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あまりにも悲しすぎる結末

Jiromaru

あれっ?と驚かれた方もいらっしゃると思います。そうです、これまではメルマガ「馬券のヒント」にて重賞の有力馬情報を配信してきましたが、今週からブログ上で予想を公開することにしました。なるべく毎週、東西の重賞のどちらかについて書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、昨年一杯でルドルフおやじさんとの手紙のやりとりは終わってしまいましたが、色々と考えた結果、これからは私から皆さまに対して手紙を書くというスタイルでやっていくことに決めました。もし私からの手紙に何か思うことがあったり、言っておきたいことなどがあれば、コメントもしくはメールをいただければ幸いです。そのような形で皆さまとのやりとりを楽しんでいきたいと思っています。

今週は日経新春杯です。最近、ようやく冬らしくなって、木曜日には各地で雪が降り、雪の中で追い切られた馬もいたようですね。日経新春杯と聞くと、テンポイントのことが浮かんでしまうのは私だけでしょうか?テンポイントのファンの方ならば、日経新春杯というレース名に過敏に反応してしまう気持ちを分かっていただけると思います。そういえば、あの年の日経新春杯も雪景色の寒い日だったそうです。

前年の暮れの有馬記念でトウショウボーイとのマッチレースを制し、名実ともに頂点に立ったテンポイントの年明け緒戦が日経新春杯でした。なんと66.5kgのハンデが課せられていたのですが、当時のテンポイントの絶対的な強さを知る競馬ファンは、海外遠征が決まっていたテンポイントの壮行レースとして、このレースを位置づけていました。ところが、4コーナーを馬なり先頭で回り、さあここから仕掛けるぞと思った瞬間、乾いた音とともに、テンポイントは馬群の遥か後方に1頭ポツンと立ち止まってしまったのです。

Tenpoint

左後脚骨折で競走中止。獣医の診断では、ほぼ回復不可能な予後不良の処置をすべき重症でしたが、何とか助けたいという関係者の声もあり、2時間にも及ぶ手術が決行されました。ファンからは毎日のように手紙や千羽鶴が届いたそうです。しかし、一時は一命を取り留めたかに見えたものの、人々の願いもむなしく、53日間の闘病生活の末、テンポイントは息を引き取りました。500kgあった馬体重が、最後は衰弱して370kgに減っていたそうです。

なぜテンポイントが日経新春杯に出走したか知っていますか?暮れの有馬記念を制した馬が、わざわざ極寒期に66.5kgの酷量を背負ってまで、なぜ出走したのでしょうか?

「知らんかったんですよ、テンポイントを種馬にするということを、ほんとうに。いまならそんなバカなことはあり得ないことですが。当時はまだ馬主になってキャリアが浅く、競馬世界の構造もようわからんかったんです。自分の馬を種馬にできるという知識があれば、有馬記念のあと文句なくそうしています。決して一部マスコミで非難されたような、もっと賞金が欲しかったとか、そんなんじゃありません。日本で一番強くなったんだから、あとは海外で走らせようと、単純に思ったんです。いまはただ当時の自分の無知が恥ずかしく、テンポイントにかわいそうなことをしたと思うばかりです」(「最強の名馬たち」講談社より)

驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、テンポイントのオーナーは種牡馬にするということを当時は知らなかったそうです。将来出世して新聞の10ポイント活字で記事にのるような馬になるようにという願いをこめて10ポイント(テンポイント)と命名したオーナーが、まさか名のとおり有名になったテンポイントの命を自らの無知のために絶ってしまうとは、あまりにも悲しすぎる結末です。

このテンポイントの死をきっかけとして、平地で酷量が課せられることはほとんどなくなり、またテンポイントの手術・治療によって得られたノウハウで、骨折した馬の治療技術は格段に上がったと言われます。当時、現代の治療技術があれば、テンポイントは助かっていたのではないでしょうか。クモワカ、ワカクモと繋がった血脈が現代に至らなかったことは、あのライスシャワーやサイレンススズカの血が残っていないことと同じように無念に思います。

さて、気を取り直して、今年の日経新春杯を占っていきましょう。アルゼンチン共和国杯を勝って勢いに乗る◎アドマイヤジュピタに本命を打ちます。【5・2・1・1】という全成績を見ても、このメンバー中での素質の高さは明らかです(「全成績から分かること」についての詳しく知りたい方はこちら。)馬体に幼さを残している現状ですが、それでもG1レースでも勝ち負けになる力を秘めていることに間違いありませんね。

この馬の長所は、道中がどれだけ遅い流れになってもピタリと折り合えることです。道中で引っ掛からないからこそ、最後の直線で確実に伸びてくることが出来ます。隙のないレースができる、つまりレースセンスが良いということですね。そういった意味でも、スローに流れそうな今回のレースにも全く不安はありません。57kgの斤量も前々走で勝っていますし、これぐらいで音を上げる馬ではないでしょう。あとは先週の雨によって内ラチ沿いが少し荒れてきていますので、岩田騎手には少しでも馬場の良いところを選んで通ってきてもらいたいものです。

鳴尾記念で5着に好走したオースミグラスワンは、ノーマークに出来ない存在でしょう。2着のエイシンデピュティと3着のアドマイヤオーラが京都金杯でワンツーフィニッシュ、3着同着のアドマイヤフジは中山金杯を勝利しました。しかも、スローペースをほぼ最後方から行ってのものだけに、負けて強しの内容だったと思います。距離延長はプラス材料にはならないでしょうが、福永騎手の乗り方次第ではアドマイヤジュピタを脅かす存在にもなり得るでしょう。ただ、後ろから行って、ギリギリまで仕掛けを遅らせてナンボの馬ですので、展開的に勝ち切れるイメージは湧きません。

武豊騎手の乗るダークメッセージは、昨年のこのレースは軽ハンデで3着に突っ込んできましたが、あれから少しずつ力をつけて、さらにここに来て調子を上げています。スローのヨーイドンになりそうなレースは、この馬にとってベストの条件でしょう。ハンデの55kgは少し見込まれた感はありますが、そこは武豊騎手ですから何とかしてくるでしょう。ワンパンチ足りない印象がありますので、勝ち切れるかというと疑問ですが、堅実な末脚を生かして好走してくるはずです。

トウカイワイルドは走りに安定感がありませんが、外回りの広いコースであれば、力を出し切れるはずです。福島競馬場で走った前々走や、内回りの前走での走りは参考外としてもいいでしょう。好枠を引きましたので、川田騎手のことですから、前半から積極的に好位を取りに来るはずです。直線に向くまでにどれだけ気分良く走らせられるかがポイントですね。昨年の覇者にもかかわらず、それほど人気になりそうもありませんので、狙ってみる妙味はありあそうですね。

敢えて対抗を挙げるとすれば、サンデーサイレンス産駒のトウカイエリートでしょうか。すでに8歳になりましたが、昨年のこのレースからわずか3戦しか使っていないように、大切に使われてきており、衰えは感じさせませんね。昨年はトウカイワイルドの安藤勝己騎手に上手く乗られてしまったこともあり、足もとを掬われる形になりましたが、勝ったも同然の競馬でした。前走を叩かれて、この中間もしっかりと追い切られているように、万全の体調で出走して来るはずです。この馬も折り合いに心配がありませんので、直線に向くまでジッとしていて、あとは追い出すだけです。今年の2月で引退される松元省調教師の「とにかく人馬ともに無事で走ってきてくれればそれでいい」という言葉のとおり、全馬無事に走ってきてくれることを私も祈りたいと思います。

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Comments

おはようございます。少々ご無沙汰しておりました。
今年もよろしくお願いいたします。

今年は東西金杯を当てて、先週のシンザン記念も当てることができているので、
このまま来月のG1を迎えられればいいなと思っています。

さて日経新春杯ですが、なんかハンデが訳分からないことになってますね。
万葉S出走馬は据え置きで、前走G2を勝ったAジュピタがトップハンデで、同じくG2を勝ったマキハタが1キロマイナス。
これをどう見るかということで、自分の本命はマキハタサイボーグで行きます。
この馬の成績を見るとあまり坂のあるコースは得意としてないようですが、
前走は4コーナー先頭から一気に押し切りました。しかも上がり3Fは最速でしたし、
何しろ斤量4キロUPであそこまでできるとは思いませんでした。
人気のAジュピタが勝った前走で下したトウカイトリックを2馬身離してる訳ですから、
トウカイトリックをものさしにすれば、万葉S組にも先着していることにもなるので、この馬を本命で。
対抗はヒラボクロイヤルで。ここ2走は不利を受けたり、コースが合わなかったりと悲観しなくてもよさそうですし、
はっきりした逃げ馬がいないので、逃げたりしても面白そうな気がします。
(自分が乗る訳ではないのでどうなるかは分かりませんが。。。)
単穴にはAジュピタで。この馬の地力強化は著しく、
突き抜けてもおかしくありませんから、買わないわけにはいきません。
△はAモナーク、トウカイエリート、メトロシュタインで。
Aモナークはジュピタと同じ枠になってしまったので、どちらも潰しにいくわけにはいかないので、
その辺が微妙ですが、力はありますので買います。
トウカイエリートは去年は勝てたレースですが、アンカツさんにやられてしまいました。
今回は池添Jと言う事で、一発狙ってきそうなので押さえです。
メトロは穴として軽ハンデで狙ってみます。

最後に京成杯ですが、
◎ゴールドストレイン
○ステルスソニック
▲マイネルチャールズ
△ドットコム リトルアマポーラ
☆ベンチャーナイン
で行きます。

Posted by: keigo | January 20, 2008 at 09:45 AM

keigoさん

こんにちは。

こちらこそご無沙汰しております。

東西金杯とシンザン記念を当てたなんて凄いですねえ。

新年早々、順調なようで何よりです。

私は田舎に帰省していたため、今週がJRA初馬券になる予定でしたが、PATに申し込めず、買えませんでした(涙)

日経新春杯はkeigoさん本命のマキハタサイボーグが途中から強引に動いたため、後ろから行った馬に有利な展開になってしまったように映りました。

これが競馬の恐ろしさではありますが、アドマイヤジュピタも少し太目が残っていたのかもしれません。

今年もアンカツにやられてしまいましたね。

最後の直線の動きは、なんとも素晴らしかったですね。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: 治郎丸敬之 | January 20, 2008 at 04:12 PM

今年は日経新春杯では無く、京成杯の方で故障発生予後不良が発生してしまいました。
この時期は特に故障が多く、非常にハラハラドキドキする時期です。

名馬が予後不良になるのは、大きく取り沙汰されますが条件戦の馬でも折れたのを見た時は、どうしようも無く切ない気持ちになってしまいます。

無重力空間を簡単に作る事が出来れば、馬の骨折を直す事が出来るのでは無いか!と真剣に考えた事があります。
これは骨折を直す技術があっても、馬体の重さを残りの脚で支える事による負担により、蹄の炎症を起こして最終的に死に至ると聞いたからです。

何か、こういう装置誰か作ってくれへんかなぁ?

Posted by: はやひで | January 22, 2008 at 08:25 AM

はやひでさん

こんにちは。

私も最初はなぜ骨折しただけで馬は死に至るのか、全くもって理解が出来ませんでしたよ。

無重力空間ではありませんが、それぐらいのことがなぜ出来ないのか不思議でたまりませんでした。

でも、それが現実だと少しずつ分かって、もし自分の子供が骨折して、薬殺処分になったらと考えるだけで切なくなりました。

だって、競走馬だって、厩務員や調教師にとっては子供同然でしょ。

脚を折った馬の苦しさはもちろん、彼らの辛さも想像を絶するのだろうなと。

Posted by: 治郎丸敬之 | January 22, 2008 at 02:46 PM

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