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アストンマーチャンは柔軟な筋肉に覆われている

アストンマーチャン →馬体を見る
柔軟な筋肉が、バランス良く全身を覆っている。
穏やかな表情からも、気性が素直で乗り易い馬であることが想像される。
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イクスキューズ →馬体を見る
若干のパンチ力不足を感じるが、完成度は高い。
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ウォッカ →馬体を見る
タニノギムレット産駒らしい四角形の体型で、牝馬とは思えない逞しさ。
毛艶も良好で、調子の良さがはっきりと見て取れる。
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クラウンプリンセス →馬体を見る
手脚の枝が長く、距離延長は歓迎だが、まだまだ未完成の馬体。
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ハギノルチェーレ →馬体を見る
この馬も距離延長は歓迎のクチだが、このレベルで戦うだけの迫力に欠ける。
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ハロースピード →馬体を見る
ドッシリとした体型で、スピードだけではなく、相当なパワーを秘めていそう。
時期的に仕方ないのだが、毛艶が悪くなってあまり良くは映らない。
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ピンクカメオ →馬体を見る
胴が詰まった短距離馬のような体型で、新阪神コースがどう出るか。
気性は素直そうなので、大崩れすることはないだろう。
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マイネルーチェ →馬体を見る
走りそうな良いバランスをしているが、特筆すべきはない。
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ルミナススーパー →馬体を見る
いかにも切れそうなシャープな体型だが、後肢部分の肉付きにパワー不足を感じる。
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ディープインパクト壁紙を無料でプレゼントします!

Deepjc

ディープインパクトの凱旋帰国、そして見事な勝利を記念して、ジャパンカップの壁紙をなんと無料でプレゼントします。

菊花賞から凱旋門賞まで、あらゆる壁紙をプレゼントしてきましたが、今回の壁紙は凄いですよ。この壁紙をデスクトップに設定すると、あなたは震えます。そして、あらゆる感情が湧いて来ます。まるで、ジャパンカップを勝った時の武豊騎手や池江調教師の気持ちを、あなたも一緒に味わっているような感情が。ディープの勇ましい表情もいいですね。

もちろん、今回の壁紙も、新進気鋭のプロカメラマン集団である、あのPhotostudが撮影したものです。写真とデザインを融合させた作品はJRAからの評価も高く、もしかすると来年ぐらいには大きくブレイクするかもしれませんね。無料壁紙プレゼントに応募する前に、ぜひPhotostudのホームページをご覧になってみてください。言葉では決して表現しえない、競馬の素晴らしさが語られています。

■お知らせ■
締め切りは過ぎましたが、たくさんの方々のご要望がいまだにありますので、応募期間を延長してプレゼントさせていただきます。ジャパンカップバージョン以外のサンプルを、右サイドバー下部分にも掲載していますので、よろしければそちらからもお選び下さい。

以下の内容をご記入の上、メールにてお申し込みください。
→ご応募はこちらから

①件名を「ディープインパクト壁紙」としてください。

②希望レース名(2パターン以上あるものは具体的に「白黒」とか明記してください)
*おひとり様2枚までの申し込みとさせていただきます。

③希望のサイズ(「1024*768(通常版)」か「1280*768(ワイド版)」)
*申し訳ありませんが、阪神大賞典だけは通常サイズしかございません。

③「ガラスの競馬場」への、ご感想、ご意見をお書き添えください。

*画像の著作権はPhotostudが所有します。商用目的の無断複製、転載を禁止します。
*メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
*画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。
*もしメール送信ができない場合(メールが返ってくる等)は、こちらのエントリーにメールアドレス付きでコメントをしてください。

ちなみに、ご存じない方のために、
Photostudとは・・・
新進気鋭の競馬フォトグラファーです。JRAのプレスカードを持って撮影しており、馬の息遣いが聞こえてきそうな写真を数多く発表しています。雑誌「FUTURITY」や種牡馬カタログ、アメリカの競馬雑誌にも写真を提供しており、そのセンスには定評があります。また、写真をデジタル加工した作品も手がけており、ポストカードなどの作品は牧場等で販売されています。JRA関係者の評価も高く、今年は渋谷プラザエクウスと大阪GateJにてポスター展を開催しました。

【ポスター展の模様はこちらから】

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マーチャン、愛される馬に育ってほしい

Rudolf_15

JCウィークが終わりました。わたしは小さなウィンズで観戦しました。4角でディープが仕掛けた時にはいつものような歓声が上がっていましたが、1着でゴールした後はウィンズ全体が安堵に包まれたような、そんな雰囲気でしたね。穏やかな笑顔を浮かべている人が多かったようにも見えました。

パドックではとてもよく見える馬が多かったと思います。ディープを見るときには腹構えを注意して今まで見てきました。今回はデビュー以来最低の体重だったそうですが、薄い感じはなかったと思います。前走は少し薄い感じがしました。当てにはなりませんが、よければ次の有馬のパドックでご覧ください。ハーツはぼんやりした雰囲気だったと思います。

レースはディープが先行馬にプレッシャーをかける展開だったと思います。武騎手は外目で競馬をすることだけを考えていたのでしょうか。凱旋門のように先行もできますが、有馬でも同じ乗り方をするでしょう。3歳馬は健闘しました。来年も楽しいレースが見られそうですね。

JCDは種牡馬エルコンドルの凄さを見せつけたレースになりました。この3歳世代がエルコンドルの最後のクロップとは!失ったものの大きさは、はかり知れませんね。

Bコンコルドの馬体をじっくり見てみました。トモのあがっているマイラー体形かなと思いましたが、治郎丸さんはどう見てます?このレースはパスした方がよかったのではないでしょうか?Fルージュはよく健闘しましたが、もっと積極的なレースができると来年のJCDでも楽しみだと思います。

さて阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF)。阪神コースは大胆に改修したんですね。かつて平坦小回りの代名詞だったころの面影は全くなくなりましたね。いささか寂しい気もします。あるTV番組で武騎手が強い馬が勝つコースになったとコメントしてましたが、そういうことなら歓迎しましょう。

阪神JFは例年買わずに見るレースにしているので今回は、さようなら・・といくべきところだったのですが、マーチャンが頑張っているので応援してみたいと思います。

8月31日
米自動車大手フォード・モーター、傘下の英高級車アストン・マーチン部門の売却を検討と発表。
9月3日
第26回小倉2歳ステークスでアストンマーチャン優勝。

不思議なこともあるものですなあ。まだ不思議はありまして、マーチャンの祖母の父に、ノースフィールドというNダンサー系の種牡馬が入っていますが、この近親にノボマーチャンがいるんですなあ。マーちゃんとマーちゃん。わたしの知り合いにはマーちゃんはいませんよ。

確かアストンマーチンは007の愛車でしたよね。金持ちけんかせずとはよく言ったものですが、マーチンをマーチャンともじったところに馬主の方のゆとりを感じます。このルドルフおやじだったら、何がなんでもマーチンですよ。ともあれ、マーちゃん、愛される馬に育って欲しいものです。

父は新種牡馬、アドマイヤコジーンですね。わたしが少し競馬を留守にしていたころの名馬だから、治郎丸さんに色々教えてもらわなければいけません。治郎丸さんは、確か8月に「誰も言わないけれど、Aコジーンは偉大な馬である」と書かれてましたよね。改めて彼の成績を見ると、なるほどと納得させられました。大スランプからの脱出劇と安田記念制覇!彼のドラマを演出したのは父系のフォルティノの成長力ではないか、とわたしは考えました。

わたしが今年の天皇賞で本命にしようと思っていたのはトップガンジョーです。この馬は6月ころから急に変わりましたよね。新潟記念では天皇賞2着馬をなんなく下しているのですから、かなり力をつけています。ジョーの母系にもフォルティノが入っています。

フォルティノは母系のマンノウォーの底力を背景にして、ナスルーラの速さをストレートに伝えることのできる種牡馬です。わたしは、ヒンドスタン、パーソロン、Nテーストと同等に評価すべき種牡馬だと思います。海外に残した子孫の繁栄を考えると実績は彼らを凌いでいるといってよいのかも知れません。

父の父、そのまた父としてサイアーラインを形成するのはとてつもなく困難なことで、Nダンサーなどごく限られた馬たちにしか許されてないことです。日本にいた種牡馬の中でこうした血脈を築きつつあるのは、シャーペンアップを出したエタンとフォルティノだけです。

マーちゃんの新阪神1600は危ないという見方もありますね。確かに体形や走りっぷりにはあやういものは感じられます。しかし最後はきっとマーちゃんをフォルティノの血が助けてくれるでしょう。マーちゃんはスピードだけの早熟ムスメではないはずです。馬体にもまだまだ余裕があって期待がもてます。ちょっと早とちりかもしれませんが、◎はマーちゃんです。

それにしてもAコジーン産駒はよく走ってますね。Aヘッドもいつか重賞で活躍するかもしれません。サンデーの後のチャンピオンサイアーはどの馬なのでしょう?Aコジーンはリーディングを競うようなタイプではありません。きっと主役を喰うような名脇役に育っていくでしょう。


この手紙を読むと
マーチャン買いたくなりませんか?

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「21世紀の馬券戦略ライブ」のご報告

ジャパンカップの前日、渋谷にて行われた「21世紀の馬券戦略ライブ」についてご報告させていただきます。

21livereal01当日はJCダートが行われたこともあり、いまだ興奮と緊張が冷めやらぬ中でのスタートとなりましたが、「好きな馬」や「JCダートの馬券成績」と自己紹介をしているうちに、あっと言う間に皆さん打ち解けてくれました。みんな競馬が好きなんだと確信した瞬間でした。好きな馬として、アグネスデジタルやオグリキャップなど様々な馬が挙がりましたが、渋すぎて一番びっくりしたのがカリブソング(笑)!あの60.5kgを背負って目黒記念を勝った、芝ダート不問の化け物です。カリブソングだったら、JCダート楽勝していたかもしれませんね。

ライブの内容としては、レジュメを中心に、かなり真面目なお話をしました。馬券うんぬんの前に、まずは競馬について知っておいてもらいたかったこと。そこから始まる馬券戦略のノウハウ。そして、最後には21世紀の思考法まで、凝縮した内容を飛ぶようにお話させてもらいました。伝えたいことが多すぎて、空回りしていた部分もあったかもしれませんが、全体としては、お一人ひとりに私の信念をわずかでも伝えられたかなと感じています。
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最後のジャパンカップ検討会では、思い思いの馬を挙げてもらって、「フサイチパンドラ3着以内!」という予想が2人もいて、その発想の凄さにびっくりさせられました。残念ながら3着以内には入りませんでしたが、何とあのメンバーで5着。私にはとても思いつかない読み筋でした。その他、皆さまの個性を立てた予想が飛び交って楽しかったですね。

まだ整理しきれていませんが、参加者の皆様からいただいたアンケートを少し紹介します。

買い方自体が刺激的でした。解説がはじめは抽象的で、少し?が出ましたが、皆さんの質問を交えてのやりとりで少し輪郭が分かった気がしました。あと、最後のジャパンカップ予想での実戦形式が一番体感できて良かったです。(Y様)

馬券に対する考え方が変わった。単勝で100レース実践してみようと思います。(M様)

すごくタメになりました。その馬券を買う意味を再考してみようと思いました。「21世紀の思考法」で聞いた話は、今後意識して行ってみようと思います。また機会がありましたら、ぜひ参加させていただきたいと思います。(M様)

自分なりのスタイルを見つけたいと思います。今まで目を背けてきた、「理由探しの限界」を直視しようという勇気をもらいました。もっともっと競馬を見て、経験を積んでいこうと思います。次の機会楽しみにしています。(jirobacks様)

自分の考えを再確認できました。「●●から考える」は勉強になった。(山之内様)

思考回路が数学的かつ哲学的で面白かった。(K様)

具体的な映像などを交えた内容でまた聞きたいです。全般的には期待どおりでした(良かったです)。(亀井様)

買い方自体が刺激的でした。解説がはじめは抽象的で、少し?が出ましたが、皆さんの質問を交えてのやりとりで少し輪郭が分かった気がしました。あと、最後のジャパンカップ予想での実戦形式が一番体感できて良かったです。(Y様)

いつもブログを拝見していて、今回の内容は大体わかっていたつもりですが、実際にセミナーという形で直接お話を聞くことで、細かいところまではっきりと分かったため大変良かったです。(後藤様)

個人的には非常に面白かったです。もっと長ければいいのにと思いました。機会があれば、ゆっくりお話しがしたいです。(牧様)

落ち着いた語り口で、安心して話が聴けました。私は競馬新聞は買わないので、そこからの情報にまどわされることはないのですが、皆さんそれぞれに馬券に対する思いがあり、それが聴けただけでも楽しかったです。(加藤様)

競馬を続けているうちに、いろいろと馬券の買い方が変遷していったのですが、今回のライブでまた変化が起きそうです。点数を減らす決断力をつける努力をします。(Y様)

買い方など参考になりました。まず勝たないと競馬は続けられないので、買い目を絞って買います。質問とか丁寧に答えていただき良かったです。(T様)

これまで私が断片的に行ってきた(考えてきた)馬券の買い方について、よく整理していただいた。本日のお話は思い浮かんでいた部分もあったので、大分すっきりしました。特に複雑系の話は、意識していたこともあり、大変参考になりました。(K様)

●●をつめていくこと。●●思考的に有力馬を広げていくとダメだということを再確認しました。これからは馬を絞り込んでいきます。オッズで変えてはいけないことも、心に残りました。●●の中に正しい答えがあることが多いというのは、うすうす気付いていましたが、今日で方向が決まりました。競馬とは関係がないですが、ブラックボックスのイメージは人生で役立ちそうです。今日で何を意味している図で、何に適応されるのかよく分かりました。(中島様)

大変セミナーの進め方もお上手だし、人前で話すことに慣れていらっしゃるようにお見受けいたしました。資料等も分かりやすくまとめられていますし、ビデオなども使われていて、色々な角度から、競馬というジャンルにおいてはかなり難しいと思われる話ですが、頭に入りました。今日のお話は、競馬以外にも使える広がりのある話でした(特に21世紀の思考法)。月下の棋士のように、駒が光って見える如く、馬柱の馬名が光って見えるといいですね。(H様)

21livereal02私の感想としては、参加者の方々から、競馬に対して真剣に楽しんでやろうという熱意をビシビシと感じました。普段から競馬についてよく考えているからこそ、私の話と自分の考えていることが一致して腑に落ちたり、また違和感を感じて質問をして変化が生まれたりと、参加者の皆さんだけではなく、私にとっても大変学びの多いライブとなりました。ブログを飛び出した最初の企画で不安だらけでしたが、皆さん素晴らしい方々ばかりで、最後まで楽しんでいただいて本当にありがとうございました。またお会いしましょう!

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ジャパンカップ結論:◎ハーツクライ

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日本の競馬を代表して海外で戦ってきたディープインパクトとハーツクライの2頭が揃い、今年のダービー馬メイショウサムソン、地方からコスモバルク、そして海外からは名牝ウィジャボードと、少頭数がかえって心地よく感じるほどの好メンバーとなりました。府中のチャンピオンディスタンスで、激しい力と力のぶつかり合いが繰り広げられることは間違いありませんね。

もちろん、ディープインパクトとハーツクライの取捨が最大の問題です。まずはディープインパクトですが、体調が万全であれば、府中の2400mでどこまで飛んでいくのだろうと感じさせてくれる馬です。凱旋門賞の解釈が問題だと思いますが、私はあの時は万全ではなかったのではと考えています。陣営は120%の出来と判断していましたが、おそらく少し太目残り程度の仕上げだったのではないでしょうか。フランスの環境が合ったのか、環境が変わったことが良かったのか、ディープインパクトがリフレッシュしすぎたのかもしれませんね。帰国後にディープインパクトが調教で行きたがっているのは、走りたいという前向きな気持ちが出てきたと、私は良い意味で解釈しています。この解釈が間違っていなければ、今回のジャパンカップはほぼ万全の体調で臨んでくるはずで、直線では私たちがかつて見たことのないような末脚を見せてくれることでしょう。

対するハーツクライは、ノド鳴りが判明しましたが、私はほとんど問題ないと思います。公表することには勇気が要ったと思いますが、軽度のものであるからこそ出走してくるのでしょう。こういう時こそ、かえって走ったりするものです。もし心配があるとすれば、レースの最後の最後の苦しい局面で、ノド鳴りの影響が出てしまうことです。体調に関しても、一旦放牧に出して調整してきたように、休み明けのフレッシュな状態を保っています。まだ少し太い気がしますが、レースまでには力を出し切れる状態にまでは間違いなく仕上げてくるはずです。ディープインパクトと違い、ハーツクライは古馬になってから力を付けてきた馬です。だからこそ、その力はなかなか衰えることはありませんし、もしかするとディープインパクトの先を行くだけの力を付けているかもしれません。最上級の脚を長く使う馬ですので、この馬にとっても府中の2400m戦は臨むところです。

3歳馬の中では、ドリームパスポートの充実ぶりに魅力を感じます。前走は結果的に早仕掛けになってしまいましたが、勝ちに行ってのものなので仕方ないでしょう。春は一瞬しか良い脚が持続しませんでしたが、夏を越して、末脚にも磨きが掛かっています。ディープインパクトとハーツクライに真っ向勝負するにはまだ力が足りませんが、2kg差の斤量を生かして、最後方から極限の末脚を引き出すことが出来れば、もしかするともしかするかもしれません。岩田騎手は死んだふりが出来る騎手です。

ウィジャボードは一時の低迷期を経て復活してきたように、とても牝馬とは思えない精神力の持ち主なのでしょう。前走のレース振りも、牝馬ではこの馬の右に出る馬はいないと思わせる完勝でしたね。カワカミプリンセスと戦わせたい気もします。とはいえ、前走時がピークの出来であったはずで、そこから中2週で臨んでくる以上、完調とまではいかないでしょう。いくらジャパンカップに圧倒的に強いデットーリ騎手が騎乗するとはいえ、勝ち負けにまではならないと見ています。

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変わってゆくことだ

ディープインパクトの動きが、ここに来て一変している。先週今週とDWコースで見せた動きは、まるでかつて走ることを楽しんでいたディープインパクトのそれであった。ひと言で言うと、ディープインパクトに走る気が戻ってきているのだ。おそらく、フランス遠征により環境が変わったことが良い刺激になったのだろう。馬にとってはストレスの少ないフランスでの生活が、ディープインパクトに再び英気を養わせたに違いない。

今年に入ってからのディープインパクトは、調教で全くといってよいほど動かなくなってしまっていた。調教と実戦の違いを分かっていたのではなく、ただ単に、厩舎での生活や、走ること自体に嫌気が差していたのである。デビュー以来、放牧に出されることなく厩舎にて管理され、ストレスの多いG1戦線で勝ち続けることを常に求められたツケが溜まっていたのだろう。絶対能力が圧倒的に高いため、勝つには勝っていたが、今年の春のディープインパクトは、いつどこでプツリと糸が切れてしまってもおかしくないような精神状態で出走していた。

陣営は120%の出来と証言しているが、凱旋門賞のディープインパクトは、精神的にも肉体的にもやや余裕がある状態での出走ではなかったのか。思えば、パドックでも馬が良く見えすぎていたし、返し馬での表情もやや虚ろであった。凱旋門賞というレースの結果だけを見れば非常に残念だが、日本での疲れをフランスで噴出し、皮肉にもかえってリフレッシュした状態で戻ってくることになったのである。

Jcdeepもしディープインパクトが凱旋門賞に勝つようなことがあれば、競馬が変わっていたかもしれないと私は思っている。競馬のスポーツとしての素晴らしさを、まるで野球やサッカーをそうするように、自然と語ることのできる日常がすぐそこまで来ていたと。青臭いと言われてしまえばそれまでだが、競馬が変わるかもしれないという希望を胸に、私は夢のような日々を過ごしていた。残念ながら私の夢は叶わなかったが、それでも、ディープインパクトやその関係者たちが果たした、日本の競馬に対する功績は計り知れないほど大きいはずである。

アラスカの地を冒険した写真家である星野道夫さんによる、こんな詩がある。
「いつか、ある人にこんなことを聞かされたことがあるんだ。たとえば、アラスカのこんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真に撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、いや、やっぱり言葉で伝えたらいいのかな。」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって。・・・・その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって。」
(「オーロラの彼方へ」星野道夫 PHP)

一連の問題については、私たちの過度な期待と注目が引き起こしてしまった部分も少なからずあるのではないかと個人的には思う。いずれにせよ、これから二度と同じ誤りを繰り返さぬよう、事実は事実として受け入れるべきである。だからといって、ディープインパクトにとって、今回のジャパンカップが汚名を払拭するための戦いになるとは決して思わない。ディープインパクトは、もはやそういう低い次元で走る馬ではないのだ。

かのフランスの地で、ディープインパクトや武豊騎手や池江調教師は、何を見て、何を感じたのだろう。私のちっぽけな言葉で表すことなんて、到底出来ない。彼らは変わってゆくことだ。そして、その姿を見て、感動して、また私たちが変わってゆくことだ。

special photo by Ichiro Usuda

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両雄並び立たずということは十分ある

Rudolf_14

今回はJCの予想です。外国馬が2頭ということで、いささか寂しい気もしますが、中身は濃いですね。ウィジャボードは歴史に名を刻む名馬ですね。日本馬のレベルも例年になく高いものとなりました。今回のポイントは、ディープが勝てるかという1点につきますね。

出走馬中、半数ほどの馬が国際競争で好戦しています。ディープでもこのメンバーを相手に2馬身も千切って勝利を収めることはないでしょう。実力伯仲とは言えませんが、結果として接戦になるはずです。レース展開も、逃げることだけでアドバンテージを握ろうとする馬はいないので、一団となって消耗戦を戦うような展開になると思います。

この展開だと、自在性を身につけているハーツクライがペースを操りながら、他の馬より有利にレースを進めることができるのではないでしょうか。のど鳴りが出ているらしいのですが、湿度の高い日が続いているので大丈夫でしょう。何よりもこの馬が大切に使われていることに好感を覚えます。トレーナーはこの馬が勝って名誉を手にできるレースだけを選んで使ってきたと思います。JCはそんなレースのひとつなのでしょう。Qエリザベスでは仕掛けるタイミングさえ間違えなければと、思わせるほど強いレースができました。実力はディープと並んでいます。ハーツが1着になるような展開の場合、気の荒いヘイローの血を濃く引くディープがストレスをためて実力を発揮できないことも十分あり得ると思います。ルメール騎手はディープが嫌がるペースを刻むはずです。

武騎手は精密機械のような人ですね。虚心で乗るなんてことのない、常に緻密に考えレースを進める騎手です。今回はゴール寸前ですべての馬を呑み込んでしまえる位置にディープを置いてレースを進めるはずです。なぜなら今回のレースでは勝ち方は問題ではなく、勝つことだけが問われているからです。偉大な鼻差の勝利を目指していることでしょう。馬群の外目の後方に武騎手はいると思います。ストレスさえ感じなければ、ディープは勝てます。この場合、先に仕掛けるハーツがディープと同じタイミングで追い出された馬に足元をすくわれるかも知れません。ディープの強烈な末脚は先行した馬にプレッシャーを与え続けます。武騎手は先行馬を威圧するような位置でレースを進めるはずです。

両雄並び立たず、ということは十分あると思います。また、ディープとハーツのワンツーをやすやすと許す馬と騎手たちではありませんね。

2着候補の1番手はパスポートです。この馬が世代を越えた強さをもっていることは菊花賞でわかりました。安藤騎手か岩田騎手に乗って欲しかったので、今回は大いに期待がもてます。2番手はフリードニア。昨日書いた、レッドゴッドの"それでも勝つ"の精神は、消耗戦でこそ生きると思います。父方のネイティブダンサー系はJCに強い血です。JCを目指してやってきたというのもいいですね。忘れていました。デットーリ、Wボード!これはオッズ次第で単勝を買える馬です。

騎手の心理戦を堪能するために3連単でいきましょう。
1着 ディープインパクト ハーツクライ ウィジャボード
2着 ドリームパスポート フリードニア
3着 ディープインパクト ハーツクライ ドリームパスポート


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JCダート結論:◎ブルーコンコルド

Jiromaru_13

外国馬の参戦はありませんが、メンバーを見渡すと、なかなか白熱したレースが見られそうですね。外国馬がレースを引っ張らない分、それほど無茶なハイペースにはならないはずですが、やはり勝ちきるにはスピードとスタミナの両方が必要とされることは間違いないでしょう。

1番人気は、G1レースで8回も2着を繰り返しているシーキングザダイヤでしょうか。どんな馬場でも、どんな距離でも、毎回力を出し切って好走する我慢強さには頭が下がります。一番惜しかったのは、昨年のJCダートですね。カネヒキリに首の上げ下げで負けてしまいましたが、早めに先頭に立って、一番強いレースをしていました。あの走りからも、この馬にとっては地方の重い砂よりは、東京のような軽い砂の方が合っているのではないかと思います。G1奪取の最高のチャンスが回ってきました。

川崎で行われたJBCクラシックを勝ったタイムパラドックスは、気持ちで走る馬ですね。8歳になっても能力を維持しているのも凄いことですが、走る気になった時の、この馬の強さは半端ではありません。前走などは、引っ張りっきりで先頭に立って、そのまま押し切ってしまいましたから。反面、気持ちが乗らなければコロッと負けてしまうのも特徴です。

JBCマイルを勝ったブルーコンコルドも、ここにきてまた強くなっているのではないでしょうか。血統からは想像も付かないくらいの、底知れぬポテンシャルを秘めた馬ですね。少し強気すぎるのは気になりますが、寝食を共にしたいぐらい、服部調教師がこの馬に心酔する気持ちが分かる気がします。マイル以上の距離で実績がありませんが、私はほとんど問題ないのではないかと考えています。気性も素直なので折り合いの心配もありませんし、追えば追うだけ伸びる馬ですので、府中の長い直線はかえって好材料です。

上がり馬のアロンダイトも、魅力十分ですね。エルコンドルパサー産駒らしく、ここに来てさらに成長していますし、そのパワーに溢れる馬体はまさにダートの申し子です。この馬の特徴か、それともまだ馬体が痛んでいないのか分かりませんが、凄く柔らかい筋肉をしているのが感じられます。さらに、大型馬で跳びが大きいので、東京競馬場は走りやすいはずです。これまでは自分のペースでレースをしてきましたが、今回はG1のペースで、どこまで自分の力を出し切れるかどうかだけです。まだ若さが残っている面はありますが、頂点まで一気に上り詰めてしまうだけの素質は持っています。


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メイショウバトラーはJCDのために作られたような血統

Rudolf_13 →ルドルフおやじってどんな人?

ジャパンカップ(JC)とJCD。なんだか霧につつまれてしまったようなJCウィークになってしまいましたね。JCDにはついに外国馬は来ませんでした。JCは10頭前後のレースになるのでしょうか?寂しいというより辛い思いがします。

世界から認められるレースを作るといういうのは、なんと険しい道のりなんでしょう。ゴルフの日本オープンをジ・オープンや全米オープンと同格に扱ってほしいとお願いしても、テニスの4大大会を5大大会にして日本でやらせてほしいとお願いしても、だれも相手にしてくれないのと同じですね。競馬は文化そのものですから、もっと困難なことかも知れません。

しかし25年のJCに全く意味がなかったわけではありません。世界に開かれた競馬の象徴として、日本の競馬を鼓舞し続けた良いレースだと思っています。この間に日本馬の層は厚くなりました。JC以前にもJCを勝つ力のある馬は何頭かいたと思います。たとえば、メイショウサムソンの5代前のトサミドリ、これはJCでも鉄板ものですよ。血統表にトサミドリを見つけたら、重馬場で買いですね。それくらいの底力のある馬です。ただそういう力のある馬は少なかったと思います。

時代は変わりましたね。JC勝ち馬のスペシャルウィークの仔シーザリオが、米G1を勝つんですもの。こういう結果を積み重ねていけば、ルドルフおやじがくたばる頃にはきっとJCは一流レースになっているはずです。何歳まで生きるんだといわれそうですが、元気は出てきました。

ホクトベガという馬がいましたよね。JCDを走らせてあげたかった1頭です。ちょっとなつかしくなって血統表を眺めていたら、母父にフィリップオブスペインがかかっていて、またまたなつかしくなりました。フィリップオブスペインはテューダーミンストレルの直系で、かつては日本にもこの血統はたくさんいましたが、直系ではフィリップオブスペイン産駒、フレッシュボイスで途絶えているのではないでしょうか?

ナスルーラなどと同族のテューダーミンストレルは欧州ではたいへん重要な血です。JCのウィジャボードも母方にこの血を引いています。日本では孫のテュデナムがまずまずの種牡馬成績を残しています。この血統の特徴は、走らない馬を多く出す一方で、有無を言わせぬ強さをもった馬をたまに出すというところにあります。

サルノキングやホスピタリティーがテュデナムの代表産駒です。猿の王様とはこっぴどい名前ですが、まあいいじゃないですか。この王様は無事ならば、第2回JCの王様になっていたはずです。ホスピタリティーは第2のハイセイコーと讃えられた馬で、何度か中央のターフで走っては当時のクラシックホースを子供あつかいにしました。上手い言葉で表現できませんが、両馬ともつかみどころのない、少し不気味なところのある馬でした。馬の強さを表現する言葉はとても難しいですね。テューダーミンストレルは日本では、こんな力になって現れています。Fボイスが雨の安田記念を1枠から追い込んだ力や、ホクトベガが他馬を10馬身以上も引き離して勝った力もテューダーミンストレルが源になっているような気がします。

で、いました。メイショウバトラーが。これを本命にします。母の母父にテュデナム。Nダンサーのクロス、ブレイヴェストローマン。どうですか、JCDのために作られたような力強さと切れをたたえた血でしょう。屈腱炎からの再起ということで硬い馬場は危険ですが頑張ってほしいものです。前走はマイルダート最強のBコンコルドを負かしにいく競馬をして強かったと思います。

相手は、フィールドルージュにしましょう。前走は余裕のある体でいかにも試走という感じで走っていました。今回は期待を抱かせます。これはメジロ牧場のアマゾンウォーリアから出る血統です。この血もたまに超のつく大物を出す血ですね。Mラモーヌがいる血統で、芝でこそと思われがちですがダート適性の高い母系です。Mラモーヌにルドルフがかけられていますが、ルドルフもダート適性の高い種牡馬でした。

◎Mバトラー
○Fルージュ
▲Sバッカス
△Bコンコルド
×Sダイヤ
馬連バトラーから500円で快気祝いです。

追伸
次の手紙でJCの予想は書かせてもらいます。ウィジャボードにはテューダーミンストレルが入っていると書きましたが、もう1頭の招待馬フリードニアは、Fルージュの父系レッドゴッドのクロスが入っています。日本ダービーのレッドゴッド系といえばカツトップエースですか?これまた、凄い名前ですね。勝つ・トップ・エース、まあいいじゃないですか。たまに多くの人には愛されない馬というのが出てきますよね。可愛そうだけど、彼はそんなタイプじゃなかったかなあ?朝日杯13番人気で10着、皐月賞16番人気でなんとクビ差の1着、ダービートライアルは5番人気で2着、ダービーはスピード系の父と先行脚質がきらわれ3番人気、それでも彼はダービーを勝ってしまうんですよね。鼻差で!

この「それでも勝つ」という精神こそが、この血統の真骨頂だと思うんです。テイエムオペラオーは実に愛された馬でしたが、彼は母父にこの系統を引いています。どうですか、テイエムオペラオーは「それでも勝つ」という感じで走り続けましたよね。フリードニアは前走で離された2着争いを演じていましたが、「それでも勝つ」の粘りを見せ、追ってくる馬は抜かせませんでした。レッドゴットのなせる業かも知れません。

外国馬2頭を比べると、格では断然Wボードが上ですね。騎手もデットーリ。BCから間もないということで、疲れを心配する声もありますが、JCの後、香港に向かう予定にしているそうです。余力が十分に残っているのでしょう。心配はいりません。テューダーミンストレルをはじめとしてたくましい血で固められたこの血統、好戦必至です。2頭ともに魅力を感じますが、フレッシュさと「それでも勝つ」のフリードニアにより魅力を感じます。


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ハーツクライ仕上がった:5つ☆

コスモバルク →馬体を見る
馬体のバランス、張り、艶ともに、ここ最近では一番良い状態に映る。
Pad4star_26

ディープインパクト →馬体を見る
いつもそれほど良く見せるタイプではないが、今回は悪い印象は全く受けない。
表面的には、遠征疲れを感じさせない。
Pad4star_26

ドリームパスポート →馬体を見る
前走の方が良く見えたが、この馬なりに高い次元で体調は安定している。
Pad3star_38

ハーツクライ →馬体を見る
外見的には、昨年の有馬記念時と遜色ないほど仕上がっている。
腰高に見えるのはこの馬の特徴で、いかにも末脚が切れそうな馬体。
Pad5star_12

メイショウサムソン →馬体を見る
前走よりも馬体にゆとりが生まれ、太目残りには見えない。
Pad3star_38


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アロンダイトに大物感が漂う:5つ☆

アロンダイト →馬体を見る
バランスの良い馬体で、とても530kg台の大型馬には見えない。
表情に幼さを残すが、柔らかい筋肉に包まれた馬体は非の打ち所がない。
Pad5star_11

シーキングザダイヤ →馬体を見る
全体的にまとまった馬体は、出来不出来の差が少ない。
この馬がコンスタントに走ることは、馬体も物語っている。
Pad3star_37

タイムパラドックス →馬体を見る
とても8歳馬とは思えない、まだまだ若々しい馬体に力が漲っている。
集中力を欠くところもなく、精神的にも成長してきている。
Pad4star_25

ハードクリスタル →馬体を見る
6歳馬らしい脂の抜けた馬体だが、とりたてて強調するべきはない。
Pad3star_37

フサイチリシャール馬体を見る
坂路で鍛えられて、2歳時と比べると筋肉の量が増している。
その分、距離延長には若干の不安を覚える。
Pad4star_25

メイショウバトラー →馬体を見る
コンスタントに使われてきているにもかかわらず、ポッチャリ感を残す馬体で、もう少し上積みがあるだろう。
Pad3star_37


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◎プリサイスマシーン

Jiromaru_11

雨が降っていますね。今の京都なら、それほど悪くならないはずですが、やはり馬場状態は心配です。馬場が渋ることが、どの馬にとって良いかを判断するのは非常に難しいですよね。

ダイワメジャーはハミをガッチリと噛んで行きたい馬なので、スピードを生かせないというマイナス点もありますが、道悪自体を苦にすることはないと思います。安藤勝己騎手もハミをガッチリ掛けて乗るタイプなので、重・不良馬場でもしっかりとコントロールすることが出来ます。ツルマルボーイの勝った安田記念や、スズカマンボの勝った天皇賞春は、重・不良馬場でこそ、安藤勝己騎手の手綱が生きたというレースでした。ルドルフおやじさんのおっしゃるように、雨ならこのコンビで仕方ないかもしれません。追い切りの動きを見ると、前走ほどの迫力を感じさせませんでした。体調としては、前走から良い意味での平行線といったところでしょうか。

もしダイワメジャーが勝てば、天皇賞秋→マイルCSの連覇は19年ぶりになるそうですね。秋の天皇賞馬がマイルCSに出走してくること自体がなかったということですが、出走してくれば、ほとんど確勝というイメージは私にはあります。切れる脚はありませんが、秋の天皇賞馬ダイワメジャーにはそれを補って余りあるパワーとスピード、そしてスタミナがあります。ジャパンカップに出走しても十分勝負になったと思っている馬なので、もちろんここでは最も勝利に近い馬であることに間違いはありません。

プリサイスマシーンにも勝つチャンスは十分にあります。おっしゃるように、ヘイルトゥリーズンのクロスが、ようやくここに来て爆発しているのかもしれませんね。スッと先行できる器用さや、どんな馬場でも対応できる柔軟性を備えています。馬体を見ても、まだまだ若く、とても7歳馬とは思えません。この晩成力は、マヤノトップガン×サンデーサイレンスという配合ゆえでしょうか。

私はこの馬の適性距離はマイルから中距離だと思っています。短距離でも結果を出しているのは、この馬の素質ゆえではないでしょうか。ダイワメジャーが作り出す厳しい流れでは、この馬の中距離適性が生かされるはずです。 追い切りの動きも、前走を叩いて素軽くなっていますね。マイルCSでは2年前に5着していますが、あの時とは経験の差が違います、多少切れ味に欠ける馬ですが、ここに来ての充実ぶりならば、あっと言わせることもあるかも知れません。

なんとデットーリは2番人気になっていますね。馬の能力を度外視してこれだけ馬券が買われる騎手も、世界広しといえど他にはいないのではないでしょうか。デットーリならば、まずミスをすることは考えられませんし、内々の経済コースを通って、最後もスルスルと伸びてくるはずです。

コートマスターピースという馬を見た感想ですが、とても気性の素直な馬という印象です。2年前にラクティという馬は、クイーンエリザベスⅡSを勝って臨んできましたが、気性に問題があって力を発揮できませんでした。気性の難しい馬にとって、海外遠征は難しいですね。それに対し、コートマスターピースは海外遠征のハンデはなさそうです。持てる力を発揮できるはずで、あとは他馬との力の比較だけでしょう。

体型を見ると、適性はマイルよりも短いところにありますね。ただ、京都の直線は平坦なので、ヨーロッパの短距離馬であればこなせてしまうかもしれません。こういう体型のヨーロッパ馬が、デットーリの手綱に導かれてどのような結果を出すのか、非常に楽しみです。

武豊騎手が騎乗するダンスインザムードは、前走が100%の状態であったので上積みは望めません。マイルに距離が短縮されるのはプラス材料ですが、普通に戦ってはダイワメジャーを負かすのは難しいでしょう。馬体を併せないように、内々を抜けてくる騎乗が出来るでしょうか。

マルカシェンクは切れる馬ですが、ローテーションの狂いもありましたし、古馬と斤量が1kg差で勝ちきれるほどの力は感じません。アグネスラズべりも父譲りのマイル適性は感じますが、秋の天皇賞馬を倒すにはまだまだ力不足でしょう。両馬ともに、展開に恵まれても連下というところではないでしょうか。


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再掲:コンピュータは競馬を超えるか

Cmputervs_11997年に、チェスの世界王者であるカスパロフ氏が、スーパーコンピューター「ディープブルー」との対戦に敗れてしまったのは有名な話である。「ディープブルー」は、1秒間に2億通りの指し手を読み、局面ごとに平均14手先までの変化を検索して決めることができる。カスパロフ氏は対局を終えたあと、「新しい知性を感じた」と感想を語ったそうである。誕生から約半世紀を経て、コンピューターが人智を超えた瞬間であった。

また、日本古来のゲームである将棋においても、凄まじい勢いでソフトの開発が進んでいる。現在のコンピューターのレベルはアマチュアの4段程度とされているが、2010年には、将棋の第一人者である羽生善治とコンピューターの真剣勝負が実現するとされる。チェスや将棋に限らず、オセロや囲碁など、人間の歴史が作り上げてきた全てのゲームにおいて、コンピューターが人間の知性を脅かす時代がついにやってきた。

もちろん、競馬においても、たくさんの予想ソフトや予想支援ソフトが開発されている。果たして、競馬の予想というゲームにおいても、コンピューターが人間を超える日がすぐそこまで来ているのだろうか。競馬新聞の馬柱欄を、人間の予想ではなく○○○というソフトの予想が占める日が。もしかすると、百発百中のソフトが開発され、競馬がギャンブルとして成立しなくなるなんてこともあり得るのだろうか。

私の結論から言うと、競馬の予想において、コンピューターが人間を超えることは難しく、百発百中のソフトが開発されることは未来永劫にない。なぜなら、競馬の予想は無限を扱うからである。

チェスは限られたマス目の中で限られた駒(石)を動かすクローズド(閉鎖系)なゲームである。限りなく無限に近い変化を持つ将棋でさえも、煎じ詰めれば有限のゲームである。それに対し、競馬はオープン(開放系)なゲームであり、血統、馬の能力、展開、コース設定、馬場、枠順、騎手の心理などの要素に加え、数々の外的な要因が複雑に絡み合う。そこから生まれる変化はほとんど無限であり、どれだけコンピューターの計算能力が進歩しようとも扱いきれないのだ。

かつて、興味本位で予想ソフトを試してみたことがあったが、二度とは使う気にならなかった。うまく表現できないが、予想がトンチンカンなのである。人間性がにじみ出る的外れな予想ではなく、非常に機械的に的外れな予想なのである。あるプログラミングに沿ってポンと弾き出した、もの凄く短絡的な予想には、競馬という世界に対するリスペクトは全く感じられなかった。

誤解されると困るが、私は決して予想ソフトを批判しているわけではない。優秀な開発者が、ある要素だけに限定して作成すれば、そこそこのモノができる可能性は否定しない。たとえば、血統に焦点を絞って分析をして、「このレース条件に強い血統の馬」を弾き出すことはできる。また、全体の走破時計や道中のラップを用いて、各馬の「スピード指数」のような数字を示すこともできる。

しかし、それらは競馬の全体から見るとごくごく一部分に過ぎない。ある一部分が分かったからといって、全体の予想が当たることはない。予想が当たったように見えても、それは偶然に結果が予想に当たっただけである。勘違いをしていると、もう次のレースではカスリもしない予想をすることになる。

競馬の予想の本質とは、「わからないことをわかる」ということである。人間にもコンピューターにも分からない神の領域がある、ということを分からなければならない。近い将来、コンピューターは人間と同じ、もしくはそれ以上の思考能力持つことになるかもしれない。そうして、コンピューターが進化すればするほど、競馬予想の本質が明らかになるだろう。競馬の奥行きや深さは測り知れないのである。

追記
ここ最近思うところがあって、およそ1年前に書いたエントリーを再掲させていただきました。個人によって見解の差異はあるとは思いますが、将棋というゲームで、コンピューターが羽生善治を負かすことは未来永劫にないと私は思っています。それは、コンピューターと羽生善治の間には、ひとつの大きな違いがあるからです。そして、私たちが競馬という無限を扱うゲームに臨むためのヒントも、そこに隠されています。「21世紀の競馬戦略ライブ」では、その違いについても詳しくお話いたします。

■「21世紀の競馬戦略ライブ」の詳細はこちら
http://www.glassracetrack.com/blog/2006/10/21_f915.html


Photo by fake Place

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デットーリの腕にすがってみましょう

Rudolf_12 →ルドルフおやじってどんな人?

キンシャサノキセキは、実はわたしが考えるマイルCSの勝ち馬の血統のイメージに、ぴったり合っている馬なんです。父系のフジキセキは良血ぞろいのサンデー産駒の中でも、ミルリーフの近親ということで指折りの血統です。この血統はプリンスローズやボールドルーラーから十分に切れ味を受け継いでいます。前回の手紙では、Nダンサーとナスルーラを併せ持つ血がマイルCSの決め手と書きましたが、ナスルーラ系では、特にボールドルーラーの血が良い成績を残しています。

母系は強くリボーの血が出ているようです。昨年のハットトリックもリボーです。キンシャサノキセキが1番人気をしばしば裏切るのは、リボーが入っているためでしょうね。リボーは16戦無敗の名馬でしたが・・・。Nダンサーもリファールを通して、この母系に頑健さとスピードを伝えていると思います。

英ダービー馬ミルリーフの切れと、伊の世紀の無敗馬リボーの強さ。競馬の基本はマイルだと前回書きましたが、キンシャサノキセキは名馬を揃えたマイルの基本的な馬です。リボーの気ままさが出ないか心配ですが、早いタイムの出る競馬なら、今のDメジャーにも負けないだけのものをもっていると思います。週末の天気と騎手が気になります。

治郎丸さんからの手紙を拝見しましたが、めずらしく取り上げたい馬がほとんど一致していたので驚きました。見解も同じところが多かったのですが、おやじ流の書き方をしますね。

Dメジャーですが、天皇賞を勝つまでは、その速さからマイルCSの確かな本命馬だと思っていました。今は有馬記念の有力馬だと思っています。元は一本調子のスピードを生かしきって勝つタイプの血統で、マイルから中距離の小回りコースに向いています。ゆえに皐月賞を勝ったのですが、才能だけで走っていたようなものでした。この秋、本格化して、強調されているのは、この馬の持つ血統的な頑健さだと思います。血統的には素軽い切れ味に欠けているこの馬が、京都コースを勝ちきることができるか少し心配しています。雨ならこの馬で仕方ないでしょうね。

外国からは、コートマスターピースというよりデットーリが参戦しますね。JRAのホームページに詳しいプロフィールが載っているので、どうか参照してください。晩成型の競争成績を残していますが、血統からもなるほどと頷けます。欧州の重い馬場で追い込みを決める、重厚な血統の持ち主です。血統表の中に、ボールドアンドフリーという日本に輸入されたものの成功しなかった種牡馬が顔を出していたりして、なつかしい感じのする馬です。配合はNダンサーにBルーラーのクロス、馬を見ないとわかりませんが注意は必要でしょう。デットーリ騎手が本当に騎乗するんですね。楽しみです。実はわたしもファンのひとりだったんですよ。

Aムーンにはナスルーラは入っていませんが、ネイティブダンサーのクロスで十分でしょう。前走の天皇賞はレベルが極めて高いというレースではなかったと思いますが、あの淡々としたペースでスイープトウショウの後ろから追い込んできたというところは評価できると思います。初のマイルですが血統面からは期待できると思います。
*残念ながら、アドマイヤムーンは出走しないことになりました。

デアリングハート。昨年の桜花賞は極めてレベルの高いレースでした。中でもこの馬は先行して強い競馬をしていたと思います。その後は使いすぎて調子を崩していたのでしょう。彼女には母系のダンチヒの影響が強くでているので、シンスケといっしょになってガンガンとばしてレースを面白くしてほしいと思います。

お尋ねのプリサイスマシーン。このレースが彼のG1最後の戦いとなるのでしょうか?まだまだ頑張ってほしい馬ですね。父のMトップガンはとても良い種牡馬だと思います。確実に成長力を仔に伝えてます。トップガンジョーが天皇賞に出てくれば面白かったと今でも思ってます。頑健な血にブラッシンググルームを通してナスルーラが顔を出してます。ブラッシンググルームという血は貴重ですね。切れ味だけでなく勝負強さも伝える種牡馬だと思います。配合の全体的な印象からは、ヘイルトゥリーズンのクロスがあって、どこかで爆発的な力を見せてくれるのではないかという期待がもてると思います。治郎丸さんの言うように、ダートを使いながら大切にされてきたので、馬はまだ若いはずですね。この馬もマイルCSのイメージにあっています。雨でも晴れでも期待です。

Dインザムードの天皇賞のパドックはよくなかったですね。彼女は気分屋なので仕方ありません。毎日王冠は強い競馬をしています。最後まできちんと我慢できれば勝利をつかむことができるかもしれません。今回は走る順番です。

と書きましたが、予想は軸ですよ。軸が決まらないレースはなるべく買わないように心がけるべきですね。先々週までの高速馬場ならば、キンシャサで決まり、というところでしたが先週の雨と、今週予想されている小雨。

デットーリの腕にすがってみましょう。コートマスターピースも日本向きの血を持ってます。33秒後半の決着になれば騎手の腕も試されることになります。

◎デットーリ
○Dメジャー
▲キンシャサノキセキ
△Dインザムード
×アドマイヤムーン
注プリサイスマシーン
※日曜日に速い時計が出ているようならキンシャサでいきます。


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あえて挙げるとすればダイワとプリサイスか:5つ☆なし

キネティックス →馬体を見る
ボテッとした体型でシャープさに欠けるが、この馬なりに順調。
Pad3star_36

スーパーホーネット →馬体を見る
2歳時からあまり良く見せなかったが、相変わらず馬体は平凡に映る。
表情からは、気の強さで走っている馬であることが伝わってくる。
Pad3star_36

ステキシンスケクン →馬体を見る
体型からマイルへの延長は歓迎だが、馬体はG1クラスでは少し物足りなさを感じさせる。
Pad3star_36

ダイワメジャー →馬体を見る
柔軟な筋肉に身を包まれた、バランスの良い立ち姿。
いつもよく見せる馬なので、今回も良い意味で平行線の馬体。
Pad4star_24

ダンスインザムード →馬体を見る
秋3戦目にして、馬体がスッキリし過ぎているように映る。
毛艶は時期的なものとしても、毎日王冠時の迫力はない。
Pad3star_36

デアリングハート →馬体を見る
良く見せる馬ではないので、馬体的には強調材料はない。
とはいえ、年齢を重ねて落ち着いてきている表情が、最近の好成績を物語っている。
Pad3star_36

ハットトリック →馬体を見る
どうしても昨年と比べてしまうのだが、やはり物足りなさは否めない。
自信を失っている精神的な部分もあるのかもしれないが、立ち姿に迫力がない。
Pad3star_36

プリサイスマシーン →馬体を見る
とても7歳馬とは思えない、骨量豊富で、ハチ切れんばかりの馬体を誇る。
馬体に伸びはないが、その分の渋太さは感じさせる。
Pad4star_24

マルカシェンク →馬体を見る
迫力には欠けるが、いかにもマイラーらしい切れ上がった馬体で、終いは確実に切れそう。
Pad3star_36

ロジック →馬体を見る
絶好調時の柔らか味に欠け、馬体の張りも本調子には遠い。
Pad2star_12

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ダイワメジャーは平坦のマイル戦を押し切れるか

Jiromaru_10

エリザベス女王杯は実に惜しかったですね。フサイチパンドラとディアデラノビアの2頭を取り上げておきながら、最後にカワカミプリンセスに本命◎を打つという、ほぼ全体を読みきった素晴らしい予想だったと思います。カワカミプリンセスもルドルフおやじさんのパソコンも残念でしたが、存分にその実力を見せてくれたことは確かです。世代の強さについては、納得しましたよ。総じて強いというのは、何かあるということですね。結果的には、今年の3歳牝馬世代の強さが浮き彫りになりましたが、果たして牡馬はどうでしょうか?マルカシェンクやメイショウサムソン、ドリームパスポート、アドマイヤメインらが、これから証明してくれるでしょう。

マイルチャンピオンシップの勝ち馬には、速くて強い馬が名を連ねています。羨ましいことに、ルドルフおやじさんは、第1回からの勝ち馬を見続けているんですよね。ニホンピロウィナーはどんな馬だったのでしょうか…やはり、同時代を生きて、予想してみないと、その馬の強さは体感できませんね。

京都のマイル戦はどうしてもガチンコ勝負になるため、スピードだけでは勝てませんし、切れ味だけでも勝ち切ることは難しいですね。直線が平坦な絶好の馬場で行われるため、ある程度前に付けられる馬にとって有利に運べるコースです。特に今の京都の馬場は、速すぎるほど速いので、後ろから行っては間に合わないかもしれません。

そういった意味では、断然の1番人気を背負うであろうダイワメジャーにとっては、レース運びがしやすいはずです。無理に抑えることなく、この馬の行く気とスピードに任せて乗れば、勝利はすぐ手の届くところまで来ています。ここに来て、ノド鳴りが完治し、さらに精神面での成長に支えられて、安定した走りが出来るようになりました。元々、肉体的な素質はあった馬ですが、ようやく持てる力を発揮できるように覚醒しましたね。ちょっとやそっとのことでは、止まらないですし、あきらめないはずです。だからこそ、私としてはジャパンカップにチャレンジして欲しかったというのが本音です。社台グループの問題もあったのでしょうが、好勝負は間違いなく、距離も十分に持ったはずです。そして、直線に坂のあるコースの方が、この馬には向いているはずです。その裏を返すと、直線が平坦なコースは、この馬にとっては不利な材料ということです。

ダイワメジャーは、パワーに支えられたスピードで押し切るタイプなので、一気に来られると弱い一面があります。最後の直線の坂は、そういった後ろから来る馬の末脚の切れを鈍らせますが、平坦コースでは、そのまま突き抜けられてしまう恐れがあります。さらに、マイルという距離も他馬の切れ味を封じ込めるには難しい距離です。2000mならば他馬も最後に止まってくれるのですが、特にマイルのG1戦では、最後まで伸び切るだけの力を持った馬が出てきますから。もちろん、安藤騎手は「2400mの距離」と「直線が平坦なコースでのマイル戦」という2つの要素を天秤に架けた上での進言だとは思いますが。

コートマスターピースには、なんとデットーリ騎手が乗ってきます。私は日本では安藤勝己騎手を評価して、尊敬していますが、海外のジョッキーでは、やはりデットーリがダントツだと思っています。なぜ彼が乗ると馬が動くのか、はっきり言って私には分かりません。凡人には説明できないことをやってのけるのが天才なのでしょう。武豊騎手が乗っているだけでは買おうとは思わないのですが、デットーリ騎手が乗っているだけで底知れない魅力を感じてしまいますから。そういった意味で、マークはしていますが、コートマスターピース自身の能力には半信半疑です。前走のレースを見ても、次に繋がる印象を受けませんでした。確かに時計の速いレースが合っているかもしれませんが、どこまで通用するでしょうか。

スワンSを勝ったプリサイスマシーンは、なかなかシブトイ馬ですね。馬体から見るとマイルまでかという印象ですが、血統的にはマイラーではありませんよね。私には血統と馬体の印象が一致しない不思議な馬に映ります。ルドルフおやじさんは、どう思いますか?脚元の関係でダートを使われてきましたが、その分、馬が痛んでいないのでしょう。7歳とは思えない、若々しい馬体を誇っています。切れる脚は期待できませんが、ダイワメジャーと同じく、この馬もレースの流れに乗りやすいはずです。

切れ味という印象では、アグネスラズべりとマルカシェンクでしょうか。アグネスラズべリは父譲りのタフネスと、牝馬らしい切れ味を併せ持っていますね。マイルまでの距離ならば、持ち味の切れが生きるはずです。前走を叩いて、さらに良くなってくるはずです。あとは相手関係だけですね。一流の牡馬に混じったマイル戦で、どこまで走れるでしょうか。

マルカシェンクは、どう考えてもマイル戦の方が合っていますね。この馬の切れを生かすには、もってこいの舞台です。正直に言うと、この馬は早熟なマイラーだと私は思っています。血統やレースぶりを見ても、スケールの大きさは感じませんでした。ダービーや毎日王冠での走りを見て、少しずつ見直してきてはいますが。
ただ、予定どおりのローテーションで走れなかったことのロスは大きいです。ローテーションの狂いは、長い目で見れば、馬にいい影響を与えません。結果オーライになればいいのですが。

最後に、ルドルフおやじさんのキンシャサの奇跡の話には心を動かされましたよ。背負うことによって、私たちは強くなると思います。そして、サラブレッドが背負うものの重さにも思いを馳せたいとも感じました。


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悲劇のプリンセス

Elizabeth06 by mighty
エリザベス女王杯2006-観戦記-
誰がこんな結末を予想しただろうか。もちろん、カワカミプリンセスの降着のことである。スパッと切れる馬ならともかく、カワカミプリンセスがジワジワと伸びる馬だけに、本田騎手も進路が狭くなりそうになって平常心を失ってしまったのだろう。コース取りから馬の追い方まで、誰の目にも乱暴に映り、降着の判断は妥当と言わざるを得ない。

基本的に馬は苦しくてヨレる。カワカミプリンセスもそうだったのだろう。しかし、それでも前へ前へと進もうとする強い心には改めて驚かされた。こういう形で無敗記録は途切れてしまったが、どの馬にも先着されていないという事実には変わりはなく、エアグルーヴに並ぶだけの力を持った名牝の誕生を感じさせられたのは私だけではないはずだ。

結末も意外なら、ペースも意外であった。シェルズレイが暴走気味に飛ばし、さらにスローと読んでいた武豊アドマイヤキッスも積極的に前に行ったことにより、2番手以降の馬群も縦長の超ハイペースとなった。ラスト3ハロンの上がり時計36秒7は、トゥザビクトリーが勝ったあの平成13年のレースよりも掛かっていることになる。

この上がりの掛かる展開は、カワカミプリンセスにはおあつらえ向きであった。さらにハイペースで馬群が縦長になったことにより、外々を回されることもなく、直線での斜行以外は全てが上手く行ったレースであった。ヨーイドンの瞬発力勝負のような生ぬるい展開ではなく、今回のレースのようなスタミナと底力を必要とされる展開でこそ、この馬の真の強さが発揮される。見た目も血統も地味な馬であるが、スピードとスタミナを兼備していて、追えば追うだけ伸びる、底知れず神秘的な力を秘めている。

まさに棚からぼた餅の勝利を飾ったフサイチパンドラであるが、この馬にとっても、上がりの掛かる展開が向いた。後方から自分のペースを守ってレースを進め、直線でムチを使わないという福永騎手の好判断もあって、最後までこの馬の力を出し切った。2着以下でも以上でもない内容ではあったが、少しずつ肉体的な資質に精神面が追いついてきているのは間違いない。

昨年とペースこそ180℃違え、スウィープトウショウにとっても悪くない展開であった。この馬本来の体調であれば突き抜けているレースだが、直線でも全く伸び切れていない。天皇賞秋での馬体減や中1週というローテーションの問題もあったのかもしれないが、もしかすると競走馬としての翳り(かげり)の兆候が見えてきているのかもしれない。

ディアデラノビアは内々で我慢して、最後の直線でもしっかりと伸びている。もうワンパンチ足りないのが現状だが、この馬なりには力を発揮しての結果である。

アサヒライジングにとっては少しペースが速すぎた。遅すぎて瞬発力勝負にもしたくなかったが、ここまで速いと後ろから来る馬にはかなわない。それでも最後まで粘り通しているように、いつでもG1クラスで勝ち負けになるだけの実力を身に付けていることを証明した。

アドマイヤキッスは積極的に勝ちにいったことが、ハイペースとなったことにより、結果的には裏目に出てしまった。道中はゆったりと行きたいタイプだけに、今回は展開が向かなかった。厳しい展開を走りきるだけの能力が、まだまだ足りないということだろう。


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キンシャサの奇跡

Rudolf_11 →ルドルフおやじってどんな人?

3歳世代のおかげで、エリザベス女王杯のレベルが高くなったと思います。世代の強さというのはやはりありますね。農作物にも豊作年というのがあるでしょ?それだけの話です。人間にだってあるはずですよ。サラブレッドを特別な動物と見てはいけませんね。総じて強いというのは、何かあるはずです。総じて弱い世代の中にも、強烈に強い1頭はいます。カブラヤオーのように。

カワカミプリンセスは降着という結果でしたが、悔いのない馬ということで予想していたので、納得がいきました。父キングヘイローの本質があらわになったと思います。パドックからゴールまですさまじい気の荒さを見せていましたね。内でもまれる競馬をしたときどうなんだろう?次のレースが楽しみです。

今回のマイルCSは、勝者として名馬が名を刻むレースですね。第1回のマイルCSから毎年楽しみにこのレースを見ていますが、第1回と2回の勝者が、NPウイナーだったというのは、このレースの本質を知る上で、実に象徴的なことだと思います。私はルドルフを騙っていますが、潜在的な力ということでは、NPウイナーの方がルドルフよりほんの少しだけ上だったような気がします。ほんの少しだけですよ。

彼のレースで特にすばらしかったのはスワンSです。桜花賞馬シャダイソフィアを7,8馬身もちぎってしまいました。他の馬のことはかまわない、といった調子で飛ばした結果でした。このレースではビゼンニシキが骨折しています。ルドルフやディープもそうですが、真の実力馬は他の出走馬の肉体まで傷めつけますねえ。

父はスティールハートというターントゥー系の種牡馬ですが、彼を輸入した人は誰でしょうか?現在のターントゥー系の繁栄を予見する慧眼の持ち主ですね。NPウイナー自身もすばらしい種牡馬です。名スプリンターやマイラーを輩出しただけでなく、最近はメガスターダムで菊花賞3着にたどり着いています。NPウイナーの母系にはスタミナが蓄えられています。これがマイルG1の本質を語るポイントです。切れ味だけではだめ、スピードだけではダメということですね。あえて言わずとも知られていることですが、スピード系の父に頑健な母、NPウイナーの血はそのことをわかりやすく教えてくれます。

この15年のマイルCS勝ち馬のうち、13頭までがNダンサーを5代血統表のどこかに持っています。例外は去年のハットトリック。しかし彼の母系はリボー、父はサンデーです。もう1頭はノースフライト、NPウイナーと同じハイペリオンのインブリードの持ち主です。春の安田記念ほどの過酷さはないと思いますが、京都の平坦な直線のG1でも頑健なイメージの配合を持つ馬を探すことが大切です。

ただし、切れ味も同じくらい大切です。13頭までがナスルーラを5代血統表に持っています。これも例外はハットトリック。タイキシャトルは遠くにナスルーラを持っていました。

スピードとタフネス。マイルは競馬の基本です。

本命を、Dメジャーとキンシャサノキセキのどちらにしようか迷ってます。除外されるかもしれませんが、キンシャサノキセキから。これはもう名前だけで◎!

スポーツ選手のことをアスリートと呼び始めたのは何年前のことでしょうか。「試合を楽しみます」と選手が言い始めたのは何年前のことでしょうか。そのころからスポーツ選手に我々は過度な期待や思い入れを託さなくなりました。スポーツ選手もそういうものをあえて背負おうとしない人が多くなった気がします。

アフリカ、コンゴのキンシャサで奇跡が起こったころ、スポーツ選手は抱えきれないほど重い何かを背負って戦っていましたね、覚えてます?キンシャサの奇跡というのは、当時最強と讃えられたヘビー級ボクサー、ジョージ・フォアマンに元王者のモハメド・アリが挑み、粗方の予想を覆して勝利した一戦を表現する言葉です。

アリは利口で技術の高いボクサーでしたが、ほとんどの対戦相手を一撃で倒してきたフォアマンの前では無力に見えました。バカな少年だったわたしの目には、フォアマンは憎憎しく映っていました。アリの逆転勝利はまさに奇跡で、世界中が喜びましたよ。アリがこの時背負っていたものは、書くまでもありませんね。

粗暴に見えた敗者のフォアマンが背負っていたものは、彼の引退後にわかることになります。彼は牧師として生きたのです。そして40歳をはるか越えて、教会のためにカムバックし、衰えた肉体を堂々とさらしました。何という人生!勝者のアリも不治の病と闘い続けました。キンシャサノキセキは続いているのです。

しかし、あのころの熱気はすっかりさめてしまいました。

サラブレッドは違いますよね。たった1頭のサラブレッドの生産や調教に携わった人たちの数は数え切れませんね。その1頭がつながっている父や母の歴史に登場する人物の願いも、その1頭に込められています。今でも騎手の方が軽々しい言葉を口にしないのは、1頭のサラブレッドが背負っているものの重さを知っているからです。ホッコーソレソレーはルドルフおやじの金銭欲を背負わされて先週2着になりました。

キンシャサノキセキという馬名。

競馬がスポーツの王様であることを思い出させてくれました。

競馬はスポーツの王様ですね。
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◎スウィープトウショウ

Jiromaru_9

今年のエリザベス女王杯は、思いのほか混戦ですね。どの馬にも一長一短があって、展開や道中のコース取り次第で結果が変わってくるレースになりそうです。1頭の馬に絞るのはなかなか難しい作業でしたが、逆に色々な手を読んでいく面白みもありましたね。そんな中で、ルドルフおやじさんと見解が異なる点が2つほどあります。

ひとつは世代間の考え方です。便宜的に世代をひと括りにすることもありますが、基本的に世代間での力差という概念には疑問があります。私から世代の話を振っておいて何ですが、サラブレッドにはワインのような豊作の年という考え方は当てはまらないのではないでしょうか。やはり、馬1頭1頭の実力が全てであって、この世代が強いからこの馬も強いという捉え方は、どうもシックリきません。今年の4歳世代は、シーザリオは別格にして、確かにラインクラフト、エアメサイアあたりまではトップクラスの実力を持っていたと思います。ディアデラノビアもそれに次ぐ馬ですが、G1クラスだとワンパンチ足りないかなという印象です。

もうひとつは、アドマイヤキッスについてです。私は、秋華賞よりも今回のレースの方が、この馬は好走できると考えています。おっしゃる通り、秋華賞のような持続的に速いラップが続くレースでは、この馬の限界の走りでした。力を出し切っての敗戦だと思います。秋華賞でサンデーサイレンス産駒が負ける、典型的なパターンですね。ただし、今回のエリザベス女王杯が道中ゆっくり流れるレースになれば、この馬の末脚を発揮できるはずです。そして、エリザベス女王杯は、そういったレースになりやすいですから。内枠を引いたこともあって、武豊騎手も乗りやすくなりましたね。道中の流れと馬のリズムに合わせて、道中は経済コースでジッとしていればいいだけですから。総合的な能力では、まだまだカワカミプリンセスには及びませんが、瞬発力勝負になれば逆転の可能性まであるはずです。

そのカワカミプリンセスですが、前回も述べたように、底知れない強い心を持った馬です。スピード、スタミナを兼備していて、さらに追ってから良い味を持っています。地味な印象はありますが、過去の名牝たちに肩を並べる日も近いはずです。ただひとつだけ不安点を挙げると、この馬が追ってジワジワと伸びるタイプであるということです。極限の瞬発力勝負になった時に、切れ味を持った馬に交わされてしまうかもしれません。エリザベス女王杯は特にそういったレースになりやすいので、今回だけは心配です。さらに外枠を引いたことにより、馬群の外々を回されてしまうはずです。本田騎手も積極的に虚心で動いていくとは思いますが、レースは1頭の馬で作るわけではありませんので、全体の流れ次第では初めての敗北も十分に考えられます。

私は本命を◎スウィープトウショウに打ちます。前走は明らかな敗因があったので、この馬の力が衰えたというわけではないはずです。中間の調教でゴネた仕草を見せたのも、この馬らしさが戻ってきたと解釈しました。何よりも12kgの馬体減が気になっていたのですが、中間の動きや馬体を見る限りは、どうやら心配なさそうです。そもそも瞬発力勝負になれば、この馬の右に出る馬はいません。もちろん、ガリガリとやり合う展開になったとしても、これまで牡馬相手に互角以上の走りをしているわけなので、このメンバーでは明らかに力上位です。あとは、池添騎手が自信を持って、この馬のリズムを崩さずに乗ってくればいいだけです。マーブルトウショウから3代に渡って培われた、トウショウ牧場の結晶に期待します。

アサヒライジングは調教の動きが素晴らしかったですね。中間も落ち着きを増しており、前走を叩いて体調はさらに上向いています。柴田善騎手も、ひそかに一発を期待しているのではないでしょうか。この馬の母系は、本当に頑健な異種の血で塗り固められていますね。「ブルーライトヨコハマ」が流れていたころですね(笑)。レースの主導権を握るはずで、この馬向きの展開に持ち込める可能性は高いはずです。ただし、決め手に欠ける馬ですので、勝ち切るためには展開に余程恵まれなければなりませんが。この馬も無欲に自分のリズムで走って、どこまで粘れるかでしょう。


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ラストミニッツマン

「冶郎丸さんが予想の際に参考にしている本やサイト等がありましたら、GⅠの合間にでも取り上げて頂けないでしょうか?」

ある方からこんな嬉しいリクエストを頂戴した。そこで、何とかしてみんなを驚かせるような本やサイトを取り上げようと頭を巡らせてみたのだが、驚くことに何もないのだ。私が予想の際に参考にしている本やサイト等は、おそらく誰もが参考にしているそれと同じである。とりたてて、特別なツールを持ち合わせていない自分に気付かされた瞬間であった。

月並みであるが、私が予想する際に、参考にしている情報源は以下の通りである。

Gallop_1
「週刊Gallop」
「競馬ブック」ではなく「週刊Gallop」である意味はあまりない。ただ単に、見やすさや慣れの問題である。あえて言うと、「週刊Gallop」は、次週のG1レースの馬柱がきちんと出るので重宝している。そして、ひとつだけタネを明かすと、「ガラスのパドック」のコーナーでは、実は「週刊Gallop」のパドック写真も参考にしている。そうでないと、「競馬ブックコーナー」の写真だけでは画像が粗すぎて判断できないこともあるからだ。

「臨時増刊号Gallop」
これは以前に書いたことがあったが、「競走成績表」「レース後の騎手のコメント」「レースラップ」「勝ち馬の血統表」の4つを一望できるのが素晴らしい。正月に読み込んで、あとは資料としてたまに引っ張り出してくる程度。

「グリーンチャンネル」
レース映像や追い切りの映像はこちらで確認する。ただ最近は、JRAのホームページでほとんどの用が足りてしまっている。まあ、その他にも良質な番組もたくさんあるので解約まではしないとは思うが、実際にはあまり活用していない。あっ、そういえばP-1グランプリに参加しているので、フサイチオフトラがクラシック獲るまでは解約できません(笑)。

Course2nd_1
「コースの鬼」2nd Edition
資料らしい資料といえばこれぐらいか。この本は非常に精密にコースを分析していて、コースについて知るには、これ一冊を手元に置いておけば十分である。ただひとつだけ言わせてもらうと、著者である城崎哲氏の勝手な解釈が入っている部分があって、それを鵜呑みにしてしまうと間違えるかもしれないという危険性はある。あくまでも資料として使うべきで良書である。

Suda_1
「須田鷹雄の重賞マル秘攻略メモ」
このシリーズは3冊くらいあって、G1レースに限っては、過去10年のラップを掲載してくれているので重宝している。しかし、それ以外の部分は全くと言ってよいほど参考にはならない。やはり、データは切り取り方によって結論が違ってくるので、かなり須田鷹雄氏の主観が入っているからだ。そして、データはどうしても後付けになってしまう傾向があるため、データが揃った頃には新たな傾向が出てくるというイタチゴッコになりやすい。

このように、誰しもが使っているツールなのである。もちろん、あらん限りの競馬本は読んでいるつもりだが、予想の際に参考にしているものといえばこれくらいなのである。しかし、それで十分なのではないかと思っている。

情報理論の世界には、「情報はマイナスのエントロピーである」という言葉がある。つまり、情報が多ければ多いほど良いということにはならないのだ。情報が多いことによって、かえって選択肢が広がり、正しい選択を困難にしてしまうことだってあり得る。特に日本の競馬は情報が氾濫しているので、よほど注意していないとあっという間に情報過多になってしまう。

予想をする上で、どんな情報を手に入れるとか(質)、どれだけの情報を手にしているとか(量)、そういうことは、実はそれほど大きな問題ではない。予想に必要なだけの情報は、今の競馬ファンなら既に十分に手にしているはずである。それよりも、私たちが最も大切にしなければならないのは、「情報をどのように使って、予想を組み立てて、決断するか」という【思考の流れ】なのである。ほとんどの人はここでつまずいてしまう。

ラストミニッツマン

勝ち馬投票券の締め切り5分前のベルが鳴るギリギリまで、あれやこれやと悩み迷い、最後の最後までどの馬を買うかを決めることができない男のことである。

かくいう私もラストミニッツマンであった。

「エイト」や「勝馬」など全ての専門紙をコンビニで立ち読みして、グリーンチャンネルで参考レースや調教を見漁って、当日はパドックで馬を最終チェックしていた。それでも、最後の最後までどの馬を買うべきか分からなかったのだ。

なぜなら、ラストミニッツマンの【思考の流れ】は決定的に間違っているからだ。しかし、自身の【思考の流れ】であるがゆえに、その間違いに自分で気付くことは極めて難しい。

もし、あなたもラストミニッツマンであったり、自分の【思考の流れ】に疑問を感じているのであれば、ぜひ「21世紀の馬券戦略ライブ」に参加してみてほしい。あなたのその煮詰まった【思考の流れ】から、一歩抜け出せる手助けになるはずであるから。

「21世紀の馬券戦略ライブ」の詳細はこちら
http://www.glassracetrack.com/blog/2006/10/21_f915.html


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カワカミプリンセスは賭けても悔いがない馬

Rudolf_10

エリザベス女王杯は世代間の戦いです。最近は、牝馬に強い馬が続出していて、本当に日本の馬産のレベルが向上しているなと感じています。その中でも、現4歳世代牝馬は強いのではないかと思っています。春の牝馬のレースの中で、最も強い競馬をしたのはエアメサイアだと思います。内が圧倒的に有利な馬場コンディションの東京で、大外をグイグイ上がって、ダンスインザムードを苦しめていましたね。外をついて伸びたのは、これとドリームパスポートくらいではなかったでしょうか。エリザベス女王杯の◎はエアメサイアと決めていたので少し残念です。

エアメサイアから計ると、互角に戦ったディアデラノビアの実力の確かさがわかります。そして、この馬は成長していますよ。3歳の頃は極端な追い込み一手でしたが、オールカマーでは自ら動いています。異端の母系にサンデーの血、サンデーの成長力が現れてきたのかも知れません。騎手の岩田さんもいいですねえ。メルボルンカップ優勝は実に心強い知らせです。元々天才肌の彼ですが、最近良い騎乗ぶりを見せてくれています。内でじっとチャンスをうかがう競馬になれば面白いと思います。

スイープトウショウの実力は、今回のエリザベス出走馬のなかでNO1ですね。しかし、天皇賞では後ろ脚がなかなか前に出ないようなパドックでした。スイープに限らず、こんな歩き方をする時の馬は走りませんね。治郎丸さんが書いていたような心配があるのかもしれません。配合はほんの少し軽いところがあるので、東京より京都コースに向いています。で、彼女には勝たれても納得という意味の▲をつけましょう。

銀メダリストのアサヒライジングの血統は泣かせますよ。異種という話題でいうと、頑健な異種の血で母系は固められています。サンデーもNテーストもいない時代の血統はだいたいこんな感じでした。「ブルーライトヨコハマ」が流れていたころですよ、詳しく言うと。名前も血統も昭和風で実にいいですなあ。柴田騎手が乗ってくれるのでしょうか。彼はとても誠実な騎乗をするので、後ろの馬の動きを見て乗るでしょうね。母方が大変力強い血統なので、案外一本調子でレースを引っ張るような乗り方が、この馬にチャンスをもたらすかもしれません。この馬の秋華賞でのパドックは素晴らしかったですね。よほど体調がいいのでしょう。

アドマイヤキッスは、秋華賞で大変よく見えたもう一頭です。治郎丸さんは、今回の好走を考えているようですが、わたしはこの馬は前走で十分力を発揮できたと思っています。言い換えると、前走の走りが、この馬の限界かなということです。配合面からは、小回りでよい切れを見せるタイプではないかと思います。

カワカミプリンセス。これがわたしの本命◎です。前走、この馬は自ら仕掛けてレースを支配していました。今回は外回りコースで、先行馬をどのタイミングで捕らえるか、という難しい判断を本田騎手は強いられそうですね。しかし、前にはアサヒライジング、後ろにはスイープトウショウという強烈な2頭の間でレースをするのですから、仕掛けのタイミングに寸分の狂いがあってはいけないというように、本田騎手はナーバスには考えないはずです。馬の力を信じて、虚心に乗るしかないのですから。仮に敗れることがあったとしても、積極的にレースを作った結果ですので、カワカミプリンセスは賭けても悔いない馬だと思っています。今回は迷いはありません。本命です。京都外回りは初めてですが、例のキングヘイロー産駒、ホッコウソレソレー号もこのコースで再三好走しているので大丈夫です。

長くなったので残りは簡潔に。ヤマニンシュクルは米2歳チャンピョン牝馬ティファニーラスの孫という良血ですが、小回りで力のいる馬場向きで今回は見送りです。ソリッドプラチナムは少し買いです。ディープの一族というだけでなく、ソングオブウィンドなどと互角に戦っています。サンレイジャスパーの父は買いやすいタイプの馬で、デムーロに1つ目の日本の重賞をプレゼントしました。母系は良く、配合も京都向きです。ただ父親にG1を勝つ力があったでしょうか?少し買いです。キストゥヘヴンはきちんと考えたわけではありませんが、アドマイヤベガの成長力に多少疑問を抱いています。

◎カワカミプリンセス
○ディアデラノビア
▲スイープトウショウ
△アサヒライジング
×フサイチパンドラ
×サンレイジャスパー
×ソリッドプラチナム

と印を打った途端に、パソコンが壊れてしまいました。
手紙は壊れたハードディスクに眠っているので、思い出しながら書きました。
パソコンを買いたいので、今回は3連単で祈りながらテレビ観戦。
1着カワカミプリンセス
2着ディアデラノビアとアサヒライジング
3着ディアデラノビアとアサヒライジング
各1500円

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カワカミプリンセス文句なしの5つ☆

アサヒライジング →馬体を見る
毛艶が少し落ちてきているのは季節的に仕方ないが、牝馬とは思えない骨格や筋肉のバランスで、精神面も含め、ここにきて本格化している。
Pad4star_23

アドマイヤキッス →馬体を見る
馬体にはまだまだ幼さを残すが、前走と比べ闘争心を表情に出していることは、この馬としては好材料か。
Pad3star_35

ウイングレット →馬体を見る
ふっくら感があって、柔らかい筋肉には好感が持てるが、馬体からだけで判断すると距離延長は歓迎できない。
Pad3star_35

カワカミプリンセス →馬体を見る
前走とは打って変わって、毛艶、馬体のメリハリともに文句なし。
精神面でも落ち着きを感じさせ、現時点では最高の仕上がり。
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キストゥへヴン →馬体を見る
前走時と大きくは変わらないが、トモが少し寂しく映り、迫力に欠ける。
Pad3star_35

サンレイジャスパー →馬体を見る
ごく平均的な馬体だが、研ぎ澄まされていて、ここに来て力を付けていることが分かる。
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シェルズレイ →馬体を見る
前走よりスッキリ感が増し、さらにバランスが良くなった。
Pad4star_23

スウィープトウショウ →馬体を見る
天皇賞秋から中1週となるが、馬体面ではほとんど変化がなく、貫禄十分。
ダメージが少なかったのだろうが、あとは精神面と肉体面のバランスだけ。
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ディアデラノビア →馬体を見る
コンパクトにまとまっていて迫力は感じさせないが、この馬なりに順調に仕上がった。
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フサイチパンドラ →馬体を見る
レース振りには少しずつ成長は見られるが、肉体的資質に気持ちが付いてこないのが現状。
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ヤマニンシュクル →馬体を見る
伸びのある好バランスの馬体で、この時期にしては毛艶も良く、年齢を感じさせない。
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秋華賞のカワカミプリンセスには驚かされた

Jiromaru_8

天皇賞秋のダイワメジャーは本当に強かったですね。最重視していた毎日王冠で、あの強さを見抜けなかったのですから、私はまだまだですね。私もジャパンカップの方が面白いと思っていただけに、マイルCSに進路変更したことは非常に残念です。私もジャパンカップの方が面白いと思っていただけに、マイルCSに進路変更したことは非常に残念です。

ダイワメジャーは肉体的には元々素晴らしい素質を備えていた馬なので、大きくは変わった感じはしません。それよりも、精神的な変化が大きいのではないでしょうか。年齢を重ねて気性が大人になったことと、ノドの持病が徐々に良くなり精神的に安定したことが、見事に重なりましたね。今のダイワメジャーを見ていると、本当にイイ顔しています。

ダンスインザムードはプリンスローズの血を受け継いでいましたが、残念ながら、強いダイワメジャーに切れ味を殺されてしまう流れを作られてしまいました。ルドルフおやじさんにも余計な馬券を買わせてしまいましたね。

さて、エリザベス女王杯ですが、もちろん5連勝中のカワカミプリンセスを巡る争いです。古馬牝馬もしたたかに栄冠を狙ってくるはずで、かなり熾烈な争いになることが予想されます。とはいえ、世代間の対決という観点から見ると、今年は質量ともに3歳勢に分があるでしょう。

秋華賞のカワカミプリンセスには、さすがの私も驚かされました。中間にあれだけ太目残りだった馬体の馬が、あれだけ厳しいレースを勝ってしまうのですから。肉体的な資質が飛び抜けているとは思えないので、この馬は相当に強い精神力を持っているのでしょう。苦しくても苦しくても、前へ前へと伸びていこうとする強い心には頭が下がります。体調は前走よりも間違いなく上向きで、これまでで最高の状態で出走してくるはずです。 ひとつだけ不安があるとすれば、極端なスローペースに巻き込まれて、極端な上がりの競馬になってしまうことでしょう。決して瞬発力がない馬ではありませんが、一瞬の脚を持った馬に出し抜けを食らう可能性はなきにしもあらずです。

アドマイヤキッスは、秋華賞よりもエリザベス女王杯向きの馬です。道中のペースが持続的に速くなった秋華賞では、道中で末脚を失ってしまいました。エリザベス女王杯のように、スローでヨーイドンになりやすい競馬の方が、折り合いを欠くことのない馬でもあるので、現時点ではレースがしやすいはずです。とはいえ、展開や枠順によほど恵まれない限り、この馬がカワカミプリンセスを負かすことは容易ではありません。

秋華賞でカワカミプリンセスを苦しめたアサヒライジングは、肉体的、精神的に大きく成長しましたね。なんといっても、併せ馬で追い切れるようになったことは大きいです。男馬も顔負けの馬体でしたが、ますます磨きが掛かってくることでしょう。あとは、この馬にとっても展開が大きな影響を持ってくるでしょう。この馬は逆に、ヨーイドンになってしまうと分が悪いですね。道中は自分のペースで行かせてもらえて、後半でペースを上げて、後続を引き離して直線を迎えたいはずです。レースはなかなか思うとおりには行きませんが、展開、乗り方次第では好勝負になはずです。

古馬の中心は、やはり昨年の女王スウィープトウショウをおいて他にはいません。前走は京都大章典の反動が出てしまい、動けませんでしたね。果たして、今回のレースはどうでしょうか。中2週は昨年と同じローテーションですが、徐々に調子を上げてきた昨年とは少しバイオリズムが違う気がします。私としては、前走のマイナス12kgの馬体重が気になります。スウィープトウショウの肉体面と精神面との歯車が、うまく噛み合っていないことが数字に表れています。昨年と今年の大きな違いはここですね。もちろん、肉体的な資質は飛びぬけて高い存在ですので、決して侮ることは出来ませんが。

ディアデラノビアはどうしてもワンパンチ足りないですね。ルドルフおやじさんのおっしゃるように、血統的な背景も大きいのでしょう。私もこの仔や孫から大物が出そうな気がするように、楽しみは先なのかもしれません。 岩田騎手も直線に賭けるしか作戦はないはずです。あとはどれだけ展開が向くかどうかだけですね。


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フサイチパンドラとディアデラノビアに宿る異種テディーの血

Rudolf_9

競馬も大局観が大切ですね、治郎丸さん。何の話かと申しますと、天皇賞秋の反省です。サラブレッドとして完成の域に達したDメジャーを巡る戦い、これが天皇賞の予想を
する上での大局観でしたね。サンデーサイレンスという種牡馬はダイワメジャーやハーツクライのように、サラブレッドを完成させていくんですね。治郎丸さん、メジャーの馬体や雰囲気変わったと思いませんか?ちょっと考えを聞かせてください。マイルCSを辞めてJCに向かうということで、面白いと思っています。

ダンスインザムードとスウィープトウショウとどっちが強いんだとか、去年のへヴンリーロマンスような穴馬を見つけて幸せになりたいとか、そういうことが頭の隅にあって、わたしの予想はボンヤリした予想になってしまいました。考えるのなら、ダイワメジャーとダンスインザムードは2000mならどうだ、ダイワメジャーとスイープトウショウは展開ならどっちだ、ダイワメジャーを超える穴馬は・・?と考えるべきでした。ただ、プリンスローズの切れ味と成長力には、来年の天皇賞でもこだわりたいと思っています。穴馬と災害は忘れたころにやってくる?

治郎丸さんの予想は、きちんとした大局観があってすばらしい予想だったと思いますよ。あれ読んで、ダンスインザムードの単勝を買いに走りました。

今回は、不敗馬カワカミプリンセスを巡る戦いですね。カワカミプリンセスがアサヒライジングをどこでどう捕らえにいくかという展開が最大の問題でしょう。

間違っても…、フサイチパンドラとディアデラノビアのどっちが真のブロンズメダルコレクターだとか、天皇賞は一本調子血統が最後まで一本調子で走り抜いたが、京都2200mではプリンスローズの切れ味血統が生きるんじゃないかとか、地味な競争成績を残した良血種牡馬の仔はG1で好走できるのかとか、知られざる超良血馬ヤマニンシュクルは、京都2200mでは穴馬になれないかもしれないとか、ウィングレットは京都2200mの穴馬血統として面白いとか、考えてはいけません。

間違いの中にも真実はあるなんていうのは、経験的にほとんど間違っているとは思っ
ていますが、それでも間違いを全部捨ててしまっては、競馬はつまらないものになってしまいますね。

フサイチパンドラとディアデラノビア。このサンデー産駒2頭には興味深い共通点があります。G1だけでなく、G2やG3でもなかなか勝ちきれない、という点ですね。現時点ではひ弱さを持っているのでしょう。

ちょっと回りくどい話になってしまいますが、現在走っているサラブレッドの父親の血統は、250年ほど前に走っていたエクリプスにほとんど辿り着きますよね。エクリプスの何が凄いって・・その名前です。皆既日食の日に生まれたからエクリプス。何かを起こしそうな名前ですよね。

シンボリルドルフや菊花賞馬ソングオブウインドに入っているヒッティングアウェーなどはヘロド系といって、また、第1次世界大戦ころのアメリカの名馬マンノウォー(軍艦)などはマッチェム系といって、父親だけを一直線に辿るとエクリプスには行き着きません。

少数派のヘロド系やマッチェム系はエクリプスの力を借りながら、何十年かに1度とてつもなく強いサラブレッドを世に出しています。山よりでかいイノシシというやつですが、残念ながらあまりにも数が少ないので、その血脈は衰退の一途をたどるばかりです。今はエクリプス系の血が濃くなった時に浄化したり、底力を補ったりする脇役として貴重な役割を果たしています。私はこういう血統を異種と呼んでいます(他の人も呼んでますが)。ソングオブウィンドはこうして生まれた名馬だと思います。

実はエクリプス系にも主流と異種があるんですね。今回のエリザベス女王杯の登録馬といわず、ほとんどすべての競争の登録馬の父は全て主流の馬たちばかりです。最近私が見た異種は、9月に行われた紫苑ステークスに出走していたアイスドールです。彼女の母方にはサンデーサイレンスやノーザンダンサーといった凄い主流派が入っているので、純然たる異種とは言い難いのでしょうが、父親を一直線にたどるとテディーというエクリプス系異種の代表格に行き着きます。テディーという馬は100年前の名繁殖牝馬、ラトロワンヌの父として有名です。ラトロワンヌは20世紀の血脈にとても大きな足跡をのこした名馬です。さっきのヒッティングアウェーも彼女からでています。紫苑ステークスのアイスドールは惜しかったですね。直線で前をカットされていました!なぜテディーの邪魔をする!!歴史的な妨害だ!!!おやじだって3000円も損したんだ!!!!歴史だよ、歴史。

あっ。すみません。
治郎丸さん起きてますか?

で、フサイチパンドラとディアデラノビアですが、両馬とも母系にテディーのクロスが強く入っているんですね。

ディアデラノビアの母系はアルゼンチンの代表的な血統だそうです。この母系には影響力の薄い主流派が少々入っているだけで、異種が育てた血統だと言ってよいでしょう。この血統に強烈な主流派が入ったのは、サンデーサイレンスが初めてだと思います。彼女は今までサンデーサイレンスの力だけで走ってきたのでしょう。ディアデラノビアが勝ちきれないのは主流派のワンパンチが足りないからです。けれども、ディアデラノビアの今後を見ていてくださいね、だめなら、仔や孫を見てください。きっと大物が出てきますよ。

フサイチパンドラの血統は凄まじいですね。セックスアピールの孫ですからねえ。これまた凄い名前ですが、血統も異種のかたまりで強烈です。残念ながらセックスアピールからはすでにエルグランセニョール(キリストという意味)という大物が出てしまっています。こういう異種からはコンスタントに大物がでないのが特徴です。セックスアピールにヌレイエフ、サンデーサイレンスと主流派が掛けられて誕生したのがフサイチパンドラですが、まだ何かが足りないのかもしれません。きちんと調べたわけではありませんが、サンデーサイレンスとヌレイエフの配合にはムラ駆けする馬が多いようです。

馬連や三連複を買うわたしにはこの銅メダリスト、2頭の走りが気になっています。

大いなる△、ディアデラノビア。大いなる×、フサイチパンドラ。

エリザベス女王杯でサラブレッドの歴史を眺めてみましょう。


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差し返すことの大変さ

Wttennosyoaki06

このレースを予想する最大のポイントは、ステップレースである毎日王冠の最後の直線にあった。あのダイワメジャーとダンスインザムードの叩き合いである。馬体を併せた2頭の長いデッドヒートの末に、なんとダイワメジャーがダンスインザムードを差し返したことである。

ここでいう“差し返し”とは、最後の直線でのデッドヒートで、一旦は抜かされた馬が再び後ろから抜き返すということである。最後の直線で“差し返し”が起こることには、以下の2つのパターンがある。

1、先に先頭に立っていた馬が勝手にバテた
2、一度は先頭を譲っていた馬がもう一度伸びた

ほとんどの差し返しは1のパターンである。そして私は、毎日王冠の差し返しも1のパターンだと解釈していた。毎日王冠でのダンスインザムードの馬体は素晴らしかったが、20kgほど増えた馬体重が示すとおり、やはり休み明けの分、太目が残っていたと判断していたからだ。安藤勝己騎手の「ダイワメジャーは抜かされてからやる気になった」というコメントはあったのだが、先頭に立っていた馬が急激にバテると、自分の馬が伸びたような錯覚に陥りやすいので、おそらくそういうことだろうと考えていた。だからこそ、毎日王冠で仕上がっていたダイワメジャーに対して、上積みが期待できるダンスインザムードを上に取ったのである。毎日王冠のハイレベルな決着から、ダイワメジャーを負かすことが出来れば、イコール勝ちにつながると考えていた。

しかし、毎日王冠の差し返しは、なんと2のパターンであったのだ。もちろん天皇賞秋での走りを見ての話ではあるが、ダイワメジャーは素晴らしく覚醒していた。あの覚醒ぶりを見るにつけ、毎日王冠の差し返しは、ダンスインザムードがバテたのではなく、安藤勝己騎手が言うように、ダイワメジャーが自らの力でもう一度伸びたということなのだと改めて解釈し直した。

それでは、なぜ2のパターンが珍しいかというと、2頭のサラブレッドがトップスピードで走っているはずの最後の直線で、一度交わされた馬に追いつき追い越すには、自分の走っている最速のギアをさらに2つは上げなければならないからだサラブレッドは時速60kmくらいで走るが、同じトップスピードで競って走っている時、ほんの一瞬で頭だけ前に出るというのは大変なことなのである

ゴール前の直線で、仮に時速60kmで2頭が競り合っているとすると、単純に考えると、相手が時速60kmなら、時速61km出せば頭くらいは前に出られそうだが、そうはいかない。時速1kmの差で頭だけ前に出るには、20m近く走らなければならない。さらに、頭だけ前に出るだけではなく、一度抜かされた馬を一気に差し返すためには、相手を遥かに超えていくスピードを出さなければならないのだ。

毎日王冠の最後の直線でのあの差し返しは、ダンスインザムードのトップスピードを2つも上回るギアが、ダイワメジャーには搭載されていたということを意味する。ダイワメジャーの体の奥深いどこかに神秘的と言ってもいい力が潜んでいて、ようやくその力を発揮できるようになったというサインであったのだ。そのサインに気付くことができなかった、私の馬券が当たらなかったのは至極当然の結果である。


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記念すべき外れ馬券

Wtkikka06

この菊花賞は私にとって記念すべきレースである、と言っても誰もが首をかしげるに違いない。あまりにも外れすぎて、頭がオカシくなったんじゃないか?と思われるのが関の山である。しかし、誰に何と言われようが、この菊花賞の外れ馬券は私にとって記念すべき外れ馬券なのである。

ここ数年来、正直に言うと、自分の予想スタイルに行き詰まりを感じていた。ここで言う予想スタイルとは、馬券の種類や買い方のことではなく、予想をする上での思考の過程(流れ)のことである。野球のバッティングにたとえると、どれだけバットを短く持つかとか、バッターボックスのどこに立つかとか、そういうことではなくて、ピッチャーの投げた球に対して、どのような体の動きをしてバットでボールを捕らえるかという感覚のことである。

昨年は十分な結果を出すことが出来たものの、当てる感覚が自分のものではない気がしていた。たまたま当たって結果が出ただけで、自分としては、ちょっとしたキッカケで外してしまっていたかもしれない、という危うさを絶えず感じていた。馬券の当たり外れは確かに誰もが紙一重なのだが、それにしても、自分自身の感覚の中でさえ当てるという感覚が曖昧で、ここ数年来、確かなものを求めて絶えず試行錯誤していた。

野球のイチローは、凡打をした時に自分が打つ感覚を掴んだという。

「ぼくの場合は、打つ感覚をつかむ大きなポイントが2回あったんですけど、それはいずれも凡打です。通常は、いい打撃をする、ホームランを打つ、ヒットを打つ、そういうことによって、「あ、自分はこれで大丈夫だ」と思うらしいんです。ぼくもそうしてきたんですけど、その感覚って、続かないんです。長く続くもの、強いものというのは、「凡打をして、その理由が分かったとき」なんですね。こういう動きをしてしまったから、こうなったんだ。そういう答えが見えたときは、かなり強い感覚ではないかと思っています。」(「キャッチボール ICHIRO meets you ぴあ」より引用)

そして、その凡打から、いつどのようにして強い感覚を得たかというと、
「一度目は、打って、一塁に走っていくときです。こう…逆戻しをするんですね、頭の中で。自分の打った感覚を逆戻しすると、そのポイントが見えてくる。」(「キャッチボール ICHIRO meets you ぴあ」より引用)と述べる。

ここでいう「逆戻し」というのがポイントであろう。自分のイメージとして描いていたフォームに、実際に凡打したフォームを重ね合わせてみるという作業である。そうすることによって、自分が理想としてイメージする打てる感覚のフォームと、実際には凡打してしまったフォームが、どこのどの動きの中でズレてしまったのかが、まるで方程式を解くように分かったというのだ。

予想の過程にも、これと同じことが当てはまるのではないか。まるでビデオテープを巻き戻しするように、自分の思考の過程を遡って(さかのぼって)みることにより、どこのどの思考の流れの中で当てる感覚がズレてしまったのかを認識できるのである

もちろん、自分の当てるイメージというものが明確にあってこそ、実際に外した自分の思考の流れと初めて重ね合わせることができる。私が自分の予想スタイルに行き詰まりを感じ、手がかりを求めて試行錯誤していた結果として、おそらくこれではないかという当てるイメージがあったからこそ、今回の菊花賞で馬券を外した理由がはっきりと分かったのである。この菊花賞で得た答えは、かなり強い感覚として私の中に残っている。


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ザマアミロと言われそうな馬券だが

Wtsyuka06

ザマアミロと言われそうな馬券だが、ほとんど100点満点の予想であったと自負している。馬券を外して100点満点もへったくれもないとおっしゃるかも知れないが、私はあると思う。当たらなくてもほぼ完璧な予想もあれば、それは逆に言うと、たとえ当たったとしても完璧ではない予想もあるということである

これはジョッキーの騎乗と同じである。たとえば、武豊騎手ほどのジョッキーであれば、年間で100から200のレースを勝利する。しかし、たとえその武豊騎手であっても、勝った100から200のレースの中で、完璧に乗れたというレースは2つか3つしかないという。それ以外のレースは、馬に勝たしてもらっているというのだ。また逆に、たとえ勝てなかったレースの中でも、ほぼ完璧に乗れたレースもあるという。

もちろん謙遜も含まれているとは思うが、ほとんどの意味において事実であろう。自分の思い描いていたとおりにレースが流れ、騎乗馬の力を最大限に引き出して勝つということは、ナンバーワンジョッキーでもほぼ稀なのである。それよりも、自分は下手に乗ってしまったけれども、馬の力が上で勝手に走って勝ってくれたということの方が圧倒的に多いのだ。

今年の秋華賞を勝ったカワカミプリンセスは、素晴らしい能力の持ち主である。しかし、あの馬体の仕上がり具合を見て、ブッツケで臨んでくるこの馬を買うことは難しかったと今でも感じる。当の本田騎手も、「最終追い切りが終わってからも少し太いかと思っていたが、装鞍所で見たときにはいけると感じた」と答えているように、最終追い切りが終わった時点でもまだ太めが残っていたのである。

それに対し、アサヒライジングが勝つ可能性は高かったと思う。14.0倍というオッズとのバランスを考えても、買うに値した馬券ではなかっただろうか。「逃げ切るための条件」のエントリーは、アサヒライジングに本命を打つ前振りのつもりで書いたが、あのエントリーで言いたかったのは、「リーディングジョッキーが乗った人気馬が差し馬として後方に固まっていること」、「差してきた逃げ馬の次走を狙え」という2つの逃げ馬が残る条件を、アサヒライジングは満たしているのではということである。それに加え、秋華賞特有の瞬発力勝負になりにくい展開が、切れ味はないが地脚の強いアサヒライジングに味方するのではないかという読みもあった。

あとからであれば、自分の良いように何とでも解釈できる。そういった自分勝手な解釈をしないように、客観的に負けた(失敗した)理由を分析するために、この馬券の失敗学は恥を忍んで始めた経緯がある。そして、今までもそうしてきたつもりではある。しかし、今回の秋華賞は少し違うような気がする。外れた馬券を自慢するわけでは決してなく、もちろん賭けた金が返ってくるはずもないのだが、外れてもほぼ100点満点の予想があるのではないかという思いがどうしてもあるのだ。おそらく、皆さんにもそういった予想はあるのではないだろうか。良い予想をしても外れてしまうことや、失敗したなぁと思った予想でも馬に助けられて当たってしまうことが。


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