米国血統の恐ろしさを見せてくれる
来年からJCDは阪神で行われるそうですね。しかも1800Mで。なんでもJCの前日に行われるために、G1の中でもJCDの売り上げは不振を極めていたらしい。東京2100Mだからこそ試される力があったはずなのにね。イージーなレースをつくって競争馬の能力の向上につながろうはずはあるまい。平坦なターフの上を10マイル走っても意味はあるまい。
鏡のようなグリーン、絨毯のようなラフの上で毎日戦っている国のゴルファーがジ・オープンを制するなんてジ・オープンの歴史が終わるまでありえないでしょう。タフなコースをつくってタフなレースが行われてはじめて血は鍛えられる。イージーなレースを創ってどうする。おやじは、来年からJCDは買いません。損したなJRA、いいのかい、いいのかい。
JRAはクロフネを越える馬を作りたくないわけね。クロフネのJCDはカーラジオで聞きました。テレビ実況のないころ場外で競馬をはじめたので、アナウンスの声を聞くだけでレースの様子を理解するという秘儀を身につけた。1着はクロフネというアナウンス、そこから2着はウィングアローまでの間(ま)の長いこと。衝撃的でしたね。おやじがくたばるまで日本馬の凱旋門賞制覇を見せたくないわけね、JRA。冥土の土産をとりあげるわけだな。来年からJCDは買いません。損したなJRA。
フェブラリーSの手紙でダートコースというのは日本の競馬風土だと書きました。だからダートレースで日本の血統が今でも健闘する。第1回JCDの優勝馬が輸入されて5代続いている母系から出たウィングアローだったというのはそのことの象徴的な出来事だったと思います。G3時代からG2、G1と格上げされてもフェブラリーSは古い血脈の牙城そのものでした。今回のJCDにエントリーはありませんが、ウィングアローの血脈はロングプライドを送り出しています。
今回のJCDのひとつの見所はビューティフルドリーマーとアストニシメントの久々の対決です。ここで云々するまでもない日本の代表的な牝系ですね。いささか気がひけるのですが、それぞれの牝系の年代ごとのおやじのベストホースをあげてみましょうね。
ビューティフルドリーマー アストニシメント
50年メイジヒカリ 50年ヤマイチ(クリフジの娘)
60年シンザン 60年チトセホープ
70年タケホープ 70年レディースポート(テンモンの母)
80年ニッポーテイオー 80年ブロケード(テンモンのライバル)
90年? 90年メジロマックイーン
00年ティーエムオーシャン 00年?
一概にはいえないのですがビューティフルドリーマー系は牡馬に大物を出し、アストニシメント系は牝馬に大物を出すと言われてましたね。ところが90年前後のニッポーテイオーとメジロマックイーンを最後にこの帝国を思わせるような牝系から大物は現れていません。活躍馬の数も少なくなってきているような気がします。シラオキの系統の隆盛を思うとさびしい限りですね。
不思議なのことに、ターフの大物を失ったころから続々とこの両血統からダート馬が現れる。第1回JCDの2着馬、サンフォードシチーを覚えていらっしゃいますか。あれはアストニシメントから出ています。ターフを駆けるスピードは失われたが底力は満々と湛えられているということか。ならばきっと帝国はいつか復活するはず。その日まで競馬、止められんわ。
今回、ビューティフルドリーマーはドラゴンファイヤー、アストニシメントはブルーコンコルドを送りこんできました。ドラゴンはニッポーテイオーの血をコンコルドはチトセホープの血を背にどんな走りを見せてくれるでしょうか。夢のようです。
しかし夢は夢。シラオキの血脈だって70年代半ばから80年代にかけて不振を極めていたのですから。底力のある血統と地味な主流血脈を交互に何代も重ねてシラオキ系にウオッカが誕生したことを忘れてはいけませんね。帝国復興への道は緒についたばかりです。
社台ファームが導入し育てた牝系といのは実にたくましい。他の牧場に移っても花を咲かせ実をつける。特にナイトアンドデイという牝馬から続く血脈は、春に種を蒔き秋に収穫する年々の農業の営みように堅実で、大地の広がりを思わせます。70年代にはNテーストという種を蒔き、皐月賞馬ダイナコスモスという大輪を咲かせ、80年代はファバージから名牝カッティングエッジを得て、90年代は人目にはつきにくいが小さな実をたくさんつけていました。そして今、この血脈は豊穣年を迎えています。シャドウゲートは今回出走しないようで残念でしたが、この馬の海外G1制覇ほどこの血脈にとって喜ばしい出来事はありません。
今回のJCDにはアントニオ猪木がこの血脈の切り札としてエントリーしてますね。メイショウ闘魂は新冠で種を蒔かれて根をはった、メイショウトウ根。底力は凄いのかもしれない。東海Sのレースぶりをみていて、今回も大いに期待できるのではないかと思いました。
今年のフェブラリーSで久々に古い血脈の底力を証明してくれましたのはサンライズバッカスでした。人気を落としている今回は要注意です。ああ、できればNFDC(G1)というのをつくってあげたい、何のことかって、日本のふるい血統ダートカップ(G1)ですよ。
確かにフェブラリーSでは今も古い血脈と新しく導入された血脈がしのぎをけずっています。ところがです、ここからが肝心なんですけど、JCDにおいては早くも第2回にしてクロフネが一気にその流れを変えてみせました。第1回JCDの覇者ウィングアローを7、8馬身葬って、米国血統のパワーとスピードの恐ろしさを見せつけた。クロフネはダート競馬の黒船。太平の眠りを覚ます蒸気船というわけです。以来JCDの1、2着馬から古い血脈は締め出されています。古い血脈は東京1600Mの壁を越えることはできるけれども、東京2100Mの壁は打ち破れない。現在の日本の血統の到達点と限界を示す、これが東京2100Mの本質だと思います。米国血統の強い馬がいるかぎり、残念ながら古い血統の馬が2100Mの向こう側にたどり着くことは難しいと考えています。
ビューティフルドリーマーやアストニシメントの敵は外国馬でも米国血統でもなく東京2100Mです。JRAはそういう壁を日本馬のために壊してくれるのね、ああ親切だ。損したなJRA。
結論は出ました。スチューデントカウンシルはパシフィッククラシックSを勝った格上馬ですね。この馬には東京21
00Mを悠々と越えていく力はあるでしょう。しかしおやじは去年のJCDでもっとも強い競馬をしたヴァーミリアンを狙います。おやじもしつこくてね、1年も待てるんですわ。この馬が米国血統の恐ろしさを見せてくれると思います。おやじ儲けて損したJRA。
これだけの馬がそろっているのでヴァーミリアンの単にも複にも妙味があるかもしれませんね。◎ヴァーミリアン以上です。
菊花賞2
有馬記念
阪神大賞典
天皇賞春1
天皇賞春2
宝塚記念1
宝塚記念2
宝塚記念3
凱旋門賞1
凱旋門賞2
ジャパンカップ
ファイナルフライト1
引退式
ハーツクライ
伝説のウオッカ
メイショウサムソン
スイープトウショウ引退記念
アドマイヤムーン
ダイワスカーレット桜花賞
ディープスカイ
ウオッカ安田記念
伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
ロジユニヴァース
Strongest Vodka
カンパニー
Keiba is beautiful
Comments
JCDは来年から買わないぜ!と私が言っても、
多分来年も馬券買ってる事でしょう。
なので、大きい(?)事は言えません。
なんせ、朝日杯FSと阪神JFももう何回も買わないと言ってる気がする。
特に朝日杯3歳と阪神3歳牝馬の名前から変わった時は、そんな変な名前のレース二度と買うか!と思ったもんです。
いまだにレース名は覚え切れてませんが・・・。
Posted by: はやひで | November 22, 2007 at 08:19 AM
こんにちは、クロフネの武蔵野Sの芝レースのようなタイムから、JCDでも相当強い勝ち方するのだろうなーと思って見に行った東京でしたが!!!直線入る前から背筋がゾクゾクして、あれよあれよというまにゴールでしたから。。。凄かったー。今思えばダートのディープインパクトでしたね、、そんな馬が現れないかなーと期待しつつホウオーを応援しようと思っているのですが。。
Posted by: 走るスンビラン | November 22, 2007 at 03:24 PM
はやひでさん、こんばんは。
来年の分も今年買っておく、ということでおねがいします。
JRAも馬を育てることが競馬の営みそのものだという大切なことを忘れてはいけませんね。(おやじもしつこい!)
朝日何とかはマルゼンスキー記念に去年からなってます。
阪神何とかは再来年からウオッカ記念になる予定です。
Posted by: ルドルフおやじ | November 22, 2007 at 06:52 PM
走るスンビランさん、はじめまして。
随分むずかしいお名前ですね。
黒船ですね。ラジオで聞くことも多いのですが、凄いと思ったのはスズカの毎日王冠と黒船のJCDです。
ホウオー、悩める帝王の走りはいかに。レベルの高いレースに、今から興奮しているところです。
Posted by: ルドルフおやじ | November 22, 2007 at 07:02 PM