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これで負けたら仕方ない?

Oaks07 by gradeone
オークス2007-観戦記-
前半1000mが59秒1という、オークスとしてはかなりのハイペースでレースは進み、全体としても2分25秒3というオークスレコードでの決着となった。これだけの前傾ラップだけに、前半での僅かな位置取りの差が、結果を大きく左右したレースとなった。

勝ったローブデコルテは、内枠を利してスッと中団に付け、道中も人馬一体となってレースの流れにスムーズに乗っていた。前走の桜花賞で、目先の着順ではなく、馬との呼吸を優先したことが、今回のレースに生かされたと言ってよい。血統的には不向きに見えたこの距離を勝ち切ることが出来たのは、道中でムキにならないローブデコルテの気性に拠るところが大きく、2着馬とのハナ差の違いはここにあるといっても良いだろう。福永騎手の恐ろしいほどの冷静な騎乗も光った。最後の直線でも、慌てず騒がず、勝ち馬との距離を計りながら、馬のリズムを崩さないように追っていた。何よりも、最後の一鞭のタイミングが絶妙であった。

僅差で涙を飲んだベッラレイアは、負けて強しの内容であった。スタートを五分に出てしまったことにより、思ったよりも前半の位置取りが前過ぎたことが悔やまれる。陣営や鞍上の気持ちが伝わったのか、パドックから精神的にも余裕がなく、レースでガツンと行ってしまった。あと馬1頭分後ろに位置して、あとひと呼吸分追い出しを遅らせていれば、押し切ることができたかもと思わせる内容であった。逆に言えば、押し切るだけの力がまだベッラレイアには付いていなかったということである。

ひとつ疑問に思うのは、ベッラレイアはベッラレイアの競馬が出来たのかということだ。返し馬であれだけ走る気になって力んでいる馬を、ゲートから普通に出せば、あれぐらい掛かることは想像に難くないはずで、それでもソロっと出そうとしなかったということは、秋山騎手もしくはベッラレイア陣営は行けたら前に行こうと考えていたのではないだろうか。出来るだけ良いポジションを取って、直線で包まれることだけは避けたいと思っていたのではないだろうか。

これで負けたら仕方ないというレースをしようと考えることは、積極的であるように見えるが、状況次第では消極的な選択にもなる。たとえば、野球で言えばフォークボールを決め手とする投手が、9回ツーアウト満塁ツースリーという状況で、フォークボールがすっぽ抜けることを恐れて、直球勝負をするようなものだ。直球で向かって行って、打たれたのなら仕方ない。誰もがそう言って納得するかもしれないが、果たして投げるべきは直球だったのだろうか。たとえすっぽ抜けても、フォークボールで勝負に行くべきではなかったのだろうか。直球勝負を賞賛するのは簡単なのだが、今回はあえて苦言を呈してみたい。

反対に、ラブカーナは切れる脚がない割に良く伸びているだけに、もう少し前に行けていればと悔やまれる。ミンティエアーはベッラレイアをマークして完璧なレース運びであったが、直線では止まってしまったように、まだ力不足であった。ピンクカメオは中1週で距離延長という不利を克服して、最後の直線もよく踏ん張っている。輸送がないのが良いのだろうし、またこの馬の精神力には頭が下がる。ザレマにとっては、外枠も不利に働いたこともあり、また距離も長かった。カタマチボタンは、精神的に長い距離を我慢して走ることが出来なかった。

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Comments

そうですねぇ、同じ意見ですね。
福永騎手と秋山騎手は深夜番組の「さたうま」(関西だけ?)で栗東にてインタビューをされていました。
秋山騎手談:「あの馬はゲートが遅いから多分かなり後方からの競馬になると思う」
たまたまゲートを上手く出てしまったというのが不運だったという事か?
福永騎手談:「今回は正攻法でいきますよ」
この言葉を聞いて、ローブデコルテに更に自信を持ちました。馬券は外れましたけどねー。

このTV番組はなかなか最近おもしろくて見てます。パネラーもビクトリアマイルを3連単で当ててましたよ。
(デアリングハート軸にコイウタを相手に総流しって普通では考えられない様な馬券)

Posted by: はやひで | May 23, 2007 at 12:40 AM

ベッラレイアに関しては横綱相撲で勝てるというように
陣営自体も考えていなかった、ということなんでしょうね。
人気を背負っての出走であり、フローラSのように
後方でゴチャついて今度は届かなかった、では済まされない・・
そういうプレッシャーはあったと思います。
ある意味馬券を買う側のことを意識した騎乗と言えなくもないかと。
昨年の愛知杯でアドマイヤキッスが格下相手に
初めて前から競馬をして重賞制覇をしたときのことを
思い出しました。あのときの武豊騎手の心の内には
万が一にでも取りこぼせない、という思いがあったのだろうと
思います。
自分のスタイルを貫いて負ける、
最善を尽くして負ける、
騎手にとっても競馬は難しいですね。
私は後方待機策でベッラレイアが勝てると思っていませんでしたので
(こんなハイペースになるなら話は別ですが^^;)
包まれないように前に行く選択をした秋山騎手と陣営は
逆に評価してあげたいと思いました。
負けたら仕方がない、ではなく、是が非でも勝つ!という
決死の意思表示を見たように思えました。
もちろんそこまでしても勝てるかどうかは、また別の話なわけで・・

ローブデコルテは体型的にも血統的にも距離がもたないと
思っていましたが、欧州や米では中長距離血統なんですね(^^;
日本の産駒のデータと海外の産駒のデータがここまで極端に違うとは・・・。
しかし紅梅Sのときに「もっと距離が伸びた方が良さそうです」
という回顧をしているわけですから、そこで疑問に
思わねばいけませんでした(涙)またもや反省です・・。
馬体の良化という面ではこの馬が随一だと感じていた自分の目を
信じる気持ちも足りませんでしたね・・。

完全に展開を読み間違えたオークスでしたが
学ぶ事は多かったです。反省を活かして次はダービー!
なんとか巻き返したいですね(^^)/
長々と失礼いたしました。

Posted by: けん♂ | May 23, 2007 at 01:06 AM

スポニチ馬体診断を見る限りでは、フサイチホウオーもあばらが浮き出ており、これを細めと見るか極限の仕上がりと見るかによって評価が変わりそうですね。

私は細く見えてしまうのですが。ヴィクトリーとゴールデンダリアが良く見えました。競馬ブックの方も調査しなければ・・・。

Posted by: はやひで | May 23, 2007 at 08:41 AM

こんにちは治郎丸さん、僕もユーイチの"最後の一鞭"を見て、「凄い騎手になったなー」と改めて思い知りました。

ゴール前は押していただけですものね、しかし秋山には悔しい結果になりましたね、そんなに人気がなかったのもユーイチには良かったんでしょう。

今週はダービー、カツハルとヴィクトリーには、サニーブライアンを期待しています。

「1番人気はいらないから、1着だけ欲しい」の心意気です!!

Posted by: 和人 | May 23, 2007 at 04:10 PM

乗り方で差が出ましたね。
秋山騎手はこれを糧にして、これから技術を上げてほしいですね。
それにしても、ゴール時にどっちが勝ったかわからなかったのに、
この写真はよく撮れていますね(笑)

Posted by: さとし | May 23, 2007 at 06:43 PM

はやひでさん

こんばんわ。

あくまで私の見方ですけどね。

福永騎手と秋山騎手が「さたうま」に出ていたんですね。

私は昔は良く観ていたのですが、芸能人が出しゃばるようになってからは観ていなんですよ。

はやひでさんが面白いと言うのであれば観てみます!

Posted by: 治郎丸敬之 | May 23, 2007 at 09:57 PM

けん♂さん

こんばんは。

ベッラレイアの騎乗に関しては、様々な意見があると思います。

>負けたら仕方がない、ではなく、是が非でも勝つ!という
決死の意思表示を見たように思えました。
→そうなのかもしれませんね。

そういう気持ちが裏目に出てしまうこともありますよね。

すごく現実的なことを言えば、ポンとスタートを出てしまったので、無理して抑えることをしなかっただけなのかもしれません。

秋山騎手はいい経験をしましたよね。

これがダイワがいた2番人気と、今回の1番人気では、たとえ勝つにしても負けるにしても得るものが違いますから。

ベッラレイアも秋山騎手も、秋にはもうひと回り成長して、必ずやG1レースを制してほしいものです。

ローブデコルテはムキにならない気性がいいですね。

けん♂さんがどのように判断されたのか分からないのですが、私も紅梅Sを見て、距離が延びても大丈夫かなと思っていました。

本当は桜花賞で狙いたかった馬でしたが…(笑)

アメリカンオークスに出走するみたいですね。

とても楽しみです。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 23, 2007 at 10:03 PM

グリーンチャンネルを見れない状況なんでなんとも言えないんですが秋山ベッラレイアは好スタートもあっていつもより前だったみたいですが、まあそれはそれで良かったと思います。
あえて下げるなんてしないところが馬を信じてた秋山騎手の好騎乗でしょう。よく、「もう少し前で」とか「もう少し後ろからだったら」と馬券買ってる側は言いますけど乗ってる騎手にしてみればその馬のリズムに合ってればどっちでもいいかと。
オークスの結果はやっぱり人気のない福永騎手(馬の状態も良かったみたいですし)と人気を背負った秋山騎手の差だと思います。それにしても展開ってのは微妙ですよね。スローになるってみんなが思ってる時に速くなり、速くなるって思うときに遅くなる。騎手は大変です^^;

さてダービーはどんな展開になりますか・・・・

Posted by: 山人 | May 23, 2007 at 10:03 PM

はやひでさん

フサイチホウオーは、前走は馬体重を通常に戻してのマイナスでしたから、もう少し負荷をかけて臨んでくるのでしょう。

それだけの調教に堪えられるのか、それとも苦しがって本番でヨレてしまうのか。

断然の1番人気だけに、最後までじっくりと見極めたいですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 23, 2007 at 10:05 PM

和人さん

そうですね。

秋山騎手と福永騎手は人気を背負っているかどうかの差が出てしまったような感じがありましたね。

妙に冷静に追っている福永騎手は、さすが大きな舞台慣れしているなと想いました。

「1番人気はいらないから、1着だけ欲しい」

田中勝春騎手はそんな心境でしょうね(笑)

ぜひ応援したいですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 23, 2007 at 10:08 PM

さとしさん

秋山騎手はG1レースで1番人気を背負って勝つということの難しさを痛感したのではないかと思います。

これで秋にはひと回り大きくなった人馬を見ることができるのではないでしょうか。

それにしても、この写真は素晴らしいですよね。

取り損ねている方々もたくさんいますから。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 23, 2007 at 10:11 PM

あっ、山人先生!(笑)

そうですね。

あと少し早く仕掛けてればとか、結果が出る前には分からないことなんですよね。

ハイペースでも、その馬のリズムを崩さずに行った方がいい場合もありますし。

私が思ったのは、なぜもう少しゆっくり出さなかったのかなという一点です。

前走にもまして突っ走ってしまったのは、勝ちたいという人間の気持ちが馬に伝わったのかなと。

たとえ人並み外れた賞金をもらっているとはいえ、騎手は大変ですね(笑)

さて、ダービーはどの馬が逃げるのでしょうか?

Posted by: 治郎丸敬之 | May 23, 2007 at 10:17 PM

⇒すごく現実的なことを言えば、ポンとスタートを出てしまったので、無理して抑えることをしなかっただけなのかもしれません。

多分、この見解が一番正解に近いと私は考えています。少なくともフローラSの様な競馬をしたら、かなり野次られてたでしょうし、あーいう競馬ではG1は勝てないと秋山騎手が一番判っていたでしょうからね。

まだ穴騎手の域を抜けませんが、ここで更に成長してくれるのでは無いでしょうか。

Posted by: はやひで | May 23, 2007 at 11:44 PM

はやひでさん

そうですね。

あえてこういう書き方をしていますが、馬が強ければあっさりと勝っていたソツのない騎乗でした。

ただ、今回のレースを勝つために最も正解に近いかというと?だったもので。

秋山騎手はもっと活躍してくる騎手だと思っています。

最近、良い顔つきになってきていますよね。

Posted by: 治郎丸敬之 | May 24, 2007 at 09:05 PM

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