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Nダンサーの鉱脈を探ってみよう

Rudolf

いきなりで申し訳ありませんが、人のふんどしを借りて寄り道してよろしいですか?

いや、10月27日付け朝日新聞(夕刊)に載った「漢字んな話」(前田安正氏)というコラムがあまりに興味深かったので、是非治郎丸さんに紹介したくて今日までとっておいたんです。

漢字んな話に移る前に治郎丸さんに質問。おやじはよく「晴雨不問は名馬の条件」なんてほざいてますが、名馬の条件ってなんだと思います?いくつか挙げてみていただけますか・・・うむうむなるほど。

で、漢字んな話です。「がんじょう」という言葉には今は「頑丈」という漢字を当てますが、江戸時代までは「五調」と書いて「がんじょう」と読ませたそうなんです。この「ごちょう(五調)」というのが元々は昔の名馬の条件だったそうです。

ひづめ、性質、体格、血統、生産地。

この5つを「五調(ごちょう)」といって、5つそろって丈夫でたくましい名馬が誕生すると昔の日本人は考えたようです。そして、たくましい名馬を連想させるということで「五調」を「がんじょう」と読んだそうです。

いかがですか、5つの名馬の条件。もちろん昔の話ですので在来馬の名馬の条件ですが、そっくりそのままサラブレッドの名馬の条件に当てはまるような気がして驚いた次第なんです。インティライミはひづめの病に悩まされましたね。もっとも美しいダービー2着馬だけれども名馬の域には達していないのかもしれません。性質は従順な方がいいのか、かん性がきついのがいいのか、おやじはサムソンのようなかん性のきつい馬が名馬だと思ってます。サラブレッドの理想体重は480キロなんておやじの若いころいってたけど、ウソうそ。血統がなければ競馬は成り立ちません。生産地も大事ですね、牧草の栄養分やミネラル分、そして水は大地が育むものですね。いい土地で育った馬はやっぱり強い。

平家物語には10頭ほど名馬が登場するんですか?木曾義仲や義経を鞍上にすえてずいぶん格好がよろしいが、体高は120センチあまり。これが在来種なんですな。おやじが跨ると足が地についてしまいます。プッ。今笑い声が聞こえました。木曾義仲や義経の馬を見る目と武豊が馬を見る目が同じ、なんて想像するとなんだかうれしくなってしまいます。ネアルコやリボーを育てたFテシオだって「五調」という言葉にうむ、うむとうなずくかもしれません。

明治時代、北海道に渡って牧場を開いた人たちには四国の武家が多かったという話を聞いた覚えがあります。案外、今の競馬の隆盛を支えているのは日本の伝統的な馬文化なのかもしれません。おやじもパドックで芦毛馬の調子を見るとき、連銭芦毛(れんぜんあしげ)なんて古い言葉をブチブチいいながら、銭形の模様を探しています。

あっ、忘れてました。第2回マルゼンスキー記念ですね。マルゼンスキーが記念碑的レコードを打ちたて今尚その血を送り続けるレースということで、去年、勝手におやじが命名してみました。去年はスペシャルウィークの母親を通して、1番人気3着のオースミダイドウをこのレースに送りこんでいます。さて今年はどうなりますか。

先週のウオッカ記念は良血馬がそろって前評判よりもうんといいレースだったと思います。レースの質は血の質なんですね。おやじの馬券は外れましたがなぜか満足しています。

先週に続いてちょっと2歳ステークスと朝日杯の過去5年間の父系の勢力をみてみましょうか。大種牡馬なき後の今が大切なときなのでしつこくやらせてくださいね。
※数字は全出走馬にしめる各父系の割合です。
( )の中は3着までに入った全馬にしめる各父系の割合です。
         

2歳S朝日杯登録馬
Nダンサー 30%(20%) 15%(33%) 20%
ターントゥ 44%(47%) 41%(47%) 50%
ネイティブ 11%(20%) 18%(7%) 15%
ナスルーラ 8%(6%) 22%(13%) 12%
異系 7%(7%) 4%(0%) 4%


やはりターントゥの勢いは凄いですね。うーむ、凄いとも言えるし、こういう偏りは問題だとも言える。この数字をながめてみて面白いと感じるのはNダンサーです。( )の数字をみると2歳Sに比べて朝日杯でNダンサーがうんと力を発揮していることがわかりますね。マイルCSや安田記念でもNダンサーは健闘していて、その血は底力を生かしながらマイルで勢力を温存しようとしているのかもしれません。この辺りがNダンサーの強かなところです。出る杭は出させておいてしっかり大切なポジションだけは確保しておく。おやじには真似できねえや。今、我々はNダンサーと名づけられたエクリプスを見ているのかもしれませんね。そんな気がしました。

登録馬の父系をみると、ここ5年の勢力図と変わらないような気がします。注目はこの5年少数精鋭で臨んで結果をだしてきたNダンサー系の馬です。探鉱夫になったつもりでこの血統を探ってみましょう。メリーナイス、アイネスフージン、サクラチヨノオー、ナリタブライアン、朝日杯がダービー馬を育てた栄光を思い出しながら。

なんて言ったら、いつしか時も杉村春子、あした(朝)も、はや夕べとはなりぬるかな、と叱られそうですね。朝日杯はすっかりクラシックとは無縁のレースになってしまいました。ところがどっこい、今秋、朝日杯の卒業生がきちんと仕事をしてくれましたね。うれしかった。スワンSのFリシャールとマイルCSでDメジャーを追い詰めたSホーネット。どちらもNダンサー系の良血(母系がいいこと)馬でした。くんくん、金鉱はこの辺りに埋まっていそうだな。

待てよ、リシャールとホーネットの年の3着馬は確か、くんくんAデジタルの弟だったな。先週のエイムアットビップのようにAデジタル産駒はレースを使うごとに走るようになる。もしかして金鉱はここにあるのかもしれませんな。くんくん。

ターントゥの鉱脈はすでにこの5年を振り返ると掘り尽くされた感があります。かつてはフジキセキのような宝石がごろごろ埋まっていたものですが・・・。すでに朝日杯では無人と化した鉱脈ですがもう一度さらっておくべきか。

もうひとつ、マルゼンスキーが今年はどんな名前でこのレースにエントリーするか、これも楽しみです。去年はオースミダイドウという名前で3着賞金を彼岸にもって帰りましたね。恐るべしマルゼンスキー。くんくん、金鉱はこの辺りにも埋まっていそうだな。

名馬の宝庫だったことを思うとちょいとさびしい今年の朝日杯、治郎丸さんの楽しみ方はいかに。おやじは、日本のマイルG1の基本、Nダンサーの鉱脈をまず探ってみようと思います。幸いなことにおやじは花粉症ではないんですよ、くんくん。あれは高等な人類の罹る病気です。くんくん、おやじは今週も元気です。

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