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集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」第11回

Course12

■仕掛け⑦「1コーナーまでの距離」 
スタートから1コーナーまでの距離によって、全体の展開は大きく変わってくる。

まず、スタートして1コーナーに向かうまでの間に、レースにおけるポジション争いが行われる。1コーナーを回り2コーナーにかかるまでには、各馬の位置取りは決まり、レースはひとまず落ち着くため、ポジション取りの際には1コーナーまでの距離が大きな問題になってくるのである

1コーナーまでの距離が短いコースでは、どうしても前にポジションを取りたいという馬が数頭いた場合、1コーナーまでの間に激しい先行争い(ポジション争い)が繰り広げられることになる。そのため、前半がハイペースになってしまったり、ポジション争いに巻き込まれて接触したりなどの不利を受けてしまう馬もいるだろう。反対に、1コーナーまでの距離が長いコースでは、各馬比較的にゆっくりとポジション取りができるため、あわてて馬を急かせることなく前半を進めることが出来る。そうすると、前半のペースは自然とスローになる。

しかし、この考え方には可逆性があって、あまりにも1コーナーまでの距離が長いと、ひとまず息を入れるまでの距離が長いことや、先行馬が気分良く行き過ぎてしまうことによって、意外とハイペースになってしまうこともある。もちろん、展開というものはメンバーや枠順などの他の様々な要素にも影響を受けるため、1コーナーまでの距離だけでペースが決まるということはないが、どのようにレースが始まるかということをあらかじめ推測するための材料にはなるであろう。  

1コーナーまでの距離についてもう1つ頭に入れておくべきなのは、1コーナーまでの距離が短いコースにおける、枠順による有利不利の問題である。フルゲートなどの場合、1コーナーまでの距離が短いと、外枠に入った馬は、内枠に入った馬と比べて、1コーナーまでのポジション取りのためにどうしても余計な力を使わざるを得なくなってしまう。

特に先行したい馬にとっては、1コーナーまでの距離が短いコースで外枠を引いてしまうと、多少無理をしてでも行かないと、最後まで自分の競馬ができないまま終わってしまうことになりかねない。このことからも、1コーナーまでの距離が短いコースにおいては、「枠順」の有利不利(内枠と外枠の差)という要素が極めて重要になってくるのだ

Photo by fake Place

(次回へ続く→)

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Comments

キングカメハメハが唯一負けた京成杯は、
ゲートの出負けによる位置取りの失敗が原因でしたね。
中途半端に出負けするのが、スタート時では一番痛いみたいですね。

Posted by: さとし | August 11, 2006 at 10:31 PM

さとしさん

キングカメハメハの京成杯は、悪い条件が全て重なってしまいました。

キングカメハメハは、フットワークの大きさで走る馬で、意外と不器用だったんですよね。

あれだけの馬でも、自分の走りが出来ないと負けてしまうんですよね。

個人的には、ディープインパクトと遜色ない力の持ち主だったと思っています。

Posted by: 治郎丸敬之 | August 11, 2006 at 11:39 PM

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