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ウオッカの挑戦に感謝

Jiromaru_40

私もずいぶんご無沙汰していた気がします。いつも素晴らしいお手紙をありがとうございます。面白くて、何度も何度も読み返していますよ。

これだけ長く競馬を見続けてきたルドルフおやじさんも、サイレンススズカやグラスワンダーの勝った宝塚記念はご覧になっていないのですね。「音速の貴公子」サイレンススズカが勝った唯一のG1レースが、この宝塚記念です。金鯱賞の伝説に残る逃げ切り(4コーナーで拍手が起きた!)後に臨んできたのですが、逃げ切りが難しい宝塚記念ではヒヤッとさせられました。しかしまた、弥生賞で寂しくてゲートをくぐってしまった馬が、これからどこまで強くなるのだろうと思わせられた瞬間でした。馬房の中をグルグル回ってストレスを解消する面白いクセのある可愛い馬でしたね。続く毎日王冠は、競馬史上、最も美しいレースのひとつです。まさかその次のレースであんなことになるとは…。サイレンススズカについては語っても語りつくせませんね。もしかすると、身体能力という面からいうと、ディープインパクトと同じもしくはそれ以上の馬だったかもしれません。

グラスワンダーが一番強く映ったのが宝塚記念でした。阪神の2200mという舞台は、まさにスピードとスタミナの究極の融合であったグラスワンダーという馬のためにあったのではないでしょうか。あのスペシャルウィークを、まるで赤子の手をひねるかごとくねじ伏せたんです(天皇賞春から間隔が空きすぎていたスペシャルウィークは、本調子になかったのですが)。スペシャルウィークに凱旋門賞に挑戦することをあきらめさせたくらい強かったんです。最後の直線で、的場騎手がパシっと入れた肩ムチがカッコよかったなぁ。

さて、夏に近い時期に移して12年目となりますが、今年の宝塚記念はおそらく史上最高の面白いメンバーが揃いましたね。まさに日本版のキングジョージです。強い馬が強いレースをした上で、怪我をすることもなくここに集結してきたことは、奇跡に近いような気がします。この奇跡が来年以降も続くよう、今年の出走全馬には何としても無事に走り終えて欲しいものです。

夏に近づきつつある体調管理の難しい時期だけに、今年の宝塚記念のポイントはやはり「体調」にあると思います。このレースで、春シーズンの目に見えない疲れがドッと噴出して、惨敗してしまう馬もいるでしょう。目に見えない疲れは、目に見えないだけに厄介です。これだけ強い馬たちが揃っていますが、どの馬が強いというレースではなく、どの馬の「体調」が良いか、どの馬が「体調」を崩していないかというレースになるのではないでしょうか。

そういう意味では、ウオッカの挑戦には拍手を送りつつ、その「体調」には不安を感じます。あの角居調教師が入念にチェックをして、問題ないと考えての判断だけに間違いはないと思います。ただ、フっと幻の光を見てしまうのもまた人間です。ダービーの時のようなワクワク感での挑戦はなく、何か魔が差したような挑戦をしてしまうこともあると思います。古馬と力比べをしたかったと調教師はコメントしていますが、現実的なことを言えば、ヨーロッパに行ってから古馬と走っても良いと思います。ということは、関係者の本音は、日本で最後の顔見せということでしょうか。そういうことであれば、私たちは感謝の意を持ってウオッカの挑戦を迎えなければなりませんね。ここは勝っても負けても、無事に行けば全ては良い経験になることでしょう。

ルドルフおやじさんのおっしゃるように、ウオッカはトキノミノルと違い、負けるべきところで負けている強かなお嬢さんですね。壊れてしまうのは、負けるべきところで負けないサラブレッドです。そういう意味では、ウオッカにとって、今回の宝塚記念は負けるべきレースです。お分かりになっているかもしれませんが、その理由は次回の手紙に書きます。

宝塚記念の現時点での本命馬◎はこちらで公開しています→競馬ブログランキング

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まず最初の注目馬は、ウオッカですよね。データ的には厳しいでしょうが、規格外な怪物 [Read More]

Tracked on June 20, 2007 at 10:39 AM

Comments

データとして宝塚記念は、
牝馬が史上2頭(エイトクライン、スイープ)しか勝っていないことと、
ダービー馬が史上3頭(コダマ、シンザン、ディープ)しか勝っていないことが気になっています。

豪華メンバーといわれますが、実際は距離やローテに不安がある馬が多いので、
やはりウオッカの取捨が鍵だと思います。

Posted by: さとし | June 20, 2007 at 10:34 AM

さとしさん

こんばんは。

なるほど、牝馬はともかくとして、ダービー馬が3頭しか勝っていないんですね。

ダービー馬って早めに種牡馬に上げるので、宝塚を制するチャンスが実質的には一度しかないからでしょうか。

そう考えると、ここに出走してきたウオッカは凄い。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 20, 2007 at 10:32 PM

Quinaです(分かりますか?)。
いよいよ宝塚記念。そして治郎丸さんは関西ライヴですね!
久し振りに仁川に観に行きたくなりましたが、新しい家族が来ますので、東京で観戦いたします。

スズカの宝塚記念、レース直後の南井さんの「嬉しい」と言うよりかは「ホッとした」表情が忘れられません。
三冠ジョッキーにあそこまでプレッシャーかけたスズカという馬の凄さが、レースの外側でも垣間見れました。
やっぱり、記憶に残る名馬です。

今年のレース、本当に楽しみです。あまり欲張らないで、「凱旋門賞」にとっておきましょうかね。

では、「ライヴ」のご成功、祈っております。楽しいお時間を過ごされますように…

Posted by: Quina | June 20, 2007 at 10:45 PM

Quinaさん

こんばんは。

もちろん分かりますよ(笑)

土曜日のライブに向けて、頂戴したCDを聴きながら、かなりバタバタしております。

明日はいよいよフェイがやって来る日ですね。

宝塚記念どころではないのではないでしょうか。

サイレンススズカの宝塚は、こちらまで胸の裂けるようなドキドキでした。

今、サイレンススズカの遺影をずっと見ています。

私も浅田次郎さんとは180℃違う印象を受けました。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 20, 2007 at 11:31 PM

今晩は、いよいよ宝塚記念ですね。

今週の予想よりサイレンススズカの名前を目にして懐かしくもあり、つい最近のような気もして鮮明に想い出しましたので私の思い出を書かせてください。

私は40数年競馬を見てきて、過去最強馬は、サイレンススズカorディープインパクトだと思っています。

サイレンスズカの忘れられないレースは2レースでまず1つは8着に敗れた弥生賞、このレース出遅れというレベルのものではなく、膠着といわれるものでゲートを出たときには最後位でも100Mはすでに経過しておりそこから4角では3番手にまで上がりさすがに最後はバテましたが、その強さに驚くばかりでした。
もう一つは宝塚記念の前哨戦の金鯱賞です。このレース相手には菊花賞馬をはじめG2,G3馬が揃い決して弱い相手ではなかったのですが、直線持ったままで大差勝ち、テレビカメラは超引きカットで、それでも2着馬が画面に入らないほどの差でした。重賞であんな大差の競馬は二度と目にする事はないでしょう。

それに真偽のほどは解りませんが、武豊が自ら騎乗を頼み込んだ唯1頭の馬だと聞いたことが有ります。

ディープとは較べようが有りませんが速さに限れば間違いなく日本競馬最高の馬でしょう。

又このような名馬に逢えれば嬉しいのですが。

Posted by: やす爺 | June 21, 2007 at 07:39 PM

いや~。私も、テレビ観戦がほとんどですが、私の観た過去の名馬で、一番強かったのはスズカだと思っています。
いや~、強かった。速かったなんて単純な言葉で表せない独特の雰囲気がありましたね。ゲートから出れなかった馬が、まさに児急成長して、そしてあの毎日王冠。
あのエルコンドルパサーに一度も陰を踏まさずにぶっちぎり。
その後、パサーが凱旋門惜しい2着、確かジャパンカップも取ったんじゃないでしょうか。
ともかくスズカは競馬が異次元でしたね。
私はパンパンの良馬場なら、最盛期のデイープとやっても最盛期のスズカなら詰め寄られはしても勝つのはスズカだと今でも思っています。って言うか確信しています。
威厳と言う点では、トウカイテイオーだったでしょう。
シンボリルドルフは見たことないですが、私の中では、1番の名馬はスズカです。

Posted by: ヤブ | June 22, 2007 at 12:07 AM

やす爺さん

こんばんは。

いよいよ宝塚記念です。

この宝塚記念に臨むに当たって、なぜかサイレンススズカの全レースを見直してしまいました。

そして、私もやす爺さんと同じ結論に至りましたよ。

サイレンススズカとディープインパクトは双璧の最強馬ですね。

厩務員さんがいないので寂しがってゲートをくぐった馬が、あそこまで強くなるのが競馬の面白さのひとつですよね。

またサイレンススズカのような名馬にめぐり合いたいものです。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 22, 2007 at 01:11 AM

ヤブさん

こんばんは。

上のやす爺さんへのコメントにも書きましたが、今回の宝塚記念に臨むに当たって、サイレンススズカの全レースを観てしまいました。

ディープインパクトとは対極の競馬をしますが、身体能力とい意味では、ほぼ互角かそれ以上だったのでは。

今流行のラップを分析してみても、いやしなくても、それは明らかです(笑)。

>私はパンパンの良馬場なら、最盛期のデイープとやっても最盛期のスズカなら詰め寄られはしても勝つのはスズカだと今でも思っています。って言うか確信しています。
→こうやって断言してしまうヤブさんが私は好きですね。

サイレンススズカは、そういう夢を見させてくれた名馬でした。

Posted by: 治郎丸敬之 | June 22, 2007 at 01:15 AM

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