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漫画のようなガチンコ勝負

Takaraduka07 by@84Photo Gallery
宝塚記念2007-観戦記-
道悪で各ジョッキーが好位を取りに行こうとしたことに加え、前走で控えて失敗したローエングリンが大外枠に入ったことによって創り出された、前半1000mが57秒5という暴走ペースによって、前に行っている馬はほぼ全滅という、まさに展開(道中の位置取り)が勝負の明暗を分けたレースであった。最後の直線は、まるで熱血漫画のような、日本を代表する男同士のガチンコ勝負となった。

ガチンコ勝負に勝ったアドマイヤムーンは道悪馬場をモノともせず、最後までしっかりと伸び、メイショウサムソンをねじ伏せた。前走の香港クイーンECでは体調が優れなかったが、そこから2ヶ月で回復してきたように、今年に入っての充実は著しい。瞬発力勝負ではなく、これだけ上がりの掛かる底力勝負のレースを制したことも価値が高い。エンドスイープ産駒らしく、古馬になりさらに充実して、スピードの持続力が加わってきている。ドバイデューティーフリーを圧勝した力を日本でも見せ付けた形となった。このまま順調に行けば、秋にもまた大仕事をやってくれそうである。

岩田騎手の肝の据わった騎乗にも拍手を送りたい。道中の位置取り、仕掛けるタイミングなど、全てが勝つために完璧だった。レース前はなるべく前に行くように指示されていたはずだが、道中のペースを瞬時に判断し、アドマイヤムーンの力と自分を信じて後ろから行った見事な「決断」であった。また、直線でメイショウサムソンに馬体を併せないように追ったことも技ありであった。

メイショウサムソンは負けて強しといった内容であった。ハイペースになったことで、外枠も不利にならず、4コーナーまで終始抜群の手応えで走っていた。惜しむらくは仕掛けがワンテンポ早かったことと4コーナーのコース取りで、これらが勝ち馬との差につながった。少し強引ではあったが、切れる脚がないことを考えると仕方なく、石橋騎手としてはメイショウサムソンの力を出し切ったはず。それにしても、ノックアウト寸前で立ち上がろうとした、メイショウサムソンの最後の差し返しには心が震えた。

ポップロックは、前が総崩れした展開の利を得ての3着。メルボルンカップ(2着)でも重い馬場に対応できたように、この馬はどんな条件でも力を出し切る長所がある。上位2頭とは力の差はあったが、武豊騎手の展開を読み切った好騎乗のサポートも得て、見事に好走した。

3歳牝馬ながらも堂々の1番人気に推されたウオッカは、4コーナーで見せ場を作ったものの、追い出してから伸びず8着に敗れた。これまで体験したことのないペースや馬場、そして古馬(しかも牡馬の超一流どころ)との初対戦と、これだけ不利な要素があっての走りだけに、やはりこの馬は並みの牝馬ではない。体調もさほど優れなかったのだろう。ウオッカにとっては苦くも良い経験になったはずで、順調に行きさえすれば、今回の敗戦は必ずや秋の大仕事への糧となるだろう。

ダイワメジャーは、4コーナーでの不利があったが、追い出してからも全く伸びずに凡走してしまった。海外遠征→安田記念勝利から中2週というローテーションの中、さすがのダイワメジャーも疲れが噴出してしまった。昨年の秋から最高峰のレベルで鎬を削ってきたことにより、精神的にもそろそろ限界が見え始めているようだ。

カワカミプリンセスは、これだけの殺人ペースを前々で追走し、早めに先頭に立つという積極的な競馬をした。結果的には、もう少しゆっくりと追い出しても良かったはずだが、それでも6着と粘っており、体調も上向いてきていたのだろうが、この馬のスタミナと底力を再認識した。これからの古馬牝馬を引っ張っていく存在であることは間違いがない。

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Comments

超絶ハイペースを想定できなかった時点で負けでした(^^;。
ここでウオッカに勝たれてしまったら今後の古馬GⅠの価値が
激減してしまうだろうということを考えると、ウオッカ対策が
取られることは考えなければいけなかったと思います。

アドマイヤムーンはスローペースが得意だと思っていましたが
デューティーフリーのタイムを見ても歴代の中でも
かなり速いタイムである点から成長分にもっと
目を向けるべきでした。今回は驚くほど強かったですよね。

ダイワメジャーの失速は体調面が大きかったと思いますが、
このペースで失速する点から考えて、2000m以上は
「こなせる」だけで決して得意な距離ではない
ということが改めてわかったように思えました。
秋の天皇賞などでも厳しいことになりそうです・・。

【大局観】で言えば
・これだけGⅠ馬が揃っているんだから勝つのはGⅠ馬だろう。
・一流馬同士の対決だからこそ騎手の腕の差が出るだろう。
・ここを目標にローテを組んだ馬が有利だろう。

と考えていたにも関わらず、迷走してしまった自分の予想・・・
秋に向けて改めて自分を見直そうと思います・・・。

Posted by: けん♂ | June 28, 2007 at 12:56 AM

けん♂さん

おはようございます。

アドマイヤムーンの扱いは、血統的にも展開的にも難しかったと思います。

ドバイを含め(時計は速くてもスローだと思います)、これまでスローの上がり勝負で結果を出してきているわけなんで。

でも、スイープトウショウがそうだったように、エンドスイープの産駒は充実期にはスピードの持続力も付くようですね。

母父がダンシングブレーブとサンデーサイレンスの違いがあるかと思っていましたが、そうではなかったというのが今回の結論だと思っています。

ダイワメジャーについて、

>2000m以上は「こなせる」だけで決して得意な距離ではない
→そうですね。こなせますが、得意ではないですよね。


ダイワメジャーの最大の敗因は、ここでは書いていませんが、精神面の勤続疲労だと私は思います。

さすがに、昨年の秋からの消耗は大きいはずです。

だから、おそらく秋も1勝も出来ずに終わるのではないかなぁ。

私たちは全勝できるよう気楽にいきましょう!

Posted by: 治郎丸敬之 | June 28, 2007 at 07:27 AM

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