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アジアンマイルキング

Yasuda06 by M.H
安田記念2006-観戦記-
前半と後半の800mが0.2秒しか違わない、このメンバーとしてはスローに近いペースで流れたことにより、直線に向いてからの瞬発力が問われる上がりの競馬となった。こういったヨーイドンのレースでは、エンジンが掛かってから前をカットされることは致命傷につながる。直線でゴチャついたこともあり、全力を発揮できなかった馬も多く、馬群を上手く縫えた馬が上位を占めた印象が強い。その他、道中での不利を受けた馬も多く、後味の悪いレースとなってしまった。たとえ国際レースとはいえ、まともに真っ直ぐ走れない馬を連れてくる必要はないのではないか。もし故意によるものであれば、国際化の大きな障害にすらなりえる許されない行為である。

そんな中でも、勝ったブリッシュラックの力は一枚も二枚も抜けていた。ゲートからの最終追い切りでは遅かったスタートも、本番では抜群の出で、なんと中団に付ける積極的なレースを見せた。周りに馬がいると燃えるタイプなのか、ブリッシュラック自身も行く気になっていたし、前が止まりにくい馬場状態を考えると、ブレブル騎手としても作戦通りといったところではなかったか。あとは直線に向いて追い出すだけで、馬群から外に持ち出されると、グイグイと大きなフットワークで最後まで伸び、ゴール前は抑える完勝であった。

ブリッシュラックは、手脚の異常に長い、日本ではあまり見かけないタイプの馬である。マイル戦で結果を残しているが、おそらくは2000mまでならビクともしないスタミナも兼備しているはずで、そういった意味でも、府中のマイル戦はまさに適鞍だったといえるだろう。そして、こういった体つきの馬は好調が長続きすることも特徴のひとつで、前走のピークの状態をそのまま維持していた。昨年はハットトリックが香港に遠征してG1レースをもぎ取って帰ってきたが、今年はブリッシュラックという香港馬によって、見事に借りを返される形となってしまった。

アサクサデンエンは、昨年のディフェンディングチャンピオンとして、日本馬の中で唯一気を吐いた。とはいえ、ドバイ遠征帰り初戦ということもあってか、昨年ほどの積極的な騎乗ではなかった。2着狙いということではないのだが、この馬のリズムで走らせることだけに道中は専念し、結果として最もスムーズな競馬が出来たということになる。それでも、最後の伸びは際立っており、なんとか意地を見せてくれた。

ジョイフルウィナーは、外々を回してしまい、最後は力尽きてしまった。ブリッシュラックと比べると、スタミナに欠けるきらいはあるが、もう少しロスのない競馬が出来ていれば、最後まで伸び切っていたに違いない。この馬にとっては枠順が災いした結果となったが、それがゆえに、香港の馬の強さをまざまざと実感させられた。

ダイワメジャーは、最後まで踏ん張っているように、この馬の力は出し切っている。安藤勝己騎手もギリギリまで追い出しを我慢していたが、ゴーサインを出してからの瞬発力があまりにも違いすぎた。府中のマイル戦は得てしてこういうレースになってしまうことが多く、スピードと力で押し切るこの馬の得意パターンに持ち込むことが出来なかった。
ダンスインザムードも道中でゴチャついたことにより、前走に比べるとスムーズなレースが出来なかった。直線でスペースはあったが、残念ながら、そこを突いて抜け出すだけの精神力がこの馬にはなかった。

1番人気に押し出されたオレハマッテルゼは、道中で後ろから乗っかられて引っ掛かってしまった。もう少しスムーズに運べていれば結果は違ったはずだが、いずれにせよ、この馬にとっては距離が長かったことは否めない。

テレグノシスはスタートこそ五分に出たが、二の脚がつかず、最後方からの競馬を強いられた。武豊騎手としては、勝ち馬(ブリッシュラック)がしたような競馬をイメージしていたはずだが、馬が動かなかった。この馬もすでに7歳馬であり、得意の条件で全く伸びを欠いたように、衰えもあるのかもしれない。同じ7歳馬ながら、騸馬であるブリッシュラックとの勢いの違いが如実に表れてしまった結果となった。

カンパニーは、道中で再三不利を受けてレースにならなかった。しかし、馬体が少し太く見えたように、仕上がりが良くはなかったように映る。中山記念から中途半端に間が空いてしまうことにより、仕上げが難しかったのだろう。今後も、ローテーション的に中山記念組は狙いにくい。

ハットトリックは、直線で内を突いて伸びかけたが、前が塞がってしまった。そこから、もう一度伸びる脚が残っていなかったように、昨年の絶好調時にはまだまだ遠い。前に位置しようという岩田騎手の試みは見えたが、馬がそれに応えられるだけの出来になかった。


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Comments

色々なところで言われている通り、不利を被った馬達はスムーズな競馬が出来ず、後味の悪さが残った1戦でした。その加害馬が殆ど1頭なのだから、なおさらといった感じですね。

どの馬も勝つことを目標に参戦しているのですから、多くの馬が実力を発揮できない状況に陥ることは、レース自体の面白さも半減してしまいます。

勝ち負けも当然大事ですが、どんなスポーツでも正々堂々と力の勝負の方が見ていて面白いと、私は思いますね。

Posted by: nozoweb | June 06, 2006 at 09:56 PM

nozowebさん

この記事を書いてから改めてパトロールフィルムを見ても、凄まじい妨害をしていますね。

特に私が本命を打ったカンパニーは、まるでぶつかり稽古のようになっています(笑)。

フェアなレースが行われないことが致命傷になるのは、競馬の予想が知的ゲームとして成立しなくなる恐れがあるからです。

あれだけの妨害がある可能性があれば、まともに予想してお金を賭ける気になれませんよね。

日本の競馬の賞金がこれだけ高いのは、フェアな競馬が行われる前提で、ファンがお金を賭けてくれているからでしょう。

個人的な感情を抜きにしても、後味の悪いレースでした。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 06, 2006 at 11:21 PM

治郎丸敬之さん!どうもです。
安田記念はとりあえず3連複が当りました!

爆発までには至りませんでしたが、アサクサデンエンがよく頑張ってくれました。

今年の夏競馬はどうされるのですか???

僕は昨年全然獲れませんでしたので、リベンジです!

Posted by: ヒテ | June 07, 2006 at 09:20 AM

ヒテさん

安田記念の予想も拝見させていただいていました。

アサクサデンエンなんて、ヒテさんらしい予想ですね。

私は昨年この馬にお世話になったのですが、今回はほぼノーマークでしたから。

まあ、勝った馬が圧倒的に強かったですけどね。

今年の夏は、ヒテさんの予想でも拝見して楽しみますよ!

例年通り、馬券の方はお休みします。

まあ、宝塚記念がまだありますので、これに賭けていますけど。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 07, 2006 at 07:33 PM

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