集中連載:「馬を見る天才になる!」第8回
スター馬体チェック法の「メリハリ」とは、筋肉のつき方のことである。しっかりとした調教を積んで、走れる状態にあれば、自然と馬体にもメリハリが出てくるものだ。また、幼い馬体だった馬が、その成長過程において、メリハリのついた完成形に変化することもある。つまり、たとえ同じ馬でも、その時々の仕上がり状態や完成度によって、馬体のメリハリは変わってくるということである。
それでは、実際に見てみたい。
■メリハリの利いた馬体

筋肉量が豊富な迫力のある馬体

筋肉が細かく発達して、極限にまで仕上げられた馬体
■メリハリの感じられない馬体

全身の筋肉が未発達で、運動神経だけで走っている馬体

競走馬として未完成で、これからの成長が待たれる馬体
■古馬になっても幼い馬体

古馬になっても、コロンとしてメリハリがない馬体
個体の特徴ではあるが、馬体が幼い馬であることは否めない
馬体のメリハリについて付け加えておくと、馬体を絞り、余分な部分を削ぎ去っていくと、あばら骨が見えることがある。あばら骨は、3本くらい薄く浮いているのがちょうど良いとされる。しかし、ある程度の腹袋も必要で、ガリガリに見えるほどあばら骨が(3本以上)見えてしまっているようでは、かえって走らないことが多い。
■あばら骨が見えている馬

あばら骨が3本くらい、うっすらと浮いているのが分かる絶妙な仕上がり
このように、「メリハリ」を見ることによって、その馬の筋肉の発達度合いと、仕上がりの良し悪しが分かる。2歳戦などの若駒のレースでは、まだノッペリとした馬体の馬もチラホラ見られるが、古馬ともなれば、それなりに完成された馬体を誇る馬がほとんどになる。また、条件戦では余裕のある造りであった馬が、グレードレース、そしてG1レースともなればきっちりと仕上げられて、メリハリの利いた馬体で登場する。
といっても、馬体のメリハリにも個体の特徴があるので、メリハリがあれば良いということでは決してない。筋肉質でゴツゴツした馬もいれば、柔らかい筋肉をしなやかに隆起させる馬もいる。実際に、あのディープインパクトはそれほどメリハリの利いた馬体を誇る馬ではなかった。ご存知の通り、馬体が小さかった馬であるが、メリハリという意味においても傑出している馬ではなかった。ディープインパクトは、筋肉の量ではなく質で走った馬である(もちろんそれだけではないが)。つまり、この馬はこういう肉体的な特徴があって、時系列的に見て、前回や前々回と比べると仕上がりが良さそうだな、馬体が成長してきたなということが、「メリハリ」をパッと見ることによって見分けることが出来るのである。
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Comments
そうですね。それぞれ馬の個性があるので一概な事は言えないですね。(昔、一概に決めつけて痛い目に遭いましたから)
毎回パドックの感じを記憶出来れば良いんですが、最近は年のせいか覚えられなくなりましたねぇ。
後、パドックで馬体を大きく見せる馬は良いですね!
Posted by: はやひで | March 17, 2007 at 01:16 AM
はやひでさん
そうですねー。
ここでは書きませんが、おっしゃる通り、パドックで大きく見せる馬は買いですね。
私の持論としては、
小さい馬が大きく見せた時
大きい馬が小さく見せた時
この2つのときは買いだと思います。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 17, 2007 at 08:09 PM
相方と写真を見比べながら、たしかにわかる気がするという
意見に達しましたが、いざじゃあどこを見てそう感じるのか?
と考えて細部を見ようとすると迷い道に入ってしまいます。
やはりこれは「全体的なイメージ」の話なんでしょうか・・。
Posted by: けん♂ | March 17, 2007 at 11:47 PM
けん♂さん
はい、そうおっしゃるのは当然です。
実はこのメリハリは一番説明するのが難しかったパートで、実際に見てもらえば分かると思いますが、各馬でそれほど大きな違いは見て取れないと思います。
と、けん♂ さんにこうして説明していて思いついたのですが、
メリハリとは「筋肉の付き方」のことです!
だからこそ良い悪いはあまりないんですね。
そう、これは「全体的なイメージ」の話なんです。
Posted by: 治郎丸敬之 | March 18, 2007 at 04:00 PM