「スーパートレーナー藤沢和雄~名馬を語る~」

このDVDは、以前に紹介した「スーパートレーナー藤沢和雄~調教の秘密~」と対になって発売されたものである。企画としては「調教の秘密」の方が斬新だが、どちらが馬券に役立って面白いかというと、私はこちらをお勧めする。名馬たちの成功の裏に、たくさんの失敗や技術的な試行錯誤の裏話があることに驚かされることだろう。
たとえば、シンコウラブリイは追い切りで追ったことがないという。気性の前向きな馬なので、どちらかというと走り過ぎないように、引っ張りきりだった。周りからは、「追い切りでビッシリ追わないからG1を勝てない」と批判されたことも少なくなかったが、それでも「追ったらこの馬はダメになる」と信じて追わなかった。そして、最後の引退レース(マイルCS)で、泥んこの馬場をシンコウラブリイが先頭でゴールしたときは、何とも言えないほどの感慨を味わったという。
スティンガーは京王杯SCを連覇しているが、武騎手よりも岡部騎手が乗って勝ったレースの方が良い勝ち方だったという。極端に速い脚を使うと馬に反動が出るからである。また、タイキブリザードが安田記念を勝ったレースでは、ブリンカーを外すか装着するか、最後の最後まで迷ったらしい。ブリンカーを付けると最後まで集中して走るが、道中で引っ掛かってしまう恐れがある。付けなければ、道中は折り合うかもしれないが、またいつものように最後の詰めが甘くなるかもしれない。悩みぬいた末、藤沢調教師はブリンカーを外すという決断をして、タイキブリザードは見事にそれに応えた。
タイキシャトルは、フランスから帰ってきてから、精神的に燃え尽きてしまったのか、調教で反抗するようになり太目が残ってしまったそうである。それでもマイルCSをブッちちぎり、スプリンターズSでも僅差の3着と、やはり桁違いの能力を秘めていたのだろう。それから、高松宮記念を制したシンコウキングは父フェアリーキング譲りのわがままで短気な馬で難しかったという話や、NHKマイルCを勝ったシンボリインディは3歳時に無理をして有馬記念を使ったことがミスだったという悲話。シンボリクリスエスは右回りで右にモタれる悪いクセがあり、それを矯正するために左回りの芝コースばかりで調教していたことなど、なかなか私たちが知りえない競馬の真実が満載である。
たくさんの名馬たちが語られるが、またそうではない、名馬と呼ばれることのなかった馬たちに対する藤沢調教師の愛情の深さも伝わってくる素晴らしい作品に仕上がっている。特に、ここに登場する馬たちの走った軌跡をご存知の方にとっては、あの時代にタイムスリップして競馬をもう一度味わいつくしているような感覚に浸れるはず。競馬関連のDVDの中では一番のお勧めである。
最後に、「夏休みだよ!ブログ⇔メルマガ連動企画」の答えは、強い馬にとってのメリットとは「精神的に燃え尽きない」ということだそうだ。強い馬は己の限界を超えて走ってしまうことがあるので、強い馬を強い馬と一緒に走らせてしまうと、お互いが頑張りすぎて精神的に参ってしまうのだ。精神的に燃え尽きさせないために、なるべく走る馬と走らない馬を一緒に走らせるのである。私はこれを知ったとき、目からウロコが落ちたような気がした。
菊花賞2
有馬記念
阪神大賞典
天皇賞春1
天皇賞春2
宝塚記念1
宝塚記念2
宝塚記念3
凱旋門賞1
凱旋門賞2
ジャパンカップ
ファイナルフライト1
引退式
ハーツクライ
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ダイワスカーレット桜花賞
ディープスカイ
ウオッカ安田記念
伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
ロジユニヴァース
Strongest Vodka
カンパニー
Keiba is beautiful
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