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「21世紀の馬券戦略ライブ」CDが残り僅かとなりました。

21cdimg_1

「21世紀の馬券戦略ライブ」CDが残り僅かとなりました。一人でも多くの方に、この集大成ともいえる馬券戦略をお伝えしたいと思っているのですが、いかんせんCD等を作成するまとまった時間が取れない都合で、限定発売にさせていただいていることをご理解ください。

なぜ、「21世紀の馬券戦略ライブ」を、技術論である「プロフェッショナル馬券術ライブ」よりも前に行ったかというと、いくら技術的な知識があっても、どうやって賭けるか、考えるかを知らなければ元も子もないからです。それはトレーニング方法を知らないスポーツ選手がガムシャラに練習しても上手くならないばかりか、下手をすると体を壊してしまうことにも似ています。

・どの馬に賭けるかと同じくらい、どのように賭けるか迷ってしまう
・予想は当たっていたのに馬券は儲かっていない
・いくら予想をしても結論が出ない(決断ができない)

こういう悩みのほとんどは、この戦略部分を知ることで解決できます。もちろん、十人いれば十人の予想法や賭け方があり、どれが正しいとは言い切れないのですが、それでも「基本」というものがあるのもまた事実です。その「基本」から外れてしまうと、いくら予想しても無駄になってしまうということですね。

残されたG1レースはあと3つになりますが、競馬はこれからも続いていきます。さらなるレベルアップをしたいという方は、ぜひ聴いてみてください。第1部を聴いて実践するだけでも、回収率が大幅にアップするはずですよ。

→ライブの模様はこちらから

以下、ライブCDを購入してくださった方々からいただいた感想の中で、掲載の承諾を得たものになります。*個人情報の問題もありますので、お名前は全てイニシャルにして掲載させていただいております。

『なるほど、すばらしい』
さて、内容についてですが『なるほど、すばらしい』です。私もにわか競馬ファン?の例に漏れずいろいろな馬券本を読み漁りいわゆる投資法も実践してきましたがここまで深いものはなかったですね。(ここでいう深いとは細かいという意味ではありません)大数の法則にもふれてありますが私が過去目にしてきた他の多くの本は法則を紹介するがその後には決まって都合の良いデータと見当違いの公式や馬券購入方法を延々とならべるだけの中身の薄いものばかりでしたが、「21世紀の馬券戦略ライブ」の中では本質を突いたことが非常にシンプル(ここ大事)に紹介されていて治朗丸さんもCDで言っておられましたがこれを実践するだけでも間違いなく収支は改善されますね。網羅思考と直観思考については言っておられたことは大方、理解できたと思ってますからもうちょっと競馬を勉強してからだなと・・・。そうでないとあまりにも精度が悪すぎて(汗)しかしこの内容で3,500円は破格の値段ですね。こちらとしてはありがたいですが(笑)近々、またライブをされるみたいですね。都合がつきませんで行けれませんがまたこのような形で(CD)で提供してくださることを願って応援しております。ありがとうございました。
M様

Mの法則の今井さんの次に出会った
CD届きました。ご連絡できてなくてすいませんでした。手間賃にも及ばないような価格で提供していただき感謝します。ガラスの競馬場の治郎丸さんに出会ったのは、馬券を購入することになってから、悩み出したときにたどり着いた2つ目の出来事です。1つ目は、Mの法則の今井さんです。馬券を絞っていく方が、最終的な勝ちに近いということですね。まだ、サラっとしか聞いていませんが、楽しい競馬のバイブルとして何度も聞いてみます。昔は、にわかMの法則で、ハズしまくっても最終的に勝つ!みたいな攻めの馬券が買えていたのですが、最近は、守りの競馬に入ってしまって、ほんの少し勝つか、少し負けるかの馬券しか買えなくなりました。なんか、無難に馬券して、無難に勝って、無難に負けて、、、、、楽しいか?オレ?。昔の馬券も今の馬券も人生を終わりにするような競馬はしていないので問題はありませんが、やっぱり始めたころの馬券の方が数倍自分もイキイキしてたし、楽しかったです。そんなモヤモヤ馬券をしてるスランプ期?に、ガラスの競馬場に出会いました。平均配当のデータは、ビックリです。期待値は、単勝が1番あると聞いたことありますが、間違ってますか?)ワイド登場した頃は、「なんで、馬単とか3連単とか先ににやらねーんだ!」って、みんな言ってたと思います。私も思ってました。馬券戦略の3ページ目の平均配当を見て、私が最近感じていたことの回答が出た気がしました。「ワイドは、(・∀・)イイ!!」です。そして私の構想「攻めて守る馬券」のアイテム(守り方)にピッタリです。馬連、馬単で攻めて、同一目で、ワイドで守る!これを買い目を絞って買っていきます。あと、ちゃんと収支をつけないといけないことを反省します。回顧が重要なこともわかっていますが、なかなかできません。ネットに自分の予想や買い目を乗せると馬券が堅くなり、当たらなくなりますが、これは「直感」を大事にする逆手にもとれますので、早めにバンバン載せていくのもアリですね^^。面識もないのに、フレンドリーな書き方、またダラダラ乱雑な書き込み読んでいただきありがとうございました。メルマガにも登録させていただきました。楽しく拝見させてもらいます。
M様

「なるほど!」と、独り言を言ってしまった
競馬一年生のSです。テキストを広げて聴いているとなぜか自分もそこにいるような感覚…。不思議体験でした。まだ全部を聴いたわけではないですけれど3つのルール+1は今週、小倉記念から実践してみようと思います。聴いてるときに思わず「なるほど!」と、独り言を言ってしまったのは内緒ですよ。では結果はどうあれまたメールさせて頂きます。
S様

お金をだしてCDを買った価値があるかな(いやそれ以上の価値があったかも)
ライブCD全部聞かせて頂きました。参考になる部分がたくさんあり、まずは100レース分実践してみようと思っています。ありがとうございました。それと他の人の大局観を聞くのは勉強になりますね。私も冶郎丸さんの大局観をみてなるほど~と思いました。まあ自分の考えを大切にしたいので直観を変える気はありませんけどね(汗) これでお金をだして冶郎丸さんのCDを買った価値はあるかな(いやそれ以上の価値があったかも)と思っています。ありがとうございました。また何かあったらお願いします。
H様

覚悟して精進していこうと思います
一通り聞かせていただきました。個人的には『馬券を買う』という欲求に耐えることができるのかが問題かと思います。どうやって勉強(研究)をして直観力を上げていくのか(そもそも上げていけるのか)。その間、いかにお金を回していけるか。そして、単勝に限らず大きく賭けるだけの経済力がない状態ではやはり大きな配当に目がくらんでしまうと思うんですよ(笑)。それもたくさん買ってしまう理由のひとつでしょうね。そこをいかに耐えて大きな勝負をできるだけの直観力を身につけることができるか。精神力の勝負ですね。まさに修行ですが、その先には何が待っているのでしょう。先の見えない道へ足を踏み入れてしまっているのですから、覚悟して精進していこうと思います。
Murao

この話聴いてからホント競馬がわかってきました
CDとテキストいただきました@また聴いてます><んー正直言って、この話聴いてからホント競馬がわかってきました。 何にか?それは予想してもわからない。ということです。当てることって難しいということです。それをふまえて、単勝を主に勝ってますが、単勝を2点など、幅をきかせてやってます。そして自分の好きな馬を買う!見る!応援してる馬が勝つってホントに嬉しいです!そして自信のないレースは買わないようになりました。それは競馬を続ける上でいいことだと思いました^^またライブとか交流しましょう!!CDありがとうございました~
T様

少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします
CDですが、もう何回も聴かせていただきました。直感を信じるって、本当だと思います。私は本当によくあるんです。最初にこの馬がいいんじゃないかなぁと、浮かんだときその馬が来ることは多々ありました。私もレースが近づくにつれ、網羅思考になっていき、最終、よくわからない馬券を買ったりすることが多々あるんですよね。このCDをいただいたおかげで、少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします。これからもどうぞ、素晴らしいHP更新&馬券のヒント続けてください。この度は、どうもありがとうございました。
M様

これからの処生のためにも必要な観点だと感じました
ライブCD拝聴いたしました。20世紀の馬券戦略は要素分解、21世紀の馬券戦略は統合の視点が必要、ということ特に印象に残ったキーワードは2つ、「大局観を持つ」、「個を立てる」。これは馬券以外の(大げさに言うと)これからの処生のためにも必要な観点だと感じました。この概念をいかに馬券で体現できるか。ここが難しくて奥が深いところでしょうね。思考と感性を磨きながら取り組んでみたいと思います。とりいそぎ感想まで。これからもよろしくお願いいたします。
S様

大事さが改めてわかった
CDを視聴させていただきました(まだ2枚目までですが)。一枚目の絞り込む理由とかいきなり実践してみようかと思います。というか、大事さが改めてわかったというか。わかっていてもなかなか実践できなかったので常に頭にいれてやってみようと思います。それと2枚目、流れの話ですがちょっと難しいですけど、確かにと思い当たる節が多数ありました。すぐ思いつく流れ、「自分の予想の流れ」ですね。予想がいいときと悪いときの流れってありますよね。何しても当たらない、見たいな。これも絞込みの作業をすればかなり違ってくるのではないかと思います。何度か聞いてみて、ご質問等すると思いますのでよろしくお願いします。
I様

にわかに信じられないですがまず100レース試してみたい
ライブCDの通り単勝買いにしてから、なかなか調子がいいです!好きな馬、想いを乗せた馬一頭に勝負を託す醍醐味がなんとなく分かってきた気がします。直観を使って結論を出す という内容が非常に印象的でした。考えて考えて最後の最後(馬体重見て、パドック見て)で結論を出すという流れが当然の競馬の予想の流れであると思っておりました。まだ、にわかに信じられないですが(体の中にすっと入ってこないですが)、まず100レース試してみたいと思います。レース前はあまり考えすぎず直観で結論を出して、レース後に頭を使うように心がけてみます(反省することに頭を使うようにします)。単勝で勝負するという話も非常に参考になりました。わたくしは三連単をメインに勝負していたため、今年の春のG1は散々な結果でした。まさに「揺らぎ」を思いっきり被った結果でした。そんな中、競馬の醍醐味は、やはり「誰が一番強い馬なのか」を当てるという「単勝」に行き着くのかなとも感じておりました。これからは、直観+単勝をメインにかけてみたいと思います。貴重なCDありがとうございました。また、ホームページの方も参考にさせていただいております。今後ともよろしくお願い致します。以上にて失礼致します。
U様

私の教則本とさせていただいております
次郎丸さん、ライブCDを送っていただいた後、メールをいただいておりましたが、返信もしないままになっておりました。ご無礼をお許し下さい。送っていただいたCDは、私の教則本とさせていただいております。初心者(アンカツさんの1つ上のオヤジですが)ですので、解らない部分もあるのですが、少しずつ解きほぐして行こうと思っております。ところで、メイショウサムソン、素晴らしいですね。ゲートを出てからゴールまで、まるで勝利の女神に導かれるように、彼らの前には道標があったようにも思えます。不利を受けた馬達は吹き飛ばされたようにも見えましたよ。競馬っておもしろいですね。地方在住でも楽しめる環境に感謝しつつ、サラブレッドの熱さを私の心に刻み込んだ、故アンバーシャダイに感謝し、そして、競馬のロマンを伝えてくれる次郎丸さんのブログを教本として、これからも楽しんでいきたいと思っております。今後もご教授の程よろしくお願致します。
K様

テキストは何回も読みました
初めまして。先日、「21世紀の馬券戦略ライブCD」を購入したNです。仕事が忙しいので、合間をぬって、1枚目のCDを聴講しました。テキストは何回も読みました。自分の知っている情報や知らない知識があり、大変勉強になっています。これから2枚目のCDを聴講するところです。また、名刺も頂き、案内の文書には、直筆?のサインもあり、この方は信頼できる方だと感じています。今後、いろいろと質問をさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。競馬というものについて、今まで自分なりにいろいろと研究・勉強してきました。次郎丸さんのホームページの記事や情報も、全部目を通しましたよ。すごいなあと思っています。これからも、いろいろと勉強させて頂きます。また、近いうちにお会いして、いろいろとお話できたらいいなぁと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
N様

「21世紀の馬券戦略ライブCD」の具体的な内容は以下のとおりです。
Disc1 幸せな競馬勝利者になるために知っておくべき3つのルール+1(43分)
■競馬は儲からない!?
■確実に負けていく人、勝てるチャンスが残された人
■回収率が大幅にアップする3つのルール+1
■コース設定に基づきめりはりを決める
■本命に賭け続けるとどうなる?
■同じ点数でも賭け方によって効果が違う
■質疑応答

Disc2 競馬~『複雑』なゲーム(36分)
■競馬は『複雑』なゲーム
■20世紀の競馬理論とその限界
■「複雑系」ゲームの2つの攻略法
■ノースフライトの安田記念
■どれぐらい競馬が分かっていますか?
■競馬は無限なり、個を立てよ!

Disc3 21世紀の思考法(57分)
■結論から考える
■網羅思考と直観思考
■上級者と羽生の決定的な違い
■正しい答えを高い確率で出すためには?
■途中で思考が行き詰ってしまった場合、どのように決断するか?
■競馬の予想で一歩抜け出すために
■質疑応答

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Sityou

ライブCDの内容は、CD3枚(合計137分)と当日使用したテキスト(23ページ)になります。

料金はライブの参加費であった3500円のみ(税込み、送料、代引き無料)でお分けいたします。お支払い方法は代金引換になります。安くて心配と思われるかも知れませんが、情報商材ではありませんので、ひとりでも多くの皆さまに聴いていただきたいという思いを込めました。

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プライバシーポリシー特定商取引に基づく表記もご覧ください。

お申し込み方法
Step1_2メールフォームにてお申し込みをしてください。
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
*個人情報を第三者に開示をすることは決してありません。

Step2_2お申し込み確認メールが届きます。

Step3_2お届け先住所にライブCDが届きます。
*代金引換ですので、ライブCDをお受け取りの際に料金はお支払いください。

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また、質問メールも受け付け致します。このライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたら私宛のメールにてドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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見映えがするカレイジャスミン:☆5つ

アロマキャンドル →馬体を見る
牝馬にしては逞しい、骨太な骨格の馬体をしている。
距離が伸びて良いタイプではないが、マイルまでならなんとか持ちそう。
Pad4star

エイシンパンサー →馬体を見る
体型的には短距離馬だが、おっとりとした表情からは、距離が伸びた方が良さそうな印象を受ける。
毛艶や体のメリハリがパッとしないのは季節的なものだろう。
Pad3star

エイムアットビップ →馬体を見る
全体のバランスが良く、立ち姿にも力みを感じさせない。
従順そうな表情からは、レースであれだけ引っ掛かる姿が想像できない。
Pad4star

エフティマイア →馬体を見る
全体的なバランスは悪くないが、このメンバーに入るとパワー不足を感じさせる馬体。
Pad3star

オディール →馬体を見る
いかにもクロフネ産駒らしい、柔らかい筋肉の詰まった好馬体。
距離延長はプラス材料にはならないが、マイル戦までなら心配ないだろう。
Pad4star

カレイジャスミン →馬体を見る
四肢がスラリと長く、見映えのする好馬体。
距離が伸びても良さそうで、あとは輸送の問題だけか。
Pad5star

トールポピー →馬体を見る
全兄フサイチホウオーに比べ、線は細いが、余裕のある造り。
前肢が勝っている馬だけに、坂のある阪神コースの方が合う。
Pad4star

トラストパープル →馬体を見る
もうひと絞りできそうな、立派すぎる腹袋。
正直、シャープさを感じることが出来ず、このメンバーでは苦しいか。
Pad2star

ヤマカツオーキッド →馬体を見る
いかにもバネのありそうな、小さくまとまっている馬体。
毛艶も良くは見せず、このメンバーではパンチ力不足に映る。
Pad3star

ラルケット →馬体を見る
前肢後肢にしっかりと筋肉がついて、いかにもパワーに溢れている。
胴部も長く出ているので、マイル戦はベストの条件だろう。
Pad4star

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オディールの母キュンティアがキャリア1戦で2着した衝撃

Jiromaru

お手紙ありがとうございます。シンボリルドルフが遂にリベンジを果たしたジャパンカップ当日の様子が、まるで手に取るように伝わってきました。熱狂が冷めやすいのは、いつの時代も同じですね。改めてレースを観てみましたが、あのクールな岡部騎手から、なにがなんでも勝ってやる、いや勝って当然だという気迫が伝わってくるように感じました。最後の直線でシンボリルドルフが先頭に立った瞬間、岡部騎手が重ねていた最後のゴーグルを取るシーンが私は好きです。

このレースではロッキータイガーという地方馬が2着に突っ込んできて、ジャパンカップ史上初めての日本馬同士のワンツーとなったことでも有名ですよね。もちろん、2004年のコスモバルクに至るまで、地方馬としてのジャパンカップ2着は快挙でした。雨で馬場が渋っていたことが好走につながったのでしょうが、当時の南関東のレベルは相当に高かったようですね。キングハイセイコーやステートジャガーなどと鎬を削って、実力をつけていったのでしょう。450kgぐらいの小柄な馬ですが、父ミルジョージから受け継いだバネを全身に漲らせながら、シンボリルドルフに迫ったのですから大したものです。

Rockytiger

この2着に勇気付けられて、地方馬がジャパンカップに挑戦する気運が高まりました。翌年にはジュサブローが出走し、これまた7着と健闘しました。しかし、それ以降、パタリと地方馬の勢いは止まってしまいます。中央競馬のレベルが上がったのか、それとも地方競馬のレベルが下がってしまったのか。ロジータ→ジョージモナーク→ハシルショウグンと最下位を迷走してしまいます。ジョージモナークとハシルショウグンはいずれも2年連続最下位という不名誉な記録を打ち立ててしまい、ハシルショウグンは最後にはアルクショウグンと言われてしまいましたね。

個人的には、白いシャドーロールをした芦毛馬のジョージモナークが大好きでした。オールカマーで2着に来た時には、「もしかしたらジャパンカップを勝ってしまうのではないか」と思いました。当時、私の高校の担任が山本という名前で、ジョージというあだ名で呼ばれていて、そういうこともあって「もしかしたら…」の幻想はどんどん膨らんでいったのです。結局、15番人気の15着という人気どおりの結果になってしまいましたが、ずいぶんと長い間、夢を見させてもらった記憶があります。これからまた夢を見させてくれる地方馬の挑戦を期待したいですね。

そういえば、ロッキータイガーもロジータもジョージモナークも、ミルジョージの仔でしたね。今年の10月に永眠してしまいましたが、本当に素晴らしい種牡馬でした。南関東の競馬は、ミルジョージによって支えられていたところもあったのではないでしょうか。

さて、そのジャパンカップも終わり、今週は阪神ジュべナイルFです。昨年から新設の阪神コースで行われましたが、ウオッカという相応しい馬が勝ったように思います。もし昨年のレースが以前の阪神1600mコースで行われていたら、アストンマーチャンが楽勝していたでしょう。それぐらい、レースの特性が大きく変わってしまいました。

阪神1600mのコースの特徴は3~4コーナーの形状にあると思います。大きくグルっと回る、典型的なスパイラルカーブですので、ゆったりと回りながらも、後続が差を詰めるタイミングがありません。直線が長いことも含めて、後続が動き出すのが遅くなりますので、逃げ・先行している馬にとってはコーナーを回りながら息を入れられる楽なコースとなります。そうなると、直線に向いてからの瞬発力勝負になりますので、速い脚のない馬にとっては苦しいレースになるでしょう。もちろん、前に行ける馬の方が有利になることは間違いありません。

ペース感覚から言うと、マイルよりも長い距離を走るような感じでしょう。ですので、マイル以下のレースを走ってきた馬の中では、折り合いを欠いてスタミナを失う馬も出てくるかもしれません。そういった意味でも、1600m以上の距離でのレース経験は必要です。また、最後の直線には高低差約2mの坂が待っていますので、坂のあるコースで勝った経験のあるパワーを持った馬にとっても有利になるはずです。

以上のことを頭に入れながら、出走馬を眺めてみると、今年のメンバーは一長一短があって難しいですね。

ファンタジーSの1、2着馬であるオディールとエイムアットビップが人気にはなるのでしょうが、ファンタジーS組の取捨は慎重に行ったほうが良さそうです。というのも、ファンタジーSはスプリント的な要素が求められるレースですので、スタミナがそれほどない馬でも勝ててしまうからです。

ファンタジーSを勝ったオディールは、気性の素直な馬で、とても乗りやすそうですね。コロンとした体型からは、スタミナが豊富な馬には思えませんが、引っ掛かってスタミナをロスしない分、昨年のアストンマーチャンのように何とかごまかすことが出来るかもしれません。内枠を引いて、経済コースを進めることが好走の条件でしょう。G1レース年間7勝の記録が掛かっている安藤勝己騎手が、どのようにこの馬の力を発揮させるか楽しみです。

オディールの母であるキュンティアは、今からちょうど10年前にこのレースを2着した馬です。それもキャリア1戦ですから、当時は少なからず衝撃を受けたほどです。当時、つけていた競馬ノートに、「そのうちキャリア1戦の馬からも勝ち馬が出るであろう」と書いた記憶があります。それ以降、ヤマニンアルシオン、シークレットコードの2着があるのみで、いまだ勝ち馬は出ていません。一昨年のシークレットコードはチャンスだなと思っていたのですが、最後の最後で差し切られてしまいました。さすがに1戦のキャリアでは苦しいのかもしれませんね。

アロマキャンドルのいちょうSは牡馬を従えての強い勝ち方でした。2着のスマイルジャックが東京スポーツ杯で3着、3着のアポロドルチェが京王杯2歳Sで勝利していますので、その勝利にも大きな価値があります。1頭前に置いて追走しても引っ掛からなかったように、折り合い面に心配もなさそうです。フレンチデピュティ産駒らしい、骨太な骨格をしていて、牝馬ながらにパワーを感じさせてくれる馬です。スピードは母父であるサンデーサイレンスから受け継いだものでしょう。あとは初めての輸送を克服することが出来るかどうか。それだけが心配です。

牡馬に混じって走ってきているシャランジュも面白い1頭だと思います。関東馬はどうしても輸送の不安があるので不利ですが、この馬はデイリー杯で経験していますから心配いらないでしょう。デイリー杯は唯一の牝馬でしたが、スローペースをあわや2着というところまで追い上げました。中間にも美浦の坂路で49秒台の時計を出しているように、ここに来て力をつけてきています。410kg台の小さな馬ですが、折り合いさえつけば、最後の坂もしっかり駆け上がってくるのではないでしょうか。

また、鞍上の村田一誠騎手も魅力です。天皇賞秋の日に、東京競馬場で平場のレースものんびりと観戦していましたが、最も印象に残ったのがアドマイヤスバルが勝ったレースでした。馬の背中に張り付くようにして先行させ、直線に向いても追い出しをしっかり待ち、いざ追い出すと豪快なアクションで最後まで馬を伸ばしていました。騎手は誰だと思ってみたところ村田騎手だったのですね。トップジョッキーかと思っていたら村田一誠騎手だったので、失礼ながらも少し驚いてしまいました。その後、アルゼンチン共和国杯を勝ったように、ここに来て成長著しいジョッキーだと思います。

トールポピーも抽選をクリアしてくれば、上位争いをする1頭でしょう。あのフサイチホウオーの全妹になるのですが、走り方などはそっくりですね。前脚のかき込みがしっかりとしていて、パワーを感じさせますので、京都競馬場よりも直線に坂のある阪神コースの方が合いそうです。マイルよりも長い距離を使ってきていることや、伸びのある馬体からも、スタミナも十分にあることが分かります。あとはデビュー時より20kg減っている馬体重をどう捉えるかでしょう。若駒の馬体重は分からない部分もありますので、しっかりと追い切って来られるかどうかに注目です。

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フルムーン

Japancup07 by echizen

チョウサンが先頭に立って作り出した流れは、前半72秒8、後半71秒9というイーブンペースよりやや遅めの、特に中盤が緩んだスローペース。ラスト3ハロンの勝負になったことにより、中団より前に位置できなかった馬にとっては極めて厳しい展開となってしまった。

勝ったアドマイヤムーンは、最後は詰め寄られたものの、ほぼ完勝と言ってよい。直線の坂を駆け上がってから一気に伸びたその脚力は、ドバイデューティーフリーを思い出させる強烈さであった。距離不安が囁かれていたが、今年に入って胴部が拳1個分ほど伸びていたように、決して2000mまでの馬ではなかった。力の要る馬場であったことに加え、天皇賞秋を叩かれて体調も万全で臨んできていたことも勝因のひとつであった。

岩田康誠騎手はアドマイヤムーンの力を出し切る完璧な騎乗であった。折り合いを欠くことを恐れることなく、スタートから強気で好位を取りに行き、1コーナーでは少しゴチャついてしまったが、それ以降は最高の位置取りでレースを進めることが出来た。直線で前が開いてもギリギリまで仕掛けを待ち、坂を登り切ってから追い出したタイミングも見事。これが東京コース初重賞とは思えない、まさに府中2400mのお手本のような乗り方であった。

2着に敗れはしたものの、ポップロックも最後の最後まで伸びていた。この秋に入って、末脚の切れ味も増してきている。府中コースも合っているし、前走から距離が延長されたことによって、レースの流れにもスムーズに乗ることが出来た。また、この馬も内枠を利して、強気に攻めたペリエ騎手の好騎乗が光る。惜しむらくは、最後の直線でわずかに前が壁になり、ワンテンポ追い出しが遅れたことだろう。エンジンの掛かりが遅い馬だけに、あそこさえスムーズに抜けていれば、もしかしたら勝利に手が届いていたかもしれない。

メイショウサムソンは明らかに外を回しすぎた。せっかく1~2コーナーを内ラチ沿いで進めたにもかかわらず、向う正面で外に出してしまったのはいただけない。これだけスローな展開であれば、4コーナーで大外を回したことによるロスは計り知れない。前が壁になるリスクはあったとしても、アドマイヤムーンが通ってきた進路をトレースしてくるのが勝つための定石であろう。安全策で外を回したというよりも、安易に外を回したという感が強い。当日、そのような乗り方をして何度も勝っていただけに、武豊騎手自身、少し傲慢になっていた部分もあったのだろう。

とはいえ、メイショウサムソンが思うほどに伸びなかったのも事実である。天皇賞に比べ、わずかに緩く仕上げた馬体に映った。秋3戦ということを考えて、中間の乗り込みも少なかったように、わずかに手加減して調整していたことが裏目に出た。いつになく馬場に入ってから入れ込んでいたし、スタートしてからの推進意欲もなかった。それでいて、外を回って3着に食い込んできているだけに、やはりこの馬は強い。まともに仕上げて来れば、有馬記念はまずこの馬のものだろう。

ウオッカはまだ本調子になかったのだろう。四位騎手はそれを考慮して位置取りを下げて乗っていたが、結果的には裏目に出てしまった。4コーナーの回り方は見事であったが、最後、メイショウサムソンに詰め寄ったところで力尽きてしまった。しかし、もしこの馬がダービー時の体調にあれば突き抜けていたかもしれない、と思わせるだけの迫力は見せてくれた。今年はゆっくりと休養させて、来年の活躍を楽しみに待ちたい。

京都大賞典とほぼ同タイムで同じ上がりにもかかわらず、インティライミが弾けなかったのは馬場の違いと馬体が少し重かったからであろう。今回のジャパンカップの馬場は野芝の成長も止まり、やや力の要る馬場になっていた。このメンバーに入ると華奢に見える馬だけに、もう少し軽い馬場で戦いたかったというのが本音だろう。また、京都大賞典から間隔が開いたことにより、プラス4kgと馬体が増えてしまったことが誤算であった。ギリギリに絞り込んでこその馬であり、調教はこなしていたものの、わずかに仕上がりが甘かったか。

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NダンサーとネイティブD馬連1点

Rudolf

で、続きですが。
何かと言うと負けられない馬、ルドルフが天皇賞で負けた話の続きです。
このおやじの睡眠障害はいまだに続いていて、うとうとすると決まって何かに追われる悪夢にうなされるはめになってしまいました。(秋の天皇賞でルドルフは直線で早めに先頭に立って追い込み馬に差された)

1985年11月24日は、シンボリが会ったこともない者たちとの約束を果たす日でした。朝から季節外れの生暖かい雨が蕭然と落ちている。この日の昼過ぎ、シンボリはJCを勝ってみせなくてはならなかった。

その日はシンボリだけをみればよかったのでおやじはいつもより遅くに起床し、例の大阪球場横の場外へ足を運んだ。雨はまだ降り続いていて心なしか午前中よりも暗くなったような気がする。シンボリの単勝はいつまでも2倍を割ることはなかった。少し単勝を買って実況用テレビの前の人だかりに潜り込んだ。

今日は大人しい。シンボリは素直に名手の指示に従っている。淡々とレースは流れるがいつもの喚声はあがらない。最後の直線半ば、シンボリが馬群を割る。静まり返った人だかりの後ろから、突然、「シンボリ、今日は大丈夫やでえ」という絶叫が響いた。振り向いて見ると、痩身の50がらみの男が脱力するかのごとく、膝を折っていた。人だかりから少し失笑がもれる。シンボリは1完歩ごとに差を広げてゴールしたが歓声はない。ようやく地方馬ロッキータイガーが2着に押し上げたところで、よっしゃあ、などといつもの場外の気合が入った。

人の熱狂なんてこんなものなんですね。頂点に達した瞬間に凍りつく。ただ雨中のターフを照らす照明の中をゴールしたルドルフの美しさと脱力しひざまずいた男とのコントラストが目に焼きついている。ルドルフはこの男にどんな約束を果たしたのだろうか・・・。

さて、ウオッカとマーちゃんのすさまじい叩き合いからもう1年がすぎたのですね。それにしてもJCのウオッカの強かったこと。パドックは秋華賞よりは若干よかったかな。それでもまだピンとくるものはない。いやあ、実に恐ろしい馬である。

今年の2歳牝馬はどんな走りを見せてくれますか。今年はポストサンデー元年ということで、この十数年あまり日本で猛威をふるったターントゥ系の勢いはどうなったんだろうという興味がわいて下のような表をこしらえてみました。数字は阪神JFの6年間の年度ごとの出走頭数に占める各主流血脈の割合をパーセントで示したものです。今年は全登録馬29頭をあたって調べてみました。

6年前5年前4年前3年前2年前昨年今年
Nダンサー 28% 56% 0% 22% 11% 28% 38%
ターントゥ 44% 17% 50% 61% 50% 44% 24%
ネイティブD 17% 11% 11% 17% 17% 0% 24%
ナスルーラ 11% 17% 17% 0% 11% 28% 14%
異系 0% 0% 22% 0% 11% 0% 0%

本来なら全種牡馬に占める各主流血脈の割合と上の数字を比較してこそ意味のある表なんですが、時間がない。そもそも数学や統計で最も大切なのは「だいたい」とか「おおよそ」なんですから、まあいいじゃないですか。

昨年まではターントゥ系が出走馬の約5割を送り込んでいます。日本にいるサラブレッドの半分がターントゥというはずはないのでこれは驚異的な数字というほかありません。ところが今年は25%に落ち込んでいる。おやじはよく血の勢いという言葉を使いますが、半分に減るというのはターントゥにとって危機的な状況が現れているというのは間違いありません。サンデー系の種牡馬でもタキオンやディープのような異種の臭いのする種牡馬しか生き残れないかもしれません。

Nダンサーの数字はばらつきがあるように思えますが、数学的にみると30%ということでいいでしょう。あっ、算数的でしたね。今年は38%と好調なようですがNダンサー系のサラブレッドの数を想像すると、やや勢いを取り戻したと理解するべきなんでしょう。アイルランドの種牡馬の90%以上がNダンサー系で占められていることを考えればものたらないといっていいのかも知れません。

ナスルーラ系の不振は目を覆いたくなるばかりです。おやじの若いころはナスルーラの黄金時代でしたがね。この血統で活躍するのはグレイソブリン系ばかりです。Aコジーンやジャングルには今後も何年かに1頭、大物を出してほしいものですし、その期待ももてると思っています。しかしブラッシンググルーム(オペラオーの母系に入っている種牡馬)のように母系に入って力を発揮する種馬がナスルーラ系から出てきているというのは、この血がすでにアウトサイダーに追いやられているということなのかもしれませんね。パラダイスクリーク(9歳馬アサカデフィートの父)なんてのは異種の臭いのプンプンする種牡馬です。おやじが主流血脈といっているのはすべてファラリスという20世紀初めの種牡馬から出た父親たちなのですが、ナスルーラはファラリス系の異種になりつつあるのかもしれませんね。

ファラリス系以外の種馬もなかなか元気なところを見せています。異系の活躍が他のG1より目立つのはよい母馬決定戦にふさわしいですよね、阪神JFは早熟な血の争いだけではなく、それなりに底力も試されているんですね。

今年目立つのはネイティブダンサーの躍進です。この血統こそサラブレッドの魅力のすべてを兼ね備えた血統だとおやじは思っています。速くて強くて不気味、そして万能。日本ではこの血統がターントゥにとってかわるのかも知れません。

優勝馬の父系をみるとやはりNダンサーが強いですね。16年のJFの歴史の中で7頭の優勝馬を出しています。今年も有力馬のほとんどがNダンサー系の牝馬です。ターントゥの優勝馬は4頭、意外に少ないので驚きました。今年はエントリーした馬の4分の1ほどしかターントゥはいないので確率的には優勝馬を出すのは更にきびしくなりました。逆にいうとNダンサーの馬を狙えば馬券はとれるかも・・・ということになりますか。そんな単純がまかり通ればおやじも今頃大金もち!

ナスルーラの優勝馬は1頭、やはり厳しい。ことしも勝ち馬を送り出すまではどうでしょうか?異系からは2頭、いずれもトゥルービヨン系からのチャレンジでした。今年の異系からのエントリーはありませんでした。

ネイティブD系の優勝馬は2頭、今年はこの血統のエントリー馬が例年の倍近くあるので、勝ち馬を出す期待がもてますね。人気はNダンサーに集まると思うので馬券の妙味もあると思います。そういえばJFが牝馬限定G1となった、初回の勝ち馬、ニシノフラワーはネイティブDの娘でした。河内師の全盛時代の名馬です。初めて西山牧場にクラシックの栄冠をプレゼントした馬だったと記憶しています。

ニシノフラワーから8年後、2頭目のネイティブDの娘がJFを勝っています。ヤマカツスズランです。今年はというと、それからまた、8年後にあたるわけです。それはいい・・・。先週は佐藤哲三に全部もっていかれたので、今週は地道に血統の研究でもして楽しみたいと思っています。NダンサーとネイティブD馬連1点に少額賭けて楽しむとしようかな。

母系については次回の手紙で書かせてください。

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ヴァーミリアンの恩返し

Jcdirt07 photo by echizen

スタート後の100mを除いた前半1000mが57秒7、後半が61秒9という、超ハイペースでレースは流れた。これだけのハイペースになってしまうと、逃げ・先行馬に勝ち目はない。差し馬同士の決着となった中でも、最後まで末脚を爆発させたヴァーミリアンが、レコードタイムで圧勝した。

ヴァーミリアンはスタートも良く、道中はレースの流れに乗り、最後の直線は先に抜けたフィールドルージュ1頭に相手を絞って追い出された。ペースが速くなったことにより、この馬の強さが浮き彫りになった感もあり、見た目以上の楽勝であった。芝の重賞レースを勝っているように、このメンバーではスピードが一枚も二枚も抜けている。昨年の秋から馬が良くなっており、ドバイに行ったことで馬が完全に変わった。また、ドバイ遠征後に無理をさせなかったことが、この馬の成長をさらに促したのだろう。スピード、スタミナ、パワー、どの面から見てもまさにダートの鬼である。

武豊騎手は昨年の惜しい2着の借りを見事に返した。前半で前がかなりやり合っていたが、全く気にすることなく、ヴァーミリアンのリズムでレースを進めていた。そして、最後の直線に向いた際、周りの馬たちとの手応えを図りながら、1テンポ追い出しを我慢させた辺りの冷静さはさすがである。あのまま一気に行ってもおそらく勝っていただろうが、あそこで1テンポ遅らせたことでヴァーミリアンの勝利を確定させたと言ってよい。

惜しくも2着に敗れたフィールドルージュは、あらん限りの力を出し切っての敗北であった。前走は前が止まらない馬場で敗れたが、今回は展開が見事にハマった。それにしても、横山典弘騎手の騎乗は見事である。一昨年のシーキングザダイヤもそうであったが、わずかな距離ロスもなく、追い出しのタイミングも完璧と、本人も非の打ち所のないレースだったに違いない。力に劣る馬で勝つためにはこう乗るというお手本のような乗り方であった。それにしても、今年も勝った馬が強すぎた。

サンライズバッカスは最後伸びてきたものの、3着を確保するのが精一杯であった。この馬にとっては距離が長いことは確かで、それを補うために最後の直線に賭けた以上、この結果は上出来と考えてよい。マイル前後のダート戦であれば、まだまだ活躍が見込める。

メイショウトウコンは絶好調の出来にあったが、この馬にとってはペースが速すぎた。ダート馬としては珍しく、スローペースの瞬発力勝負に強いタイプだけに、ハイペースになし崩し的に脚を使わされてしまった。前がバテたので4着に追い込んでこられたが、もう少しゆったりと行けるレースの方がこの馬には合っている。

ワイルドワンダーは向う正面で引っ掛かってしまったのが痛かった。豊富なスタミナがある馬ではないため、あの時点で脚を使ってしまっては勝負にはならない。同厩舎のドラゴンファイアーは、レースの流れに乗っていたものの、追い出されると全く伸びることがなかった。馬体を見てもまだ幼いように、これから先に大きな期待をかけるべき馬である。

ブルーコンコルドは前半で飛ばしすぎたため、最後は大きく失速してしまった。不利を受けたくないという幸騎手の判断もあったのだろうが、どう見てもあのペースに付いていくのは無謀としか言えない。同じことはフリーオーソにも言える。

ポリトラックの馬場を勝って臨んできたスチューデントカウンシルは、実力を発揮しての2着だろう。アメリカの一流馬でも、日本の砂など、あらゆる条件を克服して好走することはやはり難しいのだろうか。来年度からは阪神1800mで行われるJCダートだが、どのようなメンバーが揃い、どのようなレースが行われるか今から楽しみである。

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競馬場ツアーの報告

本日の競馬場ツアーに参加していただいた皆さま、大変お疲れ様でした。11月末とは思えない陽気で、最高の競馬日和でしたね。場所を確保すること以外何も出来ませんでしたが、競馬についてゆっくりとお話できて、とても楽しかったです。

友人のTさんとKさんを連れてきて頂いたHさん、3人でワイド的中おめでとうございます!就職活動がんばってください。必ず適所が見つかるはずです。MさんとSさん、3連複的中おめでとうございます!「デットーリポジション」という言葉、これからは私のものとして使わせていただきます。勝負師Nさん、今日も最後までお付き合いいただいてありがとうございます。妙に口数が少ないと思ったら最終のワイドが勝負だったのですね。滋賀からお越しいただいたIさん、また見事に勝って帰られましたね。その勝負強さにはいつも脱帽です。Mさんの進呈してくださったビニールシートに、いつ私のサインは書き込まれるのでしょうか。ポップロック悔しかったですね。共同馬主のお話も楽しかったです。いつか私も口取りしたいと思います。ドリパス残念でしたね、Kさん。レース後も変わらないKさんは、私と比べさすが大人だと思いました。Kさん、今日は一番乗りで色々とお話ができて良かったです。パドック推奨のポップロックが来ましたね。さすがです。長崎からわざわざ来てくれたSさん、何度か顔を出してくれてありがとう。またこちらの競馬場にお越しになる際はお声をお掛けください。キンカメのポスターをゲットしたHさん、良かったですね。あれは本当にプレゼントしようか迷ったものです。大切に飾ってくださいね。ヒシアマゾンのジグソーパズルを下さったYさん、本当にありがとうございます。正月休みに完成させて、我が家の宝物にします。

昨日のライブにお越しいただいた皆さまも、遅くまでお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。ライブの模様につきましては、後日、改めて報告させていただきます。

(ご注意!) 「武差し返せ!」と叫んでいるのは私ではありません。武豊騎手の大外ブン回しに、私はゴール前、ひと声も発することが出来ませんでした(笑)。

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◎メイショウサムソン

Jiromaru

今から12年前のジャパンカップが行われた日、私は東京競馬場のスタンドにいました。11月も末になると寒さが増しますので、朝からずっとスタンドに立ち続けると、身体の芯から冷え切ってしまいます。それでも一歩たりともスタンドを離れなかったのは、その日の3時45分に、私の目の前を、ある牝馬が先頭に立って走り抜けることを信じていたからです。

ルドルフおやじさんは、テリー・ラムスデンという人物をご存知ですか?バブル期直前、デリバティブ取引で莫大な成功を収め、イギリスの競馬界に颯爽と現れるや、わずか数年間で200億円を競馬に投じたとされる、「競馬史上最大のギャンブラー」です。1レースで1頭の馬に数千万円単位で賭けるなんてザラで、多いときには2億円も賭けたこともあったそうです。当然、イギリスはブックメーカー相手の賭けだからこそ出来ることですよね。日本の競馬でそれをやったら、オッズが下がりまくって大変なことになってしまうでしょう。

テリー・ラムスデンは競馬のレースに賭けることも大好きでしたが、また競走馬を所有して走らせることも誇りにしていました。多いときには、70頭以上のサラブレッドを走らせていたそうです。彼が所有して走らせた馬の中で、最も有名なのはケイティスという牝馬です。ケイティスを買った時、テリー・ラムスデンはこう言ったそうです。「僕はこの馬を見ないで買った。予感があったからだ。僕は結果を恐れていなかった。人生にはリスクがつきものだからね。」この賭けにもテリー・ラムスデンは勝ち、ケイティスはアイルランドの千ギニーを勝つ名牝になりました。

しかし、その栄光も長くは続きませんでした。テリー・ラムスデンを破滅させたのは、競馬ではなく、彼の本業であった株取引でした。ブラックマンデーの到来によって、彼の失った額はおよそ100億円。イギリスのジョッキークラブからは追放され、ブックメーカーからは借金の取り立てに追われ、歴史の表舞台から姿を消してしまいました。そして、最愛の馬であるケイティスも手放すことになってしまったのです。

そして、ケイティスはひょんなことから日本人の手に渡り、当時は評価のさほど高くなかったシアトリカルという種牡馬をつけて、あのヒシアマゾンが誕生しました。私が今から12年前、府中のスタンドから走りを見守っていた、その牝馬です。賭けた金額はテリー・ラムスデンの1万分の1ほどにしかすぎませんでしたが、テリー・ラムスデンがケイティスを愛したと同じくらい、私もヒシアマゾンという牝馬に惚れ込んでいました。ヒシアマゾンがランドというドイツの屈強な血の前に敗れ去ってしまったあの日は、私にとってのまさにブラックサンデーでした。

今年のジャパンカップには、あのブラックサンデーを思い出させる馬たちが2頭出走してきます。ウオッカとアドマイヤムーンです。ウオッカはヒシアマゾンの面影を感じさせる牝馬です。雄大な馬体や走りだすと空の上を飛んでいるような大きなフットワーク。顔つきや毛色こそ違え、その美しさという点においては変わりません。ウオッカの阪神ジュべナイルFの走りを見た時に、まるでヒシアマゾンが走っているのかと見間違うほどでした。それ以来、この馬のことは秘かに見守っていました。まさかダービーまで勝ってしまうとは夢にも思いませんでしたが。

もちろん、今回のジャパンカップでも応援したいと思っています。この応援というのは、勝ち負けになると思っているという意味です。ダービーを勝った肉体的、精神的な疲れがどこまで回復しているかが不安ですが、悪い部分はエリザベス女王杯の出走取り消しで吐き出してしまったと考えてもよいでしょう。それは何よりもウオッカの最終追い切りに表れていると思います。あれだけ続けて脚元に不安の出たウオッカに対して、角居調教師は坂路で攻めの調教を施してきましたね。ウオッカが走る気持ちになっているということと、秋の最大の狙いはこのジャパンカップであるということの表現以外のなにものでもないでしょう。

もう1頭のアドマイヤムーンは、祖祖母にケイティスがいます。ケイティスにクリス→サンデーサイレンス→エンドスイープと掛けたのがアドマイヤムーンですね。つまり、ヒシアマゾンと母系が同じということになります。3歳時はコロンとしていたアドマイヤムーンの胴が、古馬になって伸びたのは、母系の影響が大きいのではないでしょうか。もちろん、本格化した今ならば、2400mというチャンピオンディスタンスが長すぎるということはないでしょう。

前走の天皇賞秋は、宝塚記念から間が開いていなかったということも含め、とても力を出し切れる体調にはなかったと思います。直線の不利がなくても、メイショウサムソンには勝てなかったことでしょう。前走を勝てばそのまま引退という予定だったのでしょうが、ルドルフおやじさんもおっしゃっていたように、あれでは難しいですよね。そんなに競馬は甘くありません。しかし、天皇賞秋をひと叩きされて、馬自身に走る気が蘇ってきたように見えます。馬体を見る限りにおいては、前走とは比べ物にならないぐらい、筋肉のメリハリが出てきました。あとは展開ひとつだと思います。望むべくは、スローの上がり勝負になってほしいところですね。

もし私がテリー・ラムスデンなら、ウオッカかアドマイヤムーンを買ったことでしょう。「僕はこの馬を見ないで買った。予感があったからだ。僕は結果を恐れていなかった。人生にはリスクがつきものだからね」と言いながら。しかし、私にはテリー・ラムスデンほどの精神的な強さがありません。結果を恐れてしまいますし、無意識のうちにリスクを避けてしまっていると思います。だから、予想がブレてしまうのでしょうね。馬券も人生も最後は精神的な強さなのかもしれません。

ジャパンカップの本命は◎メイショウサムソンに打ちます。メイショウサムソンにははっきり言って死角が少ないと思います。他の有力馬にはない、自分でレースを作れるという強みがありますし、今年のG1戦線ではそういった馬たちがトレンドです。良馬場であれば、どんな距離を走っても34秒台の上がりでコンスタントに上がってくる馬ですので、自然と後ろの馬たちが勝つために要求される上がりは厳しいものになってきます。怖いのは極端なスローか極端なハイペースだけでしょう。それ以外の展開であれば、勝利の計算が成立するだけの強い馬ですね。

オペラハウスの血か、この馬自身も古馬になって肉体的に成長しています。真横から見た時の、胸前からキ甲までの幅がさらに拡がったように見えます。まさに怪力サムソンといった感じで、これだけ前から見ても横から見ても幅の大きな馬は見当たりません。まるで牛のようですが、走らせたら速いのですよね。府中の芝コースも11月になり、やや力の要る馬場になってきていますので、パワーを増したサムソンにとっては望むところでしょう。3歳時のように、舌がハミを越す癖も解消されたようで、それが最後のもうひと伸びにつながっていると思います。天皇賞秋のように簡単に勝てるとは思いませんが、武豊騎手の言うように、あまり細かいことを考えて乗らなくても結果が出てしまう馬ですよね。

実を言うと、私も当初はインティライミを本命にしようかと考えていました。あっ、ルドルフおやじさんは佐藤哲三騎手に◎でしたね。この馬が今年の秋に大仕事をしそうだと感じたのは、朝日チャレンジカップでの走りを見た時です。メルマガにも書いたのですが、以前とは打って変わった理想的なフォームで直線を駆け抜けていたからです。ぜひ一度朝日チャレンジカップのゴール前写真を見ていただきたいのですが、まさにサラブレッドの理想的なフォームで走っているのが分かります。首の下がり具合や前脚の伸び方など、何ともいえない優美さを漂わせています。続く京都大賞典も同じものでした。

なぜこれほどまでに変わってきたのかというと、おそらく慢性の疾患として抱えていた脚元の病気が治まり、しっかりと調教(追い切り)が出来るようになったということが大きいのではないでしょうか。それは秋緒戦のマイナス10kgの馬体重にもはっきりと表れていますよ。これは馬体重が減ったということではなく、しっかり調教が出来るようになって絞れてきたということです。1週間前にはDWコースで1番時計を叩き出し、今週の最終追い切りはもう仕上がったと言わんばかりにサラッと流しました。今回も万全の出来で出走してくるはずです。最終的にこの馬ではなくサムソンを取ったのは、この馬が秋2戦で走ってきたレースがどちらとも軽い馬場でのものだったからです。今回のジャパンカップはある程度力の要る馬場になり、スタミナ勝負になる可能性が高いので、そのギャップに戸惑うかもしれないという心配だけです。もちろん、この馬が2番手評価ですね。

今回のジャパンカップは買いたい馬がたくさんいて、1頭を選ぶのが勿体ない気がしました。ディラントーマスが出てくれば、史上最高のメンバーになったことでしょう。もちろん、ディラントーマスがいなくても近年稀に見る好メンバーであることに違いはありませんが。どんなレースになるのか、今から楽しみでなりません。

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佐藤哲三に全部

Rudolf

お返事ありがとうございました。JCDを調べていてわからないことが1点。外国馬の競走成績に全天候型という言葉が出ていて、はて?と思っていたところだったんですよ。ポリトラックのことだったのですか?従来の米国のダート(土)とは違う。そこで結果をだしたスチューデントカウンシルは侮れないというわけですね。おもしろくなってきました。幻のように短かった東京2100MのJCDの歴史をしめくくるにふさわしい大変意義のあるレースになりました。血統を考えるのが好きなおやじにはJCよりも楽しみなレースです。僭越ながらふたりの手紙をまとめてJCDの見所とさせてもらっていいですか。

1、日本と米国のアメリカ血統の攻防(来年のJCDを予言する戦い)
2、日本の血統とアメリカ血統の攻防(今までのダートの歴史の総括)

歴史的な戦いにヴァーミリアンは終止符をうつことができると思います。

さて、久々に海外から有力馬が何頭か参戦して楽しみなJCになりましたね。怪力サムソンを日本の代表として応援する人もいればディラントーマスの名声に惹かれている人もいることでしょう。あっ、ディランは取り消しになりましたね。おやじは日本馬だけでもかなりおもしろいレースだと思っていたのですぐに立ち直りました。多士済々、日曜日は爽やかな熱狂が東京競馬場を包みます。

今の時点で招待馬の体調を推し量ることは非常に難しいですね。やはりパドックはみたい。種牡馬入りが決まっている馬もいてJC参戦の意図をはかるのも難しい。自慢じゃあないが、ファビラスラフィンのJC以来馬券は当たってない。去年も同じこと書きましたかなあ。去年もしくじっている。今年も、うーむ悪い予感だけはしています。

なまじ馬の力量や体調を悪い頭で無理に考えようとするもんだから当たらない。それならよーし、今回は人でいこう、人で。馬に乗ったことはおろか触ったことさえないおやじなので騎手の腕を云々する資格はまるでない。まるでないが、騎手の気合ならばわかるような気もする。

◎は佐藤哲三。競馬は馬券を買わないと見えてこないことが多いのですが、偶然買った若いころの佐藤騎手の騎乗ぶりを見て、彼がよく馬を追う騎手だということに気づきました。そのころからのファンなんです。きっぷがいい、タップダンスの好走はまさに人馬一体。タップが佐藤なのか、佐藤がタップなのか、そんな趣。上手な騎手は何人もいるのでしょうが、個性的な騎手は少なくなったようで少し寂しい思いをしていたところです。

ところで落馬寸前の状態でスタートを切ったのにもかかわらず圧勝劇を演じたディープの皐月賞から、もう2年も立ちましたか。あのインパクトの強い走りを見て、ダービーでこの馬を負かしてやれと思った騎手はいったい何人いたでしょうか。いやそんな騎手はいたか、どうかですね。

そのダービーで佐藤哲三は自分の追い込み馬に先行を命じ、4角で先頭に立ってディープとの距離を広げていきました。ディープを負かすには4角過ぎで何メートルディープの前にいるかということを考えるしかありませんね。佐藤哲三は間違いなくディープに勝つことだけを考えてダービーに臨んだと思っています。2着に敗れたとはいえ、ダービー史上もっとも美しい敗戦としてディープの衝撃よりも深くおやじの心にはやきついています。あのダービーを見て佐藤哲三がますます好きになりました。

佐藤哲三の勝利騎手インタビューほどぶっきらぼうなものはありません。京都大賞典のインタビューを再現してみましょうか。
 アナ おめでとうございます。
 佐藤 うーむ、ありがとうございます。
 アナ どういうところに気をつけて乗りましたか。
 佐藤 全部
 アナ どの馬がライバルでしたか。
 佐藤 全部
アナ 勝因を教えてください。
 佐藤 全部
 アナ 馬のいいところを教えてください。
 佐藤 全部
 おやじ がっはははは。

いつもはもう少し口を開く佐藤哲三なんですが、この日は特に口数が少なかった。なにせ「全部」としか言ってない。余程期するものがあるんでしょう。翻訳すると「黙ってJCの結果をみてろ」ということです。凄い気合のりですねえ、勿論佐藤哲三の気合。単に機嫌が悪かったのかもしれませんが・・。

ディランがJCに出走していたならば凱旋門のようにゴール前200M辺りで先頭に立つような競馬をしたでしょう。待っているのは怪力サムソン、そして両馬のすさまじい叩きあい。これを見て猛然と佐藤哲三が鞭を振るう、というゴール前を想像してたのですが、ディランの回避は競馬にも予想にも「綾」を生じさせましたなあ、と全く心配しなくてもよいのが佐藤哲三なんですよ。信じた馬に賭けることができるところが、他の神経質な騎手とは断然違うところなんです。どうですか、治郎丸さん、やるでしょ。このアンちゃん、いや、おっさん。大橋巨泉のクイズダービー風にいえば、今回のJC、佐藤哲三に「全部」となります。

鞍下は蹄の病気さえなければディープ時代の名脇役をつとめたはずの馬です。ひょっとするとディープの調子が悪いときにはディープを苦しめたかもしれない。佐藤哲三は朝日CCで鞍下に手ごたえをつかんだはずです。そのとき鞍下が楽々と負かした相手は毎日王冠でそこそこの競馬をしています。日本馬の中でも最もローテに好感のもてる実に怖い存在です。

鞍下の血統もいいですよ、とは言いません。兄弟にサンヴァレンティン、近親にワンモアチャッターにフォルテベリーニ。言わずと知れたどさまわり血統です。えっ、どさまわりの何処が悪い。おやじだって3回転半どさまわっているんだぞ。この血統にいわゆるクズはでません。非常にポテンシャルの高い血統です。遠くにテスコボーイなんかいて、こりゃあ世界的などさまわりだ。もし1977年に中山2000MでJCやったら7馬身つけてテスコボーイの仔トウショウボーイが優勝したはず。

対抗は武豊になるでしょうか。この騎手のコメントを読んだり聞いたりしていると、馬券のヒントになるものがあるのでいつも注目しています。今年はこんなのがありました。

・桜花賞トライアルの後の勝利騎手インタビュー。通り一遍の返答で、なぜか浮かぬ顔。
・桜花賞後のコメント。「馬が短距離にシフトしている」

1400Mの勝利で浮かぬ顔をして1600Mで強い競馬をしたことのある馬を短距離にシフトとしたと言うのだから、アストンマーチャンについて迷うことがあれば、例えばスプリンターズSでは買う方向で考えればいいし、スワンSでは切ればいいわけだとおやじは参考にするわけです。

今回の作戦について武豊は「あまり細かいことは考えていない」というコメントを出していますね。翻訳すると「一流馬だからこそ細心の注意を払って乗れば勝てますよ」となります。さて、佐藤哲三が武豊にどんな戦いを挑むのでしょう。2年前のダービーの対決が思い出されます。

残りは手短に書かせてください。

外国馬の実力はAムーンが教えてくれているような気がします。香港でプライドに迫ったムーンは世界的な実力をもっている馬ですし、ドバイできちんと結果も出しています。今回の外国馬にレイルリンクに迫るような馬はいるでしょうか。オッズの上ではたいそう妙味はありそうですが、無理に買おうとは思えませんでした。逆に人気を落とすAムーンは無理をしても買う必要があります。それが馬券のセンスというものです。あっ、はいはいナンセンスでしたね。

ウオッカ。大丈夫かなあ、おやじも年だからあまり心配させんでくれよ、という思いで見守るのは切ないですね。切ない。そうとしかいいようがおやじにはありません。

パンドラちゃん。エリザベスでは強いところを見せました。昨年より断然強くなっています。さすがにベストインショーの血統ですね。ドイツ馬のサデックスと同じ牝系です。騎手がルメールからの乗りかわりになって人気を下げるでしょうから、おやじには妙味のある馬に思えます。

お返事に困るような手紙もたまにはいいじゃないですか。あっ、いつものことですね。
ではまとめます。

◎佐藤哲三に全部(インティライミ)
○武豊(怪力サムソン)
▲Aムーン
△パンドラちゃん
×Dパスポート(好きなので買わせてください)

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◎ヴァーミリアン

Jiromaru

今から7年前に始まったJCダートの歴史の流れを、一通のお手紙で堪能させてくれるなんて、さすがです、ルドルフおやじさん。あのクロフネの衝撃は、日本の古い血脈が葬り去られた衝撃だったのですね。「これがG1か?」って思ったほどの圧勝、楽勝劇でしたが、あれが米国血統のパワーとスピードの象徴だったとは…。

おっしゃる通り、フェブラリーSならばなんとかなっても、JCダートはなんともなんらんという馬はたくさんいますね。この東京2100mという設定は、JRAもうまいことやるなと常々思っていたのですが、来年から阪神1800mになるということで残念です。売り上げの問題や、WSJSとの絡みもあったのでしょうが、せめてもう少しタフなコースでやって欲しかった。阪神1800mだと、もしかすると東京のマイル戦よりもスタミナは必要ないかもしれません。

ルドルフおやじさんのお話と少し矛盾するように思えるかもしれませんが、この阪神1800mという設定は、アメリカ馬にとって有利なものに直したのではないかと私は思っています。普段、スタートからガンガン飛ばし、どこまでそのスピードを持続できるかに全てを賭けているアメリカ馬にとって、府中の2100mで同じことをやったら最後まで持たないのです。もちろん、アメリカはダート(土)で日本はサンド(砂)であるということも大きいです。府中の2000mまでならギリギリ粘りこめるかもしれませんが、2100mは苦しいかなと思います。結局、条件があまりにも違いすぎて、強いアメリカ馬は積極的に来日しなかったというのが現実ですよね。つまり、東京の2100mを阪神の1800mにすれば、スピード優先の競馬になって、アメリカ馬が出走しやすくなるという算段ではないでしょうか。強いアメリカ馬が参加してくるのは大いに結構ですが、日本古来の血脈が育たないのでは本末転倒ですね。強いアメリカ馬を米国血統の日本馬が迎え撃つという構図になるのでしょうか。うーん。

アストニシメント系のサンフォードシチー、もちろん覚えていますよ。なにせ、第1回JCダートの私の本命ですから。今から思い返しても、渋いところに印を打ったものだと思います。その頃からひねくれた馬券を買っていたのですね。あのレースは、アメリカ馬がウマシカみたいにすっ飛ばして、殺人的なハイペースで進みましたね。前に行った馬は4コーナー手前でみんなバテてしまって、直線に向いた途端、岡部騎手のウイングアローが持ったままの手応えで先頭に立りました。ウイングアローの鬼のような強さの前にひれ伏してしまいましたが、サンフォードシチーもよく走っていたと思います。村山明騎手にもG1を勝って欲しかったですね。

あっ、それから、ルドルフおやじさんが?にしてくれていたビューチフルドリーマー系の90年代代表には、ぜひレオダーバンをいれてあげたいなあ。ダービーではトウカイテイオーの影さえ踏めませんでしたが、夏を越して成長し、菊花賞を勝った大物です。マルゼンスキー産駒の最後の大物でもあったのではないかと記憶しています。


さて、今年のJCダートですが、ビューチフルドリーマー系とアストニシメント系の対決は見ものですね。ドラゴンファイアーとブルーコンコルドですね。古馬G1の壁をブチ破れるか、それとも古豪健在を見せつけられるか、新旧世代の対決でもありますね。どちらも己の意地にかけても負けられないところでしょう。

3歳馬のドラゴンファイアーは、まだ成長途上といった体つきで、歴戦のダート馬たちの中に混じると少し見劣りしますね。それでも4連勝してきているように、潜在能力は優にG1級でしょう。前走も直線でヒヤッとさせられましたが、本人は何ともなかったように抜け出してきましたから、精神的にも相当太いものがあります。ここ2年、3歳馬が勝っていますし、去年も4連勝で条件戦から臨んできたアロンダイトが突き抜けたように、決して越えられない古馬の壁ではありません。久保田厩舎からはワイルドワンダーとの2頭出しになりますが、私はこちらを上位に見ます。ワイルドワンダーはプロキオンSでの切れ味や、その後のローテーションからも、2100mという距離が微妙に長い気がします。

ブルーコンコルドは前走のJBCクラシックで惨敗して人気を落としましたが、昨年よりもローテーション的には良い形での出走となります。実は私の昨年のJCダートの本命だったのですが、よーく考えてみると昨年は前走がマイル戦(JBCマイル)だったのがマズかったですね。マイルのペースで走ってしまい、道中で引っ掛かっていました。内が開いていたとしても、勝ち負けにはならなかったでしょう。もし昨年の勢いを持って、今年のローテーションで臨んで来ていれば、この馬で勝負したかもしれません。ただ、馬体を見る限り、昨年時の迫力が感じられませんでした。この馬も7歳。すでに39戦をこなしているのですから当たり前ですよね。

メイショウ闘魂は前走エルムSを強烈な末脚で勝ちましたね。フェブラリーSでも書きましたが、この馬は非常に珍しいタイプのダート馬で、スローの瞬発力勝負に強いんです。平安Sにせよ、東海Sにせよ、エルムSにせよ、ゆったりとしたペースで先行馬は楽勝と思っていると、後ろから芝のレース並みの末脚で飛んでくるのです。芝のレースではサンデーサイレンス産駒がこういうレースを得意としますが、それをダートで体現している個性的な馬です。でも、道中が速くなって追走に手一杯になってしまうと、意外と伸びを欠いてしまう面があります。フェブラリーSはそんな負け方でした。今回のJCダートは例年ハイペースになりますので、そのあたりが不安です。

ずいぶん引っ張ってしまいましたが、私も本命は◎ヴァーミリアンに打ちます。前走のJBCクラシックの勝ち方にはウイングアローに通ずる「鬼」を感じてしまいました。ダートの鬼とは、今まさにこの馬のことでしょう。昨年の秋あたりから、馬が良くなってきましたよね。昨年のJCダートも6ヶ月の休み明けでも4着と好走しましたし、その後、ドバイを挟んで馬が変わってきました。ドバイから帰ってきてから無理をしなかったのも良かったのでしょう。石坂調教師の「無理をさせなければ、馬はいつか恩返ししてくれる」っていう言葉は素敵ですね。世間では逆にとられていますが、馬も人間も実は休んでいる間に成長するものです。

地方での勝利が多いだけに、深いダートが合っていると思われがちですが、そんなことはないでしょう。芝の重賞を勝っているように、このメンバーでもスピードは抜けています。そもそも、大井のダートは砂厚7cmで、東京の8cmよりも浅いぐらいで、速い時計の出る競馬場です。中央のレースの方が時計が速いのは、ペース自体が速いからです。その速いペースについて行って、最後にもうひと伸びすることが出来るかの勝負ですが、そこでドバイの経験が生きてくるはずです。世界のハイペースに食らいついて行ったヴァーミリアンにとっては、もしかしたら周りが止まって見えるかもしれませんね。

フリオーソはJDDを勝って、JBCで2着に好走したように、ここにきて力を付けてきています。内田博騎手も相当な意気込みで臨んでくるはずです。ただ、速い時計での決着となったJDDを圧勝したように、走りやすい馬場を得意とする馬ですので、微妙に厚い中央競馬の砂と2100mという距離が微妙な気がします。かなりタフなレースになるはずですので、ここで結果を出せれば本物でしょう。

サンライズバッカスは安藤勝己騎手をしても乗り難しい馬です。安定して追い込んできていますが、自分でレースを作れない分、どうしても全てが嵌らないと勝ちまで届きません。ただ、展開を考えると、ハイペースになることは間違いありませんので、この馬の末脚が生きる流れにはなりそうです。あとは2100mという距離をどこまで克服できるかどうかでしょう。私はこの馬はマイル前後のスピード馬だと思っていますので、嵌っても2着までかなと評価しています。

フサイチホウオーは価値ある挑戦だと思います。この馬の走り方を見ると、間違いなくダート向きではありますので、一発狙いということではJCダートは正解でしょう。ただ、この馬の場合、ダービー以降、精神的に切れてしまっている様子が窺えますので、その点がどうでしょうか。道中で砂を被って、嫌気を出してしまわないとも限りません。ダートは合っているとは思いますので、今回だけの結果で判断して欲しくないところですね。

最後にアメリカ馬のスチューデントカウンシルです。アメリカ馬は府中2100mの砂をこなせないと前述しましたが、この馬は少し違うようです。先週、美浦トレセンにも導入されて話題になりましたが、ポリトラックという合成素材で作られた馬場をデルマー競馬場でこなしてきているようです。簡単に説明しておきますと、アメリカ競馬の通常のダート(土)に比べ、ポリトラックの馬場はスタミナとパワーを要します。そのポリトラックの馬場で行われたパシフィッククラシックSを勝っているということは、つまり府中2100mの砂にも適性があるかもしれないということになります。もちろん、日本の砂とポリトラックは別物ですので、何とも言えないところはありますが、これまでのアメリカ馬と同じだと思っていると痛い目に会うかもしれませんね。

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アドマイヤムーンとメイショウトウコンが5つ☆

アドマイヤムーン →馬体を見る
3歳時に比べ、拳ひとつ分ほど胴が伸び、全体的なバランスが良くなっている。
表情からも闘争心が窺え、前走時よりは迫力が戻ってきた。
Pad5star

インティライミ →馬体を見る
この写真ではもうひと絞り欲しい感じだが、レースまでには絞れてくるだろう。
自信に満ちた表情からも、ここにきて完全復活したことが窺い知れる。
Pad4star

ウオッカ →馬体を見る
エリザベス女王杯時に比べ、馬体が薄くなった感は否めない。
こういう馬体に映った時は、走らない傾向がこの馬にはある。
Pad3star

チョウサン →馬体を見る
このメンバーに入ると、胴が短く、幼さを残した馬体。
毛艶は悪くないが、距離が伸びることがプラスに出るとは思えない。
Pad3star

ドリームパスポート →馬体を見る
休み明けにしては、馬体の張りや艶もあって悪くない。
ただ、細く見えた時に走っているだけに、今回は割り引きが必要か。
Pad3star

ポップロック →馬体を見る
冬場に調子を上げる馬なのか、絶好調だった昨年の有馬記念に近づいている。
馬体面だけを見る限り、非の打ち所はない。
Pad4star

メイショウサムソン →馬体を見る
この馬が良く見えないのはいつものことで、今回も例に漏れず良く見せない。
ただ、キ甲の盛り上がりは凄まじく、パワー勝負ならどの馬にも負けない。
Pad3star

ヴァーミリアン →馬体を見る
大型馬の割に、決して大きく見せないのはバランスの良さからだろう。
ひと叩きされた効果か、アバラも浮いて、申し分のない仕上がり。
Pad4star

サンライズバッカス →馬体を見る
この時期にしては毛艶も悪くなく、体調は申し分ない。
ただ、腰高の馬体は相変わらずで、距離延長には不安が残る。
Pad3star

ドラゴンファイアー →馬体を見る
今後の成長が見込めそうな馬体だが、距離の延長は必ずしも歓迎とはいえない。
気性面では安定している様子が窺える。
Pad4star

ブルーコンコルド →馬体を見る
最盛期のマッチョさが少し薄れ、この馬らしい迫力に欠ける。
距離が延長される今回、それが良い方向に出るかどうかは微妙。
Pad3star

メイショウトウコン →馬体を見る
今年のフェブラリーS時は精神的に参っていたが、今はいかにも充実している。
黒光りする馬体からは体調面での好調も伝わってくる。
Pad5star

ワイルドワンダー →馬体を見る
いかにもダート馬といった、パワー溢れる馬体を誇る。
それゆえに、府中の2100mという距離には不安が残る。
Pad3star

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米国血統の恐ろしさを見せてくれる

Rudolf →ルドルフおやじってどんな人?

来年からJCDは阪神で行われるそうですね。しかも1800Mで。なんでもJCの前日に行われるために、G1の中でもJCDの売り上げは不振を極めていたらしい。東京2100Mだからこそ試される力があったはずなのにね。イージーなレースをつくって競争馬の能力の向上につながろうはずはあるまい。平坦なターフの上を10マイル走っても意味はあるまい。

鏡のようなグリーン、絨毯のようなラフの上で毎日戦っている国のゴルファーがジ・オープンを制するなんてジ・オープンの歴史が終わるまでありえないでしょう。タフなコースをつくってタフなレースが行われてはじめて血は鍛えられる。イージーなレースを創ってどうする。おやじは、来年からJCDは買いません。損したなJRA、いいのかい、いいのかい。

JRAはクロフネを越える馬を作りたくないわけね。クロフネのJCDはカーラジオで聞きました。テレビ実況のないころ場外で競馬をはじめたので、アナウンスの声を聞くだけでレースの様子を理解するという秘儀を身につけた。1着はクロフネというアナウンス、そこから2着はウィングアローまでの間(ま)の長いこと。衝撃的でしたね。おやじがくたばるまで日本馬の凱旋門賞制覇を見せたくないわけね、JRA。冥土の土産をとりあげるわけだな。来年からJCDは買いません。損したなJRA。

フェブラリーSの手紙でダートコースというのは日本の競馬風土だと書きました。だからダートレースで日本の血統が今でも健闘する。第1回JCDの優勝馬が輸入されて5代続いている母系から出たウィングアローだったというのはそのことの象徴的な出来事だったと思います。G3時代からG2、G1と格上げされてもフェブラリーSは古い血脈の牙城そのものでした。今回のJCDにエントリーはありませんが、ウィングアローの血脈はロングプライドを送り出しています。

今回のJCDのひとつの見所はビューティフルドリーマーとアストニシメントの久々の対決です。ここで云々するまでもない日本の代表的な牝系ですね。いささか気がひけるのですが、それぞれの牝系の年代ごとのおやじのベストホースをあげてみましょうね。

ビューティフルドリーマー     アストニシメント
50年メイジヒカリ          50年ヤマイチ(クリフジの娘)             
60年シンザン            60年チトセホープ
70年タケホープ          70年レディースポート(テンモンの母)
80年ニッポーテイオー       80年ブロケード(テンモンのライバル)
90年?               90年メジロマックイーン
00年ティーエムオーシャン    00年?

一概にはいえないのですがビューティフルドリーマー系は牡馬に大物を出し、アストニシメント系は牝馬に大物を出すと言われてましたね。ところが90年前後のニッポーテイオーとメジロマックイーンを最後にこの帝国を思わせるような牝系から大物は現れていません。活躍馬の数も少なくなってきているような気がします。シラオキの系統の隆盛を思うとさびしい限りですね。

不思議なのことに、ターフの大物を失ったころから続々とこの両血統からダート馬が現れる。第1回JCDの2着馬、サンフォードシチーを覚えていらっしゃいますか。あれはアストニシメントから出ています。ターフを駆けるスピードは失われたが底力は満々と湛えられているということか。ならばきっと帝国はいつか復活するはず。その日まで競馬、止められんわ。

今回、ビューティフルドリーマーはドラゴンファイヤー、アストニシメントはブルーコンコルドを送りこんできました。ドラゴンはニッポーテイオーの血をコンコルドはチトセホープの血を背にどんな走りを見せてくれるでしょうか。夢のようです。

しかし夢は夢。シラオキの血脈だって70年代半ばから80年代にかけて不振を極めていたのですから。底力のある血統と地味な主流血脈を交互に何代も重ねてシラオキ系にウオッカが誕生したことを忘れてはいけませんね。帝国復興への道は緒についたばかりです。

社台ファームが導入し育てた牝系といのは実にたくましい。他の牧場に移っても花を咲かせ実をつける。特にナイトアンドデイという牝馬から続く血脈は、春に種を蒔き秋に収穫する年々の農業の営みように堅実で、大地の広がりを思わせます。70年代にはNテーストという種を蒔き、皐月賞馬ダイナコスモスという大輪を咲かせ、80年代はファバージから名牝カッティングエッジを得て、90年代は人目にはつきにくいが小さな実をたくさんつけていました。そして今、この血脈は豊穣年を迎えています。シャドウゲートは今回出走しないようで残念でしたが、この馬の海外G1制覇ほどこの血脈にとって喜ばしい出来事はありません。

今回のJCDにはアントニオ猪木がこの血脈の切り札としてエントリーしてますね。メイショウ闘魂は新冠で種を蒔かれて根をはった、メイショウトウ根。底力は凄いのかもしれない。東海Sのレースぶりをみていて、今回も大いに期待できるのではないかと思いました。

今年のフェブラリーSで久々に古い血脈の底力を証明してくれましたのはサンライズバッカスでした。人気を落としている今回は要注意です。ああ、できればNFDC(G1)というのをつくってあげたい、何のことかって、日本のふるい血統ダートカップ(G1)ですよ。

確かにフェブラリーSでは今も古い血脈と新しく導入された血脈がしのぎをけずっています。ところがです、ここからが肝心なんですけど、JCDにおいては早くも第2回にしてクロフネが一気にその流れを変えてみせました。第1回JCDの覇者ウィングアローを7、8馬身葬って、米国血統のパワーとスピードの恐ろしさを見せつけた。クロフネはダート競馬の黒船。太平の眠りを覚ます蒸気船というわけです。以来JCDの1、2着馬から古い血脈は締め出されています。古い血脈は東京1600Mの壁を越えることはできるけれども、東京2100Mの壁は打ち破れない。現在の日本の血統の到達点と限界を示す、これが東京2100Mの本質だと思います。米国血統の強い馬がいるかぎり、残念ながら古い血統の馬が2100Mの向こう側にたどり着くことは難しいと考えています。

ビューティフルドリーマーやアストニシメントの敵は外国馬でも米国血統でもなく東京2100Mです。JRAはそういう壁を日本馬のために壊してくれるのね、ああ親切だ。損したなJRA。

結論は出ました。スチューデントカウンシルはパシフィッククラシックSを勝った格上馬ですね。この馬には東京21
00Mを悠々と越えていく力はあるでしょう。しかしおやじは去年のJCDでもっとも強い競馬をしたヴァーミリアンを狙います。おやじもしつこくてね、1年も待てるんですわ。この馬が米国血統の恐ろしさを見せてくれると思います。おやじ儲けて損したJRA。

これだけの馬がそろっているのでヴァーミリアンの単にも複にも妙味があるかもしれませんね。◎ヴァーミリアン以上です。

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1分後の世界

Milecs07 by echizen
マイルCS2007-観戦記-
まるで昨年のデジャブを見ているようなレースであった。勝ち時計は1分32秒7、前半の半マイルが46秒4、後半が46秒3であるから、昨年の46秒0、46秒7よりもわずかに緩い流れであった。昨年が雨だったことも考えると、ダイワメジャーにとっては、今年の方が楽な勝利だったのではないだろうか。

勝ったダイワメジャーはこれでマイルCS2連覇、安田記念を挟んでマイルG1を3連覇となり、あのニホンピロウイナー、タイキシャトルと肩を並べたことになる。一昨年がハナ差の2着であるから、マイラーとしての資質は3頭よりも上と言っても過言ではないだろう。馬体が併さってから強い馬なので、圧倒的な速さや強さを感じさせる馬ではないが、今回も着差以上の速さと強さであった。衰えや消耗を危惧する小賢しい論者たち(私を含む)をあざ笑うかのような痛快な勝利であった。強烈な脚を使わないこういうタイプの馬は、肉体的にも精神的にも案外使い減りしないことを肝に銘じておきたい。

安藤勝己騎手がもはや別次元のジョッキーであることに異論はないだろう。スタートしてから「行かなければ俺が行くよ」と先制パンチを浴びせ、フサイチリシャールが行くや、スッと下げた時点で安藤勝己騎手にはゴール板までの1分後の世界が見えていたに違いない。4コーナーを抜群の手応えで回るや、内の馬たちに手応えがないのを確認し、後ろから伸びてくるのは外からとまるで知っているように、ダイワメジャーを馬場の外へと促した。そのゾーンにまんまとハマったスーパーホーネットと馬体を併せると、ダイワメジャーが最後にもうひと伸びしたところがゴール前であった。

安藤勝己騎手は、今年これで6つめのG1勝利となる。連対率も4割を超えている。笠松では「カラスの鳴かない日はあっても、アンカツの勝たない日はない」と言われてきたが、もはやそれは中央競馬でも当てはまる。安藤勝己騎手が今年大きく変わった点は、馬の抑え方(御し方)だろう。以前よりもさらに手綱を短く持って、折り合いに難のありそうな馬でもガッチリと抑え込んでいる。簡単に見えることだが、日本の騎手でここまで馬を押さえ込める人間はいない。阪神大賞典のドリームパスポートでは裏目に出てしまったが、今回のマイルCSの1コーナーでの抑え方を見ても、実を結んできている。

2着に敗れたが、スーパーホーネットは最後まで力を出し切った。距離が短かったスワンSをなんとか追い込んだものの、やはり適距離はマイルなのであろう。少し掛かり気味ながらも道中はベストのポジションをキープし、抜群の手応えで直線を向いた。今回は負けた相手が悪かったが、この馬自身も4歳の秋を迎えて大きく成長している。追い出されてから頭が高くなる走り方が矯正されれば、さらに強くなるだろう。藤岡騎手もこの大舞台でパーフェクトに乗っていた。

スズカフェニックスは後方から良く伸びてきたが、最後は苦しがってササってしまった。まともに追えていれば、連対もあったかもしれない。やはり、調整の狂いから立て直してきたものの、まだ絶好調時の体調には戻っていないのだろう。

アグネスアークは先行集団の後ろのポケットを進み、絶好の手応えで直線を向いた。あとはスーパーホーネットと一緒に伸びるだけという感じであったが、意外にも伸びを欠いてしまった。夏から使い詰めで来た影響があったのか、前走の天皇賞秋で挟まれても激走した反動があったのか、それとも直線に向いた時点で脚元に異常を発生していたのか。敗因は分からないが、負けたことだけは事実である。藤田騎手が下馬したシーンを見て、朝日杯3歳Sで骨折したタガノテイオーを思い出してしまった。

カンパニーは最後の直線で良く伸びたものの、5着を確保するのが精一杯であった。前走の天皇賞秋に比べると、前進意欲がないように映った。もう少し間隔を開けて使った方がいい馬なのかもしれない。キングストレイルは最後まで良く走っている。G1レベルのマイル戦は、この馬にとって少し荷が重かった。

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◎アグネスアーク

Jiromaru

私も関西で中学生時代を過ごしましたので、「もろうた!」と「あかんわ…」の2つがセットであることはよーく知っていますよ。「もろうた!」と思った馬券があかんかったり、「あかんわ…」と思った馬券の方が案外もろうてたり、馬券は思ったとおりにはいきまへんなぁ(関西弁?)。

さて、スランプ時の買い方のお話、まことに身に染みました。当たらぬことを前提に絞り込んで、穴馬の買えない要素を見つけて、買える魅力は他の馬のそれと比較して、できれば買わないのですね。この4か条は、治郎丸家の家訓として、掛け軸に書いてかけさせたいと思います。

で、教えの通り、実際に今回のマイルCSでもやってもみましたよ。私がみたお化けはベクラックスです。実はこの前の手紙を書いた時に、この馬の存在自体を見落としてしまっていました。あの後に気付いて、この馬もクサイなと気になり始めたのです。というのも、他の日本馬でどうしてもこの馬という馬が見当たらなかった、またどの馬にも買えない理由が見えてしまっていたからです。日本馬でなければ外国馬なのでは、ということですね。

もちろん、それだけではありません。何よりもこの馬が魅力的に思えたのは、ベクラックスを管理するのがニール・ドライスデール調教師だからです。おそらく競馬ファンよりも日本の調教師たちの方が、ドライスデール調教師が連れてきたベクラックスを恐れているのではないでしょうか。ドライスデール調教師はアメリカではそれはもう有名な調教師で、日本でブレイクしたフレンチデピュティやラーイ、米国の種牡馬チャンピオンであるエーピーインディ、そしてあのフサイチペガサスを育て上げた敏腕調教師です。今年でもう60歳になるのですね。

そのドライスデール調教師が若き頃に師事したのが、これも世界的に有名なチャーリー・ウィッティンガム調教師です。もうここに書くまでもないかもしれませんが、あのサンデーサイレンスを育てた調教師です。あれだけ気性の激しいサンデーサイレンスが引退するまで連対を外すことなく走り続けたのは、ウィッティンガム調教師の手腕があったからでしょう。その他、アックアックやファーディナンドなども彼の管理馬ですね。ウィッティンガム調教師について面白いエピソードがありまして、ある調教師に「もしあなたの馬が口が利けるとしたら何て言うでしょうね?」と聞いたところ、「ウィッティンガム厩舎に入れてくれ!って言うに決まってるだろう。」と答えたそうです。

そんなウィッティンガム調教師に教えを受けたドライスデール調教師が連れてきたのが、このベクラックスです。ジャパンカップにアルティストロワイヤルを連れてきていて、べクラックスは帯同馬として見られがちですが、どうして、ドライスデール調教師が付きっ切りで調整をしているではありませんか。どちらの馬でも勝ちに来ているようにしか私には思えません。

だからといって、勝つとは限らないのが競馬ですね。この馬の買えない要素は、マイル以上の距離で実績がないということでしょうか。マイル戦で6勝しているように、典型的なマイラーなのでしょう。日本のような速い時計の出る馬場も得意としているようですが、マイルがギリギリという感じがしないでもありません。マイルCSは3コーナーの下りからゴールまで、坂を下りながら一気に流れが厳しくなりますので、2000mの中距離を走られるくらいのスタミナを持った馬でないと最後が苦しいのです。これが、天皇賞秋組がスワンS組よりも良績を残している一因ですね。ベクラックスは中距離をこなせるスタミナに欠けるという理由で、勝ち切るところまではいかないと判断しました。

そうしたら、なんだかスッキリと答えが出ました。私の本命は◎アグネスアークに打ちます。あれれっ?ルドルフおやじさんと同じですね。おかしいな(笑)。

アグネスアークについての不安点はこの前の手紙で十分に書きましたので、今回はこの馬を買う理由を書きたいと思います。ひとつはマイル戦3戦2勝という実績があるからです。負けたマイラーズCにしても、前の止まらない流れでしたからね。その後、休養を挟んで本格化しましたし、毎日王冠で速い時計にも対応できることを証明しました。

ちなみに、この1年、京都芝1600mの種牡馬成績のトップはアグネスタキオンです。1位のアグネスタキオンは【10・5・3・16】の勝率29.4%、連対率44.1%に対して、2位のサンデーサイレンスは【5・2・0・35】で勝率11.9%、連対率16.7%です。この条件はアグネスタキオン産駒が最も得意とする条件といっても過言ではありませんね。

もうひとつは、札幌記念や天皇賞秋で示したように、アグネスアークは中距離を走りきるだけのスタミナを有しているからです。札幌記念はスローの展開に泣き、天皇賞秋は道中の不利があっても2着を確保しました。道中で遊びがあるのも、距離をこなせる一因になっているのかもしれません。3コーナーの丘を越えてから少しずつスパートをかけて、ゴールまで十分に伸び切れることでしょう。

さらにもうひとつ。河内調教師は、この馬に長谷川騎手、津村騎手、吉田隼人騎手と若手を乗せ続けてきました。今の調教師にしては珍しく、若手を育てようという姿勢がこちらにも伝わってきます。そして、それぞれの若手がその期待に見事に応えて、アグネスアークと共に成長しましたね。それだったらここも若手で行けよ、という声も聞こえてきますが、私はあらゆる方面から考えても最良の決断だったと思います。若手騎手たちから受け継いだバトンを、藤田騎手はなんとしても最後までつなげなければなりません。今の藤田騎手なら、その大仕事を果たしてくれるはずです。

福永祐一騎手が騎乗するカンパニーは、私も最後まで悩みました。おっしゃる通り、買えない要素の少ない馬ですよね。マイルの連対率が低いことが気になっていましたが、ルドルフおやじさんが心配ないとおっしゃるのであればそうなのでしょう。となると、買えない要素は年齢でしょうか。とはいえ、クラフティワイフの晩成の血統のなせる業もあるかもしれません。最後に私が買えない要素として導き出したのは、天皇賞秋のあの3着という着順です。2着のアグネスアークとの間にあるあのクビ差は、見た目以上に大きい気がします。先に抜け出したカンパニーが最後の最後に差されたのは、2000mの距離が少し長かったのではないでしょうか。もちろん、今回はマイルに距離が短縮されるのですが、先ほど書いたように、マイルCSは中距離のスタミナを問われるレースになりますので、その点においてアグネスアークを上に取りました。

ダイワメジャーは前走で大きな不利を受けてしまいましたが、まともに走っていてもメイショウサムソンには勝てなかったでしょう。それでも、あの惨敗で人気を少し落とすならば、今回は逆に妙味があると思っています。前走の天皇賞の4コーナーで、なぜあんなにも手応えが悪かったのか不思議に思っていたのですが、安藤勝己騎手がああいう乗り方をしていたようですね。安田記念で最後にビュっと伸ばすレースが出来たので、行き過ぎた毎日王冠の敗戦を受けて、前走は少し後ろから脚を伸ばすレースを意識的にしていたようです。安藤勝己騎手は、「こんなことだったら、前に行っておくべきだった」というような言い訳をする騎手では決してありませんので、真意を図りかねていましたが、そういうことだったのです。今回は距離も短縮されますので、この馬の良さを最大限に活かす攻撃的な騎乗をしてくるはずです。精神面での衰えはあると思いますが、私はこの馬に勝たれてもおかしくないと思っています。

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小柄な馬体に何かが秘められているはず。

Rudolf

治郎丸さんは気がついてないとは思いますが、おやじは予想した段階でほとんど「もろうた!」(注関西地方の方言で成就の可能性が極めて高いときに口をついて出る言葉)と思っているんですよ。どう思われます。がっはははは。今回は年に1度あるかないかの弱気な予想をしています。

競馬をして楽しいのは、これだと思って賭けた馬が走ってくれることに尽きますね。穴馬ならばその喜びも格別ですな。もちろんこういう場合おやじは知人のひとりひとりに花柄地の電報を送りつけることにしています。例 サケダイスキ号快走御礼 など

しかし、どの馬も穴馬に見えるときは馬券のスランプだと断じていい。こういう場合は勇気をもって自重すべしですね。当たったときの快楽が身にしみているもんだから、自重するのは本当に難しい。だから勇気が必要なんですね。今回、おやじには穴馬が数頭も見えているんです。まあ秋に幽霊を見ているというわけですわ。

しかし、折角のG1だから参加料を払うつもりで買うことにします。ただきちんと買い方を決めて外れても悔いの残らないようにすることにして。

<スランプのときの買い方>
1、当たらぬことを前提に絞り込む。(見る目が間違っているのだからいくら買っても当たらない)
2、買えない要素を探す。(穴馬に見えることから冷静になれる)
3、買える魅力を各馬で比較する。(買える馬の魅力から冷静になれる)
4、できれば買わない。(無理だ!)
こんなもんでどうでしょうか?

まず買える、買えないの基準を探さなくてはね。G1馬4頭、G1好走馬(3着以内)6頭という今回のマイルCSのレベルですが、これを額面どおりに受け取ると並のG1のレベルのように見えますが、例年にない高いレベルの天皇賞の好走組が今回のマイルCSのレベルを押し上げていると思います。水準以上のレベルを勝ち抜くだけの魅力ある馬を探しましょう。

フサイチリシャール。スワンSでは久々に走るところを見せつけました。G1馬ですし、買えない要素は少ないのですが前走、レースの流れにのって最もスムーズに競馬できたという印象を受けました。京都1400は外枠を狙えという古い格言もあって、7枠発走のこの馬にはうってつけのレースだったと思います。先行馬に厳しい流れだったのですが案外魅力は乏しいですね。

スーパーホーネットとキングストレイルがスワンSを追い込んできて好印象を得ました。トレイルは治郎丸さんが指摘したように内で揉まれて競馬をしていません。でもゴール前は鋭い足を使っています。近年、軽いレースをしたスワンS組が本場で不振を極めていますが、この両馬は底力を見せたのではないでしょうか。嫌われるスワンS組ということで案外魅力はありますね。ホーネットは6枠発走だったので内で揉まれたキングストレイルの方に穴の魅力があるのかもしれません。

Sフェニックス。距離を云々された高松宮をあっさり勝ったスプリントの力には驚かされました。秋ひと叩きされて絶好調が伝えられます。高松宮を勝ってマイルCSを2着した馬にキングヘイローがいますが、問題はフェニックスがキングヘイローと同等以上の力をもっているかということですね。マイルと6ハロンのG1を制するというのはひとつの事件ですからね。もしフェニックスにその力があるのなら、春の安田記念のDメジャー以外のメンバーなら勝てていたように思います。人気落ちの実力馬とはいいますが、そこまでの魅力は感じません。

ジョリーダンス。これもレディーゴシップの近親でしたね。凄い勢いのある一族ですねえ。今スランプだからこそ、この勢いにはなんかあると思っちゃあいけない。春のヴィクトリアMと安田記念は先行ペースのレースになりました。そこで追い込んで5着、先行して3着、今回のマイルCSを勝つためには少なくとも連は欲しかった。同族、コイウタは先行してヴィクトリアを優勝。厳しい言い方だけれども高い評価はどうかなと思います。マイルCSを制する牝馬は名牝中の名牝です。そう考えるとレディーゴシップの牝馬2頭の魅力は一気にかき消されてしまいます。ごめんね。

エイシンドーバー。9ハロンのレースでも好走できる力のある馬です。夏場をしっかり休養ににあてて体調もいいらしく、カイ喰いもいいよ、というコメントも漏れてきているようです。ポン駆けもきいてまさに穴馬らしい穴馬ですね。しかしG1レースを休養明けでポンポン勝つというのはディープやサムソンに任せておいた方がいいんじゃあないかと、ここは冷静に判断しておきます。

トウショウからはカレッジとヴォイス。ラストタイクーン産駒の両馬をマイルCSに送り込んだ牧場のすばらしさは賞賛に値します。あっ、ヴォイスは回避ですか。ちょっとひと言、トウショウボーイの母、ソシアルバタフライの血統ですね。この名牝系に地味な種牡馬ばかりをかけ続けている牧場の営みには頭がさがります。また来年会おう。カレッジはシラオキの血統でウオッカの近親です。先行有利の富士Sで3、4番手を進んで勝ったマイネルシーガルを買うなら、追い込んだカレッジに食指が動きます。穴の魅力というやつですね。

ピンクカメオ。牝馬を比較して買える魅力をもっているのはこの馬です。秋華賞はともかくローズSではおっと思わせるところを見せていました。治郎丸さんの好きなブラックホークの下ですね。この血統の底力は素晴らしいですね。血統表だけを見るとステイヤーと見まごうばかりの配合でいてマイルで力を発揮する、これぞまさしく底力血統。秋華賞が底力血統のワンツーで決着したように今の京都にはぴったり合っている。カレッジという大穴の魅力を狙うのならオカメの底力の魅力をとるべきか。待てよ、マイルCSで活躍する牝馬は桜花賞でも力を見せていたはず、オカメは遠慮させてもらおう。

穴の魅力のある馬はキングストレイル、スーパーホーネットということになりました。馬券の調子がよければ2頭とも買っていいのですが、今回は当たらないということを前提としての予想なので1頭落とす決断をします。

Kトレイルは真の良血馬ですね。本格化したと言われてますね。しかし、シンコウラブリーの血統にふさわしい目の覚めるような勝ち方をこれまでにも見せたことがあります。元々強い馬だけど少しひ弱なところがある馬だと考えるほうが無難なんでしょう。トレイルには今回も期待を裏切るかも知れないという買えない要素が顔を出しました。でもね、前走惨敗したというのがなんとなく臭うんだよなあ。

Sホーネットの母系はフレーミングページの一族ですね。世紀の名馬ニジンスキーを送り出した牝系というのは魅力があります。この10年マイルCSを振り返ると父か母父にNダンサー系の種牡馬がかけられている馬が3着以内に20頭も入っています。中でもニジンスキーの血脈が強い。ホーネットの場合はG1朝日杯で2着したという買える要素を思い出した方がいいような気がします。でもね、前走勝っているというところがいやなんだよなあ。

迷いに迷いますが雨のスプリンターSでおっというところを見せたトレイルを穴馬とします。

では人気馬をみてみましょう。

ダイワメジャー。治郎丸さんも調子落ちと年齢を気にかけているようですね。年齢だけはどうしようもないことなので、この馬にははっきりとした買えない理由があるといっていい。残念ですがね。しかし無印にするというのは根性がいりますよね、どうしよう。スピードと底力が試されるという点でマイルは競馬の基本だと常々思っています。NPウィナーとTシャトルがマイルCS2連覇、安田記念制覇を果たしたというのはうなづけます。今回メジャーが勝てばこの2頭に並ぶ、うむ、そういう歴史的事件が今回あるの?ないの?と考えて◎は打ちません。

カンパニー。この晩成血統をPOGで指名した馬鹿おやじです。まあ、馬鹿にも馬がついているからいいじゃないですか。出走馬のなかで驚くほど買えない要素の少ない馬です。福永騎手が乗るのはなんともいいんじゃあないかと思っています。彼は肝が据わっている。エリザベスでは秘策があるとコメントしてスカーレットの直後につけて競馬しましたね。買って痛い目にあったけれども納得、納得。マイル実績が乏しい点も関屋記念のすばらしい勝ち方で気にする必要はありません。ちょっと怖いなと思うほどすっきり買える馬です。こういう馬こそ、○にとどめておくのが馬券のセンスというものです。だって見えてない今だからきっとおやじの気づかない欠点があるはず。失礼、ああ、さっきのセンスはナンセンスでしたね。

アグネスアーク。これはレディーゴシップの血統だけにちょいと陰がありますよね。やはり不利を受けたあとの精神的なダメージは心配です。さらに好事魔多しで1週前の追いきりでは他馬と接触寸前のアクシデント。冷たい向かい風の中を進んでいる。しかし、この馬には天皇賞で強い競馬をしたという魅力があります。天皇賞ではカンパニー以上の不利を受けていたと思います。毎日王冠でも大外をまわって追い込んだこの馬が一番強い競馬をしたのでしょう。マイルCS3勝2着2回、数々の名馬に乗ってきた河内師が自らセレクトセールで競り落とした馬だそうです。小柄な馬体にマイルCSを勝つための何かが秘められているはずです。真っ白な馬より少々傷がある方が強いのかもしれない。

最後にベクラックス。外国馬1頭というのは買える要素です。複数いるならばチョイスが必要ですけれど。簡単だあ?

スランプ馬券のまとめ。おやじが切り飛ばした馬のなかに真実が隠されているので注意ですぞ。そして残った馬のなかに治郎丸さんの◎がないようにお祈りします。
◎アグネスアーク
○カンパニー
△キングストレイル
×ベクラックス

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「スイープトウショウ引退記念」無料壁紙プレゼント!

スイープトウショウの引退を記念して、無料壁紙プレゼント企画を行います。今回の企画は、「BABOOからの手紙」のonykissさんより頂いた1通のメールから始まりました。onykissさんや私だけではなく、長きにわたって第一線で走り続けてきたスイープトウショウにはたくさんのファンがいることでしょう。

私にとって、スイープトウショウの一番の思い出のレースといえば、やはり宝塚記念になります。ハーツクライ、ゼンノロブロイ、タップダンスシチーという歴史的名馬たちを力で捻じ伏せたあの強さは、言葉では言い表せないほどの衝撃でした。スピードとスタミナの融合が要求される阪神2200mの宝塚記念を、牝馬が優勝したのはスイープトウショウただ1頭という事実が、その強さを如実に物語っています。牝馬特有の切れだけではなく、一流の牡馬にもヒケをとらない高い身体能力を兼ね備えていました。

気の強さもまた魅力的でした。調教拒否、返し馬やゲート難など、人間を困らせること数知れず。自分が納得しないことは、頑としてやらない、競走馬の枠に収まらない馬でした。サレブレッドはギャンブルの駒でないことを、私たちに教え続けてくれていたのではないでしょか。そんなスイープトウショウらしさを最後まで失うことなく、たくさんの人たちに愛された4年間の競走生活を終え、生まれ故郷であるトウショウ牧場へ戻ります。ディープインパクトとの間に、どんな仔が生まれるか楽しみですね。

もちろん今回の壁紙も、昨年のJRA賞のポスターを飾り、優駿の10月号でも特集された新進気鋭のプロカメラマン集団「Photostud」が撮影したものです。

Sweep
返し馬をするスイープトウショウの瞳に、京都の秋の陽射しが降り注ぐ、美しい壁紙です。頭から尻尾の先まで、スイープトウショウの全身を切り取ったこの写真は、スイープファンにとってはプレミアものですね。

応募条件は、スイープトウショウのファンであるということだけです。引退するスイープトウショウに対するメッセージを応募メールにご記入ください。また、そのメッセージを「ガラスの競馬場」に掲載させていただく際のお名前も教えてください。

壁紙は2サイズ(「1024*768通常版」と「1280*768ワイド版」)で用意しております。ご希望の方にはどちらのパターンも差し上げますので、お気軽にお申し出ください。

■応募方法は以下の通りです
1、件名を「スイープトウショウ引退記念壁紙」とする
2、本文に①ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください。
3、②スイープトウショウに対するメッセージをお寄せください。
4、③そのメッセージを掲載させていただく際の名前を教えてください。
5、④「ガラスの競馬場」に対する“感想”や“ご意見”もお聞かせいただけると幸いです。
6、内容が確認でき次第、壁紙画像(JPG)を添付して返信いたします。

→ご応募はこちらから

*応募期間は11月末日までとさせていただきます。
*メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
*画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。
*もしメール送信ができない場合(メールが返ってくる等)は、こちらのエントリーにメールアドレス付きでコメントをしてください。

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フックラとして好感触:カンパニー5つ☆

アグネスアーク →馬体を見る
前走時よりもフックラしたが、逆にメリハリに欠ける感も。
馬体だけに限れば、G1レースを勝つ馬のそれには見えない。
Pad3star

エイシンドーバー →馬体を見る
仕上がりは、良くも悪くもないといったところ。
胴が短く、若干腰高の馬体からはマイル適性には疑問。
Pad3star

カンパニー →馬体を見る
中2週とは思えない、フックラとした馬体は好印象。
馬体面での大きな成長はないが、精神面が落ち着いてきた。
Pad5star

キングストレイル →馬体を見る
頭の高さは少し気になるが、前、後肢ともに実が入った好馬体。
光の加減もあるが、この時期にしては毛艶も良く映る。
Pad4star

スーパーホーネット →馬体を見る
いかにも短距離の差し馬という馬体で、距離の延長には疑問。
ただ、銭型の斑点が浮かんでいるように、体調はすこぶる良い。
Pad4star

スズカフェニックス →馬体を見る
前走時に比べると、立ち姿、馬体ともに大幅に良化している。
同時に精神面も回復してきたようで、リラックスした表情がいい。
Pad4star

ダイワメジャー →馬体を見る
いつものように、全体のバランスが良く、馬体面の衰えは感じられない。
この馬に関しては、好不調が馬体に表れにくいため、前走と変わりないとしかいえない。
Pad4star

ピンクカメオ →馬体を見る
夏の成長分をそのまま維持した、柔らか味のある馬体。
しっかりとした馬体の造りは、いかにもマイラーという印象を受ける。
Pad4star

フサイチリシャール →馬体を見る
寒い時期で毛艶が悪くなってきているのか、いつもより白く映る。
立ち姿は普段どおりだが、ここにきて馬体が枯れて大人になってきた。
Pad3star

マイネルシーガル →馬体を見る
トモの筋肉が少し落ちているのが気になるが、馬体は引き締まり、依然好調を維持している。
Pad3star

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福永祐一騎手を応援しないわけにはいかない。

Jiromaru

お手紙ありがとうございます。まさか落合監督の采配に対する返答をいただけるとは思ってもみませんでした。なるほど、勝利を優先させたのではなく1球に集中していたのですね。そう考えれば、あの采配は誰にとっても納得のいくものになります。私もレースに勝つことばかりではなく、1頭1頭の馬に集中しなければなりません。そして、たとえ孤独であっても、本質を言い当てて実行できる人間にならなければなりませんね。

私が最初にテレビで観た野球選手が王貞治選手でした。その日から、野球と王貞治選手が大好きになりました。小さい頃は、私もボールが見えなくなるまで草野球をやっていましたよ。5時に「カラスが鳴くから帰りましょ~」という放送があってトモダチが皆帰ってしまった後も、壁に向かってボールを投げていました。いわゆる壁当てというやつですね。壁にストライクゾーンを書いて、それに向かってストレート、カーブ、落ちないけど落ちているつもりのフォークなどを投げるんです。この壁当てが私は大好きでした。なぜって、いつでも好きなピッチャーになって、相手バッターをビシバシと三振に取れるのですから。9回2アウト満塁なんていう苦しい状況を勝手に作り上げて、外角低めにストレート、空振り三振!なんてやって一人で楽しんでいました。

その中でも、一番、よくマネをして投げたのは江川だったかもしれません。あの独特のピッチングリズム覚えていらっしゃいますか?両手でシッカリと振りかぶって、左足は90度上げて、右足はつま先まで伸び上がってワンテンポためを作って、それから投げるんです。全盛期の江川のストレートはホップして伸び上がっていましたが、私が壁に向かって投げた球は残念ながら真っ直ぐ下に落ちていました。それでも私にはホップしているように見えたのですけどね。

小学生の私にとって、江川のゴシップは聞いてもよく分かりませんでした。巨人のエースでヒーローということだけで十分だったのでしょう。もちろん、レディゴシップのことも知りませんでした。小林繁氏とのCMはあのぎこちなさがまた良いですね。人って、もっとぎこちなくてもいいと思うのですよ。私も含めた現代人はスマートに生きすぎているような気がします。って、なんの話でしたっけ?そうここはガラスの野球場、ではなかった、ガラスの競馬場です。

ルドルフおやじさんは天皇賞秋でカンパニーに対抗○を打っていましたね。まさに期待通りの走りだったのではないでしょうか。私も注目して見ていましたが、それは間隔を空けた方が走るタイプなのではないかなと考えていたからです。でもそうではないのかも知れませんね。長期休養明けの関屋記念をあれだけのタイムで勝った反動を考慮して、じっくりと乗り込んでいたということでしょう。ルドルフおやじさんは大器が開花したと見ているのですね。我らがPOG馬サバースもデビューを目前にして放牧に出されてしまったようですが、このクラフティワイフの母系は晩成なのでしょうか?

ルドルフおやじさんも福永祐一騎手に注目しているのですね。私は安藤勝己騎手の大ファンですが、彼が引退した後は、福永祐一騎手をつぶさに観て行きたいと思っています。それぐらい魅力のあるジョッキーだと思います。何といっても、父はあの福永洋一騎手ですから。競馬ファンは人間の血統は重んじないところがありますが、血は水よりも濃いのです。そして、彼の祐一という名前の祐は、私が尊敬してやまないあの故野平祐二調教師の祐に由来します。これだけ揃ったジョッキーを私が応援しないわけにはいきません。

父親の福永洋一騎手については、語るまでもないかもしれませんが、日本競馬史上に残る伝説のジョッキーです。伊藤雄二元調教師は、武豊騎手のことを「何千年に1人の名手」と評価しながらも、「日本競馬最高の騎手は福永洋一」と断言しています。福永洋一騎手を乗せると、能力的に足りないと諦めていた馬でも走ってしまったそうです。しかも、レースの内容が他の騎手を乗せていたときとは全く違い、追っ付けても進んで行かなかった馬をスイスイと逃げさせたり、先行してはバタバタになっていた馬を最後方から一気で勝たせてみたりして、周りは呆気に取られました。エリモジョージで逃げ切った天皇賞春などが有名ですよね。同じ騎手の立場から見ても、なぜ福永洋一騎手の乗る馬が走るのか分からなかったそうです。それほどに卓越した技術、もしくは並みのジョッキーとは違う何かを持っていたということでしょう。

その福永洋一騎手を不幸な落馬事故が襲ったのは、福永祐一がまだ2歳の頃でした。頭蓋骨骨折、脳挫傷、舌裂傷という大怪我を負って、それでも奇跡的に一命を取り留めたのですが、それ以降今もリハビリの日々が続いています。福永祐一は中学生になって競馬のことを知るまで、父がなぜ怪我をして、どうしてこんなに頑張っているのかも分からなかったそうです。福永祐一が小さい頃からずっと見てきた父の姿とは、母と一緒に懸命にリハビリに取り組んでいるところだったそうです。「それだけで僕にとって父は尊敬できる存在だった」と福永祐一は言います。

福永祐一が騎手になりたいと言った時、母親はもちろん大反対しました。しかし、福永祐一が「僕も騎手になるよ」と父に耳打ちした時、父洋一はにっこりと笑い返してくれたそうです。この笑顔に支えられて、現在の福永祐一ジョッキーが誕生したのです。

Hukunagayuiti by fake Place

正直に言って、福永祐一騎手はジョッキーとして父ほどの素質を持ち合わせてはいないと思います。近づいては来ていますが、現在のトップジョッキーたちと比べても、まだまだ足りないところがたくさんあります。それは本人が一番分かっているはずです。それでも、父のおかげもあり、たくさんの人々にサポートしてもらいながら、その期待に少しでも応えられるように懸命に騎乗しているのが伝わってきます。手の届かない父の背中と、父のおかげで恵まれている環境と、騎手としての自分の力の間にある蜃気楼をいつも彷徨っているのでしょう。福永祐一騎手の右目と左目は形が違いますよね。葛藤を物語っている彼の目が私は好きです。

さて、マイルチャンピオンシップは大混戦で、どこからでも狙えそうな面白いレースとなりました。

当然のことながら、天皇賞秋でカンパニーに先着したアグネスアークには注目すべきです。レディゴシップと同じ母系に、あのヒッティングアウェーがかかっていますね。いかにも底力のありそうな母系です。この馬は前走の直線で不利を跳ね返して、最後はカンパニーを差し切ったように、見た目からは想像もつかないほど根性のある馬ですね。馬体だけを見ると、とてもG1を勝てるような馬には見えませんが、前走で58kgの斤量も克服してしまいました。

重賞でなかなか勝ち切れていませんが、どのレースも恵まれなかったものです。札幌記念はスローの展開に泣きましたし、毎日王冠は外を回しすぎました。そして天皇賞秋は直線で挟まれる形になってスタミナをロスしてしまいました。それでも大きく負けていないあたりに、この馬の大きな成長を感じます。河内調教師も鞍上を藤田騎手に替えて、必勝体勢で臨んできています。河内調教師に初のG1タイトルをもたらすことができるかもしれません。

ただし、不安材料がないとはいえません。それは夏から使い詰めで来ていることです。馬体重の430kgはこの馬のベスト体重の下限なので心配はないでしょうが、ローテーション的にはピークを過ぎている可能性があります。今回で5戦目となりますので、充実の4歳の秋とはいえ、さすがに上がり目はないでしょう。今の勢いをして、どこまで踏ん張れるかといったところです。

もうひとつ大切なことは、前走の不利が後を引かないかどうかということです。落馬などの大きな事故や不利に巻き込まれた馬は、そのことを必ず覚えています。そのレースではアドレナリンが出て、アグネスアークのように好走する馬はいるのですが、次走では思わぬ惨敗をしてしまったりします。それは精神的にショックを受けてしまうからでしょう。勝負どころで怯むようになってしまい、それ以降、当分の間、走らなくなってしまう馬は結構多いのです。

昨年の覇者ダイワメジャーはどうでしょうか。本命を打っていたから言うのではありませんが、天皇賞秋で最も大きな不利を受けたのはダイワメジャーだと思います。というのは、これはコーナーを回る時にも当てはまるのですが、遠心加速度は外に振られるにつれ2倍、3倍ではなく2乗、3乗と大きくなってきます。つまり、アグネスアークよりもシャドウゲイト、シャドウゲイトよりもダイワメジャーに、2乗3乗のG(重力加速度)がかかったということです。アドマイヤムーンは一番外でしたが、馬体の接触はこの3頭に比べると軽いものだったように見えました。トップギアに入ったところで、2乗3乗のGがかかったのですから、その圧力は想像を絶する大きさだったと思います。ですので、あの結果(9着)を鵜呑みにすると痛い目に遭いそうな気がします。とはいえ、ルドルフおやじさんのおっしゃるように、年齢的なものもあってか、調子、特に精神的なものが下降線を辿っているのは間違いありませんので、積極的には買いたくない馬ですね。

もう1頭、岩田騎手に手替りをするキングストレイルにも注目したいですね。スプリンターズSでは追い込みにくい不良馬場を猛然と追い込んできましたし、しかも外枠を克服してのものだけに価値があります。スワンSは内に閉じ込められてまともに走っていませんので、巻き返しのチャンスは十分にあります。何といっても、藤沢調教師が遂に岩田騎手に騎乗を依頼したところを見ると、今回のレースはなんとしても勝ちたいという気持ちが伝わってきます。関西のトップジョッキーとなった岩田騎手が、関東のトップトレーナーである藤沢調教師の管理馬をどのようにして勝利に導くのか見ものです。

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レディーゴシップの演出

Rudolf →ルドルフおやじってどんな人?

前の手紙で落合監督の話が出ましたね。

落合が好きなのでいつか書こうと思っていたのですが、競馬との接点が見つからないので出し惜しみしていたところなんです。何をやっても誤解を受けたり、疎まれたりする人はいるものですが、落合はそういうタイプの人なのかもしれませんね。野球では「名選手、名監督にはあらず」という言葉がありますが、落合は名選手にして名監督、そして名伯楽だと思っています。ドラゴンズの二遊間は落合のノックバット1本で育て上げられたそうです。うむうむ、治郎丸さんがおっしゃるように例の投手交代劇には、名伯楽落合の山井投手を育てようという深慮が隠されているのかもしれませんね。

第2戦の勝利監督インタビューを落合は「ボールに集中することが大事だ」という言葉で締めくくりました。短期決戦では力が劣っているチームでも集中力があれば勝つことが出来ます。それがボールゲームの本質だと思います。おやじもヘボヘボ卓球チームのヘボヘボ監督をやっていて「勝ち負けに集中する方は負けますよ、ピン球に集中してくださいねえー」なんて選手のみなさまにお願いしています。選手も少ないし練習ぎらいの監督だから結果はまだ出てないんですが、どんなヘボ選手でも集中する姿は美しい、と思いながら見ています。

第5戦8回表、外野に飛んだ1球を見て落合は考えたのでしょうね。次はホームランもありえるな、おやじもそう思ったので、例の交代劇は得心できました。日本シリーズ7戦の戦略よりも「ボールに集中することが大事だ」と初めに言い切った言葉の結末にふさわしい交代だったと思います。センターフライを打たれた投手の1球の球威を見た監督の決断には他意はなかった。勝利を優先させたのではなく監督としてただ1球に集中していたのだと思います。

本質を言い当てて実行するような人は世間からはなかなか理解されませんね。それが落合です。そういえばこの方、名球会にも入ってらっしゃいませんねえ。爽快な孤独、落合博満氏。

治郎丸さんは野球少年だったそうですね。
王貞治のファンだったとどこかで書いてましたか?それはよかった、このおやじの正体をここではじめて明かしますが、わたくしは王貞治だったんです。これからは「王貞治からの手紙」ということでお願いいたします。

このおやじの世代は毎日寒くなって青洟(注青い色のはなみずで現代の人類からは分泌されない)が出るまで草野球をやってました。ガキの数も昔は多かったので2チーム18人なんてすぐに集まる。で、打席に入る前に必ずひとりひとり大声で叫ぶんですな。「1番セカンド、王」「2番ピッチャー、王」「4番サード、長島」そして、このおやじが「9番ライト、王」と叫べば、さすがに「てめーは黒江だろ、おやじ」なんてやじも飛んでましたかな。

そのころ堀内恒夫というピッチャーがいてこれも凄かった。150キロは超えているだろう速球に鋭く落ちるカーブ。当時はこれをドロップなんていってましたな。彼はこんなことを言って引退したんです。「ON(王長島)はきちんと書いてもらってないけど、俺はきちんと書いてもらったよ。」

何のことかというと伝記のことなんです。ONの伝記はうわべだけをなぞったものが多いけれど、俺はきちんとした作家に伝記を書いてもらって俺の人生を残せたぞ、というのです。ONと自分を並べてみせる堀内氏の強烈な自負心がうかがえるエピソードだと感心した覚えがあります。一度読んでみたいと思っていましたが、まだその伝記を手にしたことはありません。

怪物と呼ばれた江川卓氏の人生は伝記ではなく小説で読んでみたいなあと思っています。日本酒のCMで小林繁氏と江川氏が顔を合わせてますよね。ご覧になりましたか。CMでもおふたりの表情がとても硬く、うーむと考えさせられました。この辺りの経緯を書くとまたガラスの野球場になってしまうので止めときますね。

江川氏ほどスキャンダラスな半生を送ったスポーツ選手はいませんし、今後も現れることはないと思います。彼を巡るひとつひとつの事件の真相は問いません。が、その事件は彼が本物の怪物だったからこそ引き起こされたということだけは間違いありません。時代もONという怪物の後を襲う本物に飢えていた。

江川卓の最盛期は高校時代だったのではないかと今でも思っています。とにかく速い。何かで読んだのですがそれでもキャッチャーが捕球できるように加減して投げていたといいます。甲子園といえばチームワークだとか友情なのだが、江川卓はひとりで野球をやっていた。やっていたように思わせる、とても18才の少年とは思えない孤独感をにじませるマウンド。30年以上前のことですが、江川卓が敗れた甲子園は静かで、雨も落ちていたことをはっきり覚えています。

日本中を敵にまわしたことのある江川氏の人生がどんなものだったか、うーむとこれも考えさせられます。ただその孤独感はひとり図抜けた才能をもって生まれ、そして育った彼の幼少のころからずっと続いているようにおやじは思います。

そんな江川氏が共同馬主になった馬がレディゴシップ。ゴシップなんです。

今でもそうかもしれませんが、あの頃はプロスポーツ選手や芸能人の方が社台ファームの共同馬主になっておられました。ダイナという冠語のつく馬たちはことの他よく走って社台ファームの経営基盤を安定させました。ホームランキングのランディー・バース氏はダイナキングダムという馬の共同馬主。女優、南田洋子氏はダイナアクトレス。江川氏がゴシップと命名したのは、世間に対して少しすねてみせていたのかもしれません。

しかし、その名とはうらはらにゴシップは堅実に走りましたよ。月に1度は走ってたかなあ。そして賞金をいつもくわえて帰ってきた。タフな母系かもしれません。この一族から今回のマイルCSに2頭のエントリーがありました。コイウタとアグネスアーク。同一G1にひとつの母系が2頭の馬を送り込むといのは繁殖牝馬の数が増えた現代においては大変価値のあることですね。

袖ふれあうも多少の縁とはいいます。江川氏にとって人の縁も馬の縁も2007年は宿縁というものを感じさせた年だったのではないでしょうか。

アグネスアークには何かの印がいるんでしょうね。今年の天皇賞で外に弾き飛ばされても追い込んできた馬はやはり強い馬だと思っています。ただこの馬は体重を減らし続けているのが心配ですね。父の母系からも母からもタフな血を受け継いでいるのと、天皇賞のパドックは馬体を減らしながらもぎりぎりには映らなかったので、個人的には大丈夫だとは思っていますが・・・。

天皇賞で不利を受けた有力馬のなかで唯一最後の伸びを欠いていたのはDメジャーです。やはり彼の調子は下降曲線をたどっているのでしょうか。毎日王冠でもプラス体重とはいいながらおやじには馬体を戻しているようには見えませんでした。

カンパニーには今回厚い印が並びますね。天皇賞で思い切って○を打った馬なので個人的には買いにくくなりました。こういうとき印を打っても打たなくても外れるというのは競馬の不思議です。間隔を空けて使ったほうがよい馬だという意見がありましたが、おやじは晩成の器が完成したと思っています。天皇賞のパドックには既に一流馬の雰囲気を感じました。鞍上も一歩々々、父に近づいていると思いますよ。武騎手と安藤騎手をのぞいて、今おやじが積極的に買いたいと思っているのは福永騎手です。

メガワンダーは1発狙っているようなローテで参戦します。前走はいかにもひと叩きといった感じのレースで好感がもてました。レベルの高い世代の隠れた存在ですので侮れないと思っています。

スワンS組ではキングストレイルに魅力を感じます。人気を下げるのならば買ってみたい1頭です。

レディーゴシップの演出する2007年マイルCS、意外な結末が待っているかも知れません。

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新女王誕生

Elizabeth07 by@84Photo Gallery
エリザベス女王杯2007-観戦記-
スタートした瞬間に勝負は決まったと言ってよい。ペースの鍵を握ると思われた柴田善臣アサヒライジングが出負けしたことにより、安藤勝己ダイワスカーレットがいとも簡単に主導権を握り、作り出した前半のペースは60秒6。まるで昨年と前後半が逆転したかのような後傾ペースで、こうなってしまうと他馬の出る幕はない。

勝ったダイワスカーレットは、文句の付け所がないほどに強かった。前半はパワーで主導権を取り、後半はスピードの持続力で決着を付ける。今までの牝馬ではお目にかかれなかった強かさを持っている。心配された体調も、下降線を辿っていたのかどうかは分からないが、力を十分に発揮できる状態にあった。ダイワスカーレットのポテンシャルの高さと、マツクニ流の細心の仕上げが最高の形で紡ぎあった結果といえる。たとえウオッカが出走してきたとしても、このペースではダイワスカーレットには追い付けなかったのではないか。昨年と一昨年の女王を従えてのフィニッシュは、まさに新女王の誕生に相応しいものであった。

また、安藤勝己騎手のサポートなしには、新女王の誕生もなかっただろう。本人はあっさり勝っているような口調だが、仕掛けのタイミングひとつ間違えば危うい中、常にダイワスカーレットの脚を余さないレースを続けているのには恐れ入る。4コーナーでほんの少し左に傾きながら回ることで、後ろから並んで来る馬たちをスイープする技術も見事である。円熟期の岡部幸雄騎手を思わせる、凄みすら感じさせる手綱捌きである。このジョッキーの手綱捌きを、私たちはあと何年見ることができるだろうか。

2着に敗れたフサイチパンドラは、不向きの展開の中、最後まであきらめずに走っていた。絞れにくい時期にもかかわらず、馬体重が絞れてきたことが好走の理由だろう。札幌記念後にエルムSを使ったことが、ここで吉と出た。ルメール騎手もラスト800m時点から自ら動く好判断であったが、時既に遅し。欲を言うと、この馬の良さを生かすのであれば、4コーナーで一呼吸置かず一気に仕掛けた方が良かったか。

これが引退レースとなったスイープトウショウは、大健闘の3着と気を吐いた。遅いペースにもなんとか折り合い、最後の直線では最内を突き、一瞬あわやと思わせる末脚を見せた。これで4年間に渡る長き戦いを終えることになったが、最後まで一級の能力を見せ続けた名牝であった。激戦を重ねた牝馬は良い仔を出しにくいと言われるが、それでもその仔たちには大きな期待をしたいと思う。

7着と惨敗してしまったアサヒライジングは、あまりにも不甲斐なかった。先手を取られて動けなかったのは分かるが、最後までそのまま回ってきては勝つ可能性はゼロである。レースを作れる立場にありながら鈴を付けに行かなかった騎手の罪は重い。この馬自身、昨年の時計ですら走れていないわけで、今回のレース全体の時計と上がり時計を見て、どうするべきだったか分からなければ騎手失格であろう。と少し個人的な感情も入ってしまったが、この馬の勝ち負けは別として、動いていればダイワスカーレットの真の強さが見られたかもしれないと思うと、残念でならない。

ウオッカの出走取り消しには驚かされたが、と同時に、やはりそうなのかという思いもあった。今回は右寛跛行であったが、夏には蹄球炎で凱旋門賞を回避したり、どうもまだ本調子に戻りきっていない部分があるのではないか。極限の力のぶつかり合いになるダービーを制したことが、ウオッカの肉体面、そして内面にどれだけの影響を与えたか誰にも分からない。様子をみて、ゆっくりと時間を取って休ませてもいいのではないか。たとえばあのスペシャルウイークでさえ秋は勝てず、有馬記念をスキップしたことにより翌年には復活できたのだから。

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◎アサヒライジング

Jiromaru

お手紙ありがとうございます。ウオッカは淡々と自らの道を歩んで行っているのですね。オークスを捨ててダービーを目指した角居師が「スカーレットにエリザベスで借りを返す」とは考えていない、というお考えにはナルホドと思わされました。そういう志の馬や人たちではないですよね。でもそのおかげで、古馬の女王を決めるエリザベス女王杯に相応しいメンバーが揃いました。ここにベッラレイアがいたら、なおさら華やかなレースとなったことでしょう。

そういえば、1週間お手紙のやり取りをしていないうちに、中日ドラゴンズが日本シリーズで日ハムを破って日本一に輝きましたね。最後は山井-岩瀬の継投で完全試合という劇的な幕切れでした。山井投手の完全試合を目前にした落合監督の采配に賛否両論が飛び交ったようですが、ルドルフおやじさんはどう思われました?野球少年だった私は、小さい頃からテレビの前に噛りつくようにしてプロ野球を観てきたわけですが、ああいう状況で投手を交代させたのは初めてだと思います。私は続投だと思っていたので、ピッチャー交代が告げられた時には少し驚きました。でも、その後に分かったのです。

あの日の山井投手のリズムと振れていない日ハム打線を考えると、あのまま投げさせた方が勝利の確率は高いことは落合監督も分かっていたはずです。ですから、「記録よりも勝利を取るのが監督の当然のミッション」というマスコミの意見には、大きな誤解が含まれていると思います。それでも代えたのは、山井投手の将来のことを考えてのことではないでしょうか。山井投手の肉体(肩)のことだけではなく、精神的な面も含めて、ここで完全試合をしてしまうことが山井投手ひいては中日ドラゴンズのために良くないと判断したのだと思います。

言葉ではうまく説明できないのですが、もし日本シリーズという大舞台で完全試合を達成してしまったら、その投手は精神的に燃え尽きてしまうのではないでしょうか。失礼な言い方になりますが、あの日の山井投手の投球は普段の実力ではなく、なにか神がかった極限の力を発揮していたように思えます。そういう形で大記録を達成してしまった、一本の線を越えてしまった投手のその後には何が起こるのか。落合監督はそのあたりを直感的に知っていたのではないでしょうか。

「宇宙からの帰還」(立花隆 著)の中に、月に降り立った宇宙飛行士のその後が書かれていました。アポロ11号でアームストロングに次いで人類2番目に月面にたどり着いたバズ・オルドリン氏は、その達成とともに人生の目標を失い、終には精神病院に入ったそうです。これは極端な例ですが、月面を描く画家になった人、普通の生活を送ることが出来なくなり離婚してしまった人、超能力研究者、宗教の伝道者、政治家など、極限の体験をした人たちには大きな内的変化が起こるようですね。

また競馬ではない方向に話が進んでしまいました。話を戻しましょう。

エリザベス女王杯の本命はミナガワマンナ、ではなく、◎アサヒライジングに打ちます。この夏を挟んで、ようやく立ち直ってきました。昨年のクラシックで頑張りすぎた影響だと思うのですが、今年の春は走る気持ちが失われていましたね。ヴィクトリアマイル(2着)までに少しずつ立て直してきて、良いタイミングで休養に入れたのだと思います。クイーンSはまだ太目残りでしたが、地力で押し切りました。府中牝馬Sは勝ち馬の切れ味に屈してしまいましたが、開幕2週目の馬場だけに仕方ないですね。外枠発走のロスもあった中、アドマイヤキッスやディアデラノビアの末脚を退けて、よく2着に粘ったと思います。

今回は軽いとはいえパンパンの馬場ではありませんし、アサヒライジング自身もペースを引っ張っていくでしょうから、切れ味勝負にはなりにくいはずです。京都の2200mは逃げ馬にとっては厳しいコースですが、私は逃げてしまっても構わないと思っています。下手に折り合って上がりの競馬にしてしまうよりも、自らのペースで4コーナーを回る競馬をするべきです。幸い今回は乗り慣れた柴田騎手に手綱が戻りましたし、主導権を握ると精密なラップを刻める騎手ですので安心して任せられますね。

そもそも、この馬がG1を勝っていないのが不思議です。桜花賞4着、オークス3着、アメリカンオークス2着、秋華賞2着、エリザベス女王杯4着と、自ら厳しいラップを刻みながらも、惜しいところで勝利を逃してきました。切れる脚がないので勝ち味に遅いのは分かりますが、体調も良く、古馬になって完成された今なら、逆に地脚の強さを生かして押し切ってしまう競馬が出来るはずです。この中間はビッシリと追い切りをこなし、この秋最高の仕上がりにあることは間違いありません。3歳馬に光が当たっているからこそ、強い古馬牝馬を狙う妙味も生まれますしね。こういう血統表にカタカナ馬名が並ぶ在来血統、しかも父、母の父ともにマイナー種牡馬という馬が活躍してくれると嬉しいですね。

対抗はというか、本来であれば本命に推すべきなのでしょうが、ウオッカには勝つためのお膳立てが整いました。休み明けをひと叩きして、調子はグンと上がってきています。ルドルフおやじさんのおしゃるように、秋華賞時はパドック写真を見ても少し薄く映りました。この中間のパドック写真をみると、筋肉が盛り上がってきていますね。私はスラっとした体、いや馬体が好みですので、4つ☆評価にしましたが、ウオッカはこういうゴツく見せる時の方が走っています。桜花賞は薄く見えましたが、ダービーはゴツかったです。

外々を回りがちな四位騎手も内枠を引いては、道中は好位でジッとしているしかないでしょう。折り合いの不安はまだ完全には解消されていないでしょうが、休み明け2戦目ということもあって、普通に出せば普通に走ってくれると私は思っています。アサヒライジングとダイワスカーレットがレースを引っ張るでしょうから、今度は脚を余すような流れにはならないはずです。この馬に初めて◎を打ったルドルフおやじさんも、大好きな私も安心して見ていられるのではないでしょうか。心配といえば、この前の手紙で書いた、ダービーを勝った後遺症を引きずっていないかどうかということです。ダービーという極限のレースを制した反動を振り切れるかどうかは、この馬の生命力に懸かっています。

ダイワスカーレットは非の打ち所のないとても強い馬ですが、前回の手紙で書いたとおり、前走で完全に仕上がっていたことによる反動を考慮して消します。もちろん、京都の2200mというコース・距離に対する適性の問題もあるでしょう。京都の2000mと2200mの間には、200mという距離以上に大きな差があります。内回りの2000mは高低差が3.1mであるのに対して、外回りの2200mは4.3mです。これは内回りコースが3コーナーにかけての坂を途中で曲がってしまう形になるためです。外回りコースは最後まで坂を登りきらなくてはならないので、200mの延長以上にスタミナが要求されることになります。ダイワスカーレットはこなせない馬ではありませんが、決して上向きではない体調のことを考えると、今回は苦しいレースになるのではないでしょうか。

スイープトウショウはマイルCSではなく、こちらに出てきました。今回で引退という話もありますが、最後までその強さを見せて欲しいですね。ハーツクライやタップダンスシチー、ゼンノロブロイを破った宝塚記念は圧巻でしたし、一昨年のエリザベス女王杯の末脚には鳥肌が立ちました。肉体面の強さだけ見ると、エアグルーヴやメジロドーベルに伍するものがあると思います。前走のパドックが案外良かったというルドルフおやじさんのお言葉には、スイープファンの皆さんも喜ばれるのでは。なかなか調教が上手く進まず、衰えも隠せませんが、それでも期待してしまうのは、この馬の持つ魔女としての魅力なのでしょうか。これだけ現役として走り続けた牝馬に、最後の声援と感謝を送ってあげたいと思います。

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ウオッカは淡々と自らの歩みを進めている

Rudolf

お手紙ありがとうございました。2強対決ムード一色に染められているエリザベス女王杯。体調さえよければこの2強は図抜けてますよね。ただウオッカに関しては春競馬の終わり方、スカーレットに関してはマイナス体重で走った反動が気になるというわけですね。

この辺りの判断はデリケートで本当にむずかしい。今年は春競馬の終わりの宝塚も秋緒戦の毎日王冠がともに激しい競馬だったので余計に考え込んでいるところです。オークスから直行したローズSで余裕ある仕上がりに見えたベッラレイア、おやじにはエリザベスまで大丈夫だな、と思えたのですが、秋華賞では気負いこんでしまってました。そして故障。案外春先のローテの狂いとオークスの激しい競馬がこたえていたのでしょうか。秋華賞3強のなかでこの馬こそ、将来を案ずべきなのかも知れません。

ウオッカの秋華賞のパドックは古いモノクロームの写真をみるようなぼんやりした印象を受けました。それに馬体も張ったところがなかったような気がしました。これはひと叩きして大きな変わり身が見込める馬体だと思います。気になったのはおやじの目には馬体が薄く映った点です。宝塚記念のダメージは本当に癒されたのでしょうか。調教とパドックは必見です。

角居師の言葉には慎重さがうかがえます。「ウオッカは能力の高い馬だから今はそのレベルを維持することに努めている」こういうニュアンスのコメントを秋華賞の前に読みました。春のコメントとは趣が少し違うかなあ。JCは使わずに慎重にやっていこうということでしょう。オークスを捨ててダービーを目指した角居師が「スカーレットにエリザベスで借りを返す」とは考えていないと思います。32回エリザベス女王杯からはウオッカの復讐物語は読めません。

ウオッカは淡々と自らの歩みを進めているようにおやじの目には映ります。体調はJCに挑戦しない程度のレベルを想像すればいいのかな。ただ治郎丸さんが手紙の最後で書いていたように、それでもウオッカがすごい馬だということは忘れないようにします。怖いのは淡々としたウオッカの歩みです。意外と気を張らずに騎手も乗れるんじゃないでしょうか。3番に入りましたね、馬の力を信じて先行策を採るでしょう。

スカーレットにとって、秋華賞との連覇のかかるエリザベスの勝利は大変価値のあるものとなりますね。この馬もおやじには秋華賞のパドックで薄く見えました。治郎丸さんのおっしゃるように馬体重もマイナスでの出走でした。デビュー以来最低の体重を記録したのですか。なるほど突然がくっときてもおかしくはありません。しかし、この馬の見方も実は難しいのではないかなとおやじは思っています。春はゴツゴツしてパワーを感じる印象でしたが、秋はいかにも切れそうな馬体に変化している。これを究極の仕上げととるか、馬が完成したととるか、うーむおやじにはわからない。

印象だけをだらだら書いてしまいましたが、京都2200Mの適性ではスカーレットはウオッカに1歩、2歩譲ることだけは間違いなさそうです。ウオッカがまずまずのコンディションならば両雄並び立たず、あれっ?牝馬だからなんというか、うーむ、いじわるした方が負けなのよ、ということになるかも知れません。

アサヒライジングは騎手が積極的に競馬をすればおもしろいと思います。昨年は厳しい競馬を強いられましたがよく粘った。地味ですが海外でも好走する実力の持ち主です。柴田騎手が乗るのかなあ、誠実な騎手で好感をもっていますが、スカーレットの出方をみてなんて考えないで、がんがん行ってほしい。底力のある血統なのできっと期待にこたえてくれるはずです。ライジングは美人じゃないからスケベ心は通用しませんよ。他の馬が音を上げるようなタフなペースをつくるといい。振り向くな振り向くな、という寺山修司の言葉におやじも励まされたことがありました。

スイープは調教がわりにスワンSを使いましたね。すでに6歳の秋ですので終わった馬と思われても仕方のないところですが、この馬の正体は魔女なので案外侮れないかも知れませんよ。ほら、おばあちゃんがサマンサです。「奥様は魔女」というコメディーのサマンサ。この馬券を買えるのも今回が最後かなあ。調教ができないと言われていたころの方がよく走っていた、という怖さがあるし、スワンSのパドックが案外よかった。魔女の馬券などめったに買えない、この馬を1着にした3連単を少々買いますよ、おやじは。

デアリングは最強世代の生き残りでさすがに強いところを今でも見せてくれています。彼女の母系にはニアークティックのクロスがあって今回の2200Mでは遠慮しておきます。ディアデラノビアは強いし怖い馬です。武騎手が乗るので馬券の上での妙味はないのでしょうが、コースも距離もいいと思います。これも最強世代の生き残りでね。ただこの馬の母系はこれから日本で発展していくはずの母系なので、この馬にG1勝ちを期待するよりも仔や孫に期待すべきだと思います。ああ最強世代なんて言葉も死語になるほど牝馬のレベルがあがっている。

「デ」のつく馬がもう一頭?、ディアチャンス。これも母系はいいですよ、エリザベス女王杯にゆかりのある血統です。この母系にかかっている種牡馬のラインアップは最高ですよ。この馬の仔や孫からG1ホースが出てもおかしくはありません。

デコルテは新最強世代で・・・あっ、最強世代って言葉やめましょうね、もう意味がない、これは父系のフォルティノに期待できます。母系もスティルインラブが出ている切れ者血統ですね。ウオッカの仕掛けは四位騎手の人柄を思うと必ず早くなるはずです。そのときものを言うのがデコルテの切れ味です。案外人気がないのですが、鞍上の腕と度胸とともに是非買ってみたいと思います。パンドラのタフネスよりこの馬の切れをとります。

うーむ、うーむ、治郎丸理論によって脳トレができました。馬券はトレないかもしれませんが結論を思い切っていきましょう!

◎ウオッカ    (この馬に◎をうってみたかった)
○アサヒライジング(ボアルセル最後の戦い、これを見ずして何をみる)
▲スカーレット  (とても強い、これを馬券の根拠として言ってみたかった)
△スイープ    (意外によかった前走のパドック、魔法は衰えない)
△デコルテ    (鞍上の度胸と馬の実力に妙味あり、来週もお願いね)

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あの頃のように

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口に出してしまうと引き返せなくなりそうで黙っていたが、ウオッカは私が10年以上前に夢中になった名牝ヒシアマゾンに似ていると思う。毛色も馬体のラインも違うが、走り出すとフワーっと溜息が漏れるようなあの雄大さが似ている。ウオッカがダービーを勝った時、まるでヒシアマゾンがダービーを勝った夢を見たような気がした。

もうあの頃のように1頭のサラブレッドに夢中になることは出来ないかも知れないけれど、これからはウオッカという牝馬を素直に心から応援してみたいと思う。勝ったら喜び、負けたら悔しがる。そんな競馬に戻れたら。あの頃には感じなかった何かが見えるかもしれない。

以下は、ダービーを優勝時の壁紙プレゼント企画で皆さまからいただいた、ウオッカに対する応援メッセージです(タイトルは勝手に付けさせていただきました)。

これからも凛とした姿を魅せてください
「いつも堂々としていてお行儀がよくて、才能があって美しい。四位騎手が手綱をとった2006年11月12日からずっと応援しています。ウオッカが走る時はいつもドキドキして無事にゴールを駆け抜けることばかり願っています。オーナー、厩舎スタッフ、四位騎手、みんなに愛されて成長していくウオッカをずっと見守って行きます。これからも凛とした姿を魅せてください。」
マキマキ

あのレースを見て感動し、競馬ファンになった人がいます
僕自身、牝馬がダービーを勝てるとは思っていませんでした。僕の周りであのレースを見て感動し、競馬ファンになった人がいます。これからもあんなレースを続けてくれたらと思います。
M.I

同じ女性として とても嬉しかったです
牝馬のダービー制覇 同じ女性として とても嬉しかったです 凱旋賞がんばって下さい応援してます (^・^)
Akira

男勝りの競馬を見せてくれ~
ウオッカが出るレース全て単勝購入しました!新馬戦から応援している馬なので、これからも勝ち続けてほしいです。あのディープインパクトでさえ勝てなかった凱旋門賞で、男勝りの競馬を見せてくれ~
3F

日本牝馬の実力を世界に見せ付けてほしい
海外GⅠ目指してがんばってほしい。凱旋門賞挑戦もすばらしいが古馬牝馬のGⅠがあるのなら、それを征して日本牝馬の実力を世界に見せ付けてほしい。ダービーの時の馬体は本当にすばらしかった。
ミラクルヤン

ぞくっとする色気のようなものを感じました
ウォッカに対するメッセージ:ダービーのパドックを見たとき、ぞくっとする色気のようなものを感じました。この壁紙に、私が主観で感じた「色気」が見事に表現されていたのでとても驚きました! 同性として、ウォッカの勝利には盛大な拍手を送りたいと思います。
Satokichi

見事な勝ちっぷりでした
やはりダービーのウオッカでしょう。完勝といっていい見事な勝ちっぷりでした。予想で相手候補にも入れなかった自分が恥ずかしく思います。宝塚記念も登録しているようですが、でも、大事をとって休ませてあげたいようなそんな気もします。出走すればもちろん盛り上がるのは間違いありませんが。
川田 潤一郎

強いとしかいい様がありません
ウオッカですが、府中でレースを見てましたwいや~、強いですね、ウオッカ。強いとしかいい様がありません。一頭、明らかに違う足で走ってました。馬券はフサイチホウオー軸だったので見事に散りましたが(汗ジュベナイルから買い続けてるのに、ここで裏切った罰が当たったんですかねえ・・・(言い訳をすると相手本線はウオッカだったんです)。あの強さなら、仮に宝塚記念でてきても勝負になるんじゃないかと思います。というか見たい、というのが本音です。凱旋門狙いなら、現地のステップが絶対いいとは思いますが。とりあえず、記念馬券を大切に保管したいと思いますw
Lupin

脱帽です
2歳女王が、まさかダービー馬になるとは思いませんでした。脱帽です。これからも常識を覆すような走りを期待しています。
神山 洋

牝馬がダービー勝つなんて怪物過ぎる!!!
たぁ

歴史的瞬間を見せてくれる
距離が伸びて、しかも牡馬相手に才能を爆発させるとは…。最近は強い牝馬が多く誕生していますが、1番のインパクトでした。これから先も、ウオッカが歴史的瞬間を見せてくれると信じております。ウオッカ頑張れ!
しか

ディープの分まで頑張って欲しい
今年も凱旋門賞で夢が見れるとは思いませんでした。ディープの分まで頑張って欲しい。国内のレース(JC以外)はもう出なくて良いので今年いっぱいのつもりで海外挑戦して欲しい。ペースがスローならチャンス十分でしょう。
Mh

俺は信じてました
桜で敗れて、いろいろ言われてきましたが俺は信じてました。ダービーを勝つのも不思議ではないくらいの強さだと信じてました。ウオッカありがとう。これからも無事に競走馬生活を送り、華やかな活躍を期待してます。がんばれ!!ウオッカ&四位ジョッキー
Umauma

ダービーはびっくりしたし感動しました
馬券は外れたけど、ダービーはびっくりしたし感動しました。個人的には、トライアルから凱旋門賞のローテーションが良いと思います。ネオユニバースもダービーの後、宝塚記念出走で将来を棒にふったように思うので・・・・
Masayoshi

非常に意義のあるダービーだった
ダービーというレースで牝馬が勝つということについての葛藤は確かにありました。ある程度競馬を長く続けていると、やはり伝統や格式に捉われ・・・つまり「ダービーはこういう馬が勝つべきなんだ」みたいな固定観念が根底にあるものです。ただそうあってほしいと思う反面、いや・・・待てよ。。。という思いもありました。今までのダービーの歴史を振り返ると、本当に勝つべき馬が必ずしも勝っているわけではないし、ましてや牝馬という理由だけで「ウオッカ」は勝つべき馬ではないと決め付けることが出来るのか???悩んだ末にダービーというレースの意義をもう一度考え直す意味でも、ウオッカにすべてを賭けて今回のダービーに臨みました。結果、見事勝利を飾ったわけですが、はっきりとした答えは自分の中で出ていません(苦笑)ただ自分の心の中のモヤみたいなものが、スッキリととれましたね。そういう意味で非常に意義のあるダービーだったと思います。まあ現金なだけかもしれませんが(苦笑)
カズキング

ペーパーオーナーだったので、馬券は外れたがとてもうれしかった。
たーくん

鳥肌がでた
競馬で鳥肌がでたのは、いつ以来でしょうか。2着が抜けて馬券は外しましたが、感動したレースです。海外でも成果をあげている厩舎だけに、凱旋門も期待しちゃいますね!
kino-P

満足感となぜか親近感
昨年のジュベナイル、阪神競馬場で間近にみた。前走マイネルソリストと走った”黄菊賞”での好走が記憶にあり、本命と決めていた。今ではダービー馬。未来のダービー馬を間近で見ていたという満足感となぜか親近感を持っている馬なのである。
かずぼん

dear Vodka
「女のクセにって言ってゴメンなさい」
ワシヲ

最強牝馬に
今年の牡馬が弱いことが、ウオッカの強さを相対的に際立たせているが、宝塚記念、凱旋門賞での結果次第では、最強牝馬になるのかな。そうしたらダイワスカーレットの立場はどうなるのだろう。 
いつかミリオン

ディープに変わるスター
私がウオッカを知ったのは阪神JFでした。某競馬週刊誌のPHOTOパドックを見ながら「これは凄い、この馬は良い!」と感じた馬、それがウオッカとの出会いでした。特に馬体を見る専門知識も持たない私ですが、バランスが良くまた力強さも感じるウオッカの馬体に惚れ込みました。何より、写真からオーラが出ていましたね。その阪神JFではもちろんウオッカを本命にしました。だからなおさら印象に残っています。だからこそダービーで本命にしなかった自分に悔いが残ります。エルフィンS、チューリップ賞と強い勝ち方をして、「これは近年最強牝馬だ」と煽っておきながら、桜花賞で敗れただけで「この程度なのかなぁ?」とウオッカの強さを信じ切れていなかった自分が恥ずかしいです。ダービーではそのような自分を嘲笑うかのような圧勝でした。先日のメールで、「競馬界に早くディープに変わるスターを」と書きましたが、ウオッカはもうスターに位置に立ってしまいましたね。これからもウオッカには注目しなければいけません。自分の眼で見て「良い」と感じた馬だからこそ、最後まで追わなければいけない気がします。凱旋門賞は楽しみです。昨年の凱旋門賞を見てもやっぱり3歳馬有利のレースだと思うので、牝馬らしくない牝馬のウオッカならかなりチャンスがあるんじゃないかと思います。その前に宝塚記念はどうするんでしょうね?51㌔って凄い斤量ですね。出てくれば凄く盛り上がりますね。
ちゃんまん

宝塚ではなく凱旋門で頑張ってほしい
19番

阪神ジュベナイルの走りでファンになりました!
阪神ジュベナイルの走りでファンになりました!ダービーに出るって聞いたときは、大丈夫かな、なんて思ったけど見事な走り。宝塚→凱旋門とすごいチャレンジ続きですが、やってくれそうな期待でいっぱいです。頑張れ!!!
イッシー

テレビの前であっけに取られて呆然としてしまいました
ダービーは圧勝でした。桜花賞で2着に敗れたとき、まさかダービーには出てこないだろうと思っていました。ジュべナイルフィリーズを勝った馬だから早熟だったんだろうとも思いました。それがなんと、牡馬を相手にして2400mであの圧勝・・・テレビの前であっけに取られて呆然としてしまいました。宝塚記念にも出走の予定があると聞きますが、まともなら勝ってしまうのではと思います。(ただダービーではびっしり仕上げたようですので反動による入れ込みなどが心配です。)ともあれ秋にはまた大きな舞台で強い姿を見たいと思います。(ディープがいなくなって、こんなに早く世界制覇の夢を抱かせる馬が出てきてくれたことを大変うれしく思っています。)
まーずあたっく

ダービーの走りは感動した
おかげさまで初めてダービーの馬券が当たりました。ありがとう。ダービーの走りは感動した。ラスト3F33.0秒で3馬身差は凄い。強すぎる。未だ誰も成し遂げていない凱旋門賞制覇の栄誉を勝ち取ってくれ!
中島

何か大きいことをやってくれそうな感じがします
ウオッカが凱旋門賞に挑戦すると聞いてとても楽しみにしています。ディープのような馬でも勝てなかった凱旋門賞なのでもし日本の馬が勝つならディープと同じかそれ以上の馬に勝って欲しいと思っていました。ウオッカはまだGIの数など実績ではディープには及びませんが牝馬でダービーを勝ったりして普通の馬とは違う雰囲気があり何か大きいことをやってくれそうな感じがします。凱旋門賞でも3歳牝馬ということで斤量も有利になるのでぜひ体調万全で望んで欲しいです。
まさる

牝馬ダービー勝利!単勝ゲット
だぼちゃん

ひじょうにくやしかったです
私は、ウオツカは強い馬と思ってました。桜花賞では、単勝で勝負しましたが2着で馬券はとれませんでした。当初、ダ-ビ-でも単勝で勝負するつもりでしたが、新聞等の情報ではフチイチホウオ-が一番人気であり結局単勝は買いませんでした。ひじょうにくやしかったです。宝塚では、単勝で勝負するか迷ってます。買えば1着にこない気もしますし、買わなければきそうな気がします。競馬ってむつかしいですね。どうも私には競馬の才能がないようです。
三輪

どこまで強くなるのでしょうか・・・
m.inaba

まさに人間社会同様女性上位ですかね(笑)
牝馬でのダービー挑戦だけでも凄いのに勝つとは…まさに人間社会同様女性上位ですかね(笑)秋は凱旋門賞に挑戦と言う事で期待してますが宝塚記念に出走すれば古馬相手にどんな走りをするのか楽しみです。
ヤエノムテキ

最近、お父さんのレース映像を観てその走り方や仕草などがそっくりだなあと改めて感じました。もちろん宝塚も期待しています。
ライス

一所懸命さがこの馬の魅力
ひたむきに走る3歳の牝馬に応援せざるを得ません。一所懸命さがこの馬の魅力だと思います。一所懸命に走った結果、気がついたら他馬をよせつけないくらいぶっちぎっていた・・という感じでしょうか?がんばってほしいと思います。
松尾

女子プロレスラーをイメージしてしまいます
牝馬とは思えないー女子プロレスラーをイメージしてしまいます。けれども、好きな馬です。女ディープインパクトと言われるのも判る気がします。私が好きになる馬は強くてもどこかハラハラさせる馬です。それは、その馬の置かれている状況と才能のタイプの組み合わせのようです。ちょっと気楽に応援できないところがあって、とにかく無事にと祈るばかりです。反面すごい才能を見せつけてほしいとも思ってしまいます。
ロク

歴史的牝馬になることを願います
ひでき

美しく駆け抜けましたね
紅一点でがんばってるのが健気な気がして、パドックでも男馬に囲まれてはどうなることかと心配し通しでした。女の子の中に入れば、なんとがっしりした仔だろうと思っていたけど、なんとなく男の子たちと比べるとやっぱり華奢にも見えたりして、がんばれがんばれと応援しつつ、でも馬券はホウオーから買ったり(笑)←むちゃくちゃ直線で抜け出してきたときには、馬券はおいといてウォッカを大応援しました。美しく駆け抜けましたね。彼女。凱旋門賞へ挑戦するそうですが、またドキドキしてしまうでしょうね。
ゆくおう

凱旋門賞ついてきます
しんいちろう

ウォッカが登場して楽しみが増えました
ディープが引退したあと、次の伝説の馬はカワカミかと思っていましたが、ウォッカが登場して楽しみが増えました。是非無事に凱旋門賞に出走して欲しいですね。出走出来れば好走間違いなし。ティナ これからどんな競馬を魅せてくれるの牝馬がダービーを制する。夢のような出来事だと思って いただけにウォッカという馬の能力の高さには改めて驚かされました。これからどんな競馬を魅せてくれるのか、とても楽しみにしています。
Matsu

そのとおりの結果に
あるブログにウォッカの生産牧場さんの話として「距離が伸びてからが本領発揮だろうと思う。だから阪神JFを勝ったのはむしろ驚きだった。」という発言の記事を前に読んだことを思い出しました。そのとおりの結果になりましたね。なんか宝塚にでそうですが、ディープと同じ道のようで心配です。

新たな伝説を作ってほしい・・・
カクテルが大好きな私は名前を聞いた時から、ウオッカの大ファンになりました。しかも強い!! ダービーでは思わず興奮してしまいました。まさか宝塚記念に出馬するとは思ってもみなかった・・・。でも走るからにはまた新たな伝説を作ってほしい・・・。 私の夢・・・ウオッカ!!
千代蔵

秋の本番に支障が出るほど劇走しないで欲しいですね。

記録にも記憶にも残る馬に
阪神JF、桜花賞、ダービー、宝塚記念と、毎回大レースではドラマを作ってくれる馬ですね。その中でもダービーは今思い出しても衝撃のレースでした。予想は外れましたが、あのレース見せつけられてしょうがないですね。また、宝塚記念は残念な結果に終わりましたが近年随一の豪華なメンバーのなかよくがんばったと思います。凱旋門賞は脚質からちょっと疑問なところは有りますが、がんばって欲しいと思います。このまま記録にも記憶にも残る馬になってくれると思ってます。
菊池 潤也

こんな馬に勝てるわけがない
エルフィンSの時にニシノマナムスメを応援しに行き、いくらウオッカがG1馬だろうが休み明け+斤量2kg増+ローテーション?で付け入る隙はあるだろうと思ってました。しかし、ウオッカを一目生で見た瞬間にこんな馬に勝てるわけがない…と思わされてしまい、その時からずっと応援してます。
ラグーン

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「プロフェッショナル馬券術ライブ」締め切りました。

「プロフェッショナル馬券術ライブ」の申し込みを締め切らせて頂きました。ひとりでも多くの方々に参加して頂きたかったのですが、運営の都合上、定員を設けさせて頂きましたことををご理解ください。*早めにお申し込み頂きました皆さま、ありがとうございます。当日、お会い出来ることを楽しみにしております。

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そんなの関係ねえ

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金曜日から雨が降り始め、土曜日には台風までやってきた。日曜日にあっと言う間に馬場がほとんど良馬場にまで回復しようとは、前日予想をする段階で予測するのは難しかった。たとえこの時期の野芝の状態が絶好とはいえ、馬場をあそこまで一気に乾かしたのは太陽光の力が大きい。もし日曜日の天気が曇りであったならば、あそこまで馬場が回復することはなかっただろう。

レース当日の朝、私はルドルフおやじさんに手紙を書いた(もちろんメルマガの一部としても配信している)。

おはようございます。朝、カーテンを開けると、そこには晴天が広がっていました。週末にさんざん悩まされたのは何だったのでしょう、というくらいの秋晴れです。開幕週の芝の状態を考えると、もしかするとほぼ良馬場に近いコンディションでレースが行われるかもしれません。

そうなると、前回の手紙にも書かせていただいた通り、メイショウサムソンにとっては不安点がなくなります。良馬場であれば34秒台の脚をコンスタントに使える馬ですし、パワーもある馬ですので、馬場が少し水分を含んでいるような力の要る馬場は得意とするところです。また、東京競馬場は排水溝によって内側から乾いていきますので、馬場の良いところを通られる1枠も有利になります。

宝塚記念は天皇賞春を速い時計で勝った反動が少なからずあったと思われます。あまり得意としない重馬場や、
石橋騎手の勝ちたいという思いが道中で馬に伝わってしまい、少し早めに動いてしまったことも重なっての差が最後に出てしまいました。そういう意味では、宝塚記念を激走していないとも考えられますね。馬インフルエンザの影響も、だいぶ間隔が空きましたので問題ないでしょう。最終追い切りも、ほぼ仕上がったという文句のない動きでした。前日予想は難しいですね。

私は当日、東京競馬場に行き、重馬場前提の馬券を買った。やや重にまで回復している馬場をこの目で確認していたにもかかわらず、重馬場前提でレートを下げて買うという自己崩壊である。好レースを期待しているにもかかわらず、一方では馬場の回復を恨めしく思ってしまう矛盾をどこかで感じながら、レースを迎えたのだ。

しかし、前日予想は難しいと書いたが、もしかしたら勝手に難しくしていたのは私だったのかもしれない。当日の馬場状態によって本命を変えようとするから難しくなるのである。無意識のうちに網羅思考に陥って、結局買うはずのない馬に印を打ってしまうことになる。本命は最初から決まっているのだから、その馬を買えば良い。もし馬場状態が悪化したらレートを下げればいいだけの話だ。天命を待って本命を変えてはならないのだ。答えは最初から分かっているのだから、前日予想だろうと何だろうとそんなの関係ねえのである。

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レインダンス回避で5つ☆該当馬なし。

アサヒライジング →馬体を見る
立ち姿、集中力のある表情から、完成期に達したことが窺われる。
ゆったりとした造りの馬体で、距離延長も問題なし。
Pad4star

アドマイヤキッス →馬体を見る
冬毛が伸びてきているのか、毛艶はあまり良く見せない。
どこも悪い部分はないが、全体的にはまだ幼さを残す馬体。

ウオッカ →馬体を見る
後ろ肢の筋肉が盛り上がって、パワーアップは明らか。
個人的には前走時の方が良く見えたが、この馬はこういう形の時の方が走る。
Pad4star

ダイワスカーレット →馬体を見る
前走時に比べると、馬体全体にややふっくら感がある。
絞った反動とも考えられなくないが、後肢の筋肉の盛り上がりはキープしている。
Pad4star

デアリングハート馬体を見る
気持ちで走る馬だが、馬体だけを見るとパワー不足に映る。
細身の馬体だけに、距離延長には対応できそう。
Pad3star

ディアデラノビア →馬体を見る
大きな変わり身はないが、体調は安定している。
精神的にも成長して、距離延長に不安はない。
Pad3star

フサイチパンドラ →馬体を見る
まだ少し太目に映るが、最終追い切りでビッシリとやれば仕上がりそう。
まるで牡馬のような肉体を誇り、あとは精神面だけか。
Pad4star

ローブデコルテ →馬体を見る
春当時に比べると、全体的な力感がなく、馬体のメリハリも少ない。
良くなってくるには、もう少し時間が掛かりそうな印象を受ける。
Pad3star

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ダイワスカーレットにとっては試練のレース

Jiromaru

お手紙ありがとうございます。エクリプスからボワルセル、ヒンドスタン、シンザンへとつながる大河の流れを、十分に堪能させていただきました。ルドルフおやじさんにかかると、難しい血統もまるで物語のように面白いなあ。

シンザンの父ヒンドスタンは、産駒が113もの重賞を勝ったように、日本で大成功した馬でしたね。この記録はサンデーサイレンスに次ぐ歴代2位です。ヒンドスタンはアイリッシュダービーを勝った後、種牡馬入りしたものの結果を残すことが出来ず、日本へシンジケートを組まれて輸入されました。

この時、おまけが付いてきたのをご存知ですか?ブッフラーという全く無名の種牡馬ですが、なんとヒンドスタンよりも先にダービー馬を出しちゃうんです。1960年のダービー馬、コダマです。母はあのシラオキですね。ブッフラーはコダマ以外には大物を出していませんので、母シラオキの繁殖能力によるところが大きかったのかなあ。

コダマもシンザンと同じ武田文吾調教師によって育てられました。「シンザンはナタの切れ味、コダマはカミソリの切れ味」と後に評されたように、シンザンが持続力に優れた馬だったのに対し、コダマは瞬発力を身上とする馬でした。お尻のもの凄く大きな馬だったそうです。その名前の親しみやすさもあったのか、超特急コダマの名は普段は競馬など見たこともない人たちの間まで浸透していき、競馬ブームが起こり始めたのはこの頃からだったとされています。コダマは人々の期待に応え、無敗でダービーを制し、「トキノミノルの再来」とまで言われました。

Kodama

そして、その4年後にシンザンが登場するのですね。シンザンの競走馬としての栄光は語るまでもありませんが、種牡馬としては意外に苦労した馬だったのですね。それでもミナガワマンナやミホシンザンなどたくさんの名馬を出しているのですから、偉大な名馬です。そうですか、ミナガワマンナはボワルセルの末裔なのですね。私も古い人間ですので、ぜひともミナガワマンナ、いやアサヒライジングを応援したいと思います。

私がかろうじてシンザンの栄華の残り火に触れたのは、マイシンザンという馬でした。ミホシンザンの産駒で、獅子のようなタテガミを揺らし、ワッサワッサと走る豪傑だったことを憶えています。私の中で最も印象に残っているのは皐月賞ですね。3コーナーから4コーナーにかけて、幻のダービー馬と呼ばれたガレオンと互いに斜行し、何度も何度も馬体をぶつけ合いました。まるで力士のぶつかり稽古のようでした。

おかげでマイシンザンは惨敗してしまうのですが、次走のNHK杯ではガレオンにきっちりと借りを返します。借りを返して燃え尽きてしまったのか、ダービーでは4番人気に推されたものの惨敗してしまいましたね。その後は屈腱炎との戦いでしたが、松永幹夫騎手がナリタブライアンの騎乗依頼を断ってマイシンザンに乗ったほどで、脚元さえ悪くなければG1のひとつやふたつは獲れた馬だったと思います。

話は戻りますが、マイシンザンとガレオンがぶつかり稽古をした皐月賞で、その争いのもっと後ろから光速の寄せをみせたのが武豊騎手のナリタタイシンでした。まるで届かない位置からの差し切りで、テレビがウイニングチケットばかりを映していたため、まるで画面の外から飛んできたような感じがしました。あの頃から、誰しもが武豊騎手をアイドルではなくトップジョッキーとして見るようになったのではないでしょうか。

そういえば、武豊騎手が3000勝を達成しましたね。「こんなにあっさりしてすいません」なんて余裕のコメントで、あくまでも通過点という気持ちが強いのでしょう。武豊騎手の最大の長所は「目」、だと田原成貴元ジョッキーが語っていました。視力が良いということではなく、レース中におけるポジショニングや、レースの流れを読む「目」が優れている。他の部分部分では武豊騎手に勝っている騎手は何人もいるのですが、この「目」という部分では他の人を大きく引き離してナンバーワン、世界にも十分通用すると。天皇賞秋の直線で不利を受けることもなく、メイショウサムソンをスムーズに勝利に導けたのは、この「目」によるところが大きいですね。

さて、エリザベス女王杯です。今年は3歳馬のレベルが高いので、秋華賞の再戦のムードが漂っています。秋華賞を楽勝したダイワスカーレットに、ダービー馬ウオッカが挑み、その間隙を虎視眈々と古馬勢が狙うといった図式でしょうか。

ダイワスカーレットは本当に強い馬ですね。前にも書きましたが、この馬の強さは素軽いスピードの持続力にあるので、少々上がりが掛かるぐらいの流れの方が合っていると私は思っています。ですので、スローでヨーイドンの瞬発力勝負になると分が悪いのですが、そういった流れになりそうな中でも常に勝ち続けてきているのは、鞍上の安藤勝己騎手のスパートのタイミングが絶妙だからでしょう。最後まで止まらないダイワスカーレットの能力を信頼して、勇気を持って早目から動いて行っていますね。兄ダイワメジャーにも乗って結果を出してきた経験も大きいと思います。

ダイワスカーレット自身、前走でも示したとおり、緩急のある流れにも対応できる馬です。エリザベス女王杯の流れに乗られるでしょうし、200mの距離延長も全く気にならないでしょう。京都の2200mコースはスタートから最初のコーナーまでの距離も長いので、無理することなくスッと先手が取れるはずです。道中はキッチリと折り合って、あとはペースに応じてどの時点から動けばいいかを判断するだけです。ウオッカに比べると、主導権を握れる、自らレースを作れるという点においては一日の長があります。こうして見ると、ほとんど非の打ち所のない馬ですね。

しかし、今回のエリザベス女王杯に限っては、ダイワスカーレットは負けると思っています。その理由は前走の秋華賞を-6kgの馬体重で勝った反動です。春と比べ体質が安定したということが大きいのでしょうが、しっかりと乗り込まれ、細く映るくらいビッシリと仕上げてきていました。この馬としては究極の仕上げにあったのでしょう。あれだけのレースが出来たのも頷ける気がします。しかし、秋華賞を勝ちに行った反動が、ここで噴出してしまうのではないでしょうか。

松田国調教師は、「ローズSの後より心身ともに回復が楽だった」と語っていましたが、にわかに信じることは出来ません。ダイワスカーレットぐらいの超一流馬になれば、どんな体調にあっても肉体的、精神的にもしっかりしているもので、普段の動きや調教から疲れが見えないこともよくあります。もちろん、ダイワスカーレットが全てを超越するだけの強さを身につけているのであれば、ここもあっさりと勝ちあがってしまうでしょう。ただ、私としては、ダイワスカーレットにとっては試練のレースとなると思います。

それに対して、前走よりも全てにおいて上向きで出走してくるのがウオッカです。ひと叩きされた効果は必ずありますし、距離延長も望むところでしょう。前走の秋華賞で折り合いに専念して、ゆっくり行かせたことも、今回のレースではプラスに出るはずです。これで逆転というパターンは、競馬の歴史で幾度となく繰り返されてきました。おそらく、今回はダイワスカーレットを逆転する可能性はかなり高いはずです。そのために陣営もジャパンカップを回避してまで臨んできていますし、ダイワスカーレットに勝つことがウオッカと四位騎手に課せられた至上命令です。今回は徹底的にダイワスカーレットを意識してマークしてくるはずです。

ただわずかに不安に感じるのは、秋華賞の手紙にも書いたとおり、ダービーを勝ったことによる疲れを引きずっていないかどうかということです。最近のダービー馬は、秋緒戦だけではなく、秋シーズン全体を通して、勝てそうで勝てないレースを続ける馬が多くいます。唯一巻き返したのは、菊花賞4着の後、ジャパンカップを制したジャングルポケットですが、あれは極めて珍しいパターンでしょう。叩いて秋2戦目ともなれば、肉体的には回復してきているのですが、精神面で疲れが残っていて最後まで伸び切れないのです。秋華賞では展開に恵まれなかったとはいえ、レインダンスを交わしきれなかったあたりに精神面での不安を感じます。

そういえば、秋華賞の4コーナーで写真を撮っていたPhotostudが、「ウオッカが4コーナーでマクって来た時の勢いは凄かった。あのディープインパクトほどではないけど、ちょっと衝撃的なスピードだった。さすがダービー馬だね。」と言っていましたよ。もしかすると、私の心配など杞憂に終わるかもしれませんね。

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ミナガワマンナは生きています。

Rudolf →ルドルフおやじってどんな人?

エリザベス女王杯はその名に相応しい良血馬の勝つレースですね。

お世辞にも良血と呼べないのはグリーングラスの娘リワードウィングと、キョウエイタップかなあ。ただウイングの勝利は種牡馬グリーングラスの名をG1の歴史に残したのと、Mサムソンの祖母アサクサスケールを2着に退けたという点でたいそう価値のある勝利だったと思います。勝ち時計も当時としては優秀でさわやかな印象がこの馬には残っています。キョウエイタップのことはどうしても思い出せない。たまにこんな馬もいますねえ。

ホクトベガを良血というかどうかは、血統を見る人によって意見が分かれるところでしょうね。レディージョセフィンの名を彼女の血統表の中で見た瞬間、おやじなんかは手を合わせて拝んでしまいます。この血を失ったというのはあまりにも悲しい。

リンデンリリーはどうか、クインナルビーの一族なんですね。オグリキャップに始まったこの血の復活はとても印象的だった。亡くなった岡潤一郎騎手がのってらっしゃいましたね。リンデンリリーからはヤマカツリリーが出て岡騎手の名を今でも思い出させてくれています。

最近のエリザベスを勝つ馬は本当に良血がそろってますね。人気馬では、メジロ菩薩の三代目ドーベルが2勝、エアグルーブの仔Aグルーブが2勝、穴馬ではSチトセオーの妹Sキャンドル、というように人気馬であろうが、穴馬であろうが良血馬が強い、そしてついに昨年はエルグランセニョールの母セックスアピールの孫が勝ちました。調教技術が向上して、良血馬にも強い調教が施されるようになったからなんでしょうね。ひと昔前は良血牝馬といえばまさに箱入り娘だった。悪い意味で可愛がられていた。

そういう点でいうとアサヒライジングってのはどうなのかなあ。決して良血ではない彼女が今年のエリザベスを勝つのは難しいのかもしれませんね。良血でもないし小町娘でもない、オカメじゃあないが人が寄ってくるタイプじゃあない。でも実に健気じゃあないか、堅実に走って父の名を広めている。まさに「家貧しゅうして孝子出ず」のたとえどおりですね。たぶん◎は打たないと思いますが、情にほだされますなあ。今回も掲示板は外さないでしょう。タフな流れを作り出すとおもしろいかも知れない。

おやじは彼女がなぜ強いか知っているんですよ。それは彼女がミナガワマンナだからなんです。ミナガワマンナを覚えていらっしゃいますか?シンザン晩年の傑作にして初のクラシックホース。ミナガワマンナが彼女の母父です。

シンザンは内国産種牡馬として大変苦労した馬です。シンザンが種牡馬になったころからナスルーラ系の種牡馬が台頭してきて、3冠馬のシンザンであっても決して繁殖牝馬に恵まれていたわけではありません。それでいてリーディングの上位に常にいて晩年にクラッシックホースまで出したシンザンはやはり偉大な種牡馬です。因みにシンザンの父系はヒンドスタン→ボワルセルとたどるセントシモン(セントサイモン)系でしたね。

Mrシービーやルドルフがシンザン以来の久々の3冠馬として脚光を浴びる直前だったと思いますが、本格派の対決と賞せられる戦いがありました。一方の雄はアンバーシャダイ。父はNテーストでしたね。日本の古い血統と決別して新時代を築こうとする社台牧場の決意を象徴するような血統と馬格の持ち主でした。一方はミナガワマンナ。父シンザン、母系はオートキツなどで有名なマンナ系、脈々と続く在来の血を受け継いでいます。いかにも鍛えられた血の結晶のような馬格の持ち主でした。

両馬とも先行して更に脚をのばしてゆく競馬を得意としていました。この底力みなぎる両馬の対決を「本格派の戦い」とファンは褒め讃えていたのです。両雄はアルゼンチン共和国杯などであいまみえましたが、ほぼ互角の勝負だったと思います。ただAシャダイは60キロを背負わされることもありました。

既に歴史の彼方に置き忘れられた感のある対決ですね。当時のファンの方でも思い出せない方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。しかし今思い返せば凄い血の対決でした。捨てられようとしている血が主流血脈に最後の戦いを挑んだのですから。

ヘロド(ルドルフの祖)、マッチェム(サニングデールの祖)そしてエクリプスを3大基礎種牡馬というのですか。1935年はネアルコとボワルセルの2頭の名馬を世に送り出して、3大基礎種牡馬のうちの1頭、エクリプスの血の優位を決定づけた年です。現在のサラブレッドの父系の98%以上はエクリプス系ではないかなあ、いやそれ以上か。

アンバーシャダイはネアルコの末裔、そしてミナガワマンナはボワルセルの末裔です。

ネアルコは14戦不敗の名馬にしてチャンピオンサイアー。イタリア生まれでしたね。ボワルセルは英ダービー馬。両国の誇りをかけて両者はパリ大賞典であいまみえ、ネアルコはボワルセルを3着に退けます。種牡馬としても両者は激しく競い合いました。ボワルセルは1度だけネアルコを退けてリーディングに輝いています。ネアルコはご存知のようにNダンサーやターントゥ、ナスルーラを介して現在の一大父系を築き上げていますね。

ボアルセルもミゴリやテヘランを送り出し、さらに快速馬ギャラントマンなどへ続いていく父系を築きました。しかし、ギャラントマンの種牡馬成績は期待外れに終わり、ボワルセルの血は急速にネアルコに圧倒されていきます。ただ日本だけは例外で、ボワルセルが送り出した、愛ダービー馬、ヒンドスタンの活躍に助けられ、その血は絶えることはありませんでした。

1935年に生まれ、競走馬としても種牡馬としても覇を競ったネアルコとボワルセル。半世紀後の1982年、ネアルコはアンバーシャダイと名のり世界の果てまで、まるで隠れ潜んでいたものを暴き出すかのように、ボワルセルを追いかけてきたんですね。ボワルセルはミナガワマンナと名のって久々のクラシック制覇の美酒に酔いしれていたところでした。ちょっと怖い話でしょ。これが血の争いなんです。寛容なんていうものはどこにもありません。アンバーとミナガワ、本当はどっちが強かったかって、このおやじにはアンバー優勢に見えたなあ。

1980年代の日本はネアルコ系の父親たちが他の父系を次から次に駆逐していった時代です。先日の菊花賞で掲示板にのった馬はすべてネアルコの末裔たちですね。若いころのおやじがアンバーシャダイとミナガワマンナの血の争いに気づいていたかって?当然ボーッとして見過ごしていたのでご安心をば。

ああ、9月11日、ミナガワマンナも死んじゃいましたねえ。でも、どうですか、何かの歌みたいに死んでなんかいません~と歌ってもいいじゃないですか。アサヒライジングの母系にミナガワマンナは生きてますよ。おやじはサラブレッドの母系に滅んだものの嘆き節を聞いているわけです。

さて今回のエリザベス女王杯、スカーレットの作り出すタフな流れにミナガワマンナ、失礼Aライジングはどんな抵抗をみせるのでしょうか。1935年に始まった戦いの本当の終末をしっかりと見届けたいと思います。

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馬体重の曲解

Wtkikka07

ロックドゥカンブはよく頑張ってくれたが、私としてはアサクサキングスの取捨を誤ったという思いが強い。前走でほぼ仕上がったアサクサキングスの体調に上積みが見込めるのか、平行線か、それとも反動があるのか。馬体重の推移からおよその見当はつくにもかかわらず、アサクサキングスの体調を私自身が曲解してしまったことが悔やまれる。

アサクサキングスは宝塚記念後に放牧に出され、3ヶ月の休養を経て、神戸新聞杯に出走した。その時の馬体重は、宝塚記念から-10kgの484kgと、デビュー以来最低の数字であった。馬体重に関する考え方の大原則は、「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」である。つまり、この-10kgという大幅な馬体減をどう考えるかが、今年の菊花賞を予想する上で(結果的には)大きなポイントとなったのである。

このポイントを考える上で、もう一度問い直してみなければならないのは、以下の2点である。
1、アサクサキングスの菊花賞時点でのベスト体重はどのくらいであったか?
2、休み明けのレースをマイナス体重で走った後に反動が出るのは、具体的にどういったケースか?

1については、特にキャリアの浅い若駒の場合、ベストの馬体重はある程度幅を持たせて捉えるべきである。初めてのG1となった皐月賞が486kg、2着と好走したダービーが488kgであるから、およそこの周辺ということになる。NHKマイルC(494kg)と宝塚記念(494kg)は、言い方は悪いが、勝つために仕上げていない。つまり、神戸新聞杯でのマイナス10kgという馬体減は、決して大幅なものではなく、キッチリ仕上がっていたと解釈すべきであった。反動はないが、大きな上積みもないと私は判断した。

しかし、実際には、わずかながらも上積みがあった。パドック写真ではしっかりとした立ち姿を披露していたし、パドックでは力強く歩いていた。それは一度レースで使われた分の上積みと言ってもよいほどのものであったが、体調が落ちているということは決してなかった。

そして、なぜ前走であれほどキッチリ仕上がってきた馬の体調が、わずかながらも上昇カーブを描いたかというと、それは上の2のケースに当てはまらなかったからである。2のケースについては、「プロフェッショナル馬券戦術」で話す内容と重複する可能性があるので、今回はお伝えできないが、休み明け2走目を占う上での指標となるだろう。

★お知らせ★
11月24日(土)に渋谷で開催される「プロフェッショナル馬券術ライブ」が、残り4席となっております。参加をご希望の方は、なるべく早めにお申し込みください。昨年のライブとは180℃違った、馬券技術(戦術)についてのお話をしたいと思っています。ディラントーマス、レッドロックスも参戦するかもしれないジャパンカップウィークを、ぜひ一緒に楽しみましょう!

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→ http://www.glassracetrack.com/blog/2007/10/post_73db.html

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ファンタジーSの分析

■1■キャリアは3戦以内が理想的
キャリア別の成績は以下のとおり。
1~3戦 【7・7・5・62】 連対率17%
3戦以上【3・3・5・45】 連対率10%

キャリアが豊富な馬よりも少ない馬の方が、勝ち星が多く、連対率も僅かながらも高い。ファンタジーSの時点で3戦以上のキャリアがあるということは、素質がないため出走したレースで順当に勝ち上がれなかった、もしくは将来を見据えて大事に使われていないことの証明でもある。キャリア3戦以内の素質馬を出来れば狙いたい。

とはいえ、キャリアがあまり少なすぎる(1戦)のも怖い。キャリア1戦でこのレースを勝った馬は、プリモディーネ、スイープトウショウ、ラインクラフトと、後にG1レースを制した名牝たちのみである。逆に言えば、このレースをキャリア1戦で勝つような馬は、かなりの素質と将来性を秘めていると考えて間違いない。

■2■スプリント的な要素が求められる
この時期の京都は、成長は止まっても野芝の状態が良いため、軽さが維持される馬場である。そのため、1400mの距離ではあっても、短い距離を一気に走り抜けることの出来るスプリント能力がまず問われる。過去10年間で、前走から距離を短縮して臨んできた馬の成績は【0・1・1・19】と意外に振るわないのはここに理由があって、前走ゆったりとしたマイル戦で好走した馬は人気になるが、このレースに関しては疑ってかかるべき。

■3■先行馬有利
京都1400m外回りコースは、最初のコーナーまでの距離が512mと長く、緩やかな登り坂になっていることもあり、先行争いが激化することはほとんどない。そのため、前半3ハロンの平均タイムは34秒8、後半のそれが35秒2と、ほぼ平均ペースに近い流れになる。軽さが維持されているオーバーシード芝であることも加わって、前が止まりにくく、先行した馬にとっては有利になる。


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集中連載:「Good 馬場!」第10回

(3)のスタミナに不安のある馬とは、つまりバテやすい馬のことだ。馬は自ら走っている時よりも、バテてからジョッキーに追われた時にこそノメやすい。スタミナが切れてしまうと、ほんの少しバランスを崩しただけで、体勢を立て直すことが出来ずにバラバラの走りになってしまうのである。スタミナ不足の馬は、どうしても他馬よりもノメやすいのである。

Hisimiracle by shinji

(4)の気性が後ろ向きの馬とは、自らハミを取って前へと進んでいかない馬である。道悪はどの馬にとっても走りづらく、馬はハミを頼って走り、ジョッキーはハミを強く掛けることによって安定して走らせる。そのハミをなかなか取ろうとしなかったり、しっかりハミを受けることができない馬は、騎手が操縦しづらいだけではなく、自身の走行も安定しないものになる。ジョッキーがコントロールしづらいので、気性が後ろ向きでハミを取らない馬はノメりやすいのである。

さて、(5)の精神的に弱い馬がなぜ道悪を苦手とするかというと、道悪では良馬場で走るよりもさらに精神的な負担があるからである。重馬場、不良馬場では下が滑って走りにくい上に、前を走る馬が蹴り上げる泥が直撃する。そういったコンディションの中でもひるまず、ムキにならず、最後まで走り抜くことのできる馬でないと重馬場で自分の能力を発揮することは難しい。泥を少し被っただけで走る気をなくしてしまう馬もいるのである。

先にも述べたように、馬の精神的な面は体調によっても大きく左右されるため、一概に精神的に弱い馬だからといって必ず道悪は走らないとは限らないが、とりたてて(1)のベタ爪でもなく、(2)の大跳びでもない馬が重馬場で凡走を繰り返すといった場合には、その馬に精神的な問題があることを疑ってみなければならない。

(6)の切れ味勝負の馬は牝馬に多いのだが、直線での一瞬の速い脚が持ち味の馬は、道悪になることによって切れ味が半減してしまうことになる。「道悪を苦手」というニュアンスとは少し違うが、良馬場でこそ100%発揮される鋭い末脚が、走りにくい馬場状態のために威力を失ってしまうということである。

■重馬場によって有利になる馬
ところで、最初に「道悪を得意とする馬はいない」という前提があったが、道悪になることによって有利になる馬は確かに存在する。それは当然、道悪を苦手とする馬の反対の条件を持った馬ということになる。つまり、「立ち爪で、ピッチ走法で、スタミナ豊富で、気性が前向きで、精神的にタフで、切れ味で勝負しない馬」ということである。しかし、それ以外でも、以下の3つの場合によっては道悪が有利になる馬がいる。

①時計勝負に対応できない馬
②ノド鳴りのする馬
③馬込みを苦手とする馬、揉まれ弱い馬
④首の高い走法の馬
である。

時計勝負に対応できない馬
①時計勝負に対応できない馬とは、そのクラスで勝つための絶対的なスピードがない馬ということである。良馬場だと、いくらスローペースであったとしても、ある程度の時計で走ることができなくてはレースで勝つことはできない。例えばオープンクラスの1600m戦では、少なくとも1分34秒前後の時計で走ることは出来なくては勝負にならないだろう。しかし、雨が降って道悪になれば、勝つために必要とされる時計は遅くなり、1分35秒台でしか走破できない馬にとっても勝つチャンスが生まれるのだ。このことからも、「道悪は荒れる」という考え方は基本的には正しいことになる。

しかし逆に、道悪になることによってスムーズなレースになることもある。なぜかというと、道悪では「馬群がバラける」傾向があるからだ。どの馬も泥を被りたくないため、他馬から前後左右に通常よりも間隔を開けて走ろうとすることが理由である。これは雨の日に自動車を運転する際に、普段よりも車間距離を多くとることと同じである。このように、道悪になると各馬がバラけて走るため、両脇の馬に挟まれたり、馬群から出られなかったりなどといった不利のないスムーズなレースになることもあるのだ。

平成5年のマイルCSは重馬場で行われ、ニシノフラワーと人気を二分したシンコウラブリィが逃げるイイデザオウを直線で交わし、堂々と勝利を収めた。レース前には雨が降り重馬場となったため波乱も予想されたが、逆に道悪で馬群がバラけたことにより、シンコウラブリィにとっては何の不利もないスムーズなレースになったのである。道悪を苦手としない馬にとっては、よほどの不良馬場にならない限り、道悪で馬群がバラけることによって、かえってスムーズなレースができることもあるのである。

②ノド鳴りがする馬とは呼吸器系に問題がある馬である。ノド鳴りの馬は雨の日に強いとよく言われるが、それは雨が降ると空気中の湿度が高くなるため、呼吸が比較的楽になるからである。しかし、元々能力がない馬が、呼吸が楽になった途端に走るかどうかは疑問であり、最近はノド鳴りの馬が雨が降ったため好走したという話をあまり聞いたことがない。ほんの些細な影響だけであって、あまりレースにおける結果には直接反映されないのではないかと考える。

③馬込みを苦手とする馬、揉まれ弱い馬にとっても、道悪が有利に働くことがある。それは前述の通り、道悪では「馬群がバラける」傾向があるからだ。道悪になって馬群がバラけることは、他馬があまりに近くにいると嫌がってレースに集中できないような馬にとっては好ましい条件となる。ただし、馬込みを嫌う馬は気性的に難しいところがある馬が多く、道悪でのレースではどうしても泥を被ってしまうことがあるため、そちらの方を気にしてレースを止めてしまうといったケースも少なくない。泥を被ることは平気だが、馬込みを嫌う(他馬を嫌がる)、もしくは揉まれ弱い馬にとって道悪は有利に働くことになるだろう

④首の高い走法の馬とは、体全体を使って走らない馬のことである。サラブレッドは首から尻尾までが一直線になって走るのが理想的なフォームであり、首の高い走法の馬はお世辞にも美しいとは言えない。また、手先脚先にかなり力を入れて走ることになるので、体全体を使って走る効率の良いフォームでもない。しかし、道悪になった場合に限っては、手脚に力を入れて走るがゆえに、ノメることが少なく安定して走ることができるのだ。

(最終回へ続く→)

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