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集中連載:「Good 馬場!」第7回

■雨が降って、芝コースの馬場が悪化した場合
ここまでは芝の良馬場において、馬場の状態を把握する方法を述べてきたが、次に雨が降って、芝コースの馬場状態が悪化してしまったケースに話を移したい。

良馬場が、ある程度、固定された馬場状態であるのに対して、雨が降り続くことによって馬場は稍重から重、そして不良へと大きく変化する。そして、それに伴い、走破時計は遅くなっていく。

とは言っても、今の芝コースは路盤が砂地であるため排水が良く、多少の雨が降ったとしても、昔のようにコース上に水がたまってしまうということはない。たとえ前日に雨が多少降ったとしても、当日晴れてさえいれば、雨の影響はほとんど考えなくてもよい。または当日の午前中に雨が多少降ったとしても、その後晴れれば、メインレースまでにはほとんど回復しているか、悪くてもやや重でレースは行われるだろう。特に開幕週などで野芝が強靭に根付いている時期は、たとえレースがやや重で行われたとしても、ほとんど良馬場と変わらない速い時計の決着になることが多い。

これは余談になるのだが、排水の仕方によっては、馬場の内外でトラックバイアスが生じて、内枠を引いた馬が有利になることがある。

東京競馬場では平成14年~15年の改修時に、バックストレッチから3~4コーナーにかけて、芝コース内側に排水溝が設けられた。コースで最も低くなる部分に雨が集まってしまい、芝が集中して傷んでしまうことを防ぐためである。この排水溝によって、東京競馬場では雨が降ると、コースの内側から一気に馬場が乾いていくため、そのタイミングによっては、馬場の内側を通ることのできる内枠を引いた馬が有利になることがある。特に午前中で雨が上がった時などは、午後のレースで馬場の内側にトラックバイアスが生じることが多い。

平成15年のジャパンカップは、午前中に雨が降り続き、重馬場で行われた。勝ったタップダンスシチーは本来、道悪が得意な馬ではなかったが、この排水溝によるトラックバイアスを利用して逃げ切ったのである。悪い馬場に脚を取られながら追走する他馬を尻目に、タップダンスシチーは乾いた馬場の内側を気持ちよく走り、後続になんと9馬身の差をつけてしまったのである。タップダンスシチーが究極の仕上がりにあったことや、極端なスローの展開に恵まれたことなどもあったが、雨上がりの東京競馬場は内枠が有利になるということを実感したレースであった。

Goodbabatapdance

話を元に戻すと、かなり極端に雨が降り続ける場合は、正直に言うと、馬場状態の把握は極めて難しいものとなる。いつから降り続いている雨か、当日は芝のどのような時期に当たるか、当日までにどれくらい芝が傷んでいるか、そして当日の天気、季節など幾多の要素によって、馬場の状態が刻々と変化していくからである。前のレースと次のレースの馬場状態が全く異なってしまうことも珍しくない。もし道悪になった場合は、馬場状態を正確に把握することはあきらめて、その日は波乱を前提として馬券を買うべきであろう

(第8回へ続く→)

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Comments

そうですね。芝の場合は良に近い稍重が一番時計が早くなる傾向にあると思います。
ただ、重に近い稍重になると話しが違ってきたりして難しいですね。
重馬場が得意な馬が稍重で激走した後、直ぐに馬場状態発表が重馬場になったりすると、「JRA!発表をもう少し早くしてくれやー」と思ったりしたもんです。

Posted by: はやひで | September 20, 2007 at 06:22 PM

はやひでさん

ありがとうございます。

雨が降っている時の馬場状態の把握は難しいです。

降った量が同じでも、時期によって乾き方や傷み方が違ってきますから。

また、地盤は良くても芝が上滑りしたりと、雨が降ったら波乱は覚悟の上で馬券を買わなきゃならないですね。

山口の事件の件、子を持つ身としては、早く決着をつけてあげて欲しいと私も思います。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 20, 2007 at 10:31 PM

いえいえ、こちらこそ毎度ありがとうございます。

蹄の形も影響しますよね。蹄の形がどの様に影響するのかは全然判っていないのですが。。

私は雨の日はダートのレースを主に買う様にしています。

特に中央場所以外の時は1000mダート戦。スピードがそのまま生かされる事が多いので。

ま、それでも当たらないんですがね。(;´Д`)
当たっても調子に乗ってメインの芝レースで根こそぎ持って行かれるんですがね。
ゞ( ̄∇ ̄;)

Posted by: はやひで | September 20, 2007 at 11:05 PM

はやひでさん

適度に雨が降った場合は、ダート戦は走りやすい馬場になりますからね。

でも、メインの芝のレースで根こそぎ負けちゃダメでしょ!(笑)。

蹄の形については、この後に書かせていただきます。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 21, 2007 at 01:31 AM

『雨上がりの東京競馬場は内枠が有利になるということを実感したレースであった』

自分的に付け加えるとするれば、スタートが良くていい位置を取りに行けるスタートセンスが良い馬が最も有利ではないかと思います。

Posted by: 碧音一番星 | September 21, 2007 at 03:31 PM

碧音一番星さん

そうですね。

この現象はダンスインザムードが勝ったヴィクトリアマイル、ロジックが勝ったNHKマイルCでも見られました。

今年は幸い雨が少なくて悩まずに済んでいますが。

Posted by: 治郎丸敬之 | September 21, 2007 at 09:34 PM

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