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展開のなぞを解く鍵は「怪力サムソン」が握っている

Rudolf_30 →ルドルフおやじってどんな人?

天皇賞(春)の歴代の勝ち馬と勝利ジョッキーを眺めています。かつては古馬最高の栄誉と讃えられていただけあってずらりと名馬、名手が並んでますなあ。

武騎手のように祐一騎手のお父さんも何度も天皇賞(春)を勝っているようなイメージをもっていたのですが、おやじの記憶なんて頼りないですねえ、1度エリモジョージで勝利を記録しているだけでした。どろんこの天皇賞をスイスイと逃げる祐一騎手のお父さんと大穴エリモジョージの印象があまりにも鮮烈だったせいですね。確かこの勝利のころから祐一騎手のお父さんを世間が天才と讃えるようになったんじゃないかなあ。

先日スポーツ紙で、内田博騎手が器械体操を得意としていたという話を読んでなるほどね、と納得しました。聞くところによると、祐一騎手のお父さんは他のスポーツはまったくだめでキャッチボールさえうまくできなかったそうです。おもしろい話でしょ。あの天才がですよ。前にも書きましたが、祐一騎手のお父さんの騎乗ぶりにはいつも鬼気迫るものを感じました。文章で具体的に説明できないので、桜花賞をインターグロリアで勝った騎乗ぶりなどを一度ごらんください。鳥肌が立ちますよ。

天才は当時あどけない少年の面影を残していた人でした。話し方も朴訥として競馬について多くを語るのを拒んでいるという風情でした。彼が倒れた暗い3月の土曜日のことは今でもよく覚えてます。競馬の「奇跡」について前々回語りました。今回の桜花賞は「奇跡」というのがみんなの願いのさらに遠いところにあるもんだと教えてくれました。競馬の「天才」も我々の願いのさらに遠いところにいるのかもしれませんね。

エリモジョージには「きまぐれジョージ」というあだ名がついてました。人気を背負っては凡走し、見捨てられては穴をあけるという個性は憎めませんでした。福永騎手の活躍したした時代には、粋なニックネームがスポーツ紙に踊ってましたよ。「貴公子」といえばテンポイントやタイテーム、血統も姿もいい馬につけらえるニックネームの定番です。56戦7勝、隔週で競馬に使われる馬が春の天皇賞で2着になってます。この馬また走ってるよ、という感じの馬です。さてその馬の名は?トウフクセダン、そしてついたあだ名が「走る労働者」。なんとも切ない、わが身を振り返れば実に切実なニックネームです。昔の競馬場には言葉も走ってたんですな。

今は馬名そのものが粋でウィットに富むものが多くなりました。わざわざファンがニックネームをつける必要もないのかもしれませんが、少しさびしい気もしています。

メイショウサムソンというの名はやぼったくていいですね。ぜひニックネームをつけてあげたい馬です。サムソンは悲劇の主人公ですね。大阪杯では格の違いを見せつけましたね。「格の違い」という言葉を久々に実感できたすばらしい内容のレースでした。まさにサムソンと同じ怪力。本番では怪力があだにならなければいいのですが・・・。

マツリダゴッホ、大変失礼ですが、この名を聞くたびに吹き出してしまいます。いいですねえ。祭りだ!祭りだ!ヴァンゴッホ!わっしょいわっしょい!平成の爆笑王とさせてもらいます。ごめんなさい。騎手は横山騎手ですか。「ヨコテン」という愛称がありますが、「職人」をイメージさせる愛称です。イングランディーレの逃げはまさに職人技。しかしいかに職人とて首の高い走りをする「祭りだヴァンゴッホ」に2マイルを走らせるのは至難の技か・・・。

安藤騎手、「平成の勝負師」はアイポッパーにまたがるんですね。これが1番人気か。前走のパドックを見ているとピークの出来だったように思います。この状態を維持できれば勝ち負け間違いありません。ただ重賞をなかなか勝てなかったのは父のサッカーボーイのせいでしょう。ひ弱さが本番で顔をみせなければいいのですが・・・。

デルタブルースってしゃれた名前ですねえ。母父のデキシーランドバンドに由来するいい命名です。残念なのはおやじが好きなブルースが「伊勢崎町ブルース」だということくらいですか。前走のパドックはいかにも本番をにらんだ仕上げに見えました。それであれほどの競馬をするのですから、だてにメルボルンCを勝っているわけではありませんね。菊花賞馬ですが、不思議なことに京都コースで勝ったのは菊花賞の1回きりです。あの時も確かスタミナ勝負の菊花賞でしたね。そういう天皇賞になりますか、どうか・・・。

トウカイトリックはその名とは裏腹に愚直な馬ですね。エルコンドル産駒には成長力があります。去年の春より数段力をつけている印象をもちました。母系はマルゼンスキーの一族でまさにステーヤー。去年はスタミナとパワーで押し切ろうとするレースをしてましたが、今年は京都でも、と思わせる切れを阪神大章典で見せました。人気もほどほどですので、おもしろい存在かと・・・。エルコンドルは1着タイプの種牡馬ですのでそこに賭ける手もあります。

トウショウナイトも力をつけてます。京都記念でAムーンの3着というのは立派です。確実な馬です。もちろん重で気をつけナイトいけません。

久々に見た、巨頭!おやじも頭は悪いが巨頭だぞ。ネヴァーブション。これは強い馬だと思います。悍性(かんせい=たけだけしさ)の強そうな馬でよい雰囲気をもっています。「荒法師」といっておきましょうか。マーべラスの強い馬ってこんな感じなのかもしれません。レベルの高い世代なのでこの馬、要注意ですね。ただ前走の馬体減をどう見るかが問題です・・・・。

4歳世代の穴馬としてダークメッセージを挙げておきましょう。「ファイター」佐藤哲三が乗るんじゃないでしょうか。この馬名こそ完璧な馬名です。父と母から上手に言葉をつむいでます。母の名、every wisper(あちこちのささやき)からダークなメッセージを耳にしたという命名でしょう。どんなメッセージだったのでしょうか。134回天皇賞の謎を解く言葉があったかもしれません。ケチケチせず、早くこのおやじにだけその答えを教えてほしいものです。「なぞの馬」ダークメッセージ、阪神の大外を追い込める馬は強いんじゃないでしょうか。

長距離は騎手の腕の見せ所といいます。馬を御す腕前と展開を読む力がものをいうのでしょう。おやじも展開を一生懸命に読むことにしましょう。展開のなぞを解く鍵は「怪力サムソン」が握っているように思います。

春の陽は日に日に長くなっています。しかし、そろそろ春の天皇賞の栄光にも夕日が差してきたのではないでしょうか。2マイルのG1競争の意味は問われなければなりません。明日が来ても明後日が来ても、なつかしさは変わりません。今日変わるのは未来なんですね。おやじもまだまだわかいぞ!

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Tracked on April 25, 2007 12:45 AM

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Tracked on April 25, 2007 01:03 AM

Comments

私の一押しユメノシルシについてコメントが無いのが悲しいですから。ぜひ一言コメントお願いします。
「なに?その馬」というのは止めてくださいね(笑)

アイホッパーが異様に人気したら気持ち悪いですよね。前走でもドリパには勝ちましたが、デルタやトリックの上がりの方が断然早く着差もそんなにありませんから。(ドリパもあれだけ折り合いを欠けば負けるのは必至でしたから、それだけにそんなにアイホッパーが強いと印象は受けなかった)

デルタブルースが早めにまくったら、差し馬天国になりそうな気がするし。この馬の出方次第とは思ってるんですが。。

Posted by: はやひで | April 25, 2007 08:37 AM

がっはははは。
待ってましたユメノシルシ。

けなげに走ってこのおやじに小遣いをくれてる立派な馬です。
高校生に道徳を教えようと本気でいっている人がいるこのご時勢ですので、この馬は是非とも「孝行」という徳目で高校の道徳の教科書に載せてほしいものです。

リリーオブナイル、ナイル川には本当に百合の花がさいているんでしょうか。砂漠の夢、ナイル川に造ったアスワンハイダムも今では自然破壊の象徴とされてますね。アスワン、知ってますか。強い馬でした。そういった血筋です、夢の印。考え抜かれた馬名ですが、「の」がいかさない。

この血統のなかでは、ヨドセンリョウというのが120点。淀川の千両、うちでも千両の実は見られますが、かわいいですね。万両を植えるとさらにいいことがあるのかもしれません。

Posted by: ルドルフおやじ | April 25, 2007 07:09 PM

ルドルフおやじさん、初めまして。

いつも、凄いなぁ、どうしてこんなに血統や競馬について博識で
それでいてこんなに楽しい文章が書けるのか(笑
尊敬しながら読ませてもらっています。
昔の事などは調べてわからないエピソードなんかも沢山あるので
とても楽しく、そうだったのかぁと感心しきりです。

私は今回の天皇賞、馬券的にも楽しみという意味でも
ネヴァブションに一番期待しています。
確かに前走の馬体減は心配ですね。
もしかして全力の仕上げで日経賞を取りに行ったのかもしれないし
それであればここでお釣りはないでしょう。
当日の体重にも注意したいですね。
ちなみに、ブションというのは、ワインのコルク栓の事。
ここで栓を開けて、GⅠの美酒を飲む事が出来るのか、とても楽しみです(笑 飲めると良いなぁ。

これからも毎回どんな話を聞かせて下さるのか、とても楽しみにしています。
それでは。

Posted by: アイス | April 25, 2007 08:42 PM

アイスさん、はじめまして。
そしてありがとうございます。

ブションはコルク栓のことだったんですね!

前に「ネヴァ」がついているのはなぜだろう?

前走のロングスパートはすばらしかったですねえ。
体重さえ減ってなければ飛びつきたいところですが、競馬の神様って、ちょっとどこかに「傷」を残して去っていくんですね、いつも。

ブションの勝ち負けはとにかく、日曜の夜の晩酌はフルボディのワインで決まり!

さて乾杯といきますか、どうか・・・楽しみですね。

Posted by: ルドルフおやじ | April 26, 2007 02:49 AM

毎度ッス。
そうですねぇー久しぶりに乾杯と逝きたい・・(やっぱり逝くのか?)所ですねぇ。

結構な頭数がロングスパートと言ってるみたいですねぇ。こうなるとファストタテヤマが怖いです。
しかし、ビーチバレー等に現を抜かしてる武幸四郎を強気で買うのが怖い。

Posted by: はやひで | April 26, 2007 08:24 AM

はやひでさん、こんばんは。

タテヤマにファスト、常々なんだろうなあと思っていました。

この馬のニックネームは「大いなるナマケモノ」とさせて下さい。だらだら走っていい足をちょいと使って終わるんですね。ちょいと使うところがゴール前50Mだったりするところがニクイところです。最近妙にがんばってますねえ、タテヤマ!

Posted by: ルドルフおやじ | April 26, 2007 07:39 PM

そうですねぇ。ファストタテヤマは本当に最後の最後、ゴール板前で突然現れる様なイメージですよねぇ。

展開次第なんですが、京都は前残りと騒がれる時に限って全馬がロングスパートして差し馬天国ってパターンが気掛かりです。トウカイトリック、トウカイエリート、ファストタテヤマから2頭軸で総流し馬券も買っておきたいなぁ。

Posted by: はやひで | April 27, 2007 08:29 AM

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