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◎ヴァーミリアン

Jiromaru

今から7年前に始まったJCダートの歴史の流れを、一通のお手紙で堪能させてくれるなんて、さすがです、ルドルフおやじさん。あのクロフネの衝撃は、日本の古い血脈が葬り去られた衝撃だったのですね。「これがG1か?」って思ったほどの圧勝、楽勝劇でしたが、あれが米国血統のパワーとスピードの象徴だったとは…。

おっしゃる通り、フェブラリーSならばなんとかなっても、JCダートはなんともなんらんという馬はたくさんいますね。この東京2100mという設定は、JRAもうまいことやるなと常々思っていたのですが、来年から阪神1800mになるということで残念です。売り上げの問題や、WSJSとの絡みもあったのでしょうが、せめてもう少しタフなコースでやって欲しかった。阪神1800mだと、もしかすると東京のマイル戦よりもスタミナは必要ないかもしれません。

ルドルフおやじさんのお話と少し矛盾するように思えるかもしれませんが、この阪神1800mという設定は、アメリカ馬にとって有利なものに直したのではないかと私は思っています。普段、スタートからガンガン飛ばし、どこまでそのスピードを持続できるかに全てを賭けているアメリカ馬にとって、府中の2100mで同じことをやったら最後まで持たないのです。もちろん、アメリカはダート(土)で日本はサンド(砂)であるということも大きいです。府中の2000mまでならギリギリ粘りこめるかもしれませんが、2100mは苦しいかなと思います。結局、条件があまりにも違いすぎて、強いアメリカ馬は積極的に来日しなかったというのが現実ですよね。つまり、東京の2100mを阪神の1800mにすれば、スピード優先の競馬になって、アメリカ馬が出走しやすくなるという算段ではないでしょうか。強いアメリカ馬が参加してくるのは大いに結構ですが、日本古来の血脈が育たないのでは本末転倒ですね。強いアメリカ馬を米国血統の日本馬が迎え撃つという構図になるのでしょうか。うーん。

アストニシメント系のサンフォードシチー、もちろん覚えていますよ。なにせ、第1回JCダートの私の本命ですから。今から思い返しても、渋いところに印を打ったものだと思います。その頃からひねくれた馬券を買っていたのですね。あのレースは、アメリカ馬がウマシカみたいにすっ飛ばして、殺人的なハイペースで進みましたね。前に行った馬は4コーナー手前でみんなバテてしまって、直線に向いた途端、岡部騎手のウイングアローが持ったままの手応えで先頭に立りました。ウイングアローの鬼のような強さの前にひれ伏してしまいましたが、サンフォードシチーもよく走っていたと思います。村山明騎手にもG1を勝って欲しかったですね。

あっ、それから、ルドルフおやじさんが?にしてくれていたビューチフルドリーマー系の90年代代表には、ぜひレオダーバンをいれてあげたいなあ。ダービーではトウカイテイオーの影さえ踏めませんでしたが、夏を越して成長し、菊花賞を勝った大物です。マルゼンスキー産駒の最後の大物でもあったのではないかと記憶しています。


さて、今年のJCダートですが、ビューチフルドリーマー系とアストニシメント系の対決は見ものですね。ドラゴンファイアーとブルーコンコルドですね。古馬G1の壁をブチ破れるか、それとも古豪健在を見せつけられるか、新旧世代の対決でもありますね。どちらも己の意地にかけても負けられないところでしょう。

3歳馬のドラゴンファイアーは、まだ成長途上といった体つきで、歴戦のダート馬たちの中に混じると少し見劣りしますね。それでも4連勝してきているように、潜在能力は優にG1級でしょう。前走も直線でヒヤッとさせられましたが、本人は何ともなかったように抜け出してきましたから、精神的にも相当太いものがあります。ここ2年、3歳馬が勝っていますし、去年も4連勝で条件戦から臨んできたアロンダイトが突き抜けたように、決して越えられない古馬の壁ではありません。久保田厩舎からはワイルドワンダーとの2頭出しになりますが、私はこちらを上位に見ます。ワイルドワンダーはプロキオンSでの切れ味や、その後のローテーションからも、2100mという距離が微妙に長い気がします。

ブルーコンコルドは前走のJBCクラシックで惨敗して人気を落としましたが、昨年よりもローテーション的には良い形での出走となります。実は私の昨年のJCダートの本命だったのですが、よーく考えてみると昨年は前走がマイル戦(JBCマイル)だったのがマズかったですね。マイルのペースで走ってしまい、道中で引っ掛かっていました。内が開いていたとしても、勝ち負けにはならなかったでしょう。もし昨年の勢いを持って、今年のローテーションで臨んで来ていれば、この馬で勝負したかもしれません。ただ、馬体を見る限り、昨年時の迫力が感じられませんでした。この馬も7歳。すでに39戦をこなしているのですから当たり前ですよね。

メイショウ闘魂は前走エルムSを強烈な末脚で勝ちましたね。フェブラリーSでも書きましたが、この馬は非常に珍しいタイプのダート馬で、スローの瞬発力勝負に強いんです。平安Sにせよ、東海Sにせよ、エルムSにせよ、ゆったりとしたペースで先行馬は楽勝と思っていると、後ろから芝のレース並みの末脚で飛んでくるのです。芝のレースではサンデーサイレンス産駒がこういうレースを得意としますが、それをダートで体現している個性的な馬です。でも、道中が速くなって追走に手一杯になってしまうと、意外と伸びを欠いてしまう面があります。フェブラリーSはそんな負け方でした。今回のJCダートは例年ハイペースになりますので、そのあたりが不安です。

ずいぶん引っ張ってしまいましたが、私も本命は◎ヴァーミリアンに打ちます。前走のJBCクラシックの勝ち方にはウイングアローに通ずる「鬼」を感じてしまいました。ダートの鬼とは、今まさにこの馬のことでしょう。昨年の秋あたりから、馬が良くなってきましたよね。昨年のJCダートも6ヶ月の休み明けでも4着と好走しましたし、その後、ドバイを挟んで馬が変わってきました。ドバイから帰ってきてから無理をしなかったのも良かったのでしょう。石坂調教師の「無理をさせなければ、馬はいつか恩返ししてくれる」っていう言葉は素敵ですね。世間では逆にとられていますが、馬も人間も実は休んでいる間に成長するものです。

地方での勝利が多いだけに、深いダートが合っていると思われがちですが、そんなことはないでしょう。芝の重賞を勝っているように、このメンバーでもスピードは抜けています。そもそも、大井のダートは砂厚7cmで、東京の8cmよりも浅いぐらいで、速い時計の出る競馬場です。中央のレースの方が時計が速いのは、ペース自体が速いからです。その速いペースについて行って、最後にもうひと伸びすることが出来るかの勝負ですが、そこでドバイの経験が生きてくるはずです。世界のハイペースに食らいついて行ったヴァーミリアンにとっては、もしかしたら周りが止まって見えるかもしれませんね。

フリオーソはJDDを勝って、JBCで2着に好走したように、ここにきて力を付けてきています。内田博騎手も相当な意気込みで臨んでくるはずです。ただ、速い時計での決着となったJDDを圧勝したように、走りやすい馬場を得意とする馬ですので、微妙に厚い中央競馬の砂と2100mという距離が微妙な気がします。かなりタフなレースになるはずですので、ここで結果を出せれば本物でしょう。

サンライズバッカスは安藤勝己騎手をしても乗り難しい馬です。安定して追い込んできていますが、自分でレースを作れない分、どうしても全てが嵌らないと勝ちまで届きません。ただ、展開を考えると、ハイペースになることは間違いありませんので、この馬の末脚が生きる流れにはなりそうです。あとは2100mという距離をどこまで克服できるかどうかでしょう。私はこの馬はマイル前後のスピード馬だと思っていますので、嵌っても2着までかなと評価しています。

フサイチホウオーは価値ある挑戦だと思います。この馬の走り方を見ると、間違いなくダート向きではありますので、一発狙いということではJCダートは正解でしょう。ただ、この馬の場合、ダービー以降、精神的に切れてしまっている様子が窺えますので、その点がどうでしょうか。道中で砂を被って、嫌気を出してしまわないとも限りません。ダートは合っているとは思いますので、今回だけの結果で判断して欲しくないところですね。

最後にアメリカ馬のスチューデントカウンシルです。アメリカ馬は府中2100mの砂をこなせないと前述しましたが、この馬は少し違うようです。先週、美浦トレセンにも導入されて話題になりましたが、ポリトラックという合成素材で作られた馬場をデルマー競馬場でこなしてきているようです。簡単に説明しておきますと、アメリカ競馬の通常のダート(土)に比べ、ポリトラックの馬場はスタミナとパワーを要します。そのポリトラックの馬場で行われたパシフィッククラシックSを勝っているということは、つまり府中2100mの砂にも適性があるかもしれないということになります。もちろん、日本の砂とポリトラックは別物ですので、何とも言えないところはありますが、これまでのアメリカ馬と同じだと思っていると痛い目に会うかもしれませんね。

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Comments

治郎丸さん、こんばんは。
キンシャサノキセキの1着で気を良くしているQuinaです。

まず、いきなり重箱のスミをつつくようで申し訳ありませんが、
「ビューチフルドリーマー」ですよね。
「ビューティフルドリーマー」だと押井守になってしまいます。
しかし…水沢の「ビューチフル・ドリーマーカップ」って、何で「・」が入るのでしょうね。

さて、JCDですが…
Quina-Aは
◎フリオーソ
○ヴァーミリアン
▲サンライズバッカス
とさせていただきます。

JDCの予想にあたって、JBCクラシックのVTRを何回も見ました
(本当は違う理由だったりして…)
そこで気付くのは、武豊ジョッキーのそつのない見事な騎乗。
決定的とも思われる着差も、乗り方次第で逆転可能かと、
何度も繰り返し見るたびに思えてきました。

三歳馬の成長分、休み明け2戦目、そしてウチパクとなかなかの好材料もそろっています。
東京RCでは夢の叶わなかったミツオーの分も、頑張ってもらいたいものです。

続きまして、Quina-Bですが、
これはJCD-JCのデイリーダブルで、
◎サンライズバッカス→◎ドリームパスポート  となります。
理由は[B]にしてはまともというか、僕にしては真面目なのですが、
語ると2003年まで話はさかのぼりますので、機会がある時にお話いたします。


では、明日のライブ、楽しみにしております。

Posted by: Quina | November 23, 2007 at 06:33 PM

今日はキンシャサ1着で喜ぶも、シンボリグランが4着で本命馬券がハズレ。
東京3Rでは自信の1頭流しも、1着入線で降着。横山典騎手運が無いのかなぁ?騎乗停止になっちゃいますよね。

阪神ダートに代わるのは賛否両論とは思いますが、私の意見をいくつか
①人気の無いレースを関西に押しつけないでください。
※どちらかと言うと関西のレースはG1でも人気が無い
 系統のレースが多い
②アメリカは左回りなので、右回りの阪神がどうか?
 更にトリッキーな小回りコースなので、外国馬は嫌う
 コースの様な気がする。


JCDはヴァーミリアンを買いたいのですが、不安もありますので、ワイルドワンダーとメイショウトウコンを押さえて行きたいと思ってます。

Posted by: はやひで | November 23, 2007 at 08:17 PM

治郎丸さんお久しぶりです。
明日のライブでお目にかかることを楽しみにしています。

私も、前走JBCクラシックで勝ったヴァーミリアンを観て直ぐジャパンカップダートの本命にしました。しかし前日オッズで1番人気。正直買いづらいです。◎にはできませんが、3着までならブルーコンコルド。JBCクラシックは、最終コーナで他馬接触により外にふくれるロス、直線ラチ沿いまで斜行する距離損がありました。現時点13番人気とは・・・複勝でも5倍以上美味しいです。もちろん複勝狙いですよ。

Posted by: hagi | November 23, 2007 at 10:24 PM

Quinaさん

こんばんは。

東京の実家にきています。

メールが送れない環境にあって失礼しております。

フリーオーソ意外と人気になっていませんね。

速い時計へも対応できると思うのですが。

前走を見る限りはヴァーミリアンとの力差はまだありそうでしたが、おっしゃる通り、展開・乗り方次第では可能性はありそうですね。

◎サンライズバッカス→◎ドリームパスポートの理由もまたゆっくりとお聞かせください。

明日のライブでお会い出来るのを楽しみにしております。

PS
ビューティフルドリーマー訂正しておきます。
帰国子女なものでつい…
うちの爺ちゃんにカレーライスをライスカレーと直されたような感じがしました(笑)

Posted by: 治郎丸敬之 | November 23, 2007 at 11:25 PM

はやひでさん

こんばんは。

キンシャサ勝ったのですね。

確かにG1レースは関東に住んでいる方が楽しめるような気がします。

私は関西に住んでアンカツの追っかけをしたいのですが(笑)

右回りはおっしゃるとおりですね。

急に右回りになるのがどうかと考える調教師もたくさんいるでしょう。

でも、全体的に見れば、阪神の1800の方がアメリカ馬にとっては有利な条件になるような気がします。

それでも砂は砂ですが。

どんな結果が出るか楽しみは楽しみであります。

明日のJCダート楽しみですね!

Posted by: 治郎丸敬之 | November 23, 2007 at 11:30 PM

hagiさん

こんばんは。

明日のJCダートはスゴイレースになりそうですね。

私はヴァーミリアンは1倍台になると思っていたので、少し意外な感じがしました。

ブルーコンコルドは前走は明らかに負けパターンでしたので、今回は巻き返してくるでしょう。

人気もないのでまさに狙い目だと思います。

明日のライブでお会い出来ることを、私も楽しみにしています。

Posted by: 治郎丸敬之 | November 23, 2007 at 11:33 PM

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