ウルグアイの英雄
◆2006年WTRR総合ランキング
1 インヴァソール Invasor(牡4、米)129、ダート(I)
2 ベルナルディーニ Bernardini(牡3、米)128、ダート(I)
2 ディスクリートキャット Discreet Cat(牡3、米)128、ダート(M)
4 ディープインパクト(牡4、日)127、芝(L)
4 ジョージワシントン George Washington(牡3、愛)127、芝(M)
4 ラヴァマン Lava Man(セン5、米)127、ダート(M)
4 レイルリンク Rail Link(牡3、仏)127、芝(L)
8 バーバロ Barbaro(牡3、米)126、ダート(I)
8 ディラントーマス Dylan Thomas(牡3、愛)126、芝(I、 L)
8 ハリケーンラン Hurricane Run(牡4、仏)126、芝(L)
2006年のワールド・サラブレッド・レースホース・ランキング(WTRR)が発表され、129ポンドで総合ランキング堂々1位の支持を受けたのが、アメリカのインヴァソールである。どの馬が強いという評価は極めて難しく、主観的なものになってしまうことを承知で言わせてもらえば、ディープインパクトと同じくらい、インヴァソールは強い馬だと私は思う。ブリーダーズカップに至るまでの走りには、それぐらい強い衝撃を受けた。
ウルグアイ3冠を無敗で制した直後にドバイの殿下に買われてしまったが、インヴァソールは今もってウルグアイの英雄である。アルゼンチンで生産され、ウルグアイで走っていた馬が、ブリーダーズカップまでを制して、世界のランキング1位を獲得したのだ。インヴァソールのアメリカンドリームは、ウルグアイの国民にとってなんと痛快であろうか。
インヴァソールの父キャンディストライプス(Candy Stripes)の半弟は、あのバブルガムフェローである。そして、同馬の母系はまさにアルゼンチン土着の血統で、雑草血統の逞しさに支えられた活力と生命力に溢れた配合であり、それゆえに底知れぬ可能性を十分に感じさせられる。また、いかにもダート馬という馬体ではなく、もしかしたら芝でも走るのではないかと思わせるほど、全体のバランスが取れていて、しなやかな動きをする。道中はリラックスして走り、それでいてアメリカのダート競馬の速さにも楽に付いていくことができる。だからこそ、最後の直線でも追えば追うほど伸びる。そして、レースに行っての闘争心溢れる走りとは裏腹に、その表情はとても愛くるしく、普段は大人しい性格なのであろうことが想像できる。
ランキングに話を戻すと、私はベルナルディーニの2位タイには疑問があって、引退が決まってしまった馬を今さら評価しても仕方ないが、それほど強い馬とは思えなかった。インヴァソールとの比較からこうなったのかもしれないが、ブリーダーズカップクラシックも着差以上の力差があるように感じた。それならば、日本の英雄ディープインパクトが、ディスクリートキャットと同じ2位タイ、欲を言えばインヴァソールと並ぶ1位タイの評価を与えられても良かったのではないか、とあくまでも個人的には考えている。
ウルグアイの英雄インヴァソールのプロモーションビデオ(?)はこちら↑
今年も応援したくなりますね!必見です。
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Comments
今年はディスクリートキャットとの再戦もあるとのこと。
楽しみで仕方がないです(^^)g
BCで見せた力の差はたしかに圧倒的でした。
ベルナルディーニのそれまでのレースもかなりの迫力あったように
見えたんですけどね・・・それはそのまま
インヴァソールの凄さなんだと思います。
このインヴァソールにUAEダービーで先着した
フラムドパシオン。本当に惜しいことになってしまいました。
是非無事に帰ってきてもらいたいものです。
Posted by: けん♂ | January 23, 2007 at 12:32 AM
けん♂さん
ディスクリートキャットとの対戦は見ものですね。
馬券を買わずして盛り上がる。
こんなレースがひとつでも多くあることを望みます。
ベルナルディーニについては厳しいことを書いてしまいましたが、もちろん強い馬です。
インヴァソール、ディスクリートキャット、ディープインパクトが凄すぎるだけですよね。
けん♂さんの騎手分析面白かったですよ!
Posted by: 治郎丸敬之 | January 23, 2007 at 11:37 PM
こんなビデオあるんですね~。
よく見つけられましたね(笑)
女性の歌声がなんか面白かったです^^
Posted by: たまバス | January 24, 2007 at 01:33 AM
おお~、とっても調べられておりますね。
アルゼンチンといえば私は名牝バヤコアを連想します(^^
現状ではミスタープロスペクターの大成功により
系統全体の傾向が1980年代後半あたりより
ヨーロッパ型からアメリカ型に変わりつつあるようです
名牝ミエスクあたりの世代が特にその潮流があった世代で
他にもウイニングカラーズやキングへイローの母グッバイへイロー
不世出の名牝と言われるパーソナルエンスンなどがおります。
ちなみに牡馬ではこの年の2歳世代がサンデーサイレンスと
イージーゴアーの世代なんですよね。
今の世界競馬はこの年代の世代が席巻していると
言ってもいいかもしれません。
ミエスクはキングマンボを出し、グッバイへイローは
キングへイロー、パーソナルエンスンは2冠馬ウォーエンブレム
に連なりました。(そういう意味でもウォーエンブレムには
頑張ってほしいですね…)
この快進撃は止められそうにありません。
が、私は日本土着の馬にも頑張ってほしいと思っているので
アサヒライジングなんかをコッソリ応援してます(^^
(ミナガワマンナ-シンザンの血が天皇賞で
爆発してくれないかと期待しております~)
Posted by: しゃち | January 24, 2007 at 02:16 AM
たまバスさん
そうでしょ(笑)。
たまたま見つけました。
インヴァソールらしさが出ている良いビデオですよね。
Posted by: 治郎丸敬之 | January 24, 2007 at 08:07 PM
ブリーダーズカップディスタフを2連覇したバヤコアですね。
世界規模で競馬を見ると、うまく血統的な棲み分けをしている部分と、大きな潮流が起こっている部分とがうまく溶け合って、こういう突然変異的な最強馬が誕生しますよね。
私はこういう突き抜けた馬が好きですね。
ウォーエンブレムは社台が第2のサンデーとして購入したのだろうと思いますが、残念な結果しか出ていませんね。
昔、社台スタリオンステーションを訪れた時、種牡馬房の一番隅で悲しく目を光らせていたウォーエンブレムが印象に残っています。
あの頃から、シンボリクリスエスやマンハッタンカフェは目立った迫力を醸し出していましたから。
今年はシンボリクリスエス産駒に注目しています。
しゃちさんの種牡馬紹介の記事面白かったですよ。
Posted by: 治郎丸敬之 | January 24, 2007 at 08:18 PM
治郎丸さん
世界競馬を見ると、日本はまだまだ追いかけているという
印象がします。インヴァソールのように北南アメリカの
活躍馬がかなり勢力を伸ばしていますよね(^^
オーストラリアなんかも非常に面白いです。
テイクオーバーターゲットやメルボルンカップで最近注目を
浴びたと思われがちですが、昔にはベタールズンアップや
女傑ホーリックスなどJCで優勝した馬も多いですし。
また、これからは香港競馬が注目を浴びそうです。
ソングオブウインドですら香港では勝ちきれませんでしたし、
サイレントウィットネスなど、中国に帰属したことが原因かは
わかりませんが、昔日本馬が勝ちまくったことが嘘のように
香港競馬のレベルは飛躍的に高くなっています。
ウォーエンブレムを直で見られていたんですよね~
とってもうらやましいです(^^
私も、時間があればぜひ見に行きたいですー
クリスエスやマンハッタンカフェもこれからですから楽しみです。
今はGⅠ戦線を賑わすほどの馬はおりませんが、
マンハッタンカフェもどちらかというと遅咲きのステイヤー
でしたから、大物はもっと距離が長いところから
出てきそうですし(^^
クリスエスの初年度産駒に大物が出てくるか注目ですね。
>しゃちさんの種牡馬紹介の記事面白かったですよ。
ありがとうございます~(^^
来年も出来れば紹介したいです。
私の競馬で一番楽しみなのはGⅠと新しい馬を物色すること
ですので(^^
治郎丸さんの世界の競馬紹介も楽しみにしておりますので
また面白い記事を紹介してくださいね(^^
Posted by: しゃち | January 25, 2007 at 12:40 AM
しゃちさん
エクリプス賞が発表され、インヴァソールが年度代表馬に選出されたようですね。
南米産馬で初めての快挙だそうです。
血統の面白いところは、あまりにも強い血が偏りすぎると、それを調整するように、異系の傍流から活躍馬が現れたりすることですよね。
オセアニアも土着の血統にデンヒルの血が混ざって、レベルの非常に高い短距離馬を生み出しています。
ベタールズンアップやホーリックスは懐かしいですね。
香港馬はほとんどがオセアニア産馬だと思いますが、もしかすると、世界レベルでオセアニア産馬が短距離路線を支配していく日が来るかもしれませんね。
シンボリクリスエスとマンハッタンカフェは、間近で見て、本当に威圧的なオーラを感じました。
現役を引退してすぐということもあったのでしょうが、素晴らしい馬体、顔つき、毛艶、迫力でした。
また行ってみたいなー、北海道。
Posted by: 治郎丸敬之 | January 25, 2007 at 11:42 PM
インヴァソールが今年初戦のドンH(GⅠ)を快勝しましたね(^^)g
いやー本当に強い!の一言。
昨年は関西の地上波でドバイの特集を放送してくれましたが
今年は・・・どうなるんでしょうね?
リアルタイムでレースを観れたらいいなぁ・・と。
Posted by: けん♂ | February 04, 2007 at 12:41 PM
けん♂さん
インヴァソールは勝ったんですね。
よかったよかった。
あとはディスクリートキャットと共に、万全の状態でドバイへ臨んでほしいものです。
リアルタイムで観れたらいいですね。
こういう時だけは、グリーンチャンネルはいいなと思いますが。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 04, 2007 at 04:53 PM