馬体重の曲解

ロックドゥカンブはよく頑張ってくれたが、私としてはアサクサキングスの取捨を誤ったという思いが強い。前走でほぼ仕上がったアサクサキングスの体調に上積みが見込めるのか、平行線か、それとも反動があるのか。馬体重の推移からおよその見当はつくにもかかわらず、アサクサキングスの体調を私自身が曲解してしまったことが悔やまれる。
アサクサキングスは宝塚記念後に放牧に出され、3ヶ月の休養を経て、神戸新聞杯に出走した。その時の馬体重は、宝塚記念から-10kgの484kgと、デビュー以来最低の数字であった。馬体重に関する考え方の大原則は、「当日の馬体重の増減が馬の<体調>に影響を及ぼすのは、その日のレースにおいてではなく、レースの後になる」である。つまり、この-10kgという大幅な馬体減をどう考えるかが、今年の菊花賞を予想する上で(結果的には)大きなポイントとなったのである。
このポイントを考える上で、もう一度問い直してみなければならないのは、以下の2点である。
1、アサクサキングスの菊花賞時点でのベスト体重はどのくらいであったか?
2、休み明けのレースをマイナス体重で走った後に反動が出るのは、具体的にどういったケースか?
1については、特にキャリアの浅い若駒の場合、ベストの馬体重はある程度幅を持たせて捉えるべきである。初めてのG1となった皐月賞が486kg、2着と好走したダービーが488kgであるから、およそこの周辺ということになる。NHKマイルC(494kg)と宝塚記念(494kg)は、言い方は悪いが、勝つために仕上げていない。つまり、神戸新聞杯でのマイナス10kgという馬体減は、決して大幅なものではなく、キッチリ仕上がっていたと解釈すべきであった。反動はないが、大きな上積みもないと私は判断した。
しかし、実際には、わずかながらも上積みがあった。パドック写真ではしっかりとした立ち姿を披露していたし、パドックでは力強く歩いていた。それは一度レースで使われた分の上積みと言ってもよいほどのものであったが、体調が落ちているということは決してなかった。
そして、なぜ前走であれほどキッチリ仕上がってきた馬の体調が、わずかながらも上昇カーブを描いたかというと、それは上の2のケースに当てはまらなかったからである。2のケースについては、「プロフェッショナル馬券戦術」で話す内容と重複する可能性があるので、今回はお伝えできないが、休み明け2走目を占う上での指標となるだろう。
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Comments
馬体重についての考察は大変参考にさせていただいています。
菊花賞のアサクサキングス。
休み明けマイナス10kgを見て、菊はないだろうとおもってしまいました。
一連の流れで馬体重を見ることが大切なんですね。
でも、若い馬の休み明けマイナス体重はいい印象はないですよね?
Posted by: やすだ | November 04, 2007 at 01:26 AM
やすださん
ありがとうございます。
競馬本には書いていないことを書いていますが、これが真実だと思います。
とはいえ、おっしゃるように一連の流れ(リズム)の中で見ていく必要があるので簡単ではないのですが。
確かに、若駒の休み明けマイナス体重は良い印象はありません。
アサクサキングスの場合、マイナスというよりも、きっちりと仕上がっていたと考えるべきだったのでしょうね。
ちなみに、若駒の馬体重については下のように考えています(馬体重がある程度固定されたアサクサには当てはまりませんが)。→ http://www.glassracetrack.com/blog/2005/12/post_bdd5.html
Posted by: 治郎丸敬之 | November 04, 2007 at 10:01 AM
単勝 3万円を出せる治郎丸さんの意気込みに敬服です。
私が 万券を出したレースは数えるほど。
しかも、震えて 観られませんでした。
競馬は 馬と馬との闘いあいいだけでなく、
自分との闘いでもありますね。
Posted by: onyxkiss | November 05, 2007 at 09:55 PM
onyxkissさん
いえいえ、競馬に大金を賭けるのは愚だと思います。
競馬は100円でドキドキできるのが最高の境地なのです。
昔、1レースに10万円賭けていたバカな私だからこそ、自信を持って言えます。
私もまだまだ100円にはほど遠いなあと感じます。
自分との闘いに負けてばかりです。
onyxkissさんのように、アサクサキングスを買えていたらなぁ…(笑)
Posted by: 治郎丸敬之 | November 05, 2007 at 10:30 PM