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前が閉まってもオレハカッテタゼ

Takamatumiya06高松宮記念2006-観戦記-
前半3ハロンが33秒7という、この馬場とメンバーにしては緩やかなラップでレースは流れた。そのため、スタートで後手に回ってしまった馬は全く勝負にならない、典型的な前残りの競馬となった。

勝ったオレハマッテルゼは、スタートから無理をすることなく好位を確保し、4コーナーまで柴田騎手の手はピクリとも動かなかった。それだけ馬の気持ちが前向きになっていて、あとは追い出しのタイミングを待つばかりという文句の付けようのない完勝であった。左回りも良かったのだろうが、年齢を重ねるにつれ、長い距離を集中して走れなくなっていたオレハマッテルゼにとって、1200mへの距離短縮はまさに好材料であった。

また、一瞬の脚を見事に生かした柴田騎手の落ち着いた騎乗も見事であった。4コーナーを回った瞬間に空いたスペースに、慌てることなく進入し、ワンテンポ置いてから追い出した手綱さばきは、とても6年ぶりのG1制覇とは思えない冷静かつ精密なものであった。

ラインクラフトは、初めてのスプリントG1にもかかわらず、スタートからスッと好位を確保できたように、やはりスピード能力は高い。追い出してから少しモタついて、オレハマッテルゼを捕らえられなかったのは、休み明けに原因があるだろう。ほとんど仕上がってはいたのだが、G1レースでもうひと伸びして勝ち切れるデキにはなかった。

シーズトウショウは、中京平坦コースの1200m戦が合う。軽快なスピードを生かすことが出来たし、馬体も戻って、状態は悪くなかった。池添騎手が勝ち馬に内を開けたことについては、馬場の良い所を走らせただけで、この馬にとって最善の選択をしたと思う。そもそも、たとえスペースが空かなかったとしても、オレハマッテルゼの手応えからして、外を回してでもラインクラフトは差し切られたはずである。オレハマッテルゼとラインクラフトの首差は、どこまで行っても縮まらない首差であった。福永騎手はもう少し冷静になって、レースを振り返るべきではないだろうか。

プリサイスマシーンは岩田騎手の積極的な騎乗に導かれ、あわやというシーンを作った。本質的にはスプリンターではないが、潜在能力の高さを見せた。

ネイティブハートにとっては、前残りの展開が向かなかった。それでも素晴らしい脚を使っており、後ろから行った馬の中では一番いい競馬をした。休養を挟んで、まるで別馬のように馬がリフレッシュされて、精神的にも肉体的にも全盛期のネイティブハートが蘇っている。

最後に、1番人気に推されたシンボリグランは、スタートから行き脚がつかず、直線も伸びかけたものの、見せ場すら作ることができなかった。体のメリハリが失われていたように、体調も下降線を辿っていたのだろう。さらに、他馬に挟まれて気の悪さを出してしまったように、気性面にもまだまだ課題を残す。

Photo by Suna


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集中連載:「馬体重は語る」-第5回-

umaweight05■馬体重に関する考え方の基本
それでは、当日の馬体重がその日の<体調>に影響を与えないとすれば、その影響はいつ現れて来るのだろうか。

以下が馬体重に関する考え方の基本原則となるのだが、

「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」
ということである。

馬体重の増減はその場、その時の馬の<体調>には影響は持たず、レース後の<体調>に影響を与える。ということはつまり、もしレース当日の馬の<体調>を見極めたいとすれば、当日の馬体重の増減ではなく、前のレースまでの馬体重の推移を手がかりとしなければならない。

■Aという2歳馬
たとえば、Aという2歳馬が入厩してきたとする。入厩時に体重を計ると500kgであった。少しずつピッチを上げながら調教を重ね、やっとレースで力を発揮できるだけの状態になったため、とりあえず出走することになった。

デビュー戦での馬体重は480kgで、レースでは中団から直線で2~3頭抜いて5着という成績。すぐに3週間後の新馬戦に向けて調教再開。

2戦目の馬体重は前走から-4kgの476kg。前走は1戦目ということもあって多少太かったので、一度レースを使われたことによって馬体が締まったようである。レースでは最後の直線で鋭い切れを見せて結果2着。

それを見て次回はチャンスと考えた調教師は、今まで以上のトレーニングをこの馬に課し、3戦目の未勝利戦には100%の仕上げで臨んだ。

3戦目当日の馬体重は470kg。レースでは直線楽々と先頭に立ち、そのまま押し切ってしまう横綱相撲であった。レース後、見た目には疲れも残っていないようなので、次走へは十分な間隔を取って調教を開始した。

4戦目の500万条件での馬体重は+4kgの474kg。しかし、レースでは見せ場なしの8着に終わってしまった。

さて、この馬の1戦目からの馬体重と着順だけを並べると以下のようになる。

       馬体重    着順
1戦目    480    5着
2戦目    476    2着
3戦目    470    1着
4戦目    474    8着

これらの数字から、1戦目の馬体は太め残りであったと解釈すると、この馬の現時点でのベスト体重は470~476kgとなる。470kgという馬体重がこの馬にとって最も仕上がった状態であって、そこから476kgぐらいまでが競走能力を削ぐことのない<仕上がり>ということになる。ベスト体重の幅は各馬によって異なるが、結果さえ出ていれば、その馬体重はその馬の許容範囲であるとい考えてよいだろう。

それでは、ベスト体重の範囲内である4戦目の474kgで、なぜ8着に惨敗してしまったのだろうか。

「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースではなく、レースの後になる」という基本原則から読み解くと、3戦目における大幅な馬体重の減少(マイナス6kg)が、4戦目に影響を与えたと考えることができる。つまり、3戦目で最高の状態に仕上げたことによる反動が、4戦目に出てしまったということになる。

(次回に続く→)

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妄想を論破せよ

wttakamatumiya06

これは妄想に取り憑かれた馬券である。朝起きて、予想をアップしようとしたその瞬間、ウィンクリューガー本命という妄想が私に取り憑き、そして私を支配した。ウィンクリューガーの調教の動きが良かったことと、外枠でスムーズに運べそうという2点が結びついて生まれた妄想だろうが、これまでの読み筋に全くなかった考えが、あっという間にオレハマッテルゼ本命の予想を押し潰そうとしていた。私は正午近くまで抵抗したが、結局、その消しても浮かんでくる妄想に屈してしまった。

ここでいう妄想とは、理性的・理論的に考えてほとんど起こりえないと分かっていることにもかかわらず、自分の頭の中だけでイメージが膨らんでしまい、極めて主観的なイメージを打ち消すことが出来なくなってしまうことである。

天才数学者のジョン・ナッシュをご存知だろうか。ナッシュ均衡という考えを発表し、映画「ビューティフルマインド」とノーベル経済学賞受賞で有名になったが、彼は30歳くらいの時に心の病を発症し、晩年まで様々な妄想に取り憑かれることになった。ナッシュの妄想とは、自分だけが特殊な使命を帯びていて、自分だけが暗号の指令を読み取ることができというものであった。

彼はその妄想をどのように克服し、正気に戻って来られたかというと、心の中でつねに妄想を論破したらしい。たとえば、自分が外国政府か宇宙人から極秘指令を受け取って、世界救済のために特別な使命を果たしているという妄想を否定するためには、それをまず仮説と設定した上で、新聞を読んだり、外界を観察したりして得た情報に照らして、仮説が成立するかどうか論理的に詰めていく必要があるという。頼りになるのは、自分の論理的思考だけであり、この作業はきついダイエットのように苦しい作業であるという。

妄想に取り憑かれることは、私自身初めてのことではないし、むしろ私だけに限ったことでもないだろう。私たちは予想の過程で様々な妄想に取り付かれるはずで、予想とは様々な妄想を論理的に打ち消していく作業であるとも言える。

今回の高松宮記念で、最後の最後に来たビッグウェーブのような妄想を、凡人の私は論破することが出来なかった。そして、あなたはあなた自身の妄想を論破しなければならない。


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◎ウィンクリューガー

jiromarulogo
ドバイワールドカップは残念な結果でしたね。
カネヒキリは完調ではなかったのか、惨敗してしまいました。
内に包まれて、自分のストライドで走れなかったことも多少影響しているのでしょうか。
とはいえ、ハーツクライやユートピアが見事に競馬の実力を示してくれました。
関係者の皆様、本当におめでとうございます!
ぜひいつか現地で観戦したいなぁと思わせる、素晴らしい祭典でした。

さて、高松宮記念に気持ちを切り替えて予想していきましょう。
本命は思い切って◎ウィンクリューガーに打ちます。
3歳時にNHKマイルカップを勝った頃から比べると、馬体もごつくなって、スプリント向きの体型に変わりました。
調教もコンスタントに速い時計が出るように、能力自体は衰えていません。
今週の最終追い切りも素晴らしい動きでした。
あとはレースに行って、走る気持ちを出してくれるかどうかでしょう。
揉まれない、馬場のいい所を通れそうな枠を引いたので、一発に期待です。
あとは中京を庭にする中館騎手に期待です。

オレハマッテルゼには、本命を打つかどうか迷いました。
前走の阪急杯では、手応え十分だったにもかかわらず伸び切れませんでした。
年齢を重ねるにつれ、集中して走ることのできる距離が減り、距離適性が短くなることはよくある現象です。
もちろんマイルを走るスタミナはあるのですが、現状ではスプリント戦の方が合っているかもしれません。
とはいえ、使える脚が短いので、柴田騎手の腕の見せ所ですね。
外過ぎず内過ぎない枠を引きましたので、中団でジッと脚をタメることができれば勝機はあるはずです。

ラインクラフトは、昨年の秋は冬毛も伸びた下降線の体調でも、牡馬相手のマイルCSで3着した能力の持ち主です。
昨年の桜花賞以降、引っ掛かるようになってきているので、スプリント戦は好材料となるはずです。
外枠を引いたので、スムーズに立ち回ることも出来るのではないでしょうか。
さらに、昨年の悪かった頃に比べると、馬体にも張りと艶が戻ってきました。
先週まではモタモタした動きでしたが、今週の最終追い切りは割とスムーズに動きました。
とはいえ、絶好調時の馬体や動きに比べると、まだまだ足りません。
G1レースを勝ちきるまでは難しいかもしれません。

最終追い切りを見る限り、シンボリグランはやはり気性面でまだ課題が残る気がします。
レースではブリンカーを付けたりと工夫はしていますが、ごちゃつく中京で、いつ気の悪さを出してしまうか分かりません。
短距離戦に矛先を変えてから、やっと常識にかかってきていますが、まだどうも信頼が置けないですね。
馬体も前走時のボリュームがなく、体調は良くて平行線といったところでしょうか。
スプリント能力は認めますが、人気とのバランスを考えて、今回は消します。

ネイティブハートは、引き続きいい状態を保っています。
追いきりもしっかりと出来ましたし、休養を挟んで馬体がリフレッシュされました。
とはいえ、前走は展開がハマッた感が強く、今回は前も簡単には止まりません。
内田騎手の腕にも注目ですが、どこまで突っ込んでくるかでしょう。

その他、マルカキセキの走りにも注目してみたいですね。
昨年の夏~秋の体調には及びませんが、このメンバーの中ではスプリント能力は上位の存在です。
平坦コースで切れる脚もあるので、体調がアップしてくれば勝負になるはずです。


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ドバイワールドカップとばんえい記念

dubaiwc明日、日本では高松宮記念が行われるが、海の向こうではドバイワールドカップが本日行われる。出来れば日本のG1シーズンとぶつかって欲しくなかったというのが本音だが、今日は高松宮記念のことも考えつつ、ドバイワールドカップも気合を入れて観戦したい。

もちろん最も注目すべきは、フェブラリーSを制してドバイワールドに挑戦するカネヒキリに他ならない。これまで幾多の名馬が敗れ去った、過酷なダートレースに挑戦する、その気持ちを素直に応援したい。

地元ドバイでの評価は4番手あたりで、この評価が高いか低いかすら分からないほど、カネヒキリは未知の領域での戦いを強いられることになる。

それでも、カネヒキリにはいいレースをしてほしい。もちろん、ハーツクライ、ハットトリック、アサクサデンエン、スターキングマン、フラムドパシオン、ガブリン、アグネスジェダイ、ユートピアも同じである。こういった国際舞台では、彼らとその関係者たちは、否が応でも日本の競馬を背負っている。日本という“国”まで背負う必要はないが、王ジャパンが“野球”を背負ってWBC戦ったように、彼らも“競馬”を背負って走る。私たちが大好きな競馬の素晴らしさを、世界に知らしめてほしい。

背負うといえば、1トンの馬が1トンのそりを背負って走る、ばんえい競馬最大のレース「ばんえい記念」が、北海道帯広競馬場で明後日(3月26日)に行われる。史上初の4連覇を狙うスーパーペガサス、2年連続2着の鬱憤を晴らせるかミサキスーパー、帯広記念を制し勢いに乗るミサイルテンリュウなど、こちらも白熱した過酷なレースが期待できそう。ばんえい競馬のHPからライブ中継が観られるはずなので、高松宮記念が終わったらどうぞ。

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Special thanks to StudioU !


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トウショウギアも気になる

aoyagilogo
マルカキセキはこの中間、放牧で大きく減った馬体重の回復に努め、あまり強い調教ができていませんね。
仰る通り、好調時に劣る状態ですので、力を認めるものの、重い印を打てません。
またシーイズトウショウも前走輸送で馬体重が減ってしまいましたが、こちらは回復に手間どらず、調教を順調に積めているようです。
ただ内枠でスピードを活かした競馬をしたいこの馬に取って、7枠13番というのは、あまり条件がよくありません。

本命を1番人気になるであろうシンボリグランに打ちたいと思います。
正直信頼していませんし、これだけの混戦だと穴を狙いたいところですが、最近のレース内容、そして状態を合わせて評価すると、この馬以外に本命を打つことができませんでした。
枠も5枠9番と内過ぎず、外過ぎず、力の出せるいい枠だと思います。
前走はスタートで出負けしたため、ネイティヴハートらに後塵を拝しましたが、最後の脚は見るべきものがありました。
スタート互角であれば、これらの馬に再度負けることはないでしょう。
鞍上のデムーロも2度目ですし、また前走、前々走と変わらないメンバであれば、チャンス十分です。
この馬の単勝で勝負です。

実はもう1頭、気になる馬がいます。
それは芝で初レースとなるトウショウギア。
人気は全くありませんが、1枠2番を引きました。
また、競ってくるとしても、ずぶいギャラントアローぐらいであり、上手くハナを切れるようであれば、ラチ沿いをあれよあれよとゴールまで粘る可能性もあります。
確かにG1で通用するほどの馬だと思えませんが、周りを見ても、G1馬は急仕上げのラインクラフトと、近況冴えないウィンクリューガーだけですから。
何が起きても不思議ではありません。
遊び馬券として、この馬を軸に手広く馬連を購入したいと思います。

◎シンボリグラン
★トウショウギア


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マルカキセキやシーズトウショウの巻き返しも

jiromarulogo
マルカキセキやシーズトウショウの巻き返しもあると思います。
マルカキセキはスプリンターズS4着の実績がありますし、シーズトウショウは1分6秒7という時計を持っています。
また、どちらも平坦コースでより一層の力を発揮するタイプです。
どちらも絶好調からは遠い気がしますが、どこまで本来の力を発揮できる状態に持ってこれるかでしょう。
追い切りの動きには注目すべきですね。

上の2頭に比べ、勢いという点ではやはり4歳馬が中心となってくるでしょう。
シンボリグラン、ラインクラフトと同じ4歳馬のコパノフウジンも、短距離ならば安定した力を発揮します。
気のいい馬で、前々で競馬が出来るのですが、それがかえって詰めの甘さにつながっています。
もう少し道中でタメる競馬ができれば、終いの伸びも違ってくるでしょう。
血統面や馬体を見ると、奥の深さを感じませんが、このメンバーなら勝負になる力は持っています。

前走のオーシャンSでアッと言わせたネイティブハートも、まだまだ見限れない存在です。
スワンSの後にひと息入れて、馬体だけ見てもリフレッシュされています。
前走は、直前の追い切りでビッシリやれたことも好結果につながったのでしょう。
今回は中京への長距離輸送になりますが、この馬にとってのラストチャンスですので、陣営も悔いのない仕上げを施してくるはずです。
この馬も最終追い切りの動きには注目です。

ブルーショットガンやタマモホットプレイは、いつ走るか分からないムラな部分がありますね。
ちょっとしたことで走らなかったり、能力を発揮出来なくなってしまうように、あまり信用は置けません。
G1レースは厳しい流れになることが多い以上、ステップレースの勝ち馬とはいえ、どちらも狙いにくい馬です。


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マルカキセキの一瞬の脚に期待

aoyagilogo
確かに、今年の高松宮杯はレベルが低い。
ラインクラフトが参戦すれば盛り上がるかも知れませんが、それでもG2、G3クラスのメンバしか見当たりません。

その中でマルカキセキを本命の1番手として考えています。
ここ数戦、展開や馬場が向かずに結果は残っていませんが、昨年のスプリンターズSで上位争いしたように、このメンバーであれば、実力は上位です。
とは言え、重賞勝ちもない馬を持ち上げていいのかわかりませんが…
同じようなメンバであった3走前のCBC賞では1番人気支持された馬ですし、また直線の短い中京コースに向いた一瞬の脚も持っていますから、チャンスは十分にあります。
ただ調子を崩しているのも否めず、直前まで気配をチェックしたいところですね。

治郎丸さんのおっしゃる通り、シンボリグランが安定感がありますね。
前走のオーシャンSでは、ネイティヴハートあたりに敗れていますが、脚を多少余らせた部分もあります。
少なくとも掲示板には載ってくるでしょう。
ただ一方でその他の馬たちと同様、底力があるわけではありませんので、過信禁物です、、、
というか、今回のメンバー中で過信できる馬がいるかどうかは疑問です。

その他、時計がかかるようであればタマモホットプレイ、外枠を引くことができればウインクリューガー、調子次第ではシーイズトウショウあたりが面白いところでしょうか。
頭を使って馬券を買っても、サイコロを振って買っても、一緒のような気がしますね。
愚痴をいいたくなるような、本当に頼りないメンバーです。
何か恐ろしい配当の馬券が出るような予感がします。


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シンボリグランの好勝負は確実

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いやー、ディープインパクトは強かった。
モヤモヤしていた気持ちを吹き飛ばしてくれる、まさに飛ぶような走りでした。
馬体の成長はありませんでしたが、完成された馬なのであれでいいのでしょう。
春のG1シーズンの訪れとともに、天皇賞春から海外へと気持ちは向かってしまいます。

さて、今週は高松宮記念です。
このレースは、中京1200mというコース設定上、どうしても難解なレースになってしまいます。
枠順、位置取り、コース取りのちょっとした有利不利が、勝敗を分けてしまうレースです。
特に今年のメンバーは小粒で、力の抜けた馬がいないので、輪をかけて難解ですね。
極端に言うと、枠順が決まって、当日の馬場状態が把握できるまで、本命を打つことが出来ないかもしれません。

そんな中で、スプリント戦で安定した力を発揮できるのはシンボリグランでしょうか。
前走も58kgを背負い、出負けした不利を克服して3着を確保しました。
状態も安定しており、レースセンスもいい馬です。
大型馬だけに、小回りの中京コースが合うとはいえませんが、CBC賞を勝っているように、それほど心配しなくてもよいでしょう。
あとは不利のない枠順を引いて、ゲートを普通に出れば、好勝負は確実です。
デムーロ騎手も、前走の負けをここで巻き返したいはずです。

出走してくれば、ラインクラフトの力は一枚抜けています。
スピードのある馬ですし、最近は力んで走るようになっているので、スプリント戦は合っているのではないでしょうか。
とはいえ、休み明けの不利はありますし、スムーズな競馬をさせてもらえるかという不安もあります。
力を出し切れずに凡走という可能性も、大いに考えられます。

オレハマッテルゼは、追い出してから伸びないというか、ピリッとした脚がない馬です。
前走の阪急杯も、道悪の影響も考えられますが、手応えの割に追ってサッパリでした。
G1レースを勝ち切るための、強靭な末脚に欠けているような気がします。
勝つ可能性があるとすれば、後方からレースを進めて、最後の直線に賭ける乗り方をした場合です。
他馬がバテたところを差し切る、漁夫の利を得る乗り方ですが、反面、後方のままで終わることもあるリスキーな乗り方です。
果たして柴田騎手は、思い切った戦法を取ることができるでしょうか。


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あと3日間!

GateJ(大阪心斎橋)で行われている「Photostudポスター展」が、今月21日(火・祝)までのあと3日間となりました。先立って東京渋谷のエクウスで行われたポスター展について、「瀬戸際日記」の夏葉さんがレポートしてくれました。ミホノブルボンのポスターを見て、なぜかトウカイテイオーの有馬記念のビデオをその場(エクウス)で見てしまったらしいです(笑)。また、「Photostudポスター展」以外の写真展の情報についてはこちらから(笠松の写真展はもう終わってしまいましたが…)。関西の競馬ファンの皆様は、新進気鋭の競馬フォトグラファー集団のポスター展に、ぜひ脚をお運びください!


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集中連載:「馬体重は語る」-第4回-

umaweight07 by sashiko

■当日のプラス体重
では、当日のプラス馬体重はどう解釈すればいいのだろうか。

わずかな増加であれば全く気にする必要はないが、明らかに大幅なプラスを示していたとすれば、<仕上がり>について疑問を持たなければならない。十分な調教をこなしているかどうかをチェックしてみる必要がある。可能性としては、以下の3つが考えられる。

1、休み明けで調教が不十分である
2、休み明けではないが、中間楽をさせた
3、脚元に不安があって、強い調教ができていない

以上3つの項目に当てはまらない場合は、当日の大幅なプラス体重でもレースへの影響は皆無である。十分な調教をこなしていながらのプラス体重は、その馬の成長分、もしくは季節的(時期的)なものと解釈できるだろう。

たとえば、平成11年のスプリンターズステークスでは、ブラックホークが当日の馬体重プラス10kgでアグネスワールド以下を差し切り、初G1制覇を成し遂げた。このレースに臨む過程で、ブラックホーク陣営は中間も普段以上にきっちりと乗り込み、最終追い切りでもおつりを残さないくらいの強い調教を課していた。その上での当日+10kgであるから、調教不十分により絞れていないという心配は全くなかったのである。

ここ数年では、平成15年天皇賞秋のシンボリクリスエスが休み明け+10kgで圧勝しており、平成16年菊花賞ではデルタブルースが当日馬体重+10kgで勝利している。

つまり、プラス体重=太め残りと単純に考えるのは間違いであり、十分な調教を消化した上でのプラス体重ならば、レースに行っての影響は全くないのである

(次回へ続く→)

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集中連載:「馬体重は語る」-第3回-

umaweight06 by sashiko

■当日の馬体重はその日の<体調>に影響しない
レース当日の馬体重から<体調>を把握することができないのは、当日の馬体重がその日の<体調>に影響しないからである。

競走馬は肉体的にも精神的にも極限の状態でレースを迎えるため、たとえ当日の馬体重が大幅に増えたり減ったりしても、その日のレースにおいての<体調>への影響はほとんどないと考えてよい(影響がないというよりも、“その日のレースでは何とか持ちこたえてしまう”という表現の方が適切かもしれない)。十分な調教さえ施されていれば、たとえ大幅な馬体重の増減があったとしても、その日のレースは何とか走り切ってしまうのである。

注)大幅な馬体重の増減とは、各馬の馬体重によって多少の違いはあるが、標準的にはプラスマイナス6kg以上と考えてもらいたい。

■当日のマイナス体重
したがって、もしあなたの買おうとしている馬の馬体重がたとえ当日に大きなマイナスを示したとしても、全く心配する必要はない。それよりも、当日の馬体重が大きく減っている場合には、調教師が馬に今まで以上に厳しい調教を課し、勝負を賭けてきたという意味に解釈することもできる。特にG1レースにおいては、そのレースを目標に仕上げてきて、そして仕上がったと考えることができる。

たとえば、平成11年のNHKマイルカップを優勝したシンボリインディは、当日マイナス12kgの馬体重で出走してきた。前走までは460kg台で走っていたので、この急激な馬体重の減少は不安視されたが、それをあざ笑うかのような鮮やかな末脚を繰り出しての勝利であった。翌年の平成12年だけでも、フェブラリーSではウイングアローが-18kg、桜花賞ではチアズグレイスが-16kg、秋華賞ではティコティコタックが-20kgの当日馬体重減でいずれも優勝している。

(次回へ続く→)

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集中連載:「馬体重は語る」-第2回-

umaweight02 by StudioU

■私たちの決定的な間違い
私たちの決定的な間違いとは、馬の<体調>と<仕上がり>を同じものとして扱っていることである。

ここで私が言う<仕上がり>とは「馬体の出来」、つまり<良い仕上がり>とは「必要な筋肉が充実していて無駄なぜい肉がない状態」のことを意味する。それに対して、<体調>とは「肉体的、精神的な面を全て含め、トータルとして走ることのできる状態にあるかどうか」ということである。いくら<仕上がり>が良くても<体調>が悪ければ、そのレースで能力を発揮することは出来ないということになる。

厩舎関係者、つまり競走馬を仕上げる側の人たちは、その日のレースにおける馬の<仕上がり>を確認するための目安として、馬体重を使っている。例えば、前回のレースでは少し太めで負けてしまったので、今回のレースではもう少し絞った体で出走させようとして調教をする。そしてレース当日、測定された馬体重の数字を見て、「まだ少し重かった」「絞り過ぎた」というようにして当日の馬の<仕上がり>を判断するのである。

ところが、アウトサイダーとして競馬の結果を予想する私たちも、厩舎関係者が<仕上がり>を見るのと同様の見方で馬体重を用いてしまっているのである。つまり、レース当日に発表される馬体重を見て、前走からの増減の幅が大きければ大きいほど気になり、「この馬は減りすぎているから来ない」「この馬は太め残りだから消しだ」などと考えてしまっているということである。

なぜそのような馬体重の用い方が決定的に間違っているかというと、当日の馬体重から知ることができるのは、あくまで馬のそのレースにおける<仕上がり>であって<体調>ではないからである。予想をする私たちにとって大切なのは、レースでの結果に大きな影響を与える<体調>であって<仕上がり>ではない。だからこそ、極論してしまうと、私たちは予想をする際に当日の馬体重を見る必要は全くないのである。

(次回へ続く→)

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Photostudポスター展に行ってきました

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先週末に久しぶりに上京して、プラザエクウスに行ってきました。もちろん「Photostudポスター展」を見るためにです。渋谷の喧騒を通り抜けるようにして、やっとのことでプラザエクウスに辿り着くと、そこはまさに競馬ファンの聖地でした。

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当日は弥生賞も行われていたこともあって、多くの競馬ファンが集まっていましたが、皆がPhotostud作成のポスターに釘付けになっていました。新作も多数あり、Photostudの今回の展示に賭ける気合がビンビンに伝わっていたのではないでしょうか。

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まるで絵画のように美しいポスターですが、自分の家に飾るとしたらこの一枚ですね。ゼンノロブロイが勝った一昨年の有馬記念のものですが、なんとも言えない色合いと、素晴らしい構図ですね(デジカメで撮ったので映りが悪くてすいません)。

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個人的に気に入ったのは、サイレントウィットネスのポスターですかね。サイレントウィットネスの巨体と小柄なコーツィー騎手のアンバランスさが、より一層サイレントウィットネスの猛者ぶりを際立たせています。香港の生ける伝説となったサイレントウィットネスには相応しい、神々しいデザインですね。

「写真という枠を超え、よりドラマチックに、よりダイレクトに表現したい」
というコンセプトのもと、写真とデザインの融合を目指して出来上がった作品は、他の追随を許しません。JRA関係者の間で話題になっているのも頷けますね。こんなにカッコいいポスター、見たことありませんから。

plazaequus02来週の月曜日(3月13日)までやっていますので、渋谷ウインズで馬券を買いに行ったついでに、ぜひお立ち寄りください。ちなみに、GateJ(大阪心斎橋)は3月15日(水)~3月21日(火・祝)の期間になります。関西の競馬ファンはGateJへどうぞ!

*GateJの展示期間が間違っていましたので訂正しました。上記の期間が正しい期間です。


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集中連載:「馬体重は語る」-第1回-

umaweight01 by StudioU

■馬体重と馬の状態の密接な関係
かつて、中央競馬会(JRA)がレース当日の馬体重を計測し公表することを決定した際、ある厩舎関係者は「そんなことをしたら、馬の状態が一般の人に分かってしまうじゃないか!」というセリフを口にしたそうである。

馬体重という客観的な数字を公表してしまうことによって、それまでは競馬サークル内部の人間のみが知り得た情報を、一般の人でも簡単に入手することができるようになる。当時、八百長が行われていたとは思いたくないが、レースによっては馬を仕上げずに出走させるようなこともあったのかもしれない。もし馬体重を公表することになってしまえば、そのようなことは許されなくなるし、また、自分の仕上げの手腕が数字として如実に表れてしまうことを恐れたのかもしれない。

いずれにせよ、関係者がそのような危惧を抱いてしまうほど、馬体重と馬の状態は密接な関係にある

■疲れは目に見えない
そもそも、馬の状態を把握することが難しいのは、馬は口をきくことができないからである。「体の調子が悪いから今回の出走は見合わせてくれ」とか、「前走で頑張りすぎた反動からか、全く走る気がしない」などと馬自ら語ることはない(何を当たり前のことをと思われるかもしれないが、まずは当たり前のことから押さえておきたい)。よって、馬を管理する人間側は、外から様子を観察して、馬の状態を判断することになる。

けれども、あえて断言するならば、いかに毎日生活の大部分の時間を馬と接している人、たとえ厩務員であったとしても、外から観察しただけで自分の馬の状態を正確に把握することは難しい。その証拠として、レース後によく聞く「見えない疲れがあったのかもしれない」というコメントがあるだろう。普段と変わりがないように見えたが、実際に走ってみるとサッパリであったという時に用いられる常套句である。

「目に見えない疲れ」という表現が結果論的に語られるのは、本来疲れとは目に見えないところで蓄積されているからである。疲れが目に見えてしまう時には、その馬の状態は既に赤信号の状態にあり、まずレースに出走してこないだろう。黄色信号の状態にある馬、つまり目に見えない疲れを抱えた馬が、レースに行って遂に疲れを噴出させ、思わぬ大敗を喫することになるのである。

■私たちに与えられた唯一の手段
疲れが目に見えない以上、私たちに与えられた唯一の馬の状態を知る手段は馬体重となる。馬の状態と密接な関係にある馬体重を用いて、そのレースで馬は能力を発揮できる状態にあるのかどうかを判別しなければならない。いくら能力がある馬でも、走れる状態になければ馬券の対象にはならない。走れる状態にない馬を馬券から外すことができなければ、私たちは走るアテのない馬を永遠に買い続けることになってしまう。

だからこそ、私たちは中央競馬会から発表された馬体重に耳を傾け、馬体重が映されたモニターに目を凝らし、人によってはその数字を新聞に丹念に書き込む。その光景は、まるで肉市場のようでもある。にもかかわらず、見えない疲れを気付かれることのないまま敗れ去っていく人気馬はあとを絶たない。

なぜなら、本来ならば馬の状態と密接な関係にあるはずの馬体重を用いる際に、私たちがある決定的な間違いを犯してしまっているからである。

(次回へ続く→)

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