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函館スプリントS分析

スプリント路線は別定条件が実績馬に有利なことが多く、夏のローカルG3であるこのレースにも例年メンバーは揃う。独特の重い馬場とコース形状によって、底力のあるスプリンターでないと勝ち切ることが出来ないレースとなっている。

■1■重い洋芝で構成される特殊な馬場
函館競馬場の最大の特徴は、路盤に野芝のない重い洋芝である。過去ほとんどのレースの勝ちタイムが1分9秒台で、かなり時計の掛かる特殊な馬場あることが分かる。このことによって、勝ち馬に求められる要素は以下の2つ。

1、ダートをこなせるぐらいのパワーがあること
2、1200m以上のスタミナを有していること

1はダート戦で実績のある馬、もしくはダートに強い血統構成の馬ということである。軽快なスピードや切れ味だけでは苦しく、速い時計のレースで強さを見せたことは、かえってマイナス材料になることもある。中京の後半開催になったCBC賞もパワー型の馬が活躍するレースであり、CBC賞組で好走した馬が順調に来れば、素直に力が反映されることだろう。

2は1200m以上のレースで実績のある馬ということである。直線に坂のない小回りコースとはいえ、これだけ時計の掛かる馬場だと、軽快なスピードを武器にした1200mがギリギリという馬では厳しい。1400m~1600mをこなせる底力が問われる。そういった意味からは、安田記念(好走)組も信頼できる。

もちろん、こういった函館特有の馬場だけに、函館競馬場で実績を残している馬は素直に評価したい。

■2■コース設定
スタートしてから第1コーナーまでの直線は489mと長い。ダッシュを利かせた先行馬がそのままの勢いで行ってしまうので、ペースは自然と速くなる。ほとんどのレースは前が速い前傾ラップとなり、直線が短いことを考慮しても、逃げ馬には厳しいペースとなる。余裕を持って先行できる馬、もしくは差し馬を狙うべきである。枠順の内外による有利不利はほとんどない。

■3■牝馬の活躍
平成15年のビリーヴから4年連続で牝馬が制している。連対率も26%【5・3・2・21】と、牡馬の10%【4・6・8・83】に比べ圧倒的に高い。直線に坂のある中央のコースに苦しめられていた牝馬がローカルの競馬場で活躍するという典型的な例である。また、総じてスプリント戦は牝馬でも活躍できる舞台でもある。

追記
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『馬検』にチャレンジ!

Bakentei行きつけの書店で、たまたま目にした「馬検」の文字。一瞬、我が目を疑った。「馬券」ではなく『馬検』。恐る恐る、その公式問題集を手にとってみる。

■ディープインパクトに関する問題
Q、ディープインパクトの全14戦中、レコードタイム(レースレコードのみのケースを除く)をマークしたのは何回?
①1回 ②2回 ③3回 ④4回

(天皇賞春をとてつもないタイムで勝ったのは覚えているけど…。うーん、①の1回!)


正解。
①の1回。ちなみにこのレコードは2マイル(約3219m)も含め、3200mの世界レコードホルダーである可能性が高い。

(ふゥ、助かった。でも、他のレースの細かいこと聞かれても分からんぞ。)

■競馬の歴史に関する問題
Q、総取得賞金で日本競馬初の1億円馬となった馬は?
①シンザン ②タケシバオー ③ハイセイコー ④スピードシンボリ

(③ハイセイコーは違うのは分かるけど、①シンザンか②タケシバオーのどちらかかな?いや、④のスピードシンボリもあり得るか?なんとなくだけど①シンザン!)


不正解。
正解は②のタケシバオー。
タケシバオーは昭和44年に春の天皇賞と毎日王冠に勝ち、わが国初の1億円馬になりました。その年の年度代表馬でもあり、平成16年には顕彰馬にも選出されました。(父チャイナロック、母タカツナミ、29戦16勝、うち海外2戦0勝)

(タケシバオーってそんなに強い馬だったんだねぇ。それにしても、昭和44年って、オレまだ生まれてないよ。)

自宅に帰って、『馬検』オフィシャルサイトに行ってみる。そこでも練習問題を解いてみたが、分からない問題の方が圧倒的に多い。正解率40%。しかも、まぐれ当たりも含めて。

■『馬検』オフィシャルサイト(練習問題もあるよ)
http://www.kentei-uketsuke.com/baken.html

悔しかった。競馬について、実は何も知らない自分が。特に、自分が競馬を始める前のことについてはほとんど知らないのだ。競馬の歴史を知らないのだ。単なる知識かもしれないが、やっぱり大好きな競馬について、知らないことがあるのであれば知りたい。

『馬検』にチャレンジしようと思った。

点と点がどこかで線としてつながるかもしれない。

試験とか資格とか勉強とか、昔からあまり得意じゃないけど、やってみよう!

『馬検』公式問題集を読み解く限り、出題されるジャンルは以下の8つに大きく分けられる。
・レースの記録に関する問題
・JRA記録に関する問題
・国内外の競馬場に関する問題
・生産地に関する問題
・競馬好き著名人に関する問題
・競馬の歴史に関する問題
・騎手・調教師に関する問題
・ディープインパクトに関連する問題

かなり幅広いが、とにかくこれら8つのジャンルに絞って考えたい。まずは、公式問題集の中に入っている予想問題を完璧にこなすこと。

試験日は2007年9月9日(日)。あと2ヶ月以上もある。目指すは、当然G2の2級。おそらく、この後の展開として、G2を受かった人のみが受けられるG1が設けられるはず。G1を制するためには、ステップレースであるこのG2を、まずは勝っておかなければならない。

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漫画のようなガチンコ勝負

Takaraduka07 by@84Photo Gallery
宝塚記念2007-観戦記-
道悪で各ジョッキーが好位を取りに行こうとしたことに加え、前走で控えて失敗したローエングリンが大外枠に入ったことによって創り出された、前半1000mが57秒5という暴走ペースによって、前に行っている馬はほぼ全滅という、まさに展開(道中の位置取り)が勝負の明暗を分けたレースであった。最後の直線は、まるで熱血漫画のような、日本を代表する男同士のガチンコ勝負となった。

ガチンコ勝負に勝ったアドマイヤムーンは道悪馬場をモノともせず、最後までしっかりと伸び、メイショウサムソンをねじ伏せた。前走の香港クイーンECでは体調が優れなかったが、そこから2ヶ月で回復してきたように、今年に入っての充実は著しい。瞬発力勝負ではなく、これだけ上がりの掛かる底力勝負のレースを制したことも価値が高い。エンドスイープ産駒らしく、古馬になりさらに充実して、スピードの持続力が加わってきている。ドバイデューティーフリーを圧勝した力を日本でも見せ付けた形となった。このまま順調に行けば、秋にもまた大仕事をやってくれそうである。

岩田騎手の肝の据わった騎乗にも拍手を送りたい。道中の位置取り、仕掛けるタイミングなど、全てが勝つために完璧だった。レース前はなるべく前に行くように指示されていたはずだが、道中のペースを瞬時に判断し、アドマイヤムーンの力と自分を信じて後ろから行った見事な「決断」であった。また、直線でメイショウサムソンに馬体を併せないように追ったことも技ありであった。

メイショウサムソンは負けて強しといった内容であった。ハイペースになったことで、外枠も不利にならず、4コーナーまで終始抜群の手応えで走っていた。惜しむらくは仕掛けがワンテンポ早かったことと4コーナーのコース取りで、これらが勝ち馬との差につながった。少し強引ではあったが、切れる脚がないことを考えると仕方なく、石橋騎手としてはメイショウサムソンの力を出し切ったはず。それにしても、ノックアウト寸前で立ち上がろうとした、メイショウサムソンの最後の差し返しには心が震えた。

ポップロックは、前が総崩れした展開の利を得ての3着。メルボルンカップ(2着)でも重い馬場に対応できたように、この馬はどんな条件でも力を出し切る長所がある。上位2頭とは力の差はあったが、武豊騎手の展開を読み切った好騎乗のサポートも得て、見事に好走した。

3歳牝馬ながらも堂々の1番人気に推されたウオッカは、4コーナーで見せ場を作ったものの、追い出してから伸びず8着に敗れた。これまで体験したことのないペースや馬場、そして古馬(しかも牡馬の超一流どころ)との初対戦と、これだけ不利な要素があっての走りだけに、やはりこの馬は並みの牝馬ではない。体調もさほど優れなかったのだろう。ウオッカにとっては苦くも良い経験になったはずで、順調に行きさえすれば、今回の敗戦は必ずや秋の大仕事への糧となるだろう。

ダイワメジャーは、4コーナーでの不利があったが、追い出してからも全く伸びずに凡走してしまった。海外遠征→安田記念勝利から中2週というローテーションの中、さすがのダイワメジャーも疲れが噴出してしまった。昨年の秋から最高峰のレベルで鎬を削ってきたことにより、精神的にもそろそろ限界が見え始めているようだ。

カワカミプリンセスは、これだけの殺人ペースを前々で追走し、早めに先頭に立つという積極的な競馬をした。結果的には、もう少しゆっくりと追い出しても良かったはずだが、それでも6着と粘っており、体調も上向いてきていたのだろうが、この馬のスタミナと底力を再認識した。これからの古馬牝馬を引っ張っていく存在であることは間違いがない。

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競馬場で叫ぼう!ツアーの報告&メルマガ「馬券のヒント」

「競馬場で叫ぼう!ライブ&ツアー」に参加していただきました関西の皆さま、2日間ありがとうございました。やっぱり、関西も面白いですね(盛り上がる!)。おかげさまで、とても楽しいライブ&ツアーになりました。ツアー当日は雨が降ってしまいましたが、宝塚記念は最高のレースを観ることができ、もう大満足でした。

相方さんとの最高に楽しいやりとりを見せていただいたけん♂さん、けい♀さん、福岡からわざわざお越しいただいたnozowebさん、メイショウサムソンのポスターを獲得した鷲見さん(3連複的中おめでとうございます)、友人同士で参加したいただいた田村さん、花岡さん、また関西でもやりますよKさん、ディープの新馬戦の写真をプレゼントしてくれたYさん(馬連的中おめでとうございます)、名古屋から駆けつけてくれたあらたさん(こちらも3連複的中おめでとうございます)、勝負師Tシャツを着て横須賀から遠征してきてくれたNさん、スイープトウショウの回避は残念でしたonykissさん(単勝的中おめでとうございます)、重馬場への気合が違ったIさん(単複高額配当ゲットおめでとうございます)、それから遠く関東から猫と戯れて応援していただいたQuinaさん(3連複的中おめでとうございます)、そして運営を手伝っていただいたNさん、本当にありがとうございました。

そして、ルドルフおやじさん、アドマイヤムーンの単勝的中おめでとうございます!
ルドルフおやじさんスゴイ!
ルドルフおやじさんスゴイ!
ルドルフおやじさんスゴイ!
何度でも言いたいです。
エンドスイープの後継者として、アドマイヤムーンの力を完全に読み切っていましたね。
ルドルフおやじさんスゴイ!
また秋までやりとりはおあずけですが、夏の放牧を経て、さらに充実したルドルフおやじさんを待っています。

見苦しいかもしれませんが、宝塚記念の最後の直線の映像です。叫んでいるのはもうひとりの私ですので、決して警察に通報しないように(笑)。

それからもうひとつ、宝塚記念から配信を開始しましたメールマガジン「馬券のヒント」ですが、やはりというか届いていない方がいらっしゃるようです。不達の原因としては2つ考えられます。

1、メールアドレスの登録間違い。
2、メールサーバーが受け取りを拒否している。

1に関しましては、右サイドバー上のボックスから再度登録をしてみてください。正しく登録されているのであれば、「既に登録されています」というメッセージが出るはずです。

2に関しましては、こちらで大量のメールを配信すると、サーバーによっては迷惑メールと判断して受け取り拒否をしてしまうことがあるようです。これについては、各サーバーによって状況が違いますので、私の方でどうこう操作することができません。もし今回PCメールで登録→不達があった方は、お手数ですが、携帯のメールアドレスの方を、右サイドバー上のボックスから登録してみてください。携帯アドレスには不達が起こりにくいです(実際、私の周りでは、今回は皆さん届いていました)。

届かなかった方のために、今回のメールマガジンの内容を下に転載しておきます。これが届いていればダイワメジャーは買わなかったとか、なるべく言わないでくださいね(笑)。ご迷惑をお掛けしまして申し訳ございません。

今週から、馬券のヒント、厳選バックナンバー、そして重賞レース情報等、配信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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■■ 馬券のヒント ■■                重賞レース情報
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                  「ガラスの競馬場」 by治郎丸敬之
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「宝塚記念2007」有力馬情報
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以下、「ルドルフおやじからの手紙」の続きです。

ダイワメジャーは、ドバイ遠征明けを勝利しての宝塚記念挑戦になります。
距離不安が囁かれていますが、阪神2200mの距離自体は全く問題ありません。
内回りで、どちらかというとスピードを問われるマイラー寄りの流れになりますし、
府中のマイル戦よりは、かえって適鞍にも思えます。
しかし、問題は中1週のローテーションです。
安田記念で力を出し切って勝利した後だけに、
前走の「体調」を維持して出走してくるのは難しいでしょう。
もう6歳馬ということもありますし、肉体的には回復をしていても、
精神的にはG1レースのもう一丁は厳しいはずです。

シャドウゲイトはここに来て本当に強くなっていますね。
たとえ逃げられなくても抑えの利く馬ですし、パワーのある馬なので、
最後の直線に坂のある阪神2200mは最適の舞台です。
海外遠征初戦の疲れが出なければ、かなりうるさい馬だと思うのですが、
私としては海外のレースを勝ってきた馬の初戦は狙いたくないというのが本音です。
やはり、海外のレースを勝つことは、
それだけ馬にとっても負担の大きいことですから。

ポップロックは、少し軽い馬場で、
ゆったりと行って瞬発力を生かすタイプのレースを得意とします。
宝塚記念はそのようなレースになることがほとんどありませんので、
道中のペースについて行くだけで精一杯かもしれません。
フットワークの大きいこの馬にとっては、
4つコーナーがある小回りコースというのも有利な材料ではありません。
馬体を見る限り、
海外遠征明けの目黒記念を快勝した反動も少しあるかなと思います。
武豊騎手が余程巧く乗らない限り、勝負にはならないでしょう。

アサクサキングスも同じく、
道中でいかにゆったり走れるかがポイントになる馬です。
前走のダービーはひょんなことからマイペースで逃げる形になり、
この馬にとっては最高の形になりましたね。
逃げ、先行したい馬が揃った今回は、同じようなレースを望むことは難しく、
かなり厳しいレースになるのではないでしょうか。

スウィフトカレントは、内回りコースであれば2200mまでは十分もつはずです。
他のメンバーと比べてパンチ不足は明らかですので、
横山典騎手は道中は死んだフリをして最後の直線に賭けるはずです。
内枠を引いたことはプラスになると思いますし、
それが運よくハマれば上位入線は可能ですが、
このメンバーだけに前もなかなか止まらないのではないでしょうか。

どの馬が勝っても納得の宝塚記念になりました。

勝って歴史に名を刻むのは、果たしてどの馬なのでしょうか。

★宝塚記念の予想はブログ上で公開中!(携帯閲覧可)
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■馬券のヒント■ 「ガラスの競馬場」 by治郎丸敬之
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■編集後記■ 
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ご無沙汰しておりました。
もしくは、初めまして。
「ガラスの競馬場」の治郎丸敬之です。

このメールマガジンが配信されている頃には、
「競馬場で叫ぼう!ライブ&ツアー」で阪神競馬場にいるはずです。

実は私、中学生の頃、兵庫県の仁川に3年間住んでいたことがあります。
そう、阪神競馬場まで歩いて5分ぐらいのところに。
だから、今でも関西弁ペラペラです(笑)。
でも、その頃は、競馬のケの字も知らない野球少年でしたので、
こんなに面白いものが近くにあることに気付かなかったんですね。
今から思えば、底知れない“縁(えにし)”のようなものを感じます。

今回は再配信特別編として、
いきなりG1レースのその他有力馬情報からスタートしましたが、
本当の意味でのメルマガ「馬券のヒント」は来週からボチボチ始まります。
その時にまた改めて自己紹介等させていただきますね。

宝塚記念ではどんなドラマが待っているのでしょうか。

★あなたと競馬が、100年続きますように。
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 治郎丸 敬之 glassracetrack@ymail.plala.or.jp
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◎メイショウサムソン

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62年前のちょうど今日、沖縄では事実上、戦闘が終結したとされています。当時、沖縄県内各地で起きた日本軍の強制による(といっても過言ではない)集団自決の問題が、今年の歴史の教科書から強制削除されたそうです。こうやって、日本はどんどん美しい日本になっていくのでしょうね。私たちの競馬の歴史教科書にはたくさんの事実があってもいいですが、高校生が使う歴史の教科書には真実を載せて欲しいものです。ちなみに、私の競馬の歴史教科書では、平成10年天皇賞秋はサイレンススズカが7馬身差で逃げ切っています。

宝塚記念の本命は◎メイショウサムソンに打ちます。放牧でリフレッシュしたことにより、今年に入って完全復活しました。昨年の秋は体調面が優れませんでしたね。夏を放牧に出さずに、自厩舎で過ごしたことが裏目に出て、精神面に悪い影響を与えていたようです。それでもほとんど負けていないように、この馬の忍耐力には恐れ入ります。

前走は速い時計で走りましたので、さすがにレース後は疲れが出たようですが、それがかえって良かったのではないかと思います。中間で疲れを出さなかったばかりに、レースに行って疲れが噴出してしまった馬を何頭も見てきましたから。そういう面では、2ヶ月という間隔もピッタリだったようで、怪力サムソンの「体調」は順調に回復しています。

前走の天皇賞春は直線が平坦な京都コースで切れ負けすることを心配しましたが、自ら動いて、まさに肉を切らせて骨を断つという強い競馬でした。京都競馬場の長距離戦をサムソンが勝つにはあの乗り方しかないはずで、石橋騎手の見事な騎乗でもありました。前走に比べ、最後の直線に坂のある阪神コースは、安心して乗ることが出来るはずです。最後の直線で一気に来られることがない分、パワーでねじ伏せる競馬が出来ます。

また、宝塚記念は上がりがそれほど速くはならないレースになることも、持続力で勝負する怪力サムソンのようなタイプの馬には味方します。今の阪神の馬場は速いですが、全体の上がりが35秒を切ることはないでしょう。コンスタントに34秒台で上がることの出来るサムソンにとっては、敵は外枠だけでしょう。枠順はもう変えられませんので、いつでも動ける枠で有利だと、かえってプラスに考えて乗って欲しいものです。鞍上が自信を失うと、それは馬にも伝わりますから。全ての馬を受けて立って、勝って凱旋門賞に行ってほしいですね。

ウオッカは、33秒台の脚を使って勝った反動が出るはずです。実は、桜花賞もこの理由で2着に敗れています。2mmの歯鉄のついた蹄鉄を履いてあれだけ強烈な脚を使えば、たとえ目に見えなくとも、反動が出て当然です。その反動の限界を超えて、走ってしまうと馬は壊れてしまいます。ウオッカは歴史的な名牝であることは間違いありませんが、それと同時に1頭のサラブレッドです。この馬のポテンシャルから考えると、反動が出ていても好勝負になることは確かですが、何とか無事に負けてくれることを祈ります。

また、宝塚記念は、芝のG1レースの中で最も上がりの掛かるレースのひとつとして記憶しています。逃げ先行馬が多い今年のメンバーを見渡しても、ハイペースはあっても、スローペースは望めません。おそらく35秒後半の上がり時計での決着となるはずで、そうなると、ウオッカが瞬発力勝負で制したダービーとは180℃異なるレースの流れになります。これまでスローの展開しか経験したことのないウオッカにとっては、とても苦しく良い経験になるでしょう。

また、どうしてもウオッカに注目が集まりますが、カワカミプリンセスという世代を代表する牝馬も、果敢に挑戦してきています。スピードや一瞬の切れだけで勝負する女らしい牝馬ではありませんので、前走のヴィクトリアマイルのような軽いレースは不向きでしたね。体調イマイチだった前走をひと叩きされて、状態は上がってきています。巻き返しを期待できるはずで、今年の宝塚記念の台風の目になるかもしれません。

アドマイヤムーンは3歳時から素晴らしい末脚を持っていましたが、今年に入ってからの充実振りは目を見張るものがあります。私も京都記念のアドマイヤムーンを見て、更に強くなったことを実感しました。行かせたわけでもないのに、中団の位置が自然と取れたように、体全体に力が付いてきたのだと思います。体に力が付ききっていなかった頃のレースでは(たとえば天皇賞秋)、後ろから行って、直線で追い出されてからもフラフラしていましたからね。ドバイデューティーフリーで見せた強烈な切れ味は、世界を戦々恐々とさせたはずです。

前走はドバイデューティーフリーの反動が出ていたようですね。武豊騎手の騎乗ミスでは決してありません。馬に行く気がなかったことと外枠がアダとなりましたが、それでも3着に入っているように、どんな状況でも一生懸命に走る馬ですね。生き物であるサラブレッドにはバイオリズムというものがあって、いつも勝てるというわけではありません。こんな当たり前のことを理解しない人がいることを、武豊騎手も悲しく感じていることでしょう。

ドバイ→香港という輸送続きで、「体調」が気になりますが、追い切りの動きを見る限りにおいては、全く心配はなさそうですね。そうなってくると、この馬の勝ち目も見えてきますが、後は展開が向くかどうかですね。スローの瞬発力勝負になれば、この馬には大きなチャンスが訪れますが、ペースが速くて、スピードの持続力を求められる展開になってしまうと、末脚が不発に終わることも考えておかなければなりません。おそらく逃げるであろうアドマイヤメインのペース次第といったところでしょうか。果たしてアドマイヤメインはスローに落として逃げることが出来るのでしょうか。

ルドルフおやじさんの印があまりにも潔いので、びっくりしてしまいました。
アドマイヤムーンVSメイショウサムソン

展開と枠順が勝負を左右することになりそうです。

追記
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Mrプロスペクター系エンドスィープの後継としてアドマイヤムーンは勝っておきたい

Rudolf_43

サイレンススズカは「音速の貴公子」っていうんですね。宝塚が彼の唯一のG1タイトルだったとはまさに意外でした。おやじは肝心なところを見てないくせに、彼のデビュー当初のことだけはしっかり覚えているんですよ。何ともいえない不気味な雰囲気を漂わせる馬でしたね。サンデーの本当に走る馬ってこんな雰囲気を醸し出す。おやじはヘイローの血だと思っています。今更のことではありますが、スズカの宝塚記念はみたかったなあ。

さて、どうも週末は雨模様のようですね。いつもはそれだけで落ち込んでしまうんですが、今回はそれがどうしたっていう気分なんですよ。コース不問、展開不問、枠順不問、そして晴雨不問ってのが名馬の条件です。これだけのいい馬がそろって、日本一や凱旋門遠征という大儀を背にして戦うんでしょ。晴れじゃないと勝てない最強馬でどうする。重馬場の宝塚を勝てないような馬が欧州へ行っても仕方ない。雨でむしろすっきりした!馬鹿おやじの心は晴れ晴れしています。

治郎丸さんの馬体評価を読んで、アドマイヤムーンの◎に迷いはなくなりました。使い減りするタイプのようで少し心配しましたが、体調はまずまずのようですね。プライドを苦しめた香港Cのムーンのレースぶりは秀逸でした。有馬記念でディープと対決するのを楽しみにしていたんですが、馬がガレておやじの夢は叶いませんでした。半年も待たされたムーンの◎ということで、今回の◎は実にうれしい◎なんです。この年になってお恥ずかしい限りの◎。

2月の暖かい雨の降る日、ムーンは京都記念のパドックに500Kをはるかに上回るように見える逞しい馬体で現れました。(実際は480Kそこそこしかありませんでした)薄手で切れを感じさせる昨年春の馬体のイメージが強かったので、すこし驚かされました。ドバイDFを勝ったあと、武騎手も「去年の秋から馬が変わった」とコメントしてましたね。本来の切れ味を出せる馬体に、パワーがプラスされました。夭逝した父の天才種牡馬エンドスィープも、他の名種牡馬と同じようにBS(母の父)のポテンシャルを最大限に引き出せる種牡馬です。ムーンの成長力はBSのサンデーに支えられているんでしょうね。

レース振りも京都記念やドバイDFでは先行馬を睨みながら差すという、それまでの追い込み一辺倒だったレースぶりとは一変してます。パワーが増したことで堅実なレース運びが可能になりました。今回は岩田騎手の騎乗ということでさらに積極的な競馬になると思います。今のムーンに最も相応しい騎手かな。エルコンドルも逝った今、ミスタープロスペクター系の血は最も望まれている血ではないでしょうか。Mrプロスペクター系エンドスィープの後継としてムーンは今回の宝塚を是非とも勝っておきたいところです。ちょっとムーンも気味悪い馬だなあ。

基礎牝馬のなかで今尚その勢力を誇示しているのがフローリスカップです。48回を数える宝塚で最も素晴らしい馬たちをそろえた今回の宝塚で3頭、サムソン、ウオッカ、そしてインティライミーの父スペシャルウィークが、血統表の中でフローリスカップ系として再開を果たします。因果は巡る風車。

サムソンの天皇賞はよかった。ああこの馬、ディープより弱いけれども素晴らしく強い馬ですね。今畜生! おやじのムーンを負かすかもしれない。だって負けない馬ですもの。ムーンは勝つ馬、サムソンは負けない馬、さあどっちだ。ラップとラップの隙間で闘争心をあらわにするこの馬、天皇賞では、差して抜かせないという剣の達人のような競馬をしました。シンザンだねえ。フローリスカップのなかでもサンキストは四半世紀に一度こんな大物を出します。おやじが前に見たのはアサクサエールという牝馬でした。スピード感はないがこんな馬が強い馬ですね。配合もNダンサーの強さにフォルティノの切れ味と悍性(かんせい)の強さ、それに隠し味トサミドリの底力と、文句なし!しまった、これ治郎丸さんの◎だったんですね、褒めるのやめとこっと。

ウオッカはフローリスのなかのスピード自慢、シラオキの血統ですね。カミソリの切れ味と伯楽がいったコダマもこの一族です。デビュー当初は、なんともゴツゴツした馬で、これがシスタートウショウの一族か、と馬鹿にしたもんですが、ダービーでは研ぎ澄まされた馬体を見せて、シラオキの本性を剥き出しにしてました。おやじは馬体減でアウト、なんて決めつけてのんきにビールをのんでましたが・・・・。それにしても一頭際立ったレースをしたものです。今回の宝塚挑戦はルドルフの菊花賞のあとのJC挑戦を思い出せばいいんでしょうか。ウオッカは宝塚のはるか向こうに見える地平を見ています。弱点は過剰な切れ味でしょうね、桜花賞は自らの才能に負けてしまいました。

インティライミはディープさえいなければという名馬です。残念ながらディープにつぶされてしまいましたね。ダービー史上最も美しい競馬をしたダービー2着馬として心に秘めておこう。この馬の父がシラオキから出ていることも忘れないでください。

Dメジャーも人気しますか。「宝塚の適性は有馬の適性」とはおやじの家に248年間伝わる家訓です。昨年の有馬記念で3着になっている。でもちょっと外枠がいやだなあ。

ポップロック。「宝塚の適性は有馬の適性」です。しかも強くて軽いよい配合は魅力的。

シャドウゲート。金杯でこの馬の圧勝ぶりを見たときタマモクロスをふと思い出しました。隠していた能力をちょっと見せてやったという勝ち方。この血統は怖いですよ。ポツポツポツポツポツポツ走る馬を出し続けている。ダイナコスモスが皐月賞を制したあとこの血統からG1馬は途絶えていますが、ミュゲロワイヤルやクラフト兄弟など潜在能力の高い馬がこの血統からでています。祖母のカッティングエッジも非常に強い馬でした。シンガポールで見せた馬群の外めを先行する力はかなりのものです。この馬には賭けで大切なソロソロの魅力があります。

川上プリンセス。この馬が惨敗してスイープトウショウが調子落ちするようなヴィクトリアMCっていうのは罪なレースかもしれない。この馬は好きなタイプの馬なので今回は見守るほかないと思っています。

スイフトカレント。前走は強い競馬をみせました。きちんと折り合っているところをおやじは見たわけです。強い馬だが渋ってどうか、晴雨不問という名馬の条件に照らしてみて今回は見送りたいと思います。

アサクサキングス。3歳牡馬の中ではかなり強い馬だと思います。底力が売りの血統ですね。福永騎手も父の幻想からすっかり解放されましたねえ。

ソロソロ、結論といきますか。

◎アドマイヤムーン

以上です。

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宝塚記念で悩めるあなたのために再掲:「決断してますか?」

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私は競馬の予想をすると、必ず自分の決断力のなさに辟易することになる。ああでもない、こうでもないと考えた挙げ句に、結局決まらない。一旦これだと決めても、すこし時間が経つと、やはり違うのではないかという疑惑が心の中に浮かび上がる。始めは思考という形を取っていた予想も、だんだんと悩みに姿を変え、ついには私を半狂乱の状態に陥らせる。

競馬の予想に答えはないと私は思っている。もちろんレースが終われば結果は出るのだが、レースが始まる前には答えは存在しない。たとえ自分が考え出した答えがレース後に分かる結果と一致したとしても、それはたまたま、もしくはまぐれであることが多い(私たちが考えている以上に)。予想が当たったというよりも、レースの結果の方が予想に当たったと考える方が実は自然である。そんな混沌としたデタラメな世界において、答えなど出せるわけがないのである。答えがない世界で答えを出すということの難しさに、私はいつも戸惑い、打ちひしがれてしまうのだ。

そんな「決断」できない私は、答えがある世界で生きてきたのかもしれない。ものごとの全てに答えがあり、その答えを見つけていけば幸せになれるという幻想を抱いていたのかもしれない。受験勉強などはそんな幻想の典型的な例だろう。設問には確実に答えが存在し(答えがなければ設問として成立しない)、ただひたすら答えを出すことに集中すればよかった。「氷が解けると何になるか?」という設問には、「水」という答えが前提としてあるわけで、間違っても「春」などと答えるような逸脱は許されなかった。答えを見つけた者は成功者で、見つけられなかった者は落ちこぼれと揶揄された。

ketudan02それは社会に出ても変わらない。どんな仕事にも、ほとんどの場合、こうすればよいという答えが必ずあり、答えまで出す必要がない仕事がほとんどである。始めはどれだけ知的に見えた作業でも、自ら経験を積み、的確な判断ができるようになれば、本人にとっては右から左へとモノを動かすような単純な作業となんら変わりはなくなる。だからこそ、代わりの人間はいくらでもいるし、私たちは歯車として回り続けなければならない。私の「こうしたい」という想いは、「こうあるべき」という理性によって屈服させられてしまうことになる。もし私ではなく他の誰がやっても同じ答えに辿り着くのであれば、私の意志はそこにはない。つまり、答えのある世界では私は「決断」する必要がなく、「選択」を繰り返していけばいいことになる。

私たちは大きな決断から小さな決断まで積み上げてここまで生きてきたと錯覚しがちであるが、実は私たちはほとんど「決断」していないのである。意識的であっても、無意識的であっても、すべてあらかじめ決められたレールの上に乗ってものごとを「選択」しているのにすぎない。思い出してほしい。本人は頭を抱え込んで悩んでいるつもりでも、内心では明らかに答えが出ていることが多かったのではなかろうか。なぜなら本人のことが一番分かっているのは、誰が何と言おうと本人自身なのだから。そんな答えのある世界でずっと生きてきた私たちが、答えのない世界に突然放り出されて立ち尽くしてしまうのは当然といえば当然のことである。

けれども、本当のことを言うと、私たちは答えのない世界に生きているのだ。明日世界がどうなっているか分からないし、明日自分の心がどうなっているかも分からない。明日の天気でさえもまともに分からないのである。なぜいくら考えても分からないかというと、私たちの生きている世界に元々答えなどは存在しないからである。答えのない世界では答えを出すことは難しい。難しいというよりも、答えのない世界で答えを出すことなど不可能である。いくら頭をひねって考えようが、先生に質問しようが、参考書をめくろうが、ないものを見つけることはできない。

ないものを延々と探し続ける私たちが苦しむのは当然のことであり、私たちが答えを探し求めている限り「決断」することはできない。答えのない世界では答えを探してはいけない。いや、探してはいけないということはないが、答えが見つかると思ってはいけない。たとえ答えが見つからなくても、いずれ私たちは「決断」しなければならないのだ。答えのない世界で、答えを探し求め、結局答えは見つからないのだが、それでも私たちは「決断」することを求められる。

答えが分からないのに「決断」するということは、つまり「決断」とは<どうするか決めること>ではないことを意味する。「決断」とは<自分が選び取った状況に腹をくくること>なのである。AとBという選択肢の中で<どちらかを選び取ること>が「決断」ではなく、もしAという選択肢を選び取ったときに、<Aという選択肢を選び取ったという状況に腹をくくること>が「決断」なのだ。

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卑近なたとえになるが、「この人と結婚していいのか」という問いがあるとする。それが彼女の彼に対する問いであれば、彼の人柄、経済力、男性としての魅力、健康、将来性、などの基準をもとに「結婚する」か「結婚しない」かの答えを出すことになる。与えられた情報をもとに答えを出すという図式は、受験勉強のそれとなんら変わりはない。答えのある世界で生きてきた彼女は、この時点で「結婚する」という「決断」をしたと思い込んでしまう。だからこそ、結婚式とはああも重大で厳かで感動的でもある。

だが、「結婚する」「結婚しない」は単なる「選択」にすぎない。「選択」は答えを出すだけでいいが、「決断」には答えがないだけでなく、そこから先が問われる。「結婚する」という「決断」は、結婚するという自分で選び取った状況に腹をくくること、つまり「結婚する」という「決断」から生まれるべき全ての状況に、腹を据えて正面から向き合わなければならないということである。それは決して一時的な行為ではなく、「決断」した時点から未来へと続いていく継続的な行為なのである。

「思想の値段は勇気で決まる。間違った思想でも、大胆にそして明晰に表現されているなら、それだけで十分な収穫といえる。」というヴィトゲンシュタインの言葉がある。「決断」にもし値段が付けられるとしたら、それも勇気によって決まるのではないだろうか。どれだけの勇気を持って「決断」したかが、その「決断」の価値を高めるのだ。たとえ結果的にその「決断」が間違っていようとも、勇気をもってなされたものであれば、その「決断」は正しかったということになる。答えのない世界で「決断」をする以上、私たちは勇気をもって臨まなければならない。「決断」とはかくも美しい行為なのである。

追記
このエッセイは5年前に書いたもので、今とは少し考え方が違っていたり、随分と大上段に構えていて恥ずかしいのだが、宝塚記念に迷うあなたのために再掲させていただきました。

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ウオッカはダービー時よりも良くなっている!?:5つ☆

アサクサキングス →馬体を見る
皐月賞、ダービー時の迫力は影を潜め、一旦緩めた感じのする馬体。
落ち着きのなさも窺えて、春の連戦は精神面でも少しこたえているか。
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アドマイヤムーン →馬体を見る
3歳時と比べ、馬体にも伸びが出て、バランスが良くなってきている。
気合が漲っていて、海外遠征明けの疲れは見た目には感じられない。
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ウオッカ →馬体を見る
ダービーでもそうだったように、この馬は少し立派に見えるぐらいが走る。
見た目には反動は感じられず、むしろダービー時よりも良くなっているように映る。
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カワカミプリンセス →馬体を見る
ヴィクトリアマイルの馬体は酷かったが、今回は少し太めに見えるぐらいに回復してきている。
あとは他の強豪との力関係だけか。
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スウィフトカレント →馬体を見る
さすが夏馬だけあって、毛艶はピカピカに輝いている。
昨年よりも重厚感を増しており、馬体面の成長は確か。
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ダイワメジャー →馬体を見る
もうこの馬に関しては、昨年の秋からほぼ同じ馬体を維持している。
もちろん大きな変わり身はないが、高いレベルで体調は安定している。
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ポップロック →馬体を見る
フレッシュに映った昨年の有馬記念の印象が強いからか、今回は若干疲れが出ているように感じる。
ドバイ明けの前走を快勝した反動が出ているのだろうか。
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メイショウサムソン →馬体を見る
太めに映るのは体型的なものだが、前走時の方が、いい意味で余裕があった印象。
いかにもパワーのありそうな馬体で、コース替わり、距離短縮共にプラス材料だろう。
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ローエングリン →馬体を見る
仕上がりは悪くないが、相変わらず立派に映る馬体で、立ち姿も少し硬い。
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ウオッカの挑戦に感謝

Jiromaru_40

私もずいぶんご無沙汰していた気がします。いつも素晴らしいお手紙をありがとうございます。面白くて、何度も何度も読み返していますよ。

これだけ長く競馬を見続けてきたルドルフおやじさんも、サイレンススズカやグラスワンダーの勝った宝塚記念はご覧になっていないのですね。「音速の貴公子」サイレンススズカが勝った唯一のG1レースが、この宝塚記念です。金鯱賞の伝説に残る逃げ切り(4コーナーで拍手が起きた!)後に臨んできたのですが、逃げ切りが難しい宝塚記念ではヒヤッとさせられました。しかしまた、弥生賞で寂しくてゲートをくぐってしまった馬が、これからどこまで強くなるのだろうと思わせられた瞬間でした。馬房の中をグルグル回ってストレスを解消する面白いクセのある可愛い馬でしたね。続く毎日王冠は、競馬史上、最も美しいレースのひとつです。まさかその次のレースであんなことになるとは…。サイレンススズカについては語っても語りつくせませんね。もしかすると、身体能力という面からいうと、ディープインパクトと同じもしくはそれ以上の馬だったかもしれません。

グラスワンダーが一番強く映ったのが宝塚記念でした。阪神の2200mという舞台は、まさにスピードとスタミナの究極の融合であったグラスワンダーという馬のためにあったのではないでしょうか。あのスペシャルウィークを、まるで赤子の手をひねるかごとくねじ伏せたんです(天皇賞春から間隔が空きすぎていたスペシャルウィークは、本調子になかったのですが)。スペシャルウィークに凱旋門賞に挑戦することをあきらめさせたくらい強かったんです。最後の直線で、的場騎手がパシっと入れた肩ムチがカッコよかったなぁ。

さて、夏に近い時期に移して12年目となりますが、今年の宝塚記念はおそらく史上最高の面白いメンバーが揃いましたね。まさに日本版のキングジョージです。強い馬が強いレースをした上で、怪我をすることもなくここに集結してきたことは、奇跡に近いような気がします。この奇跡が来年以降も続くよう、今年の出走全馬には何としても無事に走り終えて欲しいものです。

夏に近づきつつある体調管理の難しい時期だけに、今年の宝塚記念のポイントはやはり「体調」にあると思います。このレースで、春シーズンの目に見えない疲れがドッと噴出して、惨敗してしまう馬もいるでしょう。目に見えない疲れは、目に見えないだけに厄介です。これだけ強い馬たちが揃っていますが、どの馬が強いというレースではなく、どの馬の「体調」が良いか、どの馬が「体調」を崩していないかというレースになるのではないでしょうか。

そういう意味では、ウオッカの挑戦には拍手を送りつつ、その「体調」には不安を感じます。あの角居調教師が入念にチェックをして、問題ないと考えての判断だけに間違いはないと思います。ただ、フっと幻の光を見てしまうのもまた人間です。ダービーの時のようなワクワク感での挑戦はなく、何か魔が差したような挑戦をしてしまうこともあると思います。古馬と力比べをしたかったと調教師はコメントしていますが、現実的なことを言えば、ヨーロッパに行ってから古馬と走っても良いと思います。ということは、関係者の本音は、日本で最後の顔見せということでしょうか。そういうことであれば、私たちは感謝の意を持ってウオッカの挑戦を迎えなければなりませんね。ここは勝っても負けても、無事に行けば全ては良い経験になることでしょう。

ルドルフおやじさんのおっしゃるように、ウオッカはトキノミノルと違い、負けるべきところで負けている強かなお嬢さんですね。壊れてしまうのは、負けるべきところで負けないサラブレッドです。そういう意味では、ウオッカにとって、今回の宝塚記念は負けるべきレースです。お分かりになっているかもしれませんが、その理由は次回の手紙に書きます。

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賭けるということは何かを捨てること

Rudolf_42 →ルドルフおやじってどんな人?

ずいぶんご無沙汰していたような気がします。

サクラショウリのころから馬券を買っているので宝塚記念は新しいレースというイメージがあったのですが、もう今年で48回を数えることになるんですね。お前もずいぶん年取ったじゃないか。実は何年間か日曜日も仕事をしている時期があったので、グラスワンダーが圧勝した宝塚記念やサイレンススズカの宝塚記念など肝心なところを見てないんですよ。

そういえばハヤヒデとアイルトンの1点勝負と意気込んだ宝塚の馬券も仕事で買えなかったなあ。おやじの日曜日とお金を返してちょうだい。まあ、仕事のおかげでおまんま頂いているんだから、文句言っちゃあ、競馬の神さんにもしかられますな。

旧阪神2200Mコースというのはとてもよいコースだったんでしょうねえ。歴代の勝ち馬や2着馬を眺めていると、スピードとスタミナの調和のとれた良い馬がずらりと並んでいますね。変な話だけど、この手紙を書くまでずっと、グリーングラスが宝塚でサクラショウリやバンブトンコートをまるで赤子の手をひねるように下したと思い込んでいました。Sショウリが優勝した第20回宝塚記念のことです。実際に目の前でこのレースを見て馬券も買ったのに、いつの間にか現実と幻想がスルリと入れ替わっている。もしこの手紙を書かなかったら、このおやじの頭のなかで、永遠にGグラスはダービー馬や無冠の帝王に大差をつけて宝塚のゴールを走り続けていたことになります。案外、歴史というのはこういう虚実の交差するスリルのあるものなのかもしれません。一冊の歴史書や教科書で書かれる歴史なんていうのはないんじゃないかな。

さて今年は宝塚にどんな歴史の一幕が刻まれますか。話題も多いし、メンバーもいい。ここをステップレースにして欧州へ向かおうとしている馬もいるようですね。それにしても去年の宝塚はつまんないレースでした。なんて書いたらまた叱られるかなあ。天皇賞(春)を空前絶後の競馬をして圧勝したディープにとって、宝塚記念の勝利はどんな意味があったのでしょうね。このおやじにはその意味がさっぱり分からなかったので、つまんないなあと感じてしまった次第です。もし宝塚を使わなかったら、凱旋門賞はどうなっていたのかな、というおやじのような門外漢の「IF」でも少しは意味があるような気がします。大事の前の小事。ディープには凱旋門賞という大事を取ってほしかった。おやじの歴史教科書にはアイルランドで悠々と種牡馬生活を送っているディープインパクト号がギネスを呑んでいい調子になっている写真が記載されています。若いのにギネスの味がわかるってえのはいい奴だねえ。

ウオッカにとってはオークスは小事として捨て置くべきものだったんでしょう。賭けるということは何かを捨てることに他なりません。ウオッカがダービーを勝てたのはオークスを捨てたからですよ。捨てることの清々しさを思い起こさせてくれたというだけでもウオッカは有り難い馬です。ウオッカ曰く、「ちまちま流してちゃらにしようなんて思うなら、馬券買っちゃあいけねえよ、おやじ!がっははは。」一所懸命という言葉がもてはやされてますが、たまに捨てることの爽快さを思い出してもいいじゃないですか。なかなか捨てられるものではありませんからねえ。あっ、ウオッカはがっはははなんて下品な笑い方はしませんね。

治郎丸さんは、トキノミノルを思い出しながら、ウオッカの宝塚出走について少し危うさを感じているようですね。トキノミノルがなぜ幻の名馬といわれるか、それはダービーを勝ったからではなく、ダービーまでの9戦のほとんどをレコード勝ちで圧勝するという、大衆が求める幻想を体現し続けたからなんです。そうですねえ・・・

例えばモンローがずっとモンローを演じたり、ジェームズ・ディーンがずっとジェームズ・ディーンを演じながら、逝ったのと同じ危うさをトキノミノルは演じていたんです。トキノミノルの馬主が日本映画絶頂時の映画会社のオーナーだったというのは、おやじにはなるほどと思える話です。

ウオッカはダービー馬になるまでに2回も負けています。華やかな馬に違いありませんが、案外強かなお嬢さんかもしれませんよ。大丈夫なんてことは誰にもいえないんですが、ダービーから、キングジョージやアイリッシュダービーへ向かった欧州の3歳馬たちのことを思えば、今回の宝塚挑戦は決して非難されるべき挑戦ではないとおやじは思いたい。

1番人気はメイショウサムソンかな。メイショウサムソンはその名の通り、恐ろしい怪力の持ち主に成長して宝塚に登場しますね。サムソンは神によって怪力を授かりとその怪力で殺戮を繰り返すことを運命づけられた悲劇の主人公です。旧約聖書にあるサムソンとデリラの物語はなんとも悲しく恐ろしい恋の物語ですね。神戸新聞杯のゴール前で見せたメイショウサムソンの悍性(かんせい)の強さには驚かされました。まさに荒れ狂う神といった趣でした。

こういう馬と競馬をした馬はかわいそうです。調子を崩すか、骨折してしまう。目黒記念のトウカイトリックの衰弱ぶりをご覧になりましたか。あれは天皇賞のゴール前でこのおやじのために必死にサムソンに追いすがろうとしたせいなんですね。3歳時サムソンと死闘を繰り広げたDパスポートは骨折の憂き目にあっています。まだまだ「怪力」の被害をこうむった馬はたくさんいますが、それはおやじが印を打ったから骨折したり調子を落としたのではなく、あくまでサムソンが悪いのだと念を押しておきます。

サムソンにも弱点がありましてね、頭にかみそりを当てると「怪力」が失せてしまうんです。その弱点を聞き出したのが、恋人の「デリラ」だった。今回の宝塚には強烈な牝馬が3頭出ますが、果たしてサムソンの弱点を知っているのは、Kプリンセスなのか、スイープTなのか、ウオッカなのか、デリラはダレだ、ダレがデリラだ。3回言ってみよう!宝塚の答えが見つかるかもしれません。

サムソンは凱旋門に行くのですか。それならこの宝塚を勝って、日本の馬で最も強い馬であることの証を立てなくては・・・。最強馬の壮行会に過ぎなかった昨年の宝塚より1000倍面白い宝塚です。はたしてサムソンの殺戮の旅は続くのか、宝塚の最大のみどころです。サムソン、「明笑」とはいうものの、孤独な影のある馬なんです。

おやじはもちろんサムソンも応援しますが、サムソンの旅に立ちはだかる馬がいるんじゃないかと思っています。それは次回の手紙で書きましょうね。と、もったいぶらない。皐月賞の手紙で大阪杯のサムソンにオーラを感じた、と書きましたが、京都記念のアドマイヤムーンには「格」を感じました。この馬も凄い馬に成長しています。使い減りのするタイプで今回実力を発揮できるかは微妙なところなんでしょうが、今、日本で最も強い馬はこの馬だと思っています。この最上級の宝塚に2頭の仔を送り出す、奇跡の種牡馬、エンドスウィープの貴重な後継馬として、アドマイヤムーンにはこの宝塚を勝たなくてはならないという大儀があります。大儀と大儀のぶつかり合い、マツリダ、マツリダ、ヴァンゴッホ。はやくも馬鹿おやじは興奮しております。

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メールマガジン「馬券のヒント」ご登録の件

メールマガジン「馬券のヒント」へのご登録ありがとうございます。

引き続きメルマガ登録の受け付けはしておりますが、ひとつだけ気になることがあります。それは、現時点で既に4名の方のアドレスが不在になっていることです。おそらく、メールアドレスを入力し間違えたのだと思われます。きちんと登録が済んでいる方には、【登録ありがとうございます】の返信メールが届いているはずです。もし、返信がない場合は、登録されていない可能性が考えられますので、思い当たる方は再度登録してみてください。

それからもうひとつ。【登録ありがとうございます】の返信メールが届いていても、実際のメルマガが届かないことが稀にあります。それは、前回の注意事項にも書きましたが、実際のメルマガは大量のメールを一括送信するため、貴方のメールサーバーがSPAMメールと判断して受信を拒否してしまうことがあるからです。

登録していただいた方に確実にメルマガをお届けしたいと思っていますので、昨年度の私の経験から言わせていただくと、正規のサーバーであっても(たとえばUsenなども一部ありました)、状況次第では受信拒否になることがあり得ます。携帯アドレスはほぼ確実でしたので、もしお手数でなければ、携帯メールも念のため登録しておかれることをお勧めします。

追記
本当は今週のマーメイドSからメールマガジンを配信したかったのですが、来週の関西でのライブの準備がありますのでご容赦ください(本日で申し込み締め切り)。

その代わりといってはなんですが、こちらではマーメイドSについて詳細に分析されていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。また、このエントリーがとても面白かったので紹介させていただきます(ある部分がツボにはまった)。

来週の宝塚記念は史上最高に面白いメンバーが揃いましたね。

今から楽しみで興奮しています。

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競馬無料メールマガジン「馬券のヒント」再配信開始します。

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昨年の夏より配信を開始し、100のヒントをお届けした時点で一時お休みを頂いておりましたが、再びパワーアップした形で開始させていただきます。今後は、馬券のヒントだけではなく、「ガラスの競馬場」の総合メールマガジンのようになっていく予定です。また、バックナンバーを公開することは今のところ考えておりません。

メルマガ「馬券のヒント」の内容は以下の通りです。

■1■馬券のヒント
治郎丸敬之が数々の実戦を通じて手に入れた知恵の結晶を無料で公開します。馬券を買う方にとって、有益かつ実用的なヒントを、不定期に発信していきたいと考えています。

もちろん、これらはあくまでもヒントであり、絶対的なものではありませんが、明日からでもすぐに使っていただけるノウハウとなっています。馬券に迷ったり、困ったりした時に、手助けになるツールとして使っていただければ、これ以上に嬉しいことはありません。

また、競馬についてもっと真剣に考えていただくために、敢えて極端な表現をしている場合もあります。「こりゃ違うんじゃないか」と疑問に思うところから、ご自身の発想や気づきを深めるきっかけにしていただければ幸いです。

■2■壁紙等の無料プレゼント企画、イベントなどの情報
ディープインパクトは去ってしまいましたが、競馬界には新たなスターが生まれ始めています。今回はウオッカを取り上げましたが、名脇役のような馬にもスポットを当てることも考えています。また新たな企画やライブなどのイベントも考えていますので、そうした情報をいち早くお届けします(随時)。

注意事項
・メルマガ「馬券のヒント」は独自の配信システムを用いていますが、サーバーのspam対策のため、フリーメールのアドレスには非常に届きにくくなっております。また、現状で分かっている限りでは、goo、hotmail、MSN系、infoseek等のアドレスにも配信が出来ません。正規のプロバイダーアドレス、もしくは携帯のメールアドレスを登録していただくことをお勧めします。もちろん、PCと携帯のメールアドレスの両方を登録していただくことも可能です。

メルマガ「馬券のヒント」へは、利用規約をご一読の上、以下のフォームからご登録ください。*登録は随時受付中です。

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「カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術」

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競走馬にとっての蹄鉄とは、人間にとっての靴のようなものであり、人間が自分に合った走りやすい靴を履かなければまともに走られないのと同じで、競走馬も自分の蹄にフィットした蹄鉄を履くことによってこそ、ベストパフォーマンスをすることが出来る。

従来の装蹄は、馬の蹄に蹄鉄を釘で打ち込んでいくのだが、ディープインパクトの出現により広く世間に知られるようになった、「エクイロックス」という接着剤を使った装着技術がある。

実は走る馬ほど蹄が薄い。なぜなら、馬が強ければ強いほどトレーニングを課せられる→強いトレーニングを消化すると脂肪が減り皮膚が薄くなる→蹄は皮膚が角質化したものなので、皮膚が薄くなればなるほど蹄も薄くなってしまうからである。走る馬というのは生まれつき皮膚が薄かったりもする。

また、走る馬ほどキック力が強いため、蹄鉄の減りも早く、蹄鉄を打ち替えなければならないサイクルもまた早い。蹄鉄を釘で打ち込む頻度が高ければそれだけ蹄が傷んでボロボロになっていくのは当然で、だからこそ、走る馬ほどより接着装蹄を必要とするのだ。

そういった意味においては、ダービーを勝ったウオッカを始め、関西のほとんどの有力馬の走りは、このエクイロックスを使用した接着装蹄を担当する西内氏の腕にかかっていると言っても過言ではない。そして、いずれかは、物理的に可能な限りにおいて、ほぼ全てのサラブレッドがエクイロックスを使用した接着装蹄の恩恵を授かり、脚元に気をつかうことなく、能力を十全に発揮できるようになる日が来るだろう(接着装蹄ではほぼ100%落鉄することもない)。大袈裟に言うと、下駄を履いて走るかそれとも運動靴かというぐらい違うのであって、それぐらい大切な技術なのである。

しかし、それ以上に私が大切だと感じたのは―競馬の予想をするという立場上―、蹄鉄についている歯鉄の問題である。歯鉄のついた蹄鉄とはいわゆるスパイクのようなものであり、歯の長さが長ければそれだけ引っ掛かりが良くなり、それだけで走る能力が高くなる。JRAの規定では、2mmの長さまでの歯鉄の使用が認められていて、どの程度の長さの歯鉄のついた蹄鉄を使用するかの判断は、各陣営に委ねられている。

たとえば、ウオッカは阪神ジュべナイルF(1着)は、1mmの歯鉄のついた蹄鉄を履いて臨んだという。しかし、歯鉄が長ければキック力が増すので、それだけ馬に掛かる負担も大きく、レース後はさすがに疲れが出てしまったという。そこで、桜花賞では先々を考えて歯鉄のない蹄鉄を履いて臨んだ(2着)。そして、最大の目標であったダービーでは、なんと規定最大の2mmの歯鉄のついた蹄鉄を使用したという。あの33秒ジャストの末脚は、2mmの歯鉄による引っ掛かりが生んだものなのかもしれない。そう考えると、その馬が何ミリの歯鉄のついた蹄鉄を使用しているかは気になるところである。現時点では確認するのは難しいが(たとえパドックでも)、これもいずれかはJRAから発表されるようになるのではないだろうか。それぐらい、陣営の勝負度合いを知るという意味では大切なことなのである。

最後にこれだけは言っておきたいが、あくまでも装蹄は馬が走るか走らないかを決める要素のひとつであるということである。本書には、あたかも装蹄師はサラブレッドの状態の全てを把握していている、もし自分がレースに出走する全ての馬の装蹄を担当しているケースには、その勝ち負けを容易に判断することが出来るかのような記述があるが、決してそうではないだろう。馬券を買う競馬ファンに向けての著作だけに、ある程度の煽りは仕方ないのかもしれないが、誤解を招きかねない部分があると感じた。

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幻の光

ウオッカ陣営が宝塚記念に登録をしたことには、正直驚かされた。秋の凱旋門賞を目標にしているにもかかわらず、休養に入らずに、古馬との対決を選択したことに対してではない。そうではなく、ダービーからわずか2週間ほどしか経っていないにもかかわらず、宝塚記念に出走する意欲を陣営が見せられるほど、ウオッカの体調が回復していることに対してである。

ダービーであれだけの激走をすれば、並みのダービー馬であれば(変な言い方だが)、ようやくまともに歩けるようになったぐらいの回復しか望めないはずである。それだけ、ダービーという頂点を極めるレースを勝つことの、肉体的、精神的な負担は大きい。ダービーを勝ったことによる反動で、大きく調子を崩してしまう馬もいるし、またそのキャリア自体を失ってしまう馬もいるのだ。

そんな中で、もしウオッカが無事に能力を発揮できると判断されたのであれば、宝塚記念に出走するのも悪くはない。そちらの方が誰にとってもワクワクするのは確かだし、そういうチャレンジ精神があったからこそウオッカはダービー馬になった。しかしもちろん、何度でも言うが、無事に能力を発揮できると判断されたのであればという前提である。

Tokinominoru_1トキノミノルというダービー馬がいる。皐月賞とダービーをレコードで圧勝し、10戦10勝の戦績でダービー馬となったが、その17日後に破傷風を発症して死亡してしまった。実はトキノミノルは慢性の膝の疾患に加え、裂蹄の持病も抱えていたそうだ。満足に調教を施せなかっただけではなく、爪と蹄鉄の間にフェルトを挟んで出走したほどであった。ダービーを走ったその時には、既に破傷風にその体を犯されていたという。

「初出走以来10戦10勝、目指すダービーに勝って忽然と死んでいったが、あれはダービーを取るために生まれてきた幻の馬だ」と作家の吉屋信子がトキノミノルに寄せた追悼文は有名である。以来、「幻の馬」という肩書きはトキノミノルだけのものである。

「人間は、精が抜けると、死にとうなるんじゃけ」

はれ、また光りだした。風とお日さんの混ざり具合で、突然あんなふうに海の一角が光始めるんや。ひょっとしたらあんたも、あの夜レールの彼方に、あれとよく似た光を見てたのかも知れへん。

じっと視線を注いでいると、さざ波の光と一緒に、ここちよい音まで聞こえてくる気がします。もうそこだけ海ではない、この世のものではない優しい平穏な一角のように思えて、ふらふらと歩み寄って行きとうなる。そやけど、荒れ狂う曽々木の海の本性を一度でもみたことのある人は、そのさざ波が、暗く冷たい深海の入り口であることに気づいて、我に返るに違いありません。

(「幻の光」宮本輝)

私たちは誰でも、幻の光を見てしまうことがある。死への誘い(いざない)ということだけではなく、たとえようもなく美しいものを見て、ふらふらと歩みよって行きたくなる誘惑に駆られることがある。そこで我に返るかどうかは私たちにかかっているが、しかしまた、こちらに返ってこなかった人間を私たちが責めることはできないだろう。谷水オーナー、角居調教師、そしてウオッカが見る光が、幻の光でないことを切に願う。

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大局観でしか

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「大局観」とは、一般的には物事の全体の流れやなりゆきのことを言うが、競馬においての「大局観」とは、“全体の流れの中で、出走メンバーの力関係を大枠で捉える”ということである。

たとえば、今回のヴィクトリアマイルには18頭の馬が出走してきたが、私は「ルドルフおやじからの手紙」の中で以下のような大局観を書いている。

昨年の第1回目のレースを見て分かったことは、このレースは「牡馬相手に勝ち負けできる牝馬」でないと勝つことは難しいということです。そういう視点で今年のメンバーを見渡すと、やはり中心はスイープトウショウとカワカミプリンセスで仕方がないと思います。

ヴィクトリアマイルは今年で2回目を迎える新設のG1レースだが、昨年はダンスインザムードとエアメサイアの2頭で決着した。この2頭の共通点といえば、サンデーサイレンス産駒であることと、近走で牡馬を相手に勝ち負けできていた牝馬ということである。

サンデーサイレンス産駒は他の出走メンバーにもたくさんいたので、大切なのは後者の「近走で牡馬を相手に勝ち負けできていた」ことだろうと昨年の結果を踏まえて感じていた。「近走で牡馬を相手に勝ち負けできていた」とは、つまり「今年に入って、牡馬牝馬混合戦で1着もしくは2着になっていた馬」という解釈である。

とここまで書いた時点で、私の大局観の重大なミスに気づかれた方は相当に鋭い。昨年のヴィクトリアマイルが終わった時点で私は、「牡馬を相手に勝ち負けできていた」馬でないと勝つことは難しいと感じ、今年のヴィクトリアマイルに当てはめようとしていたのだが、いつの間にか「牡馬を相手に勝ち負けできる」馬にすり替わってしまっていたのである。

厳密に言うと、カワカミプリンセスは「牡馬を相手に勝ち負けできていた」馬、つまり「最近、牡馬牝馬混合戦で1着もしくは2着になっていた馬」ではない。そして、「牡馬を相手に勝ち負けできていた」馬、つまり「最近、牡馬牝馬混合戦で1着もしくは2着になっていた馬」を厳密に挙げていくと、マイラーズカップで2着したスイープトウショウともう1頭、そう、ダービー卿チャレンジで2着したコイウタがいるのである。

もちろん、コイウタのことは気になってはいたが、最後に頭の中から消してしまった。なぜかというと、ダービー卿チャレンジを勝ったピカレスクコートが次走の京王杯スプリングCで惨敗(18着!)していたからである。

コイウタの単勝は、「大局観」だけで取れた馬券であるというよりも、「大局観」でしか取り得ない馬券であった。

恋と馬券は、いつの時も後悔先に立たず。

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雨のせいにする前に

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私は観戦記の中で、ピンクカメオは道悪になったからこそ勝てたと書いたが、今振り返ってみると、果たしてそれは正しかったのかという思いがある。つまり、ピンクカメオは道悪だから勝ったのではなく、もしかすると道悪でなくとも勝っていたのではないかということである。

そう思い直すきっかけとなったのは、ウオッカのダービーでの勝利である。今年の3歳牝馬のレベルが高い(もしくは牡馬が弱い)ということは、かなり前々から言われていて、頭では分かったつもりでいたのだが、ウオッカにダービーを勝たれてようやく体で理解できたのである。

そんな状況下での3歳牝馬ピンクカメオの勝利だけに、NHKマイルカップはあながち道悪によるフロック(?)とは言い切れないだろう。確かに、道悪に助けられた面があることは否めない。ピンクカメオの父フレンチデピュティはパワーに優れたタイプの産駒を輩出する種牡馬であり、ピンクカメオ自身も、直線の伸びを見る限り相当な道悪巧者(道悪を苦にしない馬)である。また、内田博幸騎手のギリギリまで仕掛けを我慢して、切れ味を引き出した騎乗のアシストも大きい。しかし、たとえレースが良馬場で行われていたとしても、ピンクカメオは勝っていたのではないだろうか。

ピンクカメオの最大の勝因は、何といっても長距離輸送がなかったということにある。これ以上書いても、後付けになるのでやめておくが、つまり力を出し切れる状況にはあったということで、あとは周りのメンバー(牡馬)との力関係だけであったのだ。3歳牝馬が強いという力関係さえきちんと把握できていれば、ある程度論理的に、ピンクカメオという結論を週明けの時点から導くことができたのではないだろうか。有力視されていた実績のある牡馬はなんとも頼りなく、この時期の牝馬は、マイルぐらいの距離であれば、牡馬と互角に戦えることはラインクラフトがかつて証明しているのだから。

それにしても、同じ3歳牝馬であるイクスキューズの使い方には疑問が残る。桜花賞は道中で折り合いを教えて、いかにもオークスを意識したレース振りだったにもかかわらず、なぜかフローラSを使い、NHKマイルカップにも出走させるという無謀に出た。しかも、フローラSでは馬の行く気に任せて回って来ただけの3着である。桜花賞で勝ち負けを半ば捨てて折り合いに専念したのは何だったのか。

強い3歳牝馬の1頭だけに、ゆったりと時間を掛けて調整し、オークスもしくはNHKマイルCに直行していれば、かなり良い結果が出たのではないだろうか。これは結果論ではない。イクスキューズの陣営は、ピンクカメオの勝利という事実を踏まえて、もう一度、(競馬を教えるということを含めた)ローテーションの意味を問い直してみるべきであろう。そして私も、ピンクカメオが勝ったこのレースを道悪のせいにして諦めてしまう前に、もう一度、自分の大局観(力関係を把握すること)の欠如を問い直してみるべきである。

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第1回GKY大賞

第1回GKY(「ガラスの競馬場」読み物)大賞が決定しました。私がこれまでブログ上で紹介してきた競馬本の中からベスト5選びましたが、選考基準は以下のとおりです。

1、競馬ファンならば読んでおきたい
2、競馬の予想に役立つ

どちらのポイントも満たしていればランキング上位は当然ですが、優先順位としては1を上に見て順位を付けています。あくまでも私治郎丸敬之の主観に基づいたランキングですが、ここで紹介させていただいた本は、少なくとも2回以上は読んでおり、安直な紹介ではないことだけはご理解ください。必勝本やデータ本ばかりが売れている現状ですが、そんな中、競馬に関してきちんと書いてある競馬本もたくさんあります。もし未読のものがあれば、宝塚記念まではまだ時間がありますので、読んでみてはいかがでしょうか。

第1位「競走馬私論」
先日のNHK番組「プロフェッショナル」にも出演されていた藤沢和雄調教師による競走馬論。教育書、ひいては哲学書として読まれてもおかしくないだけの内容の奥深さがある。もちろん、馬券の予想に役立つヒントも満載。

第2位「安藤勝己の頭脳」
この本だけは紹介したくなかったというのが本音。競馬の本質が、全く惜しげもなく、至るところに散りばめてあるからだ。私たちアウトサイダーだけではなく、騎手、調教師等の競馬関係者が読んだとしても、かなり勉強になるのではないだろうか。

第3位「競馬学への招待」
高い知性と教養のある人間が競馬について書くと、かくも良いものが出来上がるのかという出色の作品。終電に乗り遅れて、朝までベンチに座って一気に読んだホロ懐かしい思い出も蘇る(個人的に)。競馬を深く愛したい人には必読の書。

第4位「調教師伊藤雄二の確かな目」

第5位「G1勝利の方程式」


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伝説のウオッカ壁紙プレゼント!

ウオッカによる歴史的なダービー勝利を記念して、特別無料壁紙プレゼント企画を行います。あのPhotostudとのコラボレートになりますが、今回はこれまでの壁紙とは少し趣向を少し変えて、ただの「壁紙」ではなく、「作品」としてPhotostudから提供してもらいました。今や生きる伝説となった牝馬ウオッカを、新進気鋭のプロ写真家Photostudが撮った、プレミアものの「作品」です。

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2サイズ(「1024*768通常版」と「1280*768ワイド版」)で用意しております。ご希望の方にはどちらのパターンも差し上げますので、お気軽にお申し出ください。

Photostudとは・・・
2006年のJRA大賞パンフレットの表紙を飾った競馬フォトグラファーです(詳しくはこちら)。JRAのプレスカードを持って撮影しており、馬の息遣いが聞こえてきそうな写真を数多く発表しています。写真とデザインを融合させたその芸術性は、競馬関係者の間での評価も高く、雑誌「FUTURITY」や種牡馬カタログ、アメリカの競馬雑誌にも写真を提供しています。

■応募方法は以下の通りです
1、件名を「伝説のウオッカ壁紙」とする
2、本文に①ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください。
3、②ウオッカに対するメッセージをお寄せください。
4、③そのメッセージを掲載させていただく際の名前を教えてください。
5、④「ガラスの競馬場」に対する“感想”や“ご意見”をお寄せください。
6、内容が確認でき次第、壁紙画像(JPG)を添付して返信いたします。

→ご応募はこちらから

*応募期間は6月末日までとさせていただきます。
*メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
*画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。
*もしメール送信ができない場合(メールが返ってくる等)は、こちらのエントリーにメールアドレス付きでコメントをしてください。



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特別寄稿:「安藤老子」

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special photo by M.H

岩田「中央で勝つにはどうしたらよいでしょうか?」
安藤「勝つ気で乗らんことや」

今や日本を代表するジョッキーになった安藤勝己騎手と岩田康誠騎手の間で、岩田騎手の中央移籍に際して、こんな言葉のやりとりがあった。まるで禅問答のような安藤勝己の騎乗論であるが、これはまさに老子の説く「無為(何もしない)」の思想である。

世界中で最も柔らかく弱々しいものが、実は世界中で最も堅くたくましいものを思いどおりに走らせる。水が岩石を流すようなものだ。また実体のないものであってこそ、少しの隙間もないところまで入ってゆける。水がきまった形をもたないからこそ、どこへでも浸みこむようなものだ。わたしは、このことによって、ことさらなしわざをしない「無為」の立場ことが有益であることを知った。 「老子道徳経 下編」第43章

50kgそこそこの体重の騎手が、500kg前後のサラブレッドを駆る。腕力で抑え込もうとしても、鞭を使って駆り立てても、所詮その力たるや微々たるもの。思い通りには動いてくれない。どうするかといえば、「無為(何もしない)」の立場を貫くことだ。つまり、勝とうとして余計な小細工をしないことだ。

大前提として、騎手は馬を気持ちよく走らせ、持てる能力を全て発揮させなければならない。そのためには、人間(騎手)が馬を動かすのではなく、馬のリズムに合わせて人間(騎手)が動かなければならない。つまり、そこで人間の『勝ちたい』という意識は邪魔になり、(自らは)何もしないという態度を貫かなければならなくなる。

2006年に安藤勝己騎手が勝利した3つのG1は、勝つ気で乗らなかったからこそ勝てた。桜花賞はキストゥへヴンで臨んだが、道中は折り合いだけに専念し、終いの脚を生かすことだけを考えていた。ハイペースを読んでいたというよりも、馬の気持ちに逆らわないように乗った結果が、たまたま1着だったということだろう。

また、ダイワメジャーで天皇賞秋とマイルチャンピオンシップを連覇したが、体の大きい割に繊細な馬の気持ちを読み取って、ムチを使わずに手綱だけで追い通した。後続から差を詰められても、慌てず騒がず、ダイワメジャーをファイトさせ続けることだけを心掛けた、ベテランらしい落ち着いた騎乗であった。

その教えを受けた岩田康誠騎手も、勝つ気で乗らなかったからこそ、オセアニアのメルボルンカップを勝つことができた。レース前に現地メディアからその騎乗振りを酷評され、完全にアウェーとしての戦いの雰囲気に飲まれ、レース前は緊張で震えるほどのプレッシャーだったという。

それでも、いざ馬に跨ってしまえば、あとはデルタブルースの競馬をするだけだった。バテない地脚の強さを武器とするデルタブルースを、あわや逃げるかと思わせるほど積極的に先行させ、大きなフットワークを最大限に生かすため、道中は馬群の外々を伸び伸びと走らせることに集中した。

「勝つためには勝つ気で乗らないこと」

分かっていても、実際そのように乗れる騎手は少ない。ペースが遅ければ動いてしまうし、前に行く馬の手ごたえが良く見えれば焦って仕掛けてしまう。ほんのわずかでも、騎手が『勝とう』と思ってしまうと、馬は敏感に反応して動いてしまうのだ。勝つために乗っているのに、『勝とう』という意識を捨て去ることは常人に為せる業ではない。

もしかすると、馬券も同じなのかもしれない。

「勝つためには勝つ気で賭けないこと」

そういえば、老子はこのようにも説いている。

戸口から一歩も出ないでいて、世界のすべてのことが知られ、窓から外をのぞきもしないでいて、自然界の法則がよくわかる。外に出かけることが遠ければ遠いほど、知ることはますます少なくなっていくものだ。それゆえ「道」と一体となった聖人は出歩かないですべてを知り、見ないでいてすべてをはっきりとわきまえ、何もしないでいてすべてを成しとげる。「老子道徳経 下編」の第47章

安藤勝己は中央競馬のトップジョッキーとして君臨している今なお、地元である笠松を離れない。調教のある日には笠松の自宅から栗東トレーニングセンターに向かい、レースのある日は笠松の自宅から競馬場に足を運ぶ。「道」と一体となった聖人は、どのような状況に於いても足もとを見失うことがない。こんなところでも、本人が意識しようとも、しまいとも、老子の教えを見事に体現している。安藤勝己は老子である。

*この稿は数年前に書いて未発表であったものに若干の修正を加えております。

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偶然の上に載る栄光

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13.2 - 11.9 - 11.8 - 11.6 - 11.8 - 11.6 - 11.8 - 13.0 - 12.9 - 12.4 - 13.0 - 12.5 - 11.8 - 11.2 - 11.3 - 12.3

長距離レースによくあるパターンの、前半が速くなって、中盤が急激に緩み、ラストがまた速くなるというラップ構成である(これだけ前半に速いラップが続くのも珍しいが)。このラップ構成だけを見ると、アイポッパーの前半の位置取りは実は悪くない。前が止まらない馬場を考えると、少しでも前に位置しておきたいのは山々だが、これだけ速い前半であれば、立ち遅れて後方を進んだことは決して致命的ではなかったのだ。

むしろ致命的だったのは、向こう正面でガクンとペースが落ちた中盤(1400m~2400m)で、先団との差を詰めておけなかったことである。安藤騎手は、(結果的に)ここでひとつだけ判断ミスをしている。アイポッパーを外に出さなかったのである。外に出すロスを避けるという選択肢を選んだ結果、差を縮めなければならない場面で、不運なことに、左右の馬に前をカットされてしまったのだ。結果論で言うと、一旦馬を外に出してから、先団との差を詰めておくべきであった。

→天皇賞春のパトロール映像はこちら(左から8頭目の馬がアイポッパーです)

私は決して安藤勝己騎手の騎乗を批判しているわけではない。そうではなく、最高の騎手である安藤騎手でさえ、わずかな判断ミスで勝利を逃してしまうことがあるということである。もちろん、外に出せていたら勝っていたとまでは思わないが、もう少し勝利に近いところまで手が届いたのではないだろうか。

一旦外に出して差を詰めるか、そのままの進路で差を詰めるか、2つにひとつの選択である。安藤騎手だけではなく、騎手にとって、レースとはこういった選択・判断の連続であり、それぞれの騎手の選択・判断が複雑に絡み合ってレースを形成する。これぞ競馬のレースの未来を正確に予測するのが困難な理由のひとつである。

そもそも、アイポッパーが出遅れたのは、トウカイトリックがなかなかゲートに入らずに、ゲート内で待たされて、馬が神経質になってしまったからだという。たったそれだけのことで、1番人気の馬が出遅れ、レースの展開は大きく変わり、結果も大きく変わる。

アイポッパーが向こう正面で差を詰められなかったことや、トウカイトリックがゲートに入らなかったことは、今回の天皇賞春に限ってたまたま起こったアクシデントではなく、競馬のレースではごく日常的に起こっている出来事なのである。競馬のレースとはそれほど曖昧なもので、常に移り変わる。レースは生き物なのである

そういったあらゆる偶然(accident)の上に、メイショウサムソンの栄光は載っている。

私たちの馬券もまた同じ。

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百戦錬磨

Yasuda07 by M.H

押して先頭に立ったコンゴウリキシオーが平均的なラップを刻み、エイブルワンが引っ掛かってくるシーンも一瞬はあったが、全体的には少し遅めのペースでレースは流れた。とはいえ、最速の上がりでも34秒3であったように(勝ったダイワメジャーは34秒4)、緩急の少ないラップで、後続もなし崩し的に脚を使わされてしまい、差し馬にとっては厳しい展開となった。スピードの持続力とスタミナに優る2頭での決着となった。

勝ったダイワメジャーは内枠から先団を追走し、海外遠征帰りの疲れを微塵も見せない横綱相撲で、マイルのG1レースを連勝した。やはり、海外への輸送の技術やノウハウが蓄積されたことによって、以前よりもダメージを残すことなく海外へと挑戦できるようになったことは大きい。それにしても、ここ2年の惜敗をあざ笑うかのような楽勝で、コンゴウリキシオーに襲い掛かった最後の伸び脚は、まるでチーターのような鋭さであった。精神面での疲れさえ出なければ、宝塚記念でも十分期待できる。

安藤勝己騎手の全体を俯瞰したような落ち着いた騎乗も光った。圧巻は4コーナーからの追い出しで、コンゴウリキシオーを射程圏に入れながら、後続の馬群から抜け出て来る馬を確認し、ラスト200mで後ろからはもう来ないとみるや、最後はコンゴウリキシオー1頭にターゲットを切り替え、計ったように差し切った。ラストは下半身から全身を使った、ヨーロピアンスタイルのアクションでダイワメジャーを叱咤激励し、馬もそれに応えた。静から動へと一瞬にして移り変わる、まさに百戦錬磨の業を、この大舞台で見せ付けてしまうのだから恐れ入る。

コンゴウリキシオーは、ここに来て成長著しく、前走の走りがフロックでないことを証明した。バネがあって、跳びの大きなフットワークで、府中のコースを伸び伸びと走っていた。マイペースで逃げられたとはいえ、逃げ切りの難しい府中のマイル戦での好走だけにその価値は高い。勝ち馬とは着差以上の力差を感じたが、マイル適性は高く、強い逃げを打てるマイラーの久しぶりの登場である。

ジョリーダンスは、馬の気に逆らうことなく先行させた秋山騎手の好判断によって好走した。前走のヴィクトリアマイルでも1頭だけ違う脚を使って伸びてきており、今回も牡馬を相手にその充実振りをいかんなく発揮した。その末脚の切れを見る限り、マイルまでの距離がベストか。

スズカフェニックスは、道中で引っ掛かる素振りを見せており、前走とはリズムの違うレースに少し戸惑っていた。結果的には位置取りも悪かったが、この馬自身も上がり34秒3と、ほとんど伸びていない。やはり、高松宮記念勝ち馬にとっては、様々な面で条件が異なる安田記念は鬼門である。また、軽い切れ味を特徴とするスズカフェニックスのような馬にとっては、安田記念のようにスピードの持続とスタミナを問われるレースは不向きであった。

それ以上に位置取りが後ろ過ぎたのは、香港から来たジョイフルウィナーである。マイル戦には若干のスタミナ不足を感じるのか、前半は後方に控えるいつものパターンであったが、今回はそれが裏目に出た形となった。後ろから行く馬が展開に左右されるのは、世界のどの競馬でも同じだが、昨年よりも体調も良かっただけに、リベンジを賭けてきた陣営は悔しいに違いない。

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◎ダイワメジャー

Jiromaru_39

論理をユーモアで包み込んだような素晴らしい手紙、拝見いたしました。血統に関してのくだりも、大変参考になりました。最後の、グッド馬場(闘魂で失敗したので…)の部分には吹き出してしまいましたよ。ここの意味が分かる人は、相当なルドルフおやじフリークだなぁ。

事実上、今回がサンデーサイレンス産駒の最後の安田記念になりそうです。なぜサンデーサイレンス産駒は安田記念を勝てなかったかともう一度考えてみましたが、やはり、府中のマイル戦はスピードの持続が求められるからという私なりの結論に達しました。秋華賞をサンデー産駒が苦手とする理由と同じですね。また、安田記念は春の府中のブービー開催になりますので、少なからず馬場が傷んでいるということも関係しているのではないでしょうか。つまり、安田記念は軽さや一瞬の切れではなく、パワーとスピードの持続が試される、ある種、アメリカ型のレースになるということです。

ご存知の通り、サンデーサイレンスの産駒には、手先が軽く、一瞬の切れ味で勝負する馬が多いですね。しかし、サンデーサイレンスの凄いところは、そうではない特徴を持った産駒もたくさん出しているということです。だからこそ、芝やダートを問わず、スプリンターからステイヤーまで、数知れない一流馬を輩出してきているのだと思います。いるんですよね、サンデーサイレンスの産駒にも、パワーとスピードの持続が要求されるアメリカ型のレースに強い馬が。たとえば、今回の安田記念であれば、ダイワメジャーがそれに当たります。スズカフェニックスは、どちらかというと逆のタイプでしょう。

本命は◎ダイワメジャーに打ちます。前走のドバイデューティーフリーは、この馬に向かないヨーイドンの競馬になってしまったので、残念な結果には終わりましたが、幸い疲れは残らないレースでした。だからこそ、この中間も調整がしやすかったはずで、順調に来ている様子が窺えます。昔はビッシリと追い切られていた馬ですが、本格化してからは、馬任せで十分なぐらい、調教でも良い動きをするようになりましたね。今週の最終追い切りは珍しくビッシリと追われ、安定感のあるフットワークで完全に仕上がりました。

もちろん、この馬にもたくさんの不安材料はありますよね。まず、外枠からレースの主導権を取りたかったはずですが、内枠を引いてしまいました。これで3年連続で内枠を引いてしまったことになりますが、日本には、「2度あることは3度ある」と「3度目の正直」という、相反する2つのことわざがあります。私は後者のことわざの方を選択してみたいと思います。多少のロスがあるかもしれませんが、安藤騎手のことですから、どこかで外に出すチャンスを見逃さないでしょう。

ルドルフおやじさんのおっしゃる、後ろから差されてしまうというイメージもよく分かります。もしパワーとスピードの持続力のある強いマイラーがいたら、安田記念の舞台ではダイワメジャーも苦しいはずです。昨年のブリッシュラックのように一気に来られてしまうと、競って強いこの馬の良さが出ませんからね。ただ、今回のメンバーを見渡す限り、ダイワメジャーよりも強いマイラーが見当たらない気もします。

それから、昨年の秋の連戦による精神的な反動が考えられます。ディープインパクトのような余程力の抜けた馬でない限り、競走馬が最高のパフォーマンスを維持できる期間は半年(ひとシーズン)だと思っています。G1レースのような高いレベルで鎬を削ることによって、精神面が磨耗しない馬はいません。最後の直線でゴールまで我慢できる精神力を維持できるのは長くて半年ですね。毎日王冠→天皇賞秋→マイルCS→有馬記念という激しいシーズンを戦った精神的な疲労は計り知れないものがあります。肉体的には十分に走れる状態にあっても、精神面での疲労が抜けていないと、最後の最後で競り負けしてしまうかもしれません。ただ、これについては、走ってみないと分からないというのが現実です。ダイワメジャーは私たちが思っているよりもタフな馬かもしれませんよ。

ジョイフルウィナーは、墨を塗って魚拓にして取っておきたいほど珍しい血統の馬なんですね。この馬の安田記念への適性は、前年の走りで証明済みでしょう。ハイペースで前の馬たちが止まったとはいえ、外々を回して、見所のある走りでした。もう少し上手く乗っていれば2着はあったかなというレースでしたね。その後、体調を崩し、立て直すのに時間が掛かったようですが、ここ3走の走りを見る限りでは、ようやく立ち直ってきたようです。3走前は直線で前が詰まっていますし、前走はスローペースに嵌ってしまいました。それでも3着、2着とほとんど負けていませんし、最後まで伸びています。

最終追い切りはキャンターのみにとどめましたが、陣営からの話を聞く限りでは、帯同馬を連れてきたことにより、昨年よりもずっと良い体調での出走になりそうです。何よりも内枠を引いたことが大きいですね。ここからであれば、道中はロスなく立ち回り、直線の末脚に賭けることができそうです。昨年以上のレースが出来ると私も思います。ただ、どうしてもスタミナの不安がつきまとい、後ろからのレースになってしまうため、勝てるかどうかという点では本命には推せませんでした。

コンゴウリキシオーの前走は、前半と後半の3ハロンを34秒台でまとめて、マイペースの逃げで圧勝しました。他馬が勝手にペースを落としてズッコケてくれたという感じですが、コンゴウリキシオー自身、ラストから2ハロン目では10秒7の脚を使っているように、内容は悪くないレースでした。これまでマイラーズカップは安田記念に直結しないレースでしたが、阪神1600mコースの形状も東京のマイル戦に近い形状に変わりましたので、あまり気にしなくて良いのかもしれませんね。

この馬の評価を一枚下げた理由は、府中のマイル戦を逃げ切るのは至難の業だからです。東京競馬場で大改修が行われた後の東京芝1600mに限定すれば、逃げ馬の勝率は9%程度になっており、改修後の阪神1600mの17%に比べると圧倒的に低い数字になっています。さすが、JRAのあらゆるコースの中で最も逃げ切りが難しいコースですね。もちろん、コンゴウリキシオーが勝てないという意味ではなく、勝つとすれば、藤田騎手が2、3番手に抑える競馬をした時ではないかと思います。香港のエイブルワンは逃げないと宣言していますが、これもゲートを出てみないと分からない部分ですね。

それでは、春の競馬最後のG1を楽しみましょう!

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コンキスタやナタルマの血が活かされないかジョイフルウィナー

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お手紙いただいて再度ドバイデューティーフリーをチェックしてみました。なるほどDメジャーは強い競馬をしてますね。日本での競馬と同じようにゴールまで走りぬいています。距離がマイルより少し長めのレースだったこと、小回りコースだったことなど、Dメジャーが好走できた要因はいくつかあったと思います。しかし、リンガリという追い込み馬が差し脚を繰り出せた、レースの流れを考えると、メジャーの先行力はやはり大したものです。トップクラスとはいえないかも知れませんが、世界で通用する先行力なんでしょうね。

安田記念では何かに差される可能性は大きいのでしょう。ただ今回は「金剛力士王」という、タマに見かけるタイプの良血馬がグイグイとレースを引っ張っていって、ある程度粘ってくれるでしょうから、メジャー好みの展開になるんじゃないでしょうか。いつも自分でレースを切り拓いたてきたDメジャーですから、タマに誰かさんの助けがあってもいいんじゃないかなあ。「金剛力士王」、神さんがメジャーを助けるために遣わしてください賜うた。

先ほどのリンガリが追い込みを決められなかったレースが、チャンピオンズマイルですね。リンガリはなかなか強い馬なので体調が悪かったのかもしれません。それにしても、完璧に追い込み馬を封じ込めた、エイブルワンのMキネーン騎手は流石です。このキネーンが作り出した絶妙な逃げ馬の流れに逆らうようにして追い込んだ、ジョイフルウィナーは強い馬ですね。

昨年の安田記念で3着になったことは忘れて構いませんが、ジョイフルウィナーで忘れてはならないのは、あのサイレントウィットネスを7ハロン戦で1度負かしていることですね。サイレントウィットネスは、見たことがあるというだけで自慢話のネタにできるほどの強い馬です。

コンゴウリキシオーの血統をたまに見かける良血と書きましたが、ジョイフルウィナーの血はめったに日本では見られませんね。血統表が手元にあれば覗いてほしいんですけど、ナタルマ(Nダンサーの母)のクロスの仕方は実に珍しいですよ。Jウィナーの父の父コンキスタドールシエロはMrプロスペクターがいっかいのスピード馬でないことを示した名馬でしたが、残念ながらその良さは仔に伝わらず種牡馬としては失敗してます。コンキスタの仔、エルモキシーは母系の良さだけで種牡馬になった馬なんでしょうね。しかし、そこからサイレントウィットネスやジョイフルウィナーという、快速馬が現れて世界の果てで競馬を見ている人を感動させているというんだから、実におもしろい。

ジョイフルウィナーにはぜひ安田記念でよいところを見せて米国へ行ってほしいものです。今の北米のターフならチャンスはあります。そしてコンキスタの名をもう1度世界に示してほしいものです。おやじが応援してるのはこの失敗を積み重ねた血統から出たJウィナーです。この陣営は内枠を強く希望してました。前走も内から追い込んできているところをみると、折り合いに問題のある馬かもしれませんね。そういう点でこの馬はマイルで甘さを見せてきました。今回は折り合いうんぬんよりもコンゴウリキシオーとDメジャーが作り出すタフな流れに対応できるかがレースの鍵を握っていると思います。Jウィナーのコンキスタやナタルマの血がここで活かされないでしょうか。

では短評を繰り出しながら春競馬最後の印をば。
◎ジョイフルウィナー(墨をぬって魚たくにしてとっておきたいほど貴重な馬)
○ダイワメジャー  (金剛力士王がついている)
▲スズカフェニックス(成長力のある母系の良さが出た前走のすばらしいレースぶり)
△エイブルワン   (Danzigのクロスより南半球産馬独特のサーアイヴァーのクロスに注目したい)
△グッド馬場    (闘魂で失敗したので・・・・)
◇エイシンドーバー (前走は良いレースをしています)

えっ?◇ですか。ダイヤモンドです。香港といえば風水ですよ。風水で縁起がいいの
は◇!アジアの競馬という趣旨を踏まえての◇です。

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闘志を秘めた表情のコンゴウリキシオー:5つ☆

エアシェイディ →馬体を見る
サンデー産駒らしく、手脚がスラリと伸びて、馬体のバランスは良好。
精神的に優れない部分があるのかと思わせられるが、体調自体は回復している。
Pad4star_39

エイシンドーバー →馬体を見る
拳ひとつ分だけ胴体が短く映るが、さほど筋肉量が多くない馬だけに、距離は十分にもつだろう。
リラックスした立ち姿で、道中もスムーズに運べそうで、安定して力を発揮するはず。
Pad3star_50

オレハマッテルゼ →馬体を見る
全盛期の頃と比べると、どうしても馬体の張り、毛艶ともに悪く映るのは仕方ないか。
Pad2star_19

キストゥヘヴン →馬体を見る
2歳時に比べ、馬体がフックラとしてきたのは悪くないが、その分シャープさに欠ける。
Pad2star_19

コンゴウリキシオー →馬体を見る
イメージしていたよりも、手脚が長く、胴体にも伸びがある好馬体。
しっかりと立っていて、闘志を秘めた表情がいい。
Pad5star_24

サクラメガワンダー →馬体を見る
馬体のメリハリに乏しく、疲れを感じさせ、表情からも覇気のなさが伝わってくる。
Pad2star_19

シンボリエスケープ →馬体を見る
サクラバクシンオー産駒らしくないゆとりのある馬体は、母系の影響によるものか。
耳を絞っているように、少しご機嫌ナナメ。
Pad2star_19

スズカフェニックス →馬体を見る
トータルバランスの良い馬体の持ち主で、いつも良く見せる馬である。
ただ、前回の高松宮記念時と比べると、柔らか味に欠け、伝わってくるものが少ない。
Pad3star_50

ダイワメジャー →馬体を見る
昨年から体調は安定していて、好不調の波が極めて少ない。
全体的なバランスも相変わらず良く、馬体を見る限り、衰えも感じられない。
Pad4star_39

マイネルスケルツィ →馬体を見る
いかにもパワータイプといった、骨量豊かな馬体を誇る。
仕上がり自体は悪くないのだが、筋肉・皮膚の柔らか味が感じられず、あと一歩か。
Pad3star_50

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競馬ラジオ【うまジオ】で対談しました。

競馬ラジオ【うまジオ】で対談しました。

第1回目のゲストということでお呼びいただき(光栄です)、管理人のたまバスさんと、競馬について語りました。ジョッキーマスターズの話から、浅田次郎、「ガラスの競馬場」の誕生秘話、そして、それぞれの競馬に対する想いや今後の活動についてまで、何と1時間以上話しています。

酒の飲めない私が梅酒を飲んでの話ですので、聞き苦しいところもあるかと思われますが、友だちと競馬について話す時はいつもこんな感じです。ハイ。最後の方の高校生の頃の話が、こんなことまで話しちゃって…あーあ、と個人的には面白かったです。

それから、話の途中で、「単勝を買う意味にやっと気付いた」という発言をして、その意味を「教えない」としていますが、これは「21世紀の馬券戦略ライブ」でお話する予定であったからで(収録はその前)、決してケチだからではありませんので(笑)、どうぞご理解ください。

かなり長い時間の対談(というかおしゃべり)ですので、ぜひお酒でも飲みながら気軽に聴いてやってください。お持ちのメディアプレイヤー(Ipodなど)にダウンロードしていただければ、通勤通学の途中で聴いていただくことも可能です。【うまジオ】は日本一を目指して、毎週レースの予想も配信しています。たまバスさん、ぶぎーさんのお二人が鋭く、面白い視点でレースを語られていますので、ぜひお聞き逃しのないよう!

競馬ラジオ【うまジオ】はこちらから
→ http://www.voiceblog.jp/umajio/


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