「至上の愛」 ジョン・コルトレーン

ジョン・コルトレーンほど短期間で大成長を遂げたプレイヤーはいないとされる。マイルス・デイビスやセロニアス・モンクといった巨匠たちに揉まれながらも、独自の斬新な演奏を極め、築き上げていった。晩年の音楽は難解すぎて理解されなかったが、それでもコルトレーンが最高のサックス奏者のひとりであることは、万人の認めるところである。残念ながら、40歳の若さにして惜しまれながらこの世を去った。
こうした背景を知るにつけ、どうしてもエルコンドルパサーという馬がダブって見える。サイレンススズカに胸を借り、グラスワンダーやスペシャルウィークと競い合いながらも、一気に世界の頂点に上り詰めようとしたエルコンドルパサー。凱旋門賞2着という、世界に最も近づいた馬。毎日王冠を勝ってからの歩みは、斬新であり、かつ求道的ですらあった。海外に渡ってさらに強くなった、不世出の名馬である。この馬も、わずか3年間の種牡馬生活を送っただけで他界してしまった。
ジョン・コルトレーンの傑作「至上の愛」を聴くと、そのイントロの凄まじさに衝撃を受ける。ゲートが開くよりも先に飛び出たのではないかと思わせる、抜群のスタートダッシュ。そして、中盤から後半に差し掛かっても、その勢いはとどまるところを知らない。まさに「テンよし、中よし、終いよし」と3拍子が揃った究極のアルバムである。このアルバムを聴きながらエルコンドルパサーのジャパンカップを観るのもよし、ジャパンカップを観ながらコルトレーンを聴くのもよし。
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Tracked on September 11, 2005 at 02:50 PM

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