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掬い上げることができなかった

Wtfebs07

このレースでは、技術的に大きなミスをしてしまっている。そのミスとは、平安Sにおけるメイショウトウコンとサンライズバッカスをひと括りにして評価してしまったことである。つまり、スローペースの瞬発力勝負がハマったという見解を、2着馬であるサンライズバッカスにも無意識のうちに当てはめてしまったのである。

私は最後のエントリーで、以下のように書いている。

平安Sは超がつくほどのスローペースで流れました。そして、その先行馬有利の流れを、後方から飲み込んだメイショウトウコンとサンライズバッカスは強い競馬をしたと思います。素直に考えればそうなのですが、あまりにもこの2頭のレースが鮮やか過ぎたので、私は少し違った見方もしてみました。

もしかすると平安Sはラスト800mだけのヨーイドンのレースだったのではないか、というものです。道中が極端にスローに流れると、ラストの瞬発力勝負になってしまうことが往々にしてあります。そうなると、スロー=前に行った馬に有利という図式ではなく、たとえ先行していても瞬発力に劣っている馬は差し切られてしまいます。芝のレースではよくある形ですよね。

平安Sは前に行った馬もバテてはいないのだけれども、メイショウトウコンとサンライズバッカスの瞬発力に屈したのではないでしょうか。つまり、この2頭は厳しい展開を跳ね返したわけではなく、ただ単に、他馬よりも瞬発力に勝っていただけということです。そんなイメージで平安Sを捉えているので、メイショウトウコンはある意味でハマったと書いたのです。

そもそも、サンライズバッカスは瞬発力勝負に強いタイプの馬ではない。武蔵野Sに象徴されるように、先行馬がガリガリと行ってペースが速くなってこそ、その末脚の破壊力が生きる馬である。そのサンライズバッカスが、平安Sでスローペースからあそこまで堅実に末脚を繰り出せたのは、まさに5歳を迎えて充実一途を辿っているということを証明しているものであった。フェブラリーSに臨むにあたって、腰高のスピードタイプの馬だけに、距離の短縮はプラスに働くはずで、また道中のペースが速くなることも間違いない。結果論を承知で言わせてもらえば、サンライズバッカスにとっては、まさにお膳立てが整ったレースであった。

それでも、私がサンライズバッカスを本命に出来なかったのは、その気性の難しさゆえである。G1レースのような一瞬のスキも見せられない厳しいレースになると、泥を被って馬が走る気をなくしたり、追われてからフラついたりしてしまっては、勝ち切ることは非常に困難になる。サンライズバッカスはそういった面を背後にあわせ持つ馬で、たとえ安藤勝己騎手であったとしても、勝利に導くのは難しいだろうと考えていたからである。そこで思考はストップしてしまい、平安Sのレース評価からサンライズバッカスを掬い(すくい)上げることができなかった。

たとえハナ差の1、2着でも、スローの瞬発力勝負を得意とする馬(メイショウトウコン)と、ハイペースの前崩れ展開を得意とする馬(サンライズバッカス)とでは、180度評価を変えるべきであった。平安Sのサンライズバッカスは、厳しい展開を跳ね返して2着を確保したと適切に評価すべきであったのだ。その作業を怠ったからこそ、この詰め将棋のようなレースで読み抜けをしてしまうのである。勝てる可能性のない馬の中から勝ち馬を探し、当日の馬場状態に惑わされながらも本命を打ったのは、なんとあれほど中心にしないと決めていた6歳馬であった。

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Comments

自分のブログにも書きましたが私もサンライズバッカスを過小評価し、
メイショウトウコンを過剰評価してしまいました。

展開面に関しては治郎丸さんのおっしゃるとおりですが、
状態面から考えてもサンライズバッカスを上位にとるべきだったと思います。

平安Sではメイショウトウコンは8月から休み無くつかわれている状態で、
一方のサンライズバッカスはJCDから一息入れ、馬体を大きく増やしての出走でした。

この2頭が僅差のレースをしているのだから次のフェブラリーSでは
単純に休み明けを叩かれての上積みが見込めるサンライズバッカスを上位にとるべきでした。。。

予想の段階では何だかんだといつも複雑に考えてしまうけど、
レース結果はいつも単純だと、レース後は毎回思ってしまいます。


しかし、それでも自分はブルーコンコルドを本命にしたと思います。
高齢馬はフェブラリーSではこないということはわかりつつも、
この馬なら何とかしてくれる思っていたので悔いはありません!

Posted by: sousuke | February 26, 2007 at 11:25 AM

sousukeさん

大切なコメントありがとうございます。

私もまさにその通りだと思います。

>予想の段階では何だかんだといつも複雑に考えてしまうけど、レース結果はいつも単純だと、レース後は毎回思ってしまいます。

→そうなんですよね。

これが競馬というゲームの複雑さなんですよ。

でもなかなか単純に考えることが私たちは出来ないんですよね。

>しかし、それでも自分はブルーコンコルドを本命にしたと思います。
高齢馬はフェブラリーSではこないということはわかりつつも、
この馬なら何とかしてくれる思っていたので悔いはありません!

→この下り、シビれました。

自分の下した結論を引き受けることが出来た馬券は、最高の馬券だと思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 26, 2007 at 11:24 PM

メイショウトウコンを私も強く推しましたが、この馬が吹っ飛んだ場合の次点では、サンライズバッカスを考えました。
理由は、太め残りをSペースというこの馬にとっては向かない展開を早め先頭抜けだしで僅差の2着。3着以下は離されていた。事です。

馬券的に悔いはありませんとは、一回も言った事が無い私ですが。。それ故にまだまだ究極な馬券購入方法を確立する為に日々努力中(なにを?)です。

弥生賞はやはりオーラは武騎手になりましたね。おもしろく無いです。若手にもチャンスを与えて欲しい!しかし、サムライタイガースやタスカータソルテと。全部岩田騎手が乗った有力馬というのもおもしろいですね。
チューリップ賞は桜花賞の前哨戦。見逃せません。
オーシャンSは短距離路線に有力馬がいない事もあって、微妙なメンバー構成ですが難しい馬券になりそうです。
中京記念も難しいなぁ。こりゃ今週で破産か???

Posted by: はやひで | February 27, 2007 at 08:40 AM

はやひでさん

悔いのない馬券はなかなかありませんが、たとえ外れても、間違っていなかった選択というのはあると思います。

競馬はレースが始まる前には答えはないのですから。

答えがあると思うと、私のようにずっと苦しみます(笑)。

さて、オーラは武騎手なのですね。

岩田騎手かとずっと思っていました。

当然の選択といえばそれまでかもしれませんが、せめて負けるまでは乗せてあげて欲しかったです。

チューリップ賞は本番さながらですね。

給料日後なので、破産しないように!

Posted by: 治郎丸敬之 | February 28, 2007 at 12:05 AM

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