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集中連載:「一流の騎手とは」-第11回-

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Photo Data:(C)Carrot Lunch

■デルタブルースを掴んだ岩田康誠騎手
地方ジョッキーとして初めて中央競馬のG1レースを勝利した岩田康誠騎手は、本番の菊花賞で初めてデルタブルースに跨った。もちろんある程度の事前情報はあったのだろうが、その場で実際に跨ってから分かることの方が圧倒的に多い。パドックで跨り、返し馬から輪乗り、そしてゲートに向かうまでのわずかな時間で、岩田康誠騎手はデルタブルースがどんな馬で、どんな乗り方をするのがベストかを判断したのだ。

スタートして、岩田康誠騎手はデルタブルースを馬群の外を走らせることにした。多少の距離ロスがあろうとも、フットワークの大きなデルタブルースをノビノビと走らせるためには、外を回した方がいいと判断したのだろう。内に潜り込んで経済コースを走っても、デルタブルース本来のフットワークで走れなければ意味がないということである。この判断により、デルタブルースは自身のリズムで3000mを気持ちよく走ることができた。

さらに、ビリッと切れる脚がないという弱点を補うために、岩田康誠騎手はデルタブルースに4コーナーのかなり手前からゴーサインを送った。ロングスパートをかけてもゴールまでタレることはないという感触を、岩田康誠騎手が実際に跨ってみて掴んでいたのだろう。この積極的な仕掛けにより、デルタブルースは速い脚がないという弱みを突かれることなく、バテない強みを生かして、先頭でゴールすることができた。

馬の個性を瞬時に把握して、テン乗りで結果を出さなければならないのは、外国人ジョッキーだけではない。地方から乗りにくるジョッキーも同じく、レース一戦一戦が勝負なのである。岩田康誠騎手もこういった真剣勝負を繰り返し、その結果、地方ジョッキーとして初めての中央競馬のG1レース勝利につながったのである。

【平成16年菊花賞の映像はこちら】

(第12回へ続く→)

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Tracked on September 21, 2005 at 11:43 PM

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