超絶技巧
by gradeone
フェブラリーS2007-観戦記-
水が表面に浮くほどではなく、脚抜きの良い、ダートとしては最も走りやすい馬場でレースは行われた。前半4ハロンが46秒6と、この馬場にしてはそれほど速いペースではないが、最初のコーナーまでの距離が長いため、行きたがった先行馬が折り合いつけるのに苦労していた分、中団以降でスムーズに追走できた馬たちにとっておあつらえ向きの展開となった。
サンライズバッカスは、立ち遅れたもののすぐさま中団に取り付き、抜群の手応えで4コーナーを回り、直線に向くやアッという間に他馬を飲み込んだ。道中の流れや、平安Sからの距離短縮など、全ての要素がこの馬にプラスに働き、終わってみればまさに楽勝であった。この距離とコースでカネヒキリを下しているように、ハマった時の強さはG1ホースに相応しい。4歳時には目に付いた腰高の馬体も、少しずつバランスが良くなってきているように、ここに来て大きく成長している。
安藤勝己騎手の好騎乗も見逃せない。気性に難しい面のあるクセ馬サンライズバッカスを、スタートからゴールまで、まるで何事もなかったかのように導いてみせた。ハミを終始きっちりとかけて、最後までサンライズバッカスに気を抜かせずに走らせたのだが、それ以外の技術的な部分については、私などには到底分からない領域にある。ダイワメジャーに代表されるように、馬を手の内に入れて、能力を100%引き出してしまうその手綱さばきは、まさに超絶技巧と言ってもよいのではないだろうか。
ブルーコンコルドは最後まで良く伸びているが、勝ち馬を追い詰め切れなかった。前走の東京大章典でも道中から手が動いたように、年齢的なものか、多少なりともズブさが出てきていることも敗因のひとつである。勝ち馬が動いて行った時に、スッと付いて行くことが出来なかった。内にモタれたのは、左回りだからではなく、中央の厳しく激しいレースで苦しかったからだろう。スピード負けした感があるとはいえ、この速い時計で走っているように、本当に強い馬である。
ビッググラスは外枠からレースの流れに乗って、ほぼ完璧な走りで能力を出し切った。今回は相手が悪かったが、距離が長くなって更に良さが出てきたし、体調も良かったのだろう。晩成の血統だけに、ダートの短距離界では中心的な存在になっていくだろう。
シーキングザダイヤはレースの流れに乗っていたように見えたが、追い出してからもさっぱりで、ダート戦にしては初めての惨敗を喫してしまった。本来はスピードタイプの馬が、年齢を重ねてズブさが出てきたことにより距離が持つようになったのだが、かえって今回は距離が短いことに加え、脚抜きの良い馬場になったことにより、スピード競馬に対応できなかった。
上がり馬のメイショウトウコンは、初めて体験する速い流れに付いていくだけで精一杯で、道中で末脚を失ってしまった。雨で馬場が締まった影響がなければ、サンライズバッカスとの比較からも、もう少し好勝負になったはずである。フィールドルージュは懸命に追い込んではいるが、この馬にとっては全体の時計が速すぎた。シーキングザベストはリズム良く走ったが、この距離をこのメンバー相手に押し切るには、スタミナが足りなかった。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62981/13979561
Listed below are links to weblogs that reference 超絶技巧:
» 第24回フェブラリーS(G1)・回顧 [ひきこもり競馬日記 〜男の単勝一点買い!!〜]
1着 サンライズバッカス 1.34.8 安藤勝己 音無秀孝
2着 ブルーコンコルド 1馬身1/2 幸英明 服部利之
3着 ビッググラス 2馬身1/2 村田一誠 中尾秀正
4着 カフェオリンポス 1/2馬身 岩田康誠 松山康久
5着 フィールドル....... [Read More]
Tracked on February 20, 2007 at 09:20 AM
» 競馬予想情報 [人気キーワードサーチ]
競馬予想情報をいち早くキャッチ!! [Read More]
Tracked on February 21, 2007 at 04:28 PM
» 脅威の勝率!返金保障あり! [帝王競馬]
初めまして、いつも楽しく拝見させて頂いております。帝王競馬というサイトを作りましたのでトラバックさせていただきました。脅威の勝率で、万が一黒字がなかった場合返金保障も付いております!興味が沸かれた方は一度ご訪問していただければ幸いです。万が一不要な場合はお手数をお掛けしますが、削除して下さい。それでは失礼しました。... [Read More]
Tracked on February 21, 2007 at 06:14 PM
» Order ambien. [Ambien order wow what a price restorejustice org.]
Online pharmacy order ambien. Buy ambien online order cheap ambien now. Order ambien. Ambien order wow what a price restorejustice org. [Read More]
Tracked on June 19, 2007 at 10:18 PM

菊花賞2
有馬記念
阪神大賞典
天皇賞春1
天皇賞春2
宝塚記念1
宝塚記念2
宝塚記念3
凱旋門賞1
凱旋門賞2
ジャパンカップ
ファイナルフライト1
引退式
ハーツクライ
伝説のウオッカ
メイショウサムソン
スイープトウショウ引退記念
アドマイヤムーン
ダイワスカーレット桜花賞
ディープスカイ
ウオッカ安田記念
伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
Comments
ブルーコンコルドの敗北原因について考察して欲しいです。
小回りの左回りは大丈夫だけど、東京コースは内にもたれて真っ直ぐ走ってくれなかった。
これは小回りだと外にふくれるから大丈夫で、ゆったりしていると内にもたれるということ?
そんな事、あるのかなぁ?安藤勝騎手に一度ジャパンカップダートにブルーコンコルドで乗って欲しい。
シーキングザベストはとりあえず高松宮でも出走して貰えれば穴でおもしろいと思うんだが。。
オレハマッテルゼは もうオワッテルゼなのかも?
Posted by: はやひで | February 20, 2007 at 01:44 AM
「超絶技巧」
今回の安藤勝己騎手の騎乗はまさにその通りだと思います。
今年は武豊騎手が正月に騎乗停止で出遅れた分
リーディングにたっているだけと思っていましたが、
よく見ると騎乗数はほとんど同じにも関わらず
武豊騎手の倍の勝ち星をあげるという凄い成績なんですね。
いよいよ今年あたりリーディングをとってくれるかもしれません。
まぁ、まだまだ先は長いのでわかりませんが。。。
ブルーコンコルドは以前から少しズブイ面は見せていましたが、
ああまでズブイとなるともうスプリンターのイメージは捨ててみるべきですね。
少しイメージは違いますが年とともに短距離から中距離までこなしたあたりが
ダートのヤマニンゼファーという感じがします。
Posted by: sousuke | February 20, 2007 at 09:13 AM
ひとまず安藤勝騎手の今年のデータを拾ってみました。
06年
複勝圏支持達成率 58.5%
穴馬率 25.5%
07年
複勝圏支持達成率 65.7%
穴馬率 37.0%
もの凄い数字になってますね(^^;
支持達成率の高さにも驚きますが
穴馬率(4番人気以下の馬を3着以内に持ってくる確率)が驚異的!
横山騎手などの一流騎手でも19%程度、若手騎手なら12%辺りを
ウロウロしている中・・・37%!\(◎o◎)/
今年の騎手のデータも追いかけていくつもりですが
この調子で行ったらとんでもない成績になると思います(^^;
他の騎手と何が違うのか?
技術的な側面を知りたいものです(^^)g
Posted by: けん♂ | February 20, 2007 at 08:48 PM
はやひでさん
ブルーコンコルドについて、少しだけ本文に加筆しておきました。
小回りだからモタれるということはないと思いますよ。
昨年のフェブラリーSでは、“直線で”内にモタれているわけですし。
単に厳しく激しいペースで苦しいからモタれたのではないでしょうか。
シーキングザベストの高松宮記念、面白そうですね。
今週の阪急杯は意外と好メンバーが揃いましたね。
高松宮記念も面白そうでワクワクします。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 20, 2007 at 11:23 PM
saousukeさん
安藤勝己騎手はハミをしっかりと掛けて騎乗するタイプなので、こういった下が悪い馬場を得意としますよね。
武豊騎手とは少し違ったタイプです。
どちらが上手いということではありませんが、今の安藤勝己騎手には全盛期の岡部騎手のような円熟味を感じます。
ブルーコンコルドは年齢と共にズブなって、まるで中距離馬のようなレースをしますね。
そういえば、ヤマニンゼファーも粘っこい、素晴らしいマイラーでしたね。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 20, 2007 at 11:27 PM
けん♂さん
いつもその情報収集能力には頭が下がります。
勝率や連対率とは違った切り口で見ても、安藤勝己騎手の巧さが分かりますね。
私はだいぶ前から、安藤騎手は巧いって言い続けてきているんですけどねー(笑)。
正直に言って、どこが巧いのか、私ごときでは説明しようがないほど巧いのではないかと思います。
上のsousukeさんへのコメントにも書きましたが、まるで全盛期の岡部騎手のような円熟味がありますね。
こっそりとリーディングを応援している治郎丸です。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 20, 2007 at 11:32 PM
安藤勝騎手は岡部騎手の様な円熟味というか、現状では瞬時の判断が全て上手く行ってるイメージがありますね。
仕掛けどころ、コース取り。全てが素晴らしく見えます。
岡部騎手はどちらかと言えば、無難な乗り方が多かっただけに安藤騎手の変幻自在の騎乗は好印象を持ちます。
こういう変幻自在の騎乗は田原騎手の時に感じた感触でしょうか?好きだった騎手なんだけどなぁ。
そう言えば、こないだ話題に書いた常石騎手が引退してしまいましたね。残念です。
武騎手は今年安藤騎手の影に隠れちゃってますね。幸騎手は最近無難な騎乗が目立ってる気がします。その割に人気馬で大きくぶっ飛ぶのはちょっと疑問符。やはりスランプなのかな?最近は騎手も予想する上での割合が増えて来ました。
Posted by: はやひで | February 21, 2007 at 08:31 AM
はやひでさん
もちろん岡部騎手と安藤騎手はスタイルが全く違いますね。
どちらも独特な凄みを感じますが(笑)。
私も田原騎手はジョッキーとしては好きでしたよ。
彼の書いた本は全て読んでいますし。
常石騎手は引退してしまったんですね。
陽もあれば影もありますね。
そういった部分にも着目しているはやひでさんには、独特の優しさを感じます。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 22, 2007 at 01:14 AM
優しさを感じます。。とお褒めいただきありがとうございます。
影の部分も知ればもっと競馬が好きになる。と思います。
JRAは陽の部分だけをアピール(ディープフィーバーが良い例)しますが。
何年か前に北海道へ行った時にゴーゴーゼットが早々に死んでしまったと知った時は切なかったなぁ。。。
Posted by: はやひで | February 22, 2007 at 08:34 AM
はやひでさん
そうですね。
私も影の部分はあまり知らないかもしれません。
好きだったナムラコクオーについては、こんなエントリーを書いたことがありますが。
http://www.glassracetrack.com/blog/2006/01/post_21b6.html
ゴーゴーゼット、父サッカーボーイ
懐かしいですね。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 22, 2007 at 09:09 PM
ナムラコクオー。私も好きでしたよ。
上村騎手では無ければダービー制覇してたのでは?と今でもあり得ない(?)想像をします。
あの頃はラジ短3歳阪神2000m芝でも2分8~9秒近くの時計でしたね。いや。今や1分56秒台での決着もある位ですから、そりゃ馬の脚も折れますわな。。。(* ̄^ ̄)
イイデライナーとかの脇役もヨカッタ。
しかし、今年は名馬が出そうだし。久しぶりにフアンになれそうな候補の馬が多い様な気がします!!
Posted by: はやひで | February 23, 2007 at 12:59 AM
はやひでさん
イイデライナー!
懐かしいですね~
何の産駒か分からないですよ。
まだまだ競馬を始めたばかりの頃だったような気がします。
それにしても、よく昔の馬を覚えていますね。
感心します。
今年は牡馬牝馬ともに粒ぞろいですね。
私はアドマイヤオーラとウォッカに期待しています。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 23, 2007 at 08:35 PM
毎度です。
話しを総合的に判断すると、治郎丸さんとは同じ世代だと思います。私もナムラコクオーの辺りから競馬にのめり込みましたから。
馬券を始めて「買って貰った」のがオグリキャップの有馬記念。(確かオグリは買わなかった記憶がある)
始めて馬券を買ったのがメモリータイヨウという馬が出てた小倉記念。始めて競馬場に行って観戦したのがビワハヤヒデとネイハイシーザが走ってた神戸新聞杯です。
今年の期待は牝馬ウオッカ。牡馬は皐月賞にアドマイヤオーラとドリームジャーニー。ダービーはフサイチです。
Posted by: はやひで | February 25, 2007 at 12:51 AM
はやひでさん
そうですね、おそらく同じ世代ですね。
私は結構早くから馬券を買い始めていますが(笑)、年齢も同じくらいではないでしょうか。
ちなみに私が初めて馬券を買ったのは、東京牝馬スポーツ杯でカッティングエッジという馬が1番人気で負けたレースでした。
今年のクラシック路線もまた楽しみですね。
まあ、クラシック路線が楽しみでない年などないのですが。
Posted by: 治郎丸敬之 | February 25, 2007 at 11:41 AM