできることといえば、ゲート内で苛立つ馬をなだめることや、ゲートの後方にトモを落とし気味で重心が後ろにある馬に対して、重心を前に持っていくよう指示することなど、ごくわずかなことである。それでもゲートの悪い馬は出遅れてしまうこともあるし、どんな馬でも素晴らしいスタートを切らせることのできる騎手などはいない。スタートが上手い(ゲートが速い)といわれているあの武豊騎手でさえも、馬によっては出遅れることもあるのだ。

それに対して、後者の「ゲートを出てから3完歩目まで」は、騎手の巧拙が如実に現れてしまう部分である。サラブレッドは走り始めてから3完歩目までにスピードに乗るので、そこまでの3完歩でいかにスタミナのロスをしないようにバランスをとって速く走らせるかが、スタートの良し悪しを大きく左右する。ここで馬に負担をかけてしまうと、後半の競り合いに大きな影響を及ぼすことになる。

馬に無理をさせずに、いいポジションを取れるかどうかは、3完歩目までの騎手による手綱さばきによるところが大きい。馬が少しでも楽にスピードに乗れるように、ハミなどを通じて補助することによってバランスをとってやるのが騎手の役割である。スタートの上手い騎手は先手を取って攻めることができるので、常にレースの主導権を握ることができる。そういった意味で、スタートが良いことは一流騎手の条件のひとつであることは間違いない。

(第5回に続く→)

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