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ディープインパクト壁紙無料プレゼント企画-第3弾-

Deepousyuuennsei_1

ディープインパクトが見事に天皇賞春を制し、欧州遠征の第一歩を踏み出しました。私の小賢しい予想理論など吹き飛ばし、圧倒的な強さで勝ったディープインパクトに心から敬意を表します。本当に強かった!

サンデーサイレンスの最高傑作として、そして、日本近代競馬のサラブレッドの結晶として、ディープインパクトには海外へ向けて羽ばたいてもらいたいですね。もちろん、レースに出走するだけではなく、海外でもあの飛ぶ走りを存分に見せつけてきて欲しいものです。

Photostudとタッグを組んだディープインパクト壁紙企画は、菊花賞の3冠企画をスタートとして、これで遂に3回目を迎えました。毎回素晴らしい写真・デザインを提供してくれたPhotostudに感謝するとともに、これまでご応募いただいた多くの方々に御礼を申し上げます。また、私自身、この企画を通して、ディープインパクトの絶大なる人気を肌で感じることができました。

ディープインパクトにとって、今後、海外のG1レースを勝ち、ジャパンカップを待たずにそのまま引退ということもあり得ますので、もしかすると国内で走る最後の壁紙になるかもしれません。国内における最後の勇姿を記した壁紙に、ぜひご応募ください!

おそらく本日の深夜から明日にかけての時間帯になるかと思われますが、Photostudの壁紙が完成し次第、応募方法等はアップさせていただきます。ただし、今回はある一定の手順を踏んでいただいた方のみに、壁紙の提供をさせていただく旨、ご了承ください。


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ディープインパクトに◎は打てない

Jiromarulogo_7
おっしゃるとおり、マッキーマックスはここにきて充実してきました。
元々素質はあったのですが、体質が弱く、力を発揮できる状態になかなか持って来れませんでした。
それがここにきて、シッカリと調教をこなせるようになりました。
前走も叩き台のようなレースでしたが、素晴らしい末脚を見せてくれました。
長距離適性と充実度を考えると、ここでもチャンスがあるかもしれません。

リンカーンの中間の動きを見る限り、この馬も充実してきています。
メリハリに欠ける体型でしたが、6歳にして付くべきところに筋肉が付いてきています。
それに伴い、幼さの残っていた表情も、キリっとした大人の表情に変わってきています。
天皇賞春で2年連続で1番人気に推された馬ですが、やっとここにきて実力を発揮できる下地が固まってきました。
これまでの汚名を返上する、またとないチャンスだと思います。

期待していたアイポッパーですが、前走は案外でした。
オーストラリアに遠征した影響か、中間もうるさいところを見せています。
まだこの馬本来の出来に戻っていないようです。

ローゼンクロイツは菊花賞3着馬ですが、どちらかというと中距離向きのタイプです。
長距離をゆったりと行って、ピュッと切れる馬ではないですね。
能力は高いので終い伸びてくるでしょうが、勝ち切るまでは難しいでしょう。

穴っぽいところでは、トウカイカムカムを考えていました。
3連勝中の上がり馬ですし、父トウカイテイオー母父サンデーサイレンスという血統的な魅力もあります。
折り合いさえつけば、終いは切れる馬なので、ディープインパクトを徹底的にマークした乗り方が出来ます。
あとは底力の勝負になるので、この馬の力が試されることになるでしょう。
まだ重賞での実績がないので大きなことは言えませんが、ディープインパクトと未対戦という意味では面白い存在です。

さてさて、肝心のディープインパクトですが、追い切りの動きはあまり良くなかったですね。
ズブくなってきていることを良く捉える向きもありますが、私としては疑問が残ります。
何らかの理由で、ディープインパクトが走ることを嫌っていると解釈することもできますから。
どう考えても、今回のディープインパクトに本命◎を打つことは出来ません。
かといって、他に勝ち切れるだけの馬も見当たりませんので、今回は馬券は買わないという決断をしました。
複勝や連勝を買おうかとも考えましたが、自分のスタイルを崩してまで馬券を買う必要もありませんしね。
本心としては、やっぱりディープインパクトに綺麗に勝って、海外へと羽ばたいて欲しいですよ。


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ディープインパクトは飛ぶことが出来るのか?

天皇賞春に向けた今週の最終追い切りにおいて、私は見たくないものを見てしまった。それは、ディープインパクトが耳を絞って、走ることを拒否していた姿である。まるでディープインパクトが、「もう走りたくないよ」と言っているように、私には感じられた。

調教パートナーである池江調教助手を背にしたディープインパクトは、DWコースで、6ハロンで3馬身先行したオリエントチャーム(4歳1600万下)を追走する。直線に入り、いざ追い出されると、そのゴーサインに全くもって反応しない。手綱を激しく動かし、肩ムチを入れるものの、本来の伸びはなく、結局、1馬身遅れてゴールインした。

「古馬になってズブくなってきたから」
「調教とレースは違うから」
「変に動きすぎる方が心配」
「相手を見ながら走っている」

ディープインパクトが調教で動かなくなっていることについて、上のような発言で、関係者は問題がないことを強調し、マスコミもそれに追従する。

しかし、<調教で元々動かない>ことと、<調教で動かなくなる>ことは違う。

確かに、<調教で元々動かない>が、レースに行くと素晴らしい走りを見せる馬はいる。このタイプはステイヤーに多く、ステイヤーは総じて調教ではビックリするような時計は出さない。ストライドが大きい走法のためスピードに乗るのに時間が掛かり、気性的にも追い切りのような短い距離(6ハロン程度)をガンガン行くようなことはない。だからこそ、ステイヤーに限っては、たとえ調教で動かなくても、さほど心配することはない。

<調教で動かなくなる>ことには、以下の2つの理由が考えられる。
1、体調が悪い
2、走る気力が失せている

1は、当たり前のことだが、体調が悪ければ調教でも動けない。反対に、調子の良い馬は、自然と調教でも速い時計が出てしまう。調教での動きの良し悪しが、競走馬の調子のバロメーターとなるのは周知の事実である。

2は、精神的に燃え尽きてしまった馬によく見られる現象である。競走馬が一旦燃え尽きてしまうと、まるで別馬のように凡走を繰り返すこともあるし、また、あと一歩の踏ん張りが利かなくなることもある。前者は牝馬に多いケースで、後者は牡馬に多い。

高いレベルの戦いになればなるほど、レースを勝ち切るためには、肉体と精神の限界を超えた戦いを繰り返さなければならない。そんな中で、精神的に燃え尽きてしまっていることは致命傷になる。いくら走る能力がある馬でも、他馬よりも一歩でも先に出るという気持ちが失われていては、ゴールを先頭で走り抜けることは難しい。

ディープインパクトが、<調教で動かなくなってきている>のは事実である。そして、これだけゆったりとしたローテーションで調整している以上、体調が悪いということはあり得ない。そうなると、ディープインパクトの気持ちが問題となる。

デビューからあれだけの注目を集めながら、レースでは常に結果を出し続けてきた。撮影ラッシュは凄まじいものがあるだろうし、関係者たちの極度の緊張も伝わるだろう。牧場に帰ってノンビリすることもなく、1年以上戦い続けてきた。さすがの英雄ディープインパクトであっても、「もう走りたくない」という気持ちが芽生えてきてもおかしくはないのではないか。

私が心配しているのは、今回の天皇賞春の走りではない。気持ちが萎えていても、このメンバーならばあっさり勝ってしまうかもしれないし、もしかすると負けるかもしれないとも考えている。しかし、そうではなく、私が最も心配しているのは、ディープインパクトがこのまま燃え尽きてしまうことである。彼には、この後にするべき大きな仕事が待っているのだ。肉体的にも精神的にも最高の状態でないと、決して成し遂げられることのない前人未到の大勝負である。

私の心配が杞憂に終わることを祈る。


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ストラタジェムとナリタセンチュリーが面白い

Aoyagilogo_5
ディープインパクトを軸に馬単で勝負したいと思います。
確かに調教では動かなくなっていますね。
昨年から放牧をせず厩舎にずっといますので、ストレスがたまっているのかも知れませんし、またずる賢くなっただけなのかも知れません。
私にはどちらの理由なのか分りませんが、ただ休み明けの前走の最終調教もそれほどいいものではなく、それであれだけ走っているわけですから、それほど気にしなくていいのではないでしょうか。
2着争いとみていいでしょう。

その筆頭として前回書いた通り、マッキーマックスをあげたいと思います。
もともと3歳のクラシック時から期待されていた馬でしたが、ようやく体調も強化され、結果を残すことができるようになりました。
G1クラス?と聞かれると、NOだと思いますが、他馬も皆一緒です。
古馬のG1を取っている馬は一頭もいませんから。

穴として、ストラタジェムとナリタセンチュリーが面白いのではないでしょうか。
今回、トウカイトリックが逃げ宣言をしていますが、阪神大賞典ほど楽な展開になりません。
また前回も書いた通り、末脚勝負では分が悪く、皆早め早めの競馬をし、3コーナあたりでペースが一気にあがります
そしてこれらの馬をディープインパクトが直線早めにかわし、そして早めに仕掛けてしまったがため、各馬、ゴール前でズブズブになってしまう。
これらを後ろで待機していた、ストラタジェム、ナリタセンチュリーがかわして行く、、、そんなシナリオを描いています。
ストラタジェムは相手なりに走るところもあり、またナリタセンチュリーも長期休み明けですが、思ったより仕上がりが良さそうです。
特にナリタセンチュリーは、京都巧者ですし、本来の力(好調時の力)であれば、相手次第ではG1戦線で勝ち負けになってもおかしくない馬です。

リンカーンについては、力および成長を認めるものの、ディープとの馬単を購入しても大したリターンを期待できませんので、無視することにしました。

ローゼンクロイツは体型からも長距離馬ではありませんので、抑える必要もないでしょう。

デルタブルースはこの馬の力そのものに私は疑問を感じています。
昨年暮れのステイヤーズSで完全復帰した、と思っている人たちもいると思いますが、あのメンバでゴール前ぎりぎり勝ったような内容を私は全く評価していません。
当然2着はありますが、人気ほど(多分3番人気)の魅力を感じません。

馬単でディープを軸にマッキーマックスへ厚く、ストラタジェム、ナリタセンチュリーへ薄く流したいと思います。

◎ディープインパクト
○マッキーマックス
△ストラタジェム
△ナリタセンチュリー


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マッキーマックスは充実期に入った

Aoyagilogo_4
ディープインパクトはハーツクライと再戦するまで負けられないでしょう。
昨年の有馬記念で連勝が途切れた後だっただけに、阪神大賞典の圧勝劇は本当に意味のあるものです。
叩いて状態もさらに良くなってくるでしょうし、このメンバ相手に負けるシーンも想像し難いです。
今更この馬のどこがすごいとか褒めても仕方がありませんので、2着争いに主眼を置いて、それぞれの候補馬について言及していきたいと思います。

その2着争いですが、普通であれば、リンカーンが有力でしょう。
昨年秋の超スローだった天皇賞秋を除けば、その戦績から、この馬も充実期に突入したことが伺えます。
しかしながら、昨年、一昨年末と天皇賞春にて1番人気に押されながらも大きく期待を裏切った内容をみると、この馬がステイヤーなのかどうか、疑問ですね。
菊花賞で直線鋭く2着に伸びてきましたが、3歳G1と古馬G1ではレースのペース、厳しさも全く違いますから、菊花賞の結果だけで、ステイヤーであると判断するのは早計ですね。
ただ前走を見る限り、この馬にもいい意味での重厚感が備わってきたようですし、やはり2着候補の筆頭になるべき馬です。
ディープの単勝を購入しても儲かりませんから、ディープを頭に馬単でリンカーンと1点で買うか、リンカーンを蹴飛ばすか、どちらかの馬券で勝負するのがベストだと思います。
3連複、3連単のような宝くじ的な馬券はあまり好きではありませんので。
で私は今のところ、リンカーン蹴飛ばしの後者にて予想しようと思っています。

とその2着候補が、、、どの馬にもチャンスがあり、かなり難しい、、、。
仰る通りトウカイトリックはスタミナ抜群で、前走の再現もあり得ますね。
ただ、前走は雨、風、そしてノーマークと逃げ/先行馬に有利な条件だったのは確かです。
また瞬発力勝負ではディープに対し、どの陣営も分が悪いと思っているでしょうから、すべり台を利用するデルタブルースのように、早め、早めの競馬をしてくることが予想されるため、前走のような楽な競馬にもらないのではないでしょうか、、、そもそもどんな競馬をしてもディープに先着できる馬はここにいませんけど。
一方、積極的な競馬をする馬がいなければ、やはりトウカイトリックの残り目もあり得ます。

マッキーマックスも充実期に入りました。
体に弱いところのあった昨年までは素質と人気ばかりが先行している部分がありましたが、ダイヤモンドSでの勝利、そして距離不足であった産経大阪杯では直線鋭く2着と結果も伴ってきました。
特に前走の勝ち馬は安田記念の最有力候補(と私は思い込んでいます、、、)であるカンパニー、そして3着が昨年の天皇賞馬スズカマンボですから、天皇賞のこのメンバーに入っても、なんら遜色ない(無論ディープを除いて)でしょう。
馬券的にもリンカーン、デルタブルースがいますので、ディープとの馬単でも10倍弱はつくでしょう。
今のところ、この馬を打倒リンカーン(=2着)筆頭として考えています。

その他、昨年3着のアイポッパー、相手なりに走るアドマイヤモナークやストラタジェムとスタミナ抜群の馬たちも参戦してくるため、馬単も簡単なようで簡単でありません。
忘れた頃にやってくるファストタテヤマも参戦します。

いずれにせよ、ディープの相手探し、後はJRAのCM同様、逃げ残りを選ぶか、はたまた差し馬を選ぶのか。


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ひとつだけ心配べきは折り合い面

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いよいよ真打ちのディープインパクトの登場です。
昨年の有馬記念は負けてしまいましたが、阪神大賞典を楽勝して、今年は好スタートを切りました。
前走は馬体重こそ+2kgでしたが、ゆったりした中にもハリのある、良い頃の馬体に戻っていました。
もともと、牡馬にしては細身の、バネと柔軟性を生かして走る馬です。
馬体重が増えていなくても、それほど心配しなくてもいいのではないでしょうか。
それよりも、ひとつだけ心配すべきは、やはり折り合い面になります。
前走でも、前半に折り合いを欠く面を見せていました。
それでも楽勝してしまう以上、問題ないのでしょうが、見ている側としてはハラハラしますね。
とにかく、普通に走って来れば、結果は付いてくるはずです。

2番手以降の馬に目を移すと、どの馬が来ても不思議ないメンバーです。
リンカーンは、6歳にしてやっと大人っぽくなってきましたが、それでも勝負弱さは相変わらずです。
精神的な弱さ、若さが、この馬の大成を妨げていると思います。
いずれにせよ、馬が大きく変わったということではないので、どこまで上位争いに食い込めるでしょうか。

デルタブルースは鈍足がゆえに、長距離向きの馬でもあります。
その長距離戦であった前走は、せめて2着は確保して欲しかったですね。
菊花賞を勝った京都競馬場に変わって、どこまで巻き返してこれるでしょうか。
岩田騎手の言うように、3コーナーからの滑り台(下り坂)を生かす戦法を取ることができるのは楽しみな材料です。
とはいえ、ディープインパクトに早めに交わされてしまうと、ズブズブになってしまうかも知れません。

トウカイトリックは前走で結果を残していますので、今回も思い切った逃げを打ってくるはずです。
あの重い馬場状態を向かい風で進んで、あれだけ粘ったのは評価すべきでしょう。
馬体の小さな馬ですが、長距離向きであるという解釈もできます。
果たして、阪神大賞典の再現はなるでしょうか。


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レースは記憶を持たない

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アドマイヤキッスかアドマイヤムーンのどちらかは勝つのではないだろうか。どちらも勝つこともあるかも知れないが、どちらも負けるということはまずないだろう。どちらかが勝つとすれば、どちらだろう?どちらかが負けるとすれば、どちらだろう?

このようなテーマ(ストーリー)を持って、桜花賞の予想に臨んだ人は案外多いのではないだろうか。

両馬は、武豊騎手が騎乗し、松田博厩舎に所属し、近藤利一オーナーの所有馬である。どちらもトライアルレースであるチューリップ賞と弥生賞を勝ち、本番へと王手をかけていた。これだけの類似点があれば、意識的であれ無意識であれ、2頭をひと括りのテーマ(ストーリー)として考えてしまうことは避けられないだろう。

桜花賞を◎キストゥーへヴンで的中した青柳氏も、のちのG1トークでこう語っている。

「同じオーナーが2週連続クラシックを勝つことはそうそうないだろうと思い、"打倒アドマイヤキッス"として、桜花賞の予想に望んだのですが。…」

結果的に馬券は的中したのだが、彼ほどの上級者でも、このような考え方の間違いを犯してしまうことがある。どこが間違いかというと、全く連続性のない2頭の馬とそのレースを、あたかも連続した因果関係を持つレースとして捉えてしまっていることにある。

過去と現在、現在と未来、そして過去と未来とのつながりを、我々の誰もが意識しながら生きている。それは競馬の予想でも同じことで、過去のレースを分析して、現在の馬の状態を把握しながら、未来のレースを予測するという、過去から未来へと連なる一本の線の上で私たちは思考する。

しかし、馬とレースが違えば、その結果に連続性はない。

これは、丁半博打でよく言われる、「サイコロは記憶を持たない」ということである。イカサマが行われていない限りは、サイコロを振って奇数が出る確率は50%(2回に1回)である。そこで、たとえば奇数が10回続いたとする。そうすると、次は偶数が出る確率が圧倒的に高いと考えてしまう。今度こそは偶数が出ると信じて大きく賭けてみるものの、11回目もなんと奇数、ということは往々にしてギャンブルの世界ではあり得る。つまり、サイコロは過去に出た目を覚えていない。過去にどんな目が出ていようが、その1回1回における奇数・偶数が出る確率は50%なのである。

競馬のレースにおいても、これと全く同じことが当てはまる。「レースは記憶を持たない」のである前の週のG1レースで、同じオーナーが勝ってようがいまいが、今週のレースでそのオーナーの馬が勝つ確率は変わらない。今回のレースで、その馬にその騎手が乗って勝つ実力や運があるかどうかが全てなのである。

分かっていながらも、このような間違ったテーマ(ストーリー)を、いつの間にか作り上げてしまっていることは案外多い。もしかすると私も、皐月賞でのアドマイヤムーン斬りを意識していただけに、アドマイヤキッスは桜花賞を勝つだろうと無意識のうちに決め付けていたのかもしれない。アドマイヤキッスは力が抜けていると判断して、それ以上の思考を停止してしまった私こそが、間違ったテーマ(ストーリー)に支配されていたのかもしれない。この歯痒い2枚の外れ馬券を振り返るつけ、強くそう思う。

Wtsatuki06

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集中連載:「馬体重は語る」-最終回-

Umaweight04■馬体重は雄弁に語る
「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」

もちろん、この原則はあくまでも原則であって、全てのケースに当てはまる訳ではない。馬体重の増減などおかまいなしの例外的な馬も存在するだろうし、<体調>が悪くても走ってしまう馬もいるだろう。馬は生き物であり、馬体重という数字だけで杓子定規的に<体調>を判断してはいけない。しかし、一方で、この原則を知らずして、馬体重から<体調>を読み取ることは出来ないこともまた事実なのである。

もし、馬の<体調>を読み取ることができれば、馬の気持ちも少しは理解できるようになるかもしれない。なぜあの馬は直線で走る気をなくしてしまったのか、なぜあんなに苦しがって引っ掛かってしまったのか、私たちの「なぜ?」に馬は直接答えてはくれないが、実は馬体重を通して多くの信号を送っているそれに気付くか気付かないかは、私たちがどのように馬体重を読み解くかにかかっているのである。馬体重が語っていることを解釈するのは私たちである。私たちが馬体重を注意深く観察すればするほど、馬体重は雄弁に語り始める。

(終わり)

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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集中連載:「馬体重は語る」-第9回-

■ナリタブライアンの場合
具体的な例を挙げてみよう。平成6年の年度代表馬であるナリタブライアンは、同年に3冠を取った後、有馬記念で古馬を一蹴した。しかし、翌年の緒戦である阪神大章典を楽勝したものの、股関節炎を発症してしまい、約8ヶ月の休養を余儀無くされた。

Umaweight11_2休養明けの天皇賞秋では、前走比マイナス6kgの馬体重で登場した。8ヶ月ぶりのレースである上に、調教でもまだ本来の動きにはなかったが、やはりナリタブライアンの底力を信じたファンは多く、最終的には1番人気に支持されることになった。しかし、結果は12着と惨敗。その後もジャパンカップ、有馬記念と本来のナリタブライアンの姿を見ることは出来なかった。

ところが、年が明けた阪神大章典において、歴史的名勝負のひとつとされるあのマヤノトップガンとの叩きあいを制して、復帰後の初勝利を挙げたのだった。次のレースでは本格化したサクラローレルに負けてしまったが、ナリタブライアン自身の体調が戻ったのは、レース結果だけを見ても、平成8年の阪神大章典(正確に言うと平成7年の有馬記念以降)ということになる。このことは馬体重の増減の推移から読み解き、予測することが出来たのである。

平成7年    馬体重     着順 
阪神大章典   472kg    1着
<股関節炎のため8ヶ月休養>
天皇賞秋    466kg   12着  休み明けにもかかわらずマイナス体重で出走
ジャパンカップ 468kg    6着  まだ戻っていない
有馬記念    478kg    4着  馬体重が戻った!

平成8年    
阪神大章典   486kg    1着  復調!
天皇賞      478kg    2着

つまり、「馬体重が減る前の体重に戻ったとき、次のレースからは<体調>が戻ったと判断することができる」ことから、平成7年の阪神大章典の体重(472kg)に戻った時点で、その次のレースでナリタブライアンの調子も戻ると判断することが出来たのである。

このように、馬体重の見方が分かっていれば、少なくともジャパンカップと有馬記念ではナリタブライアンの調子は良くないと判断して馬券を買うことはないだろうし、阪神大章典においては自信を持って単勝を買うことができたのではないだろうか。

*昨年の有馬記念を制したハーツクライも、このパターンに当てはまるかも知れない。
興味のある方は、ぜひ馬体重を調べてみてください。

(次回へ続く→)

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集中連載:「馬体重は語る」-第8回-

Umaweight03_1■復調の判断
馬体重から読み取れる<体調>が悪くなる2つのパターンを示したが、その反対に、馬体重から<体調>が良くなってきた(戻ってきた)ことを確認できる方法がある。

その方法とは、「馬体重が大幅に減った前のレースの数字に戻った時、次のレースからは<体調>が戻ったと判断する」というものである。

気をつけるべき点としては、馬体重が戻ったレースではなく、その次のレースで初めて復調するということである。というのも、「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」という原則があるからである。たとえ馬体重が戻ったとしても、当日のレースではなくその次のレース以降に影響が出るため、復調するのも次のレース以降になるのである。

■再びAという馬
最初に挙げたAという馬の例をもう一度思い出していただきたい。この馬は3戦目に馬体重が476kg→470kgへと急激に減り、その反動が4戦目に出てしまった。その後の戦績として、5戦目では476kgと馬体重を戻し、レースでは直線あとひと踏ん張りが足らず4着という結果。

ここで「馬体重が大幅に減った前のレースの数字に戻った時、次のレースからは<体調>が戻ったと判断する」に照らし合わせてみると、つまり体調が戻るのは6戦目以降ということになる。

果たせるかな、体調が戻った6戦目には、逃げ切ろうとする馬をなんとか捕らえて2勝目を手に入れたのである。このように、馬体重が大幅に減少する前の体重(476kg)に戻った次のレース(6戦目)から、調子が戻ると判断することができる。

馬体重    着順
2戦目    476kg   2着
3戦目    470kg   1着  急激に減った
4戦目    474kg   8着  まだ戻っていない
5戦目    476kg   4着  馬体重が戻った!
6戦目    480kg   1着  復調!


(次回へ続く→)

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集中連載:「馬体重は語る」-第7回-

Umaweight10
■休み明けのレースをマイナス体重で走った後
②の休み明けのレースをマイナス体重で走った後というのは、休養前に走ったレースにおける体重よりも、休み明け初戦における体重が減っている場合である

休養に入る前には数戦のレースをこなしているため、馬体重も絞れて、ベスト体重の範囲にあることが多い。究極の仕上げを施された後、疲れが出たため、放牧に出されることも少なくないだろう。そういった最も仕上がった状態の馬体重よりも、放牧をされた休養後に、馬体重が減って出てくるということは決して良い現象ではない。

牧場でのんびりして英気を養った馬は、普通であれば、体もふっくらとして厩舎に帰って来る。そして、いったん馬体が緩んだ状態から再び調教を開始するため、休養明けのレースにプラス体重で出てくるのは当然といえば当然である。

体が減って休養明けのレースを迎えるということは、放牧先での休養がうまく行かなかったのか、帰厩してからの調教を失敗してしまったのか、つまりは肉体面においての調整が上手くいかなかったことを示す。

しかし、そういった状態にもかかわらず、休み明けのレースでは好走してしまう馬も実は少なくない。

なぜかというと、馬体重が減っているため(ここでは敢えて「絞れている」とは書かない)、思っているよりも<仕上がり>が良いからである。いわゆる「急仕上げ」もこれに当たり、調教の中身以上に<仕上がり>が良いことを意味する。それによって、休み明けのレースでも予想以上に走ってしまうのである。

もう一度、ここで忘れてはならないのが、

「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」

という原則である。

通常、休み明けを叩いた次走では上積みが期待される。しかし、休み明けのレースをマイナス体重で走ってしまった場合は、上積みがどころか、かえって逆に<体調>が悪くなってしまうため、次走は思いのほかの凡走をしてしまうのである。

■ナリタトップロードの場合
ナリタトップロードの3歳時と4歳時の秋を比べてみると分かりやすい。

ナリタトップロードは、3歳時の春にダービーを2着して休養に入った。そして、休養明けの京都新聞杯の馬体重は+2kgの486kgで出走。結果はダービー馬のアドマイヤベガに差し切られてしまい2着に負けてしまったが、休み明けを1回叩いたことで、次回の本番菊花賞では万全の状態で出走できる手応えを感じさせた。そして、本番の菊花賞では早めの仕掛けからアドマイヤベガ、テイエムオペラオーを退けて見事優勝した。

4歳になったナリタトップロードは、天皇賞春で3着の後、3歳時と同じように休養に入った。その後、休み明けの京都大賞典ではなんと-4kgの480kgで出走となった。レースではテイエムオペラオーの2着となり、やはりテイエムオペラオーの連勝を止めるのはこの馬であると思われた。

しかし実際は、3歳時の秋と比べても成長しているどころか体は減少しており、休養前のレースからマイナス体重であるように、休養の効果もあまり無く、上積みすら期待できない状態であったのだ。案の定、秋の天皇賞5着、ステイヤーズS4着、有馬記念9着と目も当てられない成績で平成12年のシーズンを終了することになった。

3歳時
京都新聞杯 2着  486kg 【休養前のレースと比べて+2kgでの出走】 
↓ 
菊花賞   1着

4歳時
京都大賞典 2着  480kg 【休養前のレースと比べて-4kgでの出走】
↓ 
天皇賞秋 5着

つまり、休養明けのレースにマイナス体重で出てきた場合、それ以降のレースでの上積みは期待できないどころか、休養明けのレースよりも体調はさらに下降線を辿ってしまうことが分かる。たとえ休み明けのレースで好走したとしても、叩いた次走ではさらなる良化が望めると考えてしまうのは早計である。休み明けのレースにおいては、わずかな馬体重のマイナスでさえも、その後の明暗を分けることも覚えておきたい。

(次回へ続く→)

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22年分の幸せと経験をダービーへ

Satuki06 by M.H
皐月賞2006-観戦記-
メイショウサムソンの勝因は、スプリングSと同じく、パワーを必要とされる時計の掛かる馬場になったことである。渋太さが生きたレースとなったが、この馬自身の成長もまた著しい。4コーナーでも1頭だけ手応え抜群で、追い出されてからもヨレることなく、ゴールまで真っ直ぐに坂を駆け上がった。上がりを35秒1でまとめたように、ある程度の時計勝負に持ち込まれてもビクともしないだけの力を付けてきている。もしかするとこのまま2冠も、と思わせるだけの、力強いパフォーマンスであった。

デビューから22年目にしてG1レースを制した石橋騎手には、心から祝福の言葉を贈りたい。スタートから攻めに徹して、まるで1番人気の馬をゴールに導くかのような、正攻法の落ち着いた騎乗であった。腕っ節が強く、馬を御せる騎手として定評はあったが、ようやくメイショウサムソンというピッタリのパートナーを得て、クラシックの舞台を見事に駆け上がった。ダービーではベテラン騎手が活躍する傾向があるが、石橋騎手もぜひこれまでの豊富な経験を生かして臨んでほしい。

ドリームパスポートは、内々に徹した高田騎手の騎乗が見事にハマッた。一瞬は凄まじい脚を使ったが、坂を登り切った瞬間にパタッと止まってしまった。あとワンテンポ待って仕掛けていれば、もう少し際どかったとは思うが、あれだけ直線に向いた時の手応えが良ければ、勝ちを意識してしまったのも仕方ないか。この馬も距離が延びても良い馬なので、一瞬の脚を使うタイミングは難しいが、ダービーでも好勝負になるだろう。

フサイチジャンクは前走で苦手の重馬場を勝ったことによる反動か、マイナス6kgと馬体が枯れていた。道中もリズムが崩れて、本来の走りではなかったように映った。それでも3着に押し上げてくるあたりは地力の証明であるが、ダービーに向けては暗雲が立ち込める内容であった。まずは馬体の回復に努めなくてはならないだろう。岩田騎手は、武豊アドマイヤムーンを意識しすぎた、彼らしくない騎乗であった。

アドマイヤムーンは弥生賞ほどの唸る勢いがなかった。外々を回されたこともあるが、馬自身の体調が下降線を辿っていたことが大きな敗因だろう。春先から素晴らしい状態で使い詰めた結果、皐月賞までオツリが残っていなかった。ダービーまでは少し間隔が開くので、どこまで体調を戻すことができるだろうか。

フサイチリシャールは、4コーナー先頭という勝ちパターンに持ち込んだが、ラスト200mで失速してしまった。その止まり方を見ると、2000mの距離が長かったのだろう。ここにきて馬体に筋肉の量が増えていたのは、母方の血が強く出て、2歳時の伸びのある馬体から、マイラーの体つきに変化していたということである。この後、ダービーではなくNHKマイルカップに進むのは正解である。


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ランキング1位企画-壁紙無料プレゼント-

いつも「ガラスの競馬場」を応援してくれて、本当にありがとうございます。

おかげさまで、ついに競馬ブログランキング1位の座を獲得することができました。

ブログに移行してからおよそ1年。

ようやくここまで辿りついたというのが正直な気持ちです。

もちろん、ランキング1位になることが目的ではありませんが、多くの方に支持して頂いているということは、大きな励みになっています。

私のブログを更新する原動力といっても過言ではありません。

皆さん、本当にありがとう!

そこで、いつも応援してくれている皆さんに感謝の意を込めて、壁紙をなんと無料でプレゼントします

ディープインパクトではありませんよ。

今回は、な、なんと…

ドバイワールドカップを勝った、あのエレクトロキューショニストの壁紙です!

Electro

はっきり言って、この壁紙はどこを探しても手に入らない超レアものです。

今や競馬関係の広告代理店では、プロカメラマンが撮影したドバイの画像は取り合いになっています。

その中でも、選りすぐりの一品を、あのPhotostudに提供してもらいました。

だからこそ、ひとりでも多くの方に差し上げたいと思っています。

ぜひご応募ください。

■応募方法
右サイドバーの「メール送信」から、メールを送信ください。
頂いたメールに返信する形で、壁紙画像(JPG)を添付いたします。

■応募内容は以下の通りです。
1、件名を「ドバイワールドカップ壁紙」とする
2、本文に、ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください
3、「ガラスの競馬場」を読んで参考になった記事、またはお気に入りのコンテンツ等を教えてください。

応募期間は4月23日(日)までとさせていただきます
*メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
*画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。

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◎フサイチリシャール

Jiromarulogo_5
小雨がパラつく中、レースの時点でどれくらいの馬場になっているのでしょうか。
馬場状態がハッキリしませんが、それほど悪くはならないという前提で考えています。
良馬場と道悪では、勝ち馬が違ってきますからね。

本命は◎フサイチリシャールに打ちます。
前走の不可解な敗因は、福永騎手がフサイチリシャールの新たな面を引き出そうとして、追い出しをツゥーテンポくらい遅らせてみたことにあると、私は解釈しています。
この馬は末脚もシッカリとしていますが、それでもスピードで押し切るようなレースの方が合っているはずです。
朝日杯フューチュリティSではマイラーの末脚を凌ぎ切っていますが、どちらかというと2000m戦の方がレースがしやすいのではないでしょうか。
欲を言えば、萩Sで道悪を経験しているとはいえ、スピードを生かせるパンパンの良馬場でやりたかったはずです。
松田国調教師は、直前にも追い切りをかけてきたように、このレースを勝ちにきています。
あとは、福永騎手が1番枠から包まれないように注意して、どのタイミングで外に出せるかでしょう。

アドマイヤムーンにとって、道悪はマイナス材料にはならないでしょう。
パワーも兼備している馬なので、時計の掛かる馬場も苦にしません。
あとは自身の体調との戦いでしょう。
昨年と同様、弥生賞→皐月賞の連覇が実現するでしょうか。

サクラメガワンダーは、最終追い切りの動きに物足りなさを感じます。
最後は良いフットワークでしたが、全体的には馬場が悪かったため走りにくかったのかもしれません。
ここに来て、調教でも良い時計が出るようになってきていただけに残念です。
休み明けを叩いて、どこまで良化しているでしょうか。
この馬は、跳びが大きい馬なので、あまり道悪になるとノメッてしまうタイプですね。

フサイチジャンクの素質はこのメンバーでも随一だと思います。
身のこなしや走り出してからの動きを見ると、惚れ惚れしてしまいますね。
武豊騎手はアドマイヤムーンを選びましたが、将来性を考えると間違いなくこの馬の方が上です。
まあ、いずれかは武豊騎手の手に戻ってしまうのかもしれませんが。
この馬は、道中も力んで走らないので、距離が延びていいタイプでしょう。
とはいえ、素質は高いので、このメンバー・距離でも十分に勝負になります。
ひとつだけ気になるのは、前走で苦手の重馬場を勝ったことによる反動だけでしょうか。

ジャリスコライトは、最終追い切りでも良い動きをしていました。
安定した瞬発力を誇る馬ですし、時計の掛かる馬場も苦にしません。
とはいえ、2歳時でかなりの完成度にあった馬で、成長力には疑問があります。

ぬかるむような馬場になれば、ステキシンスケクンを狙おうと思っていました。
ダンジグ系の馬は重馬場には滅法強いですし、先手を取って、思い切った競馬が出来るのも魅力です。
スラリとした体型の馬なので、2000mもこなせるはずです。


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アドマイヤムーンが負けるその理由とは

アドマイヤムーンの末脚は不発に終わる可能性が高い。もっとはっきり言ってしまえば、アドマイヤムーンは皐月賞で負ける。いや、負けるというよりも、もしかしたら連対すら外してしまうかもしれない。

なぜここまで断言するかと言うと、アドマイヤムーンの体調は下降線を辿っていることが、馬体重から読み取れるからだ。【集中連載:馬体重は語る-第5回-】を読んでくれた方はピンと来るだろうが、馬体重の推移を見れば、弥生賞以降、アドマイヤムーンの<体調>は下がっていくことが予測される。

アドマイヤムーンの共同通信杯での鮮やかな勝ち方を見る限り、当時の478kgという馬体重は太め残りではなく、成長分も含めたベストの馬体重であったことが分かる。そのベストの馬体重からさらに絞って、弥生賞は-6kgという、ほぼ100%に近い、キッチリ仕上げられての出走であった。

馬体重の基本原則をもう一度述べると、

「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」

ということである。

馬体重の増減はその場、その時の馬の<体調>には影響は持たず、レース後の<体調>に影響を与える。つまり、もしレース当日の馬の<体調>を見極めたいとすれば、当日の馬体重の増減ではなく、前のレースまでの馬体重の推移を手がかりとしなければならない。

この基本原則に照らし合わせると、アドマイヤムーンの弥生賞での-6kgというマイナス体重は、弥生賞当日の<体調>には影響を持たない。影響を持つとすれば、レース後の<体調>、つまり今回の皐月賞に臨むに当たっての<体調>ということになる。

どういう影響かというと、【集中連載:馬体重は語る-第6回-】にて、レース後に<体調>が悪くなるパターンとして挙げた、「100%の状態に仕上げられた反動」である。アドマイヤムーンは弥生賞で100%の状態に仕上げられたため、そのレース後に<体調>が悪くなってしまうということになる。反動とはコインの裏であって、たとえ良い結果が出た場合でも、そこに至る過程に少しでも無理があると、ツケがレース後に回ってくるのである。

アドマイヤムーンほどの一流馬になると、私たちの目に見える形では、<体調>の悪さをなかなか表さない。たとえ<体調>が少々悪かろうと、馬体はよく見せ、調教でも良い動きをしてしまう。私たちの目に見える形で表れてきた時は、すでに赤信号が灯っている状態である。しかし、私たちは馬体重を読み解くことによって、黄色信号の状態を見極めることができる。口が利けない馬の代わりに、馬体重は雄弁に語っている。それに気付くか気付かないかは私たち次第である。


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アドマイヤムーンがきっちり1冠を

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確かに伏兵陣が揃っていますね。
前回もアドマイヤムーンが過去の皐月賞馬と比較しても遜色ないと書きましたが、それだけではなく、伏兵陣も近年稀にみる層の厚さだと思います。

しかし、アドマイヤムーンの能力が一歩も二歩も抜けていると思います。
本命をアドマイヤムーンに打ちたいと思います。
週末の天候は微妙ですが、雨が降っても爪の形から問題ないでしょう。
ソラを使うところを除けば、瞬発力は抜群ですし、また何よりも競馬にいって素直な部分が現在の結果につながっていると思います。
外枠に入りましたが、道中後方から競馬を進めるでしょうし、逆にもまれることもありませんので、問題ないでしょう。
鞍上も共同会見にて、慎重に言葉を選びながらも"キッチリと1冠を取りたい"と言っています。
それだけ自信があるということでしょう。
アドマイヤキッスのリベンジ(同じオーナ、調教師、騎手)を成し遂げるとみました。
本来は単勝で勝負したいのですが、基本的に配当の小さい単勝馬券は買わないというのがポリシーですので、2.5倍を切るようであれば、馬単に切り替えて馬券を購入したいと思います。

その馬単の場合の相手ですが、難しいですね、、、
フサイチリシャール、メイショウサムソン、ドリームパスポート、、、
ここらへんは前走が示す通り、それほど力差はありませんね。
ただ、ステキシンスケクンの参戦、さらに瞬発力勝負では分の悪いフサイチリシャールが1枠1番に入りましたので、流れは速くなると予測されるため、差し馬を中心に馬券を購入したいと思います。

そこで相手1番手として、アドマイヤムーンと同厩舎のドリームパスポート、それに続く候補として、ショウナンタキオン、サクラメガワンダー、スーパーホーネットの前走からの巻き返しを期待したいと思います。

ドリームパスポートは非常に堅実な馬で、4着以下がありません。
前走も仕掛けが早すぎた部分もあり、差し返されてしまいましたが、G1で流れが速くなるのはプラスですね。
ショウナンタキオンは前回のメールでも書きましたが、前走は早仕掛けだったので今回末脚を生かす競馬を期待します。

サクラメガワンダーには叩いた効果を期待したいと思います。
ただ、サクラメガワンダーはどちらかというと、ダービー向きかなと思います。

また、スーパーホーネットは前走で相当の不利を受けました。
朝日杯でフサイチリシャールに肉薄しているわけですから、力的には全く劣らないと思います。
かなり人気を落としているようですので、馬券的に面白い1頭だと思います。

その他の有力どころですが、フサイチジャックは前走のラップタイムが平凡、キャプテンベガはそのレースで負けかつ気性的に幼い、ジャリスコライトは間隔が空いていますし、あの調教師ですから、ダービーを考慮して100%の仕上げをしてこないと思い、評価を下げました。
ただ最初に述べた通り、近年稀にみる層の厚さで、これら馬たちも当然争奪圏内です。

いずれにせよ、伏兵陣は多彩で馬単/馬連は難しいですね。
テレビ番組の人気で、フサイチジャックに人気が流れてくれれば。

アドマイヤムーンの単勝で勝負します。

◎アドマイヤムーン
○ドリームパスポート
▲ショウナンタキオン
△サクラメガワンダー
△スーパーホーネット


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サクラメガワンダーはもう少し様子を見たい

Jiromarulogo_4
そうですね。
週末の天気を考えると、もしかすると良馬場は望めないかも知れませんね。
もし馬場が悪化するようであれば、再度メイショウサムソンという線も考えなければならないでしょう。
この馬は本当に渋太いので、上がりの時計さえ掛かれば、上位に食い込むチャンスは十分にあります。
まあ、あくまで上がりの時計が掛かればという条件つきですが。
当日の馬場状態は要チェックです。

アドマイヤムーンを唯一破った、サクラメガワンダーにも注目しない訳には行きません。
前走の弥生賞は伸びを欠きましたが、休み明けが大きな原因です。
叩いて良くなるタイプなので、状態がアップしてくることは間違いありません。
とはいえ、水曜日の追い切りが軽すぎる(遅すぎる)ことと、前走で舌を出して走っていたことです。
これら2つの現象から、馬自身が集中力を欠いている状態にあるのではと勘ぐってしまいます。
内田博幸騎手が乗ってくるのは魅力的なので、もう少し様子を見たい1頭です。

ドリームパスポートは、どんなレースでも最後はいい脚を使える馬ですね。
前走は先行していた馬にとって有利なレースでしたが、そんな中、3着まで押し上げてきたのは力を付けている証拠です。
展開が向いて、相当に上手く乗ればという条件つきですが、勝てるチャンスもあるでしょう。
同厩舎の他の2頭の陰に隠れていますが、この馬の力も遜色ないと思っています。

松田博厩舎のもう1頭、キャプテンベガはまだまだ足りないという印象です。
血統的な背景や馬体のスケールは大きいのですが、G1を勝てるレベルにまで達してはいません。

いずれにせよ、伏兵陣も多彩な個性で、魅力的なメンバーが揃いました。
私はアドマイヤムーンも過信禁物だと考えています。


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アドマイヤムーンは皐月賞の載冠にかなり近い

Aoyagilogo_2
ありがとうございます。
久しぶりに"当たった!"と実感できるレースでした。
ただ、これだけ外し続けると、"たまたま当たった"と言われ兼ねないので、皐月賞も気合入れて頑張りたいと思います。

皐月賞でも桜花賞で1番人気に支持されたアドマイヤキッスと同じオーナーが持つ、アドマイヤムーンが人気を集めそうですね。
桜花賞ではアドマイヤキッスを"過信禁物"と表現しましたが、アドマイヤムーンについては皐月賞の載冠にかなり近いところにいると思っています。
というのもあって、同じオーナーが2週連続クラシックを勝つことはそうそうないだろうと思い、"打倒アドマイヤキッス"として、桜花賞の予想に望んだのですが。
唯一の敗戦がラジオたんぱ賞でしたが、休み明けかつハナ差負けでしたし、内容としては勝ちに等しいものでしょう。
私もこの馬はダービーよりも皐月賞のようにスピードを生かす競馬、そして距離も2000mがベストだと思っています。
昨年のディープインパクトの印象が強烈過ぎて、今年のメンバは小粒に見えるかも知れませんが、アドマイヤムーンに関しては、例年の勝ち馬と比較しても、遜色のない力を持った馬だと思っています。
ただ前を行く馬を捕らえる脚は抜群な反面、いくらマシになったといえ、未だにソラを使うところがあります。
もしこの馬が負けるとすれば、ラジオたんぱ賞のように後ろから脚を使われたときでしょうか。

未知の魅力という意味であれば、やはり無敗のフサイチジャンクでしょう。
ただこの馬は、おっしゃる通り、アドマイヤムーンと逆で皐月賞ではなく、ダービー向きの馬だと思います。
アドマイヤムーンと比較すると、スピード面、いわば一瞬の脚に欠けますね。
またご存知の通り、某TV番組で命名された馬ですので、人気もかなり集まると思います。
これでアドマイヤムーンの単勝が少しでもつけば、、、そんな印象です。
皐月賞では、軽視しようと思っています。

フサイチリシャールは今回どのような競馬をしてくるのでしょうか。
最近、抑える競馬をしていますが、やはり先行力を活かす競馬が向いているでしょう。
一瞬の脚では、上位馬に適わないでしょう。
それでも、今回ステキシンスケクンの参戦でペースも速くなるでしょうから、昨年同様、先行馬に厳しい流れになると思います。
馬場が悪化しない限り、逆転は難しいでしょう。

馬券的に面白い馬として、ショウナンタキオンをあげておきたいと思います。
朝日杯FS、共同通信杯はともに4着で人気を落としそうですが、それほど大きく負けたわけではありません。
朝日杯FSは休み明け、共同通信は早仕掛けと、ともに完璧なレースではありませんでした。
最後の脚は素晴らしいものもありますし、直線まで我慢し、末脚を伸ばす思い切った競馬をすれば、昨年のシックスセンスのように2着に突っ込んで可能性もあると思います。

伏兵馬も揃っていますが、馬場が悪化しない限り、アドマイヤムーンを逆転するのは難しいのではないでしょうか。


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アドマイヤムーンは付け入る隙がある

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まずは、青柳さん、桜花賞の的中おめでとうございます!
力関係、展開等を読み切った、素晴らしい予想でしたね。
私の本命は残念ながら2着でしたが、青柳さんのおかげで、このG1トークの質の高さが証明できましたよ(笑)。
これからもお互いにビシビシ当てて行きましょう!

さて、今年の皐月賞は有力馬の力が拮抗していて、素晴らしいレースになりそうな予感がします。
どの馬の素質も甲乙付けがたく、どの馬が皐月賞→ダービーと勝っていくのか、今からワクワクしますね。

そんな中でも、共同通信杯と弥生賞で強敵を退けたアドマイヤムーンが1番人気に支持されそうです。
武豊騎手に乗り変わって以来、末脚を生かす競馬を習得して、決め手は抜群のものがあります。
エンドスウィープ産駒のこういったタイプは、サンデーサイレンス産駒に負けないくらい強いですね。
現時点での完成度もかなり高いです。
そして、ダービーと皐月賞のどちらが合うかといえば、皐月賞の方でしょう。
一瞬の決め手を行かせる中山コースということと、コロンとした体型からは、2400Mは若干長い気がします。
最近の皐月賞は瞬発力勝負になりやすいので、この馬にもってこいのレースでしょう。
しかし、私はこの馬には付け入る隙が十分にあると思っています。

4連勝中のフサイチジャンクは、非常に奥のある馬ですね。
それほど離して勝つ馬ではありませんが、並んでからスッと交わす時の脚は、一流馬のそれです。
強い相手と戦えば戦うほど、この馬の良さは発揮されるのではないでしょうか。
将来性という点で見ると、このメンバーのなかでも随一だと思います。
ただ、今回の皐月賞での心配材料といえば、中山の2000Mというコース形態でしょうか。
大きなストライドでゆったりと走って、良さが生きる馬なので、得意なコースではないことは確かです。
枠順やコース取り等に恵まれなかった場合には、とりこぼす可能性も十分ありえます。

同じ関口オーナーのフサイチリシャールは、ここ2戦で不完全燃焼なレースを続けています。
共同通信杯は切れ味勝負に屈してしまいましたが、スプリングSはらしくない競馬でした。
決め手に欠ける分、早めに先頭に立って押し切るレースをすべきでしょう。
前走はそれを敢えてしなかったのか、それとも出来なかったのか。
2歳時は掛かることのなかった馬が、前走では少し掛かっていたことも気がかりです。
しかし、スピードとスタミナの絶対値はここでも見劣りしないので、このメンバーでも勝ち負けになる馬です。

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勝つためには勝つ気で乗らないこと

Okasyo06 by Shirley Heights
桜花賞2006-観戦記-
おにぎり型の阪神1600mコースで行われる最後の桜花賞を、外枠の後方からからキストゥへヴンが見事に差し切った。アサヒライジングが引っ張る流れは緩みなく、時計が掛かる馬場ながらも1分34秒台での決着となった。さらに、有力馬が4コーナー手前から動いたため、先行した馬にとっては息の入らない厳しい流れであった。

勝ったキストゥへヴンは、大外を回って、最後は他馬を力でねじ伏せた。まだまだ幼さを残す、力強さに欠ける馬体ではあるが、その分バネの利いた素晴らしい走りが出来るのだろう。ダンスインザムードに次ぐ関東馬の優勝となったが、今回が初輸送だったことを考えても、精神的にも実に強いものを持っているに違いない。

道中は折り合いだけに専念し、終いの脚を生かすことだけを考えた安藤勝己騎手の好騎乗も光る。ハイペースを読んでいたというよりも、馬の気持ちに逆らわないように乗った結果が、たまたま1着だったということだろう。「勝つためには勝つ気で乗らないこと」という安藤勝己の思想を貫いた、まさに無欲の勝利である。人気のない馬に乗った時の安藤勝己騎手は、本当に恐ろしい。

アドマイヤキッスは勝ちに行って負けたレースである。馬体も素晴らしい仕上がりにあり、スタートも抜群、道中の位置取りも理想的であった。4コーナー手前から動いていった分、後ろから2呼吸置いて仕掛けたキストゥへヴンに差されたが、武豊騎手としては一番勝つ確率が高い乗り方をしていた。あれで負けてしまったということは、最後まで凌ぎ切るだけの力がアドマイヤキッスに付いていなかっただけのことである。次走オークスの距離は問題ないが、馬体が減りすぎていたことが少し気になる。

コイウタは道中少し力んで走っていたが、最後は差し返しているように、力は出し切った。使いつつ馬が良くなってきていたが、やはりG1レースを勝ちきるにはもうワンパンチ足りない。これからも牝馬同士のマイル戦までなら、永く一戦で活躍できるのではないか。

アサヒライジングは澱みないペースでレースを引っ張り、最後の最後まであきらめることなく粘った。ここにきて馬が自信をつけてきており、久しぶりにG1レースを勝った柴田騎手の手綱と呼応するように、実にキップのいいレースを見せてくれた。

テイエムプリキュアは、やはり道中の速いラップに付いていくことが出来なかった。重馬場の阪神ジュべナイルFでも道中追っ付け通しだった馬が、いくら時計が掛かるとはいえ、良馬場でのスピード決着となると明らかに分が悪かったか。

フサイチパンドラは、気性面での難しさがモロに露呈してしまった。G1レースのような厳しい流れで、自分のレースをさせてもらえず、レースを自分から投げ出してしまった。


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◎アドマイヤキッス

Jiromarulogo_2
私は素直に◎アドマイヤキッスを本命を打ちます。
クラシックシーズンに合わせて成長をしてくるのは、典型的なサンデーサイレンス産駒の特徴です。
前走の反動については、私は心配しなくても良いと考えています。
それよりも、6ヶ月の休み明けを叩かれての上積みが期待できるでしょう。
そもそも、前走のチューリップ賞は時計が掛かりましたが、かえって反動が少なくて済んだのではないでしょうか。
休み明けの前走で、あまりにも速い時計で勝ってしまうと、それこそ反動が心配されますから。
最終追い切りも、単走でしたが抜群の動きでした。
あとは、阪神1600mのフルゲートをスムーズに乗り切れるかでしょう。
もちろん何が起こるか分かりませんが、武豊騎手の手綱捌きに期待します。
オークスを見据えて、スタートをゆっくりと出しながら、なおかつ、たとえギリギリであっても勝ってほしいものです。

テイエムプリキュアは、一叩きされて、体調は良くなっていますね。
追い切りの動きも、2歳時よりもスムーズになってきました。
とはいえ、明日は良馬場が予想されますので、スピード競馬にどこまで対応できるでしょうか。

キストゥーへヴンは、まだまだ幼さが残ります。
レースに行くと安定して力を発揮していますが、今回は初めての輸送がどう出るかでしょう。
メンバーも格段に強くなりますし、無欲で乗ってどこまで突っ込んで来れるでしょうか。

シェルズレイはチューリップ賞でアドマイヤキッスを苦しめましたが、あまりアテに出来ないタイプです。
マウスネットを付けているように、気性的に難しいところがあります。
前走は好走しましたが、今回はあっけなく凡走してしまうことも十分考えられますね。

大外枠を引いてしまいましたが、タッチザピークは面白い存在です。
実はチューリップ賞では、アドマイヤキッスよりもこっちを注目していました。
まだまだ細身ですが、凄くバランスの良い馬体をしています。
前走はまさかの凡走でしたが、短期放牧に出されて、どこまで巻き返してくるか注目です。


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どのように勝つかも問われる

武豊騎手を背に、松田博厩舎がアドマイヤキッスを桜花賞に送り出す。このコンビで桜花賞とくれば、桜花賞とオークスの2冠を制した名馬であり、アドマイヤベガ、アドマイヤドンなどを輩出した名牝でもあるベガを思い出さないわけにはいかない。当時、2文字の馬名は珍しく、チューリップ賞を勝ってまさに彗星のごとく現れたのだが、特に桜花賞での絶妙な走りは強烈に記憶に残っている。武豊騎手も、自身のベスト騎乗に挙げるほどのレースである。

ベガが勝った桜花賞のどこが素晴らしいかというと、その勝ち方である。ベガは一本の線の上を走っているようなブレのない走法で、長い距離を安定して走ることに長けた馬であった。そのため、2400mのオークスでは絶対の自信を持って臨むことができるが、スピード勝負になる桜花賞では、厳しい戦いを強いられることが予想された。

その桜花賞で、武豊騎手はベガの走りのリズムを少しも崩すことなく、桜花賞を勝ってしまった。ゴール前ではユキノビジンに追い詰められての辛勝であったが、ベガは長い距離を走るリズムで、短い距離の桜花賞を勝ってしまったのだ。その後のオークスでも、ベガは本来のリズムで走り、当然のことながら圧勝した。ベガの能力が高かったことは言うまでもないが、桜花賞において、ベガ本来の走りのリズムを崩すことなく、しかも勝つことが出来たということが大きなポイントであった。

これと対照的なのは、昨年の桜花賞を勝ったラインクラフトである。桜花賞では絶対的に不利とされる大外枠を克服して、ラインクラフトは勝利をもぎ取った。外から切れ込むように先手を奪い、馬のスピードに任せて押し切った、福永騎手の立ち回りは見事であった。のちの日米オークスを制したシーザリオを封じ込めての勝利だけに、その価値は高い。その後、牡馬相手に挑戦したNHKマイルカップも楽勝している。しかし、この桜花賞以降、ラインクラフトはスタートから行きたがる悪い癖がついてしまった。

桜花賞より前のレースを見れば分かるが、元々、ラインクラフトはあれほど行きたがる気性の馬ではなかった。スピードに長けた馬ではあるが、騎手の指示に従い、素直に折り合いのつく馬であった。そのラインクラフトが、桜花賞以降はまるで別馬のように、スタートから騎手の制止を振り切ってでも突っ走ってしまうようになってしまった。ラインクラフトのリズムは、桜花賞を勝つことによって崩されてしまったのだ。

もちろん福永騎手を責めているわけではなく、若駒(特に若くて敏感な牝馬)にとって、ひとつひとつのレースが非常に大きな影響を持つということである特にG1レースのような極限の状況で体験したことを、馬は決して忘れない馬によって違いはあるのだが、一度体に刷り込まれたリズムを修正するのは至難の業である。だからこそ、目先の勝利を得ながらも、馬の将来を考えてレースを教えていかなければならない。勝つことと教えることのバランスは、騎手にとっても永遠の課題だろう。ただ勝つだけではなく、どのように勝つかも問われるのだ。

アドマイヤキッスは、フットワークが大きく綺麗で、騎手の指示に忠実に反応することのできる気性の馬である。桜花賞を勝つことだけを考えれば、それなりのレースが出来て、このメンバーならば楽に勝つことができるかもしれない。しかし、武豊騎手はそうは考えないだろう。だからこそ、いつまでもナンバーワンの座を維持することができる。アドマイヤキッスのリズムを崩すことなく、オークスやその先にある将来を見据えながら桜花賞を勝つこと。これが武豊騎手とアドマイヤキッスに与えられた今回の命題である。


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キストゥへヴンは距離が延びて良さが出てきた

Aoyagilogo_1
キストゥヘヴン7枠14番、ウインシンシア7枠15番、シェルズレイ8枠16番、タッチザピーク8枠18番、、、
私が本命候補として考えていた馬たちがこぞって外枠に集まってしまいました、、、
一方、アドマイヤキッスは4枠8番。
周知の事実でありますが、桜花賞は外枠が圧倒的に不利。
打倒アドマイヤキッスを目指していましたが、ちょっと心が折れてしまいそうです。

キストゥヘヴンの単勝で勝負したいと思います。
未勝利を勝つまで4戦を要しましたが、距離が延びて良さがでてきました。
前走も鮮やかな勝ち方でしたし、末脚がしっかりした馬です。
今回、アサヒライジングが内枠に入りましたが、アサヒライジング以上に逃げたいはずのアイアムエンジェルがハナを叩きに行くはずです。
また、フサイチパンドラも早め早めの競馬をしますから、ペースは速くなるはずです。
おっしゃる通り、G1のマイル戦ではスピードのみならず、スタミナを要する競馬になることが多いですが、前走フラワーCを勝っている通り、この馬に関しては、スタミナに不安なところはありません。
デビュー以来、連を外していないというのも精神面がしっかりしているという証拠だと思いますし、長距離輸送も克服してくれるのはないでしょうか。

アドマイヤキッスは状態、鞍上、枠と勝つための条件が揃っています。
前走も時計は悪いですが、勝っているのは事実ですし、また外々を周っての競馬でしたから、やはり能力のある馬だと思います。
ただ、マイラーという印象はあまりないですね。
もう少し距離が延びたほうがいいのではないでしょうか。
それでも当然、勝ち負けになると思いますし、馬連を買うのであれば、私もこちらを本命にしたいと思いますね。

その他、外枠に入ってしまいましたが、前回推奨した通り、チューリップ賞2着、3着組があまり人気ないようですし、馬連のヒモとしては面白いと思います。
治郎丸さんが指摘している通り、確かにチューリップ賞の時計は速いものではありません。
しかしながら、他のレースのラップタイムを見ても、レベルが高かったといえるレースが見当たらないですね。
そうなるとやはり相対的な視点から、チューリップ賞も評価せざるを得ないと思います。

◎キストゥベヴン


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ダイワパッションはマイル戦でも心配ない

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確かに、コイウタは使い込まれつつも、馬が良くなっています。
使い込まれるとゴトゴトしてしまう馬もいますが、コイウタは反対のタイプですね。
具体的に言うと、馬体に柔らか味が増して、走りもスムーズになってきています。
とはいっても、G1レースを勝つだけの潜在能力があるかどうかは疑問です。
豊富な経験や早めの入厩と好材料はありますが、果たしてどこまで上位に食い込めるでしょうか。

ダイワパッションは4連勝中と勢いに乗っています。
レースセンスも良く、マイル戦でもそれほど心配はないでしょう。
ただ、短距離馬らしい体型からも、短い距離の方が合っていることは間違いありません。
スタミナが問われる厳しい流れになった時に、どこまで我慢できるでしょうか。
また、若手の長谷川騎手の手綱さばきにも注目したいですね。

青柳さんのおっしゃるように、チューリップ賞の時計は平凡ですね。
あの結果だけでは、本番の速い時計への対応が出来るかどうか判断しかねます。
私もチューリップ賞組がそのまま本番へと直結するとは思っていません。
まあ、そういったことも考慮しても、アドマイヤキッスの能力は極めて高く、将来はもっと強くなる馬だと思います。
もちろん、桜花賞というレースだけ取ってみれば、楽勝できるだけの力差はありませんが。


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コイウタは馬が良くなってきている

Aoyagilogo
1番人気はアドマイヤキッスでしょうか。
6ヶ月の休み明けで臨んだ前哨戦のチューリップ賞を勝った馬ですから、当然、有力候補の1頭でしょう。
ただ、抜けた存在かどうかは疑問です。
そもそも、チューリップ賞のレベル自体に疑問ありです。
全体的に時計のかかっている時期でしたが、それでも勝ち時計が1分36秒台というのは遅すぎます。
勿論、時計が全てではありませんが、この時計で突き抜けることができなかった内容に私は些か不満を持っています。
過信禁物でしょう。

そのアドマイヤキッスの2着、3着に敗れたシェルズレイ、ウインシンシアにもチャンスがあると思っています。
シェルズレイは前走敗戦後、岩田騎手が悔しがっていた通り、馬と騎手が道中喧嘩してしまい、スムーズな競馬ができませんでした。
それでも際どい競馬でしたし、枠順次第では逆転があってもおかしくないかも知れません。
デビュー以来7戦全てマイル戦を使われており、この経験も活きてくるのではないでしょうか。

ウインシンシアも出遅れが影響し、3着に敗れてしまいました。
ただ直線での脚は見るべきものがありましたし、本番でともにスムーズな競馬ができるという保証はありませんが、ゲートが上手く行けば、それほど差もないのではないでしょうか。
今回逃げるとしたら、アイアムエンジェル、アサヒライジングのどちらかだと思いますが、揉まれ弱いフサイチパンドラが早め早めの競馬をするため、3コーナあたりで一気にペースもあがり、展開もこの馬に向くはずです。

その他、チューリップ賞の大敗で大きく人気を落としているタッチザピーク、そしてフラワーCでフサイチパンドラを差しきったキストゥヘブン、そしてマイル2連勝中のコイウタあたりも争奪圏内でしょうか。

特にタッチザピークはデビュー戦、紅梅賞で強い勝ち方をみせています。
チューリップ賞の敗戦の理由はわかりませんが、1週前の調教でも好時計をマークしていますし、馬券的な妙味もありますね。

キストゥベブンもデビュー以来、連を外したことありませんし、前走の勝ちっぷりは中々のものでした。
距離が延びて良さがでてきた感じですし、関東馬に鬼門の長距離輸送を克服すれば、面白いと思います。

コイウタはレース経験を重ねることによって、徐々に馬が良くなってきている感じですね。
アルーリングボイスと同様に、最多の4勝をあげていますが、現在2連勝中と勢いがありますね。
あとは早めの入厩が吉とでるか。

どの馬を本命にするのか、かなり迷っています。
調教のチェック、ならびに枠順が決まらない限り、本命を決めることができません。

一方、人気どころのダイワパッションは距離面、またフサイチパンドラは気性面で不安が残り、勝つまでは難しいと思います。


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アドマイヤキッスの力が抜けている

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いよいよ春のG1シーズンが本格的に始まりました。
今週はクラシック第1弾でもある、桜花賞が行われます。

チューリップ賞を勝ったアドマイヤキッスは、このメンバーでは力が抜けていると思います。
初勝利を挙げるのに2戦を要しましたが、競走馬としての意識がなかっただけです。
少しずつ競馬を覚えて、前走のチューリップ賞では休み明けにもかかわらず、見事な勝利を収めました。
クラシックと時期を同じくして急激に成長してくるのは、サンデーサイレンスの特徴です。
それに対して、その表情はサンデーサイレンス産駒の牝馬らしくないオットリとしたものですが、これもアドマイヤキッスのアピールポイントでしょう。
前走は決して100%に仕上げていた訳ではありませんし、上積みも期待できます。
中間も飼い葉食いも良く、1週間前にもしっかり追うことが出来ています。
このまま順調に行けば、この馬の優位は揺らぐことはないでしょう。

阪神ジュべナイルFを勝ったテイエムプリキュアは、チューリップ賞を叩いての上積みは必至です。
前走はペースが上がったところで置かれてしまいましたが、今回はついて行けるはずです。
とはいえ、やはりスピード競馬には不安が残るのは確かです。
この馬はネヴァーベンド系という少し古い血統で、この系統は芝の道悪やダートなどの時計の掛かるレースを得意とします。
また、首をあまり使わずに走りますが、これも道悪馬場を苦にしない走法です。
つまり、阪神ジュべナイルFは、この馬にとって、かなりの面で道悪が有利に働いたのは事実です。
果たして良馬場で行われるG1レースで、どこまで上位に食い込んでこれるでしょうか。
もちろん、雨が降って道悪になれば、この馬の台頭は十分に考えられます。

フサイチパンドラは、どうもチグハグなレースが続いています。
気性面で問題を抱えているからですが、なかなか持てる力を発揮することが出来ません。
肉体的な能力(走る能力)だけで言えば、このメンバーでもトップクラスですが、精神面での幼さが、その能力を発揮することを妨げてしまいます。
桜花賞は芋を洗うようなレースになることが多いので、この馬のモロさを露呈してしまうことも十分考えられます。
まだまだ未完成な馬なので、人気ほどには信頼を置くことは出来ませんね。


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集中連載:「馬体重は語る」-第6回-

Umaweight08 by sashiko
■レース後に<体調>が悪くなる2つのパターン
当日の大幅なマイナス体重が、レース後の<体調>に悪い影響を与えるパターンは、以下の2つに大きく分けられる。
①100%の状態に仕上げられた後
②休み明けのレースにおいてマイナス体重で走った後

■100%の状態に仕上げられた後
①の100%の状態に仕上げられた後の反動は、よくあるパターンである。反動とはコインの裏であって、たとえ良い結果が出た場合でも、そこに至る過程に少しでも無理があるとツケがレース後に回ってくるのである。

特にG1などのレベルの高い競走を勝つためには、極限までの仕上げをしなければならない場合があり、100%の状態にまで調教で仕上げられてしまった馬の<体調>は、その後必ず下降線を辿ってしまうことになる。

馬の<体調>にもピークというものがあり、ゴムを引っ張れば引っ張るほど反発力が強まるように、急激に馬を仕上げればそれだけ反動も大きく出てしまうのである

■エアシャカールの場合
少し古い話になるが、平成12年の皐月賞、菊花賞の2冠を制したエアシャカールを例に挙げて説明したい。平成11年暮れの中山で行われたホープフルステークスを、エアシャカールが快勝した時の体重は496kgであった。そして、約3ヶ月の休み明けで臨んだ弥生賞には+4kgの500kgの馬体で現れ、フサイチゼノンの2着と好走し、楽々と皐月賞の出走権を獲得した。

本番の皐月賞では、-8kgの492kgでパドックに登場し、結果は直線で先頭に立った1番人気のダイタクリーヴァをラスト100mで差し切って優勝した。しかし、ダービーでは、皐月賞で100%に仕上げられた反動が出てしまい、良く走ったもののアグネスフライトにハナ差で負けてしまう。

               馬体重        着順
ホープフルステークス   496         1
(休み明け)
弥生賞            500         2
皐月賞            492         1   ピークに仕上がってしまった
ダービー           494         2   反動が出て惜敗

Umaweight09 by sashiko

その後、エアシャカールはイギリスに遠征し、キングジョージ・&クイーンエリザベスSに挑戦する。そのレース当日の馬体重は不明だが、帰国直後の一戦である神戸新聞杯では500kgの馬体重で、まだ太めが残っていたのか、直線で苦しがり3着に負けてしまった。

秋の最大の目標である菊花賞では、これでもかというくらいの調教が課され、当日の馬体重は-6kgの494kgに仕上がっていた。結果は武豊騎手の好騎乗もあってトウホウシデンの追撃を振り切り2冠を達成した。しかし、1ヶ月後のジャパンカップでは世代の代表として古馬に挑戦したものの、なんと当日馬体重-14kgの480kgで結果14着と惨敗してしまった。

               馬体重       着順
神戸新聞杯        500         3   
菊花賞           494         1  ピークに仕上がっていた
ジャパンカップ       480        14  反動が出て惨敗

エアシャカールのベスト体重は492~500kgと判断でき、数字を見るだけでも春は皐月賞、秋は菊花賞を目標にきっちり仕上げられたことは一目瞭然である。そして、100%の状態に仕上げられた後に、いかに反動が出てしまうかも明白に見て取れる。

仮定の話になってしまうが、もし皐月賞ではなくダービーで100%の仕上がりに持って行けていれば、当時のエアシャカールの実力からするとアグネスフライトに負けることはなかったのではないだろうか。もちろん森調教師としてはダービーを目標に調教をしていたのであろうが、エアシャカールは思っていたよりも早く、皐月賞の時点で仕上がってしまったということなのだろう。

また、秋のジャパンカップでのマイナス14kgは、体調がピークを過ぎてしまったエアシャカールが、レースを嫌がって必要以上に入れ込んでしまったことによるものではないだろうかと解釈できる。

(次回に続く→)

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