集中連載:「馬体重は語る」-第3回-
by sashiko
■当日の馬体重はその日の<体調>に影響しない
レース当日の馬体重から<体調>を把握することができないのは、当日の馬体重がその日の<体調>に影響しないからである。
競走馬は肉体的にも精神的にも極限の状態でレースを迎えるため、たとえ当日の馬体重が大幅に増えたり減ったりしても、その日のレースにおいての<体調>への影響はほとんどないと考えてよい(影響がないというよりも、“その日のレースでは何とか持ちこたえてしまう”という表現の方が適切かもしれない)。十分な調教さえ施されていれば、たとえ大幅な馬体重の増減があったとしても、その日のレースは何とか走り切ってしまうのである。
注)大幅な馬体重の増減とは、各馬の馬体重によって多少の違いはあるが、標準的にはプラスマイナス6kg以上と考えてもらいたい。
■当日のマイナス体重
したがって、もしあなたの買おうとしている馬の馬体重がたとえ当日に大きなマイナスを示したとしても、全く心配する必要はない。それよりも、当日の馬体重が大きく減っている場合には、調教師が馬に今まで以上に厳しい調教を課し、勝負を賭けてきたという意味に解釈することもできる。特にG1レースにおいては、そのレースを目標に仕上げてきて、そして仕上がったと考えることができる。
たとえば、平成11年のNHKマイルカップを優勝したシンボリインディは、当日マイナス12kgの馬体重で出走してきた。前走までは460kg台で走っていたので、この急激な馬体重の減少は不安視されたが、それをあざ笑うかのような鮮やかな末脚を繰り出しての勝利であった。翌年の平成12年だけでも、フェブラリーSではウイングアローが-18kg、桜花賞ではチアズグレイスが-16kg、秋華賞ではティコティコタックが-20kgの当日馬体重減でいずれも優勝している。
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