自分の眼力で選んだ馬を信じて賭ける
ダービーが終わり、味噌汁の底に残ったニボシのようになっているおやじであります。
ウオッカの勝利を予想した方がたくさんおられました。すばらしいですね。ウオッカの歴史的な勝利を言い当てたのですから!来年も再来年も、いや64年後もずっと自慢していいんじゃないかなあ。ウオッカもウオッカの勝利を予想した方も、本当におめでとうございます。
レースの後、ヒカルイマイの騎手のような名言が飛び出すかもと、騎手や調教師のコメントを楽しみにしていました。「僕がやったことはないんです」と調教師は語り、騎手は「もうやめてもいいです」と涙ぐんでましたね。平凡といえば平凡なこの2つの言葉が未来の競馬史のなかで思い出されることはないでしょう。しかし、誰にもなしえないことを成し遂げた人間の言葉というのは、案外こんなに謙虚なものかもしれませんね。
調教師はダービーの前に「オーナーには僕からお願いしたんです」とダービー挑戦のいきさつを語っていました。オークスを捨てダービーへ向かう勇気を持てたのは、調教師がウオッカの力を見抜き信じることができたからですね。チャレンジ精神なんていう類のものじゃない。馬の力を見抜き信じる。あらためて、競馬で最も大切なことを思い出させてくれたダービーでした。今回、ウオッカを本命に推した方も「力を見抜き信じる」ことができた方ですね。すばらしい。牝馬だからと迷ったおやじには、3馬身も牡馬をちぎるウオッカの力を見抜く眼力がなかったわけです。
自分の眼力で選んだ馬を信じて賭ける、つまるところ自分に賭けているわけだ。だから競馬はこの上なく楽しいし、危い。2007年牝馬の勝利で幕を閉じたダービーは、賭けるって何だ、ということを思い出させてくれた爽快な出来事として心に残るでしょう。
さて安田記念、どれだけ眼力を発揮できるか?馬を観ず、天機を見るかあ、伯楽はうまいこといいますなあ。マイル、スプリント路線の層は薄くなっていますね。日本馬のなかでこの馬で行こうとそそられる馬がいません。
Dメジャー。昨年秋のこの馬の活躍には目をみはるものがありました。左まわりうんぬん、距離うんぬん、いろいろ言われましたが、堂々と天皇盾を手にしました。喉鳴りで不調が続いていたころを忘れさせるすばらしいパフォーマンスと成長をみせてくれましたね。完成したサラブレッドとはこういうもんだと思わせました。できればJCに駒を進めてほしかった。今回も1番人気に推されるのでしょうか?
実はこの馬、昨年の春、そうですね、安田記念のころには肉体的にも精神的にも完成していたのではないでしょうか。昨年の安田記念で厳しい流れを先行した馬のなかで唯一上位に食い込んだのがDメジャーです。タフなスピードでレースを押し切っていくというこの馬の競馬スタイルはすでに昨年の安田記念で完成したのだと思っています。それでも昨年の安田記念をこの馬は勝ちきることはできませんでした。この馬の本質と安田記念の本質は微妙にずれているんじゃないか、と考えています。
高松宮記念で、スズカフェニックスのスプリントの力を見抜いた治郎丸さんはすばらしかったですね。おやじにはフェニックスのスプリントの力がまったく目に映ってなかったので驚きました。この馬の母系は底力のある血統です。ここから古くはボンモー、ちょっとさかのぼってプルラリズム、そしてシンコウキングなどのタフな馬が出ています。Sフェニックス自身も重馬場で条件戦を圧勝してますね。Sフェニックスは歴史的名馬ではないかもしれませんが、父サンデーから切れ味を受け継いでシンコウキングよりもはるかに強い馬として成長してます。前走はスピードに乗っていって最後に切れを見せましたね。底力と速さと切れ、Dメジャーよりも安田記念では期待がもてるのではないでしょうか。あっ、サンデーは安田記念はだめだったんですね。それでもおやじは印を打ちますよ。勝ち負けだけではなく、この馬の本質が分かるという意味で安田記念は本当に楽しみなんです。
もし安田記念のサンデーを嫌うならばMrプロスペクター系のエイシンドーバーには十分に注意を払っておく必要がありますね。もうすぐ、われもわれもとMrプロスペクター系に草木もなびく時代がくるんじゃないかな。レコード決着したレースを中段から追い込んだ力は侮れません。安田記念ではこういう人気の出ないタイプが怖いですね。この馬にも印を打ちます。
マイラーズCを制したコンゴウリキシオーのような血統はたまにみかけますね。一族を挙げるとひっくりかえるような良血。アルマムードそのものから出ていて、Nダンサーの繁栄を映してアルマムードのクロスが生じているという、たまーに見る血です。タマーに驚くべき強さを発揮するんですが、ヨークずっこける血統だと思います。配合というのはまさに天の配剤。難しいものです。この馬には印は打たないつもりです。
案の定、ヴィクトリアMの影響で牝馬の強いところが逃げていってしまいましたね。ちょっとさびしい気がします。本当に価値あるレースをつくっていくのは難しいことです。JCだって世界の基幹レースからほど遠いところにあるというのが現実ですからね。安田記念はアジアに門戸を開いたということで価値あるレースに育ちつつあるのかもしれません。ヴィクトリアMの施行時期を再考すれば牝馬の最強馬も安心して参加できるもっとすばらしい安田記念になるのではないでしょうか。
外国馬については次回の手紙で触れたいと思いますが、おやじの頭もすっかり国際化していて、1頭応援している外国馬に◎を呈そうかと思っています。
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Comments
おはようございます。
ウオッカ人気し過ぎだったのでそれを嫌ってしまいました。女性タレント達が揃って「本命ウオッカ」と言うのを聞いて、更に嫌気を起こして印を下げすぎました。気性難が出ましたねー。
安田記念も少々自棄気味な予想で逝きますヨー!
ジョリーダンス秋山。エアシェイディ横山に期待です。
一応、横山-秋山-武-安勝のBOXは買っておきたいです。後は内田に乗り替わりのキストゥヘヴン。アドマイヤキッスをおさえて、ジョイフルウィナーまで。
軸はジョリーとエアの2頭のどちらかで考えています。関西方面が中京開催だからテンションが下がり気味ってのも影響してか、かなり早めの絞り込みですなー。
ジョリーダンスは昔のトーワダーリンみたいな競馬してくれないかなー。なつかしいなー。
Posted by: はやひで | May 31, 2007 at 08:32 AM
はやひでさん、こんばんは。
気性難でましたか?
しかし、はやひでさんの前予想っていつも楽しいですよ。
ジョリーに狙いを定めているようですね。
切れのある馬が切れ味を発揮できる馬場なので、クンクン、おやじの嗅覚も少し刺激されてます。
Posted by: ルドルフおやじ | May 31, 2007 at 07:35 PM