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逃げ切るための条件

Nigeuma

競馬は前に行ける馬の方が有利である。特に逃げ馬は、レースの主導権を握り、馬場の良い所を通って最短距離で走ることができ、アクシデントに巻き込まれることもほとんどない。追い込み馬とは比べ物にならないほどのアドバンテージを得て、逃げ馬は逃げることができる。

しかし、その反面、レースのレベルが高ければ高いほど、逃げて勝つことは難しくなっていく。なぜなら、逃げ馬は自然と他馬の目標になってしまうからである。レースで目標になってしまうと、道中は楽に走らせてもらえないばかりではなく、勝負どころでは手応えのある他の馬が次々と襲い掛かってくることになる。余程の力差がない限り、逃げ馬は厳しいレースをを強いられてしまうのだ。

だからこそ、本当に強い馬は逃げて勝つ馬だとも言える。とはいえ、ミホノブルボンやサイレンススズカのように強い逃げ馬ばかりでない以上、逃げ馬のレースでの勝ち負けは、自分の実力の外にある何かによって支配されることは避けられない。

そこで、逃げ馬が切るための4つの条件を挙げてみたい。
1、人気がない
2、突然逃げる
3、トップジョッキーが乗った人気馬が差し馬
4、差してきた逃げ馬の次走

1は基本中の基本だが、人気がなければ、それだけマークもゆるくなるということである。“あの馬を逃がしたらやられる”と思われれば、必要以上に競りかけられたり、早めに捕まえに来られたりするが、“どうせ最後までもたない”と思われれば、楽に逃がしてもらえる。逃げ馬の着順は、力の有無ではなく、人気による騎手の共通意識が創り上げていると言っても過言ではないだろう。つまり、逃げ馬を狙う時には、人気がないことを確認してから買うべきなのである。

2は前もって予測するのが極めて難しいのだが、逃げるはずではなかった馬が逃げたり、これまで逃げたことのなかった馬が逃げたりした時ほど、逃げ残る確率が高い。今年のローズSのシェルズレイのように、レースの途中から突然に逃げたりした場合も同じである。想定外の馬が逃げた場合、その馬をマークするかどうかという騎手の共通意識が働きにくいからだ。各ジョッキーが他の騎手の動きをうかがっている内に、あれよあれよと逃げ切ってしまうのである。

3はレースで目標とされやすいジョッキー(たとえば武豊騎手など)が人気馬に乗るとすれば、その馬は徹底的にマークされることは間違いない。本来であれば、逃げた馬との距離やペースを目安にして仕掛けるところを、トップジョッキーが乗る人気馬に合わせて追い出すことになる。そして、トップジョッキーが騎乗する人気馬が差し馬(後ろから行く馬)だとすると、騎手の共通意識の重点は後ろへと傾く。前を向いてレースをしていても、意識は後ろという感覚である。トップジョッキーが騎乗した2、3頭の人気馬が後ろで牽制し合ったときなどは、どの騎手も最後まで自ら動けないという金縛り状態に陥ってしまうこともある。

4はオマケであるが、何らかの理由があって、逃げることが出来なかった(自分の型に持ち込めなかった)にもかかわらず、最後は差してきた逃げ馬は評価すべきである。そういうレースが出来た逃げ馬は、調子が良く、精神的にも成長している。もし次のレースで逃げることが出来た(自分の型に持ち込めた)場合は、かなりの確率で好走が見込まれる。

上に挙げた条件のうち、ひとつでも当てはまるものがあれば、その逃げ馬は実力以上に好走する可能性は高い。もちろん、2つ3つと条件が重なることがあれば、その馬が逃げ切る条件は揃ったといってもよいだろう。にもかかわらず、私たちは意外とそのことに気付かないことが多い。なぜなら、その馬は人気がなく、マークされていないからである。

今年の秋華賞は、果たしてどの馬が逃げ切るのだろうか。


これからもランキング1位を目指します!↓

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Comments

アサヒライジングが外枠に入って俄然展開予想が
難しくなりましたね(^^;
ブルーメンブラットも今回は逃げないと宣言しているし
(裏切るかもしれませんけど:笑)
パンドラ、シェルズレイもハナを切っていくのは
ためらわれるところなんじゃないかと。

先行馬が数頭いるわけですが先行争いをするのではなく、
先頭の譲り合いをするのではないか・・・
と考えています。
こうやって色々考えている間こそが競馬の醍醐味
なのかもしれませんね(^^)

Posted by: けん♂ | October 14, 2006 at 10:11 PM

けん♂さん

私はアサヒライジングが外枠だといいなと思っていたのですが、思いの外、外枠(笑)。

すんなり出れば、スムーズに先手が取れそうな気もしますが。

まあ、レースは生き物なので、出たとこ勝負ですね。

>こうやって色々考えている間こそが競馬の醍醐味
>なのかもしれませんね(^^)
→おっしゃる通りだと思います。
この時だけが、至福の時間ですよね(^^)

今日のデイリー杯は、けん♂さんのおっしゃる通り、武騎手の授業でしたね。

リスクを取りながら馬に競馬を教えていけるのは、武騎手ならではでしょう。

明日の秋華賞の騎乗も楽しみです。

Posted by: 治郎丸敬之 | October 15, 2006 at 01:42 AM

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