« 反省ばかりで | Main | 「21世紀馬券戦略ライブCD」が完成しました。 »

記号ではなく本質を

Wtyasuda07

今年の安田記念は、以下の3つの理由で、サンデーサイレンス産駒を買ってはいけないレースであった。

1、サンデーサイレンス産駒は安田記念を勝ったことがない
2、サンデーサイレンス産駒の特性と安田記念で求められている特性が一致しない
3、非サンデーサイレンス系の馬の活躍が顕著である

1は、数々のG1レースを総なめにしてきたサンデーサイレンス産駒も、今まで安田記念は未勝利で、サンデーサイレンス産駒にとっては鬼門のレースということ。次に2は、安田記念はサンデーサイレンス系の馬が得意とする瞬発力型のレースではなく、苦手にしている持続力を問われるレースであるということ。そして3は、今年に入ってからサンデーサイレンス系の馬が、特に大レースにおいて凡走しているということ。これら3つの理由は、安田記念でサンデーサイレンス産駒を買ってはいけないことを十分に後押ししていた。

しかし、本当にそうだったのだろうか。1は確かに事実であって、それは2ゆえに1ということである。11秒台のラップが量産される安田記念で狙うべきは、過去の安田記念で活躍しているノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系、ネイティヴダンサー系の血を持っている非サンデー系の馬である。と、ここまでは大いに正しい。だが、ダイワメジャーはサンデーサイレンス産駒の中でも、瞬発力勝負ではなく持続力勝負に滅法強いタイプの馬なのである。サンデーサイレンスの血が恐ろしいのは、このように様々なタイプの産駒を出すことである。だからこそ、ダートから芝、短距離から長距離までの大レースを席巻できたのである。サンデーサイレンス産駒は、血統的にひと括りにはされないのだ。つまり、マイルCSを勝ってはいたが、同じマイルのG1ということであれば、持続力が要求される安田記念とダイワメジャーの特性は一致するのである。

そして、もうひとつ。特に今年は非サンデー系の台頭が著しかったことがあり、サンデーサイレンス系の馬たちは血の勢いを失ったという話をよく聞くがが、本当にそうなのだろうか。私には、ただ単純に、サンデーサイレンスの仔たちの産駒がサンデーサイレンスの直仔よりも底力が落ちるということだけのように思える。強いサンデーサイレンス直仔の生き残りが少なくなってきて、一枚も二枚も落ちるサンデーサイレンス系の後継種牡馬の仔たちが多く出走しているので、あたかもサンデー系と非サンデー系の逆転が起こったように見えるだけではないのだろうか。つまり、サンデーサイレンス自身の力は健在で、サンデー系の血が飽和したということでは決してないのだ。

とまあ、タマに当たったレースなので偉そうに書いてしまったが、私も一歩間違えばサンデーサイレンス産駒VSその他という図式を描き、サンデーサイレンス産駒ということだけでダイワメジャーを消してしまっていただろう。競馬は知れば知るほど、サラブレッドが記号に見えてしまうことがある。記号と記号が走って、記号が勝ち負けをするのである。単純な区分けも必要ではあるが、それだけでは何も見えなくなってしまう。ダイワメジャーがサンデーサイレンス産駒であることに間違いはないが、ダイワメジャーには母系からも脈々とした血液が流れ、たとえ同じ血を引くサラブレッドとしても妹ダイワスカーレットとはまた少し違った個性を持つ。それがサラブレッドの本質というものだろう。記号ではなく本質。競馬の一番難しいところか。


いつも外れたレースの絶叫ばかりお見せしていますので、たまには勝ったレースをご覧ください(笑)。ゴール後にカメラがブレているのは、失神したからではなく、ご一緒させていただいた方に握手を求められたからです。

現在のランキング順位はこちら

|

Comments

記号と記号が走って、記号が勝ち負けする・・・

ドキッとしました(^^;
血統という括りで見る事は大切ですが、そこに縛られてしまうと
現実の馬が見えなくなってしまいますね。
自分の考察を思い出しながら、目が塞がってしまっている危険性を
改めて感じました・・。もっと馬の個々の資質、能力に
目を向けなければ予想が現実とどんどん乖離してしまいそうです。

まぁ今回の安田記念に関してはダイワメジャーという馬の
個性を考えた上で外したわけですが(笑)。
初めてダイワメジャーを勝った馬券が宝塚記念とは
本当にセンスがないとつくづく・・・

Posted by: けん♂ | July 19, 2007 at 02:30 PM

もちろんこの馬券は記念にとっておくんですよね(笑)

多くの馬が古馬2年目には性能を落としてしまう中で、
4年にわたってG1で勝ち負けしているメジャーはすごいですよね。

安田と秋天を勝った以上、あとは距離の壁にもう一度挑戦してほしいです。

Posted by: さとし | July 20, 2007 at 09:41 PM

けん♂さん

こんばんは。

6歳馬のサンデーサイレンス産駒、しかも3年連続で内枠を引いたダイワメジャーがこんな競馬をするのですから、レースは生き物ですよね。

買っていた私も、まさかダイワメジャーがこんなに鋭い脚を使うとは思ってもいませんでした。

>初めてダイワメジャーを勝った馬券が宝塚記念とは
>本当にセンスがないとつくづく・・・
→いやいや私なんか、初めてメイショウサムソンを買った宝塚記念があれですから(笑)。

今週の函館記念、なんだか面白いレースになりそうですね。

けん♂さんの予想も楽しみにしています。

Posted by: 治郎丸敬之 | July 20, 2007 at 10:58 PM

さとしさん

メイショウサムソンのおかげで、この馬券は既に換金されています(笑)。

これほど長く一線級で戦い続けた馬も珍しいですよね。

宝塚記念はそういう意味の反動もあったかなと思います。

このコンビはとても好きですが、さすがにこの秋は厳しいかなと。

本当は昨年の秋にジャパンカップに出走して欲しかった。

ディープといい勝負できたのではないかと、未だに妄想しています。

Posted by: 治郎丸敬之 | July 20, 2007 at 11:02 PM

最近の治郎丸さんの買い方は非常に理にかなっている
と思います。ちょっと羨ましいですね~(^^;

ダイワメジャーの強さは昨年から見続けておきながら
結局買えないと言うのはまだまだ未熟でした。
いろいろ勉強させていただきありがとうございます(^^

Posted by: しゃち | July 22, 2007 at 02:23 AM

しゃちさん

ありがとうございます。

ところで、最近っていつ頃からですか?(笑)

私は、しゃちさんが3歳牡馬のレベルの低さを、かなり以前から指摘されていたことが凄いと思います。

ダイワメジャーは年齢的にどこまでピークを維持できるかが難しいところでした。

さすがに今年の秋は苦しいかもと思います。

こちこらこそまた色々と教えてくださいませ。

Posted by: 治郎丸敬之 | July 22, 2007 at 01:56 PM

Post a comment