岩手競馬廃止とかいばおけ支援金と
地方競馬の巨人、岩手競馬が事実上廃止の方向へ向かっている。330億円の融資案も岩手県議会で否決され、県競馬組合管理者の増田知事も、16日夜、本年度限りで岩手競馬を廃止する方針を改めて伝えた。1日に2億円を売り上げる地方競馬の廃止には驚かされたが、300億円以上の負債を抱えている現状では、遅すぎた当然の結末とも言えるのかもしれない。
致命傷となったのは、平成8年に盛岡競馬場を移転して新設されたオーロパークの建設費の見込み違い(見込み236億円→実際は404億円)とされている。また、今回の件に至るまでにも、岩手競馬の危機は何度も叫ばれていたが、その場しのぎの対策しか打ち出すことしか出来ず、結局、単年度の売り上げを黒字化することすら叶わなかった。想像を絶するほどの負債を抱えながらも、競馬を行えば行うほどさらに赤字が増えていくのである。
廃止となった場合にも、2000人以上の人々が職を失い、400億円に上るであろう廃止処理費など、地域の経済に与える影響は底知れない。岩手が育んだ競馬文化が失われ、生産の現場における特に中小牧場にとっては大きな問題となるだろう。そして、次は高知か佐賀かと、廃止が飛び火することも十分に考えられる。ピラミッドの地盤沈下が起こる以上、一人勝ちのJRAとて安泰ではない。
しかし、このまま岩手競馬を続けても、天下りの役人と土建業者が甘い汁を吸い続けて終わりだろう。競馬を愛するどころか、知ることさえない連中が利権やお金の流れを握っている以上、今の競馬組合や関係者ではこの流れを変えることはできない。それ以外の関係者は、どれだけ真面目にやろうとも報われることなく、その腐りきった構造の中で、自分たちをも腐らせていってしまうことになる。このような社会の構造は私たちの周りにもいくらでもあって、岩手競馬の現状を見るにつけ、私たちにとっても他人事ではないと感じた。
岩手競馬廃止問題について詳しく知りたい方は
◆融資案が1票差で否決 岩手競馬は今月で廃止へ「馬券日記オケラセラ」
◆岩手県競馬組合への融資の行方?「劇場競馬日記」
◆岩手競馬廃止の危機!事ここに至るまでの系譜と希望「地方競馬に行こう!」
◆【岩手競馬】存続の道は本当に閉ざされたのか?「そのまま、そのままっ!」
岩手競馬にまた新たな動きが出てきたようです(3月18日追記)。
◆【岩手競馬】奇跡は起こるのか?一筋の光明さす「そのまま、そのままっ!」
◆岩手競馬廃止 再検討?「王様の耳はロバの耳」
◆岩手存廃は再び議会へ 身の丈にあった経営を「馬券日記オケラセラ」
◆岩手競馬存続の可能性も「デイリースポーツ」
追記
21日(祝)に行われる黒潮賞の賞金として、高知競馬が「かいばおけ支援金」を募集するという暴挙に出ている。一般の方々から一口1000円を支援金という形で、銀行口座へ振り込んでもらうというものだ。話題作りという意味を含めた募集だろうが、その手法はあまりにも稚拙である。正直に言うと、支援するメリットも明記されていないのにもかかわらず、現在421万円もの支援金が集まっていることを不思議に思う。
とまあ、勝手なことを書き綴ってしまったが、
私も地方競馬が好きです。
だから、黒船賞が行われる21日(祝)に高知競馬場に行くことに決めました。
競馬場に行って馬券を買う
これが私たち競馬ファンに出来る最善の行為だと信じて。
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» 【岩手競馬】奇跡は起こるのか?一筋の光明さす [そのまま、そのままっ!!]
競馬融資負担変更し再提案へ(2007/03/17 19:28) 巨額の融資案が県議会で否決され、廃止の危機に瀕している岩手競馬について、構成団体の盛岡市と奥州市は、県議会に再考を求めるため、330億円のうち両市の負担割合を高くすることを提案しました。これはきょう開かれた、県競馬組合議会で盛岡市の谷藤市長と、奥州市の相原市長が明らかにしたものです。県議会で否決された330億円の融資は、今年度分で県... [Read More]
Tracked on March 17, 2007 at 11:23 PM
» 3月19日、エフエム岩手に増田知事出演!番組では知事へのメッセージを3月18日必着で募集中!! [NO GUTS,NO GLORY.]
エフエム岩手で3/19(月)11:30〜12:55に放送される「いわてドリーマーズスクェア21」この番組に増田知事が出演します!!で、番組ではリスナーの皆様から知事への提言・メッセージを3/18必着で募集中とのこと!!
知事へのメッセージを送ってみては如何でしょうか?....... [Read More]
Tracked on March 18, 2007 at 02:17 AM
» 岩手競馬廃止 再検討? [王様の耳はロバの耳]
岩手競馬廃止案提示を見送り 盛岡、奥州両市が新たな案(共同通信) - goo ニュース
何だか良く判らない経過を辿っている様に見えます
15日深夜岩手競馬存続に関し約330億円の負債を抱える競馬組合に約300億円の融資関連法案が否決された岩手県知事は「新年度は競馬は廃止の方向」と発言していた(報道を読んだ)
{/hiyoko_cloud/}
ところが盛岡、奥州両市が各10億円の負担を積み増す提案をしたら「岩手競馬を廃止する当初予算案�... [Read More]
Tracked on March 18, 2007 at 09:28 AM
» 岩手存廃は再び議会へ 身の丈にあった経営を [馬券日記 オケラセラ@馬耳東風]
17日、岩手県競馬組合は組合議会を開き、岩手競馬廃止について協議を行った。その結果、廃止に反対する盛岡、奥州市長から、負債整理のために両市が10億円ずつ新たに負担する案が増田知事に提案された。知事は「... [Read More]
Tracked on March 18, 2007 at 12:14 PM

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Comments
ども。
地方競馬の財政難は、一般社会でも地方で働くところがないと言っているいわゆる「格差」と同じだと思います。
趣味も多様化し、今は定年で毎日のんびり暮らす60歳以上のおじさん連中も、暇だから競馬にでも行くかという時代ではありません。若い連中は携帯にネットが当たり前ですので、手軽に馬券を買う環境ができない限り、どんなファンサービスをしてもこの状況を変えることはできないのではないでしょうか?
地方への税源移譲も6月から実施されますし、民の税金で運営されているものが赤字経営では、どこかで実績作らない限り賛同を得て存続させることは難しいでしょう。統一選前というタイミングは悪かったとは思いますが…。
民間人を招いて建て直し策をやってもらいたかったですね。
Posted by: あらた | March 17, 2007 at 08:56 PM
岩手競馬の廃止の話題は重要ニュースではありましたが、
職を失う方のことを考えると、
私のブログのようなところで取り上げるのは不謹慎だと思いました。
JRAの中でも、栗東と美浦の西高東低がいわれていますが、
中央と公営の所属馬のレベルの差は、そんなものではありません。
また、人材という点でも現在JRAで騎手リーディングでトップを争っている
安藤騎手と岩田騎手。
もちろん当人が悪いわけではありませんが、
大きな流れとして、優秀な人材は中央に流れています。
公営よりもレベルの高くて魅力のあるJRAにファンが集まるのは当然のことですね。
高知競馬も、黒船賞をまだ続けるというのであれば、
コスト無視の素人経営であるといわざるを得ず、
先は長くないといえます。
自分で仕事を選んだんだから・・
といってしまえばそれまでですが、
公営の騎手は命を張って乗っているにもかかわらず、
収入では恵まれていないので、不憫ですね。
Posted by: さとし | March 17, 2007 at 09:21 PM
すみません、手が滑ってTBを重複送信してしまいました。お手数ですが、片方を削除願います。
岩手競馬の行く末が気になって、土曜日はJRA競馬の予想にも手がつかない体たらくでしたが、融資議案復活の可能性がでてきたとは嬉しいサプライズです。
もし復活なるにせよ、従来と同じ役員経営では将来はありません。しかし、「腐りきった構造」を一掃して地域に根ざした競馬として再出発ができるのなら、1日2億の売上げがあるのですから、岩手でもまだまだ戦えると考えています。
Posted by: 山城守@そのまま | March 17, 2007 at 11:36 PM
見通しが甘すぎるのが、最後まで悪影響している様な気がします。プレイボーイの過去記事でなんちゃらパークとか言うのも、JBCの開催日でJRAの客を見越した甘い考え等について記載されていましたが、正にその様に感じられます。
それにしても高知競馬の賞金は安いですね。オースミレパードの1着賞金が9万円?おいおい。。って感じですね。
存続したとして、厩舎等をやっている人達は生活していけるのでしょうか?それこそ飼い殺しになっていないかが心配です。
後は、高知競馬存続の為の寄付金ですが。北海道のどっかの鉄道でさえ1m5000円で出資者を募集し、出資された方には出資した線路の場所の地図を貰えるみたいな事が書かれてました。寄付させておいてそれでオシマイみたいな寄付金集めは「経営努力」とは言わないと思うのですが?
しかし、競争名を出資した人が付けれる等のアイデアはおもしろいと思いますね。JRAでもやったらどうですかね。3歳500万クラス「治郎丸敬之特別」みたいな副題程度のね。
Posted by: はやひで | March 17, 2007 at 11:54 PM
岩手競馬存続の可能性が出てきた模様です。
http://www.daily.co.jp/newsflash/2007/03/17/0000273397.shtml
まだ見通しが明るいわけではありませんが
一縷の望みが繋がったという感じでしょうか。
とはいえ赤字体質が根本的に改善されなければ
すぐにでもふたたび危機が訪れるわけで・・
これを機会に何かを変えようとする動きを見ることが
出来るかどうかに今後の運命がかかっているのだと思います。
胸をなでおろしている場合じゃないですよね。
Posted by: けん♂ | March 18, 2007 at 03:56 AM
あらたさん
どーも。
お子さん、たくましいですね(笑)。
さてさて、まさに格差ですよね。
中央競馬しかしらないファンにとっては、想像が付かない問題だとは思いますが。
地方はまだまだレジャー不足ですが、パチンコなど強敵は多いです。
だからといって、何も出来ないということではないと思いますが、今の地方競馬の現状を考えると、厳しいことは否めないでしょう。
税金が無駄に使われているのが明白な以上、このままの体制で岩手競馬を存続することはあり得ないと思います。
時既に遅しですが、私もどこかのタイミングで民間の手にゆだねるべきだったと思います。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 18, 2007 at 03:21 PM
さとしさん
さとしさんのブログで取り上げても、私は不謹慎だとは思いませんよ。
色々な切り口の取り上げ方があるはずですから。
おっしゃるように、中央と地方の格差は様々な分野に及びますね。
どの世界も必ずピラミッドの構造になってしまうので、格差自体は避けられませんが、あまり格差が大きすぎるのは問題でしょう。
ピラミッドの底辺から地盤沈下してしまえば、その影響は頂点にまで達することは必然だからです。
笠松や園田がなければ、安藤勝己や岩田康誠という騎手もいなかったはずですから。
馬も騎手も調教師も厩務員も、競馬に関わる関係者がうまくピラミッドの上を目指していける仕組みを、もっとうまく作っていければいいのですが。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 18, 2007 at 03:26 PM
山城さん
いつもブログ楽しく拝見しております。
トラックバックは削除しておきました。
さて、融資議案復活の可能性が出てきて、まだまだ難航しそうですが、私もこのまま続けても意味がないと思います。
とはいえ、なんだかんだ言っても、やっぱり競馬がなくなるのは堪えられないことですよね。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 18, 2007 at 03:35 PM
はやひでさん
よくご存知ですね。
高知競馬は1万円出資すれば、レースに自分の好きな名称をつけることができます。
「ガラスの競馬場」記念など考えましたよ。
でも、20日前に予約が必要でやめた思い出があります。
20日前から、高知競馬に行く予定なんて立てられないでしょ(笑)
せめて、1週間前くらいでOKにしてくれれば良いのですが。
高知競馬は普段の賞金が安すぎるにもかかわらず、黒潮賞は高額の賞金を出して、それを中央勢に持っていかれるという最悪の構造です。
岩手競馬のような癒着の構造は少ないと思いますが、それでもおかしいなと思う部分は多々ありますね。
21日は高知に遊びに行ってきます。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 18, 2007 at 03:45 PM
けん♂さん
おっしゃる通り、赤字体質が根本的に改善されなければ、元の木阿弥になってしまいますよね。
岩手競馬はお金の流れを見るだけで、かなり根深い、腐りきった構造があると思います。
でも、競馬場がひとつでもなくなってしまうことは、私たち競馬ファンにとっては大きな損失であることは間違いありません。
なんとか良い方向へ向かって欲しいものです。
ああっ、馬を見る天才になる!でけん♂さんがコメントしてくれたアイポッパーとフライングアップル勝ちましたね。
何か脳に訴えかけてくるものがあるとおっしゃっていましたよね。
それが馬を見る天才の見方です(オフレコ)。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 18, 2007 at 03:56 PM
記事読ませていただきました。
素晴らしいですね~(^^
治郎丸さんの競馬に対する真剣さが伝わってきました。
私もこの件について、ブログで取り上げたいと思っているのですが
これは個人的な見解ですが、中央競馬の残りカスが走るような
地方競馬ではどんな良策を用いたとしても意味がないと思います。
馬自体の質が上がらなければならないと思います。
先日、大井競馬が外国馬導入を決め賛否両論あるようですが
競馬とて市場原理で動いている以上当然のことで、
私としたら「今さらなの!?」って感じだったんですが
反対者が多いようですね。
その理由は決まりきっているのでここでは申しませんが、
治郎丸さんも記事で挙げている点こそがまさにその障害なのです。
ただ、去年スプリンターズSで落札額11万で
オーナーが調教師&馬主をやっている馬が勝ちましたね。
私はこれこそが今の地方競馬にとってもっとも必要なものだと
思います。地方から安馬の大スターが現れる。
これこそドリームというものです。
これこそ競馬の醍醐味だと思います。
ちょっと気合が乗りすぎてしまいまして、
長文失礼いたしました…
Posted by: しゃち | March 21, 2007 at 12:32 AM