名門ビューチフルドリーマーのフォーチュンは託された

武文のお話はおやじも聞いたことがありました。泣かせる話ですね。
ありがとう、でしたね。そのとおりです。そう、そう、一生を賭けたのですから、ありがとうですね。名馬にめぐりあったのですから、ありがとうですね。名人にあったから、ありがとうですね。
さて、キャプテントゥーレなどおやじが切ろうとしていた馬が何頭かいたのですが、お手紙を読ませてもらうとどうも侮ってはいけないようですね。おやじも思い込みが激しいのでもう1度きちんと考えて結論を出そうと思います。
アポロドルチェ。やはりこれが1番人気か。お手紙には余裕綽々、圧巻なんて言葉があって頼もしい。おやじはステップレースのなかでは京王杯のレベルが高いのかなと思っています。心情的にはマンノウォー系のこの馬は是非買ってみたいなあ。ここ20年ほどで日本の父系地図もすっかり塗り替えられてしまって、もはやエクリプス系、その中でもファラリス系以外の馬の出る幕はないようですね。ヘロド系のトウカイテイオーが頑張っているなんていうのは奇跡に近い話です。前の手紙で書かせてもらったように、朝日杯に異系が出走できる確率は4%。何年かに1頭出走するか、しないか。そしてこの10年のデータ上では勝つ確率は0%。
名馬中の名馬というのは己が負けた馬の名前まで歴史に残すことができるのですね。21戦して1敗、マンノウォー唯一の敗戦は6ハロン戦で大きく出遅れてしまったという偶然によってもたらされた出来事でした。負けた相手につけられていた名はアップセッター(どんでんがえし)。ついでにネイティブダンサーに黒星をつけたのはダークスター。なんともおもしろい。
もしマンノウォーが勝つとすれば35年ぶりか。ミホランザン以来となります。忘れられた馬ですが35秒台の時計で朝日杯を勝った快速馬です。キタノカチドキやイットーと同世代で当時はマンノウォー系を異系なんていってませんでしたよ。主流とはいわないが大種牡馬の「月友」、イットーの父ヴェンチア、オグリの母父で有名なシルバーシャークなど、日本の競馬とマンノウオーは相性がいい。ダービーではトウショウボーイもマンノウォーに敗れていますね。
最近ではサニングデールがマンノウォーの目ぼしい活躍馬ですか。彼は青森で種馬生活を送るそうです。マンノウォー系の現在の地位を物語っていますね。ミホランザン以来の35年といのは馬にとってはとてつもなく長い時間です。人間だって赤ん坊がおやじになる。今、くしゃみしませんでしたか。現役では美形で有名なブラックバースピンもこの系統です。気になるのはこの系統が淡白なスピードを押し出していることですね。Aドルチェ、先週のオディールのように強い馬なのでこの馬も掲示板は確保できると思います。しかし不世出の名馬マンノウォーの血にとって大切なのは、ドルチェが35年の時を経て勝利できるか否か、です。異系に追いやられたマンノウォー、今度は彼がアップセッターになる番です。ここが第2回マルゼンスキー記念の見所だと思います。
ターントゥはエントリーした馬の半数を送り込んできました。有力馬もたくさんいますね。なかなか掘り尽くすことのできない鉱脈です。
キョプテントゥーレ。父のタキオンには早く一流の牡馬を出してほしいものです。活躍馬が牝馬に偏るというのは種牡馬にとって危険な兆候ですから。おやじはタキオンを競走馬としても種牡馬としても高くかっています。タキオン産駒AアークはマイルCSでなんとも惜しいことをしました。Aアークの力は相当なもので種牡馬としても期待していいのですが、このまま引退となるとその道も厳しくなりますね。治郎丸さんはトゥーレを高く評価しているのかな。感性が大切という治郎丸さんは一見凡庸にうつる前走に何か感じとっているのですね。この馬は父と母それぞれの母方にロイヤルスキーをもっている点がユニークなところであり、長所だと思います。競走馬としても種牡馬としても一流と呼べないロイヤルスキーのような良血馬は母系に入ってその血の良さをきちんと伝えてくれます。次の手紙が楽しみです。感性ですよねえ。まず感性があって次に血統だ。そしていろいろあって、最後におやじがもうけるのが望ましい。
スズジュピター。これは治郎丸さんのおっしゃるように父ギムレットの影響の強い馬かも知れません。何度か書いたようにギムレットは大種牡馬になる可能性のある馬です。仕上がりが早くマイルから選手権距離まで力をきちんとだせる。2歳Sを使わないのはギムレットのマイラー色がこの馬に濃く出ているためなのかも知れません。
スマートギャング。父のグラスワンダーからはなぜG1馬が出ないのですかねえ。あれ、忘れた、出ているのかもしれない。良血で素晴らしい能力の持ち主なのに不思議です。ちょっと良血を集めすぎてよくばったかな。スマートギャングの母系は芳しくないのでグラスワンダーと足して2で割ってちょうどいいさじ加減になっているかもしれませんよ。くんくん、穴の臭い。
サブジェクト。フジキセキは父サンデーの死を待っていたかのように強い馬を送り出しています。やはり恐ろしい種牡馬です。サブジェクトが洋芝の札幌2歳Sで力を出せたというのは底力のある証です。このレースは武騎手と安藤騎手の駆け引きの見えたとても良いレースだったと思います。馬の力を信じたのは安藤騎手の方だったかな。強いレースをさせています。母系はとてもいいですよ。近いところではジョリーズヘイローなんかがいます。ルドルフの祖、トゥールビヨンを生んだ牝系だと知ったら驚きですよね。安藤騎手を乗せても人気は出ないかな。くんくんくん。
ミリオンウェーブもフジキセキ産駒です。ユートピアの出る一族で意外と活気のある牝系ですがサブジェクトの牝系の魅力には勝てません。
ギンケイ。父も母もおやじには馴染みの薄い馬ですが、前走は意外と強い競馬をしているのではないでしょうか。ミリオンウェーブを穴で買うならこっち、こっち。
勢いはネイティブダンサーです。前の手紙のエントリー馬の割合より出走馬の割合がぐっと多い。レベルの高い馬を出していることがうかがえます。
ドリームシグナル。例のファンシミン系で底力ならどの馬にも負けません。前走を見ていると無類の道悪後者なのかもしれません。雨ならばこの馬です。強い部類の馬ですが、まだまだ成長しそうですし今回狙っていくのは案外得策ではないかもしれません。
セレスハント。父のコロナドズクエストは先週書いたようにダービーで1着か未勝利でどんじりか、といった魅力をもった種牡馬だと思います。セレスの成績も極端です。ただ芝とダートのマイルで勝っているのは頼もしいですね。母系はなつかしいリボッコ、リベロという兄弟種牡馬が出る牝系でスタミナを蓄えていると思います。リベロについては治郎丸さんの以前の手紙でも触れられていましたね。
ドリームガードナー。新馬でスマイルジャックの2着していますね。ここでも好戦できると思います。母系は江川卓さんのところで書いたレディーゴシップと同系です。すばらしい活力の血脈ですねえ、一言、驚きです。この血脈からは今年コイウタがG1を勝ち、Aアークが2着していますね。
ヤマニンキングリー。Aデジタルの牡馬のエースに育ってほしい馬です。使われるごとによいレースをするようになっているのは父の特長なのかも知れません。ちらっと見ただけですが、大きなフットワークで走る馬だと思いませんか?中山マイルはちと苦しいか。この馬は2歳Sに出てほしかった。まあ、いいか。母系はティファニーラスが出る超のつく良血でキングリーと命名したのもうなずけます。キョプテントゥーレを良血というならこの馬はもっと騒がれなくてはいけません。前走トールポピーをおさえた末脚は見事。あとは小回りをどう乗るか、武騎手が乗ってくれるのはいいですね。
Nダンサー系はやはり少数精鋭できました。いい馬をそろえています。
フォーチュンワードがどんなレースをするか、クラシックのクの字が少し見えてきそうです。父のデヒアをはじめとしてこの牝系にかけられているのは頑健な種牡馬ばかりです。祖母のビクトリアクラウンは今年亡くなったのですか。名門ビューチフルドリーマーのフォーチュンはこの馬に託されています。京王杯は4着でしたがすばらしいレースをしています。今回は中段につけるレースをするはずです。松岡騎手というのもいいなあ。
ゴスホークケン。前走は少し馬体に余裕があったと思います。今回はきちんと仕上げてくるはずです。穴人気以上の評価をされて然るべき馬だと思います。はずかしいので理由はいえませんがこの馬は東京コース向きだと思っています。気になるでしょ、今度お会いしたときに長い長い理由を話しましょう。この馬が3着までにきたときには忘れてください。はずかしいことって多いですよね。母系はこれまたレディーゴシップの一族ときた、怖い血統です。
エーシンフォワード。上と同じストームキャット系ですが、近親には活躍馬が見当たりません。それでずーっと、ずーっとさかのぼると、なんとプラッキーリエージュにたどりついた。サーギャラハットやブルドックそしてボワルセルを生んだ20世紀の母ですね。しかしリエージュの仔の活力も母系そのものの活力も失われています。ボアルセルが最後の戦いに敗れたのは今年のエリザベスの日でしたね。痛い目にあった。
レッツゴーキリシマ。はい、手拍子、手拍子。GO、GO、GO!もっともっとGO、GO、GO!おやじは日本酒党だが、焼酎なら霧島だ、GO、GO、GO!はい、これが今年のマルゼンスキーですね。母系がマルゼンスキーを出しています。だから強いなんて理屈はないがG3級の兄のキリシマよりもいいんじゃないかな。父のMライアンの産駒は中山コースに相性がいい。Nダンサーのサイヤーラインはなぜか日本に根付きにくいのですが、この父系は別ですね。名馬にして名種牡馬、ライアン最後の代表産駒に育ってほしいものです。前走もなかなかの競馬をしていると思います。
ナスルーラからは1頭。ウイントリガー。トウショウボーイの母ソシアルバタフライから出る血統ですね。ここまでくるとですよ、なんだか分からなくなるところが血統のおぞましところですな。がっはははは。結局、馬が見えてないときは血統を見てもだめだな。
まず主流血脈から1頭ずつチョイスしましょうか。
ターントゥ系からはサブジェクト
ネイティブダンサー系からはヤマニンキングリー
Nダンサー系からはフォーチュンワード
この3頭に挑むのがアポロドルチェ
そして焼酎を呑んでいい機嫌なのがレッツゴーキリシマ
◎フォーチュンワード
○サブジェクト
▲アポロドルチェ
△ヤマニンキングリー
×エアトゥーレ
×レッツゴーキリシマ

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阪神大賞典
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天皇賞春2
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凱旋門賞2
ジャパンカップ
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伝説の天皇賞秋
ダイワスカーレット有馬記念
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