集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」第9回

■仕掛け⑤「直線の長さ」
直線の長さは、実力を発揮することが出来るコースかどうかを判断する物差しのひとつになる。最後の直線が長いコースほど、紛れが少ないコースであると言える。レースにおける勝負所である、最後の直線が長いということは、すなわち、ごまかしが利かないコースであるということを意味する。直線が短いコースでは、道中の位置取り、コーナーワーク、仕掛けるポイント等によって馬の能力の低さをカバーすることが可能であるが、直線の長いコースでは最終的には力の勝負になってしまうのである。脚を余して負けたりすることはなく、どの馬も最後まで力を出し切ることができるので、力の足りない馬が実力馬を出し抜くチャンスは限りなく少ない。
また、馬の特性も大きく関わってくるだろう。例えば、勝負所で騎手のゴーサインの合図に瞬時に反応することが出来ず、直線もジワジワとしか伸びない馬にとっては、直線の長いコースの方がレースがしやすい。逆に、瞬発力は素晴らしいものを持っているが、良い脚が長続きしないという馬は直線の短いコースでその能力を存分に発揮できる。このように、直線の長さよって、馬の特性が生きてくるかどうかも判断することも可能である。
馬の脚質においては、直線が長い方が差し馬にとって有利で、短いと先行馬にとって有利であるという考え方もあるが、必ずしもそうとは言えない。一見、直線が長いほうが差し馬にとっては有利に働きそうだが、逆に、直線が長いことを意識して騎手が余裕を持ちすぎるため、スローペースになり、先行馬にとって有利になってしまうこともある。その逆もまた然りである。よって、直線の長さと馬の脚質の関係については、予想をする上ではあまり意識する必要はないだろう。
Photo by fake Place
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Comments
府中も長いですけど、
最後の直線はアスコット競馬場も長かったですね。
Posted by: さとし | August 03, 2006 at 03:59 PM
さとしさん
長かった。
本当に長かった。
まさに、力と力のぶつかり合いでしたね。
Posted by: 治郎丸敬之 | August 03, 2006 at 07:37 PM