根岸ステークスの分析

2001年より、年明けの東京ダート1400mに条件が変更された。このレースを制し、3週間後の本番フェブラリーSも制覇した馬にはノボトゥルーとメイショウボーラーの2頭がいる。平安ステークスと並び、これからもフェブラリーSに向けての重要なステップレースになることは間違いない。
■前走ダート1200m組
昨年は京都金杯から臨んできたビッググラスがあっと言わせたが、1400mで行なわれた過去7年の勝ち馬のうち、ビッググラス以外の勝ち馬は全て前走ダート1200m戦組であった。スプリントとマイルの中間的な距離だが、根岸Sに関して言えば、勝つためにはスプリント的な要素がまず問われる。
■差し馬有利
過去のレースを観ると、差し馬―差し馬の決着が目立つ。サウスヴィグラスとメイショウボーラーが押し切ったレースでさえ、2着には差し馬が突っ込んできている。ただ単にこの2頭は圧倒的に力が抜けていたということで、基本的には差し馬が有利な展開になりやすい。そのことは、過去6年(中山で行われた2003年は除く)のレースラップを見てみれば明らかである。
2001年 ノボトゥルー
12.5-10.7-11.2-11.8-12.2-12.1-11.6(34.4-35.9)
2002年 サウスヴィグラス
12.5-10.7-11.2-11.8-11.9-12.1-12.6(34.4-36.6)
2004年 シャドウスケイプ
12.3-10.9-11.6-12.1-12.3-12.1-12.7(34.8-37.1)
2005年 メイショウボーラー
12.5-10.9-11.6-12.3-11.9-11.7-12.1(35.0-35.7)
2006年 リミットレスビッド
12.2-10.8-11.6-12.1-12.3-12.2-12.5(34.6-37.0)
2007年 ビッググラス
12.5-10.8-10.9-11.7-12.0-12.7-12.9(34.2-37.6)
スプリント的な要素が問われると前述したが、展開という面において、スプリント戦であるガーネットSとは性格がわずかに異なる。ガーネットSは前半3ハロンが32秒台後半から33秒台で流れ、後半3ハロンがガタっと37秒台に落ちる、前後半の落差の平均が4.5秒という「上がり不問」のレースである。それに対し、根岸Sは前半3ハロンは34秒台から35秒台で流れ、後半3ハロンは37秒あたりに落ちるが、前後半の落差の平均は約2秒という、「普通のハイペース」である。
ガーネットSのような「上がり不問」のレースでは、直線に向いた時には全ての馬がバテてしまっているような状態なので、前に行った馬がそのまま残りやすい。しかし、根岸Sのような「普通のハイペース」では、後ろからレースを進めた馬は脚が十分に溜まっているので、ハイペースで前が潰れた時に一気に襲い掛かることが出来るということだ。つまり、ガーネットSで前に行って好走したような馬は根岸Sでは疑ってかかるべきで、逆にガーネットSを後ろから行って届かなかったような馬は根岸Sで狙って面白いということである。もちろん、ガーネットSだけではなく、基本的には短距離の差し馬を狙うべきレースである。
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