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ミスター小倉

先週の土曜日、メイショウカイドウの誘導馬としてのお披露目が小倉競馬場で行われた。種牡馬になれなかったのは残念だが、武豊騎手も驚くほどに落ち着き払っていたようで、誘導馬としては頼もしい限りだろう。小倉で初勝利を挙げ、小倉大賞典、北九州記念、小倉記念という小倉3冠レースを制した「ミスター小倉」が、小倉競馬場で誘導馬として第二の人生を送るなんて、何と粋な計らいだろうか。これからもずっとメイショウカイドウを見守ることの出来る小倉競馬場のファンは幸せだなと思う。

Meisyokaido
*写真は2005年北九州記念での返し馬です。河野様、ありがとうございました。

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メイショウサムソンはなぜ敗れたのか?

Wtarima07

マツリダゴッホが楽々とゴールを駆け抜ける中、メイショウサムソンの敗因が走馬灯のように私の頭の中をよぎった。メイショウサムソンは本調子にはなかったか…。凱旋門賞に備え、夏場を厩舎で過ごしたことによるツケが遂に回ってきたか…。前走のジャパンカップで3着と走っていない分、なんとか有馬記念までは余力が残っているのではと楽観視していたが、やはり天皇賞秋がピークの出来であったのだ。

メイショウサムソンの敗因を本調子になかったことに求めた論調は他にもあったが、なぜ本調子になかったのか?という理由のきちんとした説明は意外にも見当たらなかったので、私がここにもう一度書いておきたい。有馬記念でのメイショウサムソンの敗因は、凱旋門賞に備え、夏場を放牧に出さずに厩舎で調整されてきたツケが回ってきたということである。

自厩舎で夏休みを過ごすことにはメリットもあるが、デメリットもある。メリットとしては、放牧に出すよりも自厩舎で過ごした方が調整しやすく、また安全・安心ということでもある。難しい馬の場合、放牧に出してしまうことによって、走る気持ちが切れてしまって戻ってくることもある。今回のメイショウサムソンの場合は凱旋門賞への出走を控えての調整だけに、上のいずれのケースにも当てはまらないが、いずれにせよ、放牧に出されることなく夏休みを自厩舎で過ごしたことは事実である。

デメリットとしては、自厩舎で夏を過ごすと馬はどうしても精神的にリフレッシュされないということである。肉体的には緩められるので楽になるが、ずっと同じ環境にいることによって、馬の気が休まるところがないのである。もちろん馬によって差はあるが、涼しい気候の中、のんびりと走り回れる牧場と違い、自厩舎で夏を越すことは馬にとってはあまり喜ばしいことではない。知らず知らずの間に、身近な人間にも分からないところで、精神的なストレスが蓄積されていくのだ。

精神的にリフレッシュ出来なかったツケは、将来的にいつか回ってくる。途端に調教やレースで走らなくなることもあるし、また精神は肉体と直結しているため、精神的なストレスの蓄積が馬体の細化や怪我にまでつながってしまうこともある。実は、ウオッカもメイショウサムソンと同じく自厩舎で夏休みを過ごした1頭だが、結局、ダービー激走の疲れが抜けなかったばかりか、エリザベス女王杯では脚元に不安が出てしまった。それほどまでに、休ませる時に完全に休ませないことの影響は大きいのだ。

それを承知で、手元に置いておきたいという調教師の気持ちも良く分かる。自分の馬だけは何とか持ちこたえて欲しいという心理は何とも避けがたい。私も自厩舎で夏を過ごすことのデメリットを承知の上で、何とか持ちこたえてくれるはずと思いつつ、メイショウサムソンに印を打ったのだ。もちろん、ジャパンカップでの拙騎乗からの巻き返しという期待もあったし、ジャパンカップで凡走している分、余力が残っているのではないかという欲目もあった。

メイショウサムソンやウオッカのような一流馬は、追い切りでもパドックでも返し馬でも明らかな不調は見せないものだ。それは普段管理している厩務員や調教師にとっても同じで、目に見えない疲れは目に見えない以上、実際に走ってみなければ分からないのだろう。しかし、全てを結果論で終わらせてしまうのは少々勿体ない。自厩舎で夏休みを過ごすことのデメリットを、もう一度問うてみるべきであろう。メイショウサムソンとウオッカに今必要なのは、小手先の休養ではなく、牧場でのんびりとリフレッシュさせてあげることなのではないだろうか。それよりも、私が放牧に出て頭をリフレッシュさせるほうが先か。


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まさに勝ちパターン

Heians08 by echizen 

冬場ということもあり、意外なほどに馬場が回復せず、わずかに水分を含んだやや重馬場でレースは行われた。前半48.5-後半49.7というハイペースであるが、これぐらい速くなっても、やはり平安ステークスはなかなか前が止まらない。内枠を利して積極的に攻めたクワイエットデイとマコトスパルビエロの間に、メイショウトウコンがなんとか割って入ったところがゴールであった。

クワイエットデイは、陣営の希望通りの湿った馬場であったことも幸運であったが、馬自身も前走のペテルギウスSを叩いて調子を上げていた。ゲートを出てすぐさま好位の内という理想的ポジションを確保し、スタートしてから気合をつけた分、道中はわずかに引っ掛かったが、3コーナー過ぎには落ち着き、4コーナーでは引っ張りきれない手応え。あとはゴール目がけて追い出すだけという完勝であった。まさに勝ちパターンの、非の打ち所がない角田騎手の騎乗であった。

メイショウトウコンにとっては少しペースが速すぎたこともあるが、4コーナーでの手応えが少し悪かったように、昨年のエルムS時と比べると、体調が落ちてきているのだろう。それでも最後は差を詰めたように、G1レースで揉まれてきた意地は見せた。

マコトスパルビエロのプラス22kgの馬体重は、わずかに太目も残っていたが、ほとんどが成長分と考えていいだろう。55kgを背負ってこのペースを粘り通したのだから、休養前に比べて力を付けてきていることは間違いない。G1レベルでは末脚のパンチ力が少し足りないが、これからは重賞レース上位の常連になるだろう。

ロングプライドも最後まで良く伸びているが、どうしても届かなかった。4コーナーではメイショウトウコンよりも手応えが良く映ったにもかかわらず、伸び切れなかったのだから力不足だったと言ってよい。湿った馬場状態を苦手とするこの馬にとって、やや重の馬場も不利に働いたのかもしれない。

ドラゴンファイアーは全く見せ場なしの惨敗を喫してしまった。連勝が止まったことによる肉体的、精神的な疲れが尾を引いているのか、この馬本来の走りではなかった。まだ馬体にも若さを残す馬だけに、今回で見限るのは早計で、この先、さらに成長することを期待できる素質馬であることに変わりはない。

距離が少し長かったのか、フェラーリピサは最後の直線で伸び切れなかった。他の4歳馬よりも重い57kgの斤量を背負っていたことも、わずかに響いている。同じことは59kgを背負ったボンネビルレコードにも言えて、最後は猛追してきたもののわずかに届かなかった。

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道を悟った修行僧

「名騎乗ベストテン2007」の第4位は、中舘英二騎手のスプリンターズSである。来ると分かっていても交わせないミルコ・クロコップの左ハイキックのように、中舘騎手が逃げると分かっていても誰も止められなかったのだから、これほど痛快な勝利はないだろう。中舘騎手の顔で逃げ、意地で逃げ切ったようなレースであった。必殺技が決まる瞬間というのは、かくも静かで美しい。

私はヒシアマゾンという1頭の牝馬と出会い、競馬人生が大きく変わったが、中舘騎手もまたヒシアマゾンに競馬人生を変えられた一人であった。

ヒシアマゾンと共に、阪神牝馬S、エリザベス女王杯のG1レースを2勝し、古馬に混じった有馬記念とジャパンカップは2着と好走し、G1以外の重賞でも多くの勝ち星を挙げた。しかし、ヒシアマゾンが強くなればなるほど、鞍上に対する不安の声は大きくなり、後ろから行くレース振りにも批判の声が大きくなっていった。高松宮杯で逃げて惨敗する頃には、ヒシアマゾンの雄大な馬体に対し、中舘騎手の身体の小ささが目立ち始めた。

Nakadateeiji Photo Data:(C)Carrot Lunch

中舘騎手が逃げを専門として、小回りのローカル競馬場を主戦場として戦うことを決めたのは、ちょうどこの時期からだろう。正確に言うと、ヒシアマゾンが彼の手から離れ、彼女がターフから去ってしまった後である。このまま中央場所で乗り続けて、再びヒシアマゾンのような馬に巡り合うのを待つか、それともローカル競馬場に都落ちしてでも勝つチャンスを求めるか。

中舘騎手は後者の生き方を選んだ。自分を大きく見せるのではなく、小さくても勝って生き残っていくことを選んだ。そこにはしたたかな計算もあっただろうが、それよりもヒシアマゾンという馬に出会い、自らを知ることが出来たことが大きかったのではないか。ほとんどのジョッキーがゼネラリストを目指す中、中舘騎手はローカル競馬場を主戦場として逃げるスペシャリストとして生きることを決意した。それ以降、コーナーリングの技術が要求される小回りのローカル競馬場で、逃げないと本来の力が出せない精神的に弱い馬や、逃げることに活路を見出さんとする頭打ちの馬たちの手綱を任されることが多くなった。中舘騎手はひたすら逃げる技術を磨き、陽の当たらない競馬場で勝ち星を重ねていった。

「最初の1完歩、2完歩でハミが抜けるかどうかが勝負でした」

スプリンターズSのレース後の中舘騎手のコメントである。スタートしてからガツンとハミをかけて一気に逃げるのではなく、最初の数百メートルはわざとハミを抜いて、馬をリラックスさせる。スタートしてから中舘騎手が大きなアクションで馬を追っている一方で、実はアストンマーチャンのハミは抜けているのである。この大きなアクションによって、他の騎手に“俺が逃げる!”とアピールすることも出来る。無理をしてハナに立ったと思わせつつ最後まで持たせてしまったのは、中舘騎手が地道に築き上げた「逃げの技術」でもあった。

ヒシアマゾンに出会ってから10年以上の年月が過ぎ、スプリンターズSの表彰台に立つ中舘騎手は大人になっていた。かつてマルコメと呼ばれ、小さく丸めた背中でヒシアマゾンに跨っていた面影はもはやなく、生き続けることを選び、己の技術を磨いてきた男の風格すら漂っていた。相変わらず子供のままで大人になれない私には、生き方を決めた中舘騎手はまるで道を悟った修行僧のように見えた。


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噛み付いた馬

Jiromaru

今週は平安ステークスが京都競馬場で行われます。来月末に行われるフェブラリーSの前哨戦として、来週の根岸Sと並んで重要な一戦となりますので、しっかりと検討していきたいものです。そして、今年は昨年にもまして実績馬が揃い、レベルの高い争いが期待できそうですね。

平安Sといえば思い出してしまうのが、シンコウウインディとトーヨーシアトルが同着で勝利した平成9年のレースです。バトルラインという兄にサンダーガルチを持つ良血馬が1番人気になりましたが、4コーナーを持ったままの手応えで回ったのはトーヨーシアトル、そして、最後の最後に追い詰めたのがシンコウウインディでした。ゴール前の同着、首差という争いは、モノ凄い迫力でした。

・平成9年の平安Sのデットヒートの映像はこちら

Sinkouwindyこのシンコウウインディという馬は、噛み付きグセのある馬として今でも有名です。この馬は競走生涯で2度、レース中に他馬に噛み付いたのですが、初めてのレースは当時900万下条件の館山特別でした。直線抜け出したにもかからず、内にいたダイワオーシャンに噛み付きに行って失速して負けてしまいました。2度目は大井競馬場で行われたスーパーダートダービー。逃げたサンライフテイオーに噛み付きに行って、またもや失速して2着に敗れてしまいます。どちらのレースも勝てる手応えだっただけに、噛み付きに行って失速という珍事に陣営も頭を抱えてしまいました。

この他馬に噛み付くという行為は、競馬のレース中には滅多に見られない珍しいシーンですが、馬の世界ではよくあることです。馬は集団で生活する動物ですので、やはりそこには争いごとや喧嘩が起こります。いきなり肉体をぶつけ合うのではなく、まずは首を上下左右に激しく動かしたり、前脚で蹴るような仕草を見せたり、大きく高い声で嘶いたり(いなないたり)して相手を脅します。それでも、決着が付かない場合に、噛み付く、ぶつかる、蹴るなどの直接行使に出るのです。

動物学的には、この噛み付くという行為は、その馬が個体優位であることの証明だそうです。怒ってはいても神経質になってしまっている馬は、噛み付くのではなく、後脚で蹴ったりするという消極的な攻撃に出るということです。一説には、シンコウウインディは直線で苦しがって噛み付きに行ったと言われていますが、どうだったのでしょうか?平安Sの後、晴れて第1回フェブラリーS(G1)の勝者となった走りを見ると、私はその噛み付きグセは、シンコウウインディが個体優位だったゆえの行為だったように思えてなりません。フェブラリーSの最後の直線でストーンステッパー(2着)に馬体を併せた時、一瞬噛み付きにいく素振りを見せ、レース後、岡部騎手が「噛み付きに行くかと思ったよ」とコメントしていたのが印象に残っています。

さて、平安Sでは私は◎ロングプライドに本命を打ちたいと思います。この馬は湿った馬場を気にするようで、ここ数戦は思ったような結果が出せていません。良馬場だったトパーズSだけは、大外から豪快に差し切っており、陣営が問題は馬場状態と言うのも頷けます。名古屋GPを使っているので、間隔が開きすぎていないのも、絞れにくい時期だけに好材料ですね。

武豊騎手からの河北騎手への乗り替わりは気にならないといえば嘘になりますが、気性が素直で乗り難しさのない馬だけに、それほど問題はないと判断しました。比較的後ろから行く馬ですので、外枠も問題ないでしょう。それよりも、スローペースになって外々を回されてしまい、最後届かないことだけが心配ですね。こればかりは走ってみなければ分かりませんが、先行したい馬が揃っていますので、それほど極端なスローにはならないのではないでしょうか。河北騎手にはスタート後、すぐに内に馬を入れて、最後の直線に賭けてもらいたいものです。

現時点での1番人気はメイショウトウコンのようですね。ハイレベルのJCダートを4着、暮れの東京大賞典では3着と、もうすぐG1レースにも手が届きそうなところまで力を付けてきています。ダートでのスローの瞬発力勝負を得意とする珍しい馬ですので、昨年のようなヨーイドンの流れになるのが理想的です。そういう意味では、道中のラップが厳しいであろうフェブラリーSよりは、今回のレースの方が向いているはずです。陣営としては、ぜひここは勝っておきたいところです。

しかし、ここに来ての追い切りでの動きが、私にはあまり良く映りません。元々あまり動かないタイプなのですが、もしかすると、昨年の暮れの連戦が、ここにきて堪えているということも考えられます。昨年のように嵌る(はまる)かどうかという展開面も含め、脚質的に取りこぼしも十分にあり得ます。昨年の覇者でもあり、ロベルト系×ミスタープロスペクター系というドンピシャの血統でもありますが、今回は対抗以下の評価に落としたいと思います。

G1初挑戦であったJCダートで6着と好走したドラゴンファイアーは、今年のダート戦線を引っ張っていく1頭になるでしょう。マイルぐらいが適距離の馬体ですので、ここを叩いた本番のフェブラリーSではかなり有力だと思います。もちろん1800mの距離も十分にこなせますし、4歳になって幼く映った馬体にも成長が見受けられます。理想的な枠(内枠)を引きましたので、今回のレースでの好走も間違いないのではないでしょうか。

ただ、ひとつ気になるのは、前走で連勝が途切れたことです。連勝がストップした後は、肉体的にも精神的にもガタっと来ることが多いので、わずか2ヶ月間の間に完調にまで持ってこられたかどうか心配です。ステップレースであることを含め、今回は良くて8分の出来でしか出走できないのではないでしょうか。人気にもなるでしょうし、そういった意味では、頭としては狙う妙味が少ないかなという気がします。

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チークピーシズ

先週の日経新春杯で1、2着したアドマイヤモナークとダークメッセージが、共に「チークピーシズ」という馬具を着けていたのをご存知だろうか?2002年のジャパンカップでイギリスのストーミングホームが着けていたことが話題になり、日本でも少しずつ普及し始めたのだが、最近ではオープン馬でも装着してくることが珍しくなくなってきている。

Cheek
Service

チークピーシズは頬(チーク)の部分に装着する馬具で、素材はシャドーロールと同じものである。後方への視界を遮るため、周りを気にしたり、怖がったりして集中できない馬をレースに集中させる、浅いブリンカーとほぼ同じ効果が見込まれる。また、ブリンカーと違い、チークピーシズは事前に装着の届出をしなくてもよいため、その時の馬の状況に応じてチークピーシズを使うかどうかの判断が出来る。

たとえば、これはブリンカーの話ではあるが(考え方は同じ)、1997年の安田記念を制したタイキブリザードは、前哨戦の京王杯スプリングCでブリンカーを装着して圧勝していた。本番である安田記念に臨む際、タイキブリザードを管理する藤沢和雄調教師は、再度ブリンカーを着けるかどうかの判断を最後の最後まで迷ったという。1400mの京王杯スプリングCならば、ブリンカーを着けてちょうど良かったのだが、1600mに距離が延びる安田記念で着けると、馬がレースに集中しすぎて、行きっぷりが良く、かえって折り合いを欠いて引っ掛かってしまうのではないかという心配があったのである。

藤沢和雄調教師は、ギリギリまで悩んだ末、安田記念ではタイキブリザードにブリンカーを装着しないことに決めた。結果的にはその判断は正しかったのだろう。タイキブリザードはレースの流れに乗りながら中団を進み、ゴール前では見事にジェニュインを差し切った。もしブリンカーを着けていたら、行きっぷりが良すぎて、道中で折り合いを欠き、最後の最後で伸びを失って負けていたかもしれない。そう考えると、ブリンカーを装着するかどうかは勝敗を左右する重要な判断であったとも言える。

チークピーシズの場合、枠順や馬場状態に応じて装着の判断ができ、極端に言うと、当日のパドックでの馬の様子を見てから、着けたり外したりすることも現状では可能なのである。たとえば、当日、馬に気合が乗りすぎていて、チークピーシズを着けたままだと行き過ぎてしまうと判断すれば外すことも出来るし、また初コースなどの理由で周りに気を遣ってしまっていると思えば着けることも出来る。このように状況に応じて装着の判断が出来るということは、陣営にとっては大きな安心材料となる。そのため、ブリンカーではなくチークピーシズを使う陣営が増えてきているのだ。

それからもうひとつ、これもブリンカーと同じ考え方だが、初めて装着する時の効果が最も大きいということも覚えておきたい(良い意味でも悪い意味でも)。初めてブリンカーやチークピーシズを使う馬が、刺激を受けたことによりまさかの激走(または凡走)をすることがある。しかし、その効果は、馬が馬具に慣れてしまうことにより、次第に薄くなっていく。

アドマイヤモナークもダークメッセージも、今回初めてチークピーシズを装着した馬ではないので、チークピーシズが直接の好走理由ではないだろう。しかし、チークピーシズに一定の効果があることが明らかな以上、当日に装着しているかどうかは、馬券を買う私たちも、少しだけ気に掛けておくべき事実ではないだろうか。


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平安ステークスの分析

Heians

■先行馬有利
1分50秒を切ることもあるように、スピード決着になりやすい。スマートボーイが2年連続で逃げ切ったこともあるように、前に行った馬にとっては有利な展開になりやすい。昨年は極端なスローになり、瞬発力に優るメイショウトウコンとサンライズバッカスが差し込んだが、基本的には前々で攻められる馬を狙うべき。また、スローに流れやすい展開を考えると、当然のことながら内枠を引いた馬が有利になる。

■スタミナに不安のある馬では厳しい
過去10年の連対馬中、前走が1800m以下のレースに出走していたのは、平成10年のオースミジェットのみ。京都1800mはごまかしの利かないコースなので、スタミナに不安のある馬では厳しい。そういった意味では、もちろんダート1800mでの実績も必要である。

■ミスタープロスペクター系、ロベルト系が強い
平成14、15年と逃げ切ったスマートボーイはトップサイダー系アサティスの産駒だが、過去10年、それ以外のレースの勝ち馬はミスタープロスペクター系(4頭)もしくはロベルト系(4頭)から出ている。前述したように、スピード決着になりやすく、先行して粘りこむ競馬になりやすいことが大きな理由である。

■実績馬に有利なレース
グレード別定戦であるため、それほど重い斤量を課せられない実績馬にとって有利なレースになる。とはいえ、58kg、59kgを背負って馬券圏内に入った馬はいないように、あまり重い斤量を背負う馬は苦しくなくなる。

■京都1800m
第1コーナーまでの距離は286mと短い。そのため、馬群が十分に固まらないうちに1コーナーに突入し、外枠の馬は外を回されてしまう確率が高い。フルゲートになりやすいこともあって、経済コースを回って競馬ができる内枠の馬が有利になることは間違いない。

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馬流天星

私のブログは立ち上げ当初からG1レースをメインとして扱ってきた。それは私自身がひとつのレースを深く味わいながら予想したいタイプだからで、競馬をスポーツとして考えた場合、最高峰のレースが最も味わい深く、また検討するための情報も多いだろうということでG1レースを選んでいるだけの話である。決して他のレースに興味がないわけではなく、むしろ馬券という面からいうと、能力に未知数の部分が多い若駒戦の方が妙味はあると思っている。

そんな若駒戦(2、3歳戦)を中心に予想を配信している面白いメルマガがある。「馬流天星」という競馬に特化したメールマガジンで、2000名以上もの読者を抱える老舗的存在である。私もこのメルマガには登録していて、毎週末にメールマガジンが届くのを楽しみにしている。どんな馬がどんな走りをしてデビューしたか、クラシックでは通用するのかなど、発行人のスカイスポットさん独自の指数をベースとした予想を中心に展開される。

実は彼とは新宿でインドカレーを一緒に食べたことがあって、第一印象とは違って、意外と口下手だったことがとても印象に残っている。ひと言一言を大切に発する彼との競馬談義は、短いながらも非常に密度の高いものであった。「競馬の予想を芸術化したい」という熱く静かな言葉に驚かされはしたが、彼ならば出来るかもしれないと今は思っている。

若駒戦(2、3歳戦)に興味のある方は、若き馬券アーティストが配信するメルマガ「馬流天星」にぜひ登録してみることをお勧めしたい。若駒戦はやらないよという方も、これからクラシック戦線が始まろうとしている今、情報収集源のひとつとして登録してみてはいかがだろうか。

■メルマガ「馬流天星」の詳細はこちら
http://archive.mag2.com/0000140588/index.html

■「馬流天星」のHPはこちら
(2008年世代の若駒に関するの無料レポートもダウンロードできますよ)
Baryutensei

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ただひたすらに

Nikkeisinnsyun08 photo by mighty

スローになることを意識した若手ジョッキーたちが、好位を確保しようと第1コーナーへ殺到したため、前半47秒9-中盤50秒2-後半49秒3という一昨年にアドマイヤフジが勝った時とほぼ同じラップ構成でレースは流れた。3コーナーからマキハタサイボーグが強引に動いていったことも加わって、先行した馬たちにとってはかなり厳しい、前崩れの展開となった。

それにしても、昨年に続き勝利した安藤勝己騎手の手綱捌きには驚かされた。「全体の流れが速いときには遅く行き、遅いときには速く行く」は騎乗のイロハのイだが、前半800mは死んだふりをして、ペースの落ちた向う正面で位置取りを上げたペース判断には非の打ち所がない。勝負どころでのコース取りや馬群の捌き方は、もはや神業と言ってもよいだろう。直線に向いてからも、抜け出すと気を抜くアドマイヤモナークを焦って追い出すことなく、内からヨレてきた川田騎手のトウカイワイルドを余裕を持って交わしてから、最後の最後にゴーサインを送った。ただひたすらに、安藤勝己騎手の冷静さが際立ったレースであった。

勝ったアドマイヤモナークは、後ろから差して届かずの歯がゆいレースが続いていたが、前走の万葉Sを叩いて体調もアップしていたし、今回は展開面がバッチリと嵌った。首の高い走法の馬だけに、こういう渋った馬場も合っていたのだろう。こういう脚質の馬だけに、展開面に左右されがちな馬ではあるが、長距離戦であれば安定した末脚を生かして活躍が見込まれる。

2着に突っ込んだダークメッセージは、どうしてもワンパンチ足りないが、武豊騎手のソツない騎乗に導かれ、何とか連対を確保した。勝ちパターンの展開だっただけに悔しいだろうが、勝ち馬の決め手が一枚上であった。

テイエムプリキュアは厳しい展開の中、最後まで良く走っている。この馬も頭の高い走法で、渋った馬場を滅法得意とするタイプである。血統的にもネヴァーベンド系の馬だけに、こういう道中の流れが厳しく、上がりの掛かる競馬も合っていた。スローペースが常の長距離戦で安定した走りを期待するのは難しい馬だが、また忘れた頃に穴を開けることもあるかもしれない。

1番人気に推されたアドマイヤジュピタは、雨が降って力の要る馬場で57kgを背負ったこと、先行争いに巻き込まれたこと、そしてプラス18kgの太目残りの馬体と、あらゆる悪条件が重なってしまい、最後は末脚をなくしてしまった。それでも、大きくは負けておらず、これで見限るのは早計か。

モッタイナイ乗り方をしたのがオースミグラスワンである。ギリギリまで溜めてこその馬で、もう少し仕掛けのタイミングを遅らせれば、上位入線も可能であったのではないだろうか。跳びの大きい馬だけに追い出してからノメったところもあったのだろうが、福永騎手の焦りが目に付いたのも確かである。


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競馬好きのバラッド

競馬の楽しさを表現するのは本当に難しい。

予想だけでは空虚だし、
理論だけでは味気なく、
ロマンだけでもどこか物足りない。
競馬が好きなだけではダメなこともよく分かっている。

せっかくこうして競馬について書いているのだから、
予想と理論とロマンの行間にある何かを、
上手く表現できないものかといつも思う。

それでも、私に出来ることは、
ただ心の声に身を任せ、
頭の中を空っぽにして、
競馬について語ることなのだろう。

小手先の技術や誇大表現でごまかすのではなく、
本当の競馬を書き続けていけばそれでいい。

6年前に「ガラスの競馬場」が立ち上げて以来、
今もこうして書き続けていられるのは、
競馬の楽しさをひとりでも多くの方々に伝えたいという気持ちと、
それに応えてくれる人々の熱い想いがあるからだと思う。

競馬について語ることは難しいことじゃない。


この曲にインスパイアされてみました(笑)

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あまりにも悲しすぎる結末

Jiromaru

あれっ?と驚かれた方もいらっしゃると思います。そうです、これまではメルマガ「馬券のヒント」にて重賞の有力馬情報を配信してきましたが、今週からブログ上で予想を公開することにしました。なるべく毎週、東西の重賞のどちらかについて書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、昨年一杯でルドルフおやじさんとの手紙のやりとりは終わってしまいましたが、色々と考えた結果、これからは私から皆さまに対して手紙を書くというスタイルでやっていくことに決めました。もし私からの手紙に何か思うことがあったり、言っておきたいことなどがあれば、コメントもしくはメールをいただければ幸いです。そのような形で皆さまとのやりとりを楽しんでいきたいと思っています。

今週は日経新春杯です。最近、ようやく冬らしくなって、木曜日には各地で雪が降り、雪の中で追い切られた馬もいたようですね。日経新春杯と聞くと、テンポイントのことが浮かんでしまうのは私だけでしょうか?テンポイントのファンの方ならば、日経新春杯というレース名に過敏に反応してしまう気持ちを分かっていただけると思います。そういえば、あの年の日経新春杯も雪景色の寒い日だったそうです。

前年の暮れの有馬記念でトウショウボーイとのマッチレースを制し、名実ともに頂点に立ったテンポイントの年明け緒戦が日経新春杯でした。なんと66.5kgのハンデが課せられていたのですが、当時のテンポイントの絶対的な強さを知る競馬ファンは、海外遠征が決まっていたテンポイントの壮行レースとして、このレースを位置づけていました。ところが、4コーナーを馬なり先頭で回り、さあここから仕掛けるぞと思った瞬間、乾いた音とともに、テンポイントは馬群の遥か後方に1頭ポツンと立ち止まってしまったのです。

Tenpoint

左後脚骨折で競走中止。獣医の診断では、ほぼ回復不可能な予後不良の処置をすべき重症でしたが、何とか助けたいという関係者の声もあり、2時間にも及ぶ手術が決行されました。ファンからは毎日のように手紙や千羽鶴が届いたそうです。しかし、一時は一命を取り留めたかに見えたものの、人々の願いもむなしく、53日間の闘病生活の末、テンポイントは息を引き取りました。500kgあった馬体重が、最後は衰弱して370kgに減っていたそうです。

なぜテンポイントが日経新春杯に出走したか知っていますか?暮れの有馬記念を制した馬が、わざわざ極寒期に66.5kgの酷量を背負ってまで、なぜ出走したのでしょうか?

「知らんかったんですよ、テンポイントを種馬にするということを、ほんとうに。いまならそんなバカなことはあり得ないことですが。当時はまだ馬主になってキャリアが浅く、競馬世界の構造もようわからんかったんです。自分の馬を種馬にできるという知識があれば、有馬記念のあと文句なくそうしています。決して一部マスコミで非難されたような、もっと賞金が欲しかったとか、そんなんじゃありません。日本で一番強くなったんだから、あとは海外で走らせようと、単純に思ったんです。いまはただ当時の自分の無知が恥ずかしく、テンポイントにかわいそうなことをしたと思うばかりです」(「最強の名馬たち」講談社より)

驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、テンポイントのオーナーは種牡馬にするということを当時は知らなかったそうです。将来出世して新聞の10ポイント活字で記事にのるような馬になるようにという願いをこめて10ポイント(テンポイント)と命名したオーナーが、まさか名のとおり有名になったテンポイントの命を自らの無知のために絶ってしまうとは、あまりにも悲しすぎる結末です。

このテンポイントの死をきっかけとして、平地で酷量が課せられることはほとんどなくなり、またテンポイントの手術・治療によって得られたノウハウで、骨折した馬の治療技術は格段に上がったと言われます。当時、現代の治療技術があれば、テンポイントは助かっていたのではないでしょうか。クモワカ、ワカクモと繋がった血脈が現代に至らなかったことは、あのライスシャワーやサイレンススズカの血が残っていないことと同じように無念に思います。

さて、気を取り直して、今年の日経新春杯を占っていきましょう。アルゼンチン共和国杯を勝って勢いに乗る◎アドマイヤジュピタに本命を打ちます。【5・2・1・1】という全成績を見ても、このメンバー中での素質の高さは明らかです(「全成績から分かること」についての詳しく知りたい方はこちら。)馬体に幼さを残している現状ですが、それでもG1レースでも勝ち負けになる力を秘めていることに間違いありませんね。

この馬の長所は、道中がどれだけ遅い流れになってもピタリと折り合えることです。道中で引っ掛からないからこそ、最後の直線で確実に伸びてくることが出来ます。隙のないレースができる、つまりレースセンスが良いということですね。そういった意味でも、スローに流れそうな今回のレースにも全く不安はありません。57kgの斤量も前々走で勝っていますし、これぐらいで音を上げる馬ではないでしょう。あとは先週の雨によって内ラチ沿いが少し荒れてきていますので、岩田騎手には少しでも馬場の良いところを選んで通ってきてもらいたいものです。

鳴尾記念で5着に好走したオースミグラスワンは、ノーマークに出来ない存在でしょう。2着のエイシンデピュティと3着のアドマイヤオーラが京都金杯でワンツーフィニッシュ、3着同着のアドマイヤフジは中山金杯を勝利しました。しかも、スローペースをほぼ最後方から行ってのものだけに、負けて強しの内容だったと思います。距離延長はプラス材料にはならないでしょうが、福永騎手の乗り方次第ではアドマイヤジュピタを脅かす存在にもなり得るでしょう。ただ、後ろから行って、ギリギリまで仕掛けを遅らせてナンボの馬ですので、展開的に勝ち切れるイメージは湧きません。

武豊騎手の乗るダークメッセージは、昨年のこのレースは軽ハンデで3着に突っ込んできましたが、あれから少しずつ力をつけて、さらにここに来て調子を上げています。スローのヨーイドンになりそうなレースは、この馬にとってベストの条件でしょう。ハンデの55kgは少し見込まれた感はありますが、そこは武豊騎手ですから何とかしてくるでしょう。ワンパンチ足りない印象がありますので、勝ち切れるかというと疑問ですが、堅実な末脚を生かして好走してくるはずです。

トウカイワイルドは走りに安定感がありませんが、外回りの広いコースであれば、力を出し切れるはずです。福島競馬場で走った前々走や、内回りの前走での走りは参考外としてもいいでしょう。好枠を引きましたので、川田騎手のことですから、前半から積極的に好位を取りに来るはずです。直線に向くまでにどれだけ気分良く走らせられるかがポイントですね。昨年の覇者にもかかわらず、それほど人気になりそうもありませんので、狙ってみる妙味はありあそうですね。

敢えて対抗を挙げるとすれば、サンデーサイレンス産駒のトウカイエリートでしょうか。すでに8歳になりましたが、昨年のこのレースからわずか3戦しか使っていないように、大切に使われてきており、衰えは感じさせませんね。昨年はトウカイワイルドの安藤勝己騎手に上手く乗られてしまったこともあり、足もとを掬われる形になりましたが、勝ったも同然の競馬でした。前走を叩かれて、この中間もしっかりと追い切られているように、万全の体調で出走して来るはずです。この馬も折り合いに心配がありませんので、直線に向くまでジッとしていて、あとは追い出すだけです。今年の2月で引退される松元省調教師の「とにかく人馬ともに無事で走ってきてくれればそれでいい」という言葉のとおり、全馬無事に走ってきてくれることを私も祈りたいと思います。

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日経新春杯の分析

京都の2400mはスローの瞬発力勝負になりやすい典型的なコースである。スタートしてから最初のコーナーまでが597mとかなり長いため、無理な先行争いもまずなく、1コーナーに入るとひと息入る。最後の直線が長いことを考えると、向う正面で自ら動く馬もさほどおらず、通常、各馬が動き始めるのは丘の坂下から。そこからラスト4ハロンの上がり勝負になる。

実際に過去10年間の日経新春杯のラップタイムを見てみると、その傾向がよく分かる。

1998年 エリモダンディ 
13.4-11.5-11.8-12.5-11.7-11.8-12.8-13.0-11.9-12.1-12.0-11.8(72.7-73.6)M
49.2-49.3-47.8
1999年 メジロブライト
13.7-12.4-13.1-13.8-13.4-12.9-13.0-12.5-11.7-12.0-11.2-11.7(79.3-72.1)S
53.0-51.8-46.6
2000年 マーベラスタイマー
12.8-11.2-11.4-12.3-12.2-12.1-12.3-12.2-11.9-12.0-11.8-12.1(72.0-72.3)M
47.7-48.8-47.8
2001年 ステイゴールド
12.4-11.3-11.8-13.1-13.2-12.6-12.4-12.4-12.0-11.7-10.8-12.1(74.4-71.4)S
48.6-50.6-46.6
2002年 トップコマンダー
13.1-11.9-11.8-13.0-12.5-12.4-12.4-12.6-11.8-11.6-11.5-11.8(74.7-71.7)S 
49.8-49.9-46.7
2003年 バンブーユベントス 
12.6-11.6-11.7-13.0-12.8-12.4-12.4-12.2-11.9-12.0-11.0-12.2(74.1-71.7)S 
48.9-49.8-47.1
2004年 シルクフェイマス
12.8-11.2-11.4-12.3-12.1-12.3-12.7-12.5-12.1-11.6-11.8-11.7(72.1-72.4)M 
47.7-49.6-47.2
2005年 サクラセンチュリー 
13.0-12.2-12.2-13.8-12.9-12.9-13.2-12.9-11.8-11.5-10.8-11.8(77.0-72.0)S
51.2-51.9-45.9
2006年 アドマイヤフジ
12.6-10.9-11.3-12.7-12.4-12.5-12.7-12.7-12.2-11.7-12.0-12.6(72.4-73.9)H
47.5-50.3-48.5
2007年 トウカイワイルド
12.5-11.2-11.0-13.0-12.8-13.0-13.8-12.8-11.7-11.7-11.6-12.3(73.5-73.9)M
47.7-52.4-47.3

前後半1200mのラップタイム(青字)から判断すると、唯一、ハイペースとなったのが2006年にアドマイヤフジが勝ったレースで、それ以外の年は、ミドル~スローペースとなっている。今年もこれといって引っ張る逃げ馬も見当たらず、全体としてもスローペースは避けられないかもしれない。

何よりも注目すべきは、前半中盤後半に分けた800mずつのラップタイム(赤字)である。京都2400m外回りで行われる日経新春杯の特徴的な流れとして、「緩緩速」というリズムのレースが多く目立つことが分かる。全体的に緩みのなかった2000年や、「速緩速」の中緩みの2004年、2007年以外の年は、前半も中盤も遅くて後半だけが速いという、典型的な上がり4ハロンの競馬になっている。

以上のことから、3つのポイントが導き出される。

①内枠有利
②上がりの競馬に強い馬
③サンデーサイレンス産駒

①の内枠有利は言うまでもない。道中がこれだけスローに流れやすい以上、4つのコーナーで外々を回されてしまう外枠を引いた馬はロスが大きいということである。すんなり前に位置できる脚質の馬であれば大した問題ではないが、ギリギリまで脚を溜めて瞬発力勝負に賭けたい差し馬にとっては、内枠は願ったり叶ったりの枠になる。

3コーナーの丘の坂下から一気に動き始めるレースになりやすい以上、追っつけて追っつけて伸びるような馬ではなく、一気にトップギアに入り、②上がりの競馬(ラスト4ハロンのスピード勝負)に強い馬にとって有利になる。スタミナよりも、折り合いさえつけばスピードの爆発力の方が問われるということである。

そういった意味において、③のサンデーサイレンス産駒が得意とする舞台であることが分かる。昨年のサンプルは少ないが、その前の4年間では勝率15%、連対率26%という圧倒的な数字を残していた。また、一昨年はアドマイヤベガ産駒から勝ち馬が出たように、瞬発力に富んだサンデーサイレンス直仔の産駒にも期待が出来るだろう。

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「馬券道場」

何を隠そう、今までの馬券人生において、私はインターネット投票というものをやったことがない。もうかなり昔のことになるが、友人が電話回線での投票に抽選で当たった時は、たまに使わせてもらったことはあったが、あのゲーム感覚にはどうしてもなじめなかった(ファミコンのコントローラーで操作するという感覚的な問題もあったのかもしれないが)。

それ以来、もし馬券を買うならば、競馬場かウインズに足を運び、間違わないようにマークカードを塗りつぶし、なるべくならば可愛いお姉さんのいる窓口に並び、自らの財布から札束を握り出し賭けてきた。買う価値のある馬券がなければ、ビタ一文たりともJRAには渡さない。そういう硬派な馬券の買い方をずっとしてきたのだ。

とはいっても、それほど大仰なポリシーがあるわけでもない。幸いにも競馬場やウインズが近くにある場所に住み続けてきた、というのが最大の理由だろう。もし馬券を買いに行くために片道1時間以上もかかるのであれば、何の迷いもなくインターネット投票に申し込んだはずである。競馬場で買っても、ウインズで買っても、インターネットで買っても、外れる時は外れるのが馬券というものだ。そういう軟派な考え方でずっと賭けてきたのだ。

前置きが長くなってしまったが、今さらではあるが、ようやく私も「即PAT」に申し込むことを決心した。銀行口座は既に持っているので、もはや準備万端である。今週から始めて、G1以外のレースはPATから買ってもいいなと秘かに思っている。

それに伴い、「馬券道場」にも参加してみることにした。この「馬券道場」は、各開催で「5レース(1レース200円)×8日間」の単勝または複勝、合計最大8000円の馬券を購入し、払戻金額が8000円以上になったら昇段という簡単なルールである。初段、2段、3段・・・と昇段を続け、昇段の条件を年間で10回クリアすると、何と名人位に輝くことが出来るそうだ。8000円賭けて8000円以上戻ってくれば昇段ということは、回収率100%で昇段ということだ。

簡単そうで難しいのだろうが、普通にやっても面白くないので、私は重賞競走だけに賭けることにする。つまり、各開催で多くとも10レースほどしかないで、2000円(10レース×200円)賭けて8000円以上戻ってくれば昇段ということになる。回収率にして400%。これぐらいのハンデがないとやる気が起きない(笑)。しかも今開催はもう既に始まっていて、残すところあと日経新春杯と京成杯、アメリカジョッキーズカップ、平安Sの4レースのみ。うん、これで楽しくなってきたぞ。まあ最大の問題は、私が飽きたり忘れたりすることなく、馬券道場の馬券を買い続けることが出来るかどうかということなのだろうが…。

Bakendojyo
■「馬券道場」の詳細(ルールや賞品等)はこちらから
http://jra-dojo.jp/

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競馬はいつでも血の滾る

Demuro_2 by fake Place

友人同士の企画で「なんでもベストテン2007」を提出することになったので、少し考えて、私は「名騎乗ベストテン2007」を書くことに決めた。競走馬ではなく、ジョッキーに焦点を当てつつ、これは!と思わされた手綱捌きを10レース、あくまでも私の独断と偏見で選んでみた。そのうちのベスト5を掲載していきたい。

まず、第5位はミルコ・デムーロ騎手の有馬記念である。デムーロ騎手といえば、中日新聞杯での“ヒコーキポーズ”や2003年の皐月賞のゴール後、田中勝春騎手の頭を思いっきり叩いた事件が記憶に新しい。当時、私は皐月賞の件については言及しなかったが、ゴール後に嬉しさの余り、相手の頭をブッ叩いたデムーロ騎手の心理もなんとなく分かる気がしていた。今回の“ヒコーキポーズ”に関しても、危険極まる行為である以上、処分がデムーロ騎手に課せられたのは当然だが、私はいち競馬ファンとして、「デムーロよ、またやってくれたか、ありがとう。」と思っている。

この過激なまでの動物的本能が、デムーロ騎手の魅力なのである。日本の競馬はヌル過ぎるよ、とデムーロ騎手が暗に示してくれているように私には思えてならない。競馬ってもっとエキサイティングで、もっと血の滾る(たぎる)ようなスポーツじゃなかったのかい、とイタリアから来たこの若者は教えてくれているのだ。

そもそも日本のジョッキーは少し大人しすぎるのではないか。フェアプレーが最も大切であることに疑問の余地はないが、それをある程度前提にした上で、もっと暴れても良いのではないだろうかと思う。もちろん、それはターフの上でのことであって、一歩馬から下りたら誰よりも謙虚でなくてはならない。外で暴れてターフでは優等生的な騎乗をするジョッキーがいるが、それでは暴れる場所が逆なのである。ソツのない騎乗ばかりではなく、もっともっと貪欲に勝ちを目指して欲しい。

デムーロ騎手のジョッキーとしての技術は極めて高い。数字だけを見ても、勝率22.5%という数字はあの安藤勝己騎手(23.8%)に次いで第2位である(2007年度データ)。他のジョッキーと比べると分母(騎乗回数)が少ないのは確かだが、それでも100鞍以上乗っての数字であり、それほど大きな誤差はないはずである。武豊騎手の21.9%や後藤騎手の13.5%よりも上だし、ペリエ騎手(14.7%)やルメール騎手(8.2%)など他の外人ジョッキーたちと比べても、圧倒的である。もちろん、数字上だけではなく、実際に巧い。

その中でも、最も特徴的なのは、馬をしっかりとコントロールして走らせられる技術だろう。騎座が安定していることが大きな理由だが、ハミや手綱を通して、騎乗馬との意志の疎通をキッチリと図り、手の内に見事に入れてしまっている。馬は行けと言えば行くし、行くなと言えば行かない。右に行きたいときは右に、左に行きたいときには左に。当たり前のようなことだが、馬をしっかりと真っ直ぐ走らせることは一流ジョッキーでも案外難しいものだ。ほとんどの馬がテン乗りであるにもかかわらず、デムーロ騎手はその難しいことをいとも簡単にやってのける。

だからこそ、馬と馬との間のわずかな隙間にもデムーロ騎手は入って行ける。デムーロ騎手は何でもかんでも入って来て危ないと言われることがあるが、その多くは馬群の隙を突けない未熟な騎手たちの僻み(ひがみ)であろう。そもそも世界の競馬では、少しでも隙があれば突っ込まれてしまうのであり、突っ込まれたのは隙を作った騎手の責任でもある。

そんな馬をしっかりとコントロールして走らせられる技術が見事に発揮されたのが、ダイワメジャーに騎乗した有馬記念ではないだろうか。このレースでの位置取りとコース取りは本当に素晴らしい。わずかに距離不安のあったダイワメジャーを少し下げた位置で息を抜きながら追走させ、しかも馬場のわずかに良い内ラチ沿いギリギリの部分を敢えて走らせている。ダイワメジャーの馬体がラチにこすってしまうのではないかと思わせる見事なコーナーリングである。あれだけパワーの溢れた大型馬のダイワメジャーを、ここまでコントロールしてしまう手綱捌きに、他のジョッキーはグウの音も出ないだろう。

「もう少し早めに攻めれば2着はあった」というデムーロ騎手の言葉からは、ジョッキーとしての矜持が感じられた。安藤勝己騎手が選んだダイワスカーレットとは競り合わない、潰しにいかないというのはオーナーサイドからの要望ではあったが、それでもデムーロ騎手としては、もうひとつ上を狙いたかったのだろう。頭では分かっていても、彼の動物的本能がそれを許したくなかったのだ。年の瀬に不完全燃焼を感じ、彼は日本を後にしたに違いない。彼にとって、競馬はいつでも血の滾るエキサイティングなスポーツなのだ。

■デムーロ騎手の見事な手綱捌きを全周映像でご覧ください(内から4頭目)。
http://www.jra.go.jp/JRADB/asx/2007/06/200705060809a.asx

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日経新春杯:トウカイワイルドのバランスが良い

アドマイヤジュピタ →馬体を見る
5歳馬にしては、数を使っていない分、馬体に若さと幼さが同居している。
この時期にもかかわらず、毛艶は良好で、体調自体に何ら不安はない。
Pad4star

オースミグラスワン →馬体を見る
馬体だけを見ると、好調時と遜色ないほどに仕上がってきている。
ただ、パワータイプだけに、京都の平坦コースで良さが出るかは疑問。
Pad3star

ダークメッセージ →馬体を見る
ダンスインザダーク産駒の中距離馬特有の、切れ味を感じさせる馬体で、距離短縮は歓迎だろう。
時期的に仕方ないのだが、冬毛が伸び始めていて、絶好調とは言いがたい。
Pad3star

トウカイエリート →馬体を見る
トウカイテイオーを兄にもつだけあって、まさに雄大な馬体を誇る。
8歳になっても昨年からの衰えはないが、それほど大きなインパクトも感じさせない。
Pad3star

トウカイワイルド →馬体を見る
上のエリートと同じタイプだが、こちらの方がさらに手脚が長くバランスが良い。
毛艶も良く映るし、落ち着いた表情もこの馬にとっては好材料。
Pad5star

マキハタサイボーグ →馬体を見る
ステイヤーらしくない、全体的に丸みを帯びた馬体を誇る。
本番までに絞れてくるのだろうし、何と言ってもその穏やかな顔つきが良い。
Pad4star

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アドマイヤムーン、ダイワスカーレット壁紙無料プレゼント!

新春企画としまして、年度代表馬のアドマイヤムーンと最優秀3歳牝馬・最優秀父内国産馬のダイワスカーレットの壁紙を無料でプレゼントいたします。

年度代表馬のアドマイヤムーンだけにしようかと迷ったのですが、最後の有馬記念まで頑張ったダイワスカーレットにも敬意を表し、2頭の壁紙を用意しました。ただし、今回はどちらかの壁紙を選択していただく形になります。

アドマイヤムーン
Admiremoon

アドマイヤムーンのベストレースはやはりドバイでしょうか。もの凄い瞬発力で突き抜けた走りは、40億というトレードにまで発展しました。走り方を見ていただくと分かるのですが、首が少し高くて、全身にかなり力を入れて走るタイプですよね。雨や重たい馬場を得意としたのも良く分かります。4歳になってから馬体が伸びて、ジャパンカップではなんとか距離をこなしましたが、本質的には2200mぐらいまでがベストの距離だったはずです。馬主が変わったりと、色々ゴタゴタがあった馬ですが、馬には罪はありません。本当に素晴らしい名馬だったと思います。ジャパンカップを勝った時の顔が、私の大好きだったヒシアマゾンに似ていてビックリしました。ちなみに、アドマイヤムーンはヒシアマゾンと同じ母系です。

ダイワスカーレット
Daiwascarlet

ダイワスカーレットのベストレースを選ぶのは難しかったのですが、写真としての美しさということで桜花賞を選びました。理由は簡単で、勝ったG1レースの中で、桜花賞だけがメンコを付けていないからです。ダイワスカーレットは本当に素顔の可愛らしい馬で、個人的にはメンコを付けてしまうのは勿体ないと思っています。この桜花賞はダイワスカーレットが素顔で走った貴重なレースです。安藤勝己騎手の右ムチがしなった瞬間もイイですよね。ここからダイワスカーレットがギューンと加速したわけです。

そして、ご応募いただく際に、皆さまからひとつ教えて欲しいことがあります。「あなたにとっての思い出の名馬とその理由」です。誰にとっても思い出に残る名馬がいるはずで、それは一人ひとり違うはずです。その1頭がなぜかいつもあなたの心の奥深くにいて、その馬の名前を聞くだけで、あの日のことが思い出されてしまうような馬がいるのではないでしょうか。ここで言う名馬とは決して強い馬ということではありません。あなたにとっての名馬を教えてください。

もちろん、今回の2枚の壁紙も 、あのPhotostudとのコラボレーションになります。Photostudは2006年のJRA大賞パンフレットの表紙を飾った競馬フォトグラファーです(詳しくはこちら)。JRAのプレスカードを持って撮影しており、馬の息遣いが聞こえてきそうな写真を数多く発表しています。写真とデザインを融合させたその芸術性は、競馬関係者の間での評価も高く、雑誌「FUTURITY」や種牡馬カタログ、アメリカの競馬雑誌にも写真を提供しています。優駿の10月号でも将来性豊かな若手カメラマンとして特集されました(詳しくはこちら)。

Photostudの公式HPはこちら
http://www.photostud.com/index.html

壁紙は2サイズ(「1024*768通常版」と「1280*768ワイド版」)で用意しております。ご希望の方にはどちらのパターンも差し上げますので、お気軽にお申し出ください。

■応募方法は以下の通りです
件名を「新春壁紙無料プレゼント企画」とする
本文に①希望の壁紙を必ずご記入ください(アドマイヤムーンかダイワスカーレットどちらか1頭をお選びください)。
②ご希望のサイズ「1024*768」か「1280*768」を必ずご記入ください。
③「あなたにとっての思い出の名馬とその理由」を教えてください。
④掲載させていただく際の名前を教えてください。
⑤「ガラスの競馬場」に対する“感想”や“ご意見”をお寄せください。
内容が確認でき次第、壁紙画像(JPG)を添付して返信いたします。

→ご応募はこちらから

応募期間は1月末日までとさせていただきますので、ゆっくりとご応募ください
・メールアドレス(個人情報)を第三者に開示をすることは決してありません。
・画像の著作権はPhotostudが所有します。また、商用目的の無断複製、転載を禁止します。

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「上がり不問」のレースを制するのは?

平成15年よりハンデ戦となったことも含め、中山ダート1200mという特異設定で行われるレースだけに、一筋縄では収まらないのがこのガーネットSである。もちろん、その特異性はレースラップにもよく表れている。

平成15年 ニホンピロサート
11.8-10.2-10.8-12.0-12.7-13.0(32.8-37.7) 前後半の落差4.9
平成16年 マイネルセレクト
11.5-10.5-10.8-12.1-12.4-13.6(32.8-38.1) 前後半の落差5.3
平成17年 メイショウボーラー
11.8-10.3-11.0-12.2-12.2-12.7(33.1-37.1) 前後半の落差4.0
平成18年 リミットレスビッド
11.8-10.4-11.2-11.9-12.0-13.2(33.4-37.1) 前後半の落差3.7
平成19年 スリーアベニュー
11.8-10.2-10.7-12.0-12.3-13.0(32.7-37.3) 前後半の落差4.6

前半3ハロンが32秒台後半から33秒台で流れ、後半3ハロンがガタっと37秒台に落ちることが分かる。前後半の落差の平均が4.5秒という、典型的な前傾ペースとなる。これは中山競馬場のコース形態や高低差の影響が大きく、最後はどの馬もバテて脚が上がってしまうという非常に厳しいレースとなる。

こういう「上がり不問」のレースにおいては、後ろの馬もバテて追い込んでこられないことが多く、得てして前に行った馬が残る展開になりやすい基本線としては、前に行ける馬から狙うべきであろう。ただし、そういう展開の漁夫の利を狙い、前半は死んだふりをして、後半だけの勝負に賭ける馬がいるので要注意。

もうひとつ、「上がり不問」のレースだけあって、これまで重賞では勝ち切れるだけの脚がなかった馬にもチャンスが生まれるレースでもある。もう少し具体的に言うと、前半をどれだけ遅い時計で楽に走ろうとも、後半では36秒~7秒でしか上がれない馬にとっては、まさにドンピシャの条件のレースとなるだろう。

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シンザン記念の分析

■1■朝日杯フューチュリティS好走組優位
この時期に行われる3歳重賞ということもあって、朝日杯フューチュリティSで結果を出せなかった居残り組みと、これから上を目指す素質馬のぶつかり合いという図式となる。過去の戦績から見ると、完成度が高い前者が有利で、特に朝日杯フューチュリティSで好勝負していた馬が順調に出走してくれば、ほぼ間違いなく勝ち負けになる。

■2■前々で競馬が出来る瞬発力に富んだ馬
同じ時期の同条件で行われる京都金杯と比べ、時期的に頭数が少なくなることもあって、ペースはスローに落ちることが多い。開幕2週目で前が止まりにくい馬場であることも含め、前々で競馬が出来る瞬発力に富んだ馬にとってはレースがしやすい。

■3■1600m以上の距離経験
たとえスローに流れたとしても、この時期の3歳馬にとって、京都の外回りマイル戦は厳しいレースであることに変わりはない。よって、1600mの距離を走ったことのない馬にとっては苦しいレースとなることは避けられない。ちなみに、連対馬20頭中19頭に1600m以上の出走経験があった。

■4■武豊騎手に素質馬が集まる!?
武豊騎手が過去10年で5勝と圧倒的な勝率を誇る。平成19年も武豊騎手から岩田騎手に乗り替わったもののアドマイヤオーラが勝ったように、武騎手にこの時期の素質馬が集まりやすいことが考えられる。ただし、その流れも今年から少しずつ変わって行くような気がしてならない。

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2つのレースの共通点は?-抽選クリア馬編-

Wtasahihai07

前回で「展開」について取り上げたので、今回は阪神ジュべナイルFと朝日杯フューチュリティのもうひとつの共通点であった「抽選をクリアしてきた馬」について説明したい。

阪神ジュべナイルFを勝ったトールポピーと朝日杯フューチュリティSを勝ったゴスホークケンは、どちらも抽選をクリアしてギリギリで滑り込んで出走してきた馬である。前者は12分の6、後者は直前で回避馬が出て8分の1の抽選をくぐり抜けての出走であった。阪神ジュべナイルFに至っては、2着に食い込んだレーヴダムールも抽選をクリアして出てきた馬である。

歴史を振り返ってみても、抽選を見事クリアしてきた馬や、回避馬が出たことによって滑り込みでギリギリ出走できた馬が、本番でもアッと言わせてきた例は意外に多い。思い返せば、トールポピーと同厩舎の先輩ウオッカも、昨年の阪神ジュべナイルFでは抽選をクリアして優勝したクチである。また、最も記憶に鮮明に残っているのが、これは抽選ではなくもう少し複雑な背景があるのだが、ギリギリ出走が叶った菊花賞を制したスーパークリークであろうか。特に2歳戦~クラシックレースにおいては、抽選をクリアした馬、滑り込み出走が叶った馬たちの活躍は枚挙に暇がない。なぜこれほどまでに、出走すら危うかった馬たちが本番で好走してしまうのだろうか?

それは抽選をクリアした馬、滑り込み出走が叶った馬たちは運がいいからである。ということではなく、彼ら彼女たちの「ローテーション」と「成長曲線」に秘密が隠されているのだ。

まず「ローテーション」については、抽選をクリアしてきた馬は、これまでの出走過程において無理を強いられていない馬が多いということである。多いと書いたのは、全ての馬がそうではないからである。本番に出走する権利を取るために、何度もレースに出走してそれでも抽選待ちになってしまった馬もたくさんいるはずだ(こういう馬は能力的に疑問符がつく)。そのあたりは1頭1頭を検証する必要があるが、トールポピーはキャリア3戦、ゴスホークケンは2戦、レーヴダムールに至ってはわずか1戦である。

これが何を意味するかというと、これらの馬たちは、本番であるG1レースに合わせたローテーションを組んで走らされてきたのではなく、自分たちの仕上がりに合わせて大事に使われてきたということである。人間の都合ではなく、馬優先の余裕を持たせたローテーションであったということだ。あくまでもその延長線上に、たまたまG1レースがあったということに他ならない。だからこそ、そこまでの過程において無理をさせてきていないからこそ、馬に余力が十分に残っているということになる。

次に「成長曲線」についても、余裕を持たせたローテーションということとリンクしてくる。馬の仕上がりに合わせるとは、馬の成長に合わせたローテーションということである。特に若駒の間は、レースを使うことによって、成長を大きく阻害してしまうことがある。2歳戦~クラシックにかけて、数多くのレースを使うことは、マイナス材料にこそなれ、決してプラス材料にはならない。レース経験の少なさは、馬の能力と騎手の手綱で補うことが出来る。つまり、本番のレースに出走するために、馬をキッチリ仕上げて勝ってきた馬たちに比べ、成長を阻害しない程度のゆったりとした仕上がりで走ってきた馬たちは、上積みが見込めるばかりではなく、本番のレースへ向けて上向きの成長カーブで出走してくることが可能になるのだ。

これらのことからも、余力が十分に残っていて、上向きの成長カーブを辿っている馬が、もし抽選をクリアして出走することが出来たとしたら、本番でも好走する確率が高いことは自明の理であろう。これが2歳戦からクラシック戦線においては、抽選をクリアして出走してきた馬、滑り込みで出走してきた馬には大いに注目すべき理由である。

ただひとつ問題なのは、抽選が行われる木曜日までは、どの馬が出てくるか分からないという点である。そう考えると、抽選待ちのある2歳戦からクラシック戦線のG1レースは、出走馬が決まってから予想をし始めたほうがいいのかもしれない。

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「キャッチボール」

Catchballichiro

イチローの言葉には自分の頭で考えてきた重みがあり、だからこそ私にとっても考えるきっかけになったり、ヒントになったりもする。他にもイチローの言葉を集めた本はたくさんあるが、中でも糸井重里が引き出した生のイチローを感じられるこの本が一番面白いと私は思う。

イチローは他の誰よりも道具にこだわり、大切にすることで知られている。「手入れをしたグラブで練習をしたことは、体にかならず残る。記憶が体に残ってゆく。汚いグラブでプレイしていたら、その練習は記憶に残らない」という言葉の意味は、科学的には何の根拠もないのかもしれないが、野球少年、そして野球青年であった私にはよく分かる。グラブは体の一部であり、グラブを手入れすることは自らの体を手入れすることである。グラブを手入れしない人間が自分の体を手入れすることなど出来ない。また、練習後にグラブを手入れしている時こそ、今日のプレーを顧みて、記憶に残していく貴重な時間なのだ。

イチローには、バットに対するこんなこだわりもある。

糸井「そういえば、イチローさんは、バットもすごく細いままですよね。スイートスポットがものすごく小さくて。ホームランなんか、大当たりみたいなことでしか、打たないようなバットなんですって?」

イチロー「スイートスポットは小さいです。扱いはむずかしいですし、細いバットなんですけど…、人が勘違いしているのは、『太いバットだと、たくさん当たる』と思っていることなんですね。」

糸井「そりゃ、そんなことはないわ。羽子板じゃないんだからねぇ。」

イチロー「たくさん当たるってことは、ミスショットも多くなるんですよ。そりゃ、バントするならでっかいバットでもいいかもしれないけど、ふつうに打つときに、太いものでは、当たってはいけないところにも当たる可能性がある。ぼくはそれがイヤなんですね。確実に当てたいから、細いバット、なんです。確実にとらえようと思ったら、でっかいバットじゃダメですよ。」

糸井「ミスショットだったら、空振りしたほうがマシなんだ。」

イチロー「そういうことです。」

確実にとらえたいから細いバットという思想は、野球でもゴルフでもスイートスポットを少しでも大きくしようという時代の流れから逆行していて、非常に興味深い。ここでイチローの言う、確実にとらえるとは、バットの真芯に当てて強く打つということだろう。強く打つためには、スイートスポットを大きくするのではなく、小さくするということである。スイートスポットが大きければ、もちろん当たる可能性は高くなるが、強く打つことは出来ない。

競馬の賭けにも同じことが言えるだろう。最近はフォーメーションやボックスなど、スイートスポットを大きくするような賭けを助長するシステムが整ってきていて、ファールチップを打つJRAのお客さんのような打者が見事に育ちつつある。たとえ当たったとしても、それは強く打ったことにはならないということだ。ミスショットをするならば、空振りをしたほうがマシなのである。

スイートスポットの小さい細いバットで強く打つこと。

自分自身を省みて、戒めの意を込めて、上の言葉を取り上げてみた。この他にも、胸の奥に響く珠玉の言葉たちがこの本には溢れている。ちなみに私は、「ヒット1本って飛びあがるぐらいに嬉しいんですよ」というイチローの言葉に心を打たれた。イチローファンならずとも、一度は手にとってもらいたい一書である。

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2つのレースの共通点は?-展開編-

Wthansinjf07

平成19年の阪神ジュべナイルFと朝日杯フューチュリティSには、レースの勝敗を決めた2つの共通点がある。ひとつは大方の予測に反した展開であり、もうひとつは抽選をクリアした馬の台頭である。この2つの共通点について、今回は展開、次回は抽選クリア馬をテーマとして、2回に分けて説明していきたい。

今回のテーマである大方の予測に反した展開とは、阪神ジュべナイルFがスローに流れると思われていたにもかかわらずハイペースになったこと、朝日杯フューチュリティSがハイペースに流れると思われていたのに対し、このメンバーとしてはスローに近いミドルペースで流れたことである。

これは【展開の最も簡単な読み方】として「馬券のヒント」でも書いたことだが、「あちらこちらからハイペースという声が聞こえてきたらスローペース、その逆もまた然り」ということである。つまり、誰もがハイペース必至と予測するレースは、ほとんどの騎手もそのように意識するわけで、大半の騎手がハイペースに巻き込まれることを嫌い、手綱を抑えて馬をゆっくりと走らせた結果、レースは思いもよらぬスローペースとなる。また、逃げ馬がおらず、スロー必至とされた時もまた同じで、大半の騎手がスローに乗じるために、無理をしてでも好位置を確保しようとした結果、レースは思いもよらぬハイペースとなるということである。

もう少し具体的に述べると、阪神ジュべナイルFでは、戦前から新設の阪神1600mのコースはスローになりやすいという声が大きかったし、私もそのように考えていた。もちろんその通りで、新設の阪神マイル戦はスローになりやすく、前に行った馬が好走することが圧倒的に多いというデータもある。それは3~4コーナーが緩やかな複合カーブであり、後続の馬たちは直線が長いことも手伝って、このカーブの部分で無理に動いて前との差を詰めることをしない(出来ない)からである。そのため、逃げ・先行馬がペースを落としてゆっくり回ることができ、中盤が緩み、前が残りやすい後傾ペースになりやすい。

朝日杯フューチュリティSでは、過去10年間のラップタイムを持ち出してみても、スローペースになったのは平成17年のフサイチリシャールが2番手から押し切ったレースだけで、平成18年のドリームジャーニーが差し切ったレースをミドルペースしても、それ以外の8年間は全てハイペースである。にもかかわらず、4コーナーを好位で回った馬が好走しているのは、開催替わりの中山は馬場が良く(特に保護されていた内)、前が止まらないからである。それでも逃げ馬はミホノブルボン以外勝ったことがないように、溜めの利かない、前に行き過ぎる馬にとっては厳しいレースとなる。

この意識は、私たちだけではなく、当然、実際にレースに騎乗するジョッキーたちも持っている。特にG1レースともなれば、各ジョッキーたちは今まで以上にレースを細部までイメージし、乗り方を工夫してくる。

たとえば阪神ジュべナイルFでは、前に行った方が有利である以上、普段は先行している馬はより前にポジションをしようと心掛け、後ろから行っている馬は、今回は思い切って前に行ってみようかと策を練る。外枠を引いてしまったジョッキーは、スローで外々を回されることを嫌い、無理をしてでも外から被せる形で好位を取りにいくかもしれない。

実際に、内枠を引いた武豊レジネッタは、好スタートから迷わず先頭を奪い、レースの主導権を握らんと主張した。それに対し、川田マイネブリッツも何が何でも逃げる構えを見せ、強引にハナを奪い返した。それに輪をかけたのが、外枠を引いた蛯名エフティマイアと岩田エイシンパンサーであり、外から一歩も引かない姿勢で先行争いに加わり、スタートから3コーナーに至るまでの激流を作り上げた。

一方、朝日杯フューチュリティSでは、逃げた馬や無理をして先行した馬が最後の急坂でパタッと止まってしまうことを想定すると、道中は馬との折り合いを付けて差し脚を残しておくことが必要になる。スタートしてから最初のコーナーまでの距離が短いことも考慮に入れると、無理をして好位を取りにいくメリットはほとんどない。外枠の馬が好位を確保するために、危険を冒してまで切れ込んでくることも考えにくい。

実際に、最内枠を引いた勝浦ゴスホークケンがロケットスタートから躊躇なくハナを切ると、他のどの馬もあっさりと引いて先頭を譲った。当初は逃げると予想されていた幸レッツゴーキリシマも、ハイペースに巻き込まれるのを避けるため抑える競馬を予定していたのだろう、最初から手綱を抑え先行策に終始した。道中も逃げた馬は最後の坂で止まるという思いからか、ゴスホークケンに鈴を付けにいく馬は皆無で、どの馬も自身の差し脚を溜めることに集中していた。

このように、ジョッキーたちの総意が飽和点に達した時、スローペース必至と言われたレースはハイペースに、ハイペースと言われたレースは思いもよらぬスローペースに変容する。いつそのような時点に達するか分からないのが難点だが、ひとつの目安として、あちらこちらからスローペース(ハイペース)という声が聞こえてきたら、その逆になることを意識してもいいのではないか。そもそも、競馬関係者を含めた私たちの心理は傾きやすいものであり、マスコミが騒げば騒ぐほど、現実の結果はその逆になるというパターンは繰り返されているのだから。

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アドマイヤオーラの成長が著しい。

ダービーまでのアドマイオーラは、他馬と比べても一目瞭然の幼い馬体であり、牝馬のウオッカと比べても明らかに見劣りするものであった。それでも、シンザン記念ではあのダイワスカーレットを差し切り、返す刀で弥生賞まで勝ったのは、この馬の素質の高さを示している。さすがにダービーは使い詰めの疲れがピークに達していたのか、直線ではフラつき、最後まで伸び切ることは出来なかった。それでも、成長途上であった段階でよく頑張ったと思う。

ダービー当時
Admireaura01

アドマイヤオーラの馬体の成長には驚かされた。骨折休養明けの鳴尾記念では3着に敗れてしまったものの、その馬体はダービー当時のそれとは比べものにならない、まるで別馬と言ってもよいほどの素晴らしさであった。ようやく古馬らしい、この馬としての完成された姿に成長していたのである。さらに馬体だけではなく、その表情からも幼さは消え、大人びた顔つきに変わっていた。

鳴尾記念時
Admireaura02

アドマイヤオーラの距離適性については、マイル~2000mに落ち着くのではないかと見ている。私がダービーでアドマイヤオーラに本命を打ったのは、母系がドイツのSラインで豊富なスタミナが背景にあるだろうということだけでなく、逆説的ではあるが、アドマイヤオーラの馬体が未完成であったからである。馬体が緩いために、その馬の本質的なスタミナ以上に距離が持つという馬は多いのだ。

サラブレッドは古馬になると馬体が完成されてくるため、距離適性は狭くなる傾向にある。スプリンターはスプリンターに、ステイヤーはステイヤーになるということである。アドマイヤオーラの筋肉の付き方のバランスや、前走の鳴尾記念で少し行きたがっていたところを考慮すると、豊富なスタミナに支えられた、終いの切れ味を生かすマイラーというがこの馬の本質ではないかと思う。

今回の好走はもちろん、今年一年、マイルから中距離路線を支える、ダイワメジャーの後を継ぐ存在として大車輪の活躍してくれることを願いつつ、金杯での走りを見守りたい。

お知らせ
本日より、私の田舎である岡山に帰省しております。来週の土曜日(12日)ぐらいまで、周りにネットがない環境での生活になるはずですので、頂戴したメールやコメントへの返信が遅くなってしまうことをお許しください。また、それにともない、今回のメールマガジンの配信もお休みさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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中山金杯で差し馬を狙うべき理由

中山金杯には面白いラップ傾向があり、人気馬から人気薄まで、“差し馬”の活躍が目立つのはそれゆえである。まずは、中山金杯の過去5年間のレースを振り返ってみたい。

平成15年 トーホーシデン
12.7-11.9-12.1-12.0-11.9-11.9-11.8-11.8-11.8-12.1(60.6-59.4)S
平成16年 アサカディフィート
12.5-11.6-12.5-12.1-11.9-11.7-11.7-11.4-11.7-12.1(60.6-58.6)S
平成17年 クラフトワーク
12.6-11.5-12.7-12.0-11.4-11.0-11.6-11.7-12.0-12.5(60.2-58.8)S
平成18年 ヴィータローザ
12.7-11.5-12.9-11.9-11.6-11.4-11.4-11.6-11.7-12.7(60.6-58.8)S
平成19年 シャドウゲイト
12.6-10.8-12.6-11.6-12.2-12.1-12.5-12.6-12.2-13.2(59.8-62.6)M

レースラップの後ろにカッコで括っているのは、前後半1000mのタイムである。不良に近い重馬場で行われた昨年は例外として、良馬場で行われた平成15~18年は全て後半の方が遅いスローペースでレース全体は流れている。にもかかわらず、シャドウゲイトが逃げ切った昨年を除き、前に位置した馬が苦戦を強いられ、差し馬が台頭しているのはなぜだろうか?

その鍵はレースの中盤にある。前後半3ハロンを除いた中盤の4ハロン(赤字)に注目してみると、11秒台のラップが並んでいることが分かる。平成18年においては、中盤4ハロン全てが11秒台である。これだけでは分かりにくいかもしれないので、同じ中山2000mで4月に行われる皐月賞のレースラップと比較してみたい。

平成15年 ネオユニヴァース
12.5-11.3-12.4-12.9-12.6-12.6-12.2-11.4-11.5-11.8(61.7-59.5)S
平成16年 ダイワメジャー
12.5-11.3-12.4-12.9-12.6-12.6-12.2-11.4-11.5-11.8(59.7-58.9)M
平成17年 ディープインパクト
12.1-11.0-11.9-12.2-12.4-12.6-12.5-11.8-11.4-11.3(59.6-59.6)M
平成18年 メイショウサムソン
12.3-11.3-12.0-12.1-12.3-12.0-12.2-11.8-11.7-12.2(60.0-59.9)M
平成19年 ヴィクトリー
12.2-11.2-12.1-11.6-12.3-12.3-12.3-11.6-12-12.3(59.4-60.5)H

中盤の4ハロン(赤字)に着目してみると、ほとんどが12秒台であることが分かる。つまり、皐月賞は中山金杯に比べ、中盤だけを取ると遅いラップ構成となりやすいのである。それゆえ、皐月賞は前が残りやすいレースになりやすく、中山金杯は前崩れが起こるレースになりやすい。

もう少し厳密に言うと、全体としては皐月賞の方がレベルの高いレースになりやすいが、中山金杯は中盤が意外に緩まない分、上がりの掛かる、前崩れのレースに強い差し馬にとって絶好の展開となるのである。

ここまではっきりとした傾向があるのであれば、皐月賞は前に行ける馬、中山金杯は後方からレースを進める差し馬から狙うのが得策ではないだろうか。

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京都金杯の分析

平成8年からマイル戦へと距離が短縮され、高松宮記念や安田記念へ向かうというよりも、昨年の秋シーズンを消化不良で終わったマイラーたちの最終戦的な色合いが濃い。とはいえ、一戦級落ちの実力のあるマイラーが揃うため、ハンデ戦ながらもレベルの高い争いが期待できる。

■1■マイル戦に実績があり、マイル以上のスタミナを持つ馬を狙え
主なステップレースは鳴尾記念(1800m)と阪神カップ(1400m)になり、マイル以上のスタミナを持つ馬とマイル以下の距離でスピードを発揮する馬とが、マイル戦の舞台で激突することになる。京都のマイル戦というコース設定を考えると、どちらかといえば鳴尾記念組を上に取るべきだが、33秒台の速い時計で決着することが常なので、スピード勝負にも対応できる裏づけがないと厳しい。そういった意味では、マイル戦での実績(勝ち鞍)は必要で、マイルCSで好走してきた馬が出走してくれば間違いなく好勝負になる

■2■勝つはずの馬が勝つべくして勝つレース
前半3ハロンの平均タイムが34秒9、ラスト3ハロンの平均が35秒1と、京都のマイル戦らしく、極めて平均ペースでレースは流れる。つまり、どんな脚質の馬でも勝負になり、展開に左右されて負けるということが稀なレースである。ただし、開幕週ということもあって、直線が平坦な絶好の馬場では前もなかなか止まらないことに注意すべき。また、スタートから最初のコーナーまでの距離も694mとかなり長いため、枠順の有利不利もほとんどない。勝つはずの馬が勝つべくして勝つレースといえる。

■3■あまりハンデ戦であることを意識しなくてよい
勝ち馬の平均ハンデが56.4kgと、力のある馬であれば、少々重いハンデを背負ったとしても軽量ハンデ馬に足元をすくわれることはほとんどない。あまりハンデ戦であることを意識せずに、基本的には各馬の力の比較を優先すべきレースである。

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申し込みを締め切りました。

「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDの申し込みを締め切りました。年末年始ということもあり、発送到着が少し遅れてしまったことをお詫び申し上げます。年始のお休みにゆっくりとお聴きくださいませ。ありがとうございました。

「G1攻略&競馬場データ集」については、G1レースはもう少し先になりますが、競馬場のデータ集は今週から始まる金杯からハンドブックとしてお使いいただけます。ちなみに京都1600mコースはマイルCSの頁を、中山2000mコースは皐月賞の頁、そして各競馬場の馬場等に関しては後半の競馬場データ集をご参照ください。今年も金杯から競馬を楽しんでいきましょう!

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今こそ、女性を競馬場へ

Imakosojyoseiwo by fake Place

「これからは競馬も女性の時代かもしれませんね。」

もしミスター競馬こと野平祐二先生が生きておられたら、昭和18年のクリフジ以来、43年ぶりとなる牝馬ウオッカのダービー制覇について、優しく微笑みながらこうおっしゃったに違いない。そして、自ら最強馬と称するクリフジを引き合いに出して、ウオッカがどれだけ強いかを弁舌爽やかに教えてくれたはずである。競馬はギャンブルだけでは滅びてしまう、と繰り返し主張された野平先生にとって、牝馬によるダービー制覇が嬉しくないはずがないのだ。

かつて競馬場は賭博場であったらしい。観客席を見渡しても、今のようにカラフルな女性の姿はどこにも見えず、男性ばかりのモノクロの世界であったらしい。ギャンブル特有の殺気が競馬場を占め、時には耳を覆いたくなるような罵声怒声が飛び交っていたらしい。全てに“らしい”と付け加えたのは、オグリキャップが引退した年に競馬を始めた私にとって、賭博場であった競馬場はあくまでも伝聞の域を出ないからである。しかし、そんな私でも、かつての競馬場の様子を深く嘆いておられた野平先生のお気持ちはよく分かる。社会悪として批判を受け、いつ廃止に追い込まれてしまってもおかしくないという危機感と、手塩に掛けたサラブレッドたち、そしてジョッキーとしての自分自身さえギャンブルのひとつの駒として扱われてしまう悲しみ。ギャンブルがなければ競馬は廃れてしまうが、ギャンブルだけでも競馬は滅びてしまうという野平先生の確信は、今の競馬を生きる私にとっても真実である。

女性は競馬の健康状態を示すバロメーターのようなものだ。先日、シンガポールに旅打ちに行った折、そんなことをふと思った。シンガポールの競馬はここに来て急速に発展しているが、競馬場に女性の姿を見ることはほとんどなかった。馬は番号を背負って走り、ジョッキーはオッズを背負って鞭を振るっていた。ガラス張りのスタンドに乱反射するナイターの光は眩しかったが、ひとたび光を失えば、そこにはモノクロの世界と社会悪としての後ろめたさだけが残っているような気がした。女性はそういうところに敏感である。競馬がギャンブルだけであり続ける限り、女性は決して競馬場には足を運ばない。裏を返せば、競馬場に女性がいる限り、競馬が滅びてしまうこともないだろう。たくさんの女性が楽しめる競馬は健康である。

一昨年、ディープインパクトという21世紀の最強馬が引退した。社会に対する競馬の認識を変え、多くの新しい競馬ファンを連れてきてくれた彼の功績は果てしなく大きい。私たちは、少しずつ競馬の話をすることが出来るようになった。競馬の本当の楽しみ方に気付いた人もいた。そして今年、ダービー馬ウオッカの誕生。誰にも文句を言わせない圧勝劇で、牝馬が3歳馬の頂点に立った。ウオッカだけではない。ウオッカを桜花賞と秋華賞で退け、エリザベス女王杯では古馬牝馬を完封し、有馬記念では古馬牡馬を相手に一歩も引けをとらなかったダイワスカーレット、NHKマイルCで牡馬をひと飲みにしたピンクカメオ、遅れてきた大物ベッラレイア、ハイレベルのオークスを差し切ったローブデコルテ、そしてスプリンターズSを影も踏ませずに逃げ切ったアストンマーチャンなど、個性豊かな女馬たちが、今年の3歳世代には勢揃いしている。さらに見渡してみると、若い女には負けじと戦い続ける熟女たちの色気も相当である。こんなチャンスを逃してはならない。

今こそ、ひとりでも多くの女性を競馬場へ連れてこようじゃないか。強く美しい牝馬たちが緑のターフを駆け巡る姿を見れば、彼女たちが競馬を好きにならないはずがない。そして、それからロマンを語ればいい。サラブレッドは500キロもある体重をあの細い脚で支えながら、時速60キロのスピードで力尽きるまで全力疾走すること。生まれて数ヶ月で母親から引き離され、競走馬として生きる強さを求められること。編まれたタテガミは厩務員さんの愛情の証であること。初めてのレースでは、寂しくて思わずいなないてしまう若駒もいること。芦毛の馬は年を重ねるごとに雪のように白くなること。額に刻まれた意思の強さを表すような模様は流星と呼ばれること。牝馬として初めてダービーを勝った悲劇の名牝ヒサトモのこと。ヒサトモが生涯で最後に残した1頭の牝馬から血が繋がり、トウカイテイオーという名馬が生まれたこと。トウカイテイオーが奇跡の復活を遂げた有馬記念の涙のこと。父はシンボリルドルフというディープインパクトと比肩する20世紀を代表する最強馬であったこと。その母スイートルナの父はスピードシンボリという野平祐二騎手に愛された馬であったこと。そして、その昭和の大騎手は、「牝馬の祐ちゃん」と呼ばれるダンディな男だったことを。

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私たちが競馬を好きな理由

「なぜ競馬が好きなのか?」

この質問を皆さまにしてから、かれこれ半年以上が経ってしまった。お答えをまとめて、私にとっての答えと一緒に掲載しようと考えていたが、どうしてもこれという答えが見つからなかった。自分で尋ねておいて言うのもなんだが、これほど難しい質問はないのかもしれない。もはや競馬は私の日常にまるで空気や水のように存在しているので、競馬が好きな理由を改めて問うてみるまでもなかったからである。

たとえば、答えがありそうでない難問に挑戦する苦しみと、自分の決断と現実の結果が一致したときの喜び。それから、サラブレッドのアスリートとしての美しさと、生き物としての可愛らしさ。または、競馬場という劇空間で起こる、人間と馬が織り成すドラマチックかつ示唆的な物語。さらに、一発勝負の感情的な高揚と、それに伴って表れてくるもうひとりの自分。などなど。

どの答えも私にとっては正解なのだが、どの答えもそれだけでは物足りない感じもする。これら全てだとも思うし、他にもまだあるような気もする。なぜ競馬をやるのか、なぜ競馬が好きなのかという問いは、私にとっては「あなたはなぜ生きているのか?」と同じぐらい深い意味を問われているような気がする。

かつて相撲の貴花田が、「全ては相撲の中にある」と言っていたことを思い出す。この世に生を受けて以来、彼の人生の全ては相撲に捧げられてきた。喜びも悲しみも挫折も栄光も、人生の中で我々が経験する全てが、貴花田にとっては相撲の中にあったということだろう。貴花田その人が、相撲の中にあった。

これと同じような思いが私の中にもあった。ありとあらゆる経験や事柄を競馬につなげてきたわけで、また全ては競馬に通じるとも考えていた。寺山修司は「競馬が人生の比喩なのではない。人生が競馬の比喩なのだ」と書いたが、それに近い意味で、「競馬の中に宇宙が見える」と私は思っていた。「俺にとっては競馬が全てだ」などと青臭く公言したこともあった。

しかし、今は少し違う感覚を持っている。

ある番組で、「あなたにとってサッカーとは?」との問いに、中田英寿が「サッカーが全てではない」と答えていたことが新鮮で、今ではその意味がとても良く分かるような気がする。いくら中田英寿であろうとも、サッカーが人生の全てではない。決してサッカーのことしか考えていないわけではなく、他にも楽しいことや大切にしたいことがあり、守らなければならない人たちや流儀もある。サッカーが全てではないのだ。

しかし、これは逆説的ではあるが、「サッカーが全てではない」と言えるぐらいに、中田英寿はサッカーに彼の人生の全てを賭けてきたということでもある。全てを賭けてきたからこそ、全てではないということがおぼろげながら分かったということだろうか。その根底に流れる思いは、貴花田のそれと同じだと思う。全てではないということは、全てであるということだ。それでも「全てではない」と言うことで、何かが救われる気がするのかもしれない。

「競馬が全てではないと思う。」

答えになっていないかもしれないが、これが今の私なりの答えだ。

Reazonwhy

スパンの短いブラッドスポーツだから。
ひろちん様

やはり血統の繋がりで何世代にも渡って楽しめる所ですね^^
ユニック様

背筋がゾクゾクするようなレースを見たときのその感覚に虜になってます。
Dai様

私の場合、競馬は予想することが楽しいからでしょうか。予想した展開どおりに馬券が的中したときの爽快感は、日曜日の午後を幸福な時間にしてくれます(晩御飯のメニューも豪華になりますが・・)私のこれまでの会心の予想は・・・・と、どうでもいいですね、わたしのことは^^
みのいば

馬が好きだから。走っている姿、筋肉、素晴らしいかっこいい動物だと思います。
もちろん、馬券が当たって儲けることができれば越したことないです。

川田 潤一郎様

馬の頑張る姿を見逃したくないですし、やっぱり大好きな馬が走る姿を見たいからです。父親との会話が弾むのも競馬です。だから好きなのかもしれません。もちろん的中させる楽しさもあります!
3F

ディープインパクトに惹かれたクチです。
だぼちゃん

馬券(推理)も好きですがディープのような常識を超えた走りをみたときのようなワクワク感を求めてかな。
Mh

中学生の頃親戚に連れられて京都競馬場で初めて目の前を駆ける馬を見た時の感動と衝撃を忘れることができなくて、今に至ってます。ギャンブルというよりも走ってる姿を見るのが好きで競馬場までかよってますね。
KOUKOU

”趣味”だからです。

生まれた家から歩いていけるところにあったので、レースのない日は柵の割れ目から入りこんでやぐらに上り、池や土手でよく遊んでいました。ほとんど生まれてすぐから父に連れられて競馬に出会い、馬券と付き合うのも今年で35年目です。インターグロリアやストロングエイトが好きです。カネミノブが紛れ込んだりオグリが復活した有馬記念をこよなく愛しています。エリモジヨージがお気に入りの、大学時代の友達は何十年も前に先にゴールしてしまいました。ただただ、競馬と付き合い続けていられる幸せに感謝しています。休むことなく馬券を買い続けてきた自分に少々誇りを持っています。今年のダービーには世のおやじたちと一緒に新聞を振りまわしたいという婚約者を連れて、息子がはじめて府中に脚を踏み入れるそうです。亡くなった父と三歳くらいの息子と実家のそばの海の見える競馬場に遊んだのが昨日のことのようです。
bull-87

競馬を始めてみたときのサラブレッドがひたむきに走る姿。あとそれに見せられる観衆。盛り上がり。競馬での儲けよりもその現場を競馬ファンみんなと共有したいために自分が可能な限り競馬場で競馬を、サラブレッドの懸命な姿を見ることが生きがいとなっています。
サウザー

最初は単なるギャンブルだったのですが、やっていくうちに馬が好きになっていました。
しか

友人に初めて連れられていった中山競馬場でスプリンターズステークス(2005)が行われていました。自分の本命にしてたカルストンライトオが4コーナー先頭。普段声を出さない私ですが、「逃げろ!逃げろ!」と声を張り上げ応援していました。結局負けてしまいましたが、レースが終わったあと両手には大量の汗とともに抑えることが出来ない振るえが・・・・・・それ以来病みつきになってます。
two_well

サラブレットが好きなんですただ走るため、より速く走るためにとぎすまされた馬体、そして表情が好きなんですレース中の故障は見たくないものです馬券はIPATに加入してからですいろいろ情報会社利用しましたが、結果ダメでした今は自分の相場眼?のみでやってます常に穴をねらっています
神山 洋

当たるからですかね(笑)日本の競馬を予想するときは、相手が誰であろうとライバルですよね。それが日本調教馬の海外遠征となると、みんなで日本馬を応援できる。その日本馬が勝ってくれたときに、競馬ファン全員で喜びを味わうことができる。みんなで応援できる馬を探す作業・・・これが本当に楽しいです。
田島晴

平日の何があったとしても、必ず週末に競馬がある!そう思って毎日仕事をしています(笑)ちなみに一番好きな馬はサイレンススズカです。毎日王冠でエルコンドルパサー、グラスワンダーという稀代の名馬に圧勝したあのレースは忘れられません。もちろん、その後の天皇賞も忘れられませんが…
ねこ

元々は友達がやっていたので自分もやってみよと思ったのですが、今では自分の方が詳しくなってしまいました。今となっては理由は無いですね。生活の一部です。
スナフキン

おもしろいから
まーくん

ファンである自分を含め、いろいろな関係者(生産者・オーナー・ジョッキー等)の思いが、競争馬という具体的な形になって表れ、純粋に応援できることがすばらしいと思う。また、競馬を通していろいろな人(友人・職場・親)とコミュニケーションできることもすばらしいと思う。
シルクロングロード

ギャンブルと名の付くものは、ほとんどやってきましたが、お金を賭ける前にあれだけ悩むものは他にはないし、お金を賭けなくともスポーツ観戦としても楽しめ、もし競馬場で観戦すれば、あの迫力は他のスポーツを圧倒すると思います。
キリ丸

面白いからですかね、今日も位置取りとかが疑問な豊のファンでもありますし、もう20年も好きだから自然と当たり前のように金杯から始まりますからね、一年カ゜。
和人

勝ってお金を増やしたいというのと、予想が当たったときの快感ですね。
TAICHI

なぜ競馬をするのかと聞かれれば確かに競馬はギャンブルであり、お金が儲かる(時もある。)という事も理由の一つですが私の場合、トウカイテイオーの一年ぶりの復活の有馬記念を見た(テレビでですが・・・)ことが大きな理由となっています。ゴール後男泣きする田原ジョッキーを背に雄叫びをあげながらウイニングランをするテイオー。そしてスタンドからは数万の競馬ファンの地鳴りの如きテイオーコール。とにかくこの時、足元から震えるほどの感動を体験しました。ディープのブームも凄かったのですが、最近のギャンブル性重視の理不尽な高配当が飛び交う競馬はどうも好きになれません。それでも競馬を続けるのはもう一度、ギャンブルだけではない本当の感動が味わえるのではないか。と言う期待があるからです。
ジムカーナ

パチンコのように機械に依存していないギャンブル。馬という生き物が主体で不確定要素が多いから、極めることが難しいので極めたくなる。
だっち

それは、馬の毛艶や筋肉の肉体美が好きで、その目に付いた馬を頑張って応援したいからです。もう1つは、パチンコやパチスロなどに比べて、思考凝らしてじっくりと楽しめるからです。
アマ

考えてみると競馬を始めた理由も定かではないです。親が競馬をやっていたわけでもなく、近くに競馬場があったわけでもない・・・。でも何故か競馬に惹かれ、引き込まれていきました。馬券なんて全く買っていなかったので、ギャンブルに惹かれたというよりも、競走馬の美しさそのものに惹かれた気がします。
かず

めったに当たらないが、当たったときのゴ-ルの瞬間のなんともいえない快感を味わいあいため。
三輪

予想したとおりの結果になったときの爽快感。サラブレッドの力強さ
やまと

競馬を始めたのがゼンノロが勝った有馬記念からでした。もともとギャンブルは嫌いではなかったのですが、競馬はオヤジくさいと思っていたのであまり好きではなかったのですが、ディープの皐月賞を見て初めてギャンブルで感動しました。競馬暦は短いんのですが、あの馬(ディープ)に出会ってからは狂ったように競馬にのめり込んでいます。
Kiyo

長い期間の熟成された血の結晶の戦いに浪漫を感じる為
ようじ

やはり、四角からストレートに入ってきてからのレース終盤のあのワクワク感と自分の応援している馬が追い上げてきたときの「がんばって差してくれ!!」っていう思いだと思います。
りぽぴたんA

走るために完成されたサラブレットという馬の馬体・競争するドラマを見て更にどの馬が勝つか予想する楽しみがあるため。
ササ

馬を選んでいるときのスリルと、レースが始まる前の緊張感が好きだから。
まろ

推理、読みの要素が盛り込まれているギャンブルとしてのおもしろさ、 でしょうか?単なるカン、ひらめきで勝負するものでない(したほうが当たるかも ^^;)ところかな。
Saito

ひたむきに頑張って走る姿が可愛いし、格好いい。自分が大好きだった馬の子供が走るのが楽しみだから。毎年の二歳新馬が楽しみでたまりません。ある意味G1よりも・・・馬の走る姿はどの動物よりも綺麗で、勇気付けられます。
うまっこ

競馬にはたくさんの伝説がある。人間と馬とのさまざまなドラマがある。それが自分にとっての最高の魅力であり、競馬をやる一番の理由です。
小林 健太

もう16年競馬ファンを続いていますから、日常と化していますが。きっかけはオグリキャップのラストランでしたね。当時競馬のことをよく知らない私でさえ、最後のオグリの頑張り、そして大観衆のオグリコールには感動し、涙を流しました。きっかけがそんなだったからか、今でもギャンブルとしての競馬ではなく、「感動系のスポーツ」として競馬を見ています。レースものには車や船などさまざまなものがありますが、競馬はやはり「生きている」馬が主役なのがいいところだと思います。機械では計れない要素を多分に含んでいると思います。また1頭の馬には数多くの人が携わっていて、それぞれにドラマがあります。久々に心を熱くさせられたディープインパクトでしたが、もともと私は強い馬が当たり前のように勝つレースは好きではありませんでした。しかしディープインパクトは違いました。こんなに「魅せられた」馬は初めてだったかもしれません。早め先頭で押し切った春の天皇賞などは今見ても鳥肌が立ちます。ディープインパクトがターフを去ってまだ半年も経っていませんが、競馬界はスター不在でなんとなく寂しい感じもします。早くディープ級とはいかないまでもスターが誕生して、ディープから競馬を始めた人達がずっと競馬を楽しんで頂けたら良いと私は思います。
河野 義男

4年くらい前に、職場の同僚から競馬の話を聞いて、興味を引き馬券を買ったことがきっかっけです。馬券が当たったときのうれしさもあり、馬が走る躍動感に惹かれたこと、また予想をあれこれめぐらすこと自体も好きです。時々、地元の競馬場へ行き、ライブで競馬観戦することも楽しみです。馬の姿を見ることも好きですね。ギャンブルでありながら、ロマンのようなものを感じるところが魅力です。
まさやん

私が競馬をする理由ですが、それは馬が生き物であるからです。生き物であるが故に、レース当日のコンディションによって着順が大きく左右されたり、レース中のその一瞬の騎手の判断で勝負が決まってしまう、このようなスポーツ的な要素が自分は非常に好きです。自分はサッカーをやっているのですが、コンディション管理の難しさ、日々のトレーニングの重要さなど、自分に通ずるものもあり、競走馬は関係者の方々の努力の賜物であると思いながらレースをいつも見ています。 ましてやG1レースとなると、国の頂点を決める決戦ですから、非常に熱い思いで見ている次第であります。
福山

私は2002年天皇賞秋で初めて競馬を見たのですが、直線に入った瞬間にシンボリクリスエスの迫力とその綺麗さに魅入られてました。その次の週から毎週競馬中継を見るようになってましたね。今年はそのシンボリクリスエスの産駒がデビューなのでいまからワクワクしてます。
アルフレッド

ただ大好きなのは間違いないです.ただ予想して馬券買って当たるのが楽しいだけではないような気はしてるんですが。
琴座

競走馬の走る姿の芸術的な美しさ
KENPOINT

G1を勝ちきる馬の強さが見たいから。
ピロッコ

オグリキャップフィーバーで競馬に興味を持ち、初めて馬券を買ったのがトウカイテイオーのダービーでした。それ以来、競馬に嵌ってしまったわけですが、やはりサラブレッドという生き物の美しさ、懸命にゴールを目指す時の激しさのようなものが魅力なんだと思います。長く競馬を続けていると何世代にも渡って人馬が作り上げるドラマにめぐり合えるという点もまた競馬のすばらしさだと思います。もちろん、ギャンブルとして、自分の予想した結果が的中すると見返りがあるという点は外せない魅力ですね。これからも競馬と長く、うまくつきあっていけたらなあと思っています。
とらふぁん

私が競馬をする理由ですか。何なんでしょうね、目的は一攫千金なんですが・・・(笑)初めて競馬をしたのはもう30年前、岩見沢のばんえい競馬でした。 5000円の配当がついた単勝馬券を特券(懐かしいことばです。^^;)で手にしたのが競馬に嵌る入り口でしたね。おりしも、TTGの時代。関西出身の私はテンポイントに魅せられ、歓喜の有馬記念から悪夢の日経新春杯と・・・二十歳前の多感な時期にギャンブルとしての競馬から人生の中のひとコマとしての競馬へと変化していきましたね。社会に出てしばらく(15年くらい)は競馬からも離れていたのですがいつの間にか戻ってきました。 ひたむきに走る馬の姿、裏に渦巻く人間たちの欲、そんなコントラストが競馬の魅力なんだと思います。ただのギャンブルだけじゃない。人を魅了するる走りをする馬がいる。ひたむきに応援する人がいる。『ガラスの競馬場』ってうまく表現してるなって勝手に思い込んでいるのですけど、その危うさと脆さ。そしてさまざまな光を映す美しさ。競馬の魅力ってそこにあるんじゃないのかなって思います。あくまで、競馬をする理由は一攫千金ですけどね!(笑)
トウフクセダン

競馬が他のスポーツと違うところは、あっという間にその時間が終わってしまうことでしょう。つまり時間が凝縮されているのだと思います。大一番のために長い時間をかけて準備をする関係者や、何日も前から予想をする人々の意識がレースの一点に集中する。そして新しい歴史が作られる瞬間に立ち会うことができる、ということが私が競馬を好きな理由です
Karimero

自分なりにデータを集め、結果を推理して、それが思い通りになったときの快感。世間とは異なる考え方をして、穴馬券を的中させたときの快感。 その自己満足感と、さらにそのときにご褒美として付いてくる払戻金。なんだかんだキレイゴトを言っても結局はそれが競馬の魅力・・・と思っていましたが、ディープインパクトのレースを見て、アスリートとしての競走馬の姿、スポーツとしての競馬の魅力に改めて感動しました。強い馬が強いレースをする、そのシンプルな魅力と美しさは、やっぱりすごいものだと実感しました。最後の有馬記念での4角を捲ってくる姿を見たときの鳥肌は、今でも忘れられません。(生ではなく、映像でしか見ていませんが・・・)ということで、なんとなく八方美人的ではありますが、ギャンブルとしての面白さとスポーツとしてのエンターテイメント性、その両方とも、競馬の魅力としてなくてはならないもとだと思います.
れじー

圧倒的な強さでの戴冠,一完歩の煌めきでの勝利,いろいろな馬がいて,いろいろな勝負の形がある。一言では書けませんが,私の競馬を観る魅力・理由はそこにあるように思います。いつの時代,どのスポーツも強いヒーローが楽しませてくれるものです。ディープインパクトは間違いなくヒーローでした。これからも周りのおじさんのロマン話を聞きながら,楽しく競馬を続けていきます。
シルク親父の息子

様々なデータを駆使して、挑める博打だから。
ねるぞう

テイエムオペラオーがいたから。どこが好きなのか、何がそんなに良かったのか、言葉では言い表せないものです。ただ、彼が走ると胸が高鳴り、動悸がし、涙が出ました。今でもあのころの高揚感を思い出すと、体が震えます。あんな馬にまたあいたい。その思いが競馬に向かわせるのかもしれませんね。
ゆくおう

永遠に終わらない血統のドラマが好きだから。
m.inaba

寡黙な僕でも思わず声をあげてしまう。弱気な僕でも思わず拳を振り上げてしまう。そんな所が好きです。
ワシヲ

昔から武豊騎手が好きで見ているうちに競馬も好きになりました。最近はG1の日に競馬場に行ってファンファーレに手拍子したりG1の雰囲気が楽しみです。それで武騎手が勝てば最高です
柿木

競馬をする理由は、もちろん馬券もありますが、一円も買っていない馬がゴールした時でも、全身がゾクゾクする感覚を味あわせてもらえるからでしょうか。
加藤

私が競馬が好きな理由はサラブレッドが走っている姿がとても綺麗なことです。初めて競馬場でサラブレッドを見たときはとても感動したことを覚えています。また「血統」も魅力の1つです。応援していた馬の仔が出走してきたらやはり応援してしまいます。今からディープインパクトの仔たちがとても楽しみです。
そーとー

『走っている馬がカッコイイ』というのもありますが、一番は『真剣に考えて予想したのが当たった時の爽快感が、他に代え難いから』ですね。ああでもない、こうでもないと一週間悩んで悩んで出した結論が、見事にハマった時の爽快感。アレに代わるものは他にそうありません。

私が、競馬を好きな理由は、血のドラマであります。応援していた馬が引退しても、その子が走り永続する。子だから少し違うのだけど応援した馬の生きた証を感じる。そして活躍してくれれば、永遠に姿を見れるところです。
Hiro

私が競馬を好きな理由は、なんといってもあの「スピード感」です。それを究極的に体現した馬がディープインパクトだと思っています。4コーナーでの加速は忘れられません!!果たして産駒にも「究極のスピード」が遺伝するのか…今から楽しみです!
Mika

競馬を始めたきっかけは、友達に突然競馬場へ連れていかれて、「なんておもしろいんだぁぁ~」と感動し、それ以来毎週賭け、ギャロップを隅々まで読み、今に至るという感じです。これって多分「惚れた」って感情と同じなんだと思います。惚れるのに理由も何もありません・・。(←って、こんな理由じゃダメですか?)でも、競馬歴1年半も経つと「万馬券獲って、ちょっとおいしい思いもしたいかも・・」と、初めの頃の純粋な気持ちが薄れてる所もあり、ですけどね・・。
とす坊

うーん、なんででしょう・・・昔は配当金目当てでしたが、このところそれはあくまでも副産物で、レースを見ること自体が楽しくなってきました。いや、副産物は手に入ればそれはそれでいいんですがwとは言え当たらない事(またそれが続く事)は非常に苦痛です。もう買うのをやめようかと最近思っていたんです。買う事を義務と考えていたのも、苦痛に思っていた要因の一つではあります。ですが、何も義務とまで思う必要は無いんですよね。買いたい時だけ買う、そうし始めたところ一気に気が楽になりました。最近は欲など出さす、気の向くまま競馬と言うレジャーを楽しめるようになって来ています。馬と言う生き物が見せるダイナミックさ。その馬に携わる人たちの思い。競馬場の規模やレースの大小に関わらず、それらは変わらないんですよね。周囲の競馬を知らない人間に、その事を少しでも伝えられたらなと思ってます。あ、「こんなバカな馬券を買った」って話を肴に酒を飲むのも楽しいです。人の話も笑えるんですよね~wって理由になってますかねこれは・・・。
渡辺篤

賭け事として始めた競馬ですが、今では競走馬に魅せられている自分がいますね。頑張って走るお馬さん。それから騎手の駆け引き、関係者の想い・・そういうのもひっくるめて、競馬を楽しんでます。あとは自分の予想が、はまった時の爽快感でしょうかね(これが一番かも)。ほとんどありませんが。。。
今出川

色々考えていたんですが自分でも結論が出ません。考えていると競馬が好きな(好きになる)要素って色々ありますよね。好きな馬が勝つ時予想が的中した時競馬場で馬を見る事 (今のJRAのCMはグッドです)友人と予想をしている時プラス馬券買って叫んでいる瞬間 ←この瞬間の時は一番競馬が好きな理由です(笑)優柔不断がにじみ出てます(汗最近は、自分の応援していた馬の子供がたくさん走り始めて違う楽しさも。でも本当にその時その時が楽しいんですよねえ。この前、5月5日に京都競馬場へ友人と二人で足を伸ばしてたんですけど、メインでタスカータソルテ←好きな馬 が勝った事に大満足で帰りました(馬券は赤字)絶叫しました、岩田~!と(笑)う~ん、これで上記の要素を全て含んでると思ってます。競馬場好き→ 競馬場が好きでないと高知くんだりから京都は行けません(笑)(そういえば治郎丸さん、黒船賞見に来られたんですよね、私は行けなかったんですけど。お勧めは串かつです、食べられました?)でも言い換えれば、これだけ「楽しい=好き」になる要素を含んでいるからこそ競馬がやめられないんだと思います。死ぬまで競馬と付き合いたいです。
Lupin

以上が、「なぜ競馬が好きなのか?」に対する皆さまからのお答えです。どの理由も、私にとっての競馬が好きな理由でもあり、ひとつひとつ共感しながら拝読させていただきました。競馬好きが十人いれば、十の競馬が好きな理由があるって本当だったのですね。アンケートに丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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