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サムソンの巻き返しがあっても不思議ではない

アイポッパー →馬体を見る
とても8歳馬とは思えない若々しい馬体を誇る。
全盛期のしなやかさこそないが、力強さは増している。
Pad3star

アサクサキングス →馬体を見る
いつも良く見せる馬なので、特に大きく変わったところはない。
全体のバランスは絶好で、立ち姿にも気品がある。
Pad4star


アドマイヤジュピタ →馬体を見る
コロンとした体型は幼さを残し、ステイヤーらしくはない。
それでも距離をこなすのは、表情から伝わってくる気性の良さゆえだろう。
Pad3star

アドマイヤフジ →馬体を見る
胴部が短く映るように、長距離戦に臨むにあたってはもうひと絞り欲しい体つき。
気迫溢れる表情は良いが、馬体のバランスに特筆すべきはない。
Pad2star

トウカイトリック →馬体を見る
440kg台の馬とは思わせない、パワー溢れる馬体を誇る。
ただ、いつも太く見せる馬だが、今回は特に絞りきれていないのが現状か。
Pad2star

トウショウナイト →馬体を見る
距離延長はプラスには働かないガッチリとした馬体だが、毛艶は冴えて体調自体は良好。
Pad3star

ドリームパスポート →馬体を見る
全体的にまとまった、バランスの取れた好馬体。
ただ、後ろ肢の肉付きが物足りないため、迫力に欠ける。
Pad3star

ホクトスルタン →馬体を見る
芦毛だけに見極めが難しいが、体のメリハリがもう少し欲しい馬体。
菊花賞時に比べると今ひとつの出来に映る。
Pad3star

ポップロック →馬体を見る
相変わらず、安定した馬体の出来を維持している。
ただ、有馬記念以降の走りからも、目に見えない年齢的な衰えもあるかも。
Pad3star

メイショウサムソン →馬体を見る
いつも良く見せない馬だが、今回は前走をひと叩きされて上向いている。
前走は惨敗したが、体調的には巻き返しがあっても不思議ではない。
Pad4star

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天皇賞春のラップ分析

Tennosyoharu_2

13.0-12.2-11.9-11.9-12.4-12.4-12.2-12.9-12.7-12.2-12.9-12.3-11.9-11.7-12.1-12.3
(
61.4-74.3-60.3) 3:17.0 ヒシミラクル
13.2-12.0-12.0-12.0-12.7-12.3-12.1-13.5-12.8-12.4-12.7-12.4-12.2-11.6-12.1-12.4
(
61.9-75.8-60.7) 3:18.4 イングランディーレ
13.3-12.1-12.3-12.6-12.5-12.6-11.7-12.9-12.5-12.3-12.4-12.3-12.1-11.6-11.4-11.9
(
62.8-74.4-59.3) 3:16.5 スズカマンボ
13.0-11.7-11.5-11.9-12.2-12.2-12.0-13.2-12.6-12.7-12.9-12.7-11.3-11.0-11.2-11.3
(
60.3-75.6-57.5) 3:13.4 ディープインパクト
13.2-11.9-11.8-11.6-11.8-11.6-11.8-13.0-12.9-12.4-13.0-12.5-11.8-11.2-11.3-12.3
(
60.3-74.7-59.1) 3:14.1 メイショウサムソン

京都3200mコースは天皇賞春専用のコースである。スタートしてから第1コーナーまでの距離は417mと長く、しかも緩やかな上りになっているため、無謀な先行争いはほとんどない。過去5年間で前半の1000m(赤字)が60秒を切ったレースは一度もないように、菊花賞と比べても、前半5ハロンはよりスローに流れる。

1週目は、ゆっくりと3コーナーを頂上とする坂を上って下り、スタンド前では馬を落ち着かせて、折り合いをつけることに専念する。もしスタンド前直線のペースが速くなった場合は、向こう正面が遅くなり、スタンド前直線のペースが遅くなった場合は、向こう正面が速くなる。よって、スタンド前か向こう正面のいずれかで中緩みが必ず生じることになる。

前半がスローに流れ、中盤が緩むことも必至であるため、坂を下りながらのラストの1000mのラップは速く、上がりの競馬になりやすい。ディープインパクトが勝ったレースは例外としても、ラスト1000mが60秒を切る決着となる可能性が高い。つまり、折り合いを欠くことなく先行し、温存した全ての力を最後に爆発させることの出来る馬にとって有利なレースとなる。

また、菊花賞が行われる京都3000mとは距離的には200mしか違わないが、菊花賞がAコース(幅員35m)で行われるのに対し、天皇賞春はDコース(幅員25m)で行われる。そのため、天皇賞春が行われるDコースの方が4コーナーの回りがきつくなり、差し馬は外を回さざるを得ない。よって、菊花賞に比べ、天皇賞春は逃げ・先行馬がペース次第では逃げ残ってしまい、人気の差し馬が届かない可能性が高い。後ろから行く馬にチャンスがあるとすれば、中緩みしたところで前との差を詰めることが出来た場合のみか。

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なかなか止まれない

Wtokasyo08

正直に言うと、今年の桜花賞は手探り状態であった。新阪神1600m戦で行われる桜花賞は力通りの決着になりやすいレースなのか、それとも紛れの多いレースなのか、私は計りかねていた。というのも、昨年の暮れに行われた阪神ジュべナイルFが芋を洗うようなハイペースとなり、その結果、前に行った馬は最後の坂で総崩れし、後方に位置していた2頭での決着となったからである。あのような極端な展開になるとは想像していなかっただけに、私の中で大きな疑問が生まれていた。

コース設定だけを見ると、新阪神競馬場のマイル戦は、スタートから第1コーナーまでの距離も長く、3~4コーナーの回りも緩やかで、最後の直線も十分に長い。各馬の実力が反映されやすく、紛れが生じる確率が低い設定のコースの典型と言っても過言ではない。

阪神競馬場の改修後、初めて行われた一昨年の阪神ジュべナイルFは、先に抜け出したアストンマーチャンをウオッカがゴール前で捕らえた。今から振り返ってみれば、力通りの決着だろう。昨年の桜花賞はダイワスカーレットとウオッカが3着以下を大きく引き離しての決着となり、後のオークス馬ローブデコルテが4着に入っていることも含め、こちらも各馬の実力が反映されたレースであった。この2つのレースの結果とコース設定を見る限り、新阪神1600mコースで行われるレースは紛れが少ない、つまり、力通りの決着になりやすいはずと考えるのはごく自然であろう。

しかし、そうではなかったのである。前述のとおり、昨年の阪神ジュべナイルFは、それまでの2つのG1レースとは全く異なる展開となり、後方からレースを進めた馬にとって有利な、展開が大きく結果を左右するレースとなった。その結果に驚いた私は、今年の桜花賞はもう一度様子を見ようと考えていたのだ。

結果はご存知のとおり、今年の桜花賞もまたまた私の予測に反し、驚異的なハイラップが道中で刻まれ、後方で流れに乗って末脚を生かした人気薄のレジネッタが豪快に差し切った。有力馬たちが負けたのはそれなりに理由があったのだが、それ以上に、あれだけの速い流れになったことに私は改めて驚かされた。どう考えても勝ち目のない、暴走としか言えないペースで、デヴェロッペやエイムアットビップがレースを引っ張ったのはなぜなのか。コース設定からはどうしても見えてこない理由があるはず、と私は考えた。

そして、私が出した答えはこうだ。

若駒の特に牝馬は、一旦スイッチが入ってしまうとなかなか止まれない。

牡馬に比べ牝馬は、手抜きをせずに一生懸命に突っ走ってしまう傾向がある。レース経験の浅い若駒であればなおさらだ。特にスピードが豊富な馬が集まる阪神ジュべナイルFや桜花賞でその傾向は強い。だからこそ、無理をして飛ばしていく必要の全くないコースであったとしても、まるでスプリント戦のようなレースになってしまうことがあるのだ。

逃げ宣言をしたデヴェロッペはなんとしてでもエイムアットビップのハナを叩こうと飛ばし、エイムアットビップは前走で抑えて失敗しているので、今回は馬の行く気に任せる作戦を採り、どちらの馬のスイッチもオンになってしまったのだ。こうなってしまうと、もう誰にも止められない。かくして、前半46秒4-後半48秒0という極端な前傾ラップが生み出された。

逆に考えると、スイッチが入らなければ、極端なスローになってしまうということでもある。前述のダイワスカーレットが勝った桜花賞(47秒8-45秒9)や今年の桜花賞のトライアルレースでエアパスカルが逃げ切ったチューリップ賞(48秒7-47秒1)など、まるで別のコースで行われているかのような違いがある。

結論としては、新阪神1600m戦で行われる桜花賞は紛れの多いレースである。コース設定に紛れはないのだが、レースの特性上、どうしても紛れが生じてしまうのだ。レースを引っ張る馬にスイッチが入るか入らないかによって、道中のペースがスローかハイに極端に分かれ、展開による有利・不利が生じてしまうということだ。さらに、フケや歯替わりといった、この時期の若い牝馬特有の事情も合わさって、今後も桜花賞は必ずしも実力どおりには決まらない舞台となるに違いない。

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ゴールデンウィーク中に馬券力のアップを↑

21cdimg_1

ロングセラーとなりました「21世紀の馬券戦略ライブ」CDの再販売を開始いたします。一人でも多くの方に、この集大成ともいえる馬券戦略をお伝えしたいと思っているのですが、いかんせんCD等を作成するまとまった時間が取れない関係で、今回は30個限定で販売させていただくことをご理解ください。

なぜ、「21世紀の馬券戦略ライブ」を、技術論である「プロフェッショナル馬券術ライブ」よりも前に行ったかというと、いくら技術的な知識があっても、どうやって賭けるか、考えるかを知らなければ元も子もないからです。それはトレーニング方法を知らないスポーツ選手がガムシャラに練習しても上手くならないばかりか、下手をすると体を壊してしまうことにも似ています。

・どの馬に賭けるかと同じくらい、どのように賭けるか迷ってしまう
・予想は当たっていたのに馬券は儲かっていない
・いくら予想をしても結論が出ない(決断ができない)

こういう悩みのほとんどは、この戦略部分を知ることで解決できます。もちろん、十人いれば十人の予想法や賭け方があり、どれが正しいとは言い切れないのですが、それでも「基本」というものがあるのもまた事実です。その「基本」から外れてしまうと、いくら予想しても無駄になってしまうということですね。

このゴールデンウィーク中に、馬券力をさらにレベルアップをしたいという方は、ぜひ聴いてみてください。多くの気付きや学びがあるはずです。第1部を聴いて実践するだけでも、回収率が大幅にアップすること間違いなしです。

→ライブの模様はこちらから

以下、ライブCDを購入してくださった方々からいただいた感想の中で、掲載の承諾を得たものになります。*個人情報の問題もありますので、お名前は全てイニシャルにして掲載させていただいております。

『なるほど、すばらしい』
さて、内容についてですが『なるほど、すばらしい』です。私もにわか競馬ファン?の例に漏れずいろいろな馬券本を読み漁りいわゆる投資法も実践してきましたがここまで深いものはなかったですね。(ここでいう深いとは細かいという意味ではありません)大数の法則にもふれてありますが私が過去目にしてきた他の多くの本は法則を紹介するがその後には決まって都合の良いデータと見当違いの公式や馬券購入方法を延々とならべるだけの中身の薄いものばかりでしたが、「21世紀の馬券戦略ライブ」の中では本質を突いたことが非常にシンプル(ここ大事)に紹介されていて治朗丸さんもCDで言っておられましたがこれを実践するだけでも間違いなく収支は改善されますね。網羅思考と直観思考については言っておられたことは大方、理解できたと思ってますからもうちょっと競馬を勉強してからだなと・・・。そうでないとあまりにも精度が悪すぎて(汗)しかしこの内容で3,500円は破格の値段ですね。こちらとしてはありがたいですが(笑)近々、またライブをされるみたいですね。都合がつきませんで行けれませんがまたこのような形で(CD)で提供してくださることを願って応援しております。ありがとうございました。
M様

Mの法則の今井さんの次に出会った
CD届きました。ご連絡できてなくてすいませんでした。手間賃にも及ばないような価格で提供していただき感謝します。ガラスの競馬場の治郎丸さんに出会ったのは、馬券を購入することになってから、悩み出したときにたどり着いた2つ目の出来事です。1つ目は、Mの法則の今井さんです。馬券を絞っていく方が、最終的な勝ちに近いということですね。まだ、サラっとしか聞いていませんが、楽しい競馬のバイブルとして何度も聞いてみます。昔は、にわかMの法則で、ハズしまくっても最終的に勝つ!みたいな攻めの馬券が買えていたのですが、最近は、守りの競馬に入ってしまって、ほんの少し勝つか、少し負けるかの馬券しか買えなくなりました。なんか、無難に馬券して、無難に勝って、無難に負けて、、、、、楽しいか?オレ?。昔の馬券も今の馬券も人生を終わりにするような競馬はしていないので問題はありませんが、やっぱり始めたころの馬券の方が数倍自分もイキイキしてたし、楽しかったです。そんなモヤモヤ馬券をしてるスランプ期?に、ガラスの競馬場に出会いました。平均配当のデータは、ビックリです。期待値は、単勝が1番あると聞いたことありますが、間違ってますか?)ワイド登場した頃は、「なんで、馬単とか3連単とか先ににやらねーんだ!」って、みんな言ってたと思います。私も思ってました。馬券戦略の3ページ目の平均配当を見て、私が最近感じていたことの回答が出た気がしました。「ワイドは、(・∀・)イイ!!」です。そして私の構想「攻めて守る馬券」のアイテム(守り方)にピッタリです。馬連、馬単で攻めて、同一目で、ワイドで守る!これを買い目を絞って買っていきます。あと、ちゃんと収支をつけないといけないことを反省します。回顧が重要なこともわかっていますが、なかなかできません。ネットに自分の予想や買い目を乗せると馬券が堅くなり、当たらなくなりますが、これは「直感」を大事にする逆手にもとれますので、早めにバンバン載せていくのもアリですね^^。面識もないのに、フレンドリーな書き方、またダラダラ乱雑な書き込み読んでいただきありがとうございました。メルマガにも登録させていただきました。楽しく拝見させてもらいます。
M様

「なるほど!」と、独り言を言ってしまった
競馬一年生のSです。テキストを広げて聴いているとなぜか自分もそこにいるような感覚…。不思議体験でした。まだ全部を聴いたわけではないですけれど3つのルール+1は今週、小倉記念から実践してみようと思います。聴いてるときに思わず「なるほど!」と、独り言を言ってしまったのは内緒ですよ。では結果はどうあれまたメールさせて頂きます。
S様

お金をだしてCDを買った価値があるかな(いやそれ以上の価値があったかも)
ライブCD全部聞かせて頂きました。参考になる部分がたくさんあり、まずは100レース分実践してみようと思っています。ありがとうございました。それと他の人の大局観を聞くのは勉強になりますね。私も冶郎丸さんの大局観をみてなるほど~と思いました。まあ自分の考えを大切にしたいので直観を変える気はありませんけどね(汗) これでお金をだして冶郎丸さんのCDを買った価値はあるかな(いやそれ以上の価値があったかも)と思っています。ありがとうございました。また何かあったらお願いします。
H様

覚悟して精進していこうと思います
一通り聞かせていただきました。個人的には『馬券を買う』という欲求に耐えることができるのかが問題かと思います。どうやって勉強(研究)をして直観力を上げていくのか(そもそも上げていけるのか)。その間、いかにお金を回していけるか。そして、単勝に限らず大きく賭けるだけの経済力がない状態ではやはり大きな配当に目がくらんでしまうと思うんですよ(笑)。それもたくさん買ってしまう理由のひとつでしょうね。そこをいかに耐えて大きな勝負をできるだけの直観力を身につけることができるか。精神力の勝負ですね。まさに修行ですが、その先には何が待っているのでしょう。先の見えない道へ足を踏み入れてしまっているのですから、覚悟して精進していこうと思います。
Murao

この話聴いてからホント競馬がわかってきました
CDとテキストいただきました@また聴いてます><んー正直言って、この話聴いてからホント競馬がわかってきました。 何にか?それは予想してもわからない。ということです。当てることって難しいということです。それをふまえて、単勝を主に勝ってますが、単勝を2点など、幅をきかせてやってます。そして自分の好きな馬を買う!見る!応援してる馬が勝つってホントに嬉しいです!そして自信のないレースは買わないようになりました。それは競馬を続ける上でいいことだと思いました^^またライブとか交流しましょう!!CDありがとうございました~
T様

少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします
CDですが、もう何回も聴かせていただきました。直感を信じるって、本当だと思います。私は本当によくあるんです。最初にこの馬がいいんじゃないかなぁと、浮かんだときその馬が来ることは多々ありました。私もレースが近づくにつれ、網羅思考になっていき、最終、よくわからない馬券を買ったりすることが多々あるんですよね。このCDをいただいたおかげで、少し謎が解けたというか、自信を取り戻した気がします。これからもどうぞ、素晴らしいHP更新&馬券のヒント続けてください。この度は、どうもありがとうございました。
M様

これからの処生のためにも必要な観点だと感じました
ライブCD拝聴いたしました。20世紀の馬券戦略は要素分解、21世紀の馬券戦略は統合の視点が必要、ということ特に印象に残ったキーワードは2つ、「大局観を持つ」、「個を立てる」。これは馬券以外の(大げさに言うと)これからの処生のためにも必要な観点だと感じました。この概念をいかに馬券で体現できるか。ここが難しくて奥が深いところでしょうね。思考と感性を磨きながら取り組んでみたいと思います。とりいそぎ感想まで。これからもよろしくお願いいたします。
S様

大事さが改めてわかった
CDを視聴させていただきました(まだ2枚目までですが)。一枚目の絞り込む理由とかいきなり実践してみようかと思います。というか、大事さが改めてわかったというか。わかっていてもなかなか実践できなかったので常に頭にいれてやってみようと思います。それと2枚目、流れの話ですがちょっと難しいですけど、確かにと思い当たる節が多数ありました。すぐ思いつく流れ、「自分の予想の流れ」ですね。予想がいいときと悪いときの流れってありますよね。何しても当たらない、見たいな。これも絞込みの作業をすればかなり違ってくるのではないかと思います。何度か聞いてみて、ご質問等すると思いますのでよろしくお願いします。
I様

にわかに信じられないですがまず100レース試してみたい
ライブCDの通り単勝買いにしてから、なかなか調子がいいです!好きな馬、想いを乗せた馬一頭に勝負を託す醍醐味がなんとなく分かってきた気がします。直観を使って結論を出す という内容が非常に印象的でした。考えて考えて最後の最後(馬体重見て、パドック見て)で結論を出すという流れが当然の競馬の予想の流れであると思っておりました。まだ、にわかに信じられないですが(体の中にすっと入ってこないですが)、まず100レース試してみたいと思います。レース前はあまり考えすぎず直観で結論を出して、レース後に頭を使うように心がけてみます(反省することに頭を使うようにします)。単勝で勝負するという話も非常に参考になりました。わたくしは三連単をメインに勝負していたため、今年の春のG1は散々な結果でした。まさに「揺らぎ」を思いっきり被った結果でした。そんな中、競馬の醍醐味は、やはり「誰が一番強い馬なのか」を当てるという「単勝」に行き着くのかなとも感じておりました。これからは、直観+単勝をメインにかけてみたいと思います。貴重なCDありがとうございました。また、ホームページの方も参考にさせていただいております。今後ともよろしくお願い致します。以上にて失礼致します。
U様

私の教則本とさせていただいております
次郎丸さん、ライブCDを送っていただいた後、メールをいただいておりましたが、返信もしないままになっておりました。ご無礼をお許し下さい。送っていただいたCDは、私の教則本とさせていただいております。初心者(アンカツさんの1つ上のオヤジですが)ですので、解らない部分もあるのですが、少しずつ解きほぐして行こうと思っております。ところで、メイショウサムソン、素晴らしいですね。ゲートを出てからゴールまで、まるで勝利の女神に導かれるように、彼らの前には道標があったようにも思えます。不利を受けた馬達は吹き飛ばされたようにも見えましたよ。競馬っておもしろいですね。地方在住でも楽しめる環境に感謝しつつ、サラブレッドの熱さを私の心に刻み込んだ、故アンバーシャダイに感謝し、そして、競馬のロマンを伝えてくれる次郎丸さんのブログを教本として、これからも楽しんでいきたいと思っております。今後もご教授の程よろしくお願致します。
K様

テキストは何回も読みました
初めまして。先日、「21世紀の馬券戦略ライブCD」を購入したNです。仕事が忙しいので、合間をぬって、1枚目のCDを聴講しました。テキストは何回も読みました。自分の知っている情報や知らない知識があり、大変勉強になっています。これから2枚目のCDを聴講するところです。また、名刺も頂き、案内の文書には、直筆?のサインもあり、この方は信頼できる方だと感じています。今後、いろいろと質問をさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。競馬というものについて、今まで自分なりにいろいろと研究・勉強してきました。次郎丸さんのホームページの記事や情報も、全部目を通しましたよ。すごいなあと思っています。これからも、いろいろと勉強させて頂きます。また、近いうちにお会いして、いろいろとお話できたらいいなぁと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
N様

「21世紀の馬券戦略ライブCD」の具体的な内容は以下のとおりです。
Disc1 幸せな競馬勝利者になるために知っておくべき3つのルール+1(43分)
■競馬は儲からない!?
■確実に負けていく人、勝てるチャンスが残された人
■回収率が大幅にアップする3つのルール+1
■コース設定に基づきめりはりを決める
■本命に賭け続けるとどうなる?
■同じ点数でも賭け方によって効果が違う
■質疑応答

Disc2 競馬~『複雑』なゲーム(36分)
■競馬は『複雑』なゲーム
■20世紀の競馬理論とその限界
■「複雑系」ゲームの2つの攻略法
■ノースフライトの安田記念
■どれぐらい競馬が分かっていますか?
■競馬は無限なり、個を立てよ!

Disc3 21世紀の思考法(57分)
■結論から考える
■網羅思考と直観思考
■上級者と羽生の決定的な違い
■正しい答えを高い確率で出すためには?
■途中で思考が行き詰ってしまった場合、どのように決断するか?
■競馬の予想で一歩抜け出すために
■質疑応答

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Sityou

ライブCDの内容は、CD3枚(合計137分)と当日使用したテキスト(23ページ)になります。

料金はライブの参加費であった3500円のみ(税込み、送料、代引き無料)でお分けいたします。お支払い方法は代金引換になります。安くて心配と思われるかも知れませんが、情報商材ではありませんので、ひとりでも多くの皆さまに聴いていただきたいという思いを込めました。また、30部限定となっておりますので、ご希望の方は今すぐお申し込みください

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プライバシーポリシー特定商取引に基づく表記もご覧ください。

お申し込み方法
Step1_2メールフォームにてお申し込みをしてください。
*SSLに対応しておりますので、個人情報の保護も万全です
*個人情報を第三者に開示をすることは決してありません。

Step2_2お申し込み確認メールが届きます。

Step3_2お届け先住所にライブCDが届きます。
*代金引換ですので、ライブCDをお受け取りの際に料金はお支払いください。

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また、質問メールも受け付け致します。このライブCDを聴いて頂いて、分からなかったこと、もっと知りたいこと等、もしありましたら私宛のメールにてドシドシ質問してください。喜んでお答えいたします。皆さまからのご感想もお待ちしております。(glassracetrack@ymail.plala.or.jpまで)

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集中連載:「調教のすべて」第11回

Tyoukyou15それでは、最後に⑦のプールについて。プールでの調教は時計が出ないため、媒体によっては表示されないこともある。中間の追い切りが数本しかないように見えて、実はプールで調教をしていたということもあるので注意したい。

プールにも「プール調教」と「ウォーター・トレッドミル調教」の2種類がある。

「プール調教」とは、文字通りプールに入って泳ぐことでトレーニングをすることである。馬の体は水に入っても沈むことがないので、四肢が水底につかなければ自然と泳ぎ出す。もちろん、馬によって泳ぎの上手い下手や好き嫌いはあるが、基本的には馬は教わるともなく泳ぐ能力を備えている。

「プール調教」の目的は、脚部に負担を掛けることなく、筋力や心肺機能を維持することである。さらに、馬は主に後肢で水を蹴って泳ぐので、後肢の筋力強化にも繋がる。坂路コースや平地コースではビシッと追い切ることが難しい脚部不安の馬を、プールで調教することによって補うことが出来るのだ。そうは言っても、やはり水中での四肢の動きと陸上でのそれは異なるため、走るための筋肉がすべて鍛えられるわけではない。

そこで考案されたのが「ウォーター・トレッドミル調教」である。水中の歩く歩道とでも呼べばいいだろうか、馬は胸元まで水に浸かって、回転するウォーター・トレッドミルの上を歩く。「ウォーター・トレッドミル調教」は、脚元への負担が軽減されるだけではなく、四肢を床につけて陸上と同じ動きをするため、鍛えられる筋肉は陸上での追い切りとほぼ同じになるのだ。

Tyoukyou14

また、「プール調教」も「ウォーター・トレッドミル調教」にも、馬をリラックスさせる効果がある。同じような調教内容では馬も飽きてしまうので、リフレッシュを図るためにプールを使って調教すること調教師が多くなってきている。コースで調教をした後の気分転換として、プールで泳がせるのである。もちろん、泳ぐのが嫌いであったり苦手であったりする馬には逆効果なのだが…。

昨年の皐月賞馬ヴィクトリーは、プール調教を取り入れて成功した例だろう。ヴィクトリーは新馬勝ち後、いきなりラジオNIKKEI杯2歳Sに挑戦して2着と善戦したが、その頃から気の悪さを出し始めた。人間の指示を全く聞かないため、まともに調教することが出来ないのだ。若葉Sの時など、週に3日しか乗れなかったほどであるから、その気性の難しさはうかがい知れる。

そこで陣営が仕方なしに取り入れたのがプール調教であった。プールでは放馬の心配もなく、暴れたりすることが難しいので、悪さをすること自体が出来ないのである。もちろん、陸上での追い切りと同じだけの運動量や効果を望むことは出来ないが、馬場で追い切られなかった分を補うことは出来る。特にヴィクトリーのようなG1レースを狙う馬にとって、運動量の不足は致命傷となる。

ヴィクトリーの皐月賞に臨むにあたっての追い切り時計は、以下のとおりであった。

2007/04/01(日) 栗坂 稍 助手 58.3-42.0-27.9-14.1 馬也
2007/04/08(日) 栗坂 稍 助手 56.2-40.6-27.2-13.9 馬也
2007/04/11(水) 栗坂 良 助手 53.1-39.7-27.2-14.5 G一

本来であれば、4月1日(日)と8日(日)の間に1本、時計になる追い切りがなされていてもよいはずの追い切りがない。これは4日に坂路コースで追われるはずのヴィクトリーが乗り手を振り落としてしまい、追い切りを行うことが出来なかったのである。

これだけを見ると、中間に3本の時計しか出していないのだが、実は中間にプール調教が行われている。繰り返しになるが、媒体によってはプール調教が表示されないこともあるので注意したい。皐月賞に臨むにあたってのプール調教は以下のとおりである。

2007/03/28 プール4周
2007/04/03 プール2周

プール調教が追い切り1本分にあたるとはとても思えないが、陣営としてはなんとしてでも不足分を補いたかったのだろう。その気持ちがヴィクトリーに伝わったのか、11日の最終追い切りは、終いこそ掛かったものの、53秒のタイムでなんとか追い切ることが出来た。結果はご存知のとおり、大外枠から強引にハナを奪い、ゴール前ではサンツェッペリンを差し返しての勝利を飾った。これだけの調教量でG1レースを勝ってしまったこと自体驚きだが、それもプール調教があったおかげではないだろうか。

(第12回へ続く→)

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イエス、キャプテン!

Satuki08 by fake Place
皐月賞2008-観戦記-
好枠を利してハナを奪った川田キャプテントゥーレが、前半61秒4ー後半60秒3という絶妙なスローペースを作り出し、2番手を追走したレッツゴーキリシマはほとんど競りかけることもなく、隊列に蓋をするような形で、ラスト600mまでは全くレースが動かず淡々と流れた。追い込みが利きづらい重い馬場とスローの展開が重なり、後ろから行った馬にとっては勝ち目のないレースであった。

勝ったキャプテントゥーレは、展開と馬場に恵まれたことは確かだが、4コーナーを回って後続を突き放したように、他馬に付け入る隙を与えなかった。同じような形になったデイリー杯を楽勝したように、自分のペースで行けると実力を十二分に発揮するタイプである。弥生賞は追い切りの本数が足りない状況での凡走だったが、今回はここを目標にマイナス18kgと究極の仕上がりにあった。今回は全てが上手く行った感が強いが、距離が伸びて悪い馬体ではなく、ダービーでも好走を期待してもよいだろう。

川田将雅騎手にとっては初めてのG1勝利となったが、らしい騎乗であったと思う。追っ付けながらでも迷いなく先頭に立ち、道中は出来るだけ遅いラップを刻むことに腐心し、キャプテントゥーレのジワジワ伸びる脚質を考慮に入れて早めに追い出した。朝日杯フューチュリティSでは直線でヨレたことを指摘したが、今回はラチを頼らせることによって、ゴールまで真っ直ぐ走らせることに成功した。技術的なことはもとより、川田将雅騎手の思い切りの良さが光った好騎乗であった。

2着を確保したタケミカヅチは、内々の経済コースを進み、最後も内を突いて差し込んだ。ゴールドアリュールの産駒だけに、こうした時計の掛かる馬場も苦にしないのだろう。一瞬しか脚が使えないため、自ら動いて行けない分だけ勝ち切れないが、それでも確実に良い脚を使っていることは評価できる。中間の追い切りで好時計を連発していたように、この馬も究極の仕上がりにあったことが好結果につながった。柴田善臣騎手の終始内にこだわった、一発勝負の騎乗も見事であった。

マイネルチャールズは最初から行きっぷりが悪く、道中で進みたかったポジションを取ることが出来なかった。スローペースの中団で馬群に揉まれながら、最後はなんとか抜け出してきたものの、いつもの迫力はなく、直線に向いた時は既に遅しであった。あくまでも結果論ではあるが、弥生賞を勝つために細いくらいに仕上げていたことが、本番で疲れとして出てしまったのだろう。これは弥生賞を勝った馬が皐月賞で惨敗してしまう理由のひとつでもある。体調が下降線を辿っている以上、今後のダービーに向けての明るい材料はない。

レインボーペガサスは抑える作戦が裏目に出てしまった。後方から出走馬中で最も良い脚を使っていたように、前々で競馬することが出来ていれば、もう少し差が詰まっていたはずである。とはいえ、この馬自身もキッチリと仕上がっていたように、ダービーに向けて大きな上積みは期待できないだろう。

スマイルジャックは前走とは全く別馬のような負け方であった。1コーナーで口を割って苦しがっていたように、パドック写真や追い切りの動きからは分からなかったが、前走でマイナス10kgと仕上げられたことによる反動があったようだ。トライアルで出走権利を取りに行くことと、皐月賞を勝つことを両立する仕上げは本当に難しい。

ショウナンアルバは大外枠がアダとなってしまった。行き切るか抑えるか、出たなりで決めようと蛯名騎手は考えていたのだろうが、内枠のキャプテントゥーレに先手を取られてしまい万事休す。抑えて競馬をしたことにより、終始外々を回されてしまい、4コーナーでは既に脚を失ってしまっていた。切れる脚のない馬だけに、4コーナー手前で動いたのは仕方ないとしても、全てにおいて中途半端な競馬であったように映った。蛯名騎手に迷いがあったか。

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◎レインボーペガサス

Jiromaru

前回の手紙では、ヘイルトゥリーズンの早熟性について話をしました。ヘイルトゥリーズンの血を引くブライアンズタイムやサンデーサイレンス産駒たちによって、クラシックレースが席巻された時代が確かにありましたが、ブライアンズタイムはすでに高齢で、サンデーサイレンスはもうこの世にはいません。それに代わり、両者の後継者たちが現れつつあります。ブライアンズタイムの後継者であるタニノギムレットは、初年度産駒からウオッカという牝馬のダービー馬を出し、サンデーサイレンスの後継者は、すでに片手では数えられなくなっています。

そんな中でも、アグネスタキオンはもはや別格の存在でしょう。2歳リーディングサイヤーの座を父サンデーサイレンスから奪ったように、アグネスタキオンの産駒もまた早くから活躍することが出来ます。父系からヘイルトゥリーズンの血を引いていることに加え、早熟のマイラーであった母父ロイヤルスキーの影響もあるはずです。クラシックでモノをいうのは早熟性であり、そういった意味においても、アグネスタキオンはこれからも多くのクラシック馬を輩出してくのでしょう。

もちろん、単なる早熟性だけではありません。産駒に成長力をも伝えていることは、ダイワスカーレットやアドマイヤオーラの古馬になってからの活躍を見ても分かります。それもそのはず、実はアグネスタキオンの母系には、頑固なまでの異系のステイヤー血脈が連なっているのです。6代母にはイギリスオークス馬であるライトブロケードがいます。その後も代々スタミナの血が重ねられ、曾祖母のイコマエイカンを起点として、アグネスレディーという日本オークス馬、アグネスフローラという桜花賞馬が生まれました。アグネスタキオン自身も、ダービーを前にして故障の憂き目に遭ってしまいましたが、無事に走られていれば無敗のダービー馬になっていたはずです。スピード、早熟性、スタミナ、そして成長力を兼ね備えたアグネスタキオンが、ポストサンデーサイレンスの座に就いたのは、当然といえば当然だったのでしょうね。

さて、混戦を極める牡馬クラシックの第1弾の皐月賞です。ブライアンズタイム産駒やタニノギムレット産駒、そしてサンデーサイレンスの後継種牡馬たちの産駒が多数エントリーしていますが、私の本命はアグネスタキオン産駒の◎レインボーペガサスに打ちます。2歳時はダート戦を中心に使われていましたが、これはトモが甘かったという肉体的な理由や、ダートだと行きっぷりが悪くなるので折り合いを欠くことがないという精神的な理由があったのだと思います。しかし、今年に入って、きさらぎ賞で久しぶりに芝のレースで初重賞勝ちを果たしたように、やはり芝の方が向いている馬です。ダート戦で2勝したことは、この馬の潜在能力の高さゆえの何ものでもないでしょう。さらに良く解釈すると、馬場が荒れてきている皐月賞を勝つには、ダートを苦にしないぐらいのパワーが必要です。

もうひとつ、皐月賞が行われる中山2000mは、小回りのコーナーを4つも回るという設定のため、かなりの紛れが生じるのも事実であり、騎手の技量が問われるコースです。そういった意味でも、安藤勝己騎手の腕を買ってみたいですね。前走のスプリングSは内田博幸騎手が騎乗しましたが、行きたがるレインボーペガサスを少し押さえすぎてしまった印象があります。内の絶好枠を引きましたので、今回は出たなりで第1コーナーまで進み、好位のゴチャつかないポジションを取ってくるはずです。おそらく向こう正面はペースが緩みますので、脚を溜めつつ、3~4コーナーをじっくりと回り、ラストの直線に賭ければ、早めに動き始めるマイネルチャールズに勝てるチャンスもあるはずです。

勝つ確率ということだけを言えば、1番人気のマイネルチャールズの右に出るものはいません。勝ちパターンに持ち込めなかった京成杯でさえ、強引に勝ち切ったように、どんな状況になっても伸びてくる柔軟性と精神面での強さがあります。松岡騎手が自信を持っているのも頷ける気がします。しかし、勝負の世界は時として確率だけでは語れないこともあります。前走の弥生賞のような楽なレースをさせてもらえるはずはありませんし、松岡騎手が積極的に勝ちに行ったことが、最後の最後で足元をすくわれてしまい、裏目に出てしまうこともあるでしょう。前述したとおり、中山2000mのコースは紛れのあるコースです。人気になっている今回は、敢えて本命にしませんでした。

ブラックシェルはマイネルチャールズに2度負けていますが、力付けが済んだと考えるのは早計です。能力的には決して劣らないものを持っています。これまでの2戦で敗れているのは、コース適性の差ということです。スッと好位を取れないブラックシェルに対して、マイネルチャールズは楽に勝ちパターンに持ち込めるということです。本番でペースが速くなって逆転というパターンもあり得ますが、追い切りでの動きが鈍かったように、この馬自身の体調が気掛かりで本命には推せません。

ショウナンアルバは、レベルの高い共同通信杯を勝ったように、非常に能力の高い馬です。ブリガディアジェラードの5×3ですよね、ルドルフおやじさん!前走のスプリングSは、折り合いを欠いて先頭に立ってしまうという最悪の形になってしまいました。ああなってしまうと勝つのは難しいので、よく3着に踏ん張ったと思います。身体能力という点では、このメンバーでも随一ではないでしょうか。ただ、最終追い切りでも首を上げたりしているように、気性の激しさがあって、なかなかハンドリングが利かない馬ですね。スタンド前の大外枠からの発走ということもあり、おそらくショウナンアルバのスイッチは入ってしまうはずです。蛯名騎手も今回は無理に抑えることはしないでしょう。先頭に立ってマークされる形になって、果たしてどこまで粘ることが出来るでしょうか。

善戦マンであったスマイルジャックは、前走でようやく勝利の味を思い出しました。途中で先頭を奪われての番手追走から、直線で抜け出すという味のある競馬をしました。首の低いしなやかなフォームで、最後まで伸び切りました。それもこれも、キッチリと仕上げられたおかげでしょう。マイナス10kgの馬体は究極の仕上がりにあったと思います。本番である今回のレースでの心配といえば、当然、前走からの反動です。馬体や追い切りを見る限りは全く問題ないのですが、目に見えない疲れがレースに行って噴出することもあります。勝つ力はある馬ですので、あとは体調がどう出るかといったところです。

追記
以前、当ブログでもご紹介させて頂きました「馬流天星」のスカイスポットさんが企画・提供されている、「2008年皐月賞予想特大号」に皐月賞の見解を寄稿しています。「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」の付録である「G1レース攻略&競馬場データ集」で書いている内容のごくごく一部ですが、興味のある方はご覧になってみてください。他の参加メンバーたちの綿密な予想も必見です!

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絞り込んだ馬体を維持しているスマイルジャック

キャプテントゥーレ →馬体を見る
背が少し高くなったようで、全体のバランスがだいぶましになった。
馬体からも距離は十分もちそうだが、2歳時からの大きな成長は見られない。
Pad2star

ショウナンアルバ →馬体を見る
前後肢の実の入りや、窮屈さのない各パーツは素晴らしい。
ただひとつだけ、表情からは気性の悪さに繋がりかねない激しさを感じられる。
Pad3star

スマイルジャック →馬体を見る
アバラも浮き出ており、前走時に絞り込んだ馬体を維持している。
胴部はやや短いが、毛艶・馬体の張り共に文句なし。
Pad5star

タケミカヅチ →馬体を見る
力強さを感じさせる馬体は、いかにもゴールドアリュール産駒らしい。
全体のバランスにも優れているのだが、皮膚が厚く映るのが唯一の気掛かり。
Pad3star

ドリームシグナル →馬体を見る
馬体だけの評価でいえば、2000mの距離は十分に守備範囲だろう。
柔らか味のある筋肉からも、調子を上げて来ていることが窺われる。
Pad4star

ノットアローン →馬体を見る
手足が長く、いかにも芝馬という全体のシルエットを示している。
首が高いのが気になるが、中山の荒れ馬場であれば問題ないか。
Pad3star

フサイチアソート →馬体を見る
他のメンバーに比べ、馬体には幼さを残している。
逆に言えば、まだ成長の余地があるということだが、今回のレースは疑問。
Pad2star

ブラックシェル →馬体を見る
筋肉量が豊富で、パワーを感じさせるマッチョな馬体を誇る。
ただ、全体のシルエットとしては、トモ高の馬体がアンバランスさを感じさせる。
Pad3star

フロテーション →馬体を見る
しっかりとした立ち姿で、全体のバランスも非常に良い。
欲を言えばもうひと絞り欲しいが、現状としては最高に仕上がっている。
Pad4star

マイネルチャールズ →馬体を見る
2歳時から馬体はほぼ完成されており、それを維持している。
前走時よりもメリハリがあり、最も良く映った京成杯時の馬体に近づいてきている。
Pad4star

レインボーペガサス →馬体を見る
ダートで連勝した割には、馬体からは力強さを全く感じさせない。
芝の方が合っていることは確かで、あとは直線の坂をどうこなすか。
Pad3star

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ヘイルトゥリーズンからの早熟性の血が

Jiromaru

昨年の皐月賞は、「勝利」という名のブライアンズタイム産駒が、田中勝春騎手に15年振りのG1勝利をプレゼントしました。ブライアンズタイム産駒としてのG1勝利も久しぶりでしたね。ひと昔前は皐月賞といえばブライアンズタイム産駒が連想されたほどでした。ナリタブラインをはじめ、サニーブライアン、ノーリーズン、ダンツフレームなど、サンデーサイレンス産駒に負けず劣らずの強さを見せてくれました。サニーブライアンが勝った年などは、確かブライアンズタイム産駒のワンツーフィニッシュでしたね。近年は芝での活躍馬が少なくなってきた矢先の出来事でしたので、意表を突かれたと共に、ブライアンズタイムの血の底力を見せ付けられた気がしました。

ブライアンズタイム産駒が皐月賞を得意とする理由として、まずは力の要る馬場に強いということが挙げられるでしょう。この時期の中山競馬場は、春開催の最終日ということもあり、見た目には分かりにくいのですが、ベースの野芝がかなり傷んでいます。そのような荒れ馬場をモノともせずに走り切ってしまうパワーを、ブライアンズタイム産駒は備えているということです。ダート戦ではサンデーサイレンス産駒よりも上という実績が、そのことを如実に物語っていますよね。

もうひとつの理由として、早熟性ということが挙げられます。昔から「皐月賞は速い馬が勝つ」と言われてきましたが、この時期のクラシックレースを制するには、スピードだけではなく、仕上がりの早さが不可欠です。他馬に先んじて、早くから能力を発揮できるという早熟性ですね。クラシックレースは3歳のこの時点での完成度を問われるレースでもあり、もちろんサンデーサイレンスもそうでしたが、クラシックに強い血統というのは早熟でなければならないということです。

スピードと早熟性を極端に重視する傾向は、今からおよそ100年前にアメリカで生まれ、その後、ナスルーラやネイティブダンサーやロイヤルチャージャーの血を引いた馬たちが大活躍したことで発展しました。その中でも、ロイヤルチャージャーの血を受けたヘイルトゥリーズンという馬は、まさにスピードと早熟性の権化のような馬でした。

そうです。サンデーサイレンスとブライアンズタイムが共通して父の父に持つヘイルトゥリーズンですね。最近はサンデーサイレンス系という言葉が当たり前のように使われていますが、世界的に見れば、まだサンデーサイレンスもブライアンズタイムもヘイルトゥリーズン系という括りでしょう。そのうちサンデーサイレンス系という言葉もワールドワイドになるのかもしれませんけど。

1958年に生まれたヘイルトゥリーズンがデビューしたのは、わずか2歳の1月のことでした。カリフォルニアのサンタアニタ競馬場でデビューし、初勝利を挙げるのに6戦を要してしまいますが、そこをレコード勝ちするや、ホープフルS、グレートアメリカンSなど2歳の主要重賞レースを勝ちまくったのです。2歳の9月の時点では、なんと18戦9勝というキャリアを誇っていました。また、ほとんどのレースがスプリント戦でした。ヘイルトゥリーズンという馬がどれだけ早熟でスピードに秀でていたか分かりますね。

残念なことに、ヘイルトゥリーズンは調教中に怪我をしてしまい、そのまま引退してしまったのですが、種牡馬としても大成功を収めたのです。1970年には2歳部門のリーディングサイヤーと総合部門のリーディングサイヤーの両方に輝きました。サンデーサイレンスの父ヘイローやブライアンズタイムの父ロベルトが生まれたのもその頃ですね。つまり、サンデーサイレンスの産駒にも、ブライアンズタイムの産駒にも、2歳の1月にデビューしたヘイルトゥリーズンからの早熟性の血が脈々と受け継がれていて、両者がクラシック血統として成功した最大の理由のひとつになっているというわけです。

今年の皐月賞で1番人気が予想されるマイネルチャールズも、このヘイルトゥリーズンの血をしっかりと引いているようですね。デビュー戦こそ落としてしまいましたが、それ以後は連対を外していませんし、目下3連勝中です。その緩急自在の大人びたレースぶりやスピードは、クラシックを勝つに相応しい早熟馬のそれです。非の打ち所がないことがかえって嫌われそうな嫌いもありますが、他馬がこの馬に先着することは容易ではないはずです。

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皐月賞のラップ分析

Satuki

皐月賞のラップを単独で分析することに、あまり意味はない。皐月賞のラップは、中山金杯、そして弥生賞という同条件で行われる重賞と比べられて、初めて意味をなす。なぜなら、それら3つのレースラップはそれぞれに特徴的であるがゆえに、求められる資質や能力を互いに際立たせるからだ。

まずは、年始に行われる金杯の過去5年間のレースラップから振り返ってみたい。

12.7-11.9-12.1-12.0-11.9-11.9-11.8-11.8-11.8-12.1(60.6-59.4)S
12.5-11.6-12.5-12.1-11.9-11.7-11.7-11.4-11.7-12.1(60.6-58.6)S
12.6-11.5-12.7-12.0-11.4-11.0-11.6-11.7-12.0-12.5(60.2-58.8)S
12.7-11.5-12.9-11.9-11.6-11.4-11.4-11.6-11.7-12.7(60.6-58.8)S
12.6-10.8-12.6-11.6-12.2-12.1-12.5-12.6-12.2-13.2(59.8-62.6)M
12.4-11.4-13.3-12.5-12.4-11.9-11.9-11.4-11.0-12.5(62.0-58.7)S

レースラップの後ろにカッコで括っているのは、前後半1000mのタイムである。不良に近い重馬場で行われた昨年は例外として、良馬場で行われた平成16~20年は全て後半の方が遅いスローペースでレース全体は流れている。にもかかわらず、シャドウゲイトが逃げ切った昨年を除き、前に位置した馬が苦戦を強いられ、差し馬が台頭しているのはなぜだろうか?その鍵はレースの中盤にある。前後半3ハロンを除いた中盤の4ハロンに注目してみると、11秒台のラップが並んでいることが分かる。平成18年においては、中盤4ハロン全てが11秒台である。

次に、同じ中山2000mで3月に行われる弥生賞の過去5年間のレースラップを見てみたい。

12.6-11.0-11.8-12.3-12.0-12.0-12.7-12.7-12.5-12.7(59.7-62.6)H
12.6-11.8-12.1-12.2-12.2-12.3-12.5-11.6-11.3-11.9(60.9-59.6)S
13.0-11.9-12.5-12.3-12.5-12.6-12.5-11.6-11.4-11.9(62.2-60.0)S
12.4-11.3-12.5-12.6-12.4-12.0-12.7-12.3-11.7-11.6(61.2-60.3)S
12.3-10.6-11.6-12.8-12.5-12.6-12.9-11.8-11.7-11.7(59.8-60.7)M
12.2-11.5-12.4-12.8-12.9-12.5-12.3-11.7-11.3-12.2(61.8-60.0)S

レース全体としてはスローに流れるケースが多く、当然のことながら、逃げ・先行馬などの前に行った馬が強い。同じく全体としてはスローに流れやすい中山金杯との違いは、前半3ハロンとラスト3ハロンを除いた中盤のラップにある。中盤ラップに焦点を当ててみると、例外なく12秒台が続いていることが分かる。中山金杯のレースラップに比べ、弥生賞は中盤が緩むという傾向が顕著なのである。

最後に、同条件で4月に行われるG1レース皐月賞の過去5年間のレースラップを見てみたい。

12.5-11.3-12.4-12.9-12.6-12.6-12.2-11.4-11.5-11.8(61.7-59.5)S
12.5-11.3-12.4-12.9-12.6-12.6-12.2-11.4-11.5-11.8(59.7-58.9)M
12.1-11.0-11.9-12.2-12.4-12.6-12.5-11.8-11.4-11.3(59.6-59.6)M
12.3-11.3-12.0-12.1-12.3-12.0-12.2-11.8-11.7-12.2(60.0-59.9)M
12.2-11.2-12.1-11.6-12.3-12.3-12.3-11.6-12.0-12.3(59.4-60.5)H

中盤が緩む傾向は同じだが、ひとつだけ弥生賞との相違点がある。それはレース全体のペースである。どちらかというとスローになる弥生賞に比べ、皐月賞はどちらかというとミドル~ハイペースに流れやすい。弥生賞はスタミナの裏づけがないマイラーでも、前半の乗り方次第ではこなせてしまう可能性がある一方、皐月賞はそうはいかないということだ。前半から速い流れに乗っていくスピードがあることはもちろんのこと、厳しいレースを最後まで踏ん張り通すことの出来るスタミナも必要になるのである。

つまり、皐月賞は弥生賞と同じく中盤が緩む傾向があるため、中山金杯と比べれば、前に行った馬にとって有利な展開になりやすい。具体的に述べると、向う正面で各馬に息が入るため、最後の直線が短いことも手伝って、坂を登り切っても逃げ・先行馬が意外に粘る展開になりやすいということだ。

しかし、皐月賞は中山金杯や弥生賞に比べ、全体としてはハイペースに流れやすく、レベルの高いレースになりやすい。別の言い方をすると、スピードや切れ味だけで勝ち切ることは難しく、最後にはスタミナをも問われるということだ。結論として、皐月賞を勝つために必要な条件は、―皐月賞に出てくるような馬はスピードがあるのは当然だから―、前に行ける器用さと、そして意外なことに最後に勝負を分けるのはスタミナの有無ということだろう。

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この時期の牝馬の難しさ

Okasyo08 by echizen
桜花賞2008-観戦記-
デヴェロッペとエイムアットビップが暴走気味にレースを引っ張り、前半46秒4-後半48秒0という、魔の桜花賞ペースで道中は流れた。長い直線を考えると、差し馬におあつらえ向きの展開となったにもかかわらず、後方で脚を溜めていたはずの有力馬たちは伸び切れなかった。この時期の牝馬の難しさに、新阪神マイルコースにおける展開の妙が加わって、3連単が歴代6位の高配当という大波乱の決着となった。

まずは1番人気を背負って負けたトールポピーについてだが、正直に言って、これといった敗因が見当たらない。マイナス10kgの馬体も、細くは映らなかったし、キッチリと仕上げられてのものだろう。パドックや返し馬でも入れ込まず、ゆったりと歩けていたように、精神的な部分に敗因を求めるのも難しい。それでも、勝ち馬のすぐ後ろの絶好位にいながら、早めに手応えが怪しくなったのを見ると、どこかに問題があったことは確かである。この時期の牝馬特有のフケ(発情期)の影響という結論には逃げたくはないが、そうせざるを得ないほど、凡走の理由が全くもって分からない。

リトルアマポーラは前走で減っていた馬体を戻していたが、その分、上積みは少なく、反応が少し鈍かった。それでも、最後までジワジワと脚を伸ばしており、負け方としては悪くはない。この馬自身の血統的背景を含めて考えると、次走のオークスでの巻き返しは大いに期待できるはず。

オディールはパドックから入れ込んでおり、レースでも気負ってしまい、折り合いを欠いてしまった。あれだけのハイペースで力を入れて走ってしまえば、最後にガス欠を起こしても仕方ない。安藤勝己騎手としては将来を考えてゆっくりと行きたかったはずだが、期待外れの内容に終わったと言っても良いのではないか。この馬の適性を考えると、オークスよりもNHKマイルカップに駒を進めるべきだろう。

勝ったレジネッタは、道中が極端なハイペースになったことにより、外枠から馬群に包まれずに進められたことが大きくプラスに働いた。前走のトライアルで差す競馬を身に付け、本番ですぐに結果を出したように、よほど末脚を生かす競馬が合っているのだろう。それを引き出した小牧太騎手に最大の功績はあり、前走は仕掛けのタイミングの差で負けて悔しい思いをしたが、今回は慌てず騒がずドンピシャのタイミングでゴール前を突き抜けた。小牧太騎手にとっては中央に移籍して以来、初めてのG1勝利である。トンネルが長かっただけに、これからは吹っ切れた騎乗をぜひとも期待したい。

エフティマイヤは新潟2歳Sを制した後、凡走を繰り返していたが、本番でようやく復活した。ハイペースを先団で追走しての2着だけに、その価値は高い。開業したばかりの鹿戸雄一厩舎に移ったことで、環境が変わったこともプラスに働いた。マイナス10kgと極限の仕上げを施してきたように、厩舎にとっても勝負を賭けた一戦だったのだろう。

3着に突っ込んだソーマジックは、最後は切れ負けしてしまったが、ジワジワとよく伸びている。奥行きのある血統だけに、距離が伸びてさらに良いはずだし、もう少し時計の掛かる馬場であればなお強さを発揮できるはず。この馬の渋太さを生かして、早めに仕掛けた後藤騎手のファインプレーも際立っていた。

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◎トールポピー

Jiromaru

「競馬ファンはみな、頭の中に3種類のカレンダーを持っている」と、作家の浅田次郎さんがどこかに書かれていました。ひとつは1年が365日のカレンダー。ひとつは金杯から有馬記念までの競馬開催日のカレンダー。そしてもうひとつが桜花賞から始まり菊花賞で終わるクラシックレースのカレンダーです。今年もまた気持ちを新たに、3つめのカレンダーに印をつけ始める日がようやくやってきたようです。阪神競馬場のサクラは散らずに残っているのかなあ。

さて、今年の桜花賞は、取得賞金順のボーダーラインが1350万円という、稀に見る混戦ムードです。昨年のように、頭二つほど抜けた馬がいない今年は、どの馬にでもチャンスがあると言っても過言ではありませんね。ここに至るまでの臨戦過程やレースでの枠順、位置取りが、大きく結果として影響してきそうな気がします。果たしてどの馬が、全ての幸運を味方につけることが出来るのでしょうか。

そんな混戦ムードを承知の上で、敢えて◎トールポピーに本命を打ちます。頭二つほど抜けた馬はいないと書きましたが、今年のメンバーの中ではトールポピーが頭半分くらいは抜けているのではないかと思っているからです。阪神ジュべナイルFを抽選で滑り込んで勝ったように、決して早熟な2歳女王ではありません。肉体的にも精神的にもまだまだ成長途上で、クラシックレースでも活躍が見込まれる馬だと思います。

兄フサイチホウオーは、クラシックに至るまでの過程で無理を強いられたばかりに、本番のダービーで精神的に切れてしまいました。兄弟だけに、ひとつ間違うと危うさを秘めていますが、トールポピーに関しては角居調教師が念入りにケアを施していますので心配ないでしょう。キッチリ仕上げられて無敗でクラシックに辿りついた兄に比べ、妹は負けてはいますが余力(特に精神的な)を残して本番に臨んできています。

厳しいレースとなった阪神ジュべナイルFを快勝したように、激しいレースになればなるほど、この馬のスタミナの豊富さが浮き出てくるはずです。チューリップ賞のようにラストの直線だけの緩いレースになってしまうと、他馬に足元をすくわれる心配もありますが、さすがにメンバーが揃うG1レースですので、ある程度は流れてくれると考えています。とはいえ、道中が緩みやすい新阪神競馬場のマイルコースですので、あまりゆったりと行っていては届きません。最低でも中団以上のポジションを確保したいものです。

そのために、チューリップ賞では前半から攻める競馬を試み、わずかに掛かり気味になりましたが、なんとか辛抱してレースの流れに乗っていました。馬群の中でレースを進めることが出来たのも収穫だったと思います。というのも、スローに流れやすい桜花賞を勝つには、なるべく内のポジションを進みたいからです。そのためにも、馬群に包まれながらレースを進めた経験を本番前にしておくことは重要でした。今回は10番枠を引きましたので、出たなりのコースを進んで行けば、有力馬を内に見ながら、仕掛けのタイミングだけ間違わなければゴールで首ひとつ抜け出てフィニッシュすることが出来るのではないでしょうか。怖いのは雨だけでしょう。

同じ角居厩舎からはポルトフィーノも出走しています。何を隠そう私とルドルフおやじさんのPOG馬なのですが、今回は本命を打ちません。というのも、追い切りでの動きがどうしても硬く映るからです。どこかゴトゴトしているというか、肉体を持て余しているような走り方です。前走では競馬の苦しさを知り始めた若駒にありがちな凡走でしたが、今回もまたレースに行って逃げたがって折り合いを欠くことがあるかもしれません。もしチャンスがあるとすれば、単騎逃げが打てたときのみでしょう。

リトルアマポーラは京成杯で牡馬相手に好走したように、牝馬同士であれば力上位で、展開次第ではトールポピーを逆転するだけの力を持っています。追われてから尻尾を振る癖はありますが、それでも最後の直線では確実に伸びてきます。ひとつだけ心配材料を挙げると、昨年暮れから使い詰めで4戦してきて、前走のクイーンSで大幅に馬体重を減らしてしまったということです。その後、ひと息入れて、再びここに向けて仕上げられてきましたが、休み明けを叩かれて本番に向けて上昇カーブを描いてくる他の有力馬に比べ、上積みという点では疑問符がつきます。いずれにせよ、この馬が対抗馬であることに疑いの余地はありません。

オディールは絶好の枠順を引きましたが、前半から積極的に攻めるつもりはないそうです。前走で抑えていけば相当の脚を使ってくれることが分かりましたので、今回も道中は折り合いに専念する競馬をするということですね。桜花賞を勝つだけのことを考えれば、前半からポジションを取りに行くことも考えられますが、先々を見据えてそうはしないのでしょう。別の言い方をすれば、オディールのリズムを崩して勝ちに行くよりも、オークスから先へ繋がる乗り方をするということです。今回は他力本願ですが、展開次第でどこまで突っ込んでこられるかということでしょう。

おまけ(有力馬の最終追い切り評価)
★トールポピー 
CW 稍 池添 68.7-54.0-40.2-12.9  8 G強
ひるむことなく3頭併せの真ん中を進み、手応えも抜群。実戦を想定して、抜け出してから気を抜かせないようにビッシリと追う調教は先週と同様で、それに応える形でトールポピーも最後までシッカリと走りきっている。高レベルの追い切りには、勝利への緻密な計算が見て取れる。

★ポルトフィーノ 
CW 稍 武豊 64.8-50.9-38.2-13.0  7 強め
テンションを上げないように、折り合い面を重視した単走追い。先週の1週間前追い切りもそうだったが、ラストの直線での動きに、どこか突っ張って走っているような硬さが見られる。この馬の肉体的な特徴ゆえと言ってしまえばそうなのだが、個人的には動きにもう少し柔らか味が欲しい。

★エイムアットビップ 
栗坂 稍 小林慎 51.6-37.6-25.0-12.8 1 一杯 外デジャヴ馬也と併せで併入
首が高い走法は相変わらずで、坂下からダッシュを利かせて駆け上がってくる。左右のブレがきになるように、力を入れて走ってしまう癖は解消されていない。この様子だと、おそらく本番でも行きたがるだろうし、あとはジョッキーがどのように乗るかにかかっている。難しい。

★ソーマジック 
美坂 重 助手 51.8-計不-計不-12.0 馬也
輸送に考慮してか、最終追い切りは軽めに終始した。それでも、力強い動きを披露したように、パワーという面だけでみれば、このメンバーでも引けをとらない。あとは輸送がうまく行って、当日、少しでも時計の掛かる馬場になることを祈るのみ。

★マイネレーツェル 栗坂 稍 助手 52.6-37.7-24.6-12.4 馬也
追い切りラッシュの時間に追われたが、周りを気にすることもなく、ピタリと折り合いもついている。鞍上がムチを抜く素振りを見せるや反応し、ラストまでシッカリと駆け上がった。バネを感じさせる動きで好感が持てる。

★リトルアマポーラ DW 重 助手 67.5-51.4-38.0-12.2  8 一杯
DWコースでゴール前までビッシリ追われた。クイーンSで減っていた馬体を一度緩めて、再度仕上げ直してきたが、逆に今度は重め残りの心配がある。中途半端に間隔が開いただけに、仕上げが難しく、上積みにも疑問がある。

★ブラックエンブレム 中間軽め
早めに栗東入りしたものの、ギリギリの馬体は相変わらずで、強い追い切りが掛けられないのが実情か。力を出せない出来ではないが、前走以上の上積みは感じられない。

★オディール 栗坂 重 助手 57.5-41.2-26.8-13.2  2 馬也 
馬場が悪かったため、無理をして追わなかったが、抜群の手応えが伝わってくる好内容。牧場からガレて戻ってきた馬体を立て直すだけで精一杯だった前走と違い、体調は確実にアップしている。

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ありがとうございました。

昨年の暮れに「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDを販売しましたが、フィードバックを頂いていたブログ様があったにもかかわらず、タイミングを逃してスルーしておりました(申し訳ありません)。ご紹介頂けたことは非常に光栄であり、年末にCDを一枚一枚焼いて作った甲斐があったというものです。本当にありがとうございました。

「ナルトーンの大好き!競馬ブログ」様では、今話題の「ラップギア」と共に紹介いただきました。

■紹介いただいた記事はこちら
http://plaza.rakuten.co.jp/narutone/diary/200804020001/

「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」CDを聞いて“触発された”と書いて頂き、とても嬉しく思いました。ナトルーン様ほど馬券力のある方(昨年暮れの連戦連勝ぶりは凄まじかった!)にとっては、基本的な内容に思えたかもしれませんが、そこから何らかの刺激やヒントを汲み取り、ご自身のノウハウのひとつとして組み込んで頂けたことに感謝します。

「ラップギア」がラップの分野における革新的な理論だとすると、「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」でお話ししたことは、当たり前のことに見えて、実は意外と誰によっても語られていない重要なラップの考え方です。また、「ラップギア」がそれだけで完結するラップ理論だとすると、「プロフェッショナル馬券戦術ライブ」でお話ししたことは、最も本質的なラップの考え方で、そこから先は皆さまが自身のラップ理論を創り上げて頂きたいという材料の提案になっています。そういった意味では、上級者向けなのかもしれません。

「ナルトーンの大好き!競馬ブログ」はこちら↓
Natoroon
もうすでに桜花賞の詳細な分析をされています。
自虐的なツッコミが満載の楽しいブログです。


「増田屋@競馬」様では、「パワーポイント」(山崎エリカ著)と共にご紹介いただきました。

■紹介いただいた記事はこちら
http://blog.livedoor.jp/kotahanasabua_ma_/archives/50830788.html

ご存知の方も多いと思いますが、増田屋さんは昨年のウマニティのプロテスト最終選考まで残ったツワモノで、ウマニティTVにも出演された有名人ですね。そのような方に、“巻末についている、参考資料や別冊のデータ集が秀逸でした”と褒めて頂き、“競馬の基礎なのですが、最近の流行りの競馬本を買っても書いていないコト、各競馬場のコース設定や、内枠と外枠の遠心加速度の有利不利”と、まさに私のお伝えしたかったノウハウをシッカリと把握して頂いています(さすがですね)。“次回授業やオフ会などあれば、是非お会いさせて頂きたい方の1人です”という言葉はグッと胸に来ました。このようにおっしゃって頂けることは、私にとって最高の褒め言葉ですね。次回はぜひお会いしましょう!

「増田屋@競馬」はこちら↓
Masudaya
様々な予想ツールを取り入れ、精緻な予想をされています。
プロテスト最終選考まで残った実力を感じてください。

今週からは待ちに待ったクラシック戦線が始まります。CDをお買い求めいただいた皆さまに、付録としてプレゼントさせていただきました「G1レース攻略&競馬場データ集」が、ようやく日の目を見る時が来たということですね。私がおよそ15年間にわたって書き綴ってきたG1レースの研究ノートです。余計なことを一切省き、G1レースの本質のみを残さず語ってみました。今週の桜花賞だけではなく、これからのG1シリーズに臨むに当たって、ぜひ参考資料としてお使いください。必ずや皆さまの馬券にとってプラスになるところがあると信じています。

「G1レース攻略&競馬場データ集」はこちら↓
G1note

関連リンク
ガラスの競馬場:プロフェッショナル馬券戦術ライブのご報告

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トールポピーが前走以上の出来:5つ☆

エアパスカル →馬体を見る
全体的にスッキリとまとまった馬体だが、
このメンバーに入ると力強さには欠ける印象。
Pad3star

エイムアットビップ →馬体を見る
首は高いが、しっかりとした立ち姿には好感が持てる。
毛艶や皮膚の張りも良く、体調自体は悪くない。
Pad3star

オディール →馬体を見る
2歳時に比べ、胴部が若干長くなってきた。
気性も素直だし、この馬体であればマイル戦まではドンと来い。
Pad4star

シャランジュ →馬体を見る
皮膚に厚さが残る馬体で、柔らか味を感じさせない。
馬体中の割に力強さはあるが、このメンバーに入ると力不足か。
Pad2star

ソーマジック →馬体を見る
特に弱点のない馬体だが、これといった強調材料もなく、大物感に乏しい。
Pad2star

デヴェロッペ →馬体を見る
前後のバランスの良い馬体で、顔つきからも素直な気性が窺える。
パンチ力不足は否めないが、馬体面からの減点材料はない。
Pad2star

トールポピー →馬体を見る
毛艶・馬体の張り、全体のバランス共に前走以上の出来。
伸びのある馬体からも、十分なスタミナを備えていることが窺い知れる。
Pad5star

ブラックエンブレム →馬体を見る
ギリギリの馬体に映るように、既にキッチリ仕上がっている。
前走は引っ掛かったが、穏やかな表情を見る限り、今回折り合いは問題なさそう。
Pad4star

ポルトフィーノ →馬体を見る
ポテッとして見えるように、まだ馬体に余裕を感じさせる。
パワーには溢れているが、現時点では切れ味を感じさせない。
Pad3star

マイネレーツェル →馬体を見る
バネはありそうな馬体だが、馬体・表情ともにまだ幼さを残している。
Pad3star

リトルアマポーラ →馬体を見る
前が若干勝った馬体で、牝馬らしい切れ味につながっている。
前走で大幅に減った馬体重の影響は感じさせない。
Pad4star

ルルパンブルー →馬体を見る
前後肢ともに、パンパンに筋肉が詰まっている。
その分、マイルの距離に不安は残すが、乗り方次第では上位も期待できる。
Pad3star

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華やかに咲き誇れ

Jiromaru

先週の土曜日、Photostudのポスター展を観に、渋谷のプラザエクウスに行ってきました。ポスター展の報告はまた後日にさせていただきますが、その日、たまたま細江純子さんとタレントのだいたひかるさんを招いたイベントが行われていました。細江純子さんといえば、今やテレビなどで活躍中の元女性ジョッキーですね。

細江純子さんは、牧原由紀子(現・増沢由紀子)騎手、田村真来さんらと共に、JRA初の女性騎手として、1996年にデビューしました。この年は花の12期生と呼ばれていて、彼女らの他に、福永祐一騎手や和田竜二騎手らがいます。2年目にフリーになり、1999年には日本人女性騎手としては初めて、シンガポールでの勝利を挙げました。スゴイことですね。しかし、それ以降は目立った活躍のないまま、14勝を挙げたのを最後に、残念ながら引退してしまいました。これからは、天然キャラと柔らかい雰囲気で、鈴木淑子さんの後継者として大きく成長していって欲しいと思います。

さて、JRAの女性騎手といえば、斉藤澄子騎手をご存知でしょうか?細江純子さんらが、JRA初の女性騎手としてデビューする遥か60年も前に、騎手免許を取得した女性ジョッキーです。斉藤澄子さんは、青森の南部地方に生まれ、まさに馬と一緒に生活をして育ちました。同い年の男の子が怖がって乗れないような馬でも、ヒョイっと跨って、手なずけてしまうような女の子だったそうです。父親を早くに亡くしたこともあり、騎手の道を目指すことになります。とはいえ、当時の競馬社会は男ばかりの世界で、女が寝藁を跨いだだけで、けがれるとされた時代でした。

そんな男社会の中で斉藤澄子さんが生きていくには、男になりきるしかありませんでした。髪を短く切り、さらしで胸を押し潰して、ひたすら女であることを隠し続けたのです。もちろん、隠し続けることなど出来なかったのですが、バレてしまっても、それでも応援してくれる人々は少しずつ現れ始めました。初めて受けた騎手試験では、「風紀上の問題を起こす恐れがある」ということで不合格にされてしまいますが、2年後の1936年、ようやく念願の合格を果たしました。

しかし、東京の新聞に、先頭を行く女性騎手がウインクをすると、後続の騎手たちが落馬するシーンを描いた風刺漫画が掲載されるや、農林省から「女性騎手はレース出場まかりならぬ」という通達が届いたのです。こうして騎手免許は幻となってしまい、斉藤澄子騎手は、それ以後、一度もレースに出ることのないまま、肺病を患い、29歳の若さで亡くなりました。(参考文献:「伝説のジョッキー」島田明宏)

ジョッキーという職業は女性にとってはかなり厳しいものですが、ジョッキーになりたいという思いを叶えることが出来た、今の女性騎手たちは幸せなのかもしれません。女性騎手がもっと活躍すれば、これからさらに競馬は華やぎ、盛り上がるはずです。しかし、その影には、女性というだけで騎手への道を絶たれてしまった、不遇の時代を生きた女性騎手がいたということを忘れてはいけませんね。

「サクラがあれだけ美しいのは、樹の下に死体が埋まっているからだ」と語ったのは、梶井基次郎だったでしょうか。レースという樹の下には、出走叶わなかった多くの騎手や馬たちの死体が埋まっています。桜花賞に晴れて出走する16頭のサラブレッドと16人のジョッキーは、そのことを胸に華やかに咲き誇って欲しいものです。

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桜花賞のラップ分析

Okasyo

最もスピードのある優秀な牝馬および、優秀な繁殖牝馬を選定する目的で、1947年に京都競馬場の1600mを舞台として桜花賞は始まった。その後、阪神競馬場に舞台が移され、昨年からは、新設された外回りコースでレースが行われるようになった。このことによって、勝ち馬に求められる資質が大きく違ってくることは間違いがない。

過去10年のレースラップは以下のとおり。

12.5-10.9-10.9-11.6-11.8-12.6-11.3-12.4(45.9-48.1)H
12.7-11.0-11.4-11.9-11.9-12.3-11.6-12.7(47.0-48.5)H
12.5-11.0-10.9-11.9-11.9-12.0-12.1-12.6(46.3-48.6)H
12.4-11.3-11.7-12.3-11.8-11.4-11.4-12.1(47.7-46.7)S
12.2-11.2-11.6-11.9-11.6-11.7-11.5-12.6(46.9-47.4)M
12.4-11.3-11.3-11.7-11.7-11.8-11.5-12.2(46.7-47.2)M
12.4-10.9-11.4-12.1-12.2-11.8-11.1-11.7(46.8-46.8)M
12.2-10.4-11.2-12.3-11.9-12.0-11.5-12.0(46.1-47.4)H
12.5-10.9-11.4-11.9-12.1-12.1-11.5-12.2(46.7-47.9)H
12.7-11.6-11.4-12.1-12.0-11.6-10.6-11.7(47.8-45.9)S

新阪神コースで行われるようになった昨年のレースラップと、それ以前のそれを比べると、明らかな違いが見て取れる。違いが現れたのは、スタートから2ハロン目とラストから2ハロン目の部分である(赤字)。過去10年のレースラップ中、昨年のレースのスタートから2ハロン目は最も遅く、ラストから2ハロン目は最も速い。昨年のレースを勝利したダイワスカーレットはラストから2ハロン目で10秒6という驚異的な瞬発力を発揮したが、これは前半部分(特に2ハロン目)で楽をして脚が溜められていたからと考えることも出来るだろう。

新阪神コースの1600m戦は、向こう正面奥のポケット地点からのスタートで、最初のコーナーである3コーナーまでの距離は444mと長いため、極端なポジション争いはなく、最後の直線が長いことも意識され、前半2ハロンはほとんど無理をすることなくスムーズに流れるのである。

また、前半だけではなく、中盤も緩んでいるのが特徴である。3コーナーにある残り5ハロン標識を切ってから、非常に緩やかなカーブが4コーナーまで続くため、各馬ゆったりとコーナーリングを開始する。旧阪神1600mのコースであれば、3コーナーから4コーナーにかけての擬似直線で前との差を詰めることができたが、新阪神1600mのコースではそれができない。一度、コーナーを回り始めると、遠心力に身を任せながらゆっくりと4コーナーまで走ることになる。だからこそ、先行馬はここで息を入れて、最後の直線に向くまでにスタミナを温存することができる。

最後の直線は474mもあり、差し馬にとっては脚を余すということがなくなったが、3~4コーナーで楽をしている分、先行馬も簡単には止まらない。結局は、最後の長い直線での究極の瞬発力勝負で勝敗は決することになる。もちろん、最後に急坂が待ち構えているので、スタミナに欠ける馬はここで脱落してしまうことになる。実力がはっきりと反映されるコースというよりも、ある程度のスタミナに支えられた瞬発力のある馬にとっては最適の舞台となるコースである。

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集中連載:「調教のすべて」第10回

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⑤のニューポリトラックコースについては、現状で分かっている限りの利点を挙げてみたい。

1、馬の脚元に優しい
2、馬場の悪化が少ない
3、目に外傷を負うリスクが少ない
4、人馬の健康にとっても良い

何といっても、ニューポリトラックコースの最大の利点は、1の「馬の脚元に優しい」ということである。クッション性としては、現状ではダートコースよりも柔らかく、ウッドチップコースよりも硬いといったところだろうか。これは材質の厚さを変えることで調整できるので、将来的にはウッドチップコースと同じくらいの柔らかさになるかもしれない。また、砂にゴムや繊維等を混ぜ込んだものだけに、グリップ性にも優れ、滑る危険も少なく、安心して走ることが出来る。

Tyoukyou12

2の「馬場の悪化が少ない」のは、ダートコースやウッドチップコースに比べ、ニューポリトラックコースが優れた排水性を持っているからである。素材自体が水分を吸収することが少ないため、すぐに流れて出てしまい、雨が降っても馬場が極端に悪化しない。ポリトラックコースがよく全天候型と呼ばれるのはそれゆえである。天候によって追い切りの予定を変更する必要がほとんどないのだ。

3の「目に外傷を負うリスクが少ない」は、前を走る馬が蹴り上げる木片が目に直撃しやすいウッドチップコースに比べ、ニューポリトラックコースの馬場は素材の関係でキックバックが少ないということである。馬が目に外傷を負ってしまえば、たとえ仕上げが完璧に進んでいたとしても、しばらく休ませざるを得ない。ウッドチップコースで追い切る時には、木片が馬の目や顔に直撃しないように、前の馬との間隔や位置取りには気を遣うものだが、ニューポリトラックコースでは、その心配がほとんどないということだ。

4の「人馬の健康に良い」とは、競馬や馬の競走能力とは直接に関係はないが、走る度に砂や埃が舞い散るダートコースとは違い、ニューポリトラックコースは乾燥時でも埃がほとんど立たないので、乗り役や競走馬がそれを吸い込むことが少ないということだ。当たり前のことではあるが、競馬に携わる人間も馬も健康でなければ、レースに行って好成績を収めることは難しいだろう。

さらに、実際にニューポリトラックコースが用いられるようになり、以下のようなメリットがあることも発見されている。

5、ハローがけの時間のロスがない
6、実戦形式での追い切りが出来る
7、長めの追い切りが出来る

5の「ハローがけの時間のロスがない」とは、通常、ダートコースやウッドチップコースであれば、ある一定の時間の間隔おきに、ハローがけといって、専用の車両を使って、馬の足跡や穴が掘れてしまった馬場をほぐして均一にしなければならないところを、ニューポリトラックコースはその必要がないということである。ハローがけは競走馬の安全を確保するためには必要な作業で、避けられないのだが、どうしても時間が掛かってしまい、特に追い切りが集中して行われる水曜日の朝の時間帯などは、追い切り待ちの馬の渋滞が起こるほどである。馬によっては、待たされることで精神的に疲労してしまうこともあるだろうし、このハローがけの時間がなくなることによって、予定通りのタイミングで追い切りが行われることになるのだ。

Tyoukyou13

6の「実戦形式の追い切りが出来る」とは、3の「目に外傷を負うリスクが少ない」と大きな関係があり、ニューポリトラックコースでは前を走る馬の蹴り上げを気にしなくてもよいので、馬を後ろに置いた調教が出来るということである。

もう少し厳密に述べると、ウッドチップコースで追い切る時には、前を走る馬の真後ろにつける縦の追い切りはなかなか難しく、どうしても馬を横に置いた併せ馬の形を取らざるを得ない。そもそも、競馬は実戦に行けば、横だけではなく前後ろにも馬がいる形で展開することになる。そのような実戦に即した調教がウッドチップコースでは実現することは難しいのだ。

それでも縦の追い切りをしたい場合はどうするかというと、前の馬との距離を、蹴り上げた木片が馬の顔に当たらず、胸に当たるような間隔に保つのだ。ただし、一定間隔を保って走ることは案外難しく、当然、ひとつ間違えば木片がモロにぶつかってしまうというリスクがある。もうひとつは、後ろから追走する馬を少し内側に置くということだ。なぜ外側ではないかというと、コーナリングの際に、前の馬が蹴り上げた木片は遠心力で外に向かって飛び散ってくるからである。それを避けるために、前を走る馬の内側を走り、コーナーでは内側から抜き去るのだ。とはいえ、やはりレースでは外から抜いて行くことの方が多いため、どうしても実戦的ではない。

以上の点をニューポリトラックコースでの追い切りは克服することができる。併せ馬を行うにしても、前を行く馬の真後ろにつけて折り合いを教え、コーナーでは前の馬の外をキッチリと回りながら抜いていくという実戦さながらの追い切りをかけることが出来るのだ。これは坂路コースにもないメリットであり、レースを経験したことのない新馬や、折り合いに難のある馬を教育するためにはもってこいの調教コースである。

7の「長めから追い切りが出来る」とは、ニューポリトラックコースは美浦トレセンの南馬場、ウッドチップコースと芝コースのさらに外に作られたため、全周が1858mもあり、2つのコーナーを使うだけで6ハロンの追い切りが出来るということだ。これまで6ハロンの追い切りを行うには、ウッドチップコースでは4つのコーナーを回りながらになってしまい、どうしてもスピードを落とさざるを得ず、ビッシリ長めから追い切ることが出来ないでいた。それが脚元に負担の掛からないニューポリトラックコースで、6ハロンの追い切りがビッシリできるようになるのだから、馬のスタミナを鍛える効果は非常に大きい。

(第11回へ続く→)

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Photostudポスター展IV

Photostudのポスター展が渋谷のプラザエクウスで開催中です。今回もほとんどが新作で、ウオッカ、ダイワスカーレット、アドマイヤムーン、アサクサキングスなど、最近の名馬のポスターが揃っています。今までの競馬写真の常識を覆すような、斬新な感覚のポスターをぜひご覧ください。特大サイズのポスターを生で観れば、その美しさとカッコよさに必ずや圧倒されるはずですよ。

残念ながら、今回もポスターの販売は行わないそうですが、Photostudオリジナルのポストカードが抽選で100名にプレゼントされる恒例の企画がありますので、来館された方はぜひ応募してみてください。ポストカードとして使えないほどのクオリティを誇るポストカードです。今週末までの開催になりますので、私も明日あさってにはプラザエクウスに足を運んでみたいと思っています。

『Photostudポスター展IV-convergence of photograph and design-』
詳細はこちら→ http://www.jra.go.jp/news/200803/031905.html

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私の名馬

Meiba_2「8頭のサラブレッドが出走するならば、そこには少なくとも8編の叙事詩が内包されている」とは故寺山修司の言葉ですが、「8頭のサラブレッドが出走するならば、そこには少なくとも8編の叙情詩が存在する」のもまた事実です。私たちはサラブレッドに自分の人生を重ね合わせ、まるで自分自身を応援するかのように、その走りに一喜一憂することがあります。

私もブラックホークという馬に自分を重ねていたことがあります。重ねていたというよりも、私の場合、ブラックホークに憧れたのでしょう。当時、自分のやっている仕事が気に入らず、嫌々働いていた私にとって、どんな状況でもひたむきに走り続けるブラックホークは純粋に男らしくて、カッコよく映ったのです。また、どちらかといえば晩成であったブラックホークに、自分自身の姿を重ねて、淡い希望を抱いていたのかもしれません。ブラックホークが勝つことは、すなわち私の勝利でした。

今年の新春企画にて、『あなたにとっての思い出の名馬とその理由』を皆さまから募集したところ、懐かしの名馬から最近の名馬、そしてアッと驚く名馬までが挙がりました。それぞれのサラブレッドに、それぞれの思い出が重なっていて、競馬ファンの数だけドラマがあることを改めて実感しました。

ミスターシービー 
あの末脚が子供ながらに物凄いと思った。3冠馬だが、翌年シンボリルドルフが出てしまい、影が薄くなってしまったことが悲しかった記憶がある。
たーくんぱぱ

サクラバクシンオー
競馬をやり始めてはじめて当たったG1がスプリンターズステークスでした。そのとき対抗にソビエトプロブレムだっけかな?がいたのですが自分は迷わずビコーペガサスとの馬連で勝負しました。あまりの美しい勝ち方に感動したことを昨日のように覚えています。その後、サクラの名がつく馬ばかりを応援したことも覚えています。いつもあり得ない後方からの追い込みを見せるサクラチトセオーも好きでしたが、やっぱりサクラバクシンオーのインパクトの方が大きいですね。今、サクラバクシンオーの子どもたちががんばっているので、とても嬉しいです。ディープの子との対戦を早く見たいですね。
タケロー

ダイワスカーレット
初めてペーパーオーナーゲーム所有馬でGⅠを勝ってくれたから。桜花賞を現地阪神競馬場で観戦していたのですが、直線でウオッカを突き放したときは応援はしていたもののびっくりした(チューリップ賞ではこてんぱんにやられましたから)と同時にすごくうれしかったのを今でもよく覚えています。その後の戦績もすばらしいのですが、今となってはもう自分の馬ではなく、みんなの馬という気がしています。(最初から自分の所有馬ではないのですが…)
風とともに去りぬ

テンジンショウグン
アイリッシュダンスが勝った新潟記念からずっと追いかけ続けた。1回目の日経賞では馬連GETまで届かず3着に・・・。(カネツクロスが嫌いな理由がコレ)ホッカイルソーとの馬連1000円分を握りしめて、雨の場外京都競馬でテンジンショウグンの名前を叫んでたのは私だけだったかも?その後、不調続きでついに障害へ転向そして障害から戻ってきた日経賞。引退レースと思って単勝、複勝、馬連を買うつもりだったが、渋滞に巻き込まれて買えず・・・。車の中で怒り心頭・・・。今でもその時に隣に乗っていた嫁に「怖かった」と言わしめてます。このレースでは、渋滞のお陰で200万以上を損失した事になりますから♪結局、馬券的に還元無しでそのまま引退。去勢して警察の誘導馬になったと聞くが、3年近く追いかけてデカイ配当のチャンスをくれた馬でした。今でもあんなデカイ配当のチャンスはなかなかお目にかかれない・・・。
はやひで

ビワハヤヒデ 
競馬を本格的に見出した頃に安定して活躍していて、初めて連をはずしたレースで怪我をして引退してしまったのが、非常に心に残っている。今でも自分が好きになる馬は、ビワハヤヒデやダイワスカーレットのように常に連を外さず安定した馬が多い・・・
まる

ライスシャワー
当時種牡馬の価値を上げるために、宝塚記念を是非とも勝ちたいという関係者のエゴで淀に散った名ステイヤー。ミホノブルボンの3冠、メジロマックイーン天皇賞春3連覇を阻止し、どれだけ強くなるかと思いきや、以降勝てずに2度目の天皇賞春で復活、1番人気で臨んだ宝塚で予後不良。大切な人を亡くしたみたいに、胸にポッカリ穴が空いたようになってしまい、とても悲しくて何日かボーとしてた記憶があります。馬が好きだったのです、走るためだけに生まれ研ぎ澄まされたサラブレットが好きだったのです。この馬以降、今でも私は好きな馬を作らないでいます。あなたと競馬か、100年続きますように。この言葉か好きな訳はそこから来ています。子が走り、孫が受け継ぎ、ずっと血筋を受け継げるよう無事で走ってもらいたいと願っています。
神山洋

サイレンススズカかな・・・
レースでありながら、1頭だけで、気持ちよく走っている姿。背筋がぞくぞくする感覚。(すいません、文字でうまく言いあらわせません)
かずぼん

タイジョイナー
かなり古い馬かつ最後は下級条件でレース中に骨折→安楽死となった馬ですが、まだ若かった私にとっては応援する楽しさを教えてくれた1頭でした。
iwaki_h

ナリタブライアン
おそらく僕らの世代(20代前半)にとっては、最も印象的な最強馬だと思います。ダビスタ97での反則気味の強さといったら…ッ!!もちろん、正当な好きになり方ではないかもしれないですが、ゲームや伝聞からスタートして映像を見て感動するというのもありだと思うんです。実際、DVD買っちゃいましたし

ディープインパクト
僕を競馬場へ連れて行ってくれた馬です。アグネスタキオンやキングカメハメハですら、なせなかったコトです(笑)
ごろろ

アグネスタキオン
競馬を始めて間もないころで、その走り、毛色の美しさに魅了されました。またあの時のラジオたんぱ杯3歳Sは史上最高のG3だと思っています。
緋色の桜花賞馬

グラスワンダー
グラスワンダーが名馬なのは,やはり的場騎手がレース後に残したコメントが物語っていると思うのです。
・グラスワンダー引退後の的場騎のコメント
「この馬の本当の強さを皆さんに、一度も見せることが出来なかったのが残念だ。」
・1999年の有馬記念でスペシャルウィークとの死闘を演じたレース
「馬の状態は、本来の出来には程遠く、デビュー以来一番苦しい状態であった」

1998年の春に骨折し、毎日王冠・アルゼンチン共和国で惨敗し、有馬記念で復活したレースは、今でも印象が非常に強いレースです。ファン投票では14位ながら、本番では単勝4番人気におされ、誰もが復活して欲しいと願った結果、見事に復活してくれました。やはりファンがついてる馬こそ名馬だと思っています。

BATTU

エルコンドルパサー
ディープで競馬を知った私には同馬を生で見たことはないですが2年前からのエルコン産駆の逆襲!に興味を持ちDVDでその強さを知りました。SS産駆に反抗するかの如くのエルコンドルパサーの仔達が穴をあけ続けた。同馬だけでなく血の繋がりを含めて名馬です。
努馬

クロフネ
武蔵野Sの1分33秒台の時計、ジャパンカップダートの3角からの大まくりのレコード圧勝どちらも生で競馬を観戦し、最初に衝撃を受けた馬だからです。今でもダート最強馬だと思っています。
Aqua

special photo by fake Place

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寸分の狂いもない

Takamatumiya08_2 by photostud
高松宮記念2008-観戦記-
降り出した雨の影響もなく、絶好の良馬場でレースは行われた。逃げ馬不在でスローペースが予想されていたが、蓋を開けてみれば前半33秒4-後半33秒7という、ハイペース寄りのミドルペースでレースは流れた。こうなるとスピードだけで押し切ることは難しく、スタミナを備えた末脚の爆発力に優る馬たちが台頭する、いつもの高松宮記念となった。

勝ったファイングレインは、抜群のスタートを切ったことにより、無理をすることなく好位を追走し、手応え抜群で直線に向き、先に抜け出していたキンシャサノキセキに襲い掛かった。着差はクビ差であったが、内容は完勝と言ってよい。これで1200m戦は4戦4勝の負け知らずで、短い距離での爆発力を要求されるスプリント戦が気性的に合うのだろう。棚からボタ餅のような形でスプリント適性が証明されたファイングレインが、G1レースまで勝ってしまうのだから競馬は面白い。

ファイングレインを勝利に導いた幸騎手の手綱捌きは見事であった。スタートからゴールまで、寸分の狂いもない、緻密なレース運びであった。G1レースのペースを考慮に入れて、前半から積極的に前へ推進力を強めて追走したことにより、4コーナー手前では、追い出しのタイミングを図る余裕が生まれた。僅かなミスが命取りとなるスプリント戦だけに、位置取りからコース取りまで、全てを理想的に運んだ幸騎手の騎乗は賞賛に値する。

2着に好走したキンシャサノキセキは、やはりG1のスプリント戦の流れが合う。この馬自身はいつものように引っ掛かってはいるものの、道中のペースが速いため、全体の流れから見てのロスが少ない。それでも、差し切られてしまったのは、道中で力んで走ってしまうこの馬の悪い癖ゆえのロスが最後の最後に響いたからである。こういう癖は馬の本質なので、改善される余地は少ないが、癖がカバーされる流れの速いスプリント戦であれば今後も好走可能である。

スズカフェニックスはスタートで躓いたことが全てである。本当であれば勝ち馬(ファイングレイン)の進んだコースを走りたかったのだが、立て直した時には既に遅し。馬の躓きは偶然の要素が強いのだが、今回は福永騎手の力みがスズカフェニックスに伝わってしまってのものではないかと想像する。具体的に言うと、内枠であったこともあり、強く出すつもりが、強く出しすぎてしまったということではないのだろうか。あの位置取り、コース取りでは、さすがの前年の覇者も3着に突っ込んでくるのが精一杯であった。

ローレルゲレイロは最後まで良く粘っている。直線でフサイチリシャールに強引に外から来られたことは痛かったが、それでも大きく崩れなかったように、ここにきて更に力をつけている。スプリント戦でもスピードは劣らないことを証明したが、末脚に力のない馬だけに、ベストの距離はやはり道中が緩む1400m~マイル戦だろう。

スーパーホーネットは道中の行きっぷりが悪く、最後の直線で良く追い込んだが、掲示板を確保するのが精一杯であった。スプリント適性も十分にあり、仕上がりも良かったのだが、それでも休み明けでいきなりの激流は厳しかった。典型的な、休み明けのG1スプリント戦といった内容の走りであった。

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