勝ちに行ったのは

雨のスプリンターズSは800mのレースであると言ってよい。スタートしてから4ハロンをどれだけ速く走ることが出来るかが勝負のレースである。平成12年のダイタクヤマト、平成16年のカルストンライトオ、平成18年のテイクオーバーターゲット、そして今年のアストンマーチャンと、道悪になったスプリンターズSは全て逃げ馬が制していることからも、それは明らかである。逃げる馬を当てるレース、逃げた馬以外は何者でもないレース、それが雨のスプリンターズSである。
もう少し具体的に説明すると、スプリンターズSはパンパンの良馬場で行われても、重・不良馬場で行われても、前半の800mのタイムはほとんど変わらない。たとえば、平成17年に良馬場で行われたスプリンターズS(勝ち馬サイレントウィットネス)と、不良馬場で行われた今年のスプリンターズSのラップをご覧いただきたい。
平成17年 12.1-10.1-10.7-11.1-11.5-11.8 良馬場
平成19年 12.0-10.3-10.8-11.1-12.0-13.2 不良馬場
これほど異なる条件下で行われた2つのスプリンターズSだが、テンの4ハロンのラップタイムはほとんど同じであることが分かる。平成17年がスローペースで流れたわけではない。どちらかというとハイペースで道中は進み、中団から進出したサイレントウィットネスが最後の急坂で差し切り、2着には最後方からデュランダルが32秒の脚で追い込んできた。パンパンの良馬場をハイペースで流れたスプリンターズSと、ドロドロの不良馬場のスプリンターズSの前半800mがほぼ同じラップなのだ。これはどういうことだろう?
これこそが雨のスプリンターズSは800mのレースであるということに他ならない。つまり、スタートしてから800mで究極のラップを刻むため、ラスト400mはどの馬もバテてしまい、レースどころの騒ぎではないということである。また、競走馬はスタミナが切れたところを追い出されるとフォームを崩してノメるという特性があるため、4コーナー手前からはどの馬も真っ直ぐ走らせるだけで精一杯という状況にもなる。勝負は800mで決まってしまうのだ。
いや、800mの時点での隊列(位置取り)はスタートしてからのそれと変わらない以上、本当の意味で勝負が決まってしまうのは、スタートして200mの向こう正面の直線なのかもしれない。雨のスプリンターズSの本当の直線は向こう正面にある、と言ってもよいのではないだろうか。そこで懸命に追わなかった騎手たちは、直線に向かっているにもかかわらず手綱を持ったままゴールインしたも同じだ。
私は松岡騎手の怖いもの知らずの若さとアイルラヴァゲインの1番枠を買って、このレースを勝ちに行ったのだ。しかし、もう一度、レースリプレイを観てみると、このレースを勝ちに行ったのはアストンマーチャンとエムオーウィナー、アンバージャックの3頭だけであった。

菊花賞2
有馬記念
阪神大賞典
天皇賞春1
天皇賞春2
宝塚記念1
宝塚記念2
宝塚記念3
凱旋門賞1
凱旋門賞2
ジャパンカップ
ファイナルフライト1
引退式
ハーツクライ
伝説のウオッカ
メイショウサムソン
スイープトウショウ引退記念
アドマイヤムーン
ダイワスカーレット桜花賞
ディープスカイ
ウオッカ安田記念
伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
Comments
レースリプレイ観ました。確かに、エムオーウィナーとアンバージャックもスタート後、騎手が馬を押しているのがわかりました。私もレースリプレイを何度も観ましたが気づきませんでした。重要なポイントですね。勉強になります。ありがとうございます。
Posted by: hagi | October 04, 2007 at 09:48 PM
hagiさん
こんばんは。
雨のスプリンターズSは、基本的には行ったもん勝ちのレースです。
自分のリズムを崩してまでもと考えるのは普通でしょうが、それでは勝てないんですよね。
それは結果が物語っています。
スズカフェニックスに逃げろとまでは言いませんが、タイプ的に前に行く馬はなにがなんでも逃げるという姿勢を見せて欲しかったなと思います。
好スタートから控えたローエングリンなど、モッタイナイなと思いました。
hagiさんは、馬券の調子はいかがですか?
Posted by: 治郎丸敬之 | October 04, 2007 at 10:59 PM
治郎丸さん
レスありがとうございます。
ローエングリンは、モッタイですね。騎手が違えばと思いました。私は、アストンマーチャンと同じ3歳牝馬のクーヴェルチュールから勝負。もっと積極的なレースを期待していましたが。最近馬券も当たりませんね。試行錯誤を繰り返しています。それでは。
Posted by: hagi | October 05, 2007 at 07:13 AM
hagiさん
四位騎手は、良い意味でも悪い意味でも綺麗に乗ろうとする騎手ですからね。
クーヴェルチュールも外枠が応えたのかもしれませんが、積極さに欠けましたね。
あれでは賭けた人は不完全燃焼でしょうね。
それでは、秋シーズンは当たりそうですね。
お互いに来週からまた楽しみましよう!
Posted by: 治郎丸敬之 | October 05, 2007 at 07:48 PM