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かつてクロフネ以外に私は知らない

Febs08 by M-style
フェブラリーS2008-観戦記-
ダート初参戦のヴィクトリーが先頭を奪い、前半の1000mが59秒1という、超がつくほどのハイペースを創り出した。多少時計の掛かる馬場だったことを含めると、1分35秒3の勝ち時計は速く、レース全体のレベルも高く、実力が如実に反映されるレースとなった。

勝ったヴァーミリアンはスタートを決め、絶好の位置取りを一瞬にして確保した。スターとしてからの80mが芝だったことも有利に働き、この時点で勝負あった。テンが速いだけではなく、ハイペースの中盤を難なく追走し、直線に向いて馬なりで先頭に立つと、最後はひと伸びふた伸びしての圧勝であった。プラス7kgの馬体重からも、わずかに太目残りで完調一歩手前だったにもかかわらず、この内容だから恐れ入る。

これほどまでに高い次元でスピードとスタミナが融合されたダート馬を、かつてクロフネ以外に私は知らない。この後、上手く調整することが出来れば、昨年以上の充実を見せる今年こそ、ドバイワールドカップを勝つ本物のチャンスだろう。

武豊騎手の自信満々の手綱捌きも目立った。スタートの巧さは言うまでもないが、ドバイのレースをイメージしながら、ワイルドワンダーのポジションを潰してしまうあたりの強かさはさすが日本のトップジョッキーである。他の騎手に対して全く隙を作らない騎乗をしながらも、それを何事もなく回ってきたように見せるあたりが心憎い。

8歳馬のブルーコンコルドは、最近には珍しく、道中の行きっぷりが抜群であった。マイルの距離が合っているということ以上に、体調が戻っていたということが大きい。最終追い切りを坂路コースからDWコースに切り替えたことも功を奏したのだろう。最後のひと追いで、馬がキッチリと仕上がっていた。全盛期と比べると迫力はなくなったが、馬自身がレースを知っているし、これだけ厳しい流れを最後まで踏ん張ったのだから、本当に頭が下がる。

ワイルドワンダーはスタートで一瞬出負けしたことにより、獲りたかったポジションを武豊ヴァーミリアンに先を越されてしまった。同じ位置取りで、ヴァーミリアンの外を回ってはとても敵わないので、一旦後ろに下げ、一瞬の脚を生かす作戦に切り替えた岩田康誠騎手の判断は見事であった。仕掛けをもうすこし我慢しても良かったが、あれだけ馬が前に行く気になってしまっては仕方ないか。4コーナーでは、ヴァーミリアンと同じ手応えで回ってきたものの、最後はスタミナ切れを起こしてしまった。勝ちに行かなければ2着はあったが、勝ちに行っての3着と好評価したい。

ロングプライドは行き脚がつかず、レースの流れに乗り切れなかった。今回のような速いペースになってしまうと、ついて行くだけで脚を使ってしまい、持ち前の切れ味を生かすことが出来ない。同じことはメイショウトウコンにも当てはまり、スローの瞬発力勝負に強い同馬にとっては、道中のペースが速すぎて、逆に差し脚を失ってしまっていた。

リミットレスビッドは好走と凡走を繰り返す馬だが、今回は最後までキッチリと走っていた。高齢馬になると、手を抜いたり、気を抜いたりして、連続して走らない傾向が出てくるのは仕方のないことである。短い距離であればまだまだ力上位であることを改めて証明した。

フィールドルージュはどうしたのだろう。スタートしてから行き脚がつかなかったように、もうこの時点で故障を発生していたに違いない。絶好調だった川崎記念と遜色ない雰囲気でパドックを歩いていただけに、最後まで走らせてあげたかった。


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Comments

こんばんわ。ヴァーミリアンの海外遠征は、
本当に期待が高まりますね。

ブルーコンコルドは、今までとは異なり、
調教師が馬なりのコース調教で
楽をさせたのが、効を奏したのではないかと考えました。

父があのフサイチコンコルド。
体質が弱く、フレッシュな状態で一番力を
発揮する一族の出身です。
バランスオブゲームも然り。

Posted by: yoshimura | February 28, 2008 at 12:24 AM

yoshimuraさん

お久しぶりです。

なるほど、フレッシュな状態で力を発揮するですね。

その通りだと思います。

使い込むと意外と走らないタイプですよね。

ヴァーミリアンはバランスの良い馬なので、それこそフレッシュな状態で持っていければかなりやれるのではないかと期待しています。

今から楽しみですね。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 28, 2008 at 01:12 AM

岩田騎手@ワイルドワンダーはまたもや道中で掛かってましたね。
勝ちに行ったのもありますが、最後はこの道中の影響もあったのだと思います。

リミットレスビッドに個人的には拍手。

ヴァーミリアンは強い。。けど、クロフネの方が衝撃が凄かった。。ドバイ・・頑張って欲しいです。

Posted by: はやひで | February 28, 2008 at 08:25 AM

そうですね治郎丸さん、僕も本格化したと喜んでおります。

ドバイの速いダートにもあっていそうですね、去年以上の好成績を期待してしまいます、馬インフルだけが怖いです。

Posted by: 和人 | February 28, 2008 at 04:24 PM

はやひでさん

こんばんは。

ワイルドワンダーは返し馬の時から行く気マンマンでした。

岩田騎手はヴァーミリアンより前でケイバをしたかったはずですが、させてもらえず思わぬ展開になってしまいましたね。

それだけヴァーミリアンが抜けていたということだと思います。

確かに衝撃はクロフネの方がありましたね(笑)

関連エントリのタイトルにもあるように、これってG1かよって思いましたから。

リミットレスビットには私も拍手を送りたいです。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 29, 2008 at 12:42 AM

和人さん

こんばんは。

エルコンドルパサーの血からか、いよいよ本格化しましたね。

私が怖いのは、この絶好調期を3月まで維持できるのかどうかということです。

ぜひ先頭でゴールを駆け抜けるシーンを見てみたいものです。

Posted by: 治郎丸敬之 | February 29, 2008 at 12:44 AM

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