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最高の夜に

シンガポールより

思っていたよりも暑くなく、快適な目覚め。

クランジ競馬場でナイター開催のため、それまでは近くを観光する予定。

バクテーかチキンライスを食べようかな。

本日の狙い&注目は、、“JOE”こと藤井勘一郎ジョッキー。

今日がシンガポールでのラストライド。

6鞍に騎乗予定で、今期12勝にどこまで勝ち星を積み重ねることができるか。

本人は2RのJAVELINを推しているが、3RのPREMIER NIGHT(シンガポールで奮闘中の高岡調教師の管理馬)で勝てば、まさに文字通りの最高の夜になるだろう。

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シンガポールへ

Singapore

本日から9月4日(火)にかけて、シンガポールに遠征してきます。

向こうでも競馬を楽しんできたいと思います。

この間、メルマガ「馬券のヒント」はお休みさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

治郎丸敬之

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集中連載:「Good 馬場!」第2回

まずは、芝コースの良馬場に限定して話を進めていきたい。芝コースのレースがどのような馬場で行われているかを把握するためには、以下の3つの項目をきっちりと把握しておかなければならない。

(1)どれくらいの重さ(軽さ)か?
(2)馬場の内外で差はないか?
(3)レースで極端な傾向はないか?

■どれくらいの重さ(軽さ)か?
馬場状態を把握するために最も重要なのは、(1)のどのくらいの重さ(軽さ)かであり、それは「芝コースの種類」と「芝の傷み具合」によって大きく違ってくる

まず、「芝コースの種類」は大きく3つに分けられる。

1、野芝100%の芝コース(新潟競馬場)
2、洋芝100%の芝コース(札幌、函館競馬場)
3、野芝に洋芝をオーバーシードした芝コース(東京、中山、阪神、京都、中京、福島、小倉競馬場)

1の野芝は暖地性の芝草であって、気候が暖かくなる6月から成長を開始し、8月の一番暑い時期に最盛期を迎える。野芝は非常に強靭で、耐久性が高い。地面に地下茎を張り巡らせて横にネットワークを作るため、馬の蹄が当たって多少の衝撃があろうともビクともしない。野芝が生え揃った状態の馬場には、押すと弾き返すといったクッションが感じられ、硬くてスピードが出る

Nosiba

野芝の弱点は、寒さに弱く冬枯れしてしまうということである。野芝しか使っていなかった昔の中山競馬場の馬場は、暮れになると芝がまるで土のような色になり、見映えは決して褒められたものではなかったことを思い出す。当時、ジャパンカップに来た外国人関係者が、「芝のコースはどこにあるのですか?」と尋ねたという笑い話は有名である。

2の洋芝は寒地性の芝草である。洋芝の葉の密度は野芝よりもずっと濃いため、馬の蹄が芝の上に着地してから、芝が倒れて足の裏が地面に着くまでに時間差があるように感じる。野芝が押すと弾き返すクッションであれば、それとは対照的に、洋芝は押すと凹んで力を吸収するクッションである。それゆえ、洋芝の芝コースは重くて、パワーとスタミナが必要とされる

Yousiba

また、洋芝の芝コースは極めて美しい。次々に新しい芽が吹いて密度がどんどん高まり、しかも寒い時期でも冬枯れしないため、芝コースを1年中緑に保つことも可能である。野芝に比べ、洋芝はテレビ映りが断然にいいのだ。

しかし、強度と耐久性という点では野芝に劣る。馬の蹄が強く当たると、根こそぎ芝が剥がれてしまうこともあり、ポカっと穴があいてしまい危険である。また、高温の夏には夏枯れしてしまうことがあり、さらに雨が降ってしまうと途端に馬場が悪化することもある。だからこそ、洋芝100%の芝コースは札幌と函館競馬場のみでしか成立しない。

3の野芝に洋芝をオーバーシードした芝コースとは、野芝をベースとして、その上に洋芝のイタリアンライグラスを植えたコースのことである。中央4場(東京、中山、阪神、京都)でオーバーシード芝が必要なのは、開催時期が9月から翌年の6月までと、真冬の季節を含むからである。

前述のように、野芝は暖地性の芝草であり、11月以降は冬枯れして見た目が悪いばかりではなく、枯れている時期に開催が集中すると、芝の発育が阻害され、翌年以降に悪い影響が出ることになる。野芝の強靭さと耐久性をベースとしつつも、見た目が美しく、発育が早い洋芝で上から覆うようにしてサポートしているという構造になる(下図)。

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枯れた野芝の上を洋芝が覆っているのが分かる。

そのため、洋芝がいくら茂って見た目が青々としていても、馬場が良好であるということにはならない。特に春になって野芝のネットワークが擦り切れてしまうと、いくら洋芝で取り繕ってみても、馬場が柔らかすぎてクッションが失われてしまう。オーバーシード芝の場合、見た目に騙されてはいけないのだ。あくまでもベースとなる野芝がどういう状態にあるかを見極めることが大切である。

また、春競馬が終了すると同時に、野芝を覆っていた洋芝は根ごと引っこ抜かれる。夏にかけて成長する野芝の上に丈の高い洋芝があると、日光を遮ってしまうからだ。夏の間は野芝100%の状態でゆっくりと養生されるため、10月ぐらいまでの開催では、オーバーシード芝とはいえ野芝100%と考えてもよい。

(第3回へ続く→)

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「Photostudポスター展Ⅲ」に行ってきました!

「Photostudポスター展Ⅲ」を観るため、先週の金曜日、渋谷のプラザエクウスに行ってきました。久しぶりのプラザエクウスということで、少し迷ってしまいましたが(駅から結構歩くんですよね)、なんとか辿り着きました。入り口にはカッコイイ看板が出ていて、急ぐ気持ちを抑えるようにしてビルの3階へ。受付の美しい女性には目もくれず(ウソ)、ポスター展へ直行しました。

Poster02真っ先に足を止めて見とれてしまったのが、ディープインパクトの引退式の作品。伝説の幕引きを告げる冬の雄々しい空を背景に、ディープインパクトと武豊騎手と市川厩務員の背中が、これまでの戦いの壮絶さと完全燃焼した幸福を語っている。スタンドから発せられるカメラのフラッシュが蛍の光のようで、まるで絵画のような趣があります。この10年に1度の奇跡的なショットは、21世紀の最強馬を見送るに相応しいポスターだと思いました。

Poster03今回はディープインパクトのポスターが中心でしたが、その他、グラスワンダー、インヴァソール、トウカイテイオー、スズカマンボ、メイショウサムソンなど、通好みの渋い作品にも好感が持てました。中でも関係者に最も好評なのは、メイショウサムソンのポスターだそうです。怪力サムソンの筋骨が隆起している様が、見事に表現されていて、男ながらも惚れ惚れしてしまいます。凱旋門賞の夢は潰えてしまいましたが、この秋もその勇姿を見せて欲しいものです。

最後にはアンケートに答えてきました。アンケートに答えた人の中から、抽選で100名に今回の作品のポストカード(4枚組)が当たるそうです。ディープインパクトの引退式と怪力サムソンも入っていましたので、応募しない手はないですよね。聞くところによると、かなりの数の応募者がいるようで、当たるかどうか分かりませんが楽しみに待ちたいと思います。

この「Photostudポスター展Ⅲ」は渋谷のプラザエクウスにて、9月10日(月)まで開催されていますので、ぜひ一度はご覧になってみてください(火曜日は休館です)。

■ポスター展の詳細はこちら
http://www.equus.jrao.ne.jp/html/event.html

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キーンランドCの分析

サマースプリントシリーズの第4戦として、平成18年に重賞に格上げされたレース。2週間後に行われるセントウルSにはG1クラスのスプリンターが出走してくる以上、スプリントシリーズの事実上の最終決戦となる。

■1■スタミナに支えられた切れ味が必要
重賞に格上げされる以前は、逃げ・先行抜け出しが決まり手のほとんどであった。しかし、クラスが上がったことや多頭数になったことで、道中のペースが上がり、「1200m以上のスタミナ」と「切れ味」が要求されることになった。本質的には逃げ、先行馬に有利なコースだが、このレースに関しては、マイラー寄りの差し馬を狙ってみるのも面白い。

■2■牝馬の活躍
第1回である昨年は、牝馬が上位(ワンツースリー)を独占した。ゴール前直線が平坦で266mと短いため、一瞬の切れ味を要求されるレースになり、牝馬にとっては有利なレースになるのである。この時期の札幌競馬場の芝は、洋芝とはいえ、まだそれほど重くなっていないため、函館で活躍できたパワータイプの牡馬にとっては厳しいレースとなる。

■3■札幌1200m
向こう正面を延長したポケットからのスタート。最初のコーナー(3コーナー)までの距離は406mと長く、オープン以上のクラスであればペースは速くなりがち。そして、3~4コーナーは緩やかなスパイラルコースであるため、ここで差を詰めるのは難しい。だからこそ、差し馬にとっては、最後の直線(266m)で差し切るだけの一瞬の切れ味が要求されるのである。この時期は馬場の内外で大きな差はなく、内外のトラックバイアスはないが、このレースに限っては、ハイペースをスムーズにレースが運べる分、若干外枠が有利か。

追記
キーンランドCの見解、有力馬情報に関しては、メルマガ「馬券のヒント」にて配信させていただきます。日曜日の9時までにご登録いただければ、今回の配信に間に合うはずですので、もしよろしければご登録ください。→メルマガ詳細はこちら

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集中連載:「Good 馬場!」第1回

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■国立競技場で知ったこと
私が学生だった頃、国立競技場でアルバイトをしたことがあった。世界陸上のための準備で競技場の中に入り、機材を運んだりする仕事を手伝っていたのだが、その休憩時に、国立競技場の係員の方がこんな話をしてくれたのを覚えている。

「国立競技場のトラックは、とても走りやすいように工夫して作られているんだよ。なぜかというと、世界のトップアスリート達が日本に来て世界レコードでも出してくれれば大きなニュースになるだろうし、日本、もしくは東京で行われたということも覚えてもらえる可能性も拡がるからね。記録として残るし、人々の記憶にも残るようにね。」

この話を聞いて私は純粋に驚いた。なぜなら、選手の能力とは関係のないトラックまでもが、競技に大きな影響を与えているとは思いもよらなかったからである。誰よりも速く走ることのできる競技者が、どこよりも走りやすいトラックの上で走って、初めて世界レコードが生まれる。そんなこと当たり前ではないかと思われるかもしれないが、当時の私にとっては目からウロコが落ちるような思いがしたのだ。

つまり、選手達がいかに速く走るかだけではなく、競走が行われる「場」の状態も、競走の結果に大きく影響を与えるということを知ったのである。その話を聞いた後、国立競技場のトラックを軽く駆けてみると、確かに硬すぎず柔らかすぎず、クッションが利いていて、足でしっかりと地面を捉えている感触があった。

■競馬における「馬場」の影響
競馬における「馬場」も、レースの結果に非常に大きな影響を与えている。その影響は人間の競走とは比べものにならないほど大きく、「馬場」が変われば、勝ち馬も変わると言っても過言ではない。速いタイムの出る「馬場」では、軽い馬場を得意とするスピード優先の馬が勝ち、時計の掛かる馬場を得意とするパワータイプの馬は苦戦を強いられる。また、雨が降って道悪の「馬場」になれば、良馬場では勝負にならなかったはずの、道悪を苦手としない馬が堂々と勝つ。

それはまるでトランプの大富豪(関東では大貧民)の“革命”のようである。これまで最も強かったはずの「2」のカードが、ひとたび“革命”が起こってしまえば、あっと言う間に最も弱いカードになり下がってしまう。これまで最も強かった馬が最も弱い馬に変わるという天変地異。「馬場」が変わることは、それぐらいの大きな影響がある。そして、当然のことながら、その「馬場」の変化を把握する術(すべ)を持たなければ、私たちがレースの結果を正しく占うことはまず不可能となる。

special photo by fakePlace

(第2回へ続く→)

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「Photostudポスター展Ⅲ」開催のお知らせ

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本日より、「Photostudポスター展Ⅲ」が渋谷のプラザエクウスで開催されています。

まだご存じない方のために説明させていただきますと、その副題であるconvergence of photograph and designにもあるように、Photostudは競馬の写真とデザインの融合を目指して活動しているプロカメラマン集団です。その独自性と創造性ゆえに、競馬関係者からの評価も高く、昨年度のJRA賞のパンフレットの表紙を飾りました。今年さらに大きくブレイクすること必至の彼らの作品を特大サイズで観ることのできるチャンスですので、お近くにお住まいの方は、ぜひ渋谷のプラザエクウスまで脚(足?)を運んでみてください。私も今週の金曜日に行ってみようと思っています。

■「Photostudポスター展Ⅲ」の詳細はこちら
http://www.equus.jrao.ne.jp/html/event.html

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「スーパートレーナー藤沢和雄~名馬を語る~」

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このDVDは、以前に紹介した「スーパートレーナー藤沢和雄~調教の秘密~」と対になって発売されたものである。企画としては「調教の秘密」の方が斬新だが、どちらが馬券に役立って面白いかというと、私はこちらをお勧めする。名馬たちの成功の裏に、たくさんの失敗や技術的な試行錯誤の裏話があることに驚かされることだろう。

たとえば、シンコウラブリイは追い切りで追ったことがないという。気性の前向きな馬なので、どちらかというと走り過ぎないように、引っ張りきりだった。周りからは、「追い切りでビッシリ追わないからG1を勝てない」と批判されたことも少なくなかったが、それでも「追ったらこの馬はダメになる」と信じて追わなかった。そして、最後の引退レース(マイルCS)で、泥んこの馬場をシンコウラブリイが先頭でゴールしたときは、何とも言えないほどの感慨を味わったという。

スティンガーは京王杯SCを連覇しているが、武騎手よりも岡部騎手が乗って勝ったレースの方が良い勝ち方だったという。極端に速い脚を使うと馬に反動が出るからである。また、タイキブリザードが安田記念を勝ったレースでは、ブリンカーを外すか装着するか、最後の最後まで迷ったらしい。ブリンカーを付けると最後まで集中して走るが、道中で引っ掛かってしまう恐れがある。付けなければ、道中は折り合うかもしれないが、またいつものように最後の詰めが甘くなるかもしれない。悩みぬいた末、藤沢調教師はブリンカーを外すという決断をして、タイキブリザードは見事にそれに応えた。

タイキシャトルは、フランスから帰ってきてから、精神的に燃え尽きてしまったのか、調教で反抗するようになり太目が残ってしまったそうである。それでもマイルCSをブッちちぎり、スプリンターズSでも僅差の3着と、やはり桁違いの能力を秘めていたのだろう。それから、高松宮記念を制したシンコウキングは父フェアリーキング譲りのわがままで短気な馬で難しかったという話や、NHKマイルCを勝ったシンボリインディは3歳時に無理をして有馬記念を使ったことがミスだったという悲話。シンボリクリスエスは右回りで右にモタれる悪いクセがあり、それを矯正するために左回りの芝コースばかりで調教していたことなど、なかなか私たちが知りえない競馬の真実が満載である。

たくさんの名馬たちが語られるが、またそうではない、名馬と呼ばれることのなかった馬たちに対する藤沢調教師の愛情の深さも伝わってくる素晴らしい作品に仕上がっている。特に、ここに登場する馬たちの走った軌跡をご存知の方にとっては、あの時代にタイムスリップして競馬をもう一度味わいつくしているような感覚に浸れるはず。競馬関連のDVDの中では一番のお勧めである。

最後に、「夏休みだよ!ブログ⇔メルマガ連動企画」の答えは、強い馬にとってのメリットとは「精神的に燃え尽きない」ということだそうだ。強い馬は己の限界を超えて走ってしまうことがあるので、強い馬を強い馬と一緒に走らせてしまうと、お互いが頑張りすぎて精神的に参ってしまうのだ。精神的に燃え尽きさせないために、なるべく走る馬と走らない馬を一緒に走らせるのである。私はこれを知ったとき、目からウロコが落ちたような気がした。

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またいつか、どこかで

Vodka01ウオッカが凱旋門賞を断念したことは、馬のことを考えれば当然の判断だが、やはり心情的に非常に残念である。なぜなら、父母共に日本で走ったことのある純内国産馬ウオッカが、凱旋門賞のような海外のビッグレースに挑戦して勝つことがあれば、これまでの勝利とはまた違った大きな意義があったと思うからだ。

振り返ってみると、日本馬による海外遠征は1958年のハクチカラに始まり、数々の紆余曲折を経て、ようやく1998年にシーキングザパールによるG1モーリスドゲスト賞制覇に至る。その直後、タイキシャトルがジャックルマロワ賞を制し、翌年には鬼門であった凱旋門賞でエルコンドルパサーが僅差の2着と好走した。勝利への扉が開かれるや、堰を切ったように日本馬は海外でG1レースを勝ち始めたのである。

しかし、海外でG1レースを勝ったどの馬も純内国産馬ではない。父か母かどちらかが日本のレースで走った馬ならば、シーザリオ(父スペシャルウィーク)、ハーツクライ(母アイリッシュダンス)、ステイゴールド(母ゴールデンサッシュ)、コスモバルク(母イセノトウショウ)、シャドウゲイト(母ファビラスターン)が挙げられるが、その他の海外で活躍した馬たちの父や母はいずれも海外で生産され、海外で調教を積み、海外のレースで鍛えられた馬なのである。私たちの期待を一身に引き受けて戦った、あのディープインパクトも同じである。

もちろん、彼ら彼女らが海外で走った時には心から応援してきたし、日本の生産、調教技術が世界レベルにまで達していることを否定するつもりは毛頭ない。そもそも血統を遡っていけば、結局は3頭の馬に辿りつくことを考えれば、直近の父母が日本で走ったかどうかにこだわる必要もないかもしれない。が、しかし、どこか借り物のような気持ちがしていたのは私だけではないだろう。その馬は本当に私たちの手だけで作り上げたものなのだろうかと。

その点から見れば、ウオッカは紛れもない純内国産馬である。父タニノギムレットはカントリー牧場で生産され、松田国英厩舎で調教を積み、武豊騎手に導かれて東京優駿を制した。ついでに言うと、タニノギムレットの母系にはタニノクリスタル、タニノシーバードとカントリー牧場のゆかりの血が流れている。ウオッカの母タニノシスターも同じくカントリー牧場で育ち、森秀行厩舎で鍛えられ、5つの勝ち星を挙げた。こちらもついでに言うと、タニノシスターの母系はあの名牝シラオキの血を引いている。

もう一度述べるが、ウオッカが凱旋門賞のような海外のビッグレースに挑戦して勝つことがあれば、これまでとはまた違った意味での快挙となっただろう。もちろん、今回の回避で全てが潰(つい)えたわけではない。しかし、私たちの心のどこかにある空虚が埋まるその時が、まだだいぶ先の話になってしまったようで、非常に残念なのである。ぜひともウオッカには、またいつか、どこかで挑戦して欲しいと切に願う。

Special photo by M.H

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馬インフルエンザの影響で競馬開催が中止

JRAが18、19日の競馬開催を全て中止することを発表しました。一旦は開催するとの発表を覆してのものだけに、JRAが思っていたよりも馬インフルエンザの感染が拡大している上に、感染源が突き止められないというのが現状なのでしょう。とにかく1頭でも多くの被害馬を防ぐことが先決です。サラブレッドが健康であってこその競馬ですので、諸々の事情があるとは思いますが、事態が完全に沈静化するまでは開催を急ぐ必要は全くありません。私たちは待つしかないですね。

■「開催中止についてJRAが記者会見」(netkeiba.com)
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=22361&category=A
■「馬インフルエンザ 一転して開催中止の大混乱」(馬券日記オケラセラ)
→ http://baji.cocolog-nifty.com/okera/2007/08/post_75d2.html
■「感染症シリーズ-馬インフルエンザ-」
http://www.equinst.go.jp/JP/book/kansenS/EIF.html

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このスピードについて来れるか?

これほどまでの情報量を誇る競馬ブログが他にあるだろうか。月別のエントリー数が約90という驚異的な数字である。つまり、平均して1日になんと3回は記事が更新されていくことになる。普段の重賞は、各馬分析、パドック診断、展開分析から予想→回顧と流れ、さらに新馬戦、海外競馬と、その情報網は多岐に渡る。とにかく有益なデータの量がハンパではないスピードで更新されていくのだ。

「けいけん豊富な毎日」
Keikennhouhunamainiti
*ちなみにタイトル「けいけん豊富な毎日」の「けい」は、けん♂さんの奥様であるけい♀さんの「けい」だそうです。

特に面白いと思うのは、騎手の能力値のデータである。騎手の能力を示すデータとして、勝率、連対率、複勝率というものが一般的には挙げられる。しかし、騎手によって騎乗を依頼される馬の質にはかなり差があるため、騎手の腕が正確には反映されないという面もある。そこで、管理人のけん♂さんは、さらに細かくデータを追って行き、以下の数字に辿り着いた。

・複勝圏支持率(いい馬に乗っている騎手)
・複勝圏支持達成率(3番人気以内の馬を3着以内にキチッと持ってくる信頼度)
・1着率(3番人気以内に推された場合のうち、1着が占める割合)
・穴馬率(4番人気以下の馬を3着以内に持ってくる豪腕度)

これらの数字を用いることによって、「いい馬に乗っているのだから勝率が高くて当たり前」という要素を極力排除することに成功したのである。もちろん、上の率(数字)は日々刻々と変化していくものなので、常に追っていく必要がある。そんな私たちの悩みにも、管理人のけん♂さんは身を削って(笑)応えてくれる。ある一定の期間ごとに、これらのデータを更新して、騎手たちの好不調を伝えてくれるのだ。何とありがたいブログであろうか。

■騎手の能力値の最新データはこちら
http://90884.blog64.fc2.com/blog-entry-1294.html

最後に言っておくが、この「けいけん豊富な毎日」は、馬券を当てるということにこだわったデータが豊富なのである。私が驚かされたのは、大荒れの決着になった今年のNHKマイルC(ピンクカメオ→ローレルゲレイロ→ムラマサノヨートーで3連単973万9830円)を、根拠の厚いデータを用いてかなりの確率で予測していたということだ。このデータは今後も使えるので、ぜひ見て覚えておいていただきたい。

■競馬ブログ「けいけん豊富な毎日」はこちらから
http://90884.blog64.fc2.com/
(今週の札幌記念のデータも満載です)

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美しいレース

「今まで観てきた中で、最も美しかったレースは?」と聞かれたら、私は迷うことなく平成10年の毎日王冠と答える。凄いと思わせられるレースは幾多とあるが、レース後に「美しい…」と呟いてしまったのは、後にも先にもこのレースだけだろう。

サイレンススズカにとって、この毎日王冠は秋初戦のレースであった。宝塚記念を含む破竹の4連勝中で、古馬最強の看板を背負うサイレンススズカとしては、負ける訳にはいかない戦いであった。急仕上げや59kgの斤量など、不安な点がないといえばウソになるが、サイレンススズカが負けるシーンなど想像することなど出来ない、と言っても決して過言ではなかった。

そのサイレンススズカに立ちはだからんとしたのが、3歳(当時4歳)のマル外馬2騎、エルコンドルパサーとグラスワンダーであった。ここまでエルコンドルパサーは5戦無敗、グラスワンダーは4戦無敗。いまだ負けを知らない2頭の外国馬が、どれだけのポテンシャルを秘めているのか、この時点では誰も知る由はなかった。そして、この2頭が負けるシーンも到底想像できなかった。

しかし、3頭の名馬が一緒に走れば、どうしても2頭分の幻想は崩れる。グラスワンダーは1年近い休み明けが堪えたのか、4コーナーで見せ場を作ったものの直線で力尽きた。サイレンススズカを捕まえに自ら動いたのは、苦渋の決断の末にグラスワンダーを選んだ的場騎手のプライドだろう。グラスワンダーはその後、有馬記念に勝利し、翌年には宝塚記念と二度目の有馬記念を制した。

エルコンドルパサーは最後までサイレンススズカに迫ったが、ゴール前では逆に突き放された。夏を挟んで、この馬自身も急激に成長していたにもかかわらず、サイレンススズカには追っても追っても辿り着かなかった。エルコンドルパサーはその後、ジャパンカップに勝利し、翌年には海外に長期遠征し、日本馬として最高の凱旋門賞2着という快挙を成し遂げた。

サイレンススズカは、まるで一本の線の上を走るモノレールのように、スタートからゴールまで走り抜けた。「府中の千八展開いらず」と言うが、強い馬が強いレースをして、まさに他馬には影さえ踏ませなかった。武豊騎手はムチを抜くこともなく、サイレンススズカとのわずか1分44秒の旅を楽しんでいたかのようであった。

それだけではなく、毎日王冠はG2レースであるにもかかわらず、武豊騎手はサイレンススズカをウイニングランに誘ったのだ。まさかこれが最後になるとは思いも寄らなかったが、府中競馬場にいた私と13万の観衆、そしてテレビ中継を観ていた日本全国の競馬ファンは、この一部始終のあまりの美しさに酔いしれた。

そもそも絶対的な美などは存在しない。それそのものだけで美しいといいうことはあり得ず、ある文脈の中にあって初めて私たちは美を感じるのだ。この毎日王冠が美しいのは、サイレンススズカの逃げ切りが理想的だったからだけではなく、私たち競馬ファンにとってのあらゆる文脈が見事に絡み合ったからである。サイレンススズカとエルコンドルパサーとグラスワンダーという3頭の奇跡的な邂逅があったからこそ、この毎日王冠は美しい。

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クイーンSの分析

札幌開催の開幕を飾る牝馬限定の重賞レース。平成12年からは開催場所が札幌に替わり、3歳馬と古馬の混合戦となった。秋華賞、エリザベス女王杯、そして天皇賞秋と秋のG1シリーズへとつながっていくレベルの高い一戦。

■1■スロー必至で先行馬有利
過去7回の脚質別の成績は以下のとおり。
逃げ   【4・0・0・4】 連対率57%
先行   【3・2・4・17】 連対率19%
差し   【0・5・2・30】 連対率14%
追い込み【0・0・1・19】 連対率0%

逃げ馬の連対率が57%という驚異的な数字だけではなく、逃げ、先行馬以外から勝ち馬が出ていない。とにかく前に行けなければ勝負にならない。

これだけ先行した馬に有利になる理由として、札幌1800mのコース形状が挙げられる。スタートしてから1コーナーまでの距離が185mと短すぎて、かえってポジション争いがなく、スローペースになる。そして、コーナーが4つもあるため、後続がなかなか差を詰めることが出来ないまま3コーナーに突入してしまう。さらに、ゴール前直線も266mしかなく、平坦であることも手伝って、前が止まらない。よほどジョッキーたちが意識して早めに動かない限り、前残りのペースになることは避けられないだろう。

また、札幌競馬場は洋芝100%の芝コースであって、パワーだけではなく底力とスタミナが必要とされる。しかし、このレースに限って言えば、開幕週ということもあって馬場がほとんど傷んでおらず、まず何よりも勝つためには先行できる軽快なスピードが要求される。

■2■4歳馬有利
3歳馬  【1・1・3・12】 連対率12%
4歳馬  【5・2・1・21】 連対率24%
5歳馬  【1・4・3・25】 連対率15%
6歳以上 【0・0・0・11】 連対率0%

競走馬としてのピークが短い牝馬の別定戦である以上、最も充実するはずの4歳馬の活躍が目立つのは当然のこと。5歳馬はほとんどの馬が峠を越してしまっていて、3歳馬は未完成のこの時期に古馬と3kg差で戦うのはなかなか厳しい。もちろん個体差はあるが、この傾向はクイーンSがこの時期に行われる限り続いていくはず。

■3■内枠有利
前述のとおり、道中がスローで流れる可能性が高いのであれば、当然のことながら内枠が有利になる。1コーナーまでの位置取りは枠順によって決まることも多いので、逃げ・先行馬は是が非でも内枠を引きたい。ロスなく好位を確保できた馬にこそ、勝つチャンスが訪れる。

追記
クイーンSの見解、有力馬情報に関しては、メルマガ「馬券のヒント」にて配信させていただきます。日曜日の9時までにご登録いただければ、今回の配信に間に合うはずです。→メルマガ詳細はこちら

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夏負けしている馬、していない馬

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「普段から気性のカッカしている馬は夏負けしにくい」と、ある調教師がどこかの雑誌で語っていた。気性が大人しい馬ほど、夏は元気がなくなってしまう。総じて牝馬が夏に強いのは、ここにも理由があるのではないか、とのこと。とても興味深く読んだのだが、この話には少し疑問がある。

個体差や牝馬牡馬などの性差を抜きにして言えば、基本的に夏負けするのは、「無駄な動きをする馬」だと思う。普段の運動で突然立ち上がって暴れてみたり、乗り運動の時に乗り手の指示に従わず暴走してみたり、競馬場への輸送車の中でもジッとしていなかったりと、そういう無駄な動きをする馬こそが夏負けしやすいのである。

高齢馬が夏に強いと言われるのはこれゆえである。同じ馬であっても、高齢になるほど夏負けしにくくなるのは、もちろん暑さへの耐性が付いていくということもあるが、気性的に落ち着いて、無駄な動きをしなくなるからという理由が大きい。だからこそ、個体差はあっても、夏には高齢馬を狙えという馬券術には一理ある。

ところで、パドックで夏負けしている馬を見るポイントとして、一般的なところは以下の3つ。
(1)目の周りが黒ずんでいる
(2)大量の汗をかいている、もしくは汗を全くかいていない
(3)牡馬であれば睾丸が垂れ下がってきている

(1)は人間でも寝不足や疲労が重なると目の下にクマが出来るが、そのようなものとイメージしてもらいたい。これは程度問題であって、毛色によっても見分けにくさが違ってくるので、明らかに分かるくらい目の周りが黒ずんでしまっている馬は、夏負けの影響を考えたほうがよい。

(2)は極端に汗の量が多すぎたり、逆に少なすぎたりすることである。夏場だけに、普段より発汗量は多くて当然であるが、異常とも思えるぐらいの汗をかいていたり、反対に全く汗をかいていなかったりする馬は、夏負けを疑ってみたほうがよい。

(3)は牡馬特有の現象であるが、睾丸が普段の2倍以上の大きさに腫れ上がって、垂れ下がってきているということである。わざわざ競馬場まで行って、パドックで馬の睾丸を見るというのも情けない話だが、もし夏場のパドックでこういう馬を見かけたら、夏負けしている可能性が高い。

話を元に戻すと、「普段から気性のカッカしている馬は夏負けしにくい」というのは誤解であって、「普段から落ち着いて無駄な動きをしない馬は夏負けしにくい」の方が正しい。確かに、夏負けしてしまった馬が大人しくなってしまうことも事実なので、おそらくこの調教師が伝えたかったことは、「カッカしているぐらいの馬はまだ夏負けしていない」ということではないだろうか。つまり、普段から大人しい馬と、夏負けして大人しくなってしまった馬の区別はつけ難いが、いずれにせよカッカしているぐらいならまだ夏負けしていないということである。

今年からは、パドックで夏負けしている馬を見分けるポイントとして、(4)カッカしている馬はまだ夏負けしていない、を付け加えて夏競馬に臨みたい。

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「21世紀馬券戦略ライブCD」の受付を終了します。

「21世紀の馬券戦略ライブCD」のお申し込みが規定数に達しましたので、とりあえず受付を終了させていただきます。お申し込みいただきました皆さま、誠にありがとうございました。また、早速、メールにてご質問、ご感想等お寄せいただきまして、本当に嬉しく思います。この秋にはまた新しいチャレンジをしていきたいと考えておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

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POG最終結論!

Jiromaru

実は私も香港に行ったことがないので、香港のビールが美味しいかどうか知らないんですよね。でも、ルドルフおやじさんなら、どこに行ってもウマイウマイって顔をしてビールを飲んでいる姿が目に浮かびますよ。VIP席に招待されるんですから、あまり飲み過ぎないようにしてくださいよ!

Honkon

最後の牝馬は水前寺清子エイシンチーターときましたか。スペシャル×スペシャルという、まさにスペシャルな大物の血です。兄マイネルスケルツィよりも日本の競馬向きの軽さが出て、さらにパンチが効いているとは、まさに君子蘭賞5着に相応しい牝馬の誕生です。スペシャルウィークの産駒は大きく出ると走らないことは昨年のPOGで学びましたので、エイシンチーちゃんのバディにも注目ですね。

さて、お互いに3頭ずつ指名し合って、これでようやくダービー馬、オークス馬候補の精鋭が6頭揃いました。もしかしたらエプソムダービー馬も混じっているかもしれませんね。いや、もしかしたらダービー前にダーレーに40億円くらいでトレードされてしまう馬もいるかもしれません。サラブレッドの運命は数奇なものです。

もう一度、牡馬牝馬に分けて整理しておきましょう。

牡馬
スガホマレ 
父アグネスデジタル 母タカノセクレタリー(母父Seattle Slew)

ダンシングバッカス
父タニノギムレット 母ダンシングサンデー(母父サンデーサイレンス)

サバース=ブリリアントベリー
父アドマイヤベガ 母ブリリアントベリー(母父ノーザンテースト 兄レニングラード)

牝馬
サムワントゥラブ
父シンボリクリスエス、母シンコウラブリイ(母父Caerleon)

ポルトフィーノ
父クロフネ 母エアグルーヴ(母父トニービン)

エイシンチーター
父スペシャルウィーク 母アラデヤ(母父Machiavelian 兄マイネルスケルツィー)

Pogouboken_3これら6頭の馬主孝行なサラブレッドたちが、私たちを香港に連れて行ってくれると思うと愛おしくてたまりませんね。彼ら彼女らの運命を見守りましょう。何よりも無事にデビューして走りきってくれと祈りを込めながら、名を書き、応募券を貼り、郵便ポストにハガキを投函してきましたよ。あとは果報を寝て待つだけです。棚からカタマチボタンも落ちてくることでしょう。

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エイシンチーター(父スペシャルウィーク)牝

Rudolf

ポルトフィーノときましたか?まだ見たことないんですが、「どこにでもいるような馬」に見えるというのはいいんじゃないですか。きっと来年の5月の第3週あたりには「あっ、ポルトフィーノちゃんだ!」とすぐに分かるようなグラマーに大成していると思います。ちょっといいにくい名前なので、「ポルちゃん」にしておきましょうね。

おやじは最後の馬で桜花賞3着か、君子蘭賞5着をひそかに狙っています。馬名はエイシンチーターになる予定だそうです。チーターといえば水前寺清子のニックネームですなあ。そこに「栄進」という冠名がつけば、もう「365歩のマーチ」を唄わざるをえないでしょう。さあ、ご一緒に!

幸せは歩いて来ない、だから・・・・だから・・・だから・・・うーむ、忘れてしまった。

おやじが365歩のマーチを唄えないのは、「果報は寝て待て」「棚からぼた餅」で一生を過ごして来たせいなんです。来年の桜花賞は、この水前寺清子、エイシンチーターで狙えないでしょうか?

エイシンチーター=アラデヤの2005(牝)
(父)スペシャルウィーク
(母)アラデヤ      (兄)マイネルスケルツィー

スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
アラデヤ Machiavelian Mr.Prospector
Coup de Folie
フェアシャーリー Shierley Heights
Fairly Dancer

母のアラデヤは名牝、スペシャルから出る血統です。この血統については語るまでもないでしょう。ヌレイエフやサドラー、フェアリーキング、などを出す、まさにスペシャルな血統です。こんな血を引く牝馬が日本にもいるんですねえ。古い頭のこのおやじにはそれだけでも驚きなんです。

兄のマイネルスケルツィーは惜しいところでG1を取り損ねています。それはこういう重厚な真の名牝系のもつ血の宿命かな、と思っています。代を重ねるごとに軽いスピードや切れが不足してくる。おまけにMスケルツィーにはグラスワンダーがかけられていて、これでもか、これでもかと血統表には名血が集められてしまって、なんだかすっきりしない配合になっています。Mスケルツィーは切れとスピードも要求される日本のG1では少し苦戦するタイプの馬なのかもしれません。

ひとつ上の兄にはエイシンイチモンジという馬がいます。まだ1勝馬ですがまあまあ力のある馬です。父はマンハッタンにかわって、今度は血統表にリボー系のクロスがひとつ現れてしまっています。成長して大物に育つ可能性を秘めていますがコンスタントに走るタイプの馬ではないように思えます。失礼ですが、ちょっと変わり者なのかもしれません。

で、水前寺清子にはスペシャルウィークがかけられたというわけなんでしょう。きっと・・・・。まあいいじゃないですか、父スペシャル母スペシャルですから。血統表をみると、まずニジンスキーの4×4で底力を強めている。これはいい。というのも新阪神コースになって初の桜花賞を制したのは底力血統だったからです。そこにヘイローの3×4で日本のG1に欠かせないスピードと切れを補っている。実にパンチのきいたすっきりした配合だ!人生はワンツーパンチ・・・こぶしが回れば血もまわる。エイシンチーターはやはり水前寺清子だったのです。

2008年桜花賞は水前寺清子の果報は寝て待て、棚からカタマチボタンでなんとかならないものでしょうか。香港のビールってうまいのかなあ、治郎丸さんご存知ですか?

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アウフヘーベンしていこう。

競馬に必勝法はない。絶対に当たる法則もないし、儲かる関係者情報もない。投資競馬という響きには違和感を覚える。よーく考えれば当然のことだ。これだけ複雑で無限を扱うゲームを、私たち人間がコントロールできるはずがないのだ。そんな当たり前のことは小学生でも分かる。

しかし、私の中のどこかに、競馬に勝てるチャンスはあるはずという切なる想いがあることもまた事実である。この想いを、私は競馬を始めた頃から一貫して持っている。幾度となく競馬の壁にブチ当たりボロボロになったが、この想いだけは失ったことがない。私が見たもの、聞いたこと、感じたことの全ては、どこかで競馬に勝ちたいという一心とつながっていく。だからこそ、私はこれほどまでに競馬に夢中になれたのかもしれない。

「矛盾することを同時に信じて統合すること」

をアウフヘーベン(aufheben)という。ドイツの哲学者ヘーゲルによって提唱された弁証法の概念であり、ふたつの矛盾・対立する事象、立場を統合統一し、より高次な段階へと導くことを意味する。

競馬に必勝法などないと信じつつ、競馬に勝てるチャンスがあると信じるという、この2つの矛盾する命題を同時に信じる。そして、己が引き裂かれながらも、その矛盾をより高い次元に昇華させていく。アウフヘーベンしてこそ、競馬はその次のステージへと進むことができる。妄想や虚構を抜け出して初めて、そこに一筋の光が見えるのだ。

このライブCDは競馬をアウフヘーベンしたものである。

21cdimg_1
Sityou

(MP3形式・4分間)

追記
おかげさまで、残りわずかとなりました。
今申し込んでもらえば、夏休みに聴いていただくことができます。
→「21世紀の馬券戦略ライブCD」の詳細はこちら

*「21世紀の馬券戦略ライブCD」のお申し込みが規定数に達しましたので、とりあえず受付を終了させていただきました。

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函館2歳Sの分析

1997年から函館と札幌の開催が入れ替わったことにより、JRAの2歳最初の重賞となった。キャリアわずか1、2戦の仕上がり早の馬たちによって争われるスプリント戦。1999年から道営からの出走が実現したことにより、レースにグッと面白みが増した。

■1■パワーとスタミナが問われる
ただでさえパワーとスタミナを要求される洋芝100%の函館競馬場は、開催が進み、馬場が傷むことによって、ますますその傾向は強くなっていく。そのため、芝1200mのレースでありながら、ダートの1400m~1600mくらいの適性を試される舞台となる。

前走       函館2歳S成績   連対率
芝1000m   【3・2・2・16】    21.7%
芝1200m   【7・7・6・62】    17.1%
ダート1000m 【0・0・1・19】       0%

というデータはあるが、いずれ前走ダート戦からでも勝ち馬、連対馬は出るはずである。スピードよりも、とにかくパワーと1200m以上のスタミナが問われる

■2■1番人気は危険!?
1番人気は過去10年で【0・4・1・5】と、2着こそあれ、勝ち切れていない。函館開催当初に、新馬戦を好タイムで圧勝したスピード馬が1番人気になるからであろう。しかし、上にも書いたように、開催が進むにつれ、素軽いスピードだけではなく、パワーとスタミナも問われる馬場へと変貌する。これによって、スピードを武器に圧勝して1番人気に祭り上げられた馬は苦戦するのだ

■3■道営馬の活躍
道営馬(ホッカイドウ競馬所属の馬)の成績は【2・1・1・2】と堅実に駆けている。このレースに出走してくる道営馬は現時点での完成度が高く、またパワーが要求される馬場になっていることもあって、ダートを走る能力や走った経験がプラスに出ているようである。それでも人気にならないことが多いので、1番人気を買うのであればこちらを買った方が美味しいか。

追記
函館2歳Sの見解、有力馬情報に関しては、メルマガ「馬券のヒント」にて配信させていただきます。日曜日の9時までにご登録いただければ、今回の配信に間に合うはずです。→メルマガ詳細はこちら

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「位置取り指数」を使って競馬を楽しもう

競馬は展開によって結果が大きく左右される。これは誰もが認める競馬の常識である。ハイペースになれば前に行った馬が苦しく、スローペースになれば後ろから行く馬にとっては厳しい。これも私たちの共通認識である。

しかし、そうでないレースも数多くある。数字上はハイペースで行ったにもかかわらず、前に行った馬たちが止まらないレースや、スローペースで流れたにもかかわらず、差し馬が上位を独占してしまうレースなど。

そんな難しい問題に、「位置取り指数」を用いて、少し違った視点から取り組んでいる人がいる。「ウィークエンドの05」というブログの管理者であるnozowebさんである。

Nozoweb

「位置取り指数」とは簡単に言うと、「そのレースでの位置取りに有利不利がなかったか表す指数」である。ラップではなく、「位置取り」を拠り所としているところがユニークである。もう少し具体的に説明するとこういうことである(以下引用)。

レースは基本的に勝った馬が能力を発揮できた可能性が高く、負けた馬達は、もちろん能力もあるでしょうが、位置取りや展開が向かなかったことによって負けた馬もいるはずです。それを指数として表せないかという考え方です。

そのコンセプトは非常に明快である。ラップがある種の複雑さと曖昧さを含んでいるのに対し(各馬独自の数値がないため)、より単純な概念である位置取り(各馬の位置取りは誰にでも分かる単純な数字であるため)を用いて、展開が向かなかったことによって負けた馬を見分けることが出来れば、それに越したことはない。もちろん、単純な概念の裏には、3角通過順位、上がり3F、AVE3F等といった複雑な要素を見事に組み込んでいる。

驚かされたのは、昨年の菊花賞でソングオブウインドを指名したこと。ソングオブウインドの「位置取り指数」は113.6で、メイショウサムソンの112.7、ドリームパスポートの113.0を抜いてトップの数字。nozowebさんにとって、ソングオブウインドの勝利は当然の結果だったのかもしれない。また、先週の小倉記念も「位置取り指数」117.9のニホンピロキース(7番人気)を指名していた。今週の「位置取り指数」からも目が離せない。

■「ウィークエンドの05」はこちら(お子さんがカワイイ!)
http://blogs.dion.ne.jp/nozoweb/


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「サイマー!」

Saima 1star

うまジオでの対談の時に勧められた、直木賞作家・浅田次郎氏による旅打ちエッセイ。ホームグランドの府中競馬場から始まり、最後はラスベガスまで所狭しと世界を飛びまくり、張り続けるさまは、驚きを通り越して痛快である。行ったことのある競馬場は、その情景が目に浮かび、行ったことのない競馬場は、まるでそこで馬券を買い、浅田氏と共に叫んでいるかのような錯覚に陥ってしまう。読み終わるとスーツを着て競馬場に行きたい!と思わせられる、素晴らしい読後感である。

しかし、ひとつだけ引っ掛かるところがあった。それは、「あとがき」において、久保吉輝氏の撮ったサイレンススズカの天皇賞秋の写真を評した部分である。この写真はJRAのヒーロー列伝のポスターとしても有名になった名作だが、浅田氏は以下のように書いている。長くなるが引用したい。

ここに一葉の遺影がある。第百十八回天皇賞の馬場入場直後における、サイレンススズカ号の写真である。私はかつて、これほど悲しみに満ちた生き物の表情を見たためしがない。物言わぬ名馬は、おそらくおのれの余命が数分しかのこされていないことを、正確に予知している。鞍上の騎手もまた、ふだんとは違う愛馬の気配を悟ってか、表情を翳らせている。ファンが良く知る通り、このジョッキーが表情を露わにすることは極めて稀である。そしてその姿を、埒のかたわらから、久保吉輝氏のカメラが捉えていた。
Suzukaiei_2

この一葉がサイレンススズカの遺影であることに異存はない。しかし、この遺影には悲しみというものが断片さえも私には見えない。この遺影に見えるのは最上の喜びと希望だけである。サイレンススズカという最速の天才と、武豊という天才ジョッキーが巡り合って生まれた喜びと希望が、最高の舞台を迎えたその奇跡の一瞬である。走る喜びに流星を紅潮させるサイレンススズカを、武豊騎手は愛情を持って見つめる。もはやそこには2人の世界しか存在せず、14万の観衆の大歓声の中でも、ただひらすら彼らは静寂に包まれていたに違いない。

この遺影を私が改めてじっくりと見たのは、ちょうど今年の宝塚記念の週に、サイレンススズカのビデオを借りてきてジックリと観た後のことだ。新馬戦から最後の天皇賞秋まで、彼の競走生涯を時系列に辿った後だからこそ、もしかしたらそう思えたのかもしれない。それでもやはり、たとえ死が隣り合わせであろうとも、この瞬間が悲しみに満ちているはずがないと思う。

未来に起こる悲劇など知るよしはない。そして、私たちはその瞬間を選べない。サイレンススズカは生きながらにして死んだのである。「原因は分からないのではなく、ない」と武豊騎手は語った。そうだろう。だって、サイレンススズカと武豊は、あの瞬間まで最高に幸福であったのだから。彼らの走りを観ればそれは分かる。生きている限り、喜びや希望はいつも溢れていて、たとえいなくなってたとしても、喜びや希望はこうして私たちの心の中で走り続ける。

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