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Gallop2005-JRA重賞年鑑-

gallop2005 4star

かなり昔から思っていたことなのだが、この内容でこの値段は安い!オールカラーでレース写真は綺麗だし、木村幸治らの「書き下ろしG1激走譜」も読み応えがある。おまけに特別付録まで付いている(今年はディープインパクトのカレンダー)。予想をする上でも非常に役立つので、通常のGallopは1年間保管後に捨ててしまうが、この「JRA重賞年鑑」だけは’89年版から永久保存している。

私が特に重宝しているのは、G1ごとのデータである。

「競走成績表」
「レース後の騎手のコメント」
「レースラップ」
「勝ち馬の血統表」

この4つを、目を皿のようにして見ることによって、レースの全体像が再び浮かんでくる。ここでレース映像を併せて観ることができればなおよい。この作業をG1全てのレースについて行っていくと、馬と馬がつながり、レースとレースがつながってくる。点と点がつながって、線になってくるような感覚である。これはやってみた者にしか分からない。

さらに、2004年版から「馬柱」が加わったことにより、そのレースの時に戻った気持ちで、もう一度予想をすることができるようになった。「今ならこう考える」、「今でもこのレースは当たらないなぁ」などと、下らぬシュミレーション(空想)をするのだ。

今年の年末年始も、このGallop「JRA重賞年鑑」を読み耽ることになるだろう。今年一年の悲喜交々が蘇ってきて、競馬を改めて復習することができる。また、感情的にならずに反省することができるため、気付かされることも多く、思わぬ発見があったりするのも嬉しい。


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なぜ飛ばなかったのか?

arima05 by shirley heights
有馬記念2005-観戦記-
タップダンスシチーの逃げは、意外にも前半61秒6と、前年に比べると明らかなスローとなった。前が止まらない馬場を考慮すると、後ろから行った馬にとっては明らかに厳しい展開で、中団よりも前に位置していないと勝負にならないレースであった。

ディープインパクトは、折り合いを欠くこともなくレースを進めたものの、直線で伸びきれずに2着を確保するのがやっとであった。武豊騎手がコメントするように、この馬にしては全く伸びていない。なぜ本来の力を出すことができなかったかというと、古馬の壁という抽象的な理由でもなく、ペース(展開)や輸送という小さな理由でもない。明らかに馬の状態(体調)が悪かったからである。夏を放牧に出すことなく栗東で調整を続けたことや、菊花賞でプレッシャーの中、厳しいレースを強いられたことの疲労が抜け切っていなかったのだろう。

これだけの馬になると、普段の様子や調教の動きから状態の悪さを見て取ることは難しい。なぜなら、動かせば良い動きをしてしまうからである。それは普段から馬を管理している調教師や厩務員でさえ難しい。俗に言う目に見えない疲れであるが、とは言え、ディープインパクトの有馬記念での走りを見ると、ある程度はあらかじめ予測できたのではないかと正直に思ってしまう。今回は残念な結果になってしまったが、これもディープインパクトの伝説のひとつのレースである。いくら強い馬でも、勝ち続けることはできない。あのシンボリルドルフやサンデーサイレンスでさえ、負けることはあるのだから。それが競馬の厳しさでもあり、奥深さ、楽しみでもある。

勝ったハーツクライは、ルメール騎手の思い切った騎乗がピタリとハマッた。これだけの大レースで、今まで後ろから追い込んでいた馬を先行させることは想像以上に難しい。しかも、前走のジャパンカップで負けはしたものの、2着と結果を出している馬の脚質を換えるのであるからなおさらである。しがらみのない外国人騎手だからと言ってしまえばそれまでだが、そうではなく、ハーツクライを「勝たせるため」の騎乗を考え抜いて、実践してしまったことが驚異である。

ルメール騎手の馬に負担をかけない騎乗も特筆もので、今回の有馬記念だけを見ても、スタートから最後の直線に至るまで、まるで羽が馬上に載っているような軽さを感じさせる。天性の体(関節)の柔らかさがあるのだろうが、柔らかく馬に乗るということに関してだけ言えば、先輩ペリエ騎手の上を行っているかもしれない。小回りの中山競馬場で、跳びの大きいハーツクライの弱点を見せることなく回ってきた技術の高さは、馬を下りたルメール騎手のあどけなさとはとても一致しない。

もちろん、勝ったハーツクライのここにきての成長も著しい。これまで後ろから行っていた馬が、先行しても最後まで脚を伸ばし続けたということは、馬が相当に充実していて、状態が良かったという証明である。ハーツクライの世代は、キングカメハメハが抜けたことにより手薄になってしまった感があるが、やっとディープインパクトと切磋琢磨できる存在の馬が登場した。

前年の覇者ゼンノロブロイは見せ場なく惨敗した。スタートでぶつけられた影響も多少はあったのかもしれないが、昨年ほどの勢いが感じられなかった。昨年のこの時期と比べると、闘争心が失われているのは明らかで、精神的に燃え尽きてしまっている。デザーモ騎手は悪い時期に乗っているだけで、決してペリエ騎手と比較して技量が足りないということではない。

デルタブルースはスタートからスピードに乗り切れず、後方からの競馬を強いられてしまった。中山2500mの外枠で行き遅れると、終始後方から外を回されることになる。スタートが決まれば理想的な枠であったが、バタバタと走る器用さのないデルタブルースにとっては、今回は外枠がアダとなった。

リンカーンは、横山典弘騎手が外枠の不利を克服して巧く乗ったが、最後の直線で前が詰まり3着と残念な結果となった。勝つまでの迫力はなかったが、直線での不利がなければ2着争いに加われただろう。

タップダンスシチーは理想的なペースで逃げることが出来ての結果で、悔いなく引退レースを締め括ることができた。気持ちの強さで走る馬で、その類まれなる闘争心が、8歳という年齢まで活躍を可能にした原動力となった。金鯱賞の3連覇や計12勝という競走成績も素晴らしいが、やはり記憶に残るのはその地脚の強さで、勝った宝塚記念での3コーナーからのまくりは今でも忘れられない。


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ディープインパクト壁紙の応募受付を開始します

長らくお待たせしました!!
ディープインパクトの壁紙の応募受付を開始します。
壁紙は2サイズ(1024*768と1280*768)で用意しております。*「1024*768」は通常サイズ、「1280*768」はワイド画面用になります。

DeepImpactWP04_1024_768
「どんなに苦しくても俺はあきらめない!」
そんなディープインパクトの気持ちが伝わってくるような写真で、胸を打たれます。
強いだけではヒーローにはなれない。
負けてますます、私はディープインパクトのことが好きになりました。

また、前回の3冠制覇記念プレゼント企画に応募が間に合わなかった方、もしくは知らなかった方にも、菊花賞の壁紙を無料でプレゼントします。これが最後のチャンスです。有馬記念の壁紙と併せてご応募ください。

DeepImpactWP01_1024_768
武豊が必死に追い、ディープインパクトがそれに応える。
二人の鬼の形相が、3冠制覇の偉業を物語っています。

DeepImpactWP02_1024_768
ディープインパクトの頭の先から尻尾まで、美しいシルエットです。
そして、秋の京都のコントラストも美しい。


応募方法は、右サイドバー下の「メール送信」から、メールを送信ください。
頂いたメールに返信する形で、壁紙画像(JPG)を添付いたします。

■応募内容は以下の通りです。
1、件名を「ディープインパクト壁紙」とする
2、本文に、ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください
 *菊花賞の壁紙も希望される方は、「カラー」「モノクロ」をご記入ください。
3、ガラスの競馬場へのご意見・ご感想をお聞かせください。

*メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
*画像の著作権は【Photostud】が所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。


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STILL A HERO

DeepImpact05

ファンファーレを聴くだけでゾクッとした有馬記念は久しぶりでしたが、残念ながらディープインパクトは負けてしまいました。ある程度予想はしたのですが、実際に負けてしまうと、やはり切ないですね。

さて、有馬記念は敗れてしまいましたが、05年度代表馬を記念してディープインパクト壁紙をなんと無料でプレゼントします。Photostudの強力タッグによる、どの雑誌・Web媒体でも入手することのできない完全オリジナル版です。

応募受付は本日の夜からになりそうです。サムネイル(見本)のアップとともに、応募方法も発表しますので、もうしばらくお待ちください!


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◎デルタブルース

jiromarulogo
今年のオーラス有馬記念が、いよいよ明日に迫りました。
枠順も決まり、あとは各馬ゲートインを待つばかりです。

今年最後の本命は◎デルタブルースに打ちます。
この馬も菊花賞馬ですし、昨年は古馬に挑戦して価値の高い経験を得ました。
その後、長いブランクがありましたが、休み明けを2回叩いて、調子を上げてきています。
この馬は瞬発力には欠ける反面、スッと先行出来て、良い脚を長く使うことが出来ます。
ヨーイドンの競馬になると苦しいのですが、今回の有馬記念はそうはならないのではないでしょうか。
タップダンスシチーが引っ張る流れで、ある程度上がりが掛かる展開になるはずです。

また、外枠を引いたことも、この馬にとってはプラス材料です。
跳びが大きいので、内に押し込められてしまうと本来のフットワークで走れなくなってしまいます。
外枠ならば、自分のペースで終始走ることができるはずです。
この馬はスタミナがあって素直なので、ペリエ騎手も思い切ったレースをしてくれるはずです。
デルタブルースの力を出し切ることが出来れば、怪物相手でもチャンスはあるはずです。

タップダンスシチーも、前走のジャパンカップでの走りを見ると、だいぶ復調してきていますね。
あのラップを刻んで、直線半ばまで粘った根性が、この馬の真骨頂ですから。
速い時計が出やすい今の中山競馬場の馬場も、この馬にとっては好材料です。
佐藤哲三騎手も、6つのコーナーを巧く利用しながら、スピードでガンガン押くはずです。
もしかすると、あわやというシーンもあるのではないでしょうか。

ハーツクライにとって、前走のジャパンカップはG1制覇の千載一遇のチャンスでした。
広々とした東京コースと、前崩れのハイペースで、この馬にはおあつらえ向きの展開でした。
それでも2着に敗れたのは、運ではなく、この馬の力不足です。
今回の有馬記念は、打って変わって、ハーツクライにとって厳しいレースとなるはずです。
小回りコースと、前が止まらない馬場で、この馬が勝ちきることは難しいでしょう。
昨年の悪い時期と比べると成長していますが、今回は条件が悪すぎます。

ディープインパクトは良い枠を引き当てました。
この枠なら、道中は馬を前に置いて、折り合いに専念できます。
あとは、武豊騎手がどの時点で外に持ち出すことができるかが勝負のポイントです。
前が止まらない馬場を考えると、早目に先行馬に取り付いておきたいはず。
馬群をうまく捌けて、外から上がって行くことができれば・・・
あとは皆さんの想像にお任せします。

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ディープインパクトは間に合ったのか

あまり触れられていないが、ズバリ言っておきたいことがある。それは、ディープインパクトが走ってきたこれまでの7戦と比べても、最も仕上がりが遅れているのが今回の有馬記念であるということ。それは、1週間前のパドック写真を見れば明らかである。

■弥生賞■
yayoi
まだ若さを感じさせる馬体、表情だが、全体的なバランスは良い

■皐月賞■
satuki
肉体的にも精神的にも最も良い仕上がりであったのが皐月賞

■ダービー■
derby
皐月賞時の好調を維持して、非の打ち所のない仕上がり

■神戸新聞杯■
kobe
若干緩さを感じさせる造りだが、休み明けのため当然といえば当然か

■菊花賞■
kikka
しっかりとした筋肉が付いて、好仕上がり

■有馬記念■
arima
季節的に毛艶が良くないのは仕方ないとして、各パーツに緩みが見られる。立ち姿全体のバランスも、これまでと比較すると良くない。

このように、立ち姿(写真)を時系列的に見ると、今回の有馬記念に臨むディープインパクトの仕上がりの悪さは、誰の目にも明らかである。おそらく、菊花賞を勝った後に、かなり楽をさせたのだろう。もしかすると、菊花賞の疲労が抜けるのに時間が掛かったのかもしれない。いずれにせよ、立ち姿(写真)から1週間前時点での状態(体調)を推し測る限り、これまでのどのレースよりも仕上がりが遅れているのは事実である。

もちろん、仕上がりが悪くても能力が違えば勝つこともあるし、急ピッチの調整で間に合うかもしれない。トータルの勝ち負けを考えれば、ディープインパクトが勝つ可能性が高いのはオッズが示す通りである。しかし、この立ち姿(写真)だけを見ると、ディープインパクトにもわずかな隙があることが分かるのではないか。果たして、ディープインパクトは間に合ったのだろうか。

Photo by 競馬ブック

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タップダンスシチーがゴール板まで粘る

aoyagilogo
ディープインパクトが負けるシーン想像して馬券を購入すること、これに対し全くの異論はありません。
私も負ける可能性がないと思いませんし、また単勝しか購入しない治郎丸さんにとって、ディープインパクトの馬券を購入することいには何も意味がありません。
やはり馬券はリスクとリータンの関係ですから。

しかしながら、私はディープインパクトを頭に相手馬を絞り、馬単で勝負したいと思います。
今回、逃げるのはタップダンスシチーだと思いますが、そしてオースミハルカ、コスモバルクと先行馬も揃いました。
タップダンスシチーが逃げる展開で極端なスローは考えにくいですね。
このような状況で、2通りの決着を想像できます。
1つ目が、周りの馬たちがディープインパクトを意識し過ぎて仕掛けが遅くなり、気がつけば手遅れになっているシーン。
そしてもう1つがディープインパクトが早めに仕掛けて、3コーナで極端にペースの上がるシーン。
この2通りの展開を念頭に、前者のパターンではタップダンスシチー、後者のパターンではハーツクライに有利に働くとみて、この2頭をディープインパクトと相手してあげたいと思います。

タップダンスシチーは今回で引退レースです。
すでに8歳秋(旧9歳)であり、正直、力の衰えは否めません。
しかしながら、JCで見せた2,000m通過1分57秒7という逃げっぷりは、過去のタップダンスシチーを彷彿させる内容でした。
またこの馬の状態は、調教タイムに表れるところがあり、天皇賞秋ではボロボロであった時計が、今回は昨年と変わらない時計で仕上げることができました。
佐藤哲三ジョッキーも逃げ宣言していますし、また彼の性格から、相手への牽制ではなく、間違いなく逃げると思います。
前回かかり気味だったディープインパクトは、今回さらに慎重に乗ってくる可能性もあります。
ディープインパクトが3コーナあたりで仕掛けるにしろ、4コーナ手前で先頭に立つことはないでしょう。
そうなれば、昨年の有馬記念同様、ゴール板まで粘る可能性もあります。

一方、10年前の有馬記念のナリタブライアンのように、ディープインパクトが4コーナ手前で先頭に立つシーンもあり得ます。
この馬が3コーナで仕掛ければ、その他の馬たちも自ずと早めに仕掛け、先行馬にはきつい展開となるかも知れません。
そうなれば、宝塚、JC2着のハーツクライの出番です。
JCの予想時にも述べましたが、今年は未だ勝ち星がありませんが、ハーツクライは昨年秋とは比較にならない状態にあります。
またハイペースになればなるほど、この馬の末脚が威力を発揮します。
JCでは2着に敗れましたが、あのレースはアルカセットより力がなかったのではなく、単に運がなかったのだと思います。
なんといっても差が3センチ差でしたから。
確かに中山よりも東京コースのような広々としたコースのほうが向いていますが、それ以上に展開がこの馬の好走の鍵を握っていると思います。

基本的にはこの2頭を紐として馬券を購入したいと思いますが、もう1頭、私の心情を入れて、サンライズペガサスも購入したいと思っています。
この馬も今回が引退レースです。
競馬に"たられば"は禁物ですが、もし長期休み明けがなければ、、、
今ごろ、ゼンノロブロイあたりとは互角に戦えていた馬になったいたのではないでしょうか。
ジャパンカップで見せ場もありましたし、陣営も最後に目一杯の仕上げをかけました。
長期休み明けが続いたため、馬自身は年齢ほど衰えていません。
最後にこの馬の潜在能力を見せてもらいたいと思います。

ゼンノロブロイ、この馬も状態良さそうですね。
この秋、惜敗続きですが、古馬陣ではNo.1です。
でも最初に述べた通り、馬券はリスクとリターンの関係が重要ですのが、ディープインパクトからこの馬を買うことはしません。
2着に来たら諦めます。

◎ディープインパクト
○タップダンスシチー
▲ハーツクライ
△サンライズペガサス


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Re:どの馬が最強馬かと聞かれたら

jiromarulogo
確かに、あの有馬記念のナリタブライアンは最強でした。
どんな競馬でも出来て、ゴーサイン応えてどこまでも伸びていきました。
ナリタブライアンとディープインパクトのどちらが強いかは、ナンセンスな問いですよね。
個人的には、3歳時点ではナリタブライアンの方が少し強いかなぁと思います。
ただし、ディープインパクトにはもう少し奥行きを感じます。
無事に育っていけば、来年は見たこともない馬になりうる可能性を秘めています。

私は有馬記念でディープインパクトが負けるかもしれないと考えていますが、これはあくまでもディープインパクトが本来の走りを出来なかった場合のことです。
古馬の壁があるとは、全くもって思いません。
普通に走ってしまえば、古馬の壁など軽々と乗り越えてしまうでしょう。
ディープインパクトは、それだけ格別の馬です。
青柳さんの言うとおり、わずかな不安材料など一掃してしまうかもしれません。
それでも、今回はディープインパクトに楯突かせてもらいます。
コース設定やディープインパクトの前走の内容を考えると、わずかな隙はあると思います。
あとから、愚かなことだったなぁと反省するかもしれませんが。


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どの馬が最強馬かと聞かれたら

aoyagilogo
ディープインパクト一色ですが、古馬陣も現在の一流どころが集まり、なかなか白熱したレースを期待できそうですね。

さて、まずはディープインパクトについて触れなければならないでしょう。
この馬が負ける可能性があるのかどうか、私もYesだと思っています。
体調面に関しては秋3戦目ですし、JCをスキップしていますから、それほど気にしていません。
それよりも、やはり今回も菊花賞と同様に3コーナでのスタートであることが気がかりですね。
前走折り合い欠いた理由は、馬が最初の3コーナ、4コーナを勘違いしたというところにあると思います。
いつもそこで加速してきましたし、またスタンド前の大きな歓声が聞こえて、馬自身も"ここで思いっきり走るんだな"と覚えていたのでしょう。
1度2周するレースを経験したことは大きなことですが、果たして、今回のレースではそれが解消されているのか。
前走で折り合いを欠きながら、上がり33秒3の驚異的な脚で差し切りましたが、古馬G1ともなればレース自体のペースも異なりますし、道中でのつばぜり合いも激しいものとなります。
菊花賞のように折り合いを欠くようであれば、まず勝てないでしょう。

それでも、私はディープインパクトがこれら不安を一掃してくれると期待しています。
もし、また馬が勘違いをするようであれば、それは陣営の調整ミスです。
不安があれば、調教コースを2週するなど、いろいろな調整があるはずですが、今回そのような調教をしていないですね。
これは逆に陣営、ジョッキーともに菊花賞と同じように折り合いを欠くことはないと確信しているからでしょう。

11年前の有馬記念の勝ち馬が、同じ3冠馬のナリタブライアンでした。
どちらが強いか、それはナンセンスな質問でしょう。
ただ仮にどの馬が最強馬か、と聞かれたら、私は迷わずナリタブライアンと答えます。
まさか10年後にさらに強烈なインパクトを残してくれる馬に巡り会えるとは、、、
私の中のNo.1ホースを消し去るような素晴らしいレースをディープインパクトには期待したいですね。


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ディープインパクトは負けるかもしれない

jiromarulogo
いよいよ暮れのグランプリ有馬記念です。
ヒシアマゾンが負けた有馬記念から、もう10年が経ってしまったのですね…。
あれ以来、有馬記念は冷めた頭で賭けるようにしていますが、今年はどうでしょうか。
ディープインパクトの登場により、興行的には異常な盛り上がりを見せそうですね。

さて、いきなりですが、ディープインパクトは今年の有馬記念で負けるかもしれません。
後から振り返ってみて、生涯一度の敗戦が、この有馬記念になる可能性は十分あります。

理由は2つあって、ひとつは前走の菊花賞で厳しいレースをした反動があるのではないかということ。
着差は2馬身でしたが、ディープインパクトにとって、これまでで最も苦しいレースでした。
ダービーも懸命に走っていましたが、それ以上に菊花賞は必死に走っていたと思います。
上がり33秒3という驚異的な脚を使いましたが、肉体的な負担は相当なものだったのではないでしょうか。
これぐらいの馬になると、調教から疲れを見て取るのは難しいので、体調を把握するのは至難の業です。
ジャパンカップをスキップしたことは、この馬にとっては良かったと思いますが、それでも疲れが抜け切っているか疑問です。

もうひとつは、今回も引っ掛かってしまう恐れがあるのではないかということ。
前走の引っ掛かり方を見ると、ちょっとやそっとの矯正では直らないはずです。
おそらく、今回もスタンド前では引っ掛かってしまうでしょう。
どこで落ち着くかですが、いずれにせよスタミナのロスは避けられません。
前走は状態が良かったので、あれだけロスがあってもなんとか凌ぎましたが、今回も通用するとは思えません。
直線で追い出してから意外と伸びず、差を詰めるも届かずというパターンの負けをイメージできます。
中山2500mは前有利なコースですし、今の中山はなかなか前が止まりませんから。
果たして今回もまた、道中で折り合いを欠きながらも、ラストで驚異的な末脚を使うことができるのでしょうか。


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ディープインパクト05年度代表馬特別企画

DeepImpact04

有馬記念がいよいよ来週に迫ってきました。そこで、「ガラスの競馬場」を訪れていただいている皆様に感謝の意を込めて、英雄ディープインパクトの壁紙を無料でプレゼントします年度代表馬記念として、有馬記念を勝っても負けても、有馬記念のレース終了後に応募受付を開始します。もちろん、今回も「ガラスの競馬場」とPhotostudの強力タッグで、完全オリジナル版を提供しますのでご期待ください!

とはいえ、今年の有馬記念は異例の報道規制が敷かれているため、レース写真の撮影は困難を極めることが予想されます。しかし、そこはプロ競馬カメラマン集団Photostudの腕の見せどころ。今回は中山競馬場の4コーナーからの撮影を予定しています。そう、そこは暮れの中山競馬場で唯一光が差し込む場所・・・。

Photostudとは、
新進気鋭の競馬フォトグラファー集団です。JRAのプレスカードを持って撮影しており、馬の息遣いが聞こえてきそうな写真を数多く発表しています。雑誌「FUTURITY」や種牡馬カタログ、アメリカの競馬雑誌にも写真を提供しており、そのセンスには定評があります。また、写真をデジタル加工した作品も手がけており、ポストカードなどの作品は牧場等で販売されています。

【PhotostudオフィシャルHP】


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「調教師伊藤雄二の確かな目」

itouyujitasikaname 5star

「調教師伊藤雄二の確かな目」という、この本のタイトルに偽りはない。著者である鶴木遵氏の力量もさることながら、馬を扱うプロからの視点で語られる競馬には、やはり確固たるものがある。取るに足りない馬券本が蔓延る昨今、競馬の本質を教えてくれる稀有の書物といってもよい。

二人の対話形式で頁は進むのだが、その真骨頂は伊藤雄二調教師のG1レース回顧にある。レースの真実を余すところなく語っていて、競馬の奥深さを感じざるを得ない。また、本質をズバリと突いた発言も大御所ならではのものであり、質こそ違え、故野平祐二氏に匹敵するほどの迫力を持っている。

いくつか例を挙げて紹介したい。

2005年の高松宮記念について 「プレシャスカフェは完全に仕上がっていました。しかし、スタートで出遅れ。挙句の果てにはそのまま一気に前に前にと動いて、ゴール前でいつもの伸びを欠いてしまった。一度もタメルことができなかった蛯名正義の騎乗は、やはり彼らしくないミス騎乗といわざるを得ません。」
→おっしゃる通りです!あれだけの稚拙な騎乗を批判しないマスコミは、やはりおかしい。「週刊Gallop」でレース回顧をしている柴田政人元騎手の、当たり障りのないコメントにはもう我慢できません。
2005年の桜花賞について 「吉田稔君は自分でレースを創るのではなく、そのレースに合わせてしまう。これはもうウィークポイントといってもいい」
→ちょっと厳しい意見ですね。吉田稔騎手にとっては、悔いても悔やみ切れないレースでしょうから。とはいえ、偶発的に見えたシーザリオが挟まれたアクシデントも、吉田稔騎手のウィークポイントがわずかな隙を創ってしまったものかも知れません。
2004年の天皇賞春について 「岩田君とかこれまでJRAの騎手でなかった小牧太君が2番手3番手につくと、必要以上に抑えすぎて落し蓋のような役割をしてしまうことがあるんです。天皇賞春を演出したのは、2番手3番手の馬だとボクは思うんです。」
→なるほど。そういう見方もあるんですね。有力馬(ネオユニバース、ザッツザプレンティ、リンカーン)が弱すぎて自分から動けなかった、と私は単純に解釈していました。勉強になります。
2002年の有馬記念について 「最初の4コーナーで急激にペースを落として、また向こう正面で急激にペースを上げるなんていうのは、王道の競馬ではないんです。佐藤君の騎乗は、ファインモーションを負かす騎乗ではありましたけど、シンボリクリスエスを負かす競馬ではなかったということです。ボクとしては欲求不満の残るレースでしたけど(苦笑)」
→これはかなり個人的な主観が入ってますね(笑)。そもそも、競馬に王道の乗り方なんてありません。佐藤哲三タップダンスシチーはあの当時は人気薄で、勝つためには奇策を弄するのも当然です。結果的にも、ファインモーションに先着していますし、あわやシンボリクリスエスを負かすかというところまでいきましたから。あれはあれで、最高の騎乗だったのではないでしょうか。

また、伊藤雄二調教師は自身が元騎手だったこともあり、騎手に対する温かい視線も忘れない。騎手を育てるのも調教師の役目のひとつであることを理解しており、日本競馬の全体のレベルアップを最も望んでいる調教師のひとりであろう。

ファインモーションをG1まで導いた松永幹夫騎手に対して 「一番大事な時期に乗ってくれましてね、一度として無理をさせることもなく、ちゃんと馬に競馬を教えていってくれた。ローズSでも、次にはユタカ君が乗る前提で乗ってもらいました。レース後に、『乗せてもらえて幸せです。いい経験をさせてもらいました。ありがとうございます。』と言ってくれたんですよ。すごい言葉です。この言葉だけでも、ミキオ君の人間性と人格を、ボクは見たような気がします。」
→平成17年天皇賞秋での、馬上で頭を下げる松永幹夫騎手の美しい姿がオーバーラップしますね。この言葉を言える松永幹夫騎手だけでなく、大御所になった今でもそういった機微を感じることのできる、伊藤雄二調教師の人間性と人格が垣間見えます。
10年ぶりに騎乗を依頼した藤田伸二騎手に対して 「元々いいものを持っている騎手なんですからね。31歳のいま、それに気付いたとしてもそれは少しも遅くはないんです。若いときに多少の無茶をしたり、あるいは人生経験の拙さから自分自身をいびつな木に育ててしまったとしても、ある瞬間に本人の危機感や自覚のハサミできちんと剪定し直したなら、一瞬にして素晴らしい木に変わるんです。」
→どこのものとも分からない若手騎手を、10年間も成長を願いながら見守り続けてきた、その大きさに敬服します。こんなトレーナーの馬に乗りたい、と思うのは当然のことですよね。

とにかく、全編を通して競馬の本質、魅力、奥深さが語られており、この本が4年の歳月を掛けて熟成されてきたというのも納得させられる。番外編としての、ディープインパクトを生産したノーザンファームの吉田照哉氏、そして騎手としての岐路に立つ横山典弘騎手との火花が散るような対談も見逃せない。もっと競馬を知りたいという人にとっては、極上のテキストになることは間違いないだろう。

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物差しを間違えた

wtjcdirt05

このレースは、カネヒキリVS古馬という図式が出来上がっていた。3歳馬の中では圧倒的な力差を誇るカネヒキリだが、果たして歴戦のダートの鬼たちに通用するのかどうかがポイントであった。

ます、私はカネヒキリに対して、以下のような高い評価をしている

カネヒキリは前走でまさかの2着に敗退してしまいました。
スタートの芝部分でトモを滑らせて、後方からの競馬を強いられたことが原因です。
さらに、他馬より2kg重い、57kgという斤量も若干堪えていたと思います。
今回はスタート地点に芝はありませんし、定量の55kgで出走できます。
過去の戦績やレース振りからも、この馬がダートの鬼であることは疑うべくもなく、歴戦の古馬に混じってもヒケを取りません。
スピード、スタミナともに高い次元で備わり、レースセンスも抜群で、追ってからの末脚もしっかりしています。
まさに非の打ち所のない馬で、余程のことがない限り、凡走することはないはずです。
不動の中心馬と考えていいでしょう。
-G1トークより-

その上で、カネヒキリに◎を打たなかったのは以下の理由からである。

カネヒキリについては、中心馬という評価をしましたが、私も勝てるかどうかは疑問です。
力が一枚抜けているのであれば、前走でも楽に突き抜けているでしょう。
3歳馬でJCダートを制したクロフネのレベルには、まだ達していません。
現時点では完成度の高い馬ですが、この時期にダートの古馬と戦うには、余程の実力が必要です。
つまり、好勝負は間違いないのですが、最後の最後で古馬にねじ伏せられる可能性も大いにあります。
-G1トークより-

つまり、現時点(3歳11月)でのカネヒキリには、古馬をねじ伏せるだけの力はないと判断したということになる。3歳馬が秋の時点で、古馬と2kgの斤量差しかないレースを勝つのは、容易なことではないからだ。もちろんジャパンカップでも同じことが当てはまるのだが、ダートは芝のレース以上に経験がモノを言うだけに、3歳馬と古馬の力差はより大きい。そういった理由から、クロフネ級の実力でないと、古馬の壁をブチ破ることはできないと考えていた。

しかし、この「クロフネ」という物差しが間違っていたのだ。「クロフネ」級の3歳馬でないと古馬の壁を越えられないと考えたのであるが、この物差しはあまりにも大きすぎたのだ。結果的に見ると、「クロフネ」級の3歳馬でなくとも、古馬の壁に阻まれることはなかった。

とはいえ、2戦級の古馬であるシーキングゴールドやスターキングマンにあわや足下をすくわれそうになったことも事実であり、圧倒的な力で古馬をねじ伏せたわけではない。タイムパラドックスが凡走していなければ、おそらくカネヒキリは負けていただろう。結果だけを見て、「カネヒキリ」級の馬であれば3歳の時点でも古馬に勝てると考えるのは、早計すぎるのかもしれない。

今年のJCダートの収穫は、「カネヒキリ」という物差しを得たことである。JCダートにおいて、3歳馬が古馬に通用するかどうかを見極める物差しを、今後は「クロフネ」から「カネヒキリ」に変更したい。つまり、「カネヒキリ」級の実力を持っていないと3歳秋の時点では歴戦のダート馬に通用しない、というより正確な物差しを今後は用いることができるようになったということである。


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いいとこどり

asahihaifs05 by M.H
朝日杯フューチュリティS2005-観戦記-
レソナルの逃げをフサイチリシャールが追いかける形にスンナリと収まり、思っていたほどペースは速くならなかった。それでも1分33秒7の時計が出たように、今の中山の馬場は速い時計が出やすい。そういった展開や馬場状態を考えると、後ろから行った馬にとっては厳しいレースであった。

フサイチリシャールはスタートこそ遅れたものの、すぐさま2番手を確保するや、あとは自身の脚力のみで勝利を獲得した。レソナルを前に置いていたが、力むところもなく、ほとんど自分が逃げているのと同じような感覚で楽に追走していた。父クロフネがそうであったように、フサイチリシャールも使われながらレースに対する集中力が増してきている。馬体に伸びがあるので、距離延長はプラスに働くであろうし、父クロフネよりも捌きが軽いので芝向きの馬である。朝日杯フューチュリティS馬がクラシックに繋がらなくなって久しいが、この馬ならば順調にさえ行けば来年の活躍も大いに期待できる。

福永祐一騎手の自信に溢れた騎乗も印象的であった。4コーナー手前から仕掛けたのは、福永祐一騎手の好判断である。遅いペースでは後ろの馬も脚が残っているため、あれ以上待っていると、さらに瞬発力のある馬にやられかねない。もちろんフサイチリシャールに手応えが有り余っていたからこそ出来た芸当であるが、ゴールで脚がぴったりゼロになるような完璧なタイミングであった。瞬発力のある強いマイラーが追って来なかったことはラッキーであるが、フサイチリシャールの良さを最大限に生かす積極的な騎乗が功を奏し、結果に結びついた。

スーパーホーネットは、あと僅かのところで勝利を逃した。内々の経済コースを進みながら、有力馬を見てレースをすることができ、最後の直線も内田博幸騎手の叱咤激励に応えてよく伸びている。血統や馬体だけを見ると、とても一流馬のそれではないが、フサイチリシャールをあそこまで追い詰めたのだから走る馬であることは間違いない。

ジャリスコライトは直線で弾けることなく、3着をキープするので精一杯であった。スタート直後に挟まれてエキサイトしてしまったのが誤算だが、道中は引っ掛かったり、4コーナーでフラついたりと、散々なレースをしてしまった。デザーモ騎手が4コーナーでムチを落としたことは、勝敗にはほとんど関係はない。1、2戦目とは別馬のようなレースっぷりで、どこか苦しいところでもあったのだろうか。もしかすると、2戦続けて33秒台の上がりで走った反動があったのかもしれないし、プラス6kgの体重が示すように、万全の仕上がりではなかったのかもしれない。もし後者だとすると、その程度の仕上げでも勝てると踏んでいた藤沢和雄調教師の誤算があったに違いない。

ショウナンタキオンは立ち遅れも許容範囲内で、道中も力むことなく追走していた。直線に向いて思ったほど伸びを欠いたのは、やはり久々の影響もあったのだろう。前も止まっていないのだが、ショウナンタキオンも伸びていない。3ヶ月ぶりで勝てるほど朝日杯フューチュリティSは甘くないということだろう。それでも4着に押し上げてくるあたりはさすがで、この馬の真価が問われるのは来年ということになる。

ダイヤモンドヘッドは内枠を生かして積極的に乗ったが、現時点ではこの結果が精一杯だろう。好馬体はこのメンバーに入っても光っており、うまく成長すれば将来性はG1レベルのマイラーになる可能性も秘めている。


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競馬は無限なり、個を立てよ

wtmilecs05

できればこの馬券だけは公開したくなかった、というのが本音である。

デュランダルを買うかどうかは、本当にギリギリまで迷った。なぜ迷ったかというと、デュランダルには前走からの反動があるのではと危惧していたからだ。デュランダルは歴史に残る屈指のマイラーであることは承知しつつも、今回のレースに限っては末脚が不発に終わることがあるのではないかと、週の初めから、心のどこかで気に掛かっていた。

デュランダルが2着したスプリンターズS2005の観戦記で、私は以下のように書いている。

「デュランダルは32秒7という鬼脚を使ったが、昨年同様に届かず2着。今年は勝った馬が強すぎた。それにしても、コンスタントに追い込んでくる柔軟な末脚にはいつも驚かされる。持病の裂蹄を克服して、なんと10ヶ月ぶりのレースだけに価値は高い。まさに歴史に残る末脚を持った馬である。ただ、次のマイルCSに出走してくれば人気になるだろうが、反動が心配である。今回のレースで-7kg体重を減らしていたことや、32秒台というサラブレッドとして限界の脚を使ったことによる反動が出てしまうのではないか。」スプリンターズS2005-観戦記-より引用

私が気に掛かっていたのは、デュランダルが10ヶ月の休み明けにもかかわらず、32秒台という強烈な末脚を使ったことによる反動が出ないかどうかという点である。極端な脚質(追い込み一辺倒)による取りこぼしや、不向きな展開(超スローペース)を心配したわけではない。デュランダルには後ろから行く競馬が合っていることは確かで、たとえスローの展開になろうとも勝つことのできる柔軟な末脚は、これまでの戦績が十分すぎるほどに証明している。そうではなく、前走で強烈な脚を使って日本馬の意地を見せたことが、今回のマイルチャンピオンシップにおいては逆にアダとなるのではないかと危惧したのである。

とはいえ、昨年のデュランダルも休み明けのスプリンターズS2着→マイルチャンピオンシップというローテーションで優勝したではないか、という反論もあるかもしれない。昨年と同じパターンだからこそ、今年も人気になったという面もあるだろう。しかし、昨年のデュランダルと今年とで、明らかに異なる点がひとつだけある。

それは、前走のスプリンターズSで使ったラスト3ハロンの脚である。

2004年→35秒8
2005年→32秒7

およそ3秒もの違いがあることが分かる。もちろん、2004年はドロドロの不良馬場で行われたのだから、上がりタイムも遅くて当然である。しかし、同じ2着でも全体のタイムや上がりの時計が異なれば、脚元への負担も全く異なる。特にデュランダルのような蹄に問題のあるような馬にとって、32秒台の脚を使ったことによる負担は想像以上に大きい。パンパンの高速馬場で、しかも休み明けにもかかわらず、32秒7の脚を使ってしまったことによる反動は大きいと考えるのが普通である。

それでも人気になったのは、「ツメの不安はない」「一度叩いて上積みは大きい」という陣営からのコメントや、最終追い切りで速いタイムが出たからであろう。実際に、私もこれらの材料をもって自分を納得させようとした。ただし、デュランダルが本来のデキになかったことは結果を見れば明らかである。いや、正確に述べると、結果を見れば明らかではあるが、中間の様子や動きからは明らかではなかった。陣営にさえも分からない、目に見えない部分で、32秒台の己の末脚によってデュランダルの肉体もしくは精神が蝕まれていたのだろう。

ここまで何だかんだと理屈を並べてきたが、つまりは私が自分自身の論理を突き詰められなかったということである。思い起こしてみると、デュランダルの3連覇というイメージに引きずられ過ぎた気がする。32秒台の末脚による反動が頭のどこかに引っ掛かりながらも、同一のG1レースを3連覇するという快挙を成し遂げるとすればデュランダルしかいないのでは、と一方で考えていた。この気持ちは今でも変わりない。そして、デュランダルの3連覇に便乗する形で、自分も馬券で勝とうと考えていたのである。

まさに、「勝ちたい」という自分のだらしなさが感じられる馬券である。馬券は正直だから、そのだらしなさは如実に表れるし、隠すことができない。馬券には、恐ろしいほど人物が出る。個性・生き方・競馬に対する姿勢など、その人の全てが凝縮されて馬券に表れてしまう。「勝つことがすべて」ではない。勝ち負けはあとから付いてくるものであって、勝ち負けにこだわって縮こまってはいけない。こだわるべきなのは、自分にしか買えない馬券を買うことなのである。

私の尊敬する碁打ちの藤沢秀行氏はこう言う。
「碁は無限なり、個を立てよ」

私流に解釈すると、こうなる。
「競馬は無限なり、個を立てよ」


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公開処刑

wtelizabeth05

「馬券の失敗学」のカテゴリーで馬券を公開するようになって以来、賭け方についての疑問・質問を受けることが多くなりました。幸い誹謗中傷はないのですが、もしかすると誤解を招いている部分もあるかも知れませんので、この場を借りて正直に説明します。

Q、なぜ馬券を公開するようになったのか?
A、馬券は当たるより外れることの方が多いが、そのひとつひとつの失敗をしっかり反省するため。それから、自分にとって収支が分かりやすいからです(どれだけ負けたか一目瞭然でしょw)。

Q、公開している馬券以外にも馬券は買っているか?
A、買っていません。G1レース以外は買いませんし、今のところ予想もしていません。

Q、馬券は単勝のみか?
A、はい、単勝以外の馬券は買いません。シンプルな馬券を心がけています。

Q、ブログ上で予想した以外の馬券を買いたくなったことはあるか?
A、正直、あります(笑)。たとえば、今年の天皇賞秋はブログ上で◎サンライズペガサスに本命を打ったのですが、直前までどの馬の単勝を買うべきか迷っていました。いずれにせよ外れていましたが・・・

Q、レースによって賭ける金額が違うのはなぜ?
A、メリハリを付けているからです。紛れが少ないレースには大きく、紛れが多いレースには小さく賭けるようにしています。今年は1万円:3万円の比率で賭けています。

こんなところでしょうか。私にとっては公開処刑のようなもので、これからも恥ずかしい馬券を次々と公開しなければならないでしょう。それでも、恥ずかしさや悔しさをバネにして、競馬の世界をもっと探求していければと思っています。10年後の私が見ても、「外れているけれど思い切った予想をしているなぁ」と納得できるような馬券を買うことが当面の目標ですかね。


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◎ジャリスコライト

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近年、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬がめっきりクラシックで通用しなりました。
その理由としては、このレース自体のレベルが上がってきているからです。
2歳のこの時期に、マイルを1分33秒台で走るには相当な完成度が要求されます。
つまり、ここを勝てるような馬は早熟であり、2歳以降に成長が望めないことが多いのです。
いずれにせよ、生半可な馬ではこのレースを勝つことが難しいということになります。

現時点での完成度から、◎ジャリスコライトを本命にします。
新馬→いちょうSと連勝しましたが、どちらのレースも完璧な内容でした。
道中の折り合いも良く、追ってからの伸びもあります。
レースセンスが格別で、中山のマイル戦でも対応できるだけの器用さを持ち合わせていると思います。
特に強調したいのは、マイラーとしての瞬発力を備えている点でしょうか。
33秒台の末脚を使った後に短期放牧に出し、その後バリバリ乗り込んでいますので、状態面も問題ないでしょう。
道中は馬なりで追走して、最後はキッチリと差し切ってくれるはずです。

ショウナンタキオンは、追い切りで素晴らしい動きを見せました。
気負いも感じられませんし、とても休み明けとは思えない仕上がりにあると思います。
朝日杯フューチュリティSはハイペースになりやすいので、この馬向きのレースにもなるはずです。
あとは初の中山コース、そしてハイペースにうまく対応できるかどうかでしょう。

フサイチリシャールも、物凄い勢いで最終追い切りの坂路を駆け上がってきました。
松田国調教師が、父クロフネ、母フサイチエアデールの良いとこ取りと目を細めるのも分かる気がします。
ひとつだけ、このレースでネックになるとすれば瞬発力ではないでしょうか。
もちろん、この馬は追ってから味がある馬ですし、行ったっきりの馬ではありません。
しかし、青柳さんもご指摘の通り、この馬の瞬発力はマイラーとしてのそれではありません。
1600mを1分33秒台で走って、なおかつ終いもビュっと上がって来れる馬には負けてしまうのではないでしょうか。

武豊騎手騎乗のダイヤモンドヘッドは、追い切りで良い動きを見せていました。
休み明けを叩いて、状態は上がっています。
ただし、馬体を見ても、本当に良くなるのはもう少し先ではないでしょうか。
絶対的なスピードは持っている馬なので、現時点での力でどこまで食い込んでこれるでしょうか。


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カッチーG1連敗脱出か

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ショウナンタキオンの単勝で勝負したいと思います。
休み明けですが、新潟2歳Sからの直行は予定通りですし、また今週の調教も中々の内容でした。
脚質的に中山へのコース変わりはプラスではありませんが、坂のあるコースですし、また荒削りながらも新潟2歳Sの脚は2歳離れしたものでした。
小回りなら小回りでの乗り方もありますし、また3強と言われる中、ジャリスコライトとフサイチリシャールを見ながら競馬をできる有利さもあります。
カッチー、ここでG1連敗脱出といきたいところです。

本来ならジャリスコライトなのかな、と思います。
ただ申し訳ないですが、この馬のレースをちゃんとチェックしていないので、本当にどのぐらい強いのか測りかねているというのが正直なところです。
あまりにも評価が高すぎて、どうも毛嫌いしてしまう、、、そんな状況です。

フサイチリシャールも確かにいい馬だと思いますが、前走、前々走と逃げたこの馬に有利なペースであったことも否めません。
追ってからも味がありますし、内を見ながら競馬のできる枠に入ったことは、この馬にとって良かったと思いますが、マイルよりももっと長い距離のほうがいいのではないでしょうか。
マイラーとしての切れ味を感じません。

3頭の中ではショウナンタキオンに1番、マイル適性を感じます。
ただもう1度、現在の先入観を取り払い、過去のレースをVTRでチェックした上で馬券を購入したいと思います。

◎ショウナンタキオン


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2戦目からがフサイチリシャールの本来の姿

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フサイチリシャールの新馬戦の4着は、逃げられなかったからというよりは、馬の気持ちがレースに向いていなかっただけではないでしょうか。
父クロフネも、新馬戦はそんな感じで敗れています。
2戦目からの走りが、この馬の本来の姿でしょう。
逃げることが出来なくても、難なく2、3番手から追走できるはずで、全く問題はありません。
父クロフネよりも柔らかく出てますので、芝のマイル戦でも十分通用するはずです。
心配な点といえば、前走を硬い馬場をレコードで走った反動と、中山競馬場の小回りでしょうか。
フットワークの大きな馬なので、東京コースの方がレースはしやすいでしょう。
それでも、松田国調教師が出走させてきたということは、フサイチリシャールが器用さも備えているということでしょう。

ショウナンタキオンは、新潟2歳Sを見る限りでは、幼さが目立ち、スケールの大きさを感じませんでした。
しかし、休みを挟んで成長しているのか、馬体と精神面ともにいい雰囲気をもっています。
母父トニービンの影響か、馬体の前後が伸びて、ぱっと見たところ中距離タイプの馬かと思いました。
休み明けの不利を克服できるほどに成長しているかどうかが焦点です。

3強の間に入っていけるとすれば、デンシャミチが面白いのではないでしょうか。
圧倒的な強さは感じさせませんが、前走の京王杯2歳Sはなかなかの競馬でした。
馬体も頼りなく見えますが、とてもバランスの良いしなやかな肉付きです。
現時点でこれだけ走っているのですから、将来的にもG1戦線で活躍できる馬です。


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近年稀にみる白熱したレースに

aoyagilogo
本当に近年稀にみる白熱したレースになりそうですね。
勝ち馬は上位3頭であるジャリスコライト、ショウナンタキオン、そしてフサイチリシャールからでると言い切っていいでしょう。
しかも、この3頭ともに脚質が異なるところが、さらにレースを盛り上げてくれそうですね。

中でも脚質に幅のあるジャリスコライトが、1番信頼置けるというところでしょうか。
いちょうSのVTRで見た際、そのときは勝ち馬がどんな馬なのか知らなかったのですが、単純に"この馬、強い!"と感じたことを覚えています。
それがジャリスコライトだったわけですが、あのエアグルーヴの再現VTRを見ているかのようなレースでしたね。
かなりの不利を受けた中で2着馬に2馬身半をつけたわけですから、相当な力の持ち主であることは確かでしょう。
ケチをつけるとすれば、前走戦ったメンバのレベルが低かった、それと速い流れの競馬を経験していないあたりでしょうか。
実際、前走において、ジャリスコライトの上がりは33.3秒、勝ち時計が1分35秒9という結果から、如何に超スローペースの平凡なレースであったかが伺えます。
また2着に敗れたニシノイツマデモも次走の東京スポーツ2歳Sで掲示板に載るのがやっとでした。
とは言え、ジャリスコライト自身が作った流れではありませんでしたし、上がり時計はほぼ限界に近い時計ですので、やはり時計よりも2度の不利を克服した内容を素直に評価すべきでしょうけど。
間違いなく有力候補の1頭です。

ショウナンタキオンの前走もインパクトのあるレースでした。
当時、私はニシノフジムスメの単勝を握りしめて、札幌競馬場からレースを見ていました。
しかしながら、単勝購入後、ショウナンタキオンの新馬戦のVTRを見て、思わずこの2頭の馬連を抑えとして追加購入してしまいました、、、
金銭的には助かりましたが、競馬打ちとしてはちょっと情けなかった、、、。
その新潟2歳Sの結果はご存知の通り、新馬戦時と同様な脚を使い、ショウナンタキオンが楽勝してしまいました。
父親のアグネスタキオンレベルとは言いませんが、重馬場で皆が苦しがっている中、上がり33秒9、そして勝ち時計1分35秒ジャストというのは立派な内容です。
短期休み明けですが、仕上がりも良さそうです。
ただゲートの上手い馬ではありませんから、新潟から中山へのコース替わりはマイナス材料です。
ペースが落ち着き過ぎると不発に終わる可能性も否めません。
それでも潜在能力についてはかなり高いと思いますし、ジャリスコライトを破るとしたらこの馬だと思っています。

フサイチリシャールも相当な能力の持ち主でしょう。
前走の逃げ切りは圧巻でしたし、また逃げてはいるものの、追ってからも味のある馬だと思います。
ただ、前走の時計を過大に評価するのは危険でしょう。
実際、先々週のJCではホーリックスとオグリキャップがマークした2分22秒2の世界レコードが破られているように前開催の東京コースは異常に速い時計がでていました。
また先に"追ってからも味のある馬だ"と表現しましたが、ハナを奪えない競馬では未だ結果を出していないのも事実です。
現に唯一の負けが4、5番手で追走した新馬戦でした。
今回ハナを奪えるかわかりませんし、また無理にハナを主張することもないでしょう。
そうなったときにどんな競馬を見せてくれるのか、、、。

3頭以外にもなかなか面白そうなメンバが集まっていますが、2歳馬とは言え、上記3頭はかなり強力だと思います。
大きく荒れることは考えにくいですね。


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雨の日もある

hansinjf05 by@84Photo Gallery
阪神ジュべナイルF2005-観戦記-
朝から雨が降り続け、良馬場発表ながらも、十二分に水分を含んだ馬場状態であった。そのため、勝ち時計も1分37秒3と、通常の馬場に比べ約2秒(12馬身)は遅いタイムでの決着となった。この時計であればどの馬でも走ることが出来るため、最後は道悪に対する適性が問われるレースとなった。

勝ったテイエムプリキュアは、道悪でノメることなく、最後までグイグイと伸びた。首を使わないフォームの馬は道悪を苦にしない馬が多く、この馬も例に漏れない。道中は若さからか終始追い通しであったし、フラつきながら走る面も見られたが、熊沢騎手が見事に乗りこなした。これだけ癖のある馬を何事もなく乗りこなしてしまうのは、さすが熊沢騎手である。テイエムプリキュア自身は雨の助けを借りて勝った印象が強く、良馬場で走った時に真価が問われる。

シークレットコードは、道中インの馬込みで我慢して、最後の直線でも良く伸びている。父フサイチペガサスの血統からか、こういった力の要る馬場も苦にしなかった。とても2戦目のレース内容とは思えないレースセンスで、バランスの良い馬体からも、将来性は非常に高い。

フサイチパンドラはキャリア1戦ながらも2番人気に支持されたが、惜しくも3着を確保したに留まった。とはいえ、外々を回りながらのもので、距離ロスを考えると勝ちに等しく、素質の高さは疑いようがない。トモに若干の甘さがあるため、雨が降り、ノメりやすい馬場になったことも痛かった。距離が伸びて良さの出る馬なので、じっくりとクラッシク級の馬に育ててほしい。

1番人気に推されたアルーリングボイスは、レースは後方を進んだが、直線に向いても全く弾けず惨敗した。道悪が下手な馬でもなく、血統的にもこういった力の要る馬場は向いているはずである。それでも勝負にならなかったのは、明確な敗因があるということになる。あくまでも結果論であるが、マイルの距離が長かったということ、もうひとつは、調子が下降気味であったことが敗因であろう。やはり、どんなメンバーであれ、どんなレースであれ、5連勝するということは難しい。ここまで完成度で勝ってきた馬だけに、来年のクラシック戦線では苦しい戦いを強いられるに違いない。

切れ味を生かしたいアイスドールには、馬場も合わず、さらに枠順も外過ぎた。最悪の条件の中、それでも7着に押し上げているので、このまま順調に行けば、来年は面白い存在になるかもしれない。


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ジャリスコライトは非の打ち所がない

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2005年のG1レースも、残すところあと2レースとなりました。
有馬記念は1頭強いのがいるので、馬券的にはこちらが勝負になりそうです。
ここ数年で、クラシックを睨む馬はラジオたんぱ杯、早熟のマイラーは朝日杯フューチュリティSという路線が確立しつつありましたが、今年は久しぶりに将来性の高い馬が集まりました。
レベルの高い、白熱した争いが楽しめそうです。

さて、1番人気に推されるのはジャリスコライトでしょうか。
藤沢和雄厩舎の馬にデザーモ騎手と、最高の布陣で臨んできます。
なんと言っても圧巻だったのが、前走のいちょうSです。
何度も前が塞がり、立て直しながらも、楽勝してしまいました。
脚が残っていなければ出来ない芸当で、なおかつ33秒台の末脚ですから恐れ入ります。
馬体を見るとマイルがベストという気がしますが、初戦の1800mを楽勝してますし、スタミナも十分に備えています。
馬体や気性など、全ての面でバランスが良く、現時点では非の打ち所がありません。

フサイチリシャールも大物感では負けていません。
パワーがあり、なおかつ柔らか味もあります。
また、馬体にも窮屈なところがなく、気性も前向きです。
まさに、クロフネ×サンデーサイレンスの良い所が出た馬ですね。
これまでは逃げる競馬で結果を出していますが、抑えても行ける馬です。
今回はテンに速い馬もいるので、2~3番手からの競馬になるのではないでしょうか。
松田国調教師が、ラジオたんぱ杯ではなく、あえてこっちを使ってくるということは、もちろん勝算があってのことでしょう。
間違いなく、勝ち負けになる馬です。

ショウナンタキオンは休み明けになりますが、馬体は仕上がっています。
新潟2歳Sの時は精神的にまだ幼い印象を受けましたが、それも少しずつ解消されてきているようです。
休み明けでも引っ掛かるタイプではないので、持ち前の切れ味を発揮することができるはずです。
とはいえ、上記2頭に比べると、完成度やスケールの大きさでは一歩譲るのではないでしょうか。
そうなってくると、いくら仕上がっているとはいえ、休み明けであることのマイナスは否めません。
果たして、どこまで勝ち負けに加わることができるでしょうか。


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◎アルーリングボイス

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青柳さん推奨のフサイチパンドラですが、能力の高い馬であることは間違いありません。
追い切りでも素晴らしい時計を出していますし、前走は追ったところなしの楽勝ですから。
距離に不安がないのもプラス材料だと思います。
外枠についても、青柳さんのおっしゃる通り、逆に良かったのではないでしょうか。
ただひとつだけ不安材料を挙げるとすれば、この馬の未完成さでしょうか。
普段の動きを見ていると、まだ競走馬としての気持ちが薄いような気がします。
忙しいレースになりそうなので、果たして肉体的にも精神的にもついて行けるでしょうか。
潜在能力は高いので、走る気になれば圧勝するかもしませんが、キャリアが浅いことも含め、ちょっと人気しすぎではないでしょうか。
勝ち切るまでは難しいと判断しました。

本命は◎アルーリングボイスに打ちます。
早熟の感じは否めませんが、これまでの戦績を見ても、このメンバーでは力上位です。
特に、牡馬相手のオープン戦で56kgを背負って勝ったききょうSを評価します。
最終追い切りは軽めに終始しましたが、先週に追ってあるので問題ありません。
馬のテンションを上げないための、陣営の配慮が良い方向に向くのではないでしょうか。
この馬はどんなレースでもできるので、武豊騎手はペース次第で位置取りを決めるはずです。
マイルの距離でも、なんとか差し切ってくれるでしょう。

牡馬を相手に好走しているコイウタも評価しなければなりません。
最内枠に入ってしまいましたが、そこは横山騎手がなんとかするのではないでしょうか。
前記2頭に比べ、肉体的な能力では一枚落ちますが、乗り方一つで好走も可能です。


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若駒の馬体減は必ずしもマイナス材料とはならない

開業2年目の若手トレーナーと、19歳のジョッキーというフレッシュコンビで、アイスドールは阪神ジュべナイルFに臨む。前走の赤松賞でも馬群を捌いて抜け出したように、牝馬らしからぬ末脚はG1レースの舞台でも大きな武器となるだろう。とはいえ、やはり気になるのは、その馬体重である。

新馬戦  446kg
未勝利戦 436kg
赤松賞  430kg

デビューからわずか3戦で、なんと16kgも馬体重を減らしている。新潟→阪神→東京という転戦であったとしても、これだけの減少があれば、馬体の細化を不安視する声が上がるのも当然といえば当然である。

しかし、今年の桜花賞でも述べたことだが、若駒(特に牝馬)のベスト体重を想定するのはとても難しい。なぜなら、若駒は体も出来上がっておらず、輸送等の外的な条件の変化に大きく影響を受けてしまうため、陣営も手探りで仕上げていることが多いからだ。特に、キャリアの浅い馬の大幅な馬体重の増減は、必ずしも悪いとは言えない。

たとえば、平成8年の桜花賞馬ファイトガリバーの新馬戦からの体重を見てみたい。

新馬戦   494kg 1着
紅梅S   486kg 2着
桃花賞   482kg 1着
アネモネS 476kg 3着
桜花賞   470kg 1着

なんと、新馬戦から桜花賞までの間に24kgも体重が減っていることが分かる。結果的に見ると、新馬戦の馬体が明らかに太かったのであって、桜花賞の470kgがこの馬にとってはギリギリの仕上げであったと考えられる。

この時期の牝馬は敏感で仕上げが難しいため、大幅な馬体減や馬体増の意味をきちんと見極めなくてはならない。歯替わりやフケの影響かもしれないし、調教やレースでの疲労から体が痩せてきているのかもしれない。また、それまでが余裕を持たせたつくりで、今は少しずつ絞れてきているのかもしれない。

アイスドールの馬体重の減少をどのように解釈するかは難しいが、馬体を見る限りにおいてはギリギリという感じはしない。むしろバランスが良く、付くべきところに筋肉が付いている。前走後はグリーンウッドに放牧に出されており、最終追い切りもビッシリと乗り込まれた。カイ食いや馬体減を心配しているのであれば、これだけの調教はできないだろう。

これらのことから判断して、アイスドールの現時点でのベスト体重は、結果を出している430kg前後ではないだろうか。新馬戦がかなりの太め残りで出走し、3戦目にしてようやく競走馬として走れる体つきになってきたということになる。つまり、アイスドールにとっての大幅な馬体減は、マイナス材料ではなくプラス材料なのである。


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フサイチパンドラはクラシックでも通用

aoyagilogo
フサイチパンドラに本命を打ちたいと思います。
8枠16番と阪神1600mでは不利な外枠に入ってしまいましたが、スタートが遅く、かつ大跳びであることを考えれば、逆に外のほうがよかったのかも知れません。
この馬以外は正直小粒で、そのまま来年のクラシック戦線で上位争いができるように思えませんが、この馬だけは、そのままクラシックでも上位争いできるでしょう。
未だ後肢が甘いようですし、大跳びなところから、正直、坂のない京都から坂のある阪神へコースが変わることはプラスになりませんが、それを補って余り余るだけの能力を備えていると期待しています。
今回の調教タイムは52秒台と前回ほど目立った内容に思えませんが、実際は58秒台あがった後の2本目でその時計をマークしています。
ちょっとやり過ぎなのでは、と疑問さえ感じていますが、逆にビシビシできるだけ状態がいいという証拠でしょう。
高々1戦1勝馬であり、過信するのもどうかと思いますが、この馬の単勝で勝負したいと思っいます。
ただ、かなり人気になりそうですので、その際は馬連で勝負するかも知れません。
その紐として、アイスドール、シークレットコード、そして内枠を引いたコイウタあたりが面白いと考えています。
もちろん、アルーリングボイスにも2着の可能性は十分にありますが、馬券的に妙味がありませんので、元返し程度で抑えればいいかな、と思います。

◎フサイチパンドラ
○アイスドール
▲シークレットコード
△コイウタ
△アルーリングボイス


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アイスドールは面白い存在だが

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ありがとうございます。
実は、かなり前の段階からアルカセットは狙っていたんです。
単勝で30倍以上つく予定でしたが…
オッズすら動かしてしまうのは、さすがデットーリ騎手ですね。

アイスドールは私も面白い存在だと思います。
「1600m以上の距離」と「直線の坂」の両方を経験していますから。
馬体が減り続けていることも、ベスト体重が定まっていない若馬によくあることで、問題ありません。
新馬戦の時が重かったと考えるべきでしょう。
最終追い切りも素晴らしい動きをしていました。
レースセンスのある馬なので、藤岡騎手が落ち着いて乗ればチャンスはあるのではないでしょうか。
ただし、外枠はどう考えても不利ですね。

私もアルーリングボイスについては、青柳さんと同じ意見です。
完成度は高いでのですが、絶対的な存在ではありません。
1600mの距離経験がないことが、どうしても心配材料になります。
新馬戦から1200mを4戦連続して使っているように、距離延長が歓迎の馬でないことは確かですから。
この馬に勝てる馬を探しています。


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フサイチパンドラは大物

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まずは、治郎丸さん、JCのアルカセット単勝お見事でした。
私は、この馬は重いタイプ(欧州タイプ)だと決め付けていましたが、レコードで勝ってしまうとは…
馬の力を見くびっていたようですね。
それにしても、デットーリはすごいですね。

さて、今回のレースですが、1番人気はアルーリングボイスでしょうか。
当初、私は早熟で単なるスピード馬にしか思っていたのですが、レース毎に成長しているようです。
ただ、付け入る隙のある1番人気だと思っています。
最近の阪神ジュべナイルFでもスイープトウショウ、ラインクラフトという名牝と呼ばれている馬たちが、1番人気に支持さながら星を落としています。
これはコース的に紛れもありますし、またこの年齢だと肉体的/精神的に未熟な部分があるからなのだと思います。
鞍上には絶対的な信頼を寄せることはできますが、この馬は2歳秋時点で比較しても、スイープトウショウ、ラインクラフトほどの力があるように思えません。
私は危険な人気馬だと思っています。

私が本命として考えているのは、治郎丸さんも高い評価を与えているフサイチパンドラです。
この馬は大物でしょう。
レースの内容しかり、調教の内容しかり。
前走の追い切りの時計は2歳牝馬で出せるような時計ではありません。
抽選対象ですが、参戦すれば人気になるでしょう。
しかし、アルーリングボイスがいるため、単勝で2倍を切ることはないと思いますし、終わってみれば"なんで2倍もつくの?"と思わせるような結果を見せてくれるのでは、と期待しています。

シークレットコードについて、私も面白い存在だと思っています。
が、この馬については治郎丸さんがすでに言及していますので、その他面白い存在だと思っているアイスドールとラッシュライフについて触れたいと思います。

アイスドールはデビューこそ2着に負けていますが、その後2連勝、特に前走の東京1600mでは抑える競馬で、他馬たちと次元の違う脚で完勝しています。
阪神2歳Sは桜花賞同様、速いペースになる傾向もありますし、特に今回、先行馬も揃っていますね。
そういう流れになったときに、抑える競馬をしてきた経験が活きます。
正直フサイチパンドラほどの大物感は伝わってきませんが、アルーリングボイス相手であれば、十分に好勝負になるのではと期待しています。

ラッシュライフですが、アルーリングボイスとそれほど力さもないのではないでしょうか。
スタミナ面で多少の不安もありますが、スピードだけで押し切るタイプではありませんし、阪神のようなごちゃつきやすいレースでは、この馬の先行力が活かされると思います。
ただ、先行馬がそろっているイメージもありますので、アイスドールとは逆にあまりペースが速くなり過ぎると、どうでしょうか。


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2.22.1

japancup05 by ruby
ジャパンカップ2005-観戦記-
馬場の高速化が進む中、16年もの間破られることのなかった2分22秒2のレコードが、デットーリ騎手に駆られた英国馬アルカセットによって、遂に破られた。前半1000mが58秒3というタップダンスシチーの刻んだ激流ラップは、レースを引き締まったものにしたが、前に行った馬にとっては厳しい展開であった。

勝ったアルカセットは、内々を回りながら徐々に好位まで押し上げ、直線では早めに先頭に立ちながら、そのまま押し切ったのだから、相当に強いレースをしたといえる。スピード、スタミナ共に問われる厳しい戦いを制し、これで一気に世界のトップに登り詰めた。日本の硬い馬場が合っていたのはもちろんのこと、アルカセット自身が、ここにきて急激に力を付けている。もし凱旋門賞やブリーダーズカップに出走していたなら、結果を出していたのではないか。これで2400m戦の連対率を依然パーフェクトとし、ゆったりとした気性に支えられた抜群のスタミナをも証明した。あと一戦で引退とのことだが、もし有馬記念に出てくることになれば、ディープインパクトの最大のライバルになることは間違いない。

そして、この勝利をデットーリ騎手抜きに語ることはできないだろう。スタートで立ち遅れるや、切れ込むようにして内を求めた決断は見事であり、さらに最後の直線では、外から襲い掛かるゼンノロブロイから内を突いて差し込んでくるハーツクライへと照準を変えて、最後までアルカセットの闘争心を掻き立てた手綱さばきも特筆ものである。これで3度目のジャパンカップ制覇となったわけだが、いずれもハナ差という紙一重の勝負であり、百戦錬磨の天才ジョッキーの凄みを存分に見せ付けられた。デットーリ騎手の強い気持ち(ハート)が馬にも伝わり、それに応えるようにして馬が頑張り抜く。その神がかり的な芸当は誰にもマネできない。

ハーツクライは超ハイペースを利して追い込んできたが、悔しい2着。こういった時計勝負のレースに滅法強く、さらに、ノビノビと走ることのできる、ゆったりとした造りの東京コースも合うのだろう。若干長いと思われた距離を克服して、力を付けたことを証明した。それにしても、ルメール騎手が乗ると馬がピタリと折り合うし、よく伸びる。直線で追い出しを我慢して内を突いた騎乗もさすがである。

ゼンノロブロイは一瞬勝ったと思わせたが、またもや最後まで伸び切れなかった。昨年のデキにあれば勝っていたかもしれないが、やはり今年は闘争心が失われている。昨年秋の激戦で燃え尽きてしまったようだ。

今年のジャパンカップは、海外からの実績馬が多く参戦したことにより盛り上がったが、結果を出したのはアルカセットのみ。その他の馬は、すでにピークを過ぎていた印象が強い。ジャパンカップはすでに過去の名前だけでは勝てないレースとなった。もし迎え撃つレベルの高い日本馬を倒せるとすれば、ビッグネームではなく、これからビッグネームになろうとしている馬、たとえば今回のアルカセットのような馬、なのではないか。


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