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シーイズトウショウとチアフルスマイルの復活の集大成に賭ける

Rudolf

>競馬における1着と2着以下の間には大きな力差があると思います。
>競馬は勝ちか負けか、特にG1レースは、そのひとつにふたつだと思います。

なるほど治郎丸さんの言うとおりです。
鼻差の中に決定的な実力の違いを見出せたレースも多々ありました。
競馬は1着を当てるゲームです。

競馬というゲームに参加するとき、このことを理解しておくことが最も肝心です。
例えば去年のオークス。
先行馬が1、3着を占める桜花賞で、マイラーではない馬が良い追い込みを見せていました。
シーザリオ。
この馬の実力がずば抜けていて、オークスで1着になるであろうということは容易に想像がつきました。
シーザリオの力をものさしにすれば、2着3着も推理できますね。
1着を推理できればレース全体を見通せるので、当たり外れは別として余計な馬券を握らずに済みます。

ただ古馬のG1となるとそうはいかないのもです。
ディープもオグリも古馬の壁に一敗地にまみれました。
ルドルフも東京2000mを4角先頭という凄まじいパフォーマンスを見せながら、最後は力尽きています。
彼らの力を1着馬のハーツやタマモ、ギャロップと比較するのはあまり意味のないことですね。
実力があっても負けることはあるものです。

だから競馬がギャンブルとして成立しているわけです。
日本の競馬場がギャンブルという要素によって支えられていることは忘れてはいけません。
ここに競馬の胡散臭さがあります。
失礼、魅力があります。
一言いっておきます。
競馬は綾のあるゲームです。

今回のスプリンターズSには、綾どころか罠がたくさんしかけられているようですね。

治郎丸さん、Sウィットネスに関するコメントありがとうございます。
やはり彼が好走するのは難しそうですね。
ただ他の馬の馬券を買うときに怖いのは、この馬の母系が典型的な南半球血脈で固められていて、並々ならね底力を蓄えている点です。
もし復活があるとすれば、1着でゴールするかも知れません。
要するに、「やっぱり強かったね」というやつです。

今回の馬券は、最強馬を切り捨てるものの、最強馬に最大の敬意を表してワイド馬券でいきましょう。
こういう混戦では、底力がモノを言うと思います。

賭けるのはシーイズトウショウです。
彼女にはトウショウ牧場が育んだ力が注がれています。
成績が上がっていないコースや詰まったローテーションを、その力が克服するかもしれないということに賭けましょう。
ワイドだからできれば1点でいきたいですね。

相手は今回の出走馬のなかで最高の良血、チアフルスマイルにしましょう。
祖母はKヘイローの母と名勝負を演じていたWカラーズです。
チアフルスマイルは自己主張が激しい馬で、「やっと騎手が私の思うように乗ったのよ」と言いたげな、前走の走りでした。
岩田康誠はすばらしい騎手です。 

近親にはタップダンスがいて、彼も自己主張の激しい馬でしたね。
こういう良血馬は気分がのってくると好走を続けるものです。
スプリンターズSでは他の馬たちがしのぎをけずるのを横目に、次元の異なる走りを見せるかも知れません。
ウイニングカラーズからフォルティノの血を引くのもいいですね。
この秋最も騒いでいるのは、フォルティノの血です。
フォルティノの血の凄さを彼女が見せてほしいものです。

シーイズトウショウとチアフルスマイルのワイド1点、1000円くらい賭けて十分楽しめるレースです。
去年不調をかこった両馬の「復活の集大成」に賭けてみます。

追伸 
ワイド1点1000円の馬券でこのレースを楽しめる方は、競馬の神様仏様です。
しかし、1000円買ってもJRAのふところに入るのは250円程度ですから、こんな面白いレースを用意してくれたJRAに申し訳ないですね。
せめて500円から1000円の観戦料を払って、競馬文化に貢献しましょう。
不確定要素の多いこのレースに賭けすぎは禁物ですから、上の2頭に加えてもう2頭、4頭の3連複ボックスでどうでしょうか。

新潟を使った馬が小回りコースに出てくると、結構よい走りを見せてくれる場合が多いですね。
そこでシンボリエスケープです。
父親はすっかり大種牡馬になったサクラバクシンオーで、子供たちにはその成長力をしっかり伝えています。
ステキシンスケ君がヤボな逃げでレースを引っ張るので、その後につけるエスケープやトウショウには好都合でしょう。
2頭がステキとSウィットネスを捕らえたところに、チアフルスマイルとレザークが追い込んでくるかもしれません。
ただこの2頭にはデュランダルほどの強さはないと思います。

ターゲットも非常に気になりますが、ステキシンスケ君のヤボな逃げがターゲットにプラスにはならないと思います。
というわけで、シーイズ、エスケープ、チアフル、レザークの3連複ボックス500円の計2000円。
これが今回の楽しみ方です。
罠には嵌らないよう気をつけましょう。

◎シーズトウショウ
○チアフルスマイル
△シンボリエスケープ
△レザーク

前を完全にブロックされました(笑)↓

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テイクオーバーターゲットは畏怖堂々:馬体評価5つ☆

オレハマッテルゼ →馬体を見る
休み明けとしては仕上がりは悪くないが、高松宮記念時の毛艶や全体の張りに比べるとあと一歩といったところか。 
Pad3star_28

ゴールデンキャスト →馬体を見る
長期間に渡って力を発揮してきたが、やはり若駒の頃の弾力性に欠け、特に強調材料はない
Pad3star_28

シーズトウショウ →馬体を見る
前走で激走した反動が心配されるが、馬体を見る限り、調子落ちはなさそう。
リラックスした表情も窺え、立ち姿にも力みがなくて好感が持てる。
Pad4star_18

シンボリエスケープ →馬体を見る
もう少し成長の余地が見込める、完成度の低い馬体。
表情からも、まだ幼い部分が見え隠れする。
Pad2star_8

ステキシンスケクン →馬体を見る
前走を速いタイムで快勝した疲れは見えず、全体のバランスも良い。
しかし、G1レースを勝ち切れるほどのパンチ力を感じさせないのが残念。
Pad3star_29  

タマモホットプレイ →馬体を見る
ムラ馬とは思えない大人しそうな表情。
立ち姿のバランスは良いが、馬体に強調すべき材料は見当たらない。
Pad3star_29

チアフルスマイル →馬体を見る
良血らしく、牝馬にしては立派な馬体を誇るが、少し硬さが見られる。
馬体に伸縮性が欠ける分、短い距離の方がこの馬には合っている。
Pad3star_29

テイクオーバーターゲット →馬体を見る
腹構えは立派に映るが、畏怖堂々とした立ち姿で貫禄すら伝わってくる。
イメージしていたよりも馬体にも柔らか味があり、体調の良さが毛艶にも表れている。
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ビーナスライン →馬体を見る
短距離馬らしい詰まった馬体だが、バランスは悪くない。
ここ2戦で馬体重が減っているが、馬体から見ると細い感じは全くない。
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ブルーショットガン →馬体を見る
首さしは短距離馬としてはスリムだが、これは母父スーパークリークの影響か。
前後肢ともに実が入って、スピード感に溢れる馬体を誇る。
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リミットレスビッド →馬体を見る
腰高の馬体はこの馬の特徴であるが、全体的にもうひとつ迫力に欠ける。
Pad3star_31

いよいよ最後の直線へ!↓

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サイレントウィットネスはサクラバクシンオーに匹敵する

Jiromaru

今週末は凱旋門賞とスプリンターズSの2本立てです。
穏やかに眠れそうにはありませんね。
我がPOG1位指名馬であるフサイチオフトラも札幌2歳Sに出走するようで、そちらもチラッと気になっています。
とはいえ、これから先はまだまだ長いので、あまり入れ込まないよう、気を落ち着かせているところです。

さて、スプリンターズSですが、どうしても凱旋門賞に頭が行ってしまいますね。
外国馬の参戦もありますが、小粒なメンバーであることは否めませんから。
このメンバーを見渡してみると、ルドルフおやじさんのおっしゃる通り、最強馬サイレントウィットネスの取捨がポイントとなってきます。

昨年のスプリンターズSの勝ち方は圧巻でしたね。
テンよし、中よし、終いよしという、隙のない横綱相撲でした。
最後は気を抜いていますし、着差以上の勝ち方だったと思います。
スプリンターズSであれほど強い勝ち方をしたのは、サクラバクシンオー以来ではないでしょうか。

私にとっての理想のスプリンターはサクラバクシンオーです。
後にも先にも、彼にスプリント戦で勝てる馬がいるとは思えません。
タイプこそ違いますが、サイレントウィットネスは、そのサクラバクシンオーに匹敵するほどのスピード感を示してくれました。

しかし、その後は怪我などもあって、スランプに陥っています。
こういうマッチョなタイプは、一度調子を崩すと立て直しが難しいですよね。
ナタルマの血ですか?
もしかすると、そういう精神的な影響もあるのかもしれません。
チャンピオンズマイルの後、思い切って休ませたのは正解ですが、どこまで立て直せるでしょうか。
休み明けという点では昨年と同じですが、今年は臨戦過程や状態が違いすぎますね。
もちろん、中間の動きには注目すべきですが、危険な人気馬だと思います。

テイクオーバーターゲットは、対照的に勢いのある外国馬です。
前走は59kgを背負って、渋太いレースを見せてくれました。
あのレースを観た上で言うと、中山1200mのコースを勝ち切るのは難しいかもしれません。
勝ち切れない反面、状態が下がっていなければ、かなり堅実な走りが期待できそうです。

この状態が下がっていなければというのがポイントです。
外国馬に関しては、ステップレースが8で本番が10なのか、それとも、その逆か分からないところがありますね。
もし前走が8の状態であれだけ走ったのであれば、今回は外国馬の筆頭的存在だと思います。

レザークについては、日本の馬場でどうでしょうか。
私としては、日本の馬場で結果を出しているテイクオーバーターゲットよりも上にとることはありません。
もちろん、どんな馬か把握できていないところもありますので、中間の動きを追いたいと思いますが。

シーズトウショウについては、ルドルフおやじさんが全てを語ってくれていますね。
この馬の強さは、積み重ねられたトウショウ牧場ゆかりの血統にあるのですね。
ただ、私としては、馬体重の推移からも、前走以上の走りは望めないと考えています。
きっと6、7着以内には来ると思います。

それから、これは私の考え方ですが、競馬における1着と2着以下の間には大きな力差があると思います。
たとえば、ダービーにおけるメイショウサムソンとアドマイヤメインは、何度走っても同じ結果になるはずです。
あの時点では、それぐらいの力差、完成度の差があったと思います。
もちろん、それ以降に力を付ける馬もいるので逆転は十分にあり得ますが。
競馬は勝ちか負けか、特にG1レースは、そのひとつにふたつだと思います。

果たして、スプリンターズSを勝つのはどの馬なのでしょうか?

ルドルフおやじさんの結論、楽しみにしております。

奇跡の末脚を見せられるか?↓

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Photostudが現地入り

Photostudが本日、現地(フランス)入りしました。

先週、Photostudと打ち合わせをしたのですが、その時、今回の撮影だけはどうしても不安が先立つと漏らしていました。プレスカードを手に入れて、現地での撮影許可は得たものの、今年は日本をはじめ各国からのメディアが殺到するため、どの場所から撮影できるか全く分からないとのこと。

また、ロンシャン競馬場は馬場の幅員(幅)が日本よりも広いため、外から撮ると、どうしても遠目からの撮影になってしまうそうです。内埒から撮影すると近くでは撮れるが、ディープインパクトは外を伸びてくる可能性が高いので、やはり外から撮るのが正攻法だろうとのこと。

ディープインパクトがそうであるように、
Photostudも未知の世界を前にして不安を抱いています。

とはいえ、そこはあのPhotostudです。超望遠レンズもかなり前から準備してますし、今回の凱旋門賞は二手に分かれて2つの角度からの撮影になるはずです。ロンシャン競馬場では土曜日も競馬が行われますので、そこで万全を喫してスクーリングもする予定です。必ずや、良い結果を出してくれるはずです。

おそらく、Photostudにとっても一世一代の撮影になるでしょう。

私はこうして言葉を掛けることしか出来ませんが、ぜひ良い結果が出ることを祈ります。

■今年の3月に行われたポスター展の模様はこちら
http://www.glassracetrack.com/blog/2006/03/post_1986.html
■Photostudのウェブ公開作品はこちら(未発表の作品も含む)
http://fotologue.jp/photostud

ランキング1位で凱旋門賞壁紙をプレゼントさせてください。↓

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シラオキの血がシーズトウショウを後押しする。

Rudolf_1

昨年のスプリンターズSは凄まじいレースでしたね。
逃げ馬を追い回した勝ち馬が、直線で抜け出し更に後続を突き放したとき、ぞっとするほどの強さを感じた人は多かったと思います。
先行馬にこんなレースをされては、追い込み馬はたまったものではありませんが、そこに2着馬が猛然と最後方から脚を伸ばしてきて、また驚かされました。
まれに見る高いレベルのパフォーマンスを見せたSウィットネスとデュランダルでした。
ところが、デュランダルは次走で不可解な敗北を喫し、Sウィットネスはその後のレースで、1度も先頭でゴールを通過してないというのだから、馬券じゃ飯は食えないはずですなあ。

レベルのそう高くない今年のスプリンターズSを考えるとき、まずは最強馬Sウィットネスの取捨が大切なポイントとなりますね。
Sウィットネスの父系にナタルマの名が見えますが、Nダンサーを除いた彼女の仔たちには、やたらと神経質で気位の高いイメージがあります。
Sウィットネスは父系の影響力の強い血統構成ですので、案外、坊ちゃん気質を受け継いでいて挫折には弱いのかもしれません。
ここまでは、あくまでおやじの妄想の世界でして、Sウィットネスの復活があるかないかは、皐月賞でAムーンを切り捨てた、治郎丸さんの意見をぜひ聞きたいと思います。

残りの外国馬テイクオーバーターゲットとレザークは少々素軽さに欠けますが、日本のG1を勝っておかしくない血統の持ち主だと思います。
テイクオーバーターゲットは、前走4角先頭の積極的なレースで力のあるところを見せましたが、シーイズトウショウには2馬身ほど葬られました。
Gジュビリーでも、彼は同じようなレースをして3着に沈んでいます。
その時の勝ち馬がレザークだったことから、現時点ではG1馬のレザーク、そしてシーイズトウショウ、テイクオーバーターゲットという並びで力量をはかることはできます。
ただ前走余力を残していた上に、コンスタントに走る血をもつターゲットを、今から見捨てているわけではありません。

シーイズトウショウに関して、ファンが心配しているのは使い詰めによる調子の下降でしょうか。
大丈夫だと私は考えています。
きっと6、7着以内には来ますよ。
1着かも知れないし、5着かも知れない。
何?馬券の対象にならない?
レースや賭け事には綾がつきものなので、6、7着以内で十分に力を示していることになります。
もう1度今年のダービーをやってサムソンがメインを退けるという保障はどこにもありませんね。
結果は1着と2着でも力はほぼ互角としかいいようがないんです。
ひと昔前はダービー6、7着馬がよく菊花賞を制してました。

シーイズトウショウ。
この仔がトウショウ牧場なんです、という意味の馬名ですかね?
万が一、トウショウ牧場の関係者の方、ご覧いただいていたら馬名の由来を教えてください。
シーイズトウショウの牝系を遡るとトウショウ牧場の過去と未来を一望することができますね。
基礎牝馬シラオキの血を大切に、忠実に守りぬいてきた牧場の営みがシーイズトウショウに結実していて、10年後20年後に、ここからとてつもなく強い牡馬が誕生することも予感させてくれます。
このように異種を重ねて守られた血は、決してへこたれることはありません。
スペシャルウィークの活躍などで、シラオキ系が活力を取り戻していることも、G1でシーイズトウショウが底力を発揮するのを後押ししているような気がします。

他に力を出せそうな馬を挙げるとすれば、チアフルスマイルとシンボリエスケープです。
チアフルは目もくらむような良血ですね。シンボリエスケープは絶好調のようです。

ここに取り上げた馬たちをみると、みんな復活の物語を語ってくれているような気が
します。
テイクオーバーターゲットの調教師はタクシードライバーだったとか、レザルクはハードルを飛んでいたとか・・
勇気づけられますねえ。
秋のG1前半戦のキーワードは「復活」かもしれませんね。

一歩ずつ前へ進め。↓

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あの男が15年ぶりに帰ってくる。

あの男が帰ってくる。

ここで名前を出すことは出来ないので、私は彼のことを「ルドルフおやじ」と呼んでいる。

彼は血統表を読む天才なのだが、私がそう言うと、「ただの血統おやじですよ」とえらく謙遜する。

とはいっても、ただの血統おやじでは失礼なので、私は尊敬の意を込めて、彼を「ルドルフおやじ」と呼ぶことにしたのだ。もちろん、あの皇帝シンボリルドルフのルドルフである。

ルドルフおやじは、血統表を見ただけで、その馬がどういう馬かをほぼ正確に言い当ててしまう。私が色々な角度から観察して掴んだその馬の特徴を、ルドルフおやじは血統表を見ただけでイメージしてしまうのだ。私には分からないが、血統表にはその馬の全てが詰まっているらしい。

ルドルフおやじは、サクラショウリのダービーから馬券を買い始め、サッカーボーイやニホンピロウィナーと共に育ったという。理由あって、15年ほど前から馬券を買わないことを心に決めたのだが、競馬のことが頭から離れることは片時としてなかった。

「手紙のやりとりだけでもお願いできませんか?」
「いいですね。やっぱり私は競馬が好きですから。」

15年の時を超えて、ルドルフおやじと私の対話が始まった瞬間であった。

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「G1トーク」を終了します。

いよいよあと1週間後に迫ってきましたね、ディープインパクトの凱旋門賞。現地での調整も順調に行っているようで、あとは何とか無事にレースに臨めることを祈るばかりです。1頭の馬に対して、これほどレースに無事に出走してくれることを願ったことは、私自身、今までになかったのではないでしょうか。

さて、突然のお知らせですが、青柳氏と行っていた「G1トーク」を終了することに決めました。「G1トーク」は5年間も続いた人気カテゴリーで、青柳氏の冷静な予想のファンも多かったのではないでしょうか。最近では、桜花賞のキストゥヘヴンを見事に的中した予想が記憶に残っています。

それでも「G1トーク」を終了するのは、決してマイナスの意味ではなく、さらに進化したいというプラスの狙いからです。この度、「G1トーク」を一旦は終了しますが、また新しい形になって戻ってきますので、ぜひ楽しみに待っていてください!

昔話になってしまいますが、青柳氏と初めて出会ったのは後楽園のウインズでした。おっちょこちょいな私が、赤ペンのキャップのふたを閉め忘れてポケットに入れていたため、左胸が真っ赤になっていたのを教えてくれたのが二人の直接的な出会いだったかな?あれから干支が一周してもまだ付き合っているわけで、これからも一生、競馬を通じてつながっていくんだろうなぁと思います。

皆さんの周りにいますよね?
競馬を通じた大切な仲間が。
競馬だけに限ったことではありませんが、自分の好きなものを媒体とした付き合いって、あれよあれよと一生続いていくものですね。

青柳氏よ、これまでありがとう。
楽しかった。
そして、これからもよろしく(笑)。

あと3頭!↓

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凱旋門賞を占う

Gaisenmon by StudioU

世界一決定戦である凱旋門賞に、日本最強馬であるディープインパクトが出走する以上、なんとしてでも勝ってほしいし、出来ることなら負けてほしくない。そういった期待や希望や夢を乗せて、馬券から離れ、ディープインパクトの勝利を心から応援する競馬もまた楽しいと思う。それでも、せっかくの世界一決定戦だからこそ、他の出走メンバーにも着目しながら、客観的にレースを占ってみたい。

凱旋門賞は3歳馬の活躍が目立つレースであることは、周知の通りである。過去10年で3歳馬がなんと8勝もしている。これには様々な理由が考えられるが、最大の理由としては斤量の問題が挙げられる。4歳以上牡馬の59.5kgに対し、3歳牡馬は56kgと、3.5kgの負担重量差があるのである。これに3歳馬の成長度が加わることによって、ますます3歳馬が有利になっている。

つまり、この時期の3歳馬の成長曲線が古馬の実力を上回ろうとしているにもかかわらず、3.5kgの斤量差が設定されているということである。古馬になってから凱旋門賞を勝利するには、グングンと成長をして勢いに乗っており、なおかつ自分よりも軽い斤量を背負った若駒たちに立ちはだかるほどの実力がなければならないのだ。

そういった意味では、おそらく1番人気に推されそうなハリケーンランには分が悪い。ハーツクライを破ったキングジョージは強いレースをしたが、今年に入ってすでに2戦を取りこぼしているように、古馬になってからの成長力という面においては疑問が残る。

また、凱旋門賞を連覇するということは至難の業である。凱旋門賞がレースとしての評価が高くなった1945年以降の優勝馬を見ても、凱旋門賞を連覇したのは以下の3頭しかいない。

1950年→51年 タンティエーム
1955年→56年 リボー
1977年→78年 アレッジド

もちろん、ヨーロッパではトップクラスの牡馬は早目に引退する傾向が強いのだが、それよりも、3歳から4歳までトップクラスの力を維持することがどれだけ難しいかということである。もしハリケーンランが人気どおりに凱旋門賞を勝つことがあれば、それはそれで約30年ぶりの快挙になる。

私はどちらかと言うと、ハリケーンランよりはシロッコの方が上位に来るのではないかと考えている。シロッコは古馬になってから猛然と強くなった馬である。まさに遅れてきた大物といった感もあり、前走のフォア賞ではハリケーンランを完封して見事4連勝を飾っている。きっちりとしたローテーションで、ここ(凱旋門賞)が最大目標であることは間違いなく、その勢いを止めることは容易ではないだろう。

今年は3歳勢のレベルが低いというのが大方の評価であったが、ここに来て不気味な馬たちが次々と頭角を現してきた。まずは、デットーリ騎手が騎乗する可能性が高いとされるレイルリンク(牡・父ダンシリ)はニエル賞の勝ち馬で、ハリケーンランやシロッコと同じA・ファーブル厩舎所属である。夏を越して力を付けてきた、凱旋門賞を制する3歳馬の典型のような馬で、私が日本の競馬ファンでなければ、この馬を優勝候補に挙げるかもしれない。もちろん、ヴェルメイユ賞を勝ったマンデシュ(牝・父デザートスタイル)や、シックスティズアイコン(牡・ガリレオ)など、その他の3歳馬からも目を離してはならないだろう。

追記
凱旋門賞を楽しむためには、過去のレースを見ておくことをおすすめしたい。1986年のダンシングブレーヴが勝った凱旋門賞は、何度見ても鳥肌が立つ。ディープインパクトのこんな末脚が見てみたいと思った。その他のレース映像については、けん♂さんがきちんとまとめてくれているので、こちらからどうぞ→「けいけん豊富な毎日・凱旋門賞に向けて」

苦しくなってきたここからが勝負所!↓

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斤量がこたえるぜ

Kinryou_1 by Photostud

万国共通のモノサシとして、芝のマイル戦では1kgの斤量(負担重量)増は1馬身のロスになるとされる。たとえば、マイル戦で56kgを背負った馬と59kgの馬が同着したとすると、本来であれば、この2頭の馬の間には3馬身の力差があるということになる。もちろん、各馬の個体差があるので一律には扱えない部分はあるが、あくまでも一般的な統計として、芝のマイル戦では1kgの斤量増=1馬身のロスということである。

実を言うと、この斤量についての考え方には応用編がある。たとえ同じ1kgの斤量増でも、条件の違いによって、馬にとっての斤量増に対するこたえ方が違ってくるのだ。条件の違いとは以下の4つである。

(1)背負う斤量が重ければ重いほどこたえる。
(2)距離が長ければ長いほどこたえる。
(3)芝よりもダートの方がこたえる。
(4)斤量が馬体重の12%を超えるとこたえる。

(1)は50kgからの1kg増と、60kgからの1kg増では意味合いが違うということである。前者はほとんど影響がないが、後者はかなりの影響がある。たとえば私たちでも、軽いものを持っている場合には少々重くなろうと大して感じないが、重いものを持っている場合は少し重くなっただけでも苦痛に感じる。

(2)は一瞬にして決着が付いてしまう短距離とそうでない長距離の1kg増では、後者の方が影響は大きいということである。たとえば私たちでも、短い距離・時間であれば我慢できても、距離・時間が長くなればなるほど、ジワジワと感じる重さは増していく。

(3)は芝よりもダートの方が斤量増の影響は大きいということである。これは、力の要る馬場の方が斤量増の影響は大きいということを意味する。たとえば私たちが、重いものを持って、砂浜を走ることを想像してみてほしい。

(4)は斤量泣きする馬、しない馬がいるので、一概に全ての馬に当てはまるわけではないのだが、12%という数字はあくまでも目安として考えてほしい。たとえば、500kgの馬であれば60kgまでならば、ギリギリ我慢できる斤量だということである。それ以上の斤量を背負うと、1馬身どころか、途端に走れなくなるのだ。

これまで、ディープインパクトの背負ってきた最高重量は58kgである。馬体重の12%を目安とすると、ディープインパクトにとっては54kgが分岐点である。国内では圧倒的な能力を誇るためほとんど無視されてきたが、ディープインパクトにとって58kgはすでに酷量であった。そこからさらに1.5kgの上乗せは、馬体重の軽いディープインパクトには相当に厳しい条件となる。

さらに、高低差10mもあるアップダウンの激しいロンシャン競馬場の2400mは、日本の競馬場の2400m以上の距離感を強いられるだろう。そして、ダメ押しのように、ヨーロッパの芝は深くて重い。阪神大章典や雨が降った宝塚記念とは比較にならないほど重いのだ。

斤量については、まるで絶望的な条件が揃ってしまった感がある。ヨーロッパの馬場や斤量に慣れた他の有力馬たちと比べ、ディープインパクトにとっては、これまでのレースとはあまりにも条件が違いすぎる斤量増がこたえる条件の全てが、この凱旋門賞で揃ってしまうからだ。もしかすると、ディープインパクトにとっての最大の敵は、ハリケーンランでもなくシロッコでもなく、59.5kgという酷量なのかもしれない。


まだまだ手応え十分!↓

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グラディアトゥールとディープインパクト

凱旋門賞が行われるフランスは、これまでに2頭の歴史的名馬を生み出した。シーバードとグラディアトゥールである。シーバードが1962年生まれで、グラディアトゥールが1862年生まれ。ちょうど一世紀の年月を経て現れた両馬は、まさにフランス百年に1頭の名馬ということになる。

19世紀最強馬の呼び声も高いグラディアトゥールは、イギリスの3冠レースとフランスのパリ大賞(当時の欧州最大のレース)を勝った唯一の馬である。19世紀後半を迎えても、フランスの馬はイギリスの馬に太刀打ちできないという状況が続いていたが、そこに突然現れた英雄グラディアトゥールがイギリスの大レースを次々と制覇していったのだ。

Gladiateur by John Miller

ディープインパクトも百年に1頭の名馬である。いや、もしかすると、それ以上なのかもしれない。非の打ち所のない強さという面を考えると、日本にとって、シンボリルドルフに次ぐ歴史的名馬であることは間違いない。もし凱旋門賞を勝つようなことがあれば、あと94年を残して、ディープインパクトが21世紀最強の馬になることに異論を唱えるものはいないだろう。

グラディアトゥールがイギリスの競馬の歴史を打ち破ったように、日本の歴史的名馬ディープインパクトが、フランスの競馬の歴史、そして世界の競馬の歴史を動かす瞬間がすぐそこまで迫っている。10月1日、ロンシャン競馬場のスタンド前に立つグラディアトゥールの銅像は、日本の英雄ディープインパクトをどのような想いで待ち受けるのだろうか。


この実力馬2頭を乗り越えられるか?↓

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武豊の雪辱

Setsujyoku_1

私たちはどうしても武豊騎手の栄光にばかり目を奪われてしまうが、彼ほど栄光と同時に大きな挫折を味わってきたジョッキーは少ないだろう。有名なメジロマックイーンの降着事件、その後、全く勝てない時期もあり、海外に遠征に行ったもののレースにさえ乗せてもらえない時代も乗り越え、そして糧にしてきた。騎手とは負けることの方が圧倒的に多い職業であるように、武豊騎手の眩いばかりの輝きの中には、忘れたくても忘れられないほどの悔しい思いや屈辱が詰まっている。

1994年の凱旋門賞も、武豊騎手にとっては、忘れたくても忘れられないレースのひとつであろう。凱旋門賞初騎乗にして1番人気の馬(ホワイトマズル)に乗るというプレッシャーに加え、「勝ちたいから武君に依頼するんです」と断固乗り替りを拒んだ吉田照哉氏ら関係者の期待、そして海のものとも山のものとも分からない日本人ジョッキーに注がれる、現地メディアの冷ややかな視線に耐えながらのレースであった。

しかし、ホワイトマズルはスタートから行き脚がつかず、後方から3番手の位置取りに加え、先行した馬もなかなか止まらない不利な流れ。いくら武豊騎手とはいえ、万事休すの展開である。最後まで諦めることなく追い続けたものの、結果は6着と期待と人気を大きく裏切ってしまったのだ。

もちろん誰よりも悔しい思いをしたのは、武豊本人に違いない。

「凱旋門賞で1番人気の馬に騎乗して負けること。」

ジョッキーにとって、これ以上の屈辱があるだろうか。

あの時以来、武豊騎手の青白い炎はメラメラと燃え続けている。もうどれくらい、この時を待ち焦がれたことだろうか。彼にとって、凱旋門賞はただ勝つだけでは物足りないレースなのである。

「凱旋門賞を1番人気の日本馬に騎乗して勝つこと。」

それこそが、武豊の雪辱なのだから。


Photo by fake Place

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集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」特別編

Longchamp
■ロンシャン競馬場2400m
スタート地点から400mはほぼ平坦であるが、そこから残り1400m地点である3コーナーまで、なんと標高10mの上り坂が1000mも続く。最高地点まで上ると、そこからは一気に下り、残り880m地点である4コーナーから最後の直線に向いてゴールするまでは平坦である。

3コーナーはスパイラルカーブだが、4コーナーはほとんど直線と言ってもよいくらいの複合カーブである。3コーナーから4コーナーの中間にある、最後の直線と見間違えてしまうほどのフォルスストレート(偽りの直線)を入れると、最後の直線が異常に長く、騎手にとってはかえって仕掛けどころが難しい。凱旋門賞に出走してくるレベルの馬なので、なかなか前も止まらないが、コースの特性だけを見れば、力のある馬であれば後ろから行っても十分に差し切ることが出来る。

「ロンシャン競馬場の最大の特徴は、やはり高低差10mという「アップダウンの激しさ」である。日本で最も高低差のある中山競馬場でも、わずか5.3mのアップダウンでしかないことを考えると、まるで山と丘ほどの大きな違いがある。たとえ同じ距離でも、アップダウンがこれだけ異なれば、要求されるスタミナは全くといってよいほど違ってくる。私たちの2400mという距離感覚以上のスタミナが、ディープインパクトに要求されることは間違いない。

馬場もまた、日本の競馬場とは別物である。深くて重い芝は、雨が降ろうものなら、あっという間に極重馬場に変身する。なぜかこの時期は雨が降って馬場が悪くなりやすく、ここ10年で6回は稍重~不良馬場でレースが行われている。特に重かったのが、エルコンドルパサーが敗れた1999年で、なんと2分38秒5というタイムで決着している。あの重い馬場で、モンジューを苦しめたエルコンドルパサーの強さは計り知れない。

ロンシャン競馬場の2400mで行われる凱旋門賞では、パワーとスタミナと底力、そして何よりも我慢強さが求められる。ヤワな馬は次々と脱落していく、サバイバルレースとなるのだ。あのディープインパクトをしても、これまでに体験したことのない、激しく厳しいレースに驚くに違いない。想像を絶するほどのタフなレースを強いられたディープインパクトは、果たしてゴール前の最後の一完歩を踏み出すことが出来るだろうか。

(終わり)

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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今までありがとう。

「ガラスの競馬場」はちょうど今から5年前に立ち上がりました。

競馬の道を志したものの、何も出来ず、焦りと苛立ちを抱えて過ごしていた毎日の中で立ち上げたのが「ガラスの競馬場」のホームページでした。
「観戦記」だけはホームページから移行してありますので、ぜひご覧ください。

あれから一歩ずつ前に進み、なんと6年目に突入することが出来ました。これまで本当に多くの方々にお世話になり、また読者の皆様にも励ましの声をいただき、楽しんでここまでやってくることが出来た気がします。

ブロガーの方ならよーくお分かりでしょうが、ブログの更新は極めて孤独な作業です。そんな中、「ガラスの競馬場」を読んでくれているというメッセージには、どれだけパワーをもらうことか!実感の湧かないアクセス数ではなく、たったひとりの方からのメールにも感激するんです。そんな感謝の気持ちを表したくて、皆さんの声の一部をここに掲載させていだきます。

競馬に対する考え方のバリエーションが増えた気がします
「GIレース時のコース特徴をよく参考にしています。レース後の観戦記もいつも楽しみに読んでいます。馬の心理や騎手の心理をよくつかんでいると思います。何か、競馬に対する自分の考え方のバリエーションが増えたような気がします。これからも、応援しておりますので頑張ってください。」
junya mihashi 様

大好きな雑誌サラブレと同じくらい参考になる
「ガラスの競馬場は、大好きな雑誌サラブレと同じくらい、競馬初心者のあたしには参考になるし、いつも勉強させていただいてます。お忙しいでしょうが更新の方これからも頑張ってください♪」
Sakurako Jinno 様

インテリジェンスを感じさせてくれる
「ガラスの競馬場、いつも拝見させて頂いております。いつも予想の参考にさせてもらっています。以前のサイトから愛読させてもらっていますが、ブログ形式になって更に読み易くなった様な気がします。競馬関係のブログの中でも、特にインテリジェンス(?)を感じさせてくれる所が好きです。」
Hiroshi Kobayashi 様

自分の予想とは違った角度で分析している
「いつも貴重な内容をありがとうございます。自分の予想とは違った角度で分析されているので必ず参考にするようにしています。最近は競馬初心者でして視点も定まらないため予想に苦労しながらも、馬の美しさとゴール前の興奮に魅了されて競馬場に通う日々です。これからも、「ガラスの競馬場」を応援していきたいと思いますので頑張ってください!!」
木村一之 様

競馬始めて10年間の間に読んだあらゆる読み物のmyベスト3
「ブログランキングで見つけて以来、2日に一度は必ずチェックしています。僕は馬券はほとんど買わなくて、競馬のスポーツ的要素が好きなので、こちらのGⅠレースの観戦記はとても好きです。というより、競馬始めて10年間の間に読んだあらゆる競馬の読み物のmyベスト3に入ります。ここを見つけた日に、過去の観戦記を一気に全部読んでしまいました。これからも頑張ってください。応援しています。」
Tadao Miyashiro 様

もっと早くに知っていれば…
「昨年のお正月、金杯から競馬を始めるようになりました。こちらのHPは、G1レースを当てるためになど、大変有意義な知識が得られることに感激しました。もっと早くに知っていれば...。これからは日参しますね。ブログ、応援しています。楽しみです。」
Mutsumi 様

ただ予想を書くだけじゃない
「ガラスの競馬場さんは、ただ予想を書くだけじゃなく、コラムに近い感じで書いておられるので、見ていて面白いです。これからも見させていただきますので、頑張ってください。」
駒井翔一 様

こういった情報を見せていただけるのは助かります
「競馬が大好きで、やり始めてから10数年経ちますが、自分も周りも情報に乏しいので、プロの方たちのコメントを参考に見せてもらってます。自分独自の予想を載せるだけの方が多い中、こう云った情報を見せて頂けるブログは大変助かります。これからも、参考に見させて頂きます。」
寺岡 様

これからも勉強させてもらいます
「私は競馬を始めてまだ日が浅く、競馬について知識はほとんどないので、このブログで色々と勉強させてもらっています。そしてこれからも勉強させてもらおうと思っています。これからも頑張ってください。」
ako 様

藤沢調教師の本なども知り、読ませて頂きました
「いつも参考にさせていただいてます。こちらで藤沢調教師の本なども知り、読ませていただきました。今後も、GⅠのない週なども楽しく、参考になる記事をお願いします。」
hide 様

競馬の雑学みたいなものも学べる
「競馬にもっとたくさんの人が興味を持ってくれれば、話し相手が増えて嬉しいですね。これからも頑張ってほしいです。ガラスの競馬場さんは、競馬の事はもちろん競馬の雑学みたいな者も学べるので感謝してます。」
kuosuke 様

無料で内容の濃い分析ありがとうございます
「G1シーズンにはいつも読んで参考にしています。最近、予想とか有料が多い中で、無料で中身の濃い分析ほんとにありがとうございます。これからも参考にしたいのでよろしくお願いします。本当は、メイン全レースやってもらいたいのですが、重賞レースをやってもらうとありがたいです。できればと思うんですが検討お願いします。」
神山洋 様

これからも良質な意見、データを提供していただければ幸いです
「いつも拝見させていただいています。馬券を買う時の参考にもしておりますので、これからも良質な意見、データを提供していただければ幸いです。応援しております。」
aki 様

自分も学ばなければいけないなと感じた
「競馬暦浅い自分ですが、観戦記等、読ませてもらい、自分もコメントできる位もっと学ばないといけないと感じました。今後も参考にさせていただきたいと思います。」
荻野賢治 様

中国の上海からいつも見ています
「いつも大変参考になります。中国の上海からいつも見ています。今後も頑張ってください。」
梶原 様

「なるほど、そう見るか」など、楽しく読ませて頂いています
「競馬も始めたばかりですので、「なるほど、そう見るか」など、楽しく読ませて頂いています。これからももっと競馬を楽しみたいので是非参考にさせて頂こうと思っています。」
千夏 様

これからも質の高いブログをお願いします
「競馬関係サイトは多いですが、競馬情報だけでなく、読み物として面白いと思います。これからも質の高いブログをお願いします。」
Chikako Nakakura 様

観戦記も楽しみにしています
「いつもブログのほう楽しく拝見させていただいてます。私は競馬に本格的に見るようになってからまだ日が浅いので、治郎丸さんのブログは大変勉強になります。観戦記も楽しみにしております。今後も応援しています。」
菊池 潤也

目から鱗でした
「『どのように勝つかも問われる』という記事が個人的に目から鱗でした。武豊騎手が「長い距離を走るリズムで走らせていた」ということで、その辺りを意識して改めてあのレースを見てみましたが(ベガの桜花賞をそのような視点で見たことがなかったので)今までと全く違う印象を受けました。これからも素敵な記事&考察を楽しみにしています。」
原田様

いろいろな視点からひとつのレースの予想を導き出されている
「単なる予想にとどまらず、レースの解析や、コースの解析、また馬体重や馬の調子にいたるまで、いろいろな視点からひとつのレースの予想を導き出されておりいつも感心しながら見ています。」
山崎亮太 様

読み応えのある文章で、興味深く読んでおります
「しばらく前から読ませてもらっていますが、読み応えのある文章で、興味深く読んでおります。たとえば、東京競馬場の2000mのコースを表示されていたりしたのが、勉強になりました。」
工藤慎太郎 様

エッセイを読んでいる感じで楽しい
「競馬サイトの中では、エッセイを読んでいる感じで楽しい。」
内 義輝 様

個人的には観戦記が好き
「いつも楽しく拝見させていただいています。正確に言うと一流の騎手とは 第7回からですが。。。^^;個人的には観戦記が好きなのでぜひ「菊花賞」観戦記が読みたいなぁ。。。と勝手に思っています。」
及川 様

ノンカテゴリーの特集にはうならされる
「ガラスの競馬場には二年前からお世話になっています。特にコース解説、レース傾向は参考にしています。ノンカテゴリーの特集には唸らされます。今後もいろいろ取りあげて下さい。治郎丸さんと青柳さん、お二人の対談形式というのは他のサイトではあまり見かけなく面白いです。ただ、有力馬の敗戦の原因に前走の反動をあげることが多かったのがやや疑問でした。僕は道中のラップ(展開)の方が影響が大きいと思っていますが、そこは競馬観の違いでしょうか。偉そうなこと言ってすみません。」
中島靖章 様

PCの前でうなずいてしまいます
「いつも予想参考にさせていたただいてます。レースや馬の考察は、説得力がありPCの前でうなずいてしまいます。」
hiro 様

G1をここまで詳細に分析されるブログはありません
「G1をここまで詳細に分析されるブログはありません。毎週楽しみに見ています。今後も頑張ってください!」
よしだ 様

スカパーの競馬予想TV以上に深いですね!
「競馬を題材にとりあげられているサイトは数あれど、大変細かな分析をされていて、記事を拝見させ呈いただくごとに、あーなるほど、と思わずうなっております。スカパーの競馬予想TV!以上に深いですね!」
schatze 様

予想の鋭さには脱帽するばかりです
「初めまして。考察のすばらしさ、予想の鋭さには脱帽するばかりで尊敬するばかりです。難しいGⅠもあるかと思いますが、頑張ってください。」
sting 様

非常に論理的で分かりやすい
「いつも興味深く拝見させて頂いております。お二方とも非常に論理的で分り易く、予想をする上でもレースを楽しむ上でも参考にさせて頂いております。これからも鋭い論評を期待しております。」
大川原 様

こんなサイトがある事は素晴らしいこと
「しかし競馬ファンには、もの凄く良心的なサイトですね!こんなサイトがある事は素晴らしいことだと思いますよ!これからも頑張って下さい!」
浦野 様

競馬を勝負の世界として愛する感じが伝わってくる
「ガラスの競馬場は時々拝見しています。予想の参考として見つけましたが、競馬をギャンブルとしてではなく純粋に勝負の世界として愛する感じが伝わってきます。これからも競馬の素晴らしさをもっとPRしてください。」
中村 様

独特な解説と予想コメントはいつも参考にさせていただいています
「実はこのホームページが出現して、比較的早い時期より楽しみにのぞかせていただいております。初めて競馬に参加したのがエアシャカールの菊花賞ですのでそれほど長く競馬を見てきたわけではありません。色々な情報誌はありますが、ガラスの競馬場の独特な解説と予想コメントはいつも参考にさせていただいています。毎日楽しみにエントリーさせていただています。これからも続けていってくださいね。」
SHIROTA 様

これらは「ガラスの競馬場」に寄せていただいた声のごく一部で、その中でも使用許可を得ているものだけです。タイトルは勝手に付けさせてもらいました(笑)。ご意見・感想をいただいたのに、こちらに掲載されていない方もいらっしゃると思いますが、もちろん名前が思い浮かぶあなたにも感謝していますよ。ありがとう。

これからもよろしくお願いします。

「ガラスの競馬場」 治郎丸敬之

なんと中団まで押し上げてきました!↓

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やっぱり1位になりたい

Yappari

いよいよ来週からはG1シリーズが始まります。
メイショウサムソンの3冠や、ディープインパクトとハーツクライの直接対決など、
考えるだけで、今からドキドキ胸が高まりますね。

さて、今年の1月に「にほんブログ村」へ引越しをしましたが、
おかげさまで、なんと3ヶ月後にはランキング1位を獲得することができました。

その時のドバイワールドカップ壁紙プレゼント企画でも、
多くの方々からご声援を頂けたことに今でも感謝しています。
本当にありがとうございました。

そこで、この秋は「ブログランキング」に戻り、
もう一度頂点を目指したいと思います。

ブログランキングは日本最大級のランキングサイトで、
個性派の強豪がひしめく、まるで凱旋門賞のような激しいレース(戦い)です。

とはいえ、出走するからには、

やっぱり1位になりたい。

これが正直な気持ちです。

おそらく最後方からのレースになると思いますが、
ジワジワと前に取り付いていき、
2週間後の凱旋門賞の時には1位を獲得したいと思います。

そして、堂々とランキング1位を獲得して、
「ディープインパクト凱旋門賞壁紙」を皆さんにプレゼントさせてください。

とはいえ、私ひとりで走っても限界があります。

もちろん、ひとり1日1回クリックしてくださいなんて図々しいことは言いません。
「ガラスの競馬場」に遊びに来ていただいた時に、
応援のムチ(クリック)を入れていただけるだけで十分です。
もしかして、後方のままだったらスイマセン(笑)。

どんなレースになるか、私も今から楽しみです。

Photo by fake Place

やっぱり1位になりたい↓

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一完歩を10cm長く走らせる

Ikkannpo by M.H

サラブレッドのスピードは、「一完歩の長さ(ストライド)×頻度(ピッチ)」で決まる。もちろん、疲労してバタバタになった馬は脚が伸びないように、同じ馬でも状況によって一完歩の長さは変わるが、走る頻度(ピッチ)が同じであれば、当然、一完歩(ストライド)を長く走った馬の方が先にゴール出来る。

一完歩の長さ(ストライド)は馬の持って生まれた肉体的特徴によるところが大きいのだが、数センチ位の長さであれば、実は騎手の技量によって補うことが出来るのだ。ゴール前1ハロンの完歩数は平均27完歩であり、もし一完歩が10cm長くなったとすると、27完歩×10cm=270cmで2.7m。つまり、ゴール前1ハロンだけで、なんと1馬身の差が生じることになる。このことからも、一完歩を少しでも長く走らせることが、一流騎手の仕事だといっても過言ではないだろう

日本のジョッキーでは、やはり武豊騎手が、この一完歩を少しでも長く走らせる技術に長けている。たとえば、ロジックを勝利に導いた今年のNHKマイルCのラスト1ハロンには、武豊騎手の馬を伸ばす技術が凝縮されているといってよい。あれだけの接戦の中で、ほとんど鞭を使うことなく、馬の走るリズムに合わせて、ストライドを少しでも長く走らせることに集中している。そのストライドのわずかな差が、ゴール前のクビの差に結果的につながっているのである。もし他の騎手であったら、負けていても不思議ではなかったレースである。

日本では馬を「追う」というが、海外では「押す(PUSH)」という。馬を「追う」とは、ムチでビシバシ馬を叩くことではなく、手綱を通して馬を「押す」ことである。もう少し具体的に描写すると、馬が着地する時に、もう何センチか先につかせることによって、一完歩を長く走らせるのである。そのためには、馬の走りのリズムに合わせて手綱を引きつけ、タイミング良く解き放つことによって、馬体を最大限に収縮させなければならない。馬のリズムを崩さないように、少しずつ重心を下げて、ストライドを長く伸ばして走らせるのである。武豊騎手は追えないという筋違いの評価があるが、全くの誤解である。あえて言うならば、武豊騎手は「押せる」騎手なのである。

ちょっと余談
このCMシリーズはJRAの最高傑作だと思う。全力で追っていないため、馬を「押す(PUSH)」感覚は伝わってこないと思うが、武豊騎手の長身を馬の背に折畳んだ美しいフォームや、華麗な鞭捌きを堪能して欲しい。小田和正の歌声も最高!


やっぱり1位になりたい↓

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集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」おまけ④

■阪神競馬場
阪神の芝が重たいとされる原因は、もちろん路盤の砂質や洋芝もそうなのだが、コース幅が狭く、内回り外回りコースがないために、どうしても芝が過酷な使用条件にさらされてしまうということが大きい。それに加え、最も芝が発育する夏の養生期間が短いことも原因のひとつである。様々な工夫が施されては入るが、他の競馬場と比べて、どうしても力の要る馬場になってしまうことは否めない。2006年の改修工事によって外回り内回りが出来ることにより、最も芝が荒れやすい3~4コーナー部分の傷みは多少なりとも軽減されることを期待したい。

3コーナーから徐々に下って、ゴール前で1.8mの登り坂があるのだが、それ以外はほとんど平坦であり、全体的に見てもアップダウンをあまり気にしなくてよい競馬場である。1~2コーナーはスパイラルカーブであるが、3~4コーナーは複合カーブでスピードが出やすい。また、ポケットから発走のトリッキーなコース設定が多かったが、今年の改修工事によって外回り内回りが出来ることにより、実力の反映されやすいコースへと変わるのではないか

また、改修後は内回りで5m、外回りで122mもゴール前の直線が長くなる予定である。外回りの直線の長さは、京都競馬場の外回りのそれを上回り、最後の直線はごまかしの利かない底力勝負のレースが増えるに違いない。

コース全体図を見る→

(特別編へ→)

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集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」おまけ③

■京都競馬場
京都競馬場は全周のコース幅が35mと均一であるために、仮柵の移動幅を12mも取ることができる。さらに、Aコース→Bコース→Cコース→Dコースと内から順にローテーションしていくことができ、グリーンベルトができてトラックバイアスが生まれる余地が全くない。しかも、それぞれのコースは1年に1回しか使われないため、芝の根付き、耐久性、速さの面では、間違いなく日本一の競馬場である。芝の状態という面だけであれば、最もフェアな競馬場ともいえる。

1~2コーナーは同じくスパイラルカーブであるが、内回りの3~4コーナーはスパイラルカーブで、外回りの3~4コーナーは複合カーブと形状が異なる。同じ距離で2つのコースがある場合は、スピードの出る外回りを上級条件のために、回りやすい内回りを下級条件で使用する。内回りよりも外回りの方が、実力が正直に反映されるフェアなコースである。

コースが全体はほぼ平坦で、3コーナーに丘がある。そのため、実質的には3コーナーの下り坂からペースは速くなり、およそ800mを目一杯走ってゴールまで流れ込む競馬になる。ゴール前に坂がないことも手伝って、ラスト800mは驚くほど速い上がりになる。

外回りコースの場合、4コーナーの出口で内回りコースと合流するため、そこで内がぽっかりと開くことになる。そのため、直線で馬群に包まれたり、行き場を失ってしまう不利が少ない。脚が残ってさえいれば、内を突いても必ずや抜け出してこれるコースである。

コース全体図を見る→

(おまけ④へ→)

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競馬は日常を超えた祝祭

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競馬場に一歩足を踏み入れると、そこには非日常的な空間が広がっている。速く走るためだけに生まれてきたサラブレッドに、勝負服を身にまとった騎手が跨り、まるで古代ローマ帝国のコロセウムのように、その一挙手一投足に観客は熱狂する。競馬は私たちの日常を遥かに超えた祝祭であるからこそ、そのひとコマひとコマが絵になるのだ。

そんな非日常的な競馬の空間を、「fakePlace」という競馬写真ブログは、非常に見事に切り取っている。集中連載「サラブレッドはコースで演技する」でも多くの写真を使わせていただいていたのだが、色調の美しさや余白の残し方などが秀逸で、いつの間にか引き込まれてしまい、いつまでもうっとりと観てしまう作品ばかりである。

Fakeplace02 Fakeplace03

たまには馬券を離れて、競馬の美しさを感じてみてはどうだろう?
→fake Placeへの入り口はこちら

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◆第8位指名◆ミッキーダンディ(父アグネスタキオン)牡

アグネスタキオン サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アグネスフローラ ロイヤルスキー
アグネスレデイー
フェアディール Zilzal Nureyev
French Charmer
Fadetta Fappiano
Glorious Natalie

今やセレクトセールを抜きにしてPOGを語ることは出来ないだろう。1998年から始まった当セールであるが、庭先取引の不透明性をなくし、優秀な血脈を世界へと開いていく試みは、まずは順調に成功しつつある。あのディープインパクトもこのセール出身であり、今年は6億円の国内セリ史上最高額馬も誕生し、競馬関係者のこのセールに向ける宝探しのまなざしは熱い。

しかし、その熱さとは裏腹に、高額落札馬が期待ほどには走っていないという現状もある。「競馬考察ブログ~深い衝撃~」さんの、このエントリーを参考にさせていただくと、やはり予想以上にコストパフォーマンスが悪いということが良く分かる。

とはいえ、これだけを見て、「高額馬=走らない」という安易な図式を作ってしまうのは大きな勘違いである。稼げるサラブレッドなどほんの一握りに過ぎず、箸にも棒にもかからない値段で取引されて、箸にも棒にもかからない競争成績で終わってしまう馬はごまんといる。セレクトセールのこの結果から私たちが知ることができるのは、「競馬考察ブログ~深い衝撃~」にもあるように、競走馬を購入することの難しさ、つまり、「たとえ高額馬であっても走るとは限らない」ということなのである。

そもそも、馬が走るかどうかは誰にも分からないのである。馬体や動きや血統を見ただけで、走るかどうかを見極めることが出来るほど、競馬は単純なものではない。そしてまた、私たちがPOGというゲームに参加することの意義はここにある。つまり、五感をフル活用して自分でスカウトした競走馬を追っかけることによって、サラブレッドはデビューすることすらままならず、そこからライバルを退けて勝ち上がっていくことの困難さ、確率の低さを体感することが出来るのである馬は私たちが期待するほど走らない、ということを身をもって知ることになるのだ

ミッキーダンディは、2004年のセレクトセールで5番目の価格(1億300万)で取引された高額馬である。近親にキンググローリアスがいる良血で、母父のジルザルは3歳の5月末という遅いデビューをしたマイラーで、瞬発力よりも力で押し切る特徴を産駒に伝える。アグネスタキオンの瞬発力がうまく加われば、名マイラーに成長する可能性を秘めている馬だが、果たしてこのセレクトセール高額落札馬は走ってくれるのだろうか。自腹を切っていない分、暖かい目で見守ることができるのかもしれない。

追記

P-1グランプリは10頭まで指名できるのだが、私にとって魅力的な馬がどうしてもあと2頭見つからなかった。無理に選んでも仕方ないので、今年のPOGは、これまで指名してきた8頭のサラブレッドで楽しんでみたい。早速、1位指名馬のフサイチオフトラが今日9/10(日)の札幌5R、2歳新馬(芝1800m)に藤田伸二騎手で出走する。素質の片鱗だけでも見せてくれると嬉しいのだが。

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「藤沢和雄の調教論」

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昨年度、藤沢和雄調教師は、それまで10年間守り続けてきたリーディングトレーナーの座を失った。それでも、日本競馬のパイオニア的存在であることは事実であり、その調教技術においてはまず右に出る者はいないだろう。あれだけの調教師でも、歯車が噛み合わないと勝つことができない競馬の難しさを再認識させられた。少し時間は掛かるのかもしれないが、いつか再びチャンピオンに返り咲いてくれるはずである。

さて、今から10年前に発行されたこの本であるが、今読んでも学ぶところは多い。まず驚かされるのは、藤沢和雄調教師のスタンスが少しも変わることなく貫かれてきたことだ。変化がないということは、進歩がないということではなく、その調教論の中心となる「馬本位(全ては馬のために)」の思想に一貫性があるということである。馬のためにならないことであれば誰がなんと言おうと絶対にやらないが、しかし馬のためになることであれば苦労は厭わないという強い信念を持って走ってきた10年であることがよく分かる。

私が一番興味深く読んだのは、藤沢和雄調教師が故・戸山為夫調教師のハードトレーニングについて語っている箇所である。ご存知のとおり、藤沢和雄調教師が併せ馬の馬なりを中心とした調教法を採るのに対し、故・戸山為夫調教師はいわゆるスパルタ式で馬を徹底的に鍛え上げるという、一見対極に位置する二人である。

馬を壊すことを恥だと考えている藤沢調教師が、馬を壊しながらも、しかしそれに耐え抜いた馬たちには能力を発揮させることで成功した故・戸山調教師について、意外にもこう語る。

「おそらく強くすれば壊れることを最もよく知っていたのは戸山調教師だと思うし、だから限度も知っていたはずですよ。そしてもちろん、ハードトレーニングのあとのケアの仕方も人一倍知っていたんだと思いますよ。」

逆説的ではあるが、スパルタ調教を課すからこそ、どこまで強くすれば馬が壊れてしまうか、そしてハードトレーニングの後のケアについても戸山調教師は誰よりも学んでいて、さらに実感として知っているというのだ。だからこそ、血統的には二流三流でしかなかった馬たちの中から、ダービー馬2頭(タニノはローモア、ミホノブルボン)を誕生させ得たのである。

「どのくらいやるべきかを知っている」ということは、
「これ以上やってはいけない限界も当然知っている」

馬なり調教の藤沢調教師と、スパルタ調教の戸山調教師が、この点において相通じていたのだ。藤沢流“馬なり”調教とは、一見“馬なり”ではあるが、馬にとっては決して生温い調教というわけではない。併せ馬をしながら、各馬の闘争心をかき立てることにより自ら走らせているのである。厳しくやっておかなければ競馬(実戦)に行って馬を苦しませてしまうことになることは、藤沢和雄調教師は百も承知なのである。やりすぎてもいけないし、逆に中途半端な仕上げでレースに臨ませてもいけないという物差しにおいて、一見対極に位置する二人は、実は同じ目盛りを持って調教していたに違いない。

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◆第7位指名◆サクラヴェローチェ(父ウイングアロー)牡

ウイングアロー アサティス Topsider
Secret Asset
サンヨウアロー ミスターシービー
タニイチパワー
サクラセレブレイト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
サクラハツユキ パーソロン
サクラジヨオー

ちょうど1年ぐらい前に、「サンデーサイレンスの後継者は?」というエントリーを書いたが、この考え方は今でも変わっていない。つまり、サンデーサイレンスの後継者はという問い自体がナンセンスであって、これからもサンデーサイレンスの影響を受けた産駒が活躍するだろうということである。その中でも、「サンデーサイレンス系種牡馬の産駒」と「母父にサンデーサイレンスを持つ産駒」の2パターンが考えられ、私としては後者の方が活躍するのではないかと考えていた。

そして最後に、「もちろん父サンデーサイレンスの繁殖牝馬を確保することが前提だが、一旦それが叶ってしまえば、一発逆転のチャンスはどの種牡馬にも転がっているという群雄割拠の時代がすぐそこまで来ている。」と締め括ったわけだが、私が言いたかったのはこの「群雄割拠の時代」ということなのである。

つまり、種牡馬としての成功は、どうしても繁殖牝馬の質と量に左右されてしまう面があるが、たとえそれらに恵まれなかったとしても、「群雄割拠の時代」には、たった1頭のサンデーサイレンスを父に持つ繁殖牝馬との出会いが運命を変えることもあるかもしれないということだ。

たとえば、ウイングアローにとっては、このサクラヴェローチェの運命が自身の種牡馬としての運命をも決めてしまうかもしれない。母サクラセレブレイトはスイトピーSを2着してオークスに駒を進めた素質馬であり、パーソロン→サンデーサイレンスとくる母系は、正直なぜウイングアローにチャンスが回ってきたのか分からないぐらいの奥行きを感じさせる。驚異的な強さでフェブラリーSJCダートを制した砂王ウイングアローは、果たしてこのチャンスを掴むことができるのだろうか。

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集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」おまけ②

■中山競馬場
日本の競馬場で、最も高低差の大きなコースである。ゴール前の直線入り口が最も低く、1コーナーから2コーナーの丘部分が一番高い。ホームストレッチで丘を上がり、それ以降は下りが続く。芝のマイル以下のレースでは、スタートから下りが続く高速コースとなる。逆に1800m以上のコースでは、丸ごと丘を越えなければならない。ゴール前200mの地点にある急坂があり、力のない馬は最終的に振り落とされる。

内回りコースと外回りコースによって、コーナーの設定が異なる。内回りコースでは全てのコーナーがスパイラルカーブであるが、外回りコースでは2コーナーと3コーナーが複合カーブとなる。レースが内回りで行われるか、外回りで行われるかによって、勝ち馬に求められるものも違ってくるので注意が必要である

コースの幅が広くないため、移動柵を13m幅で動かせる東京競馬場と違い、中山競馬場は最大でも6m幅でしか動かせない。たとえ内回りと外回りコースを使い分けても、3~4コーナーの芝はどうしても荒れてしまうことは避けられない。オーバーシード芝に完全移行したことにより、以前ほど芝が悪くなることはなくなったが、それでも春開催の最終日に行われる皐月賞では、重くて力の要る馬場になることが多い

コース全体図を見る→

(おまけ③へ→)

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集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」おまけ①

■東京競馬場
東京競馬場では国際レースが多く行われ、国賓も来るので、芝が剥げたり、馬場が傷んでいたりというみっともないことは許されない。また、日本では、格式の高い春と秋の天皇賞、ジャパンカップ、ダービーが行われる時期の東京と京都の芝を最高の状態に保つように開催が組まれている。そのため、梅雨や秋雨の時期を避け、広い幅員(コース幅)を利用してマメにコースをローテーションしているからこそ、年間を通じて、芝コースの状態が極端に悪くなるということはまずない

最大の特徴は、東京競馬場は日本で最大の競馬場であるということだ。ゴール前の直線は525mと最も長く、さらに全てのコーナーが複合カーブであるため、スピードが落ちることがなく、息の入りづらい流れになりやすい。さらに、向こう正面直線の後半部とゴール前に2つの坂があり、たとえマイル戦であっても2回の坂越えをしなければならない。息の入らない流れで坂を2度越えるという、非常にタフなコースである。東京競馬場では、距離の字ヅラ以上にスタミナが問われるのは、ここに原因がある。

2003年の改修工事の際に、芝コースの内側に排水溝を通し、特に水はけの悪いところにはコースを横断する配水管を地面の下に埋めた。これにより、少々の雨が降ろうが馬場が重くならないようになった。ただし、内側からコースが乾いていくため、雨の降り方によっては、内側のコースだけが走りやすいというトラックバイアスが顕著に表れてしまうことにも注目したい

コース全体図を見る→

(おまけ②へ→)

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集中連載:「サラブレッドはコースで演技する」最終回

Course15

ここまで読んでくれた方はお分かりいただけたと思うが、「7つの仕掛け」とは、つまり、“レースにどれだけ紛れを生じさせるか”という演出に他ならない。全てのレースが直線だけのコースで行われるとすれば、ほとんどのレースにおいて実力のある強い馬が勝ってしまうところを、コースに施された様々な仕掛けによってレースに紛れが生じ、あっと驚く結末が演出されるのである。

つまり、これら「7つの仕掛け」を読み解くことによって、強い馬が力を出し切ることが出来るコース設定かどうかを、大まかに把握することができるのである。もっと分かりやすく言えば、このコース設定で行われるレースが、実力通り順当に収まりやすいのか、それとも波乱の舞台となってしまうのかを、ある程度の精度で予測することができるということである。もちろん、コース設定だけで本命が来たり、穴が出たりするわけではないが、実力通り順当に収まりやすいコース設定で、大穴を狙うのはあまりにも分が悪く、反対に、波乱の舞台となりやすいコース設定のレースで、ガチガチの本命馬に大金を賭けるのはリスクが大きい。

そして、なんと言っても、「7つの仕掛け」からコース設定を把握することの最大の利点は、コース設定は状況によって移り変わることがないということである。たとえば菊花賞というレースにおいて、毎年出走してくる馬や騎手は異なるが、京都3000mというコース設定だけは不変である。もちろん、コースの改修によって違う競馬場で行われたりすることも稀にあるが、ほとんどの年においては、コース設定は不変である。また、たとえば馬場状態のように、日々刻々と変化していくものでもない。

だからこそ、レースを予想する上での大前提の要素として、安心して組み入れることが出来るのである。レース前にあらかじめ分かっている数少ない不変の要素だけに、予想の参考にしない手はない。コースを知らなければ、私たちは競馬について考え始めることすらできないのである。

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Photo by fake Place

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苛酷なハンデはジョッキーにとってもハンデ

Hadicap01コスモバルクが62kgの負担重量を背負って、今週の札幌日経オープンに出走する。まさに酷量であるが、この苛酷なハンディキャップは、サラブレッドにとってだけではなく、実は騎手にとっても大きなハンデとなる。

コスモバルクに騎乗する五十嵐騎手の体重は、過去の騎乗歴から推測すると、おそらく40kg後半を維持しているのでは思われる。もちろん、食事制限や汗取りなどの苛酷な減量をして、ようやく維持している体重であろう。

そこで、たとえば五十嵐騎手が47kgの体重だとして、コスモバルクに62kgで騎乗するとすれば、なんと単純計算で15kg分の大きくて重い鞍をつけ、ナマリを背負って乗らなければならない。鞍に全てのナマリを入れてしまうと、直接に馬への負担が大きくなってしまうので、ジョッキー自身も普段より数kgほど重いナマリを装着することになる。

たとえば、3kgのナマリを体に装着することを想像してみてほしい。相当に動きは鈍くなるだろうし、体が重く感じるだろう(実際に重い)。私たち以上に、減量で疲労残りのジョッキーの体には数kgの重さはこたえる。そんな状態で、道中では行きたがるコスモバルクを御し、直線では最後までバテさせないように追い続けなければならないのである。

さらに、馬の負担を最小限にするため、少しでも軽く乗らなければならないという心理面でのプレッシャーも相当なものである。ジョッキーがナマリを背負うのは、自分のバランスの取り方いかんで、もしくは関節をサスペンションのようにして重さを逃がすことによって、馬が感じる重さを少しでも軽くすることが出来るからである。馬の体感重量を少しでも軽くすることも、上手い騎手の技のひとつである。

このように、苛酷なハンデは、肉体的にも精神的にも、ジョッキーにとっても大きなプレッシャーになってしまうのである。ハンデは馬だけに課せられたものではないのだ。

それに加え、今回は札幌競馬場でレースが行われることもあって、当日は多くのコスモバルクファンが競馬場に詰め掛けることになるだろう。道営の人気者だけに、出走する以上は勝ちが求められるのは当然である。そんな三重苦ともいえるプレッシャーの中で、コスモバルク五十嵐冬樹のコンビは、どんな走りを見せてくれるだろうか。国際G1馬とその主戦ジョッキーの意地をぜひ見せてほしいものだ。

Photo by M.H

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