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◎アイポッパー

Jiromaru_30

ルドルフおやじさんの夢の印、しかと拝見させていただきました。第3のステイヤー、トウカイトリックですね。第3の刺客みたいで、格好いいですね。トウカイトリックは面白い存在だと思っています。人気の面からも、有力馬の出方を待ってから仕掛けることができますからね。おっしゃるように、以前はスタミナとパワーだけで走っていた感がありましたが、抑えるレースも身につけて、前走はなかなかの末脚でした。万が一、ペースが遅ければ逃げてもいいでしょうし、折り合いを欠く心配がないので、池添騎手も安心して立ち回れることでしょう。変幻自在のトリックスターはどんな走りをするでしょうか。

かなり紆余曲折がありましたが、私は◎アイポッパーに本命を打ちます。前走の着差はわずかでしたが、勝っているという厳然とした事実を評価しました。これまでなかなか重賞すら勝てなかった馬が、ステイヤーズS→阪神大章典と連勝して充実一途です。それを裏付けるのは、ここにきてレースで前に行けるようになっているということです。以前は線の細い面があって、自然と後ろから付いていく競馬をせざるを得ませんでした。それが、ステイヤーズSや阪神大章典では、2、3番手を楽に追走することができています。おそらく腰に十分な筋肉が付いてきたのでしょう。これまでとは、道中での推進力が違ってきています。血統面に関しても、母父のサンデーサイレンスが底力を補ってくれていますので大丈夫でしょう。前走をひと叩きされて、ここは万全の体調で臨んでくるはずです。あとは安藤勝己騎手の手綱に全てを託します。

実は、当初はデルタブルースを本命に考えていました。阪神大章典のレース振りを観て、本番はこの馬の巻き返しがあるだろうと思ったんですね。前走は窮屈なレースを強いられた上に、苦手とする瞬発力勝負になってしまいました。それもこれも、全ては自ら動けなかったからで、ひと叩きされて体調さえアップすれば自分の型に持ち込めるかなということです。希望どおり、外枠を引いて、自分のリズムで走れそうなのですが、ひとつだけ大きな不安があります。それは、ルドルフおやじさんが詳しく解説していただいているので省略しますが、展開面で激流に飲み込まれてしまわないかなということです。今の京都の高速馬場は前が止まらないので、デルタブルースと同じように、3コーナーからの滑り台(下り坂)を利用して仕掛けていこうとする馬が多いですよね。そういうスピード勝負になると、やはり厳しいかもしれないということで評価を落としました。

人気どおりかもしれませんが、2番手に評価したいのは怪力サムソンです。今回の天皇賞春に臨むにあたって、メイショウサムソンの菊花賞の敗因について、もう一度ゆっくり考えてみたんです。私は単純に距離や馬場だと思っていたのですが、あそこまで負けたのは、メイショウサムソンの体調が優れなかったからでしょう。夏を自厩舎で過ごしたことが、精神的には悪い影響を与えていたようです。昨年の秋一連のレースは、ダービーからの精神的な疲労をずっと引きずったまま走っていたはずで、それでも大して負けていないのですから、怪力サムソンはさすがだと思います。約3ヶ月の放牧を経て、リフレッシュされたのでしょうか、前走は道中気持ちよく走っていました。おそらく、これで復活と見ていいでしょう。

それを承知でこの馬に本命を打たなかったのは、京都コースに対する適性です。メイショウサムソンのように、切れではなく、パワーでねじ伏せる競馬をする馬にとっては、やはり直線が平坦な京都コースというのはプラスにはなりません。直線に坂があるコースでこそ、他馬の脚色が鈍るところをその怪力でねじ伏せるという戦い方ができるのですから。この馬がラスト100mでグイっと出ているのは、全て直線に坂のあるコースです。直線が平坦なコースでは、切れのある馬に差されています。それ以外では、血統的にも距離は問題ありませんし、コロンとした体型はこの馬の特徴なので大丈夫でしょう。かなりの好勝負が見込めますね。

3連勝中の上がり馬のネヴァブションは、最終追い切りの軽さが気になります。前走の馬体減や輸送を考慮しての仕上げでしょうが、やはり3200mでしのぎを削る消耗戦だけに、生半可な体調では勝ち負けにはなりません。資質の高いステイヤーですが、今回は見送りたいと思います。

もしアイポッパーが勝つことがあれば、過去67年の歴史上、初めて7歳馬が天皇賞春を制することになります。これは素晴らしいことですよね。じっくりと力をつけたステイヤーにも陽が当たらない競馬は、いずれ衰退してしまうでしょうから。時代遅れと言われるかもしれませんが、私の中では、天皇賞春は3200mで行ってほしい、その時代の最強馬を決めるレースです。メジロマックーイン、ライスシャワー、ビワハヤヒデ、サクラローレル、マヤノトップガン、彼らは距離不問の名馬たちです。3200mが長いなどと言っているボンクラな馬では、あと何十年かかっても凱旋門賞は勝てないでしょう。底力のある強いステイヤーを育てることは、血統の未来にとっても大切なことですよね。

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第3のステイヤーはトウカイトリック

Rudolf_31

「アーチャーが乗ればカタツムリでさえも勝てる。」アーチャーについては知りませんでした。福永洋一騎手に確かに似ているので大変驚きました。この世には不思議なことがあるんですね。手紙を読みながら若いころのゾクゾクする気持ちが蘇ってきました。「福永洋一が勝った理由は説明できなかった。」というある騎手の言葉もいいですねえ。騎手が語る言葉のなかには鋭く本質を言い当てる言葉があります。おやじが買った馬券にも理由はありません。これじゃあ、いけませんなあ。

今回の天皇賞の評判はあまりよろしくないのですか?春の天皇賞はかつてのように名馬の対決する舞台ではなくなりました。さびしいものですね。しかしことしは3頭のステイヤーの争いに2冠馬がからむ、なかなか興味深い天皇賞になりました。高齢馬が勝てないというデータがあるんですね。伏兵もどこかに潜んでいるような気もします。

3頭のステーヤーとしてのレベルは高いと思います。この3頭のなかでどれが、先着するかを当てるのは至難のわざです。あれこれと考えたのですが、3頭ともにそれぞれ「強み」をもっていて何れも切れないというのが本音です。古馬のG1にはよくあることですが・・・。

まず1番人気が予想される、アイポッパー。京都コースを得意とする切れのある馬が、年齢を重ねて阪神や中山といったタフなコースでも重賞を確実に勝てるようになりました。肉体的な成長があったのでしょうね。治郎丸さんが書いていたように、前走のパドックをみてると、この馬は「生涯のピーク」を迎えている、といっていいと思います。鞍上も勝負師、安藤騎手ですし、いうことないですね。

昔は今でいう6歳馬の、カシュウチカラが天皇賞を勝ったというだけでニュースになりました。この馬、テンポイント世代の脇役でしたが、「さすが3強世代の生き残り」なんて気の毒な褒められ方をされました。今年は高齢馬が活躍してます。時代は変わっていますね。アイポッパーも大切に使われ、ピークを迎えたわけですので、年のことは気にしなくていいでしょう、と自分に言い聞かせておきます。ぜひ買いたい馬です。

重箱の隅をつつくと、父サッカーというのがちょっと気になってはいます。サッカーについては昨年暮れに書かせてもらいました。阪神3歳ステークスや函館記念で見せた力には驚かされました。このおやじが見た馬のなかでも5本の指に入る力の持ち主だと思ってます。ただ生涯自分自身の能力を越えて走ったことはなかったんじゃないか・・・。気難しさがあったり、体調を崩したりと、強い相手に立ち向かったときに「ひ弱さ」が顔を出す馬でした。人気を背負っての天皇賞ということで、優等生、アイポッパーは力をだしきれるのか・・・。

デルタブルース、阪神大賞典では、「次はまかせてちょうだい」といった気配を漂わせてましたね。Dパスポートを除けばこの馬が1番強い競馬をしていたのではないでしょうか。鞍上の岩田騎手も絶好調とくれば、これは切れません。体つきといい、血統といい、屈指のタフガイですね。長距離G1を日本と海外で勝っているこの馬を切り捨てるのは勇気がいります。

これも重箱の隅をつつきます。岩田騎手は積極的なレースをする、と示唆しているようですね。ブルースのスタミナを活かす作戦でしょう。レースは「夢の印」が引っ張ります。「夢の印」はいつのまにか馬群に呑み込まれて消えるようなやわな血統の馬ではありません。「ヨコテン」がにらんでいるので逃げ残りは許してもらえないとは思いますが、かなり善戦すると思います。ブルースが「夢の印」をつかまえにいくわけですね。そこに「怪力サムソン」と最短距離を走ってきた、「祭りだヴァンゴッホ」がからんでくるという、ゴール前300Mあたりの攻防が目に浮かびます。この激しい攻防を切り抜けて1着になるのもなかなか難しいことではないか・・・。

昨年の菊花賞は大変よいレースでした。3着までに入選した馬がすべて体調を崩すか、骨折していることからもその激しさがうかがえます。そこで自分の競馬をして、今、好調を伝えられる「怪力サムソン」は恐ろしい底力の持ち主です。タフガイ、ブルースとて「怪力サムソン」をつぶして1着でゴールにたどり着くのは容易なことではないかもしれません。

第3のステーヤーはトウカイトリックです。4番人気あたりなので気楽に乗れるのが1番の強みですね。前走は後方でしっかりと折り合いをつけてよい末脚を見せました。本番に向けて良いリハーサルを行えたのではないでしょうか。そして本番ではゴール前300Mの攻防を見届けてから仕掛けられるという、展開の利が見込めます。この馬は変わりましたね。以前はパワーだけで走っていた気がします。たとえば昨年の阪神大賞典で見せた逃げなんかには豊富なスタミナが感じられました。前走を見るまでは軽い京都コースで勝つのはどうか、と思ってましたが、あの末脚を繰り出せるのなら京都でも期待がもてます。馬体重も増えて好調なんでしょう。エルコンドルって本当にいい種牡馬ですねえ。母系もマルゼンスキーをだす一族なのでしっかりした血だと思います。甲
乙つけがたいステーヤー3頭ですが、賭けてみたいのはトリックです。

まぎれにまぎれることがあるとすれば、ダークメッセージですか。前々走で見せた素晴らしい末脚は京都コースなら有力馬にも脅威になるはずです。ブションは好きなタイプの馬ですが、馬体重が減っているのが気になります。

天皇賞の未来は強いステーヤーの出現に託されています。底力のある強いステーヤーを育てることは血統の未来にとっても大切なことです。ただ春にAムーンのような名馬の走りを見られないのは残念です。香港やドバイに負けない2400Mか2000Mの国際レースの新設が待たれます。ここに天皇賞の未来を託すという選択肢はないのでしょうか。

では、おやじの「夢の印」です。
◎トウカイトリック
○アイポッパー
▲デルタブルース
△Mサムソン
☆ダークメッセージ
ステーヤー3頭の3連がいいオッズをつけているので押さえておきます。

※今回から「×」というのは縁起が悪いので「☆」に変えてみたという小技!

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「21世紀の馬券戦略ライブ」の受け付けを開始します。

21centurylive2007

今年もやります、「21世紀の馬券戦略ライブ」。ブログ上やメールマガジンでは決して書かなかった(書けなかった)ことを中心に、皆様に直接お話しします。真剣に競馬に取り組んでいる皆さまと、まる1日使って楽しみたいと思っています。

これは前回もお断りしたことで、ぜひ知っておいてほしいのですが、「21世紀の馬券戦略ライブ」でお話するのは『必勝法』ではないということです。そもそも競馬に必勝法などありませんし、もしあったとしても私は絶対に教えて欲しくありません。また、○○理論、○○指数、○○の法則、回収率○○○%の予想といった類のものでもありません。いかにも「競馬で簡単に儲かりますよ!」という安易な話は決してしません。

Finger_2馬券の買い方で迷っている、
Finger_2予想の方法で悩んでいる、
という方にとっては、霧が晴れるようなライブになるでしょう。

Finger_2馬券歴が5年以上あって、競馬の酸いも甘いも知っているが、これからもっと競馬を極めていきたい
という方にとっては、このライブでお話することが大きなヒントになるはずです。

このライブに参加することによって、ひとつでも大きな気づきがあって、それぞれが今まで以上に深いレベルで競馬を楽しめるようになることができればいいと思っています。また、あなたと同じように競馬を真剣に楽しんでいる人たちが多く参加されますので、新しい刺激や出会いが生まれ、そのことがさらにあなたの競馬を楽しくするはずです。

当日は、テキストに沿って、以下の内容についてお話させていただく予定です。
第1部 競馬に勝つために知っておかなければならない3つのルール+1
Dot競馬は儲からない!?
Dot確実に負けていく人、勝てるチャンスが残された人
Dot競馬の神様ですら…
Dot潜在的なマイナス
Dotこれだけで回収率が20%アップする
Dotコース設定に基づきめりはりを決める
Dot穴を狙うことの大切さ
Dotあなたの性格によって賭け方は変わってくる
Dotツキについて
Dot勝てる人ほど『できない』という理論を知っている

第2部 ビリーから教えてもらった大切なこと
Dotビリーとの出会い
Dotあなたはどれぐらい競馬が分かっていますか?
Dot競馬は無限を扱う『複雑』なゲーム
Dot20世紀の競馬理論とその限界
Dot「複雑系」ゲームの攻略法(ブラックボックスのイメージから)
Dotノースフライトの安田記念
Dot太いバットだとたくさん打てるという勘違い
Dot連勝式の馬券を買う時のイメージ
Dot印(◎○▲)を打ってはならない
Dot好きな馬を買え
Dot分からないことを分かること
Dot自分の型を持ち、心のメカニズムを知る

第3部 21世紀の思考法
Dot結論から考えることを意識する
Dot網羅思考と直観思考
Dot上級者と羽生の決定的な違いとは?
Dot悪い局面では悪く指す
Dot情報は少なければ少ないほど良い
Dot途中で思考が行き詰ってしまった場合の対処法
Dot考えることのメリット・デメリット
Dot直観や決断は<感情>が支える

難しいことを話すつもりはありません。文章にすると、どうしても堅苦しく感じる方もいらっしゃいますので、ライブという形をとって、面白くて分かりやすいように、お伝えしようと思っています。

また、ライブ終了後にはオークスのG1予想検討会も行いたいと思います。ウオッカが出走してこないのは残念ですが、ダイワスカーレットとベッラレイアの直接対決も楽しみですね。このG1予想検討会のおかげで、馬券が当たったという方が増えれば嬉しいです。

そして最後に、こちらは希望される方のみですが、翌日のオークスを東京競馬場に一緒に観戦しに行きたいと思っています。特に何かをやるというわけではありませんが、集合場所だけ決めて、あとはそれぞれのスタイルで、ワイワイと楽しんでいただければ良いのではないでしょうか。府中の大きな空の下で、ゆっくりと競馬についてお話したいですね。

「21世紀の馬券戦略ライブ」の開催日時、場所、参加費等は以下のとおりです。
■日時: 平成19年5月19日(土) 14:00~21:00(予定)*途中休憩あり
*13:50には集合の上、ご着席ください(13:40より受付を開始いたします)。
*オークスのG1予想検討会は20:00~を予定しております。
■場所: 渋谷 東宝ビル別館
アクセス詳細はこちらから
■参加費: 3500円(税込み)
■定員: 10名 
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そして、定員は先着10名様に限定させていただきます。
もっと多くの方々にお越しいただきたいのですが、運営の都合上、少数限定とさせていただきますことをご了承ください。

お申し込み方法は以下のとおりです。
Step1_1
メールフォームにてお申し込み
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です(個人情報を第三者に開示をすることは決してありません)。
Step2_1
参加費のお振込み
*追って指定の銀行口座をメールにてお伝え致しますので、5日以内に参加費のお振込みを完了させてください。
Step3_1
お振込みの確認後、入場引き換えハガキが届く
*入場引き換えハガキをご自宅に届けて欲しくない方がいらっしゃいましたら、メールフォームの備考欄にその旨ご記入くだされば、こちらで柔軟に対応させていただきます。
Step4_1
当日、入場引き換えハガキをご持参の上、セミナー会場へ直接お越しください。

お申し込みはこちらから
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キャンセルについて
メールにてキャンセルの旨、ご連絡ください。
キャンセルの場合の振込済参加費の返金について
セミナー開催10日前まで:50%返金
セミナー開催5日前まで:25%返金
セミナー開催5日前以降:返金不可
※振込手数料(500円)を差引いた金額をご指定の銀行口座へ振込にて返金致します。

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順調に来ているアイポッパー:5つ☆

マツリダゴッホ →馬体を見る
全体的なバランスの良い馬だが、反面、これといった強調材料もない。
馬体だけを見ると、G1レースではパンチ力不足に映る。
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ダークメッセージ →馬体を見る
長距離馬らしくないコロンとした体型で、馬体はいかにも幼い。
ただ、柔らかい筋肉からは、バネの良さが伝わってくる。
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トウカイエリート →馬体を見る
ゆったりとした胴に、手脚がスラっと伸びた、理想的な馬体。
ひとつだけ欲を言えば、もうひと絞りほしいところか。
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ネヴァブション →馬体を見る
前後肢に実が入って、メリハリの利いた馬体。
穏やかな顔つきからも、レースにいって騎手の指示通りに動けそう。
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トウショウナイト →馬体を見る
首の位置が高いのはいつものことで、立ち姿はあまりよく見せない。
特にマイナス材料はなく、力は十分に発揮できる体調にある。
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アドマイヤタイトル →馬体を見る
筋肉は豊富に付いている分を差し引いても、あとひと絞りもふた絞りも出来そう。
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デルタブルース →馬体を見る
筋肉量、骨量共に豊富な馬だが、今回は馬体が少し寂しく映る。
いつも立派に見せて走っていないので、寂しく映るのはかえって好材料なのかもしれない。
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トウカイトリック →馬体を見る
ふっくらとしてゆとりのある馬体だが、幼い印象を受ける。
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メイショウサムソン →馬体を見る
コロンとしているのはこの馬の特徴だが、昨年の秋よりは馬体が蘇ってきている。
ただ、距離の延長がプラスに働くかというと疑問が残る。
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アイポッパー →馬体を見る
無駄な筋肉が一切ない、良い意味で枯れた馬体。
いかにもステイヤーらしいバランスで、ここまで順調に来ていることが窺われる。
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アイポッパーとデルタブルースは未来を変えるのか?

Jiromaru_29

「武豊は天才ではない。なぜなら、武豊が勝った理由は説明できるからだ。福永洋一が勝った理由は説明できなかった。」とある騎手が語っていましたが、おそらくその通りなのでしょう。天才福永洋一は、全ての騎手にとって、今でも遠いところにいるのでしょうね。福永洋一騎手が無事であれば、天皇賞春の勝利騎手には彼の名前がずらっと並んでいたかもしれません。

Archer_1福永洋一といえば、山本一生氏が「競馬学への招待」の中で、「福永洋一が話すときの口まわりが、僕にはフレッド・アーチャーの絵の口まわりに似ているような気がしてならない」と書いていましたが、私にとっても福永洋一=フレッド・アーチャーというイメージなんですね。先日、東京競馬場に行ったのですが、フジビュースタンドの2階にフレッド・アーチャーの絵が飾ってあったので、ふと思い出してしまいました。

フレッド・アーチャーは19世紀後半に活躍した、イギリス史上最も有名なジョッキーです。13年連続でリーディングジョッキーになり、「アーチャーが乗ればカタツムリでさえも勝てる。」と言われたほど、その当時の彼は天才の名を欲しいままにしていました。しかし、彼はピストルで自分の頭を打ち抜いてしまい、29歳の若さにしてこの世を去ってしまうんですね。減量苦だとか、最愛の妻と息子の死だとか、自殺の理由には様々な憶測が飛んでいますが、本当の理由は今でも謎に包まれたままです。いつの時代も、天才は遠いところに行ってしまうのでしょうか。そういえば、私の敬愛するデットーリ騎手も、あやうく飛行機の墜落事故で命を落としかけましたね。

さて、本題の天皇賞春に移りましょう。今年はレベルが低いとされていますが、それは今年に限ったことではないのかもしれません。ルドルフおやじさんのおっしゃるように、そろそろ春の天皇賞の栄光にも夕日が差してきたのでしょう。昨年にしても、ディープインパクト以外は、陽の当たらないメンバーでした。メジロマックイーンやライスシャワーが鎬を削っていた頃が懐かしく思い出されます。マンハッタンカフェが勝った天皇賞春が最後の年だったのかもしれません。

やはり、1番人気は阪神大章典を勝ったアイポッパーでしょうか。阪神大章典の勝ち馬であるアイポッパーは、それだけで本番も最も勝利に近いところにいると考えて間違いはないでしょう。この馬のフットワークや気性はまさに長距離馬のそれで、馬の形から言うとナリタトップロードに近い気がします。父サッカーボーイの勝負弱さを、どこまでサンデーサイレンスが支えてくれるのでしょうか?前走をひと叩きされて、さらに良くなってくるはずですし、もし前走がピークだとしても、典型的なステイヤーである同馬のピークは天皇賞春まで続くはずです。体調の心配は全くありません。

ひとつだけ心配な点は、やはり7歳馬であるということです。十分なケアを施されながら使われている印象はありますが、この馬の走行距離はかなりのものですからね。ただ、全体としてみれば、この馬の生涯のピークは今でしょう。私は一昨年の天皇賞春が一番のチャンスだと思っていましたが、どうやら違ったようですね。あの頃は、まだ重賞も勝っていませんでしたし、阪神大章典も僅差とはいえ2着に敗れていました。その後、メルボルンカップへの挑戦を含め、少しずつ馬がしっかりと本格化してきて、ようやくステイヤーズSで重賞を勝つことができました。そして、何と言っても、阪神大章典を勝って天皇賞春に臨んできているという点は、動かしがたい事実です。武騎手から安藤騎手に乗り替わりましたが、全く問題はないですね。むしろ、また違った味が出るのではないかと期待してしまいます。

2005年にアイポッパーが勝てなかったメルボルンカップを、昨年制したのがデルタブルースです。この馬は骨量豊かで、はちきれんばかりの筋肉が付いており、非常に良く見せるタイプの馬です。メルボルンカップは、力の要る馬場であったことが最大の勝因だと私は考えています。だからこそ、そのままの実績を信用する訳にはいきませんよね。オセアニアで走った馬が日本でも走るのは難しいというか、つまり、オセアニアで走ったから逆に日本で好走を期待できないという感覚です。時計の速い勝負になってしまうと厳しいですね。スピードが上がったところで付いて行けない、というレース振りを嫌というほど見てきましたから。ただ、この馬は日本の菊花賞を勝っているわけで、もしかすると京都コースに限っては勝算があるかもしれません。

メルボルンカップに挑戦した、この2頭のステイヤーは7歳馬と6歳馬です。天皇賞(春)が創設された1938年の勝ち馬ハセパークから、2006年の勝ち馬ディープインパクトに至るまで、全67頭の勝ち馬は全て4歳~6歳馬でした(アイスさんによる)。歴史上、7歳馬による勝利は一度もありません。そして、6歳馬について言えば、過去20年でライスシャワーの1頭のみ。過去67年に広げても、4頭しか勝利したことがありません。しかし、今年の天皇賞春には昨年の春天、宝塚、菊花賞、JC、有馬の1~3着馬が1頭もいないという事実もあります(さとしさんによる)。実績と勢いのある強い4、5歳馬が、全く出走していないという見方もできます。うーん、データの扱いは難しいですね。「今日変わるのは未来である」というルドルフおやじさんの言葉にも、ますます重みが出てきましたね。何歳の馬が勝つのかというだけで、興味深い天皇賞春になりそうです。

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展開のなぞを解く鍵は「怪力サムソン」が握っている

Rudolf_30 →ルドルフおやじってどんな人?

天皇賞(春)の歴代の勝ち馬と勝利ジョッキーを眺めています。かつては古馬最高の栄誉と讃えられていただけあってずらりと名馬、名手が並んでますなあ。

武騎手のように祐一騎手のお父さんも何度も天皇賞(春)を勝っているようなイメージをもっていたのですが、おやじの記憶なんて頼りないですねえ、1度エリモジョージで勝利を記録しているだけでした。どろんこの天皇賞をスイスイと逃げる祐一騎手のお父さんと大穴エリモジョージの印象があまりにも鮮烈だったせいですね。確かこの勝利のころから祐一騎手のお父さんを世間が天才と讃えるようになったんじゃないかなあ。

先日スポーツ紙で、内田博騎手が器械体操を得意としていたという話を読んでなるほどね、と納得しました。聞くところによると、祐一騎手のお父さんは他のスポーツはまったくだめでキャッチボールさえうまくできなかったそうです。おもしろい話でしょ。あの天才がですよ。前にも書きましたが、祐一騎手のお父さんの騎乗ぶりにはいつも鬼気迫るものを感じました。文章で具体的に説明できないので、桜花賞をインターグロリアで勝った騎乗ぶりなどを一度ごらんください。鳥肌が立ちますよ。

天才は当時あどけない少年の面影を残していた人でした。話し方も朴訥として競馬について多くを語るのを拒んでいるという風情でした。彼が倒れた暗い3月の土曜日のことは今でもよく覚えてます。競馬の「奇跡」について前々回語りました。今回の桜花賞は「奇跡」というのがみんなの願いのさらに遠いところにあるもんだと教えてくれました。競馬の「天才」も我々の願いのさらに遠いところにいるのかもしれませんね。

エリモジョージには「きまぐれジョージ」というあだ名がついてました。人気を背負っては凡走し、見捨てられては穴をあけるという個性は憎めませんでした。福永騎手の活躍したした時代には、粋なニックネームがスポーツ紙に踊ってましたよ。「貴公子」といえばテンポイントやタイテーム、血統も姿もいい馬につけらえるニックネームの定番です。56戦7勝、隔週で競馬に使われる馬が春の天皇賞で2着になってます。この馬また走ってるよ、という感じの馬です。さてその馬の名は?トウフクセダン、そしてついたあだ名が「走る労働者」。なんとも切ない、わが身を振り返れば実に切実なニックネームです。昔の競馬場には言葉も走ってたんですな。

今は馬名そのものが粋でウィットに富むものが多くなりました。わざわざファンがニックネームをつける必要もないのかもしれませんが、少しさびしい気もしています。

メイショウサムソンというの名はやぼったくていいですね。ぜひニックネームをつけてあげたい馬です。サムソンは悲劇の主人公ですね。大阪杯では格の違いを見せつけましたね。「格の違い」という言葉を久々に実感できたすばらしい内容のレースでした。まさにサムソンと同じ怪力。本番では怪力があだにならなければいいのですが・・・。

マツリダゴッホ、大変失礼ですが、この名を聞くたびに吹き出してしまいます。いいですねえ。祭りだ!祭りだ!ヴァンゴッホ!わっしょいわっしょい!平成の爆笑王とさせてもらいます。ごめんなさい。騎手は横山騎手ですか。「ヨコテン」という愛称がありますが、「職人」をイメージさせる愛称です。イングランディーレの逃げはまさに職人技。しかしいかに職人とて首の高い走りをする「祭りだヴァンゴッホ」に2マイルを走らせるのは至難の技か・・・。

安藤騎手、「平成の勝負師」はアイポッパーにまたがるんですね。これが1番人気か。前走のパドックを見ているとピークの出来だったように思います。この状態を維持できれば勝ち負け間違いありません。ただ重賞をなかなか勝てなかったのは父のサッカーボーイのせいでしょう。ひ弱さが本番で顔をみせなければいいのですが・・・。

デルタブルースってしゃれた名前ですねえ。母父のデキシーランドバンドに由来するいい命名です。残念なのはおやじが好きなブルースが「伊勢崎町ブルース」だということくらいですか。前走のパドックはいかにも本番をにらんだ仕上げに見えました。それであれほどの競馬をするのですから、だてにメルボルンCを勝っているわけではありませんね。菊花賞馬ですが、不思議なことに京都コースで勝ったのは菊花賞の1回きりです。あの時も確かスタミナ勝負の菊花賞でしたね。そういう天皇賞になりますか、どうか・・・。

トウカイトリックはその名とは裏腹に愚直な馬ですね。エルコンドル産駒には成長力があります。去年の春より数段力をつけている印象をもちました。母系はマルゼンスキーの一族でまさにステーヤー。去年はスタミナとパワーで押し切ろうとするレースをしてましたが、今年は京都でも、と思わせる切れを阪神大章典で見せました。人気もほどほどですので、おもしろい存在かと・・・。エルコンドルは1着タイプの種牡馬ですのでそこに賭ける手もあります。

トウショウナイトも力をつけてます。京都記念でAムーンの3着というのは立派です。確実な馬です。もちろん重で気をつけナイトいけません。

久々に見た、巨頭!おやじも頭は悪いが巨頭だぞ。ネヴァーブション。これは強い馬だと思います。悍性(かんせい=たけだけしさ)の強そうな馬でよい雰囲気をもっています。「荒法師」といっておきましょうか。マーべラスの強い馬ってこんな感じなのかもしれません。レベルの高い世代なのでこの馬、要注意ですね。ただ前走の馬体減をどう見るかが問題です・・・・。

4歳世代の穴馬としてダークメッセージを挙げておきましょう。「ファイター」佐藤哲三が乗るんじゃないでしょうか。この馬名こそ完璧な馬名です。父と母から上手に言葉をつむいでます。母の名、every wisper(あちこちのささやき)からダークなメッセージを耳にしたという命名でしょう。どんなメッセージだったのでしょうか。134回天皇賞の謎を解く言葉があったかもしれません。ケチケチせず、早くこのおやじにだけその答えを教えてほしいものです。「なぞの馬」ダークメッセージ、阪神の大外を追い込める馬は強いんじゃないでしょうか。

長距離は騎手の腕の見せ所といいます。馬を御す腕前と展開を読む力がものをいうのでしょう。おやじも展開を一生懸命に読むことにしましょう。展開のなぞを解く鍵は「怪力サムソン」が握っているように思います。

春の陽は日に日に長くなっています。しかし、そろそろ春の天皇賞の栄光にも夕日が差してきたのではないでしょうか。2マイルのG1競争の意味は問われなければなりません。明日が来ても明後日が来ても、なつかしさは変わりません。今日変わるのは未来なんですね。おやじもまだまだわかいぞ!

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ジョッキーマスターズ

ジョッキーマスターズを観に、府中競馬場まで行ってきました。メモリアルスタンドの前でたまバスさんと出会い、その後、ぶぎーさん爆走機関車さんが合流してくれました。お昼過ぎに到着したこともあり、馬券も買わず彼らと競馬について話し込んでいると、あっという間にフローラSが発走。ベッラレイアの大外一気に興奮。その後、ピザを食べながらコーヒーを飲んでいると、いよいよパドックに往年の名ジョッキーが大集合です。

パドックも大変な混雑ぶりで、マスターズが馬に跨ると、「しっかりー!」「頑張れー!」など、たくさんの声援が。松永幹夫元ジョッキーが、まるで12Rを乗った後に駆けつけたような自然な姿だったのとは対照的に、岡部幸雄元ジョッキーや河内洋元ジョッキーの勝負服姿を見ると、やはりその時代の何か懐かしい感情がこみ上げてきます。

本馬場入場も、まるでG1レースさながら。シンボリの勝負服を着た岡部幸雄元ジョッキーが登場した時には、さすがに場内もヒートアップ。柴田政人元ジョッキーがスターターとして旗を振ると、ファンファーレが鳴り響き、私たち競馬ファンの夢を乗せた杉本清アナウンサーの実況でレースはスタートします。

結果はインでロスなく乗った河内騎手が、直線で抜け出して快勝。オークスのベッラレイアには河内騎手が乗った方が良いのでは、という声が周りからも聞こえてきたように、現役時代と変わらない腕達者ぶりを見せてくれました。個人的には岡部騎手の最後の直線に向いて1頭だけ馬なりで左右チラッチラッをどうしたも観たかったのですが、今回は次走につながるように馬優先主義に徹したようです。

最後の直線の映像


いやー、久しぶりにJRAに楽しませてもらいました。たくさんの競馬ファンが最後まで残っていたことが驚きでしたし、何よりもその熱狂ぶりはこれまでにないものを感じました。馬券を売らなくても、企画次第ではこれだけの競馬ファンを呼べるんですね。売り上げ至上主義、予想至上主義が蔓延る競馬界にとって、新たな可能性を示してくれたイベントとなったのではないでしょうか。今回のイベントを実行に結びつけた関係者の方々と、勇気を持って参加された(笑)元ジョッキーの9人には敬意を表したいと思います。また来年も行きたいと思える素晴らしいイベントでした。

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凄い人がいる

Wtsatuki07

これほどまでに方向性を誤ったレースは久しぶりである。どこをどう誤ったかというと、「皐月賞を予想する前に知っておくべきこと」にも書いた、“皐月賞は道中がゆっくりと流れ、ラストの瞬発力勝負になる傾向が強くなってきている”という分析が誤っていたのである。

もう一度、過去10年の皐月賞における上がり3ハロンの時計の推移を見てみたい(今年を除く)。

36.5→36.7→36.0→36.3→35.8→35.8→34.7→34.4→34.5→35.7

平成15年から17年までが3年連続で34秒台の上がりで決着したため、これからは皐月賞もスローペース症候群に陥るのではないかと考えた。昨年の35秒7は馬場が悪かったため例外とした。スローの瞬発力勝負になれば、ご存知サンデーサイレンス直系の産駒が得意とするところで、これまでの皐月賞で猛威を振るってきたブライアンズタイム産駒の出番は少なくなってしまうということになると分析していたのである。

しかし、そうではなかった。結果、上がりは35秒9という、まるでサニーブライアンが逃げ切った皐月賞を思い出させる決着で、パワーと地脚の強さに勝る馬たちのワンツーとなった。私はフサイチホウオーもこういう力勝負に強いと思っているが、今回は展開が向かない等、レースの綾に翻弄されてしまった。ひとつだけ挙げると、フサイチホウオーは、皐月賞馬の条件である「器用さ」に欠けていたということである。

よく考えてみれば、皐月賞が瞬発力勝負(上がり時計の速い勝負)になる可能性は低い。平成15年から17年までが例外で、おそらくこれからもラスト3ハロンが35秒台後半という決着になるはずである。その主な理由は、中山2000m内回りコースの形状と皐月賞当日の馬場にある

中山2000m内回りコースについてはこちらを参照していただくとして、つまり、このコースは3~4コーナーにかけてスパイラルカーブが延々と続くため、後ろから行く馬は一気に差を詰められず、先行している馬はある程度息を入れながら回ることができる。つまり、どの馬にとっても、ギアをトップに入れるのは最後の310mの直線だけということになる。だからこそ、たとえラスト310mで驚異的な瞬発力を使っても、脚が残っている逃げ・先行馬を捕らえることは難しい。そう、今回のフサイチホウオーのように。

皐月賞当日の馬場については、最終日ということもあって、全体的に重くなっているのが通常である。特に、最も良く使われる3~4コーナーにかけては、見た目以上に馬場の傷みは激しく、当然力の要る馬場となっている。つまり、手脚の軽い、瞬発力で勝負したい馬にとっては、その重い馬場が思いのほか足かせとなる。ほぼ1ヶ月前に行われた弥生賞当日の馬場とは、全くと言ってよいほど異なった馬場になってしまうのである。これも弥生賞馬が皐月賞を勝てない理由のひとつかもしれない。

このように、最初から誤った方向に進んだ船が目的地に着くはずもない。大いに反省し、自分の力不足を嫌というほど思い知ったレースであった。そんな中で、嬉しい知らせもあった。ご存知の方も多いと思うが、あのカリスマネット馬券師(?)の半笑い氏が皐月賞を◎ヴィクトリー→○サンツェッペリンの本線で完全的中させたのだ!半笑い氏とは面識はないが、同じ個人ブロガーとして応援と心配をしていた部分もあって(余計なお世話か)、彼がこのような形でこれだけの馬券を的中させたことは、羨ましさや妬みを通り越して、正直驚きであり、そして嬉しい。やはり、世の中には凄い人がいる。「お金も大切ですが、今回の予想的中は、お金では買えないものをいっぱいもたらしてくれた気がします」という彼の言葉、私はすごく好きだなぁ。

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集中連載:「馬を見る天才になる!」最終回

10頭の名馬の馬体をチェックしてきたが、あなたのパッと見た瞬間の評価と、馬を見る天才の評価は、どのくらい違っていただろうか?もちろん、一人ひとりの印象(主観)には違いはあるので、全く同じ評価になるはずはないが、ここまで真剣に読んでいただいた方であれば、おそらくそれほど大きな違いはなかったのではないだろうか。

しかし、実を言うと、正しい馬体の評価というものはない。あるのは正しい馬体の見方だけなのである。馬体の評価とはその人にとって固有に存在するものであるが、あなたが正しい見方で馬体を見なければ、あなたは決して馬を見ることはできない。もし馬を見る天才とあなたとの間に僅かばかりの違いがあるとすれば、それは馬体の見方だけなのである。

それでは、正しい馬体の見方とは何か?

私が挙げた5つのポイント(胴体、バランス、毛艶、メリハリ、目つき・顔つき)に沿って馬体をチェックしていくこと、ではない。スター馬体チェック法は、あくまでも馬を見る天才の無意識を、あえて意識化してみたに過ぎない。馬を見る天才は、実際には5つのポイントを意識的にチェックしながら馬を見たりはしない。そうではなく、全く逆の見方をしなくてはならないのである。

馬を見る天才の見方を説明する前に、ひとつ間違った馬体の見方を以下に示してみたい。

追い切り前でもすでに余分な脂肪がなく、腰椎周辺や首はスッキリしている。肩甲骨の角度がなだらかで胴が長めの体形。前脚のつなぎはバネを生かせる芝向きの角度で、後軀は臀端→飛端へのカーブが大きく、うまく衝撃を緩和できる構造になっている。

どこにでも良く見かける馬体解説の例であるが、何を言っているか意味が分からないし、本当にそうなのかさえ分からない、というのが私たちの正直な感想ではないだろうか。このような見方に付き合って、自分では馬体を見ても分からないと思わされてしまった読者は悲劇である。

このような馬体の見方が根本的に間違っているのは、馬の体全体を部分(パーツ)へと切り分けて見てしまっているからである

こういうたとえ話がある。魚の体について詳しく知りたいと思った人が、釣った魚を解剖してみることにした。目、あご、歯、尾ひれ、背ひれ、尻尾、肺、心臓などなど、各部分(パーツ)に切り分けて行ったところ、目は目、あごはあご、歯は歯であることは分かったが、ついに魚は動かなくなってしまった。慌てて元に戻してみたが、もちろん魚は生き返ることなく死んでしまった。

馬の体についても同じことが言える。全体を理解するために、部分(パーツ)に解剖(分解)してみても、結果としては全体を失ってしまうことになる。たとえば上の例のように、馬体を腰椎、肩甲骨、前脚のつなぎ、臀端、飛端などと各部分(パーツ)に分解して見てしまうと、その時点で、馬体全体は死んでしまうのである。部分(パーツ)を見れば見るほど、全体は動きを失っていく。これが、私たちが専門用語など知っておく必要はない、使ってはいけない理由である。馬体全体を見るには、意識的に馬体全体を見なければならないのだ

つまり、馬体は意識的にパッと全体を見なければならないのである。これまで、しつこいくらいにパッと見るということを述べてきたのは、そういう意味である。そんなことかと思われるかも知れないが、馬体は決して部分(パーツ)を見るのではなく、全体をパッと見た瞬間の印象で判断しなければならないということである。もちろん、これはパドックで馬を見る時にも応用できる。パドックでは馬の「動き」や「雰囲気」を見るが、全体をパッと見た瞬間の印象で判断するという馬の見方については、そのまま使えるはずである。

とはいっても、最初から全体をパッと見た瞬間の印象で判断するのは難しい。だからこそ、スター馬体チェック法を使って、馬を見る天才の思考プロセス(たった5つの点しか見ていない!)を意識的に真似るのである。そうして、いつの間にか馬体全体をパッと見た瞬間の印象で判断できるようになった時、馬を見ることは、あなたにとって決して難しいことではなくなっている。そして、その時、あなたはこう言うだろう。

「勘だよ、勘」

Ketudan03
special photo by Ichiro Usuda

追記
誤解があるかもしれませんが、馬を見る天才とは決して私のことではありません。私の知っているある人から教えてもらったことを、私なりに解釈して説明したつもりですが、もしうまく説明できていない部分があればご容赦ください。この連載で言いたかったことは、誰でも馬を見る天才になれるということです。最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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四位騎手と私の外れ馬券は浮かばれるのか?

Wtokasyo07

こういう馬券は非常に美味しい。圧倒的に強いと思われていた馬が凡走するには明らかな理由があるはずで、その理由を目の辺りにしなければならないからである。野球で言えば、ど真ん中に来たストレートを打ち損じたようなもので、そういう場合、自分の打撃フォームに明らかな原因があることが分かる。その理由や原因を突き止めることが出来れば、その失敗は美味しいものとなる。

ウオッカの敗因は、「前走のチューリップ賞で上がり33秒台の脚を使って勝ったこと」ではないだろうか。勝ち馬が上がり33秒台の脚を使うレースというのは、総じて道中がスローに流れた楽なレース、もしくは異常に時計の速い硬い馬場で行われたレースである。そういったレースにおいて、ラスト3ハロンで一気にギアをトップに入れ、勝つために33秒台の脚を使って目一杯走ることは、サラブレッドの脚元や肉体に目に見えない疲労を蓄積する。あくまでも経験則ではあるが、そういう理由で33秒台の上がりを使って勝った馬は次走で凡走することが多い。

このことは桜花賞前から分かっていたことであり、もちろん私も知っていた。それでもウオッカを本命にしたのは、それでも勝てると高を括っていたからだ。私たちは自分の都合の良いようにモノやデータを見て、見たくないものには目をつぶってしまうことがある。ウオッカの脚元や肉体には、目に見えない疲労が残っているかもしれないという不安があることも知っていたにもかかわらず、目をつぶってしまっていたのだ。「馬券の失敗学」を書き始めたのも、ほとんど同じ理由だったことを考えると、まるで成長していない自分がイヤになる。

さて、ウオッカの敗因が他にもたくさん考えられることは私も分かっている。たとえば、「エルフィンSを一走余計に走ったことが悪かった」、「四位騎手の拙騎乗」、「あの上がりでダイワスカーレットに上がられては届かない」など。それもそうかと思うが、私は「前走のチューリップ賞で上がり33秒台の脚を使って勝ったこと」を支持する。だからこそ、四位騎手が「よく分からない」というコメントも、彼の正直な気持ちだと納得できるのだ。まさか、前走のラスト3ハロンで使った脚の疲労が桜花賞で噴出するとは、考えてもよらないからである。

ただ、私は納得できても、「よく分からない」では納得できないファンもたくさんいることも分かる。それでは、これでどうだろうか。実はダイワスカーレットも桜花賞を33秒台の上がりの脚を使って勝っている。つまり、「前走で上がり33秒台の脚を使って勝った馬は次走で凡走する」という法則がもしかして正しいとすれば、ダイワスカーレットも次走のオークスで負けるということになる。そうすれば、四位騎手も私の外れ馬券も少しは浮かばれるのかもしれない。


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私が単勝を買う理由のひとつ

Wttakamatumiya07

「競馬は強い馬が勝つ」と言われる。同時に、「競馬は勝った馬が強い」という言い方もよくされる。結局はどちらも同じことを言わんとしていて、“実力のある強い馬でないと勝つ(1着になる)ことはできない”ということである。また、逆に考えると、たとえ走る力に劣る馬でも、2着までなら展開などに恵まれることによって食い込むことは可能だということだ。つまり、勝つことと2着に敗れることの間には、決定的な差があるのだ。

私に勝つことと、2着に敗れることの決定的な差を教えてくれたのは、平成6年の安田記念でノースフライトが世界の強豪や並み居る牡馬たちをなで斬りにした、あのレースである。この年の安田記念は、A.ファーブル調教師が連れてきたスキーパラダイスや、サイエダティ、ドルフィンストリートらの外国馬が上位人気を占め、日本馬では快速サクラバクシンオーが外国馬の返り討ちを期待されていた。ノースフライトは、前走のマイラーズカップを勝ってはいたものの、武豊騎手の乗り替わりやG1レース未勝利ということもあり、5番人気に甘んじていた。

レースでは、ハナを切ったマイネルヨースにマザートウショウが絡み、サクラバクシンオーがそれを見る形で、前半からかなりのハイラップで流れた。ノースフライトはスタートで立ち遅れたものの、3角半ばから追い上げを開始し、ラスト200mでは全馬を完全に捲りきって、最後は差が開く一方のゴールインであった。圧倒的な勝利を収めたノースフライトは、その年秋のマイルチャンピオンシップでもサクラバクシンオーを子供扱いし、歴史に残る名牝マイラーとして名を残している。

それに対して、このレースで2着に突っ込んだ超人気薄のトーワダーリンは、どう見ても、ハイペースに乗じて他馬がバテたところをまとめて差し切ったとしか考えようがなかった。トーワダーリン自身も、この時には生涯最高の状態に仕上がっていたのだろうが、それでも展開の助けがなければ2着はなかったと断言できる。事実、トーワダーリンはその後のレースでも、国際G1レース競走2着馬としての貫禄をみせることはなかった。
このレースを勝ったノースフライトとトーワダーリンの着差はわずか2馬身半に過ぎないが、両者の間には決定的な力の差があったことを、私はひしひしと感じざるを得なかった。ノースフライトはたとえ展開に恵まれずとも、多少の不利があろうとも勝っていただろうし、トーワダーリンはいくら恵まれたとしても安田記念を勝つことはなかった。

今回の高松宮記念においても、同じことが当てはまるだろう。スズカフェニックスはたとえ良馬場でも勝っていただろうし、ペールギュントはどれだけ恵まれたとしても高松宮記念を勝つことはなかった。スズカフェニックスが圧倒的なスプリント能力を見せつけて勝利したのに対し、ペールギュントは、展開やコース取りなど、全ての面で最高に恵まれてようやく2着に食い込むことが出来たということである。ペールギュントが弱い馬ということではないが、今後、同じレベルの走りをも求めるのは酷だろう。これほどまでに、勝つことと2着に敗れることの間には決定的な差があるのだ。

「競馬は強い馬が勝つ」

これが、私が単勝を買う理由のひとつである。

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集中連載:「馬を見る天才になる!」第10回

Starcheck_1

ここまで、スター馬体チェック法の5つのポイントに沿って馬を見てきたが、最後の仕上げとして、それら5つのポイントを一挙に使って馬を見てみよう。

これから10頭の名馬の馬体をチェックしていくが、一流とされている馬の完成された馬体をイメージに刷りこむことは非常に効果的な学習法である。なぜなら、一流馬の良い状態の時の馬体を見ることによって、あなたのイメージの中に最高の形(馬体)が刷り込まれるからである。最高の形(馬体)を知っておくことは、他の馬の馬体を見るときの物差しになる。何かが足りない、どこかがおかしいという判断ができるのも、最高の形(馬体)と比べてどこかが“違う”という感覚が生じるからある。“違い”を分かるためには、最高の形(馬体)を知っておかねばならないのだ。

パリで多くの画家が育つ理由は、パリには本物の絵がたくさんあるからだという。環境の整った専門学校があるからでもなく、とびきり優秀な講師がいるからでもない。パリにあるたくさんの本物の絵を何度も何度も観て、多くの素晴らしい画家が育つのである。本物の絵には、そうでない絵との“違い”があり、その“違い”を細胞レベルにまで浸透して感じられる人が本物の画家となっていくのである。一枚の本物の絵を鑑賞することが数百枚の絵を観ることにつながるように、一流馬の最高の形(馬体)を目に焼き付けることは、馬を見る天才になるための近道となるのだ。

まず、各馬の馬体を見て、パッと見た瞬間のあなたの評価を答えて欲しい。それが正しいか、誤っているかは気にしなくてよい。大切なのは、パッとみた瞬間にあなたが受けた印象を答えることである。その後に、馬を見る天才の評価と比べてみて欲しい。

1、シンボリクリスエス
Goodmodel01 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
体長(胸から尻の先まで)が長く、窮屈なところが全くない。
距離が伸びて良さの出そうな体型である。
☆2 バランス
脚がスラッと長く、首回りは力強いがも太すぎず、背中の傾斜も標準的である。
550kgの巨漢馬であるが、理想的な馬体のバランスをした馬である。
☆3 毛艶
非常に毛艶も良く、黒光りしている。皮膚の薄く、柔らかい馬であることが想像できる。
☆4 メリハリ
前後にバランスよく筋肉が付き、非の打ち所のない完成形の馬体
☆5 目、顔つき
レースであれだけの走りをする馬とは思えない、愛くるしい目をしている。
人間との信頼関係の高さが見て取れる。

2、アドマイヤコジーン
Goodmodel02_1 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
短距離馬らしく、胴は詰まってコロンとしている。
☆2 バランス
重心が低く、首回りに柔らかな筋肉がついている。
背中の傾斜も標準的で、前後のバランスもよい。
☆3 毛艶
白に近い芦毛のため分かりにくい。
☆4 メリハリ
芦毛のため馬体が膨張して見えるが、それを差し引いても、全身を柔らかな筋肉が覆っている。
☆5 目、顔つき
真っ黒な瞳は、素直な気性を表している。
大きな骨折にもかかわらず、性格は曲がらなかったようだ。

3、トゥザビクトリー
Goodmodel04 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
牝馬にしては、ゆったりとした長めの体型
☆2 バランス
脚の長さ、首回り、背中のラインも、牝馬としては理想的。
全体の流れるようなバランスが美しい。
☆3 毛艶
毛艶は文句なしで、妖艶さすら漂わせる
☆4 メリハリ
筋骨隆々ではないが、その分、不必要な部分を削ぎ落としたスマートさを感じさせる。
☆5 目、顔つき
少しこちらが気になるのか、耳を向けている。
表情からは、カッと燃えやすい気の強さが伺える。

4、タニノギムレット
Goodmodel05 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
ガッチリとしている分、胴は短めに見える。
☆2 バランス
脚も首も太く、背中の傾斜はすこしキツイが気にするほどでもない。
☆3 毛艶
内臓の強さを表すような毛艶の良さ
☆4 メリハリ
まさに筋骨隆々で、相当なパワーを感じさせる。
☆5 目、顔つき
派手な流星が気の強さを演出しているが、気性は素直そうな目をしている。

5、ネオユニヴァース
Goodmodel07 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
標準的な長さと幅で、マイナス材料はない。
☆2 バランス
脚がスラッと長く、首もスリムで、背中のラインは滑らか
☆3 毛艶
好調時のサインである斑点も出ているように、毛艶は文句なし
☆4 メリハリ
牡馬としてはスマートな馬体なので、メリハリには欠けるが、これがこの馬の特徴か
☆5 目、顔つき
メンコをしているため分かりづらいが、気の強そうな表情がうかがえる。
かといって、気性難があるわけではない。

6、タップダンスシチー
Goodmodel10 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
ガッシリしているが、長さも十分あり、窮屈さはない。
☆2 バランス
重心は低く、首から肩にかけて力強い筋肉が付いている。
背中のラインも非の打ち所がない。
☆3 毛艶
柔らかさは感じさせないが、毛艶は悪くない。
☆4 メリハリ
あばら骨が3本ほど見えているように、引き締まった見事な馬体。
☆5 目、顔つき
持ち前の闘争心の強さが見事に表情に表れている。

7、アドマイヤドン
Goodmodel06 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
標準より少し長めで、距離は長くても良さそう。
☆2 バランス
脚も首も細いため、スラッと見える。
背中の傾斜は気持ちキツく、腰高に見える。
☆3 毛艶
光の加減もあるが、ピカピカに輝いた毛艶
☆4 メリハリ
ダート馬とは思えないくらいの、なめらかな肉付きで、パワーを感じさせない。
☆5 目、顔つき
少しひねくれたところがありそう。

8、キングカメハメハ
Goodmodel11 引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
いかにもマイラーといった、中身の詰まった体型
とはいえ、窮屈さはなく、ある程度の距離まではもちそう。
☆2 バランス
脚はそう長くはない。肩回りの筋肉が発達しているので、それに伴って、首も太い。
背中の傾斜は、至って標準的。
☆3 毛艶
光の加減もあるが、ピカピカに輝いた毛艶
☆4 メリハリ
筋肉の鎧で覆われていて、かなり鍛えられている様子
☆5 目、顔つき
まだ子供っぽさを残すが、気性は穏やか

9、シーザリオ
Goodmodel012
引用元:競馬ブック

あなたの評価
☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
窮屈さの全くない、伸びのある体型
☆2 バランス
脚がスラッと長く、しなやかな長い首が伸びている。
背中の傾斜も理想的
☆3 毛艶
特に良くはないが、あくまでも普通の毛艶
☆4 メリハリ
牝馬とは思えない、豊富な筋肉量で、パワーも相当なものだろう。
☆5 目、顔つき
実に素直で賢そうな表情

10、ディープインパクト
Goodmodel12 引用元:競馬ブック

☆1 胴体 →
☆2 バランス →
☆3 毛艶 →
☆4 メリハリ(筋肉の付き方) →
☆5 目、顔つき →

馬を見る天才の評価
☆1 胴体
標準的ではあるが、窮屈さのない体型
☆2 バランス
脚はきれいに伸びており、首差しもしなやか。
背中の傾斜のラインは標準的
☆3 毛艶
みずみずしさの漂う皮膚の良さで、体の柔らかさが伝わってくる。
☆4 メリハリ
まだ若さの残るメリハリの少ない体つきだが、その分、体中からバネの良さを感じさせる。
☆5 目、顔つき
大人しそうで、賢い。
レースに向かって、集中力が高まっている。

(次回へ続く→)

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素直におめでとう

Satuki07 by ruby
皐月賞2007-観戦記-
1コーナー過ぎから、我慢できないという感じでハナを奪ったヴィクトリーが作り出した絶妙な流れに、どの馬も金縛りにあったように最後まで動くことが出来なかった。特に、向こう正面に入ってからの12.3-12.3-12.3という、計ったようなペース配分により、ヴィクトリーは後続に差を詰められることなくスタミナを温存できた。スパイラル状の3~4コーナーには傷みが目立ち、後方に位置した有力馬も、追い上げたくても追い上げられないという展開であった。

勝ったヴィクトリーは展開の利を得たことは確かだが、最後の最後まで踏ん張ったのは地力があればこそである。若葉Sでもそうだったように、こういう上がりの掛かる、スタミナとパワーで押し切るレースに滅法強い。まだまだ体つきや精神面に幼いところがあるが、それを差し引いても、その器が既にG1級に達してしまったということだろう。自分でレースを作って、この時計で勝ったことは実力の証明であり、馬群に揉まれるなどして気性的なマイナスが表出されない限り、ダービーでも間違いなく勝ち負けになるはずである。

田中勝春騎手が15年ぶりにG1レースを勝った。陣営から抑える指示が出ていたようだが、第1コーナーで馬の気に逆らうことなく、アウトインアウトのコーナリングで、ためらわずに逃がしたことが最大の勝因である。あの時点で躊躇してしまっていれば、今回の勝利はなかっただろう。ハナを奪い、ヴィクトリーの耳が立ってフッと力が抜けた瞬間、もしかしたら今日はイケルかもという感覚を得たのではないか。ゴール前は、騎手の気力がヴィクトリーに燃え移っての差し返しであった。15年という年月は想像を絶するが、長かったからこそ得るものも多い。素直におめでとうと言いたい。

2着に食い込んだサンツェッペリンは、ヴィクトリーの激走の漁夫の利を得た感はあるが、松岡騎手の思い切った騎乗が功を奏した。ヴィクトリーと後続の間のポケットに入って、前に馬を置きながら、なおかつ逃げているような走りができたことが大きい。もちろん、ホープフルSや京成杯で見せたスタミナがあってこそで、気持ちよく行ければ本当に渋い馬である。

フサイチホウオーにとっては、何とも口惜しいレースであった。スタートしてから行き脚が付かず、道中のポジショニングが悪く、最後の最後までヴィクトリーとの差を詰めることができなかった。直線で外に出してからは怒涛の追い込みで、脚が余っていただけに、もう少し前に位置できていれば、もう少しスムーズに外に出せていれば突き抜けていただろう。俊敏さに欠ける馬だけに、中山2000m小回りというコース設定に負けたといっても過言ではない。もちろん、このまま順調に行けば、ダービーでの好走は約束されたと言ってもよい。

4着に敗れたアドマイヤオーラも、スタートから行き脚が付かなかったように、弥生賞からの精神的な反動からか、気持ちが走る方向に向いていなかったように映った。武豊騎手も、フサイチホウオーをマークしていたことや、隊列がピシッと決まったことにより、道中で動くに動けなかった。それでも、フサイチホウオー同様、ラスト3ハロンを33秒9で上がってきているように、次のダービーへなんとかつながるだけの脚は見せた。

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あなたのコメントから生まれる知の共有

「ミクシィ」やっている方は、これかなり笑えるんじゃないでしょうか。読んだらコメントつけてよってことなんですけど、そうは言ってもねぇ…。私も昔「ミクシィ」に入っていた時、この足跡残っちゃうのが怖くて、友達のページに行けませんでしたから。あっ、もちろん、「ガラスの競馬場」は読み逃げ自由ですよ(笑)。ちなみに、同じ作者の作品「ダースベーダー先輩」は腹がよじれて腹筋が痛みますので、体の弱い方は注意してみてくださいね。

ところで、「ガラスの競馬場」のコメント欄って、どれぐらいの人が読んでくれているんでしょう?というのも、このコメント欄でのやりとりに、大きなヒントが隠されていということも結構あるんです。桜花賞ではけん♂ さんがダイワスカーレットを強く推していたり、皐月賞ではたまバスさんがヴィクトリーの若葉Sの良さを挙げていたりして、それに対して私もコメントを返しています。また、アイスさんからは、皐月賞に関する膨大な消去法データをいただき、その中の勝ち馬候補3頭の中にヴィクトリーの名前が!

せっかく「ガラスの競馬場」に遊びに来ていただいたのであれば、もったいないので、ぜひコメント欄も覗いて行ってください。そして、もしあなたもコメントしたいなと思ったら、名前とメールアドレスを入れてコメントしてみてくださいね。「競馬を始めたばかりの私なんかがコメントなどできない」とか、「うまくコメントする自信がない」とかいうメールをいただくこともありますが、そんな心配は一切ありません。「僕はこう考える」「私はこの馬が勝つと思う」という意見から、「これってどういうことでしょう?」「この馬についてどう思います?」という質問、そして「馬券当たったぜー」「今日は負けたけど、来週は勝つよ」という報告まで、たとえ下らないことでもいいのです。

そういったやりとりから刺激を受けて、お互いに気付かされることが多いんです。私も分からないことは分からないと言いますが、知っている限りのことはお伝えするつもりでいます。そうしているうちに、私ひとりでは決して成しえなかった、知識や知恵の共有が生まれていることがあるんです。それって本当に素晴らしいことですよ。今となっては、コメント欄も含めて「ガラスの競馬場」だと思っていますから。もしあなたが「ガラスの競馬場」を読んで、感じた・思った・気付いたこと等があれば、ぜひ教えてくださいね。お待ちしております。

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◎アドマイヤオーラ

Jiromaru_28

考えれば考えるほど、迷宮入りするレースですね。フサイチホウオーとアドマイヤオーラが内外と極端な枠を引いて、余計に難しくなった気がします。ルドルフおやじさんが○(対抗)を迷われたのもよく分かりますよ。こういう時こそ、あまり深く考えずに結論を出しましょう。

本命は当初から考えていた◎アドマイヤオーラに打ちます。この馬を評価する鍵となったレースは、もちろん前走の弥生賞です。このレースでアドマイヤオーラを評価したポイントは2つあって、ひとつは「自ら動いて勝ちに行って勝てた」こと。そして、もうひとつは、「ゴール前で右の耳を立てていた」ことです。

アドマイヤオーラはそれまでの3戦で、直線まで我慢して追い出すという、タメてタメて切れを生かす競馬をしていました。そういう経緯を踏まえて、弥生賞で武豊騎手は敢えて早めに動くというトライアルに徹しました。その結果、アドマイヤオーラには長くいい脚を使えるスタミナがあること、そして騎手のゴーサインに瞬時に反応することが確認できたということです。

ただ、ルドルフおやじさんのおっしゃるとおりで、本番前の弥生賞で手の内を見せてしまったのは確かです。これまでの弥生賞では、武豊騎手は脚を計るような(手の内を見せないような)騎乗をすることがほとんどだったので、正直、今年の弥生賞はあれ?と不思議に感じたことも事実です。皐月賞でそうしたいパフォーマンスを、トライアルでやってしまったように感じたからです。さらにメンバーの厳しくなる本番で、同じパフォーマンスが出来るでしょうか。このあたりの感覚は、ルドルフおやじさんも同じなのでは。

それでも私が弥生賞を評価したのは、武豊騎手があの弥生賞のパフォーマンスで、アドマイヤオーラでダービーを勝てるという手応えを感じたのではないかと思うからです。皐月賞ではありませんよ。ダービーです。皐月賞は紛れが多く、運不運に左右されやすいレースですが、ダービーはそうではありません。もう一度言いますが、ダービーをアドマイヤオーラで勝てるという手応えを、武豊騎手はあの弥生賞のパフォーマンスから掴んだと思うのです。

ゴール前で右の耳を立てていたのは、まだ馬に余力がある証拠です。ぜひ弥生賞のゴール前の写真を見ていただきたいのですが、まだゴールしていないにもかかわらず(ココナッツパンチに詰め寄られているにもかかわらず)、アドマイヤオーラの右耳はすでに立っているのが分かります。これは「半眼」といって、私が勝手に名付けたのですが、左後ろから襲い掛かってくるココナッツパンチは気にしながらも、半分は力を抜いている状態です。最後の直線でフラついたことは、このことと大いに関係があるのですが、アドマイヤオーラは苦しがってヨレたのではなく、馬が若くて遊んでしまってヨレたのです。着差は半馬身ですが、自ら動いて、余力残しで勝ったアドマイヤオーラには底知れない強さを感じました。

アドマイヤオーラの母系はドイツのSラインなのですね。この前お会いした時に教えていただいて、はっと気付きました。この馬の兄アドマイヤジャパンは少し無駄の多い馬だったというイメージなのですが、アドマイヤオーラは兄同様のエンジンを搭載していながら軽いですよね。馬体重だけではなく、馬体の造りが。父がアグネスタキオンに変わって、なぜ兄よりも良い馬が出たんだろうとずっと思っていたのですが、この母系は重かったんですね。前回の桜花賞で詳しく書きましたが、アグネスタキオンは血統構成の割に淡白で軽い馬が出るという印象があって、そういう面が母系の重さとうまくマッチしたのでしょう。ルドルフおやじさんの話を聞いて、オーラとジャパンの間にあった謎が解けたのです。ありがとうございました。

もちろん、弥生賞馬が皐月賞で勝てないというジンクスも踏まえていますよ。これはアイスさんからのコメントで教えてもらったのですが、それまで無敗だったような完成度の高い馬しか、弥生賞と皐月賞の連勝はできていないそうです。皐月賞では厳しいレースになって、アドマイヤオーラは若さを覗かせてしまうかもしれません。さらに悪いことに、中山の2000mでは不利とされる外枠を引いてしまいました。こんなことを言うと怒られそうですが、このレース(皐月賞)で勝てるという保証はないと思っています。それでもアドマイヤオーラを買うのは、ダービーへの布石としての1手として考えているからです。そういう賭け方もあっていいのではないでしょうか。

ルドルフおやじさんの本命であるフサイチホウオーについてですが、この馬も強い馬だと思います。共同通信杯からのローテーションを心配する声もありますが、馬体の仕上がり具合を見る限り、力を出し切れる出来にはありますね。おっしゃる通り、しっかりとした競馬をする馬ですね。強さが分かりにくい馬ではありますが、テンよし、中よし、終いよしという3拍子揃った馬です。パワーもあって、父がジャングルポケットということで東京向きとされていますが、私は最後に急坂のあるような阪神とか中山コース向きではないかと思います。他馬が坂でバテても、踏ん張り通せる馬ですね。そういう意味でも、ルドルフおやじさんの「フサイチホウオーはメイショウサムソン説」に同意します。

「初年度産駒がクラシックを勝つのは難しい」と桜花賞で書きましたが、果たしてジャングルポケットには当てはまるのでしょうか。私はジャングポケットには当てはまるけれども、フサイチホウオーには当てはまらないと思います。というのは、フサイチホウオーの母父がサンデーサイレンスだからです。種牡馬リーディングを見てもらえば、父としても母父としてもサンデーサイレンスがトップに立っています。つまり、表から見ても裏から見てもサンデーサイレンスなんですよね。フサイチホウオーはジャングルポケットというよりもサンデーサイレンスの底力に支えられています。だからこそ、G1レースを勝ち切れる可能性は十分にあるのではないでしょうか。

ひとつだけ、フサイチホウオーの心配材料を挙げるとすれば、俊敏さに欠けるという点です。肉体の構造上もそうなのですが、この馬は道中でかなり力を入れて走るタイプです。だからこそ、急な動きが難しいのではないかと思います。1番枠を引いて、おそらく道中は馬群の難しい位置でレースを強いられることになるでしょう。そして、直線までどのようなコースを通って来られるか分かりませんが、器用に立ち回ることが求められる皐月賞ですので、そういった意味では、他馬に付け入られる隙もある馬ではあります。あえて重箱の隅を突くような話なので、安藤勝己騎手であれば、その辺りは十分に承知の上で最上の騎乗をしてくるでしょう。勝ち負けになること必至ですね。

忘れていました。「3強」のもう1頭ですね。この2頭に割って入る馬として、私はナムラマースを考えてマース。あっ、ルドルフおやじさんの口ぐせが移っちゃいました。この馬は早熟だと思っていたのですが、前走はダイナミックなフォームで、なかなか良いレースをしました。私もラジオNIKKEI杯は評価していますので、藤岡騎手が4コーナーだけ上手く外を回してくれば勝ち負けになると思います。ここに来て、体調が上向いてきているのもプラス材料ですね。

ダービーを見据えている以上、馬券で焦る必要はまったくありませんよ。

今年の皐月賞は本当に楽しみなレースになりましたね。

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ラジオNIKKEI杯が鍵になりそうなレース

Rudolf_29

治郎丸さんありがとうございました。がっははは。「Aきさらぎ賞」も「Bきさらぎ賞」もラップでは評価できない、というわけですなあ。このおやじにはとても納得できる話でしたよ。また1本とられましたなあ。競馬必勝法というのがない、というのと同じですね。感性をみがいてじっくり落ち着いて競馬をみることにしましょう。それが的中への近道なんですね。いやあ、的中への遠い近道か・・・。

1番人気はFホウオーか、Aオーラか、馬券も楽しみな皐月賞です。他にも有力馬が何頭かいて馬連を中心に買うこのおやじは少々入れ込み気味になってます。今回はお伝えしたいこともたくさんあって、何を先に書くべきか迷っています。てきぱきいきましょう。まずはクラシックロードの評価から始めましょうか。

弥生賞はドイツ血統大会でした。1着のAオーラはドイツ牝系Sラインの出身ですね。2着のパンチの父Mカフェの母系もSラインから出ています。AオーラとMカフェは極めて近い血筋なんです。こういう血統を入れるというのが社台の凄いところですね。

Liebeslied(母母母母母)
Lis   (母母母母)
Liberty (母母母)
Licata  (母母)
Laurea  (母)

がっはははは、ときて、ジャパンカップでHアマゾンをくだして1着になったLandにたどり着くのがドイツ血統なんですね。何かというと、同族にはすべて同じアルファベットで始まる馬名をつけるというドイツの合理性をいいたいわけです。牝系が一目でわかって便利ですね。馬名評論もしているこのおやじは、SラインのAオーラはサイレントオーラ、Mカフェはサンデーカフェがよかったかな、と残念がるしだいです。ドイツ血統を一言でたとえると、おやじも乗ってる(夢を見た)「ベンツ」ですか。合理性と職人技に支えられた確かな品質です。数は少ないんですけれど。

ドイツ血統が1、2着をしめた弥生賞はやはり底力の試されるレースだったんでしょうね。先行馬に厳しい流れのレースでした。武騎手はオーラを敢えて先行させて本番での走り方を教えていたように見えました。自ら先行馬をつかまえにいきました。強い競馬をしたのはこの馬ですね。ただ試走で手の内を見せてしまったというのは本番でどうなんでしょうか。厳しいマークを受けそうで心配です。

弥生賞では追い込み馬が2着~4着をしめました。そういう流れでした。しかしよく見ると追い込んだ各馬はレースの流れにきちんとのって、漫然と脚をためていたわけではありません。パンチの追い込みを展開に助けられたと見るのはどうかな、と思います。新馬を勝っただけのこの馬、なかなかのものです。母系は仕上がりの早い軽快な血統で父のMカフェの重厚さとよくマッチしていると思います。また母系にブラッシンググルームが入っているのはとてもいいですね。

印象のもっとも良かったのはDジャーニーです。いつもより前で積極的な競馬をしていました。本番に向けて自らの脚をはかってたんでしょうね。で、直線の不利。本番で変わる余地を残したとみました。ホウオーの勝った東京スポーツ杯でもっとも強い競馬をしたのはこの馬ではなかったでしょうか。軽く飛んだと、大外を一気にくるイメージをもたれてますが、前走を見る限り馬群に入れても平気ですね。このちびっこなかなかのタフガイです。小さいのは父のステイゴールドなのか、Nテーストのクロスなのか。小回りコースで瞬発力を生かす血統ですね。筋肉の付き方などは母父マックイーンに似ているような気もしますが・・・。

弥生賞の読み方が馬券に直結しますね。Aオーラが強いことはよくわかりました。本番も積極的に前をつかまえにいくんでしょうね。Aオーラがつかまえにいく相手が、本番でSタイガースからヴィクトリーとAキングスにかわるというところが今回の皐月賞の展開を読むときのポイントになりそうです。ヴィクトリーとAキングスはなぜか地味な印象をもたれていますが、弱くない馬です。4角手前からの激しい攻防が目に浮かぶようです。しっかりした競馬のできる馬、そして一瞬の脚を使える馬がここから抜け出してくるはずです。Nダンサーの血が生きる皐月賞だと読みました。

こう考えると、今年「鍵になりそうなレース」はラジオNIKKEI杯じゃないかと思います。まず平凡な勝ち時計と先行有利なラップに助けられて、前に行った馬が楽に残ったレースのように見えますが、実は縦長でしかも出入りの激しいレースでした。今年の皐月賞もこんな感じになるんじゃないかな。ここで先行していた馬は弱くはないと思います。ヴィクトリー、ナムラマース、マイネルソリストですね。エントリーはありませんが、ソリストはウオッカに土をつけている馬です。Aキングスは出遅れて自分の競馬ができませんでした。そして、ホウオーは安藤騎手のひとつ遅らせて追出すという好判断に助けられたとはいえ、阪神コースの大外を回って勝利をものにしています。ここに挙げた馬たちはそれぞれの不利を克服しながら良いレースをしていたと見ています。4頭とも、次走で楽勝していますね。マースは2着でもスローを追い込むという強い競馬をしています。この4頭のうち1頭は皐月賞で連を確保するんじゃないか、と見ました。

Nダンサーということでいえば、AキングスとNマースは要注意でしょう。特にマースの配合はいいですよ。この馬にはいろんなパターンの競馬を経験した強みがあります。ホウオーはNダンサー系ではありませんが、4×4のクロスをもっていてNダンサーの強い影響を感じます。前の手紙で書いた、「ホウオーはサムソン」説をとっているので◎はこの馬。掻きこむようなフットワークから荒れ馬場もこなせるとは思います。激しい競馬もラジオNIKKEI杯で経験しているし、3月のトライアルをすべてパスしたのもいい結果につながると思ってます。調教師はDスカーレットのトレーナーですか、このローテーションに何か深い思慮が隠されているような気がします。1枠1番は少々不安ですがこれでいきましょう!オーラは手の内を弥生賞で見せたのが気になって印をさげます。枠も内のほうが良かったかなと思います。

○が問題。ナムラマースをどう見マースか。Nダンサーの3×4だぞ。なつかしい言葉をだそうか。奇跡の血量だぞ。18.75%だぞ。おまけに母方にMrプロスペクターも入ってる、ターントゥの次の血はMrだ。いいんじゃないかと思いマースときたもんだ。混戦になれば経験が生きると思いマース。待てよ、ホワイトマズルは荒れ馬場にいいんじゃないか。Aキングス、おやじはキンクス(kinks)の曲が好きだった。殿様キングスも好きだった。捨ててはおかれぬ。

しかし、ヴィクトリーはどうなんだあ?見捨てる気かあ。同族のリンカーンにはさんざん世話になったじゃないか。Dジャーニーの血統は日本でしか見られないぞ。こういう馬をほっといてどうする。内枠を引いてシメシメと思っているのはこいつだあ。蛯名騎手はいいやつだと思いマース。ローレルゲレイロ、なんて名前なんだ、すぐ忘れるじゃあないか。いいやつだ?オーラはどうした、ドイツ血統だぞ、タキオン産駒とくれば、おやじの好きなアウトサイダーのなかのアウトサイダーじゃないか、これを切ろうというなら冷たい奴だ。Mレガーロは、デットーリ先生もいい馬だとコメントしていた記憶がある。ここはうーむ。うむむむ。熱くなったときこそ、涼しげな顔、ココナッツパンチといきましょうかあ。大外をひいて笑っているはずだ。

あららっら。○は考えても考えてもわかりませんでした。がっはははは。ダービーもあるじゃないですか。馬券で焦る必要はまったくないですね。

枠順を考えて○以下の印を打っておきます。
◎ ホウオー
○ パンチ
▲ ジャーニー
△ マース
× オーラ
× キングス
× ヴィクトリー

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満点とはいかないがフサイチとココナッツの2頭が良化している

アサクサキングス →馬体を見る
手足が長く、少し細く見えるほどにスッキリ仕上がっている。
その分、線の細さは否めないが、全体のラインは美しい。
Pad4star_34

アドマイヤオーラ →馬体を見る
前走もそうであったが、まだまだ成長途上の幼い体つき。
それでいて、あれだけの走りが出来るのは素質の高さの証明している。
Pad3star_45

ヴィクトリー →馬体を見る
コロンとした馬体で、この馬も全体的に体つきが幼い。
Pad3star_45

エイシンピーシー →馬体を見る
力感のある立ち方をしているが、胴が詰まっていて距離適性には疑問が残る。
Pad3star_45

ココナッツパンチ →馬体を見る
全体的なバランスも抜群で、毛艶も申し分ない。
ひとつだけ言えば、前が勝っていて後ろが弱いため、スピードに乗るまでに時間が掛かりそう。
Pad4star_34

ドリームジャーニー →馬体を見る
小柄であることを感じさせない、力強い立ち方をしている。
2歳時と比べても、各部分に実が入ってきて成長を感じさせる。
Pad4star_34

ナムラマース →馬体を見る
大きな強調材料はないが、きさらぎ賞時と比べて、馬体に実が入って充実してきた。
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フサイチホウオー →馬体を見る
馬体を見る限り、毛艶も良く、スッキリと仕上がっている。
ただ、個人的には共同通信杯時の馬体の方が、父譲りの迫力があったように感じる。
Pad4star_34

フライングアップル →馬体を見る
欠点のない馬体であるが、これといって特筆すべき点もない。
体調は安定しているようで、力は十分に出し切れそうな出来ばえ。
Pad4star_34

マイネルシーガル →馬体を見る
ゆったりとした造りに好感は持てるが、もう少しシャープさが欲しい。
Pad3star_45

ローレルゲレイロ →馬体を見る
2歳時よりも馬体のメリハリが増し、幼さが抜けてきた。
腰高の馬体からは、2000mの距離はギリギリに映る。
Pad3star_45

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ラップについて(小さな声で)

Jiromaru_27

ボブ・マーレーですか?大学生の頃に聴いていた記憶がありますよ。レゲエのリズムって、歩くテンポらしいですね。激しい感情を内に秘めて、ゆったりと歩くテンポに乗せて歌を歌うんです。レゲエが歩くテンポなら、ラップは走るテンポでしょうか。せわしない現代を象徴しているようです。

さて、牡馬クラシック第1弾、皐月賞ですね。クラシックを制するには、鍵となるレースを見極めなければならないという話、ストンと腑に落ちました。おっしゃる通り、ひとつのレースの評価を間違うと、その次も間違えて、結局、あれよあれよという間に、クラシックが終わっていますから。その逆も然りで、いもづる式に当たることもあって、昨年のルドルフおやじさんはまさに神懸っていましたよね。もちろん、今がそうでないという意味ではないですよー。

しっかりとステップレースを評価していきたいところですが、その前にレゲエ、いやラップについてお話させてください。最近、猫も杓子もラップですが、そのほとんどが競馬の本質からは程遠いと思います。むしろ、本質から離れていってしまっているんじゃないかなぁと。

そもそも、ラップって先頭の馬が走った時計ですよね。各馬のラップは存在しないばかりか、阪神ジュべナイルFのラップとか、桜花賞のラップとかいうのも存在しないわけです。存在しないものを単純比較することはできません。また、そのレースが行われた時の馬場状態や各馬のコース取り(内か外か)、馬群の長さや密集度などの要素を考慮しないのは、あまりにも乱暴すぎると思います(たとえ考慮したとしても、考慮しきれるものではないのですが)。

失礼を承知で言いますが、ルドルフおやじさんの挙げられた、AのレースもBのレースもほぼ同じです。繰り返しになりますが、馬場状態や各馬のコース取り(内か外か)、馬群の長さや密集度などの条件が微妙に違って絡み合っていますので、AとBのレースのラップを比較してどうこう言うことはほとんど無意味です。それぐらいのラップの違いであれば、レースにおけるちょっとした綾で変わってしまいます。つまり、ラップだけを比較しても、マイネルブルックとメイショウサムソンの違いは分からないということになります。ラップ病にかかると、恐ろしいことに、マイネルブルックとメイショウサムソンの違いが分からなくなるのです。

ラップという数字で表すともっともらしく見えるので安心するのでしょうが、ラップ分析は科学的に見えて非科学的という、競馬ファンをミスリードしやすいツールだと思います。誰も言わないので、こっそり言っちゃいました。もちろん、素晴らしいラップ理論もありますし、なんだかんだ言いながら、私も競馬の面白さを説明するときに使いますけど。

そもそも、ルドルフおやじさんがメイショウサムソンの強さを見極めたのは、ラップを見てではないですよね。「Bきさらぎ賞」を見て、ほんとうにいいレースだったと、感動したということなんですよね。ラスト50mでドリームパスポートの切れを差し返そうとしたメイショウサムソンを見て、その根性が凄いと思ったのですよね。そういうことだと思います。ルドルフおやじさんが酒を飲みすぎていたわけではありません。フサイチホウオーはメイショウサムソン説、面白いですねー。

Everything gona be all right!

ちょっと調子に乗って、ラップについて書きすぎました。皐月賞については、次の手紙で書きます。最後にひとつだけ書いておくと、この前お会いした時に、ルドルフおやじさんは、皐月賞はフサイチホウオーとアドマイヤオーラとドリームジャーニーの「3強」だとおっしゃっていましたね。「3強」は「3強」でも、私が考える「3強」は違います。

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フサイチホウオーはメイショウサムソンかもしれない

Rudolf_28

奇跡は奇跡かあ。マーちゃんは外枠に負けましたなあ。スカーレットの見立てはまあまあ合っていたので、少し満足です。さて牡馬のほうはどうなりますか。

先日お目にかかったとき、クラシックロードには鍵になるレースがある、というお話をさせてもらいました。昨年はきさらぎ賞という「鍵になるレース」をたまたま発見できて、皐月賞やダービーの勢力図を事前にある程度つかむことができました。たまたまなんですけど。

「鍵になるレース」というのはなにか、ということですよね。慣れないラップを見ましょうか。このおやじがついていけてたのはレゲーのボブ・マーレーまでで、どうもラップは苦手なんですなあ。

Everything gona be all right!

A   11.3  11.5  12.1  12.5  12.5  11.8    11.7  11.7
B ▼11.0  11.5  12.2  12.5  12.5  11.9  ▼11.3  11.7
   
Bが「鍵になるレース」のラップです。Bの▼のつけたところがAと比べて速いですね。これ、Bのレースは前半も後半もAのレースより厳しい流れのレベルの高いレースだったと、読んでいいんですか。逃げにくく追い込みづらい流れと読んでいいんですか??

おー、頼りない、Everything gona be all right!

「Aきさらぎ賞」の勝ち馬はマイネルブルックという馬です。ネオユニバースも「Aきさらぎ賞」のようなラップを先行して勝ってます。ネオユニバースにとっては楽勝の「Aきさらぎ賞」だったんでしょうね。例年に比べて逃げにくく追い込みづらい「Bきさらぎ賞」を、追い込んで勝ったのはDパスポート、そして先行して2着に粘ったのはMサムソン。2頭の実力がわかります。

そのレースが「鍵になるレース」かどうか、を見極めるためには上位入着馬の着差も見なければいけません。3角からまくって5着に入ったAメインと先行集団からさして4着に入ったGウィークがDパスポートから1馬身半のところに詰め寄ってます。3着に先行したスケルツィー。「Bきさらぎ賞」の上位馬がそれぞれに有利とはいえない流れのレースで渾身の力をふりしぼって走りきった様子がよくわかります。「Bきさらぎ賞」は有力馬がしのぎを削るいいレースだったわけです。こういうレースで半馬身でも勝つ馬が強い馬です。

で、レゲーおやじがラップで何を語りたいかというと、要は「Bきさらぎ賞」を見てほんとうにいいレースだったと、おやじは感動したということなんですよ。自慢じゃないが、当然馬券は外してますよ、ウォッカの兄、Tベリーニという馬から流したわけですから。それでも、すばらしいと素直に思えるレースがクラシックで「鍵になるレース」なんです。たまたまこういうレースが昨年あったというだけの話なんです。毎年お目にかかれるわけではないかもしれません。

このハイレベルの「Bきさらぎ賞」ですごいと思ったのが、Mサムソンの「根性」です。おやじたちは「根性」がないやつはだめだと、星ひゅうまのお父さんなどに教えられながら育って参りましたが、結局のところ根性は身につくことはなく、毎晩晩酌に励む身とはあいなりました。その点Mサムソンは偉いですよ。Dパスポートの鋭い切れに屈したかに見えたゴール手前50M辺りから巻き返そうとしたのですから。Mサムソンの強さはラップではうかがい知ることは難しいですね。なにせ「根性」をラスト50Mで発揮するのですから。先週の大阪杯でも他馬と同じようなラップを刻みながら、サムソンは異様なオーラを放って勝ちましたね。(注意 酒を飲みすぎると競馬をこのように見てしまうことがあります)

ラップでは捉えきれない強さをもった馬はいると思います。今年の馬でいうと、人気のフサイチホウオーですか。この3走、2着馬につけた着差は、それぞれ0.0、0.0、0.1。なんとなく勝っているように見えるこの馬、このおやじにはどうしても切れ味勝負のグレイソブリン系の血統の馬には見えませんでした。体もゴツゴツしてますしね。血統をのぞいてみると、Mサムソンの配合にそっくりなんです。Nダンサーのクロスにフォルティノの隠し味。しっかりした競馬をするところはNダンサーの血のなせる業でしょうね。根性というか、悍性(かんせい)という古い競馬用語でいうところのたけだけしさは、フォルティノやトニーを経たグレイソブリンからきているのでしょうね。まずは「フサイチホウオーはメイショウサムソンかもしれない」説を唱えておきます。

ことしのきさらぎ賞は「Aきさらぎ賞」のパターンに近いのかなあ。「鍵になるレース」とは思いませんでした。しかし「Aきさらぎ賞」からも皐月賞馬は生まれているのは事実ですから、AキングスとNマースについては検討しておきます。「Bきさらぎ賞」ほどの深い印象は持ちませんでしたが、弥生賞の各馬の評価が鍵になると思います。このあたりは次回の手紙で触れますが、魅力を感じているのはホウオーです。ホウオーが強い馬なのか、弱い馬なのか、治郎丸さんがどんな道具を使って見たのか、気になります。

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天命

Oukasyo07 photo by gradeone
桜花賞2007-観戦記-
まるでチューリップ賞を再現したかのような後傾ラップで、前半47秒8→後半45秒9という極端なスローペースの瞬発力勝負となった。これは新阪神1600mコースの特徴といってもよく、旧来のゴチャつきやすく紛れの多いコースを補正した結果、上がり勝負の淡白なレースを増やしてしまったという残念な現状である。ラスト2ハロン目の10.6というラップの速さは、逆に言うと、G1クラスのレースとしては遅すぎるくらい遅いペースだったということを意味する。

とはいえ、安藤ダイワスカーレットと四位ウオッカの直線での意地のぶつかり合いには見るべきものがあった。両者の勝敗を分けたのは、最後の直線に向いた時の手応えの差であろう。チューリップ賞の時のそれがウッカにはなく、四位騎手が焦って追い出した結果、ダイワスカーレットが寄ってきたこともあり、大きくヨレてしまった。もっと言えば、直線に向いての、鞍上ふたりの心の安定が直線での差を生んでしまった。

最後の急坂で他馬が止まる中、1頭だけ最後まで脚を伸ばし続けたダイワスカーレットは、まさに完勝といってよい。アストンマーチャンが掛かって行ってくれたことで、途中から外目をスムーズに先行出来たことが好走につながった。前走のように逃げる形よりも、目標を置いて先行してこそ、能力が発揮できる馬である。兄ダイワメジャー同様に、どこまでも止まらない地脚の強さは牡馬顔負けで、外々を回され、見た目以上の距離ロスがあってのものだけに、今後の距離延長も全く心配はないだろう。

それにしても、安藤勝己騎手の馬を抑える技術には恐れ入る。今年に入ってから、手綱を少し短く、ハミをガチっと掛けながらも抑える取り組みをしているが(ダイワスカーレットだけではなく)、今回はそれが見事に実を結んだ結果となった。直線に入ってからの、ウオッカに馬体を併せにいくテクニックもまた見事であった。早めに動こうとしたこと以外、前走のチューリップ賞から特に変わったことをしているわけではないのだが、最善をつくして天命を待つといった完璧な騎乗が勝利を呼び込んだといってよいだろう。

ウオッカには本来の伸びがなかった。確かにダイワスカーレットも強かったが、この馬が普通の体調にあれば、これぐらいの上がりは差し切れていたはずである。そういう意味からは、ダイワスカーレットが勝ったというよりも、ウオッカが負けたレースとも言えるだろう。体調が悪かった理由は今後の「馬券の失敗学」に譲るが、四位騎手は4コーナーまできっちりと乗ってきているだけに、なんとも不本意なレースであったろう。

スピードタイプのアストンマーチャンにとって、道中で脚をタメたかっただけに、外枠からの発走は大きく不利に働いた。終始、内に入れることができず、馬群の外々を掛かるようにして回っていきながら、かなりの距離ロス・スタミナロスがあり、そして最後の急坂でパタリと止まってしまった。決してマイルが長かったというわけではないので、NHKマイルカップに出走してくればチャンスは十分にあるはずである。

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桜花賞的中おめでとうございます!

Shutters今日は、とある打ち合わせで、神奈川の港北ニュータウンにある「SHUTTERS」というお店に行ってきました。ここのスペアリブは、あのスケートの荒川静香さんのおススメだそうです。もちろんそのスペアリブをオーダーしたのですが、店員さんがテーブルに運んできた時に、「このスペアリブは肉離れがいいので、ナイフなど使わずそのままお召し上がりになれます」と言いました。私たち最初は???でしたが、「多分、骨離れの言い間違いだよね。肉離れって痛そうだもん。」ということで一同大爆笑しました。

まあ、そんなことはどうでもいいとして、桜花賞は直線息が詰まるレースでしたね。まずは、ルドルフおやじさん的中おめでとうございます!そして、今私の知っている限りでは、寺田さん、あらたさんけん♂さん、keigoさん、blandfordさん的中おめでとうございます!さらに、的中された皆さんもおめでとうございます!私も高松宮記念で「おめでとう!」と言われて素直に嬉しかったのでお返しです。競馬は外れることの方が多いので、やっぱり当たった時ぐらい喜ばなきゃですね。来週の皐月賞は、私もぜひ当てたいと思います。

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◎ウオッカ

Jiromaru_26

遅ればせながらですが、誕生日おめでとうございます!ご家族の皆さまに祝われて、がっははははと笑っているルドルフおやじさんの姿が目に浮かびます。本当なら駆けつけて祝杯をあげたいところですが、なにせ梅酒ぐらいしか飲めないもので…。まあ、今日の桜花賞はお互いウオッカで完敗、いや乾杯しましょう。

と不吉なことを書いてしまいましたが、私も◎ウオッカに本命を打ちます。オッズが低いので馬券的な妙味はありませんが、印を打つとすればこの馬ということです。血統についても詳しく教えていただいたので、もうウオッカの強さについてはこれ以上語る必要もないでしょう。追い切りの動きを見ても、角居調教師にしては、仕上がりが良すぎるくらいに仕上げてきていますね。この後の体調が心配になるほどです。前進意欲の強い馬ですが、賢い気性なので折り合いがつかなくなる心配はないでしょう。何といっても、今年から新阪神コースで行われるというのは、馬券を買う私たちだけではなく、陣営にとっても大きな安心材料でしょう。スピード、スタミナ、瞬発力、そして底力を備えたこの馬を、素直に評価したいですね。

もし死角があるとすれば、外枠を引いたことでしょう。包まれなくて良いという意見もあるでしょうが、私は反対に考えています。新阪神コースの長い直線であれば、たとえ包まれても抜け出してこれるはずですが、怖いのは外枠から外々を回して、脚をなし崩し的に使ってしまうことです。いくらウオッカが能力的に一枚も二枚も抜けているとはいえ、あまりに脚をロスしてしまうと、あわやというシーンもあり得ますよね。3~4コーナーではペースが落ちますので、馬群が固まり、そこで外を回されてしまうとかなりの距離ロスになります。そしてまた、四位騎手は外を回すのが好きな騎手ですから。

四位騎手が外を回す意図も良く分かるんです。多少の距離ロスがあっても、大外を回して、自分のフットワークで走らせた方がいい馬はたくさんいますし、何といっても、馬が外を回ってスムーズに走っていると、四位騎手の綺麗なフォームがより一層引き立つんですよね。でもやっぱり、それを差し引いても、手応え良く大外を回ってきたら直線で伸びないという騎乗が目に付きます。騎乗馬がウオッカということで、父タニノギムレットの皐月賞での騎乗が思い浮かびますが、あれは今から思えば先を見越しての騎乗だったと思います。皐月賞でただ勝ちに行くレースをしていたとしたら、もしかしたらダービーは勝てなかったかもしれません。もしかしたら、今回の桜花賞のウオッカでも先を見越した乗り方をするのでしょうか。怖い怖い。

さて、3番手以下という評価をしたダイワスカーレットですが、この馬はマイラーだとは思っていません。地脚の強そうな走りや血統的背景からも、2000m前後の中距離が適性かと思います。速い脚を平均的に長く使える馬ですが、瞬発力勝負になると分が悪いので、マイルよりも少し長い距離で速いラップを刻み、他馬の脚をなし崩し的に使わせるレースが合っているはずです。うまく説明するのは難しいのですが、引っ張ってペースを上げても、マイルのG1クラスだと、ハイペースに乗じて後ろから伸びてくるマイラーが必ずいるんですよね。つまり、どんなペースになっても、マイルの距離だと差し切られてしまうイメージです。そうはいっても、安藤勝己騎手は今回、積極的に行く方を選ぶと思います。前走で瞬発力勝負ではウオッカに勝てないことはよく分かったので、今回は肉を切らせて骨を断つつもりで早目に仕掛けてくるでしょう。それで相手がミスをしてくれるのを待つということです。雨はどうでしょうか。兄ダイワメジャーはこなしましたので、大丈夫かもしれませんね。

アグネスタキオンが4頭も産駒を送りこんできましたが、今年はこれまでと違ったイメージの馬が出てきていますね。おっしゃるように、アグネスタキオンは調子落ちでさえ皐月賞を勝った、あの世代においても能力が傑出していた馬でした。その底力溢れる血統を見ると、吉田勝己さんが入れ込むのもよく分かりますね。ただ、私のイメージとしては、アグネスタキオン産駒はどうも淡白な走りをする馬が多い気がします。血統的な底力がうまく伝わっておらず、軽いだけの馬が多い印象です。しかし、今年は少し違いますね。ダイワスカーレットや、来週登場する予定のアドマイヤオーラなど、底力も秘めた馬が出現してきています。サンデーサイレンスがいなくなって、さらに良質な繁殖が回ってきたことが大きな理由でしょうか。

実は、ルドルフおやじさんの言う「奇跡」をぶち壊す馬としてイクスキューズを考えていましたが、最終追い切りが気に入りませんでした。内枠を引いたのは良かったのですが、この馬は長距離輸送に難があるのかもしれませんね。阪神ジュべナイルFの走りを見ると、本来の体調ではなかったような気がします。今回は、その苦手な輸送を考慮しての仕上げのように映りました。クイーンSでの走りを見る限り、能力が高いことは確かなので、狙いはオークスではないでしょうか。

あっ、2番手評価は変わらずアストンマーチャンですよ。坂路での最終追い切りは、いつも通りスピードとパワー溢れる動きでした。もし万が一、道悪になるようなことがあれば、ウオッカにとってマイナス材料になるであろう分、この馬にとってはかなりのチャンスだと思います。ただ、この馬にとっても外枠を引いたことは不安材料ですね。武豊騎手は内を回って、出来るだけ脚をタメたかったはずです。果たして、どこかのタイミングで内にもぐりこめるでしょうか。武豊騎手の腕が問われるレースです。

初年度産駒ワンツーの「奇跡」は起こるのでしょうか?
3強ワンツースリーの「奇跡」は起こるのでしょうか?
めでたいルドルフおやじさんの願いが叶いますように。

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ウォッカは父系の強さと母系の速さがみごとに調和した馬

Rudolf_27

お手紙ありがとうございました。結論が書いてあったのでちょっと驚きましたよ。ウォッカとマーちゃん。初年度産駒(ファーストクロップ)どうしのワンツーの「奇跡」はあるか、ですね。言われてみるとこんなこと確かになかったですねえ。ますます桜花賞が楽しみになってきました。

このおやじもマーちゃんは高く評価しています。3頭のなかで、世間さまにちょっと頼りないかなと思われているのがマーちゃんですか。名前がかわいいというのもあるのかもしれませんね。幼いというか、そんなイメージです。ところが血統をみると、そうじゃない。父Aコジーンは治郎丸さんが昨夏に書いてたとおり、偉い馬です。このおやじがもっとも見習わなければならない、くじけない、へこたれない立派な馬です。

Aコジーンの不屈の精神を支える成長力は、父系のフォルティノからきてますね。そして母父、母母父にNテースト、トライバルチーフと頑健な血が重ねられている点も見逃すことはできません。トライバルチーフ自身は5ハロンの短距離実績のある馬ですが、わずかな産駒から菊花賞の3着馬、母父として皐月賞2着Nタイセイ、オークス2着Fガリバーを出す底力のある種牡馬です。Aコジーン産駒早熟説がありますが、血統からは逆に古馬になって楽しみな血統だといえるんじゃないかと思います。

マーちゃん自身の母系は主流血脈の中でも影響力の少ないウッドマンとノースフィールド、異系のタピオカなどが丁寧に重ねられていておもしろいですね。世間の評価とは裏腹にマーちゃんには頑丈な血が流れているわけです。マーちゃんにはベストスプリンターに成長していってほしいものです。

桜花賞はベストマイラーを決するレースではありません。マイラーも中距離馬もスプリンターも集うクラシックですから、最強のスプリンターが勝っても不思議ではありません。マーちゃんにもチャンスは十分にあると思いますよ。この馬の前走はいかにもトライアルといった感じで余裕がありました。この点はウォッカやスカーレットより評価できると思います。前々走の阪神JFでは前半かかり気味に走っていたのにもかかわらず、ゴールまでウォッカに食らいついていたじゃないですか。世間で言われているよりは脆くない馬だと思ってます。武騎手もトライアルでは必死に「我慢」を教えてましたなあ。3番人気になったときもっとも怖い馬です。もちろん雨が降っても・・です。

ウォッカは治郎丸さんのおっしゃるように完璧な馬ですね。1完歩、1完歩に強さを感じさせる馬です。ちょっとごつごつしていてパワータイプの印象を受けますが、血統的には京都のようなコースで最も能力を発揮できる鋭い切れ味を身上としている馬だと思います。あえて言うならこの辺りにウォッカの落とし穴があるのかもしれません。父のギムレットも京都のマイルで素晴らしい末脚を繰り出してました。

ギムレットはファーストクロップからウォッカのような産駒を得て幸せですね。今後は良い繁殖牝馬に恵まれることでしょう。ギムレットの売りはグロースタークの3×4のインブリードとレディージョセフィン系という大種牡馬を輩出する母系のすばらしさです。確かに時代を代表するような種牡馬に成長する可能性はあります。ただリボーの影響が強いのでコンスタントに走る馬を出すタイプではなく、何頭かのとても強い馬を出す一方で、多くの凡馬も出すといったタイプの種牡馬かもしれません。勝てる種牡馬というのでしょうか、こういう種牡馬は魅力的です。平均的に走る馬をだすDスカーレットの父タキオンと対照的な種牡馬だと思います。桜花賞を勝ちたいウォッカには頼もしいパパといったところでしょうか。

ウォッカの母系はシラオキですね。日本の血統を代表するクラシック血統です。近親には京都で行われた桜花賞を一気に追い込んで勝ったシスタートウショウの名が見えます。シスタートウショウは薄い感じの体形をしたいかにも切れる馬でしたね。ウォッカは父系の強さと母系の速さがみごとに調和した馬かもしれません。頭の高い走りをするのでこのマイルの桜花賞はぜひともものにしてほしいと思います。強いマイラーだからオークスも大丈夫だとは思いますが・・・・・

Dスカーレットの父タキオンのセールスポイントは、何と言っても自身の競争能力の高さですね。レベルの高い世代で勝ち続けたというのは驚くべきことです。調子落ちで臨んだ皐月賞をも勝つこの馬には何とも言えぬ雰囲気が漂っていました。こういう雰囲気が産駒に伝わればいいんですけれども、競争能力を伝えることさえ難しいというのが種牡馬人生の厳しさです。多くのタキオン産駒にもタキオン自身の競争能力は伝わってないような気がしますね。

じゃあ、タキオンが何を産駒に伝えようとしているかというと、底力だと思うんです。「底力」という言葉を、このおやじはどんな展開になっても掲示板にのるほどの力という意味で使っています。サンデーサイレンスの母系は異種で固められてます。そしてタキオンの母系も異種の権化のような血統です。タキオンはサンデーの後継馬のなかでも、異種を何代も配合している底力のあふれる種牡馬なんです。もちろん素晴らしい種牡馬ですね。本命には推しにくいという面はありますが、馬連や三連複の軸にすると頼りになるんじゃないかなあ。

Dスカーレットの母系はナスルーラを経ない快速血統ですね。こういうのはいい血統だよとDメジャーがこのおやじに教えてくれました。実にコンスタントに走ってくれますし、速さだけでなく力強さも感じさせる走りをします。スカーレットは父と母から底力をうまく受け継いだ馬だと思います。底力が問われる新阪神コースでの桜花賞というのがミソで、「3強」のなかで3連複の軸としてもっとも頼りになるのがこの馬だと思ってます。もちろん雨が降っても・・です。ここ治郎丸さんと見解が分かれましたねえ。

そろそろ結論を書きたいと思いますが、血統を眺めていると、ますます「奇跡」が起こってほしいと思うようになりました。このおやじが「3強」に印を打つので「3強」ワンツースリーの「奇跡」はちょっと遠のいたかもしれませが・・・がっははははは!と笑っていると、テレビがスカーレット18番と言ってました。天の神様の中でも競馬の神様の演出力は一流ですなあ、さすがです・・・・がっはははは。

◎ウォッカ
○スカーレット
▲マーちゃん
願いを3連複1点にこめましょう。

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ウオッカは競走馬として完成形

アストンマーチャン →馬体を見る
バランスの素晴らしさや筋肉の柔らかさは、2歳時のまま失われていない。
表情からも、ひと叩きされて精神的に楽になった様子が窺える。
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アマノチェリーラン →馬体を見る
とりたてて強調できる点はないが、肉体の構造上も気性的にもスピードはありそう。
Pad2star_17

イクスキューズ →馬体を見る
ここまで走る理由を見つけるのが難しいほど、ごくごく平均的な馬体。
欠点がないことが、無駄がない走りにつながっているのだろう。
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ウオッカ →馬体を見る
牝馬、そして競走馬としても、ほぼ完成形の馬体。
阪神ジュべナイルF時の馬体と比べても、数段、研ぎ澄まされてきている。
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エミーズスマイル →馬体を見る
コロンとした体型で、これ以上の距離延長は苦しそう。
マイルまでならなんとか持つはずだが、馬体から大物感は感じられない。
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カタマチボタン →馬体を見る
いかにもダンスインザダーク産駒らしい、枝葉の長い、ゆったりとした造り。
その分、少し距離が短い印象を受けるし、スピードとパワー不足を感じさせる。
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ショウナンタレント →馬体を見る
全体の造りに窮屈さはないが、かといって強調すべき点もない平均的な馬体。
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ダイワスカーレット →馬体を見る
腰高のスピードタイプに映るが、胴の長さにはゆとりがあり、2000mまでなら十分克服できそう。
前走時よりもリラックスして立てていて、さらに体調はアップして臨めそう。
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ピンクカメオ →馬体を見る
牝馬にしては力強い馬体で、輸送減りもなさそう。
マイルまでが限界の体型なので、新阪神コースがどう出るか。
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フローラルカーブ →馬体を見る
線は細いが、全体のラインが美しく、素質を感じさせる。
もう少し実が入ってくれば、さらなる成長を期待できるだろう。
Pad3star_44

ローブデコルテ →馬体を見る
無駄のないコンパクトな馬体だが、ワンパンチ足りない感は否めない。
Pad3star_44

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初年度産駒によるワンツーは一度もない

Jiromaru_25

Sakura_2今日は近くのお寺に行ってきましたが、ソメイヨシノが咲き始めていました。ソメイヨシノって、オオシマザクラとエドヒガンザクラの雑種で、最初は1本から始まったそうです。なんとなくサラブレッドに近いものがありますよね。

毎年、この季節がやってくると、阪神競馬場にサクラとサラブレッドを見に行きたくなるのですが、今年はこれまでで一番その思いが強いかもしれません。今年の主役を張る3頭の牝馬は、それぞれに個性豊かで、どの馬をも応援したくなりますね。今年も残念ながら現地へ赴くことは出来ませんが、自宅で目を皿のようにして観戦したいと思います。

さて、その3頭の牝馬は3強と呼ばれていますが、私は少し違うイメージを持っています。というのは、3頭の中では、競走馬の資質という面において、ウオッカが一枚以上抜けていると思っています。スピード、スタミナ、パワー、レースセンス、そして追ってからの瞬発力と、現時点の牝馬としては非の打ち所がありません。その血統的な背景や弾むようなフットワークからは、大物感がたっぷりと伝わってきます。馬体だけ見ると、柔らか味と十分な伸びがあって、父タニノギムレットよりも良いのではないかとさえ思います。

年明けのエルフィンSは、6分程度の仕上がりで完勝でした。前走のチューリップ賞は、最後の直線だけ走っただけのヌルいレースでしたが、道中あれだけのスローペースに我慢できたことは収穫でした。角居調教師のジワジワと仕上げる調教に合わせて、桜花賞にも万全の状態で臨んでくるはずです。最も勝利に近い位置にいるのはこの馬でしょう。

そのウオッカを苦しめるとすれば、アストンマーチャンの他にいません。前走のフィリーズレビューは、レース自体のレベルはチューリップ賞よりも高かったと思います。アストンマーチャン自身は、休み明けで少し掛かり気味でしたが、それでも最後まで良く伸びています。2歳時よりも成長していますし、ひと叩きされて、ここへ向けてほぼ万全の体調で臨んでくるでしょう。

マイル戦をこなせるスタミナは十分にありますので、距離延長自体はそれほど問題はないはずです。ただやはり、中盤がどうしても緩んでしまうレースに、折り合いがつくかどうか心配です。少なからずスタミナのロスはあるはずで、それが最後の最後の伸びに響いてくるかもしれません。内枠を引いて、道中のロスを極力少なくできてこそ、初めてウオッカと勝ち負けになるはずです。

ダイワスカーレットについては、あくまでも3番手以下という評価をしています。この馬は、まるで全妹かと思うくらい、つい先日のドバイで3着した兄ダイワメジャーとタイプがそっくりですね。追ってからそれほど伸びる馬ではありませんが、バテ知らずの地脚の強いタイプです。 前走のチューリップ賞は、ウオッカの瞬発力に屈してしまいましたが、本番へのメドは立ったと言えるでしょう。安藤騎手も今度は早目に仕掛けてセーフティリードを取る作戦に切り替えてくるはずです。しかしそうなると、デビューから3戦連続してスローの展開で、厳しいレースを経験していないことは大きな不安点です。G1レースらしい厳しい流れになった場合、もしくは自分で引っ張った場合、意外と脆さを露呈してしまうこともあるかもしれません。展開のカギを握るのはこの馬でしょう。

とまあ、私はウッカが一枚抜けていて、それにアストンマーチャンが続き、3番手以降の筆頭がダイワスカーレットという見方をしています。

そこで、ひとつ面白い記事を「競馬ブック」で読んだのですが、初年度の産駒からクラシック勝ち馬を出した種牡馬は、過去20年で7頭しかいないそうです。

シンボリルドルフ(トウカイテイオー)
トニービン(ベガ、ウイニングチケット)
リブリア(ナリタタイシン)
ブライアンズタイム(ナリタブライアン、チョウカイキャロル)
サンデーサイレンス(ジェニュイン、ダンスパートナー、タヤスツヨシ)
メジロライアン(メジロドーベル)
アフリート(プリモディーネ)

やはり、初年度からクラシックの勝ち馬を出すのは簡単ではないということです。そんな中で、複数頭出したのは、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスという時代を作った名種牡馬たちばかりです。そして、それ以外の4頭の種牡馬に共通していることは、2歳新種牡馬チャンピオンに輝いているということです。つまり、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスクラスの種牡馬でなければ、2歳新種牡馬のチャンピオンになっているぐらいでないと、初年度からクラシックで勝ち馬を輩出することは難しいということですね。ちなみに、昨年の2歳新種牡馬チャンピオンはアドマイヤコジーンです。もしウオッカが桜花賞を勝つようなことがあれば、タニノギムレットは時代を作る名種牡馬になるのかもしれません。

そして、もちろんのこと、初年度産駒によるワンツーも過去20年で一度もありません。

今年のメンバーの中で、初年度産駒はなんとアストンマーチャン(父アドマイヤコジーン)とウオッカ(父タニノギムレット)の2頭だけです。実力通りであればこの2頭で決まると私は考えていましたが、意外と簡単でもないようです。この2頭でワンツーをするようなことがあれば、まさに「奇跡」だということですね。

ルドルフおやじさんと出会えたこともまさに「奇跡」だと私は思っていますが、果たして今年の桜花賞でも私の考えた「奇跡」は実現するのでしょうか?

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桜花賞の「奇跡」にめぐり合いたい

Rudolf_25 →ルドルフおやじってどんな人?

宝くじが当たった人は「奇跡!」と叫ぶのでしょうかね?ちょっと違うような気がします。不治の病が完治したり、九死に一生を得て「奇跡」と言う場合はありますね。イエスが好きなうちの息子の本には、イエスが水をぶどう酒に変えた「奇跡」が分かりやすく書いてあります。物理学者や宗教家によれば、ここに生を受けて存在することも「奇跡」だそうですね。才能と練磨によってつかんだ自らの勝利をも「奇跡」と言った謙虚なメダリストがいました。

起こりえないことだけれども、起こってほしいこと。ありえないことだけど、あってほしいこと。そして実際に起こったこと。「奇跡」という言葉には希望と力強さがあふれていますね。

66回を数える桜花賞の歴史のなかで1、2、3番人気に押された馬たちがそろって3着以内を占めたのは、わずかに4回。しかもその4回は戦後間もない、馬資源の乏しい時代に記録されたものです。出走頭数は7頭、6頭、11頭、11頭でした。多頭数で争う現代の桜花賞で1、2、3番人気に押された馬たちがワンツースリーを決めるのは、まさにありえない話なんですね。「奇跡」なんです。

さて、67回桜花賞。今回は1、2、3番人気馬というレベルではなく、3頭ともに「強い」と言わしめる3強がそろいましたね。3強が「奇跡」を起こすか、そこが見所です。馬券は売れないかもしれませんが、このおやじは今年の春のクラシックの中で、桜花賞を1番楽しみにしています。「奇跡」は起こるのか?

1昨年の桜花賞は、かなりのハイレベルで争われたレースでした。このおやじは、桜花賞史上もっとも尊敬すべきレースだと思っています。シーザリオ、次にラインクラフト、そしてエアメサイアと人気は続いていました。やや先行有利の流れとはいえ、大外を克服して勝ったクラフトの先行力は後に東京の1600Mも克服します。不利を克服して追い込んだシーザリオの末脚には驚きました。彼女はシラオキ系の種牡馬の娘なんですよね。Aオークスでの彼女の圧倒的なパフォーマンスは日本競馬の到達点を示したといえます。今でこそ書けるのですが、このおやじはDインパクトの出現よりもシーザリオのAオークス制覇のほうが、日本競馬にとって意味のある出来事かな、とひそかに思っています。メサイアは展開が向かず脚を残しての4着という残念な結果に終わりましたが、無事ならば今年のビクトリアCを圧勝したはずの馬だったと思います。この3頭がいた桜花賞でさえ見ることができなかった「奇跡」です。果たして「奇跡」は起こるのか、ワクワクします。

ワンツースリー決着4回の12頭のなかで血統史に名を残すのは、第11回桜花賞2着馬、クモワカでしょうか。第26回桜花賞馬ワカクモの母、テンポイントの祖母となった馬ですね。そういえばテンポインも、トウショウボーイ、グリーングラスとともに「3強」と讃えられていましたね。この「3強」がワンツースリーをはじめて決めたのは菊花賞でしたが、このときグリーングラスは12番人気でした。菊花賞の楽しみはグリーングラスを探すことです。去年の菊花賞は、治郎丸さんもこのおやじもグリーングラス(ソングオブウィンド)をもうちょいのところで取り逃がしてしまいましたなあ、がっははは。

この「3強」が1、2、3番人気に押されてワンツースリーを決めたのは、有馬記念と宝塚記念の2回。いずれもグリーングラスが3着でした。凄いのはそのときグリーングラスが、4着の菊花賞馬と天皇賞馬をそれぞれ6馬身ちぎっていることです。爽快というべきか、痛快というべきか。ペールギュントが2着に突っ込んでくるのも競馬ですが、強い馬がしのぎを削るのはなんと言っても競馬の醍醐味ですね。

今年の桜花賞の「3強」は、言うまでもなく、ウォッカ、Dスカーレット、アストンマーチャンですね。このうちウォッカとアストンマーチャンは暮れに阪神JFで対戦して、3着馬を3馬身半ちぎってます。この3馬身半というのは、阪神JF史上ヒシアマゾンが2着馬につけた5馬身差に次ぐものです。ウォッカとDスカーレットはチューリップ賞で3着馬を6馬身ちぎってます。3頭の実力は確かに抜けていますねえ。しかし競馬は賭博なので一筋縄ではいきません。展開、馬場、枠順、体調、そして馬主の思惑や騎手の心理、まあ、得体の知れぬものと戦うわけですな。

きちんとした形で競馬が行われるようになって、いまだ桜花賞の「奇跡」は起きていません。くどいようですがシーザリオ、クラフト、メサイアでさえ起こしえなかった「奇跡」です。この2年、Dインパクトの底知れぬ強さを堪能しました。ウォッカ、Dスカーレット、アストンマーチャンには、シーザリオたちに負けない素晴らしい未来が待っているような気がします。今度は「3強」のせめぎあいを味わいたいものです。これが30年間、「奇跡」に巡り合ったことのないおやじのささやかな願いです。

「3強」ということで3連複で2倍つくか、馬券を楽しむ方には確かに辛い桜花賞です。しかし、「奇跡」という言葉を使えば実に楽しみな桜花賞になります。奇跡は偶然とはちがいますなあ。「奇跡」に巡り合うためには強い願いが必要です。ハレルヤ、ハレルヤ、晴れるや!

まずは治郎丸さんが桜花賞にどんな楽しみを見つけているか、手紙が待ち遠しいですな。

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