集中連載:「一流の騎手とは」-第5回-
■ペリエ騎手が見せた「ゲートを出てから3完歩目までのテクニック」
ここで挙げた2001年の3つのG1ではないが、昨年(2004年)の有馬記念でペリエ騎手が見せた、「ゲートを出てから3完歩目まで」のテクニックをぜひ見ていただきたい。
スタートしてから推進力のないゼンノロブロイに対して、ペリエ騎手が重心を後ろに移動→ハミをかけて前に出すという動作を2完歩と3完歩目に行っている。この動作によって、ゼンノロブロイに対し、“今日のレースはいつもよりも前に行こう”という意思表示をしたのである。
ペリエ騎手に促されたゼンノロブロイは、前半から好位を進み、最後の直線では逃げ粘ったタップダンスシチーをなんとか交わしてゴールした。もしあの時、ゼンノロブロイの出たままの位置取りであったならば、展開を考えるとタップダンスシチーを捕らえることは難しかったかもしれない。ペリエ騎手の展開の読みと、それを支えるスタートの技術が光ったレースであった。
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