悔しくて情けなくて

「馬体重が大幅に減った前のレースの数字に戻った時、次のレースからは<体調>が戻ったと判断する」を証明したくてアドマイヤムーンを買ってしまったが、私がこの復調の理論に執着してしまったのには伏線がある。
実は私は皐月賞でアドマイヤムーンを消している。その理由は弥生賞からの反動である。アドマイヤムーンの馬体重が大幅に減ったのは弥生賞時であり、マイナス6kgという、ほとんど100%に近い、キッチリと仕上げられての出走であった。皐月賞では、その反動が出てしまい、力を発揮することが出来ないだろうと警告した。実際に、アドマイヤムーンは本来の力を発揮することなく4着に敗れ、馬体重の原則の正しさを証明できたのではと満足していた。
ところがなんと、その皐月賞でアドマイヤムーンは、馬体重をプラス6kgと、大幅に減る前の体重に既に戻していたのだ。「馬体重が大幅に減った前のレースの数字に戻った時、次のレースからは<体調>が戻ったと判断する」という復調の理論に基づくと、アドマイヤムーンはダービーにおいて復調しているということが予測出来る。
このプラス6kgという数字を見て、私が同じ馬(アドマイヤムーン)で馬体重の原則だけではなく、復調の理論までもが証明できるのではないかと考えたのは当然と言えば当然のことである。つまり、集中連載:「馬体重は語る」が、アドマイヤムーンの凡走と好走によって、現実の証明という最高の形で完結するストーリーを思い浮かべてしまったのだ。
しかし、現実にうまく完結しなかったのはご存知の通りである。アドマイヤムーンが走らなかったのは、復調の理論が間違っていたということでは決してなく、皐月賞時に比べ、実際にアドマイヤムーンの<体調>は良くなっていただろう。それでも勝てなかったのは、距離が長かったのかもしれないし、馬場の影響もあったのかもしれない。道中で閉じ込められて、この馬のリズムで走れていないこともあっただろう。
様々な理由が思いつくが、いずれにせよ、<体調>が良いというだけではアドマイヤムーンは勝つことが出来なかった。つまり、G1レースは、<体調>が悪ければ勝つことはできないが、<体調>が良いだけで勝つこともできないのである。そんな当たり前のことを、今年のダービーでは再確認させられた。
技にこだわりすぎた自己満足な馬券を、前日の雨が綺麗さっぱりと洗い流してくれたのかもしれない。久しぶりに悔しくて、情けなくて、レースが終わってから大人げもなくフテ寝をしてしまった。
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Comments
ムーンのダービーは距離ですかねえ。
Posted by: さとし | June 17, 2006 at 08:05 PM
こんばんは。
アドマイヤムーンはダービーの距離は長いかもしれないという声が意外と多かったですが、2000Mをしっかり走れるのですから、能力を出し切れればもう少し走れたでしょうね。
進路が開いてからはまだ伸びていたように、スムーズな競馬が出来なかったのが一番の原因ではないでしょうか。
この馬は抜け出すとソラを使うという弱点がありましたから、共同通信杯からは関係者も騎手もそういう競馬をしないように注意していましたね。
しかし、ある程度前でも走れる自在性を持っているのに後方からの競馬を教えたことが逆に裏目に出てしまいました。勝つための準備が悪い方に向いてしまった気がします。
騎手が意識的に後方に控えたとはいえ、この馬もフサイチリシャール同様、悪い刷り込み効果が出てしまったのいかもしれませんね。
Posted by: nozoweb | June 17, 2006 at 08:32 PM
さとしさん
思いつく全ての敗因が絡み合っての結果ではないでしょうか。
いずれにせよ、メイショウサムソンに勝ってくださいといわんばかりの条件で、ムーンに賭けた私がバカでした。
Posted by: 治郎丸敬之 | June 17, 2006 at 09:01 PM
nozowebさん
そうですね。
スムーズに走れていれば、もう少しは走れたと思います。
それでも直線で前が開いてからも、ジワジワとしか伸びなかった結果を見ると、完敗と言っていい内容だったのではないでしょうか。
Posted by: 治郎丸敬之 | June 17, 2006 at 09:06 PM